問合先責任者 広報IR 部長 平田 一成電話番号 03-6268-7110
2018 年 4 月 4 日
各位
会社名 石油資源開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 xx xxコード番号 1662(東証第一部)
問合先責任者 広報IR 部長 xx xx電話番号 00-0000-0000
カナダ・アルバータ州ハンギングストーン鉱区3.75 セクション地域の オイルサンド権益等の譲渡契約締結について
石油資源開発株式会社(JAPEX、以下「当社」)は、当社在外連結子会社であるJapan Canada Oil Sands Limited
(以下「JACOS」)を通じて保有している、カナダ・アルバータ州ハンギングストーン(Hangingstone)鉱区
3.75 セクション地域(以下「DEMO エリア」)の鉱区権益全てと生産操業に係る坑井および設備等一式(以下「権益等」)の譲渡について、このたび、オイルサンドなどのエネルギー開発事業に取り組むXxxxxxxxx Oil and Gas Ltd.(本社:カナダ・アルバータ州、以下「同社」)の100%子会社である、Xxxxxxxxx Hangingstone Operating Corp.(以下「GH 社」)とJACOS 間の契約締結を実施しましたので、お知らせします。
DEMO エリアにおいては、XXXXX が 1999 年に SAGD 法(*1)を用いた試験生産を開始して以降、2016 年 5月の生産操業一時停止(*2)までに、累計約 3,500 万バレルのビチューメンを生産しました。その後、油価の低迷等を踏まえ、2017 年 8 月に同エリアでの SAGD 法によるビチューメン生産操業終了を決定し(*3)、同エリアの可能性についてさまざまな検討を行ってきました。そして、このたび、同エリアの権益等をGH 社に譲渡することについて同社と合意に至ったものです。なお、本契約にもとづく譲渡手続きは、カナダ・アルバータ州アルバータ・エネルギー監督局などの承認や同意を経たうえで完了となります。
本件の、2018(平成30)年3 月期の当社連結業績への影響はありません。2019(平成31)年3 月期の当社通期連結業績への影響については、譲渡が完了し次第、本件にともなう資産除去債務の取り崩し等により、約 30
百万米ドル(日本円約33 億円、110 円/米ドル換算)を営業外収益に計上する見込みです。
なお、当社が JACOS を通じて推進しているハンギングストーン鉱区オイルサンド拡張開発事業(*4)は、2017年 8 月にSAGD 法によるビチューメンの生産操業を開始しています(*3)。現在の生産量は日量約1 万8,000 バレルで、2018 年下半期に想定最大生産量である日量2 万バレルに到達する見込みです。
当社は、JACOS を通じ、1978 年から40 年にわたり、そして、SAGD 法によるビチューメン生産操業のパイオニアとして、カナダにおけるオイルサンド開発に取り組んできました。これまでの経験と知見を生かし、当社および JACOS は、現在生産操業中のハンギングストーン鉱区オイルサンド拡張開発事業(*4)を、引き続き着実に進めてまいります。
以上
注)
*1:SAGD 法(Steam Assisted Gravity Drainage)とは、地下300m 前後にあるオイルサンド層内に、5m の正確な上下間隔で500~1,000m の水平区間を持つ2 本の坑井を掘削し、上部の水蒸気圧入井に高温高圧の水蒸気を連続的に圧入してオイルサンド層内を加温させることにより、ビチューメンに流動性を持たせ、重力によって下方に流れたところを、下部のビチューメン生産井から熱水とともに地上に生産する手法。
*2:2016 年 5 月12 日付公表当社資料「カナダ国アルバータ州Hangingstone 鉱区3.75 セクション地域におけるオイルサンド事業の生産操業の一時休止について」参照。
*3:2017 年 8 月 8 日付公表当社資料「カナダ アルバータ州Hangingstone 鉱区オイルサンドプロジェクトにおける拡張開発事業の生産操業開始と3.75 セクション地域の生産操業終了について」参照。
*4:JACOS が 75%の参加権益を有してオペレーターとなり、25%参加権益を有するNexen Energy ULC
(CNOOC Limited の 100%保有子会社)をパートナーとする共同事業
※本資料に記載の前提ならびに予想に係る数値は、現時点で入手可能な情報にもとづき作成したものであり、実際の数値は、今後さまざまな要因により異なる可能性があります。