仕 様 書 番 号 ： FMC-K-HTS-0001 /7発 行 日 ： 2017 年 1 月 10 日
仕 様 書 番 号 ： FMC-K-HTS-0001 /7発 行 日 ： 2017 年 1 月 10 日
仕 様 書
品 名 ： 角板形チップヒューズ
形 名 ： FMC10, 16
ハロゲン&アンチモン フリー
RoHS 対応品
製品改良のため記載事項の一部を予告なく変更する場合があります。 品質契約の合意又は契約が必要な場合は納入仕様書をご要求ください。
納入仕様書のご用命及び本参考仕様書に関するお問い合わせについては弊社営業部へお問い合わせください。
発行元：研究事業部 北海道研究所
推奨保管条件
・温度：+5℃～+35℃
・湿度：25％～75％R.H.
・保管期間：出荷後２年
名称： 角板形チップヒューズ
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1.適用
1.1 適用範囲
本仕様書は電子応用機器一般に使用される角板形チップヒューズ FMC10, 16（以下、ヒューズという）について規定する。
1.2 関連規格
UL248-1-2000 Low-Voltage Fuses-Part1: General Requirements UL248-14-2000 Low-Voltage Fuses-Part14: Supplemental Fuses
CSA C22.2 No.248.1-2000 Low-Voltage Fuses-Part1: General Requirements CSA C22.2 No.248.14-2000 Low-Voltage Fuses-Part14: Supplemental Fuses
2. 形名
形名は、下記の様式に従い規定されたごとく行う。
（例） FMC 16 202 WB TP
種類 サイズ 定格電流 オプションコード 包装形態形状
1. 角板形チップヒューズ
2. 定格電力及びサイズ 形状
3 定格抵抗値
202-->2.0A
202
4 オプションコード
記号 | オプションコード |
AB | 標準品 |
WB | |
WH |
5 包装形態
B | バルク（バラ，ポリ袋詰め） |
ＴＨ | 紙・テーピング |
TP |
3. 取得安全規格
・UL248-1 及びUL248-14
・CSA C22.2, No. 248.1-00 及びCSA C22.2, No. 248.14-00
UL 及びC-UL により付与されたファイル番号：E176847
名称： 角板形チップヒューズ
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4. 定格
定格は、表－1 のとおりとする。
4.1 オプションコード：AB
表－1(1)
形状 | 定格電流 | 内部抵抗値 (mΩ max.) | 定格電圧 （V） | 遮断容量 (A) | 溶断特性 | |||
記号 | (A) | 捺印表示記号 | 溶断電流 | 溶断時間 | ||||
501 | 0.5 | F | 240 | |||||
751 | 0.75 | A | 140 | |||||
102 | 1.0 | L | 95 | 100% | 4 h min. | |||
000 | 0.00 | X | 00 | |||||
XXX00 | XX00 | 00 | 000% | 0 x xxx. | ||||
000 | 0.0 | X | 60 | |||||
300% | 0.2 s max. | |||||||
202 | 2.0 | S | 41 | |||||
252 | 2.5 | T | 32 | |||||
302 | 3.0 | R | 25 | |||||
4.2 オプションコード：WB
表－1(2)
形状 | 定格電流 | 内部抵抗値 (mΩ max.) | 定格電圧 （V） | 遮断容量 (A) | 溶断特性 | |||
記号 | (A) | 捺印表示記号 | 溶断電流 | 溶断時間 | ||||
501 | 0.5 | F | 260 | |||||
751 | 0.75 | A | 140 | |||||
102 | 1.0 | L | 110 | |||||
132 | 1.25 | M | 80 | 100% | 4 h min. | |||
152 | 1.5 | H | 65 | |||||
FMC16 | DC32 | 35 | 200% | 5 s max. | ||||
202 | 2.0 | S | 45 | |||||
300% | 0.2 s max. | |||||||
252 | 2.5 | T | 32 | |||||
302 | 3.0 | R | 26 | |||||
402 | 4.0 | X | 18 | |||||
502 | 5.0 | Y | 14 | |||||
名称： 角板形チップヒューズ
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4.3 オプションコード：WH
表－1(3)
形状 | 定格電流 | 内部抵抗値 (mΩ max.) | 定格電圧 （V） | 遮断容量 (A) | 溶断特性 | |||
記号 | (A) | 捺印表示記号 | 溶断電流 | 溶断時間 | ||||
501 | 0.5 | F | 250 | |||||
751 | 0.75 | A | 150 | |||||
102 | 1.0 | L | 100 | |||||
000 | 0.00 | X | 00 | |||||
000 | 0.0 | X | 60 | 100% | 4 h min. | |||
FMC10 | 202 | 2.0 | S | 40 | DC24 | 35 | 200% | 5 s max. |
