従来より、久光製薬は TTS(Transdermal Therapeutic System:経皮吸収技術)に経営資源を集中投入しており、その結果、現在では医療 用医薬品事業において「モーラス」「モーラステープ」の外用鎮痛消炎貼付剤を中心に成長を続けております。エスエス製薬の医療用医薬品事業は、久光製薬の得意分野である 外用剤の商品群を有しており、久光製薬の販売力を活用し成長することが期待で
2004 年 5 月 21 日
各 位
エスエス製薬株式会社xx製薬株式会社
医療用医薬品事業の分割譲渡について
エスエス製薬株式会社(本社:xxx、社長:xx x)とxx製薬株式会社
(本社:佐賀県、社長:xx xx)は、エスエス製薬が自社の医療用医薬品事業を分割し、2005 年 4 月 1 日付でxx製薬に譲渡することで合意し、契約を締結しましたので、お知らせ致します。
【エスエス製薬が分割譲渡を行う理由】
日本経済は先行き明るい見通しが広がり始めましたが、薬業界では更に厳しさが強まり、今後成功組みと脱落組みの二極分化が益々進むものと考えられます。エスエス製薬は、その厳しい環境の中で更なる成長軌道に乗るためには、
「選択と集中」および「専門性と競争力」の概念を、従来にも増して強力に取り入れることが不可欠であると認識しております。
そこで、エスエス製薬は医療用医薬品事業と薬粧事業を分離し、医療用医薬品事業をxx製薬に譲渡移転することに致しました。
エスエス製薬の本事業は、新しい環境下においてより適切な活動が可能となり、その真価を最大限に発揮するものと考えます。
なお、エスエス製薬はもう一つのコア事業である薬粧事業に資源を集中投下し、生活者のニーズにマッチしたセルフメディケーション製品の開発販売に専念することにより、日本でのOTCファーマとしての優位性と競争力を高めていきます。
【xx製薬が分割譲受を行う理由】
従来より、xx製薬は TTS(Transdermal Therapeutic System:経皮吸収技術)に経営資源を集中投入しており、その結果、現在では医療用医薬品事業において「モーラス」「モーラステープ」の外用鎮痛消炎貼付剤を中心に成長を続けております。エスエス製薬の医療用医薬品事業は、xx製薬の得意分野である外用剤の商品群を有しており、xx製薬の販売力を活用し成長することが期待で
きます。また、研究開発においても、xx製薬の研究開発パイプラインを更に強化することができ、これらは早期に上市できることが期待されています。
よって、両社の医療用医薬品事業の統合によるシナジーが、専門性と競争力の強化、将来の成長戦略に重要な役割を担うとの判断から、本事業を譲受承継することに致しました。
このような新体制による新たな目標は、以下のとおりです。
1)連結売上高 1,000 億円を視野に入れた経営を目指す。
2)ジクロフェナック製剤(経口剤、ゲル剤、テープ剤、パップ剤)を取得することで、商品ラインナップの強化を図る。
3) 医療用医薬品事業においてMR500 人超の営業体制を確立し、整形外科、皮膚科などの得意領域で更に極め細やかな医薬情報の提供を行う。
4)研究開発パイプラインを更に強化し、早期に新商品の上市を行う。
【譲渡の方法】
分割譲渡の方法は、エスエス製薬の完全子会社である株式会社バイオメディクス(休眠会社)を活用した吸収分割方式を予定しております。2005 年 4 月 1 日にエスエス製薬が自社の医療用医薬品事業をバイオメディクス社に移転し、xx製薬は同日にバイオメディクス社株式の全株をエスエス製薬から取得することで、同社の医療用医薬品事業を譲受します。なお、バイオメディクス社の社名は移転日までに変更する予定ですが、名称は未定です。
【分割譲渡する事業の内容】
(1)分割譲渡の範囲
・エスエス製薬の既承認医療用医薬品、既承認体外診断用医薬品、臨床栄養剤(食品を含む)、検査用試薬・開発段階製品
・本件承継対象となる特許、商標、本件承継対象のノウハウ、本件許諾対象の特許、商標及びノウハウなどの知的財産権(出願中のものも含む)
・医療用医薬品事業に係る役員及び従業員(営業職、研究開発職、医薬情報等の間接部門職):約 300 名
(2)医療用医薬品事業の 2004 年 3 月期における経営成績
(単位:百万円)
医療用医薬品事業 (a) | 当社業績予測(個別) (b) | 比率 (a/b) | |
売 上 高 | 10,616 | 58,676 | 18.1% |
売 x x x 益 | 5,752 | 39,302 | 14.6% |
(3)分割譲渡資産、負債の項目及び金額(平成 2004年3月 31 日現在)
(単位:百万円)
資 産 | 負 債 | ||||||||
項 | 目 | 帳 簿 価 額 | 項 | 目 | 帳 簿 価 額 | ||||
流 | 動 | 資 | 産 | 4,385 | 流 | 動 | 負 | 債 | 332 |
固 | 定 | 資 | 産 | 851 | 固 | 定 | 負 | 債 | 1,540 |
合 | 計 | 5,237 | 合 | 計 | 1,872 |
【会社の概要】
分割会社 | 承継会社 | 譲渡先 | |
(1) 商 号 | エスエス製薬株式会社 | 株式会社バイオメディクス | x x 製 薬 株 式 会 社 |
