東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等・業務
令和5年1月16日
随意契約結果及び契約の内容
東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等・業務
業 | 務 | の | 名 | 称 | 東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及びに係る周回クレーン設置工事)工事(令和4年度) | PMT | 支持架構等工事 |
工 | 事 | 概 | 要 | 工事内容:周回クレーンのⅠ期工事の一部として、外周レール及び支持金物等の製作図の作成等を行う。 なお、「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等・業務」は下記の二つの工事及び技術協力業務で構成されている。 工事請負契約: 「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事」、 「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事」 技術協力業務: 「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等にかかる技術協力業務」 | |||
契約担当官等の氏名並びにその所属する部局の名称及び所在地 | 国立大学法人 東京大学総長 xx xx 代理人 施設部長 xx xxxxxxxx 0-0-0 | xxx | |||||
x | 約 | 年 | 月 | 日 | 令和5年1月13日 | ||
x | 約 | 業 | 者 | 名 | 株式会社 三井E&Sマシナリー | ||
x | 約 業 | 者 | の 住 | 所 | xxx中央区xxx丁目6番4号 | ||
x | 約 | 金 | 額 | 22,000,000円(税込み) | |||
予 | 定 | 価 | 格 | 22,649,000円(税込み) | |||
随意契約によることとした理由 | 東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等・業務は、これまでに実績のない規模の水槽等の設置を地下空洞において行う事業であり、発注者によって最適な仕様を設定できない非常に難度の高い事業である。 このため、技術提案・交渉方式を適用し公募を行った結果、これに対する唯一の参加者であり、その実績及び技術提案書が事業目的達成のため適切な内容であるとして評価した株式会社xxX&Xマシナリーを交渉権者として選定し、当該提案を反映した設計を実施した。 本事業の一部である「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事」は、この設計に基づき施工するものであり、当該設計にかかる技術協力者である株式会社三井E& Sマシナリーが、工事の実施が可能な唯一の者である。 よって、東京大学政府調達協定実施規定第 14 条第 1 項第一号の規定に基づ き随意契約を行うものである。 | ||||||
施 | 工 | 場 | 所 | xxxxxxxxxxxxxに掘削された地下空洞内 | |||
業 | 種 | 区 | 分 | 鋼構造物 |
履 行 期 間 ( 自 ) | 令和5年1月16日 |
履 行 期 間 ( 至 ) | 令和5年3月31日 |
東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及びPMT 支持架構等)工事等・業務
に係る契約者の選定経緯について
1.工事概要
(1)発注者
国立大学法人 東京大学
(2)工事名
東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事(※)
※ 令和4年度・令和5年度を合わせた工事全体
なお、「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等・業務」は下記の二つの工事及び技術協力業務で構成されている。
工事請負契約:
「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事」、
「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事」技術協力業務:
「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等にかかる技術協力業務」
(3)工事場所
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxに掘削された地下空洞内
(4)工事内容
・外周レール 204m 及び支持金物
・取付用仮設重機一式
(5)工期
契約締結日の翌日から令和5年12月28日
