Contract
鳥取大学物品供給契約基準
平成2 7 年 4 月28 日x x 部 長 裁 定
この基準は,鳥取大学契約事務取扱規程(平成16年鳥取大学規則第109号)第2条第2項に基づき, 物品の供給に関する契約の一般的約定事項を定めるものである。
(総則)
第1 発注者及び供給者は,契約書及びこの契約基準に定めるところに従い,日本国の法令を遵守し,この契約(契約書及びこの契約基準を内容とする物品の供給契約をいう。以下同じ。)を履行しなければならない。
2 供給者は,契約書記載の物品を契約書記載の納入期限内に発注者に引き渡すものとし,発注者は, その売買代金を支払うものとする。
3 供給者は, この契約の履行に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。
4 契約書及びこの契約基準に定める請求,通知,報告,申出,承諾及び解除は,書面により行わなければならない。
5 この契約の履行に関して発注者と供給者との間で用いる言葉は, 日本語とする。
6 契約書及びこの契約基準に定める金銭の支払に用いる通貨は, 日本円とする。
7 この契約の履行に関して発注者と供給者との間で用いる計量単位は, 計量法(平成4年法律第51号)に定めるものとする。
8 契約書及びこの契約基準における期間の定めについては, 民法( 明治29年法律第89号)
及び商法(明治32年法律第48号)の定めるところによるものとする。
9 この契約は, 日本国の法令に準拠するものとする。
10 この契約に係る訴訟については,日本国の裁判所をもって合意による専属的管轄裁判所において行うものとする。
(供給者の請求による納入期限の延長)
第2 供給者は, 天候の不良その他供給者の責に帰すことができない事由により納入期限までに供給契約の目的である物品を納入することができないときは, その理由を明示した書面により発注者に納入期限の延長変更を請求することができる。
(発注者の請求による納入期限の短縮又は延長)
第3 発注者は,特別の理由により,納入期限を短縮又は延長する必要があるときは,供給者に対して納入期限の短縮変更又は延長変更を請求することができる。
(納入期限の変更方法)
第4 納入期限の変更については,発注者と供給者とが協議して定める。ただし,協議開始の日から14日以内に協議が整わない場合には, 発注者が定め, 供給者に通知する。
2 前項の協議開始日については,発注者が供給者の意見を聴いて定め,供給者に通知するものとする。ただし, 発注者が納入期限の変更事由が生じた日(第2 の場合にあっては, 発注者が納入期限変更の請求を受けた日,第3の場合にあっては,供給者が納入期限変更の請求を受けた日)から7日以内に協議開始の日を通知しない場合には,供給者は,協議開始の日を定め, 発注者に通知することができる。
(検査)
第5 供給者は,物品を納入したときは,その旨を納品書により発注者に通知しなければならない。
2 発注者は, 前項の規定による通知を受けたときは, 通知を受けた日から 10日以内に検査を完了しなければならない。この場合においては, 発注者は, 当該検査の結果を供給者に通知しなければならない。
3 供給者は,前項の検査に合格しないときは,直ちに,これを引き取り,発注者の指定する期間内に改めて物品を完納し, 検査を受けなければならない。
(売買代金の支払)
第6 供給者は,第5第2項又は第3項の検査に合格したときは,物品代金請求書により売買代金の請求をすることができる。
2 発注者は,前項の規定による請求があったときは,請求を受けた日の翌月末までに売買代金を支払わなければならない。
3 発注者がその責に帰すべき事由により第5第2項の期間内に検査をしないときは, その期限を経過した日から検査をした日までの期間の日数は, 前項の期間(以下「約定期間」という。)の日数から差し引くものとする。この場合において,その遅延日数が約定期間の日数を超えるときは, 約定期間は, 遅延日数が約定期間の日数を超えた日において満了したものとみなす。
(部分払)
第7 供給者は,物品の完納前に,物品の納入部分に相応する売買代金相当額の全額について, 次項以下に定めるところにより部分払を請求することができる。
2 供給者は,部分払を請求するときは,あらかじめ,当該請求に係る納入部分の確認を発注者に請求しなければならない。
