① プラットフォームの構築 【デジタルアーカイブ・サイトの構築(=いわきデジタルミュージアム)】① サイト全体を通じて市内にある文化施設8館(参考資料3参照) が所蔵する資料や、指定文化財など(参考資料4・5参照)の「いわき市の文化資源」を通じて、いわき市の魅力を伝え、地域や文化施設に行ってみたくなるような機能を持た せること。②「いつでも・どこでも・誰でも」訪れることができるように、 簡単かつスムーズな操作性を持った検索機能や SNS と連携した機能を持たせること。 ②...
1 委託業務名
いわきデジタルミュージアム構築業務
2 業務目的
広大な市域に市立美術館などの文化施設が点在している本市においては、時間や場所にとらわれず、手軽に、各施設の収蔵品が持つ魅力や特色に触れることができる取組みが必要であることから、各施設が所蔵する資料や、指定文化財などの「いわき市の文化資源」を、オンライン上で「いつでも・どこでも・誰でも」閲覧することができるシステムを構築するもの。
3 履行期間
契約締結日の翌日から令和5年3月 31 日(金)まで
4 履行場所
本市の指定する場所
5 業務概要
⑴ 基本方針
① 資料のアーカイブ化 |
・複数の施設にまたがる資料や、指定文化財などを一覧できるアーカイブを作成し、情報のxx管理につなげる。 ・特に貴重な資料については、高画質の写真データ等で保存し、一般の利用者の閲覧や修 復、次世代につなげる後継者育成などのデータ活用機会を拡充する。 |
② 教育普及 |
・市民にいわき市の文化資源を広く周知する。 ・教育現場や地域学習のみならず、一般の方でも活用しやすい汎用性を持たせる。 |
③興味関心の醸成・誘客促進 |
・実際に来館する動機づけをする。 ・いわき市を特徴づける資料を掲載することで、郷土愛・誇りの醸成につなげる。 |
「いわきデジタルミュージアム基本構想」に基づき構築するものとする。作成済のキャッチコピーとロゴマーク(参考資料1・2参照)のイメージを意識して構築し、構築にあたっての基本方針は次のとおりとする。
⑵ 業務内容-1(求める機能)
① プラットフォームの構築 |
【デジタルアーカイブ・サイトの構築(=いわきデジタルミュージアム)】 ① サイト全体を通じて市内にある文化施設8館(参考資料3参照)が所蔵する資料や、指定文化財など(参考資料4・5参照)の「いわき市の文化資源」を通じて、いわき市の魅力を伝え、地域や文化施設に行ってみたくなるような機能を持たせること。 ②「いつでも・どこでも・誰でも」訪れることができるように、 簡単かつスムーズな操作性を持った検索機能や SNS と連携した機能を持たせること。 |
② デジタルミュージアムとしての「デジタルならでは」の見せ方、魅力度の創出 |
【いわき市の文化資源を視覚的に紹介するアイキャッチの制作】 ①多くの人が興味関心を高める仕掛けとして、「いわき市の歴史の長さ(時間のスケール)」、「資源が点在する場所の広さ(場所のスケール)」、「資源の多様性(ジャンルのスケール)」を感覚的に見せる機能を持たせること。 ② 文化資源に対しての興味関心を高めるため、3D や VR、高精細画像など各文化資源の特徴に即したデジタルならではの見せ方をする機能を持たせること。 |
③ 管理のためのアーカイブの構築 |
【収蔵品管理システム】 ①「管理者が適切に、資料を管理できること」のために、段階的にでも、アーカイブの整理と統一ができ、操作が容易であること。 ② 将来の修復や後継者育成に備えるため、各文化資源の特徴に即したアーカイブが行えること。 |
⑶ 業務内容-2(主な業務)
① Web サイト構成設計(デザインを含む)
② Web サイトの構築・動作テスト
③ デジタルならではの見せ方をする文化資源の Web サイト掲載用の素材撮影
④ 文化資源をアーカイブ化してxx管理できるシステムの構築
⑤ 掲載情報のセットアップ・Web サイトの公開
⑥ 操作・運用マニュアルの作成・操作研修の実施
⑦ 契約期間中の運用・保守関係業務
⑧ 掲載にあたっての著作権・所有権の確認と必要な対応
6 構築要件・機能要件
⑴ デジタルミュージアム(Web サイト)
① トップで歴史の流れを見せるコンテンツを作ること。
② 主要テーマを設定すること。
③ カテゴリー別、時間別、施設別の入口を作ること。
④ 説明文で「問い」を立てること。
⑤ 現地で見られる文化資源を地図にプロットすること。
⑥ キャッチコピーとロゴマークのイメージを意識して構築すること。
⑦ ASP サービスなどにより外国語(少なくとも英語)に自動翻訳される仕組みを導入すること。なお、対象はすべてのページとし、ページ数を限定しないこと。