252 | 2.5 | T | 30 | 300% | 0.2 s max. | |||
302 | 3.0 | R | 25 | |||||
322 | 3.15 | U | 24 | |||||
402 | 4.0 | X | 18 | |||||
502 | 5.0 | Y | 14 | |||||
501 | 0.5 | OF | 400 | |||||
631 | 0.63 | OI | 300 | |||||
751 | 0.75 | OA | 210 | |||||
801 | 0.8 | OK | 180 | |||||
102 | 1.0 | OL | 115 | |||||
132 | 1.25 | OM | 90 | 100% | 4 h min. | |||
152 | 1.5 | OH | 70 | |||||
FMC16 | DC32 | 35 | 200% | 5 s max. | ||||
162 | 1.6 | ON | 60 | |||||
300% | 0.2 s max. | |||||||
202 | 2.0 | OS | 50 | |||||
252 | 2.5 | OT | 37 | |||||
302 | 3.0 | OR | 28 | |||||
322 | 3.15 | OU | 26 | |||||
402 | 4.0 | OX | 18 | |||||
502 | 5.0 | OY | 14 | |||||
4.4 使用温度範囲： -55～+125(℃)
5. 包装形態
包装形態は、表－2 のとおりとする。
表－2
記号 | 包装形態 | 標準包装数量 | 適用形状 | |
B | バルク（バラ，ポリ袋詰め） | 1,000 個 | FMC10, 16 | |
TH | 紙・テーピング | 8mm 幅, 2mm ピッチ | 10,000 個 | FMC10 |
TP | 紙・テーピング | 8mm 幅, 4mm ピッチ | 5,000 個 | FMC16 |
名称： 角板形チップヒューズ
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6. 外形及び寸法
6.1 外形及び寸法は、図－1 及び表－3 のとおりとする。
L
c
c
W
図－1
d
d
H
表－3 単位：mm
形状 | オプションコード | L | W | H | c | d |
FMC10 | WH | 1.0±0.05 | 0.5±0.05 | 0.35±0.05 | 0.2±0.1 | 0.25±0.10 |
AB | 0.38±0.05 | |||||
FMC16 | WB,WH | 1.6±0.1 | 0.8 +0.15 -0.05 | 0.45±0.10 | 0.3±0.15 | 0.3±0.1 |
6.2 製品重量 （参考値）
形状 | 製品重量 (mg) |
FMC10 | 0.6 |
FMC16 | 2 |
7. 捺印表示
ヒューズ単体への捺印表示は、保護コート表面に4.1 項の捺印表示記号を次のように施すこととする。捺印表示例
形状 | オプションコード | 捺印表示 | 内容 |
FMC10 | AB | S | FMC10 202 AB |
FMC10 | WH | S | FMC10 202 WH |
FMC16 | WB | S | FMC16 202 WB |
FMC16 | WH | OS | FMC16 202 WH |
名称： 角板形チップヒューズ
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8. 性能
8.1 試験及び測定の標準状態は、特に規定がない限り下記の状態で行う。
温度：5℃～35℃（常温）､ 湿度：45%～63%(常湿)､ 気圧：86kPa～106kPa(常気圧)ただし測定に疑義を生じた場合は、下記の状態で行う。
温度：20℃±2℃､ 湿度：60%～70%､ 気圧：86kPa～106kPa
8.2 表－4 の性能を満足すること。
表－4(1)
No. | 試験項目 | 試験条件 | 要求性能 | |
1 | 温度上昇 | 取付け基板：図－2 測定周囲温度：10 ℃～30 ℃通電連流：定格電流 温度が飽和状態に達した後、熱電対温度計にて測 定する。 | 75 ℃以下 | |
2 | 溶断特性 | 取付け基板：図－2 規定の電流を通電する。 | 溶断電流 | 溶断時間 |
100% 200% 300% | 4 時間以上 5 秒以内 0.2 秒以内 | |||
3 | 耐プリント板曲げ性 | JIS C 00000-0-00 Ue1 取付け基板：図－2 たわみ量：3 mm (支持点間距離：90 mm)保持時間：10 s±1 s | 試験後の内部抵抗値は、初期値の±10%以内のこと。 機械的損傷のないこと。 | |
4 | はんだ耐熱性 | 単品で試験を行う。 はんだ漕の温度：260℃±5℃浸漬時間：10 s±1 s その後、室温に約 1 時間放置後、内部抵抗値を測 定する。 | 試験後の内部抵抗値は、初期値の±10%以内のこと。 著しい外観の異常がないこと。 | |
･リフローソルダリングの場合 予備加熱：150℃～180℃, 最大120 sピーク：260℃±5℃, 最大10 s リフロー回数：2 回 その後、室温に約 1 時間放置後、内部抵抗値を測定する。 | ||||
5 | はんだ付け性 | JIS C 00000-0-00 単品で試験を行う。 使用フラックス：ロジンのメタノール溶液はんだ漕の温度：235℃±5℃ 浸漬時間：2 s±0.5 s | 電極部の表面積の 95%以上が新しいはんだで覆われていること。 | |
