Contract
和解合意書
甲と乙とは、本日、次の通り、和解合意した。
第1条(謝罪)
乙は、甲の従業員として平成○年○月○日から、平成○年○月○日まで、○県○市○町○○において、甲のために○○の業務を行い金銭を管理していたものであるが、業務上預かっていた金員のうち、使途不明となった金○○○○円について、甲に同額の損害を生じさせたことを認め、深く反省し謝罪し、甲は乙の謝罪を受け入れてこれを赦すこととした。
第2条(弁済)
乙は、甲に対し前条の損害金全額金〇〇〇円の支払い義務があることを認め、本日金〇〇〇円を甲に支払い、甲はこれを受領した。
第3条(紛争の解決)
甲と乙は両者間に、本和解合意書の定めるほかに何らの債権債務がないこと、本和解により両者の間の紛争が円満に解決したこと、甲は乙に対し刑事民事を問わず一切の法的責任を追及しないことを確認する。
以上の通り合意したので、本合意書2通を作成し、甲乙各1通を所持することとした。
平成○年○月○日
甲:住所
氏名
乙:住所
氏名
注 1 従業員が横領した場合で、損害賠償により解決する場合の和解合意書です。
2 横領ですが、犯罪行為であることを明記することは望ましいことではありませんので「使途不明金」という表現になります。犯罪行為があったことを明記することを希望する場合は、別の表現になります。
3 損害金を一括で支払う場合です。分割で支払うことも考えられますので、別の書式を用意してあります。
4 第3条は清算条項と呼ばれる条項ですが、紛争が解決したことにより、刑事事件にはしないという趣旨が含まれています。
5 被害者が、被害届や告訴を既に行っている場合は、ほかに告訴取消書が必要になります。
和解合意書
甲と乙とは、本日、次の通り、和解合意した。
第1条(謝罪)
甲は、乙の従業員として平成○年○月○日から、平成○年○月○日まで、○県○市○町○○において、乙のために○○の業務を行い金銭を管理していたものであるが、業務上預かっていた金員のうち、乙が自らの利益のために使用した金○○○○円について、乙に同額の損害を生じさせたことを認め、深く反省し謝罪し、乙は甲の謝罪を受け入れてこれを赦すこととした。
第2条(弁済)
甲は、乙に対し前条の損害金全額金〇〇〇円の支払い義務があることを認め、次のとおり弁済する。
本日・合意締結時:金○○円。乙は本日これを受領した。
平成○年○月○日~平成○年○月○日迄、毎月末日限り、金○円
振込口座 ○○銀行 ○○支店 普通 1234567 ○○○○
第3条(期限の利益喪失)
甲は、前条の弁済を一度でも遅滞した場合は、期限の利益を喪失し、未払い金全額と未払い金に対し、支払済みまで年率15パーセントの損害金を付加した全額を一度に支払う。
第4条(担保)
甲は第2条の弁済の担保として、次のものを差し入れる。
不動産担保権(抵当権)
土地 所在 ○県○市○町
地番 ○○
地目 宅地
地積 ○○平米
人的担保
連帯保証人 住所 ○県○市○町○○番地
氏名 ○○○○ (印鑑証明書添付)
連帯保証人は、本合意書に定める甲の乙に対する債務について連帯して保証することを認めて本合意書に署名、捺印する
第5条(xx証書の作成と強制執行認諾)
甲並びに甲の連帯保証人は、甲の乙に対する債務について、xx証書を作成し、乙のxx証書による強制執行に服する旨認諾した。
第6条(紛争の解決)
甲と乙は両者間に、本和解合意書の定めるほかに何らの債権債務がないこと、本和解により両者の間の紛争が円満に解決したこと、甲は乙に対し乙が第2条に定める損害賠償金を全額支払った場合刑事民事を問わず一切の法的責任を追及しないことを確認する。
第7条(専属的合意管轄裁判所)
甲乙は、本契約に関して万一紛争が生じた場合の第xxの管轄裁判所を東京地方裁判所と定めた。
以上の通り契約したので、本合意書2通を作成し、甲乙各1通を所持することとした。
平成○年○月○日
甲:住所
氏名
甲の連帯保証人:住所
氏名
乙:住所
氏名
注 1 分割払いの場合の合意書です。犯罪であることは伏せいていますが、犯罪であることを明記しなければならない場合もあるでしょう。
2 分割払いの場合は、第3条のように分割金の支払いが遅れた場合について配慮が必要となります(「期限の利益の喪失約款」と呼んでいます)。
3 この様式は、分割払いを担保するために不動産に抵当権を設定しさらに連帯保証人をつけ、その上、xx証書を作成することまで記載したものです。現実にはここまで支払いを確実にすることは難しいことが多いでしょうが参考にしてください。