三菱商事は今般、石炭資源開発株式会社(本社:東京都港区、社長:國田昌裕、以下「JCD」)との間で、JCD のクレアモント炭鉱プロジェクト参画に係る合意に達し、各々の豪州現地法人を通じて権益譲渡契約を締結しました。
2005 年 7 月 7 日
三菱商事による豪州最大級の炭鉱開発について
~石炭資源開発がクレアモント・プロジェクトへ参画~
三菱商事は今般、石炭資源開発株式会社(本社:xxx港区、社長:xxxx、以下「JCD」)との間で、JCD のクレアモント炭鉱プロジェクト参画に係る合意に達し、各々の豪州現地法人を通じて権益譲渡契約を締結しました。
当社の豪州現地法人である三菱デベロップメント社は、同社が保有する同プロジェクト権益 34.9%の内 3.5%を JCD の豪州現地法人である JCD オーストラリア社(以下「JCDA」)に譲渡し、今後 JCDA が同プロジェクトに参画することとなります。
また、JCD は同時に、同プロジェクトより本邦電力会社の発電用燃料として、同炭鉱の出炭時から 10 年に亘り年間約 2 百xxの石炭を購入することになります。
クレアモント・プロジェクトは年間 1,200 万トン規模の発電用燃料炭の生産を見込む豪州最大級の露天掘炭鉱で、操業コスト競争力が高いと期待されています。さらに、近隣のブレアソール炭鉱が数年以内に生産を終了するのに合わせて開発することにより、同炭鉱が現在使用している貨車積み設備、鉄道、港湾等のインフラ枠を利用するなど開発初期投資を抑制し、一層の経済性向上を図ることとしています。
同プロジェクトでは現在最終的な事業化調査結果の精査中であり、その結果を踏まえ、2009年中の生産開始を目指して 2005 年秋以降に開発意思決定を行う見込みです。
当社は、今後リオ・ティントがプロジェクトマネジャーを努める本プロジェクトの販売戦略の下、プロジェクトの販売代理店として、主要な石炭販売先となる日本市場向けマーケティング活動をサポートすべく努力してまいります。
尚、今回の権益譲渡の結果クレアモント・プロジェクトの比率は以下の通りとなります。三菱デベロップメント社 (三菱商事グループ) :31.4%
クイーンズランド・コール社 (リオ・ティントグループ) :50.1% J-POWER オーストラリア社(電源開発グループ) :15.0% JCDA :3.5%
以 上
【添付資料】
クレアモント炭鉱プロジェクト概要
位置 | 豪州 QLD 州ボーエン・ベースン北部(ブレアソール炭鉱の南東約 15km) 積出港のダルリンプルベイ・コールターミナル(DBCT)まで約 280km(鉄道) | |
石炭資源 | 石炭賦存状況 | 南北 5km、 東西 1.5km、深さ:80~250m |
炭層構造 | 主要炭層は Wolfang 層で、最大合計層厚 40m | |
石炭資源量 | 219 百万トン | |
販売可能埋蔵量 | 精炭:189 百万トン | |
採掘 | 平均剥土比 | 3.8:1 |
採掘方式 | 露天堀り(トラック&シャベル) | |
インフラ | 鉄道までの輸送 | ベルトコンベア |
鉄道積込設備 | ブレアソール炭鉱支線に設置 | |
開発スケジュール | 最終事業化調査 | ~2005 年 |
開発決定 | 2005 年秋以降 | |
生産開始 | 2009 年(生産能力:12 百万トン/年以上、マインライフ:17 年) | |
主要販売先 | 日本を中心とする海外市場 |
(表の数字は現時点での見込みを含む)