(2) 事 業 x x | 医薬品等製造、販売 | 診断 薬等の 輸入 、 販売(休眠中) | 医薬品等製造、販売 |
(3) 設 立 年 月 日 | 昭和 2 年 10 月 | 昭和 46 年 10 月 | 昭和 19 年 5 月 |
(4) 本 店 所 在 地 | xxxxxxxxx xxxxx 00 x 0 x | xxxxxxxxxx xxxx 00 x 0 x | xxxxxxxxx xx 000 |
(5) 代 表 者 | 代表取締役社長 xx x | 代表取締役社長 xx xx | 代表取締役社長 xx xx |
(6) 資 本 金 | 10,162 百万円 | 130 百万円 | 8,473 百万円 |
(7) 発 行 済 株 式 数 | 122,947,364 株 | 260,000 株 | 95,164,895 株 |
(8) 株 主 資 本 | 63,004 百万円 | 173 百万円 | 69,296 百万円 |
(9) x x 産 | 106,641 百万円 | 173 百万円 | 91,611 百万円 |
(10) 決 算 期 | 3 月末日 | 3 月末日 | 2 月末日 |
(11) 従 業 員 数 | 1,584 名 | -名 | 1,080 名 |
(12) 大株主 及び 持株 比率 (2004 年 3 月 31 日現在) | 日本ベーリンガーインゲルハイム㈱ 57.3% | エスエス製薬㈱ 100.0% | 日本トラスティ・サービス信託銀行㈱信託口 8.0% |
(13) 主 要 取 引 銀 行 | UFJ銀行 | 三井住友銀行 | UFJ銀行 |
2004 年 3 月 31 日現在 | 2004 年 3 月 31 日現在 | 2004 年 2 月 29 日現在 |
(14) 連 結 決 算 | 第 77 期(2004 年3 月期) | 第102 期(2004 年2 月期) | |
売 上 高 | 71,040 百万円 | 74,588 百万円 | |
経 x x 益 | 5,037 百万円 | 18,388 百万円 | |
当 期 x x 益 | 3,354 百万円 | 10,822 百万円 | |
(15) 単 体 決 算 | 第 77 期(2004 年3 月期) | 第 33 期(2004 年 3 月期) | 第102 期(2004 年2 月期) |
売 上 高 | 58,676 百万円 | -百万円 | 69,838 百万円 |
経 x x 益 | 4,053 百万円 | △ 0 百万円 | 17,860 百万円 |
当 期 x x 益 | 2,976 百万円 | △ 0 百万円 | 10,722 百万円 |
※エスエス製薬の 2004 年 3 月期業績は予想であり、2003 年 8 月 26 日に公表した業績予測数値を変更したものです。なお、決算発表は 2004 年5月 24 日を予定しております。
【エスエス製薬の医療用医薬品主要製品リスト】
製 品 名 | 薬 効 他 |
インサイドパップ | インドメタシン貼付剤 |
F2 | 液状総合栄養食 |
アトラント | 外用抗真菌剤 |
ナボール群 | 消炎鎮痛剤 |
MVI群 | 高カロリー輸液用混合ビタミン剤 |
スペリア錠 | 気道分泌細胞正常化剤 |
ドラ-ル錠 | 睡眠障害改善剤 |
【エスエス製薬の新薬開発パイプライン】
状況 | 開発番号 | 製品名 | 薬効他 | 自社・導入企業他 | 製造承認予定 |
申請中 (台湾) (韓国) | SG-01 | ケアシート (医療用具) | 創傷被覆保護材 | 自社 | 2004~5 年 |
SG-02 | エスクレ注腸用 キット | 小児用催眠鎮静 抗痙攣剤 | 自社 | 2004~5 年 | |
SS320AL | スペリア内用液 | 去痰剤 (剤型追加) | 共同開発 三菱ウェルファーマ | 2003~4 年 | |
318T | ナボールテープ | 消炎鎮痛剤 (貼付剤) | 共同開発 同仁医薬化工 | 2005~6 年 | |
アトラント | 外用抗真菌剤 (クリーム) | 自社 | 2004~5 年 | ||
スペリア錠 | 去痰剤 | 自社 | 2004 年 |
状況 | 開発番号 | 薬効 | 自社 | 導入 | 提携 | 治験先 |
フェーズ Ⅲ | 318PW | 消炎鎮痛剤 (貼付剤) | ○ | 日本 | ||
SS320A | 去痰剤 急性疾患 | ○ | 共同開発 三菱ウェルファーマ | 日本 | ||
フェーズ Ⅱ | NS-126C | ステロイド剤 (アレルギー性鼻炎) | ○ | 共同開発 日本新薬 | 日本 | |
ステロイド剤 (気管支喘息) | ○ | 共同開発 日本新薬 | 日本 | |||
SS734 | 徐放性点眼剤 | ○ | 共同開発 インサイトビジョン社 | 米国 |
※この新薬開発パイプラインは、2004 年 3 月期中間決算発表時(2003 年 11 月 20 日)のものです。
xxxxxxxxxxx0-00-0xxxx製薬株式会社 広報室
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