住友は昨年 9 月に本プロジェクトの実施を決定し、NAC と共同で推進することに合意いたしました。以後、NAC に加え、三井と本プロジェクトへの参画条件について協議を進めてまいりましたが、このたび3社間で最終合意に至ったものです。
2010 年 9 月 15 日
各位
住友金属鉱山株式会社三井物産株式会社
比国タガニート・ニッケルプロジェクトに関する株主間契約の締結について
住友金属鉱山株式会社(本社:xxx港区、社長:xxxx 以下「住友」)、三井物産株式会社(本社:xxxxxx区、社長:xxxx、以下「三井」)、フィリピン共和国の最大手ニッケル鉱山会社であるニッケル・アジア・コーポレーション(本社:マニラ・マカティ市、会長:X.X.Xxxxxx, Xx、以下「NAC」)は、住友がフィリピン共和国において推進しているxxxxx・xxxxプロジェクト(総事業費 13 億ドル、以下「本プロジェクト」)にxxと NAC が参画することで合意し、9 月 15 日に株主間契約を締結しました。本プロジェクトの推進母体である住友の 100%子会社タガニート・エイチパル・ニッケル・コーポレーション(本社:マニラ・マカティ市、社長:xxxx)が実施する第三者割当増資を NAC、xxが各々引受け、第三者割当増資引受後の出資比率は住友 62.5%、 NAC22.5%、三井 15.0%となります。
住友は昨年 9 月に本プロジェクトの実施を決定し、NAC と共同で推進することに合意いたしました。以後、NAC に加え、xxと本プロジェクトへの参画条件について協議を進めてまいりましたが、このたび3社間で最終合意に至ったものです。
本プロジェクトは、NAC の子会社であるフィリピン共和国のタガニート・マイニング・コーポレーション(本社:マニラ・マカティ市、社長:X.X.Xxxxx)のタガニート鉱山隣接地に HPAL(高圧硫酸浸出法(High Pressure Acid Leaching))技術を用いた低品位酸化鉱の処理プラントを建設し、ニッケル製錬の中間品であるニッケル・コバルト混合硫化物(Nickel/Cobalt Mixed Sulfide ニッケル品位約 57%、以下「MS」)を年間 3 万トン(ニッケル量換算)生産するものです。
住友は、すでにこの HPAL 技術にもとづく MS の量産体制を確立しており、2005 年より関係会社であるフィリピン共和国のコーラルベイ・ニッケル・コーポレーション(本社:パラワン島リオツバ、社長:xxxx、以下「CBNC」)において MS の商業生産を行っております。本プロジェクトはこれに次ぐものであり、xx、NAC と共に本プロジェクトを確実に推進させ、さらなるニッケル資源の確保を図ります。これらにより 2013 年にニッケ
ル年産 10 万トン体制を完成させ、非鉄メジャークラス入りをめざしてまいります。
三井は、世界的に需給の逼迫が予想される「非鉄分野を中心とした新規資源権益の拡大」を資源基本戦略の一つとして掲げており、ニッケル事業に関してはこれまで住友が推進する CBNC などに参画しています。本プロジェクト参画を通じ、xxはニッケル事業ポートフォリオを拡充すると共に、内外の優良パートナーとのネットワークをさらに強化し、引き続き新規権益取得に取り組んでまいります。
(本件に関するお問い合わせ先)
住友金属鉱山株式会社広報 IR 部 xx xx(TEL:00-0000-0000、FAX:00-0000-0000)三井物産株式会社 IR 部 x xx(TEL:00-0000-0000、FAX:00-0000-0000)
広報部 xx xx(TEL:00-0000-0000、FAX:00-0000-0000)
<参考資料>
xxxxx・xxxxプロジェクト(Taganito Nickel Project)に関する補足説明事項
1.ロケーション
Project
CBNC
Surigao City
フィリピン共和国ミンダナオ島北部タガニート地区
2.生産品および生産量
ニッケル製錬の中間製品であるニッケル・コバルト混合硫化物 (Nickel/Cobalt Mixed Sulfide=MS)を年間約 5 万トン(ニッケル量で 3 万トン、コバルト量で約 2.6 千トン)、
30 年間にわたり生産する。
3.原料
タガニート鉱山および周辺鉱山の低品位ニッケル酸化鉱(Limonite)を原料とする。
4.生産品の用途
生産されるMS は全量住友が購入し、住友のニッケル工場(愛媛県新居浜市)において、電気ニッケルおよびコバルト生産の原料として使用する。
5.プロジェクトのスケジュール
2009 年 9 月 住友がプロジェクトの実施を決定。NAC と共同推進を基本合意。
2010 年 3 月 建設工事開始
2010 年 9 月 住友、NAC、三井間にて、プロジェクト株主間契約締結
2013 年建設工事完了、商業生産開始(予定)
6.NAC、THPAL 概要
ニッケル・アジア・コーポレーション (NAC) 概要
本社所在地 | フィリピン共和国・マカティ市 |
代表者 | 会長 X.X.Xxxxxx, Xx. 社長 X.X.Xxxxx |
設立 | 2006年 |
従業員数 | 約3,200人 |
資本金 | 4億1,200万フィリピンペソ(2009年12月末時点) |
売上高 | 46億8,700万フィリピンペソ(2009年) |
事業内容 | フィリピン最大のニッケル鉱山会社であり、 傘下のリオ・ツバ・ニッケル・マイニング・コーポレーション、タガニート・マイニング・コーポレーションなどを 通じてフィリピンのニッケル鉱石の約55%を生産。 |
タガニート・エイチパル・ニッケル・コーポレーション (THPAL) 概要
本社所在地 | フィリピン共和国・マカティ市 |
代表者 | 社長 xxxx |
設立 | 2008年 |
資本金 | 540万フィリピンペソ(2009年12月末時点) |
出資比率 | 住友:62.5%、NAC:22.5%、三井:15% (増資後) |
事業内容 | HPAL(高圧硫酸浸出法)により、低品位酸化鉱からニッケル製錬の 中間生産物である、ニッケル・コバルト混合硫化物(ニッケル品位約 57%) を年間3万トン(ニッケル量換算) 生産する |
出資
25%
出資
15%
三井物産
出資
22.5%
ニッケル・アジア・コーポレーション
製品引取
住友金属鉱山
7.資本関係図
鉱石供給
タガニート・エイチパル・ニッケル・コーポレーション
タガニート・マイニング・コーポレーション
出資
62.5%
出資
65%
以上