6 | 温度急変 | JIS C 00000-0-00 Na 取付け基板：図－2下限温度：－55℃上限温度：＋125℃ 各温度のさらし時間：30 min. サイクル数：5 サイクル | 試験後の内部抵抗値は、初期値の±10%以内のこと。 外観の損傷がない。 | |
名称： 角板形チップヒューズ
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9. ヒューズの取付け
図－2
φ3
20
0.5
φ4.2
90
100
FMC 用 試験基板略図
単位：mm
:銅箔パターン
10
33
:ソルダーレジスト
c
b
c
a
形状 | a | b | c |
FMC10 | 0.3 | 0.6 | 0.65 |
FMC16 | 0.6 | 1.0 | 0.5 |
備考1. 材質は、ガラス布基材エポキシ樹脂。厚さ：1.6 mm 銅箔厚さ：0.035 mm
10. テーピング加工
10.1 関連規格 JIS C 0806-3:2014, EIAJ ET-7200C:2010
10.2 テーピング加工寸法
10.2.1 紙テープ（8 mm 幅，2 mm ピッチ）
テーピング加工寸法は、図－3 及び表－5 のとおりとする。
4±0.1
t1
送り丸穴
φ1.5 +0.1
0
1.75±0.1
A
角穴装着穴
2±0.05
3.5±0.05
引き出し方向
t2
8±0.2
図－3 単位：mm
B
表－5 単位：mm
形状 | A | B | ｔ 1 | ｔ 2 |
FMC10 | 0.65 +0.05 -0.10 | 1.15 +0.05 -0.10 | 0.4±0.05 | 0.5max. |
名称： 角板形チップヒューズ
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10.2.2 紙テープ（8 mm 幅，4 mm ピッチ）
テーピング加工寸法は、図－4 及び表－6 のとおりとする。
送り丸穴
φ1.5
+0.1
0
4±0.1
2±0.05
1.75±0.1
A
角穴装着穴
4±0.1
3.5±0.05
引き出し方向
8±0.2
図－4 単位 ： mm
t 1
t 2
B
表－6 単位：mm
形状 | A | B | ｔ 1 | ｔ 2 |
FMC16 | 1.15±0.15 | 1.9±0.2 | 0.6±0.1 | 0.8max. |
1). カバーテープは、送り穴をふさいではならない。
2). 隣接したテープは、リール内で付着してはならない。
3). キャリアテープ又はカバーテープに部品が付着してはならない。
4). 10 ピッチの累積ピッチの許容差は、±0. 2mm のこと。
5). 上面カバーテープを図－5 の方法で剥離した場合、剥離強度は0. 1N～0. 5N とする。
6). テープを最小半径25mm で曲げる場合、テープが損傷しないで、部品はテープ内での位置及び向きを維持すること。
7). 部品は連続して2 個以上が欠落してはならない。また、部品の最大欠落数は1 個又は0. 1%のうちいずれか大きい方とする。
8). テープ内のヒューズは、保護コート面が上向きに統一されていること。
図－5
トップカバーテープ
台紙
165° 180°
カバーテープの引っ張り方向（300mm/分）
引き出し方向
名称： 角板形チップヒューズ
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10.3 テーピング用リール
収納リールの寸法は、図－6 及び表－7 のとおりとする。プラスチックリール（EIAJ ET-7200C 準拠）
表示 A
2±0.5
φ21±0.8
表示 B
A
B
φ13±0.2
+1
φ60 0
0
φ180 −1.5
図－6 単位：mm
表－7 単位：mm
形状 | A | B | 備考 |
FMC10, 16 | 9 +1.0 0 | 11.4±1.0 | 射出成形 |
13±1.0 | 真空成形 |
※表示ラベルは、表示A の1 ヶ所、又は表示A, B の2 ヶ所に貼り付けることとする。
160mm 以上
400mm 以上
100mm 以上
引き出し方向
トレーラー部
リーダー部
10.4 リーダー部及びトレーラー部例）
図－7
終り 始め
11. 包装に関する表示
最小梱包単位には、次の事項の表示を施すこと。
11.1 表示A
(1) 形名（形状、定格電流、オプションコード、包装形態） (2) 数量 (3) 出荷ロット番号 (4) 製造者名又はその略号
(5) UL 及び/又はC-UL レコグナイズド・コンポーネント・マーク (6) その他
11.2 表示B (弊社社内管理ラベル)
名称： 角板形チップヒューズ
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12. 定格電流の推奨ディレーティング
本ヒューズは、次のディレーティング曲線に従った電流軽減値でのご使用を推奨いたします。
・定常ディレーティング
定常ディレーディングは、定格電流の75%以下でのご使用を推奨致します。
* FMC10 オプションコード：WH, 定格電流： 3.15A 以上の定常ディレーディングは、定格電流の70%以下でのご使用を推奨致します。
・温度ディレーティング
周囲温度に対する電流軽減値は次の曲線となります。
例）定格電流：2.0A 品を周囲温度70℃で使用する場合、次のディレーティング後の電流値以下でのご使用を推奨致します。定格電流：2.0A×（定常ディレーティング：75%×温度ディレーティング：80%）＝1.2A
ディレーティング曲線
130
120
110
100
90
定格電流比（％）
80
70
60
50
40
30
20
10
0
-60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130
周囲温度（℃）