3 発注者は,前項の場合において,当該請求を受けた日から10日以内に,同項の確認をするための検査を行い, 当該確認の結果を供給者に通知しなければならない。
4 供給者は,前項の規定による確認があったときは,物品代金部分払請求書により部分払を請求することができる。この場合においては, 発注者は, 当該請求を受けた日の翌月末までに部分払金を支払わなければならない。
5 部分払金の額は,第3項に規定する検査において確認した物品の納入部分に相応する売買代金相当額の全額とする。
6 第4項の規定により部分払金の支払があった後,再度部分払の請求をする場合においては, 第1項及び前項中「売買代金相当額」とあるのは,「売買代金相当額から既に部分払の対象となった売買代金相当額を控除した額」とするものとする。
(契約不適合責任)
第8 発注者は,契約の目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しない場合があるときは, 供給者に対して, 本件目的物の修補, 代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求し, 又は履行の追完に代え若しくは履行の追完とともに損害の賠償を請求する。
2 前項の不適合が発注者の責めに帰すべき事由によるものであるときは,発注者は,同項の規定による履行の追完及び損害の賠償の請求をすることができない。
3 発注者は, 第1 項の不適合があることを知ったときから1 年以内にその旨を供給者に通知しなければ, 第1 項の履行の追完又は損害の賠償を請求することができない。ただし, 供給者が引渡しの時に第1 項の不適合があることを知り, 又は重大な過失によって知らなかったときは, この限りではない。
(履行遅滞の場合における損害金等)
第9 供給者の責に帰すべき事由により納入期限内に納入を完了することができない場合においては, 発注者は, 損害金の支払を供給者に請求する。
2 前項の損害金の額は, 売買代金額から納入部分に相応する売買代金額を控除した額につき,遅延日数に応じ,鳥取大学債権管理事務取扱規程(平成16年鳥取大学規則第104号)に基づく遅延利息の率(以下「遅延利息率」という。)を乗じて計算した額とする。
3 発注者の責に帰すべき事由により第6 第2項の規定による売買代金の支払が遅れた場合においては, 供給者は, 未受領金額につき, 遅延日数に応じ, 遅延利息率を乗じて計算した額の遅延利息の支払を発注者に請求することができる。
(談合等不正行為があった場合の違約金等)
第10 供給者は, この契約に関して, 次の各号のいずれかに該当するときは, 契約金額の 10分の1 に相当する額を違約金として発注者が指定する期日までに支払わなければならない。
一 供給者が私的独占の禁止及びxx取引の確保に関する法律(昭和22年法律第54号。以下「独占禁止法」という。)の規定に違反し, 又は供給者が構成員である事業者団体が同法の規定に違反したことによりxx取引委員会が供給者又は供給者が構成員である事業者団体に対して, 同法に規定する排除措置命令又は納付命令を行い, 当該命令が
確定したとき。ただし, 供給者が同法の規定に違反した場合であって当該違反行為が同法の規定に基づく不xxな取引方法(昭和57年xx取引委員会告示第15号)に規定する不当廉売の場合など発注者に金銭的損害が生じない行為として供給者がこれを証明し, その証明を発注者が認めたときは, この限りでない。
二 xx取引委員会が, 供給者に対して独占禁止法の規定による課徴金の納付を命じない旨の通知を行ったとき。
三 供給者(供給者が法人の場合にあっては, その役員又は使用人)が刑法(明治40年法律第45号)又は独占禁止法の規定による刑が確定したとき。
2 前項の規定は,発注者に生じた実際の損害の額が違約金の額を超過する場合において,発注者がその超過分の損害につき賠償を請求することを妨げない。
3 供給者はこの契約に関して,第1項の各号のいずれかに該当することとなった場合には,速やかに, 当該処分等に係る関係書類を発注者に提出しなければならない。
(契約保証金)
第11 供給者は, 契約保証金を納付した契約において, 売買代金額の増額の変更をした場合は, 増加後における総売買代金額に対する所要の契約保証金額と既納の契約保証金額との差額に相当するものを追加契約保証金として, 発注者の指示に従い, 直ちに納付しなければならない。
2 供給者が契約事項を履行しなかった場合において, 契約保証金を納付しているときは,当該契約保証金は, 発注者に帰属するものとする。