2.経緯
(1)契約者決定の流れ
公募型プロポーザル方式等に係る契約手続き開始告示
⇩
申請書及び実績審査資料の提出
⇩
技術提案書の提出
⇩
交渉権者の決定
技術協力業務・価格等交渉
⇩
※価格等交渉は工事ごとに行う。
見積合わせの執行・契約者の決定
⇩
※工事ごとに行う。
(2)契約者決定までの主な経緯
東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事(令和4年度)請負契約者決定までの主な経緯は表―1 のとおりである
表―1契約者決定までの主な経緯
日付 | 内容 |
令和2年11月5日 | 技術提案等審査委員会(第一回) |
令和2年12月1日 | 公示 |
令和2年12月1日 ~令和2年12月18日 | 競争参加資格確認申請書及び配置技術者の資格・工事経験資料の提出 期間 |
令和2年12月22日 | 競争参加資格審査委員会(参加申請のあった1社を資格有りと判定) |
令和2年12月25日 | 競争参加資格確認通知書の発送 |
令和3年2月19日 | 技術提案書の提出期限 |
令和3年3月8日 | プレゼンテーション及びヒアリング 技術提案等審査委員会(第二回) |
令和3年3月19日 | 交渉権者選定通知 |
令和3年4月19日 | 基本協定、設計協力協定、東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事等にかかる技術協力業務(令 和3年度)委託契約を締結 |
令和4年4月27日 | 基本協定及び設計協力協定の変更締結(工事の一部を分割し、工事を 二つに変更) |
令和4年12月7日 ~令和4年12月13日 | 東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事(令和4年度)に関す る価格等交渉(2回) |
令和4年12月9日 | 基本協定及び設計協力協定の変更締結(工事名称の一部変更) |
令和4年12月23日 | 技術提案等審査委員会(第三回) |
令和4年12月23日 | 特定通知 |
令和5年1月12日 | 見積合せ |
令和5年1月13日 | 東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持 架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事(令和4年度)請負契約締結 |
(3)工事実施者の選定方式
本工事は、これまでに実績のない規模の水槽等の設置を地下空洞において行う工事であり、発注者によって最適な仕様を設定できない工事であるため、設計段階から施工者独自のノウハウを取り入れる発注方式(技術提案・交渉方式(技術協力・施工タイプ))を採用することとした。本方式は、技術提案に基づき選定された優先交渉権者と技術協力業務の契約を締結し、別の契約に基づき実施している設計に技術提案内容を反映させ、目標工期、工事額を算定した上で、価格等の交渉を行い、交渉が成立した場合に施工の契約を締結するものである。
(4)工事実施者の選定体制
技術提案等の審査・評価は、中立かつxxな審査・評価の確保を図るため、学識経験者等で構成する「技術提案等審査委員会」(以下、「審査委員会」という。)を設置して行った。審査委員会は、公示前段階、技術審査段階、価格等の交渉段階の 3 段階において審議を行った。なお、審査委員会は非公開とし、審査委員名は、東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構 等)工事請負契約締結後に公表する。
3.競争参加資格確認等
(1)競争参加資格確認
競争参加資格確認は、競争参加者としての適正な資格と必要な実績を有するかを審査するものである。
(2)審査結果
令和2年12月18日までに1者の応募があった。当該者から提出された競争参加資格確認申請書について、発注者で設置する競争参加資格審査委員会において資格審査を行った結果、競争参加資格を満たしていた。競争参加資格を有する当該者に対し、令和2年12月25日付で技術提案書の提出要請を通知した。
4.実績審査
(1)審査結果の概要
審査にあたっての評価基準及び配点は表―2 のとおりである。
表―2 評価基準及び配点
分類 | 評価項目 | 評価内容 | 評価基準 | 配点 |
企業の能力等 | 工事実績 | 過去30ヵ年間に完成した工事の施工実績規模 1 件目 ※JVの場合は出資比率20%以上に限る | ①水槽・タンク等(xx直径65m以上)の新営工事:10点 ②水槽・タンク等(xx直径50m以上65m未満)の新営工事:7.5点 ③水槽・タンク等(xx直径35m以上50m未満)の新営工事:5点 ④水槽・タンク等(xx直径20m以上35m未 満)の新営工事:2.5点 | 10 |