⑧ CMS を導入し、委託者によるコンテンツ(テキスト、画像、動画)の追加、変更、削除を可能とすること。
⑨ 公開するコンテンツについては、Web アクセシビリティの規格である「JIS X8341-3:2016」の適合レベルAA に準拠すること。
⑩ 各種OS及び各種ブラウザに対応し、閲覧時にレイアウトやデザインの崩れ等がないこと。
【対応OS】 Windows / MacOS / iOS / Android
【対応ブラウザ】 InternetExplorer / Microsoft Edge / Google chrome / Firefox / Safari
⑪ パソコン、タブレット、スマートフォン等、マルチデバイスでの利用を考慮したうえで構築すること。
⑫ ページ印刷時にレイアウトが崩れないようにすること。
⑬ SNS との連携を可能とすること。
⑵ デジタルミュージアム(アーカイブシステム)
① 紐づけられたアーカイブと Web サイトの連動が可能であること。
② 各施設の所蔵資料の特性に応じたデータベース化ができること。
⑶ 機能について
① 構築・運用の費用がリーズナブルであること。
② 更新・管理の作業が複雑でないこと。
③ データの棄損・消失リスクを想定したつくりであること。
⑷ 撮影について(デジタルならではの見せ方で掲載する文化資源)
① 掲載する資料については、市と協議の上で決定する。
② 撮影にあたっては、管理者(市職員、施設職員等)と協議のうえ、取り扱いに細心の注意を払い実施すること。
③ 撮影方法・デジタル化の手法については、文化資源の魅力を最大限に引き出せるよう、工夫をすること。
⑸ 運用・管理
① SEO 対策を実施するとともに、アクセスログを記録・分析できるようにすること。
(※アクセスxxの記録・分析については Google Analytics によるものでも可)
② バナーデザインを作成すること。
③ 構築に必要となるサーバー等のハードウェア、ソフトウェア、ドメインについては、最適な内容で受託者が準備及び負担すること。
④ Web サイトの運用は 24 時間 365 日を前提とし、ネットワーク機器の管理を行うこと。
⑤ Web サイト全般について、SSL/TLS での通信の暗号化に対応できるようにするとともに、コンピュータウイルス・不正アクセス・サイト改ざん等に対して、万全のセキュリティ対策を講じること。
7 委託業務の実施方法
業務の実施にあたっては、契約締結時に本市及び受託者の協議により本業務の詳細内容及び各作業の実施時期等を決定するものとする。ただし、基本的なスケジュールは「8 実施スケジュール」のとおりとする。
8 実施スケジュール
⑴ 契約締結後~令和4年 12 月 デジタルミュージアムの構築
⑵ 令和5年1月 Web サイトの公開・アーカイブシステムの運用開始
⑶ 令和5年2月~3月 デジタルミュージアムの運用・管理(不具合への対応を含む。)
※Web サイトの公開・アーカイブシステムの運用開始から契約期間内のデジタルミュージアムの運用・管理は、本業務委託内で行うこととする。
9 成果品
本業務により発生する成果品については次のとおりとする。なお納品期限については協議のうえ決定するものとする。
⑴ デジタルミュージアム
⑵ 操作説明書
⑶ デジタルミュージアム設計書
⑷ その他協議により生じた成果品
※納品様式は、⑴を除き書類及び電子データとする。
10 委託料の支払方法
本業務に係る委託料の支払いは、いわき市財務規則第 161 条及び第 175 条の規定に基づき、受託者から納品のあった成果物について検査が終了した後、受託者からの適正な請求書に基づき支払うこととする。
11 その他事項
⑴ 本業務の履行過程で生じた成果品の著作権は、本市に帰属するものとする。また、その権利行使については、相手方の同意及び対価の支払いを要しないものとする。
⑵ 受託者は、本業務の履行上知り得た秘密を第三者に漏らしてはならない。契約期間の終了または解除後も同様とする。
⑶ 本仕様に定めのない事項または疑義を生じた事項については、本市と受託者が協議して定めるものとする。
【参考資料1 キャッチコピー】
好奇心に、追い風を。
恐竜やアンモナイトなどが栄えていたxxx昔から現代まで数億年にもおよぶ、いわきの軌跡。
そこでは、自然や民俗、芸術、文化、産業など幾多の物語が生まれ、つむがれてきました。
IWAKI DIGITAL MUSEUM は、そんないわき市に息づく物語をいつでも・どこでも・だれでも開ける場所。
さぁ、開いて見てください。
太古の生き物の痕跡と、人々の感性と美意識を。
