役 職 取締役 CEOオフィスセンター担当氏 名 小島 修一
2021年12月24日
各 位
会 社 名 株式会社アイロムグループ代 表 者 名 代表取締役社長 x xx
(コード番号 2372 東証第一部)問 合 せ 先
役 職 取締役 CEOオフィスセンター担当氏 名 xx xx
電 話 00-0000-0000
ジェノダイブファーマ株式会社との
戦略的パートナーシップ契約締結に関するお知らせ
当社は、ジェノダイブファーマ株式会社(以下、「ジェノダイブファーマ」という。)と、かかりやすい疾患や感染症等を HLA タイピング(※1)で調べて自己免疫特性を知ることや、がんの早期発見および治療後のモニタリングなど、一人ひとりに合わせた医療を提供することで、健やかで不安のない社会の実現を目指し、ジェノダイブファーマが保有する HLA タイピングやリキッドバイオプシー(※2)等に関する知見や技術および当社グループが保有する臨床試験に関する知見や医療機関ネットワークを活用した共同事業の実施に向けて、本日、戦略的パートナーシップ契約を締結しましたので下記のとおりお知らせいたします。
記
1.戦略的パートナーシップ契約の概要
ジェノダイブファーマは、東海大学発のゲノム解析による個別化医療(オーダーメイド医療)の実現を目指すバイオベンチャー企業です。ゲノムの多様性が、個人ごとに異なる、疾患の発症や免疫の応答、薬剤の効果、移植の適合性などを決定していますが、ジェノダイブファーマは、多数の遺伝子を解析する中で、HLA が自己免疫疾患を中心とする特定の疾患にかかりやすいかを表す最も信頼性の高い指標(この指標を「オッズ比」という、※3)であることを見出しました。そして、世界的に標準法として用いられている先進的な HLA タイピング法の開発に成功しています。また、早期にがんの発見が可能なリキッドバイオプシーによる画期的な遺伝子検査法の開発にも成功しています。
この度、当社グループが臨床試験支援事業で培った医薬品や医療技術の研究開発にかかる知見やノウハウおよび医療機関のネットワークを活用し、ジェノダイブファーマの知見や技術と連携することにより、新しい先端医療の研究開発および事業化を共同で推進することに合意し、戦略的パートナーシップ契約を締結いたしました。
2.相手先の概要
(1)名称 | ジェノダイブファーマ株式会社 xxxxx://xxxxxxxx.xx.xx/xxxxx.xxxx |
(2)所在地 | xxxxxxxxxxxx 00 x 0 x |
(3)代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 xx xx |
(4)事業内容 | HLA 抗体検査およびがん遺伝子検査の受託、多型マーカー を用いた疾患および薬剤の感受性遺伝子の特定および創薬ターゲットの開発 | |
(5)資本金 | 76百万円 | |
(6)設立年月 | 2002年10月 | |
(7)大株主 | 相手先の要望により非開示といたします。 | |
(8)上場会社と 当該会社との関係 | 資本関係 | 該当事項はありません。 |
人的関係 | 該当事項はありません。 | |
取引関係 | 当社グループが推進する iCELL BANK 事業における遺伝子解析業 務を委託しております。 | |
関係当事者への該当状況 | 該当事項はありません。 | |
(9)財政状態および 経営成績 | 相手先の要望により非開示といたします。 |
3.今後の見通し
本件による 2022 年3月期の業績への影響は軽微であります。今後、本戦略的パートナーシップ契約に基づき、具体的な共同事業等の内容が決定し、業績への影響が生じる場合には、速やかにお知らせいたします。
※1.HLA タイピング
HLA(Human Leukocyte Antigen、ヒト白血球抗原)は、人体のあらゆる細胞と組織に分布していて、ヒトの免疫に関わる重要な役割をもつ分子であり、HLA の型(タイプ)が臓器等の移植時の拒絶反応の有無や特定の疾患にかかりやすいか等に関連しています。ABO 血液型は4種類しかありませんが、HLA は 16,000 以上の型(タイプ)があり、その型(タイプ)を調べる検査が HLA タイピングです。
※2.リキッドバイオプシー
血液などの体液による組織を採取した検査のことです。従来の組織生検(病変の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査)は、手術や内視鏡検査のときに組織を採取したり、体の外から細い針を刺して組織を採取するなど、体に負担をかけるものでした。また、がんの多発転移やステージが進行している場合、原発巣と転移巣の遺伝子変異が異なっているケースがありますが、全ての部位の組織を採取することはできませんでした。
リキッドバイオプシーでは、体に負担をかけることなく検査が可能であり、多発転移を起こしているがんであっても、がんの遺伝子変異を同定することで、現状に応じた分子標的薬を選択することが可能になります。
※3.オッズ比
ある疾患に対して、特定の HLA 型(タイプ)をもっている人が、その HLA 型(タイプ)をもっ
ていない人に比べて何倍(何%)その疾患にかかりやすいかという指標のことです。
以 上