(発注者の解除権)
第12 発注者は, 供給者が次の各号のいずれかに該当するときは, この契約の全部又は一部を解除することができる。
一 納入期限を過ぎても納入しない場合で,相当の期間を定めて納入を求める催告後もその期間内に供給者がこれを納入しないとき。
二 納入期限内又は納入期限経過後相当の期間内に物品を完納する見込みが明らかにないと認められるとき。
三 前2号に掲げる場合のほか,契約に違反し,その違反により契約の目的を達することができないと認められるとき。
四 第14の規定によらないで供給者が契約の解除を申し出たとき。
五 供給者が次のいずれかに該当するとき。
イ 役員等( 供給者が個人である場合にはその者を, 供給者が法人である場合にはその役員又はその支店若しくは常時物品供給契約を締結する事務所の代表者をいう。以下この号において同じ。) が暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律( 平成3 年法律第 77号。以下「暴力団対策法」という。) に規定する暴力団員( 以下この号において「暴力団員」という。) であると認められるとき。
ロ 暴力団( 暴力団対策法に規定する暴力団をいう。以下この号において同じ。) 又は暴力団員が経営に実質的に関与していると認められるとき。
ハ 役員等が自己,自社若しくは第三者の不正の利益を図る目的又は第三者に損害を加える目的をもって, 暴力団又は暴力団員を利用するなどしたと認められるとき。
ニ 役員等が,暴力団又は暴力団員に対して資金等を供給し,又は便宜を供与するなど直接的あるいは積極的に暴力団の維持, 運営に協力し, 若しくは関与していると認められるとき。
ホ 役員等が暴力団又は暴力団員と社会的に非難されるべき関係を有していると認められるとき。
2 前項の規定により契約が解除された場合, 供給者は, 全部解除の場合は売買代金総額の,一部解除の場合は解除部分に相応する代金額の10分の1を,違約金として発注者の指定する期間内に支払わなければならない。ただし, 前項第1号及び第2号について供給者に正当な理由があると認められる場合は, 発注者は, これを免除することができる。
3 前項の場合において,契約保証金の納付が行われているときは,発注者は,当該契約保証金をもって違約金に充当することができる。
第13 発注者は, 物品が完納するまでの間は, 第12第1項の規定によるほか,必要があるときは, 契約を解除することができる。
2 発注者は,前項の規定により契約を解除したときは,物品の納入部分を検査のうえ,当
該検査に合格した部分の引渡しを受けることができるものとし, 当該引渡しを受けたときは, 当該引渡しを受けた納入部分に相応する売買代金を供給者に支払わなければならない。
3 発注者は,第1項の規定により契約を解除したことによって供給者に損害を及ぼしたときは, その損害を賠償しなければならない。この場合における賠償額は, 発注者と供給者とが協議して定める。
(供給者の解除権)
第14 供給者は, 次の各号のいずれかに該当するときは, 契約を解除することができる。一 発注者が契約に違反し, その違反によって契約の履行が不可能となったとき。
二 天災その他避けることのできない事由により, 物品を完納することが不可能又は著しく困難となったとき。
2 第13第2項の規定は, 前項の規定により契約が解除された場合に準用する。
(賠償金等の徴収)
第15 供給者がこの契約に基づく賠償金,損害金又は違約金を発注者の指定する期間内に支払わないときは, 発注者は, その支払わない額に発注者の指定する期間を経過した日から代金支払の日まで民法第404条に定める法定利率( 同条の規定により変動があった場合は当該変動後の率) の利息を付した額と, 発注者の支払うべき代金額とを相殺し,なお不足があるときは追徴する。
2 前項の追徴をする場合には,発注者は,供給者から遅延日数につき民法第404条に定める法定利率( 同条の規定により変動があった場合は当該変動後の率) で計算した額の延滞金を徴収する。
(署名)
第16 契約書等に記名して印を押す必要がある場合においては,外国人にあっては, 署名をもってこれに代えることができる。
(補則)
第17 この契約基準によりがたい特別の事情がある場合及びこの契約基準に定めのない事項については, 必要に応じて発注者と供給者とが協議して定める。