人が出会い、想い合い、織りなしてきた知識と文化の集積を。豊かな明日を見据え、躍動した人々の足取りを。
時代の息吹はあなたを魅了し、
好奇心の背中をおす追い風になるはずです。そして、風に誘われ、それぞれの物語を
五感で愉しみに行くのもまたいいものです。
【参考資料2 ロゴマーク】
デジタルミュージアムに掲載する文化資源は、いわき市の「人」「まち」「文化」「歴史」「自然」に関わるものであり、その5つの要素を5色で抽象的に表して、いわき市のシルエットを形成した。
また、長い歴史の中で、すべての要素が重なり合いながら、いわき市が形成されてきたことを表現した。
【参考資料3 対象施設一覧】
№ | 施設名 (施設ホームページ URL) |
1 | いわき市立美術館 (xxxx://xxx.xxxx.xxxxx.xx.xx/xxxxxxxxx.xxxx) |
2 | いわき市立xxxx記念文学館 (xxxx://xxx.x-xxxxxxx.xx/xxxxx.xxxx) |
3 | いわき市xxx平生家 (xxxx://xxx.x-xxxxxxx.xx/xxxxxxxxxx.xxxx) |
4 | いわき市考古資料館 (xxxx://xxxxx-xxxxxxxxxxxxxxx.xx/) |
5 | いわき市アンモナイトセンター (xxxx://xxx.xxxxxxxx-xxxxxx.xx/) |
6 | いわき市暮らしの伝承郷 (xxxx://xxx.xxxxxxxx.xx/) |
7 | いわき市石炭・化石館(ほるる) (xxxxx://xxx.xxxxxxxxxxxxxxxx.xx.xx/) |
8 | いわき市xxxxx歴史館 (xxxx://xxx.xxxxx-xx.xx.xx/xxxxxxx/) |
【参考資料4 指定文化財一覧】
【令和4年5月2日時点】
区分 | 国指定 | 県指定 | 市指定 | 計 | 例示 |
xx物 | 3 | 5 | 23 | 31 | 阿弥陀堂(xxxxx堂) |
絵画 | 2 | 1 | 14 | 17 | 絹本著色弥勒菩薩像 |
彫刻 | 7 | 13 | 22 | 42 | xxxxx如来及両脇侍像 |
工芸品 | 2 | 9 | 33 | 44 | 厨子入金銅宝篋印舎利塔 |
書跡 | 5 | 11 | 16 | 国魂文書 | |
典籍 | 3 | 3 | 如来寺蔵典籍 | ||
古文書 | 1 | 2 | 3 | 6 | xx家文書 |
考古資料 | 1 | 8 | 5 | 14 | 埴輪男子胡坐像(附)埴輪女子像 |
歴史資料 | 1 | 23 | 24 | xx平城絵図控 | |
無形文化財 | 1 | 1 | xxxxのぼり製作技術 | ||
有形民俗文化財 | 2 | 10 | 12 | 絵馬双鷹図 | |
無形民俗文化財 | 1 | 6 | 8 | 15 | 御宝殿の稚児田楽・風流 |
史跡 | 4 | 3 | 14 | 21 | 甲塚古墳 |
史跡・名勝 | 1 | 1 | 専称寺境域 | ||
天然記念物 | 4 | 8 | 26 | 38 | 中釜戸のシダレモミジ |
計 | 25 | 64 | 196 | 285 |
※いわき市の主な指定文化財についてはいわき市ホームページで確認可能
(xxxx://xxx.xxxx.xxxxx.xx.xx/xxx/xxxxxxxx/0000000000000/xxxxx.xxxx)
① いわき市立美術館
画像 | 名称 | 概要 |
1 | 作家名:xx・xxxx 作品名:人体測定ANT66 | クラインは戦後美術史のなかでもっとも重要な作家。ヒロシマの原爆の影などからインスピレーションを得たといわれる、モデルを用いた人体の痕跡による表現は、霊魂的な部分まで含めた人間存在を想起さ せる。 |
2 | 作家名:xxxx・xxx作品名:xxx・xxx | 色彩や線などの絵画的要素が調和し秩序づけられたモダニズム絵画を代表する作家。幅が5.5m。中心部が空白で両脇から色彩が流れ落ちる構成により、超越的な存在などスケールの大きな世界が 開示される。 |
② いわき市立xxxx記念文学館
画像 | 名称 | 概要 |
1 | 火の車 | xxxxが東京の闇市で開いた居酒屋の再現レプリカ。 |
2 | 日用品 | xxxxが使った日用品。本人使用のメガネやボールペン、名刺。 |
3 | xxxxが集めた石 | 本人の趣味趣向を語る遺品。全国各地から集めたり、送られた石。 |
③ いわき市考古資料館 | ||
画像 | 名称 | 概要 |
1 | 深xx土器 | 均等に花開くデザインの縄文土器。 |
2 | 注口土器 | 数xx前から現代の「やかん」を使っていたのだと容易に想像できる縄文土器。 |