過去30ヵ年間に完成した工事の施工実績規模 2 件目 ※JVの場合は出資比率20%以上に限る | ①鉄塔・トラス橋等のトラス構造体(全体長65m以上)の新営工事:10点 ②鉄塔・トラス橋等のトラス構造体(全体長50m以上65m未満)の新営工事:7.5点 ③鉄塔・トラス橋等のトラス構造体(全体長35m以上50m未満)の新営工事:5点 ④鉄塔・トラス橋等のトラス構造体(全体長20m 以上35m未満)の新営工事:2.5点 | 10 | ||
ワーク・ライフ・バランス等の推進 | ワーク・ライフ・バランス等の取組に関する認定状況 | 下記のいずれかに該当あり:5点 該当なし:0 点 ①女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 (女性活躍推進法)に基づく認定(えるぼし認定企業)又は一般事業主行動計画策定済(常時雇用する労働者の数が 300 人以下のものに限る) ②次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づく認定(xxxん認定企業・プラチナxxxん認定企業) ③青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促 xx)に基づく認定(ユースエール認定) | 5 |
技術協力業務担当者(管理技術者)の設計実績または工事実 | 過去30ヵ年間に完成した工事の設計実績または施工実績 | 設計業務の管理技術者または、施工業務の監理技術者として従事した工事 ①水槽・タンク等(xx直径65m以上)の新営工事:12点 ②水槽・タンク等(xx直径50m以上65m未満)の新営工事:9点 ③水槽・タンク等(xx直径35m以上50m未満)の新営工事:6点 ④水槽・タンク等(xx直径20m以上35m未満)の新営工事:3点 ※担当技術者として従事した場合はそれぞれ配点が 1/2となる | 12 | |
技術者の能力等 | 施工業務担当者 (監理技術者)の工事実績 | 過去30ヵ年間に完成した工事の工事実績 | 施工業務の監理技術者として従事した工事 ①水槽・タンク等(xx直径65m以上)の新営工事:12点 ②水槽・タンク等(xx直径50m以上65m未満)の新営工事:9点 ③水槽・タンク等(xx直径35m以上50m未満)の新営工事:6点 ④水槽・タンク等(xx直径20m以上35m未満)の新営工事:3点 ※担当技術者として従事した場合はそれぞれ配点が 1/2となる | 12 |
合 計 | 49 |
(2)審査結果
審査結果は表―4 のとおりである。
5.技術提案審査
(1)技術提案審査の概要
技術提案審査にあたり、以下の 3 提案を求めた。
1)技術協力業務の実施に関する提案
2)水槽及び PMT 支持架構等の参考工期、参考額及び安全性確保に関する提案
3)その他の提案
技術提案書の提出要請を行った唯一の者である株式会社xxX&Xマシナリーから、技術提案書の提出があった。同者に対して実績及び技術提案を評価した結果、その実績及び技術提案書が事業目的達成のため適切な内容であるとして評価し、技術協力業務及び価格交渉を行う交渉権者として決定した。技術提案の評価は、45 分のプレゼンテーション及びヒアリングを令和3年3月8日に実施し、技術提案内容の確認を行ったうえで、上述の提案項日に関する提案内容を審査することで行った。
なお、公示後、技術提案書等の作成に関する質間期間(令和2年12月8日̃令和3年1月12日)に、10件の質問を受領・回答している。
(2)審査結果
審査にあたっての評価基準及び配点は表―3、 審査結果は表―4 のとおりである。
表―3 評価基準及び配点
分類 | 評価項目 | 評価内容 | 評価基準 | 配点 |
技術提案 | ①理解度 | 業務目的、現地条件、与条件の内容理解度に | ||
ついて、下記である場合に優位に評価する。 | ||||
・業務目的、現地条件、与条件に対して、適 | 5 | |||
切かつ論理的に整理されており、本業務を遂 | ||||
行するに当たって理解度が高い場合 | ||||
②実施手順 | 業務実施手順を示す実施フローについて、下 | |||
記である場合に優位に評価する。 | ||||
1)技術協力 業務の実施に | ・実施手順の妥当性及び手順上の具体的な工夫がある場合 | 5 | ||
関する提案 | ・与条件に対して、主要ポイントの抽出に対 | |||
する着眼点が適切である場合 | ||||
③工期の短縮やコスト縮 | 実証実験等について、下記である場合に優位 | |||
減を図る上で有効と思わ | に評価する | |||
れる実証実験等の提案 | ・提案根拠に裏付けがあるなど具体的かつ実 現性、有効な提案が認められる場合 | 5 | ||
・実施する上で具体的視点や強い取り組み姿 | ||||
勢がある場合 | ||||
2)水槽及び | ①水槽及び PMT 支持架 | 参考工期・参考額・安全性確保の実現に資す | ||
