2017~2020 ヨット競技規則、付則E および各クラスルールを適用する。 4.1 クラスはIOM、36/600、ワンデザインクラス他とし、エントリー数によりクラス混合でレースを実施する場合がある。
2017 年 関東レガッタ 帆走指示書
1. 適用規則
2017~2020 ヨット競技規則、付則E および各クラスルールを適用する。
2. 競技者への通告
口頭または公式掲示板で通告する。適用規則の変更は口頭で行われることがある。
3. スケジュール
3.1 当日のスケジュール(日にちは年間スケジュールを参照) 09:30 エントリー開始
09:45 スキッパーズミーティング
10:00 競技開始
16:00 競技終了(15:30 以降新しいヒートはスタートしない)
16:30 結果発表
3.2 日没時間、風の状態ならびに天候によって終了時間は変更される場合がある。
4. クラスと大会の成立
4.1 クラスはIOM、36/600、ワンデザインクラス他とし、エントリー数によりクラス混合でレースを実施する場合がある。
4.2 1 レースは1 ヒートからなり、各クラスは2 レースで大会が成立するものとする。
4.3 「レース数」は、競技終了時に、各クラスのエントリー中で最も多くのレースを消化した競技者の「レース数」とする。
5. 競技者によるオブザーバー
5.1 レース毎に競技者からオブザーバーが数名指名され、レース委員を兼ねた運営を行う。
5.2 オブザーバーは、レース中コントロールエリアにおり、マークまたは他艇と接触している艇を特定する声をかけ、それを繰り返す。
5.3 オブザーバーは、レース終了時にレース委員会に未解決のすべてのインシデントを報告する。
5.4 オブザーバーは、「スタート・フィニッシュ」及び「各マーク」を担当し、複数の合意を持ってインシデント成立とし、合意なき場合はノーインシデントとする。
5.5 オブザーバーは、レース委員として、リコールのコール、タイムアウトの確認、フィニッシュのコールおよび着順の記録を行う。
6. コントロールエリアと水面に降ろす場所
6.1 当日通告する。レース中以外の競技者はコントロールエリアに入らないこと。
7. コースおよびマーク
7.1 コースはスタート2 分前までに、競技者に口頭とコースボードで通告する。
8. スタート
8.1 MD、CD または口頭等によるスタート信号とする。
8.2 レース間隔は、原則前ヒート全艇回収後約5 分後に次のヒートスタート信号とする。
8.3 ルール適用はスタート信号1 分前とする。スタート1 分前に水面に下ろしていない艇は、スタート信号後に手元より出艇する。押し出した場合はやり直す。
9. タイムリミットとタイムアウト
9.1 タイムリミットは30 分とし、トップ艇がフィニッシュできない場合のレースは中止とする。
9.2 タイムアウトはトップ艇フィニッシュ後5 分とする。
10. スタート後のコースの短縮または中止
10.1 E.38 を削除しRRS32 を以下に変更する。
スター信号後、レース委員会は以下のいずれかの理由により、その状況に応じて、コースを短縮する、またはレースを中止することができる。
(a)悪天候または激しい雨。
(b)どの艇もタイムリミット内にフィニッシュできそうもない不十分な風。 (c)マークが紛失している、または所定の位置にないこと。
(d)競技の安全またはxxに直接影響するその他の理由。
11. ペナルティーの履行
11.1 レース中に第 2 章の規則に違反したかもしれない艇は、ケースの際にペナルティーを履行することが出来る。その艇はケースの後できるだけ早く他の艇から十分離れた後、速やかに 1 回のタックと 1 回のジャイブを含む回転を行う。インシデントを起こした艇がそのインシデントによってレースが著しく有利となった場合には、その艇のペナルティーはリタイアすることでなければならない。
12. 抗議
12.1 他艇に抗議する艇は、「自艇のセール番号」から「相手のセール番号」に「プロテスト」の言葉を2 度確実に被抗議者に声を掛けなければならない。
12.2 抗議を出す艇はそのレースの終了後 5 分以内にレース委員会に通知すること。レース委員会は通知を受けたら速やかにプロテスト委員会
を招集する。
12.3 選手はレース委員会の抗議により、プロテスト委員会の審問で失格する場合もある。
