インドネシア:Adaro Energy 社 石炭鉱業事業契約(PKP2B)の改正に合意
インドネシア:Adaro Energy 社 石炭鉱業事業契約(PKP2B)の改正に合意
2016 年 5 月 12 日掲載
4 月 20 日付けの地元報道によると、大手石炭会社 Adaro Energy 社は政府との石炭鉱業事業契約
(PKP2B)の改正について合意した。
Adaro Energy 社幹部は、契約交渉過程で、政府要請に応じて PKP2B の主要 6 か所の変更をすべて受け入れたと述べた。これで Adaro Energy 社の政府との契約交渉は完了し、同社は政府から次の段階を待っているとしたが、改正契約への署名時期は明らかにはしなかった。同幹部は、PKP2B の改正は、同社の今後の採炭ビジネスに確実性を与えると述べた。
政府は、2009 年鉱業法にもとづき、PKP2B 所有の石炭採掘会社、鉱業事業契約(KK)所有の資源採掘会社に対し、交渉過程を経て、契約の改正を推し進めてきた。契約の改正は、2010 年までに完了すると思われてきたが、多くの採掘会社が、権限範囲の縮小や、州政府へのより高いロイヤルティ、外資採掘会社に対する投資引上げ義務、そして、国内製品とサービスの利用、PKP2B・KK の鉱業事業許可(IUP)への転換などを含む、政府提示の変更に反対し続け、交渉段階が長引いてきた。
政府との交渉過程を進めてきた 34 のKK 所有会社のうち、わずか 10 社だけが改正契約に署名した。また、73 の PKP2B 所有会社のうち、22 社だけが契約を改正した。
エネルギー・鉱物資源省(MEMR)鉱物石炭総局長は、事業契約の改正は 2016 年度中に完了し、政府はいかなる遅延も認めないと述べた。しかし、総局長は会社が期限を守らなかった場合、その結果については言及しなかった。
(石炭開発部 x x)
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