3 | 陶棺 | いわき市で1点しか出土していない素焼きの脚付の棺(県指定重要文化財)。 |
4 | 犬の骨 | 縄文時代のxxから発見された犬の 骨。丁寧に埋葬されており、大事な家族の一員だったことが分かる。 |
5 | 天冠埴輪 (複製) | 実物は国指定重要文化財。天冠をつけた盛装の男性と女性の埴輪。 |
6 | 笑顔の埴輪 | 女子埴輪の頭部。xを塗って当時の化粧の様子を表している。 |
7 | 土偶の顔 | 土偶のさまざまな顔(部分)。 |
8 | 縄文土器 | 一般の方にとって理解しやすいタイプの縄文土器。 |
9 | 縄文時代の祭祀の道具 | 「円」が描かれた祭祀に使用された石。 |
④ いわき市アンモナイトセンター
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名称
概要
1 | 白亜紀の地層 | 中生代xxx後期(約8,900万年前)の地層(市指定天然記念物)。 |
2 | 巨大なアンモナイトの模型 | エントランスにある巨大な模型。 |
3 | ハドロサウルスの胸骨 | 中生代xxx後期(約8,900万年前)の恐竜の胸骨化石。 |
4 | クレトドゥス | 中生代xxx後期(約8,900万年前)のxxx最大級のサメの歯化石。 |
5 | 琥珀 | 中生代xxx後期(約8,900万年前)の琥珀。 |
6 | イノセラムス | 中生代xxx後期(約8,900万年前)の二枚貝の化石。 |
7 | ヤベイセラス | いわきで一番最初に発見された希少 (産出箇所が少ない)なアンモナイトの化石。 |
8 | アナゴードリセラス | 中生代xxx後期(約8,900万年前)のアンモナイトの化石。 |
⑤ いわき市暮らしの伝承郷
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名称
概要
1 | 晩秋の村境 | 常設展示室の入り口にあるインパクトある展示。xxxxx和町上市萱(かみいちがや)の村境をモデルとして晩秋の夕景を再現。 |
2 | お盆の迎え馬 | お盆の時期に先祖を迎えに行く藁で作った馬。地上と天国を結び道の半分のところで馬に乗って、地上に降りてくるという言い伝えがある。 |
3 | お人形様 | 集落の入り口に立てて、魔除けとしている。最初は緑色だが、茶色に変化する。これの小規模なものを各家の入口に置くこともあった。 |
4 | 古民家 | 市内から移築された茅葺屋根の古民 家。5棟の古民家(県指定重要文化財1、市指定文化財4)があり、年中行事などが行われている。 |
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名称
概要
⑥ いわき市石炭・化石館(ほるる)
1 | フタバスズキリュウ | 中生代xxx後期(約8,500万年前)の海で泳いでいた首長竜の化石。 |
2 | 象の奥歯 | 新生代第xx(1,500万年前)の象の奥歯の化石(県指定天然記念 物)。 |
3 | エンドプス・ヤナギサワイ | 古生代ペルム紀(1億5,000万年前)の三葉虫の化石。 |
4 | ハルシュカラプトル・エスクイリエイ | 中生代xxx後期(約8,500万年前)の水陸両生恐竜の化石。 |
5 | 炭坑竪穴 | もとは常磐炭礦西部礦で使用されていた地下600mへ人とものが行き来するためのエレベーター。 |
6 | 炭坑xx | x湯本礦第六坑人道坑入口。昭和天皇の東北行幸の際はここから入坑され た。 |
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名称
概要
⑦ いわき市xxxxx歴史館
1 | xxxxxxxx | xxxxの連歌師・俳諧師のxxxxが、1662年にいわきを訪れた際の様子 を書き残したと言われる作品。 |
2 | 絹本著色xx関詠歌の図 | 源義家の歌詠みの情景を描いたもの。xx関はxxxと陸奥国の境にあたる関で、xxはここを通るとき桜が散る歌を詠んだ(市指定文化財)。 |
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名称
概要
⑧ 指定文化財
1 | 阿弥陀堂(xxxxx堂) | xxxxx堂は、xx県ではxx物として唯一の国宝。 |
2 | 専称寺 (xx・庫裏・総門) | xxxxに開山し、xxxxに再建されたxx(国指定重要文化財)。 |
3 | xx官衙遺跡群 | 奈良・xxxxの陸奥国磐城郡の郡役所跡(国指定史跡)。 |
4 | xxxx | 奥壁に彩色壁画がある横穴。前室と後室の二つの部屋があり、馬具などの豊富な副葬品が出土している(国指定史 跡)。 |