また、保証契約は次のような特殊性があります。通常の契約は、契約を締結するAとBの2人の合意があれば成立しますが、保証契約では、保証人と債権者とだけでは成立しま せん。保証契約の前提として、債権者と主たる債務者との契約が必要です。このようなことから、保証契約では、債権者、主たる債務者、保証人の立場の違う3人がかかわる、 少し複雑な権利義務関係になります。分かりやすい例として、金銭消費貸借と保証人の事例で説明しましょう。債権者Aと、債務者Bとの間で金銭消費貸借契約を締結します。...