Contract
提携概要(ゼーブルージュ港湾公社)
1.提携年月日:2013年7月17日
2.提携書
ゼーブルージュ港と名古屋港とのパートナーシップ港提携書
1.1
名古屋港は総取扱貨物量及び貿易額において日本最大の港である。日本の中心部という戦略的な位置にあり、高度に発達した道路網及び沿岸輸送により、貨物は円滑に日本各地へ輸送され、輸送コストとリードタイムの削減に繋がっている。
名古屋港は、背後に立地する自動車、航空宇宙、産業機械、セラミックスといった様々な産業に、顧客指向の港湾機能を提供している。 港湾施設には全国初の自働化コンテナターミナルなど最新技術が採り入れられている。
名古屋港は、港内に基幹産業が立地しており、あらゆる貨物を取り扱う総合港湾となっている。大量の原材料を輸入し、完成品を世界各地に輸出していることから、 輸出入貨物量の均整が取れている。特に、自動車取扱港としての地位を確立しており、地域市場の完成車積替えハブとしても機能している。
1.2
ゼーブルージュ港はベルギー北海岸に位置する主要沿岸港であり、各種船社に対し生産性の高いハブ港としての役割を担っている。 遠洋、近海双方の流通機能を備え、市場へ繋がる複合輸送サービスと港内の流通施設により、様々な顧客の要望に応えるロジスティックス基地である。
近海輸送において、ゼーブルージュ港は、英国東海岸、スカンジナビア、さらに北はバルト海から南はスペイン等各地に向けたデイリーサービスを有することから、 英国及びアイルランド市場にとって欧州大陸最大のトランシップ港となっている。
またゼーブルージュ港は、自動車産業に輸送網と専門知識を提供することにより、多数の自動車取扱量を誇り、新車輸送における主要ハブ港であるほか、コンテナ交易においても欧州のxx玄関港として機能している。
1.3
フランダース地域のアントワープ港とゼーブルージュ港はフランダースポートエリアと呼ばれる枠組みにおいて、世界における競争力を高めるために協働している。 フランダースポートエリアは、それぞれ長所と特徴を持つ異なった港により、同地域を西欧随一のロジスティックスエリアとして振興するために創設された。 名古屋港はこの枠組みを認識し、同じく良好な協調性をもって、今年姉妹港提携の強化を行う予定であり、25年来の友好港であるアントワープ港とも緊密な関係を続けていく。
1.4
名古屋・ゼーブルージュ両港は、ロジスティックスがサービス及び顧客対応を向上させる最善のツールと確信している。 さらに、国際貿易は海上輸送を意味し、両港が日本及び欧州の玄関港であることから、互いにそれぞれの市場における専門知識を分かち合うことが極めて重要な課題だと考えている。 両港は互いに港の配置、サービス提供分野及び戦略において多くの共通点を持つことを認識している。このようなことから、両者は以下を行うこととする。
- 港湾開発及び港湾体制における情報交換
- 日本及び欧州における認知度を高めるための相互基盤の設立
- 会合、セミナー、商業交流を通じた港湾と船舶輸送分野における相互発展の支援
- 国内及び国際船社との共同マーケティング活動実施による両港を通じた日欧間貿易の促進
- 両者の合意及び承諾による政府関係者や港湾専門家の相互派遣両港は互いに協力体制のための実行計画を策定する。
この提携書に関して発生した経費については、事前の同意がない限り個々に負担するものとする。
2013年7月17日、名古屋に於いて2通の原文に署名する。
名古屋港管理組合 ゼーブルージュ港湾公社
専任副管理者 xxxx 社長 xxxxx・xxxx