13. 救済
13.1 E6.6 に以下を追加する。
(g)操縦不能には、からxx、接地も含む。
(h)操縦不能による救済は、原則操縦不能によりフィニッシュできなかったかリタイアせざるを得なかった場合を対象とする。
13.2 救済の要求はそのヒート終了後5 分以内にレース委員会に通知するものとする。
13.3 RRS62.2 を以下に変更する
救済の要求はそのレース終了後5 分以内にレース委員会に通知するものとする。
13.4 第1 レースでの救済の得点は、後2 レースの平均を2 で除したものとする。
第2 レース以降の救済の得点は問題のレースを除き、前2 レースの平均とする。前2 レースが第1 レースの場合は前1 レース・後1 レース、前レースがない場合は後2 レースとする。
14. 無線操縦不能の艇
14.1 直ちにセール番号と「操縦不能を」レース委員会に通知し、リタイアしなければならない。レース委員会は通知を受けたら口頭で各選手に、セール番号で障害物艇を通告する。 レース委員会は、レースの妨げにならないよう操縦不能の艇を回収する。
15. 得点
15.1 低得点方式を採用する。
1 位=1 点、2 位=2 点、3 位=3 点 以下順位と同じ得点とする。
15.2 競技終了時、指名されたオブザーバー担当のため他より「レース数」が少なかった競技者は、消化レースの平均点(小数第 2 位以下四捨五入)より算出した点数を不足1 レース分の得点をとする。
15.3 捨てレースは4 レース毎に、1 レースとする。ただしDNE の得点は除外できない。
16. その他の要件
16.1 競技者は、レース中の競技者に戦術的または戦略的助言を与えてはならない。コースの助言も含む。
16.2 レース中の無線操縦不能の艇の回収は、レース委員の指示を受けること。
16.3 本帆走指示書で規定されていない項目や発生した問題については、レース委員会に委ねるものとする。それらは競技者に口頭または公式掲示板で通告する。
<帆走指示書のポイント>
変更後 | 備考 | |
レース数 | 競技終了時に一番多くのレースを消化した競技者のレース数とする | 大会成立レース数、捨てレースのため定義 |
捨てレース | 4 レース毎に1 レース | HMS 2014 参考 |
タイムリミット | 30 分 | 2016IOM ヨーロッパ選手権帆走指示書参考 |
タイムアウト | トップ艇フィニッシュ後5 分 | 2016IOM ヨーロッパ選手権帆走指示書参考 |
スタート後の短縮または中止 | 帆走指示書に記載 | |
救済 | 帆走指示書に記載 | 2016IOM ヨーロッパ選手権帆走指示書参考 |
得点 | 競技終了時、指名されたオブザーバー担当のため他より「レース 数」が少なかった競技者は、消化レースの平均点(小数第2 位以下四捨五入)より算出した点数を不足1 レース分の得点をとする | 関東レガッタ独自の運営方法(競技者全員で交替制によりレースを運営)に対し、レース委員参加時の得点の扱いについて新たに考案 |
<オブザーバー(兼レース委員) 運営の流れ>
担当① | 担当② | |
前レース終了時 | 他の担当もそろっているかを確認 | 他の担当もそろっているかを確認 |
5 分前 | 5 分前のテープを入れる | 競技者にテープが入ったことを口頭で告知 |
2 分前迄 | コースを発表する | コースをボードに書き入れ掲示 |
スタート | リコールを確認、ストップウォッチを入れタイムリミット計測開始 | リコールのセール番号を書き留める |
コース短縮・中止 | 30 分以内にトップ艇がフィニッシュできるようにコースを短縮(以下目安)トップ艇が、第1 下マーク 10 分で通過できそうもない場合→1 周に変更 トップ艇が、第2 上マーク 19 分で通過できそうもない場合→流し込みに変更 30 分以内にフィニッシュできない場合はレース中止を宣告 | コースボードに書き入れる |
フィニッシュ | トップ艇がフィニッシュしたらストップウォッチを入れタイムアウトを計測 フィニッシュした艇のセール番号を大きな声で読み上げる | セール番号を書き留める |
レース終了後 | 最後の艇の回収時に5 分のストップウォッチを入れ、次の担当を呼ぶ | 得点表に書き込む |