PMT 支持架構等の参考工 期、参考額及 | 構等の参考工程・参考 額・安全性を実現する効率的な総合施工計画に関 する提案 | る提案として、下記である場合に優位に評価する。 ・提案根拠に裏付けがあるなど具体的かつ実 現性、有効な提案が認められる場合 | 30 | |
び安全性確保 | ②水槽にて想定されるリ | ・実施する上で具体的視点や強い取り組み姿 | ||
に関する提案 | スク及びその対処方法に | 勢がある場合 | 30 | |
関する提案 | ||||
③PMT 支持架構等にて | ||||
想定されるリスク及びそ | 30 | |||
の対処方法に関する提案 | ||||
3)その他の提 | ①水槽及び PMT 支持架 | 提案内容について、下記である場合に優位に | ||
案 | 構等の維持管理に関する 提案 | 評価する。 ・課題、解決方法等が適切かつ論理的に整理 | 5 | |
②地域(住民・企業)連 | されており、実施する上で具体的視点や強い | |||
携の醸成やその他有益な | 取り組み姿勢がある場合 | |||
提案 | ・具体的な対策や手法・体制について有効か つ適切である場合 | 5 | ||
・提案内容を裏付ける類似実績などの明示等 | ||||
の裏付けがある場合 | ||||
合 | 計 | 115 |
表―4 審査結果
提出者名 | 株式会社 xxX&X マシナリー |
実績審査 【合計】 | 【29.5】 |
企業の能力等(小計) | (17.5) |
工事実績(1 件目) | 10.0 |
工事実績(2 件目) | 2.5 |
ワーク・ライフ・バランス等の推進 | 5.0 |
技術者の能力等(小計) | (12.0) |
技術協力業務担当者(管理技術者)の設計実績または工事実績 | 6.0 |
施工業務担当者(監理技術者)の工事実績 | 6.0 |
技術審査 【合計】 | 【86.5】 |
1)技術協力及び施工業務の実施に関する提案 | |
①理解度 | 5.0 |
②実施手順 | 5.0 |
③工期の短縮やコスト縮減を図る上で有効と思われる実証実験等の提案 | 3.0 |
2)県道切り回し等、アクセス坑道及び地下空洞掘削等の目標工期、目標コスト及び安全性確保に関 する提案 | |
①水槽及び PMT 支持架構等の参考工程・参考額・安全性を実現する効率的な総合施工計画に関する提案 | 22.5 |
②水槽にて想定されるリスク及びその対処方法に関する提案 | 22.5 |
③PMT 支持架構等にて想定されるリスク及びその対処方法に関する提案 | 22.5 |
3)その他の提案 | |
①水槽及び PMT 支持架構等の維持管理に関する提案 | 3.0 |
②地域(住民・企業)連携の醸成やその他有益な提案 | 3.0 |
合計評価点 | 116.0 |
選定の有無 | 選定 |
6.「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事」に係る価格等交渉
※ 令和4年度・令和5年度を合わせた工事全体に対し実施
(1)交渉に至るまでの経緯
発注者及び交渉権者で技術協力業務の契約を締結するに当たり、設計業務及び技術協力業務完了後の工事契約に向けた価格等の交渉等に関する基本協定を令和3年4月19日に締結した。
その後、技術協力業務の結果を踏まえ、事業の効率的な進捗を目的として、工事を「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る旋回クレーン設置工事)工事」及び「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等)工事」とに分割することで、前者の工事を当初計画より早期着工することが可能と判断し、工事を分割することについて、技術提案等審査委員会で確認された。これに基づき、基本協定書及び設計協力協定書を令和4年4月27日に変更締結した。
更にその後、設置するクレーンの仕様変更に伴い、「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ
(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る旋回クレーン設置工事)工事」を「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事」に名称を改め、基本協定書及び設計協力協定書を令和4年12月9日に変更締結した。
「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事」の価格交渉に向け、技術協力業務の成果を反映した設計業務が完了すると共に、当該設計に基づく本学の予定価格案を作成した。
(2)交渉の経過
基本協定書に基づき、下記の技術協力業務と2回の価格等交渉を実施した。主な技術協力業務
・水槽ライニング、PMT 架構の施工計画
・旋回クレーンから、周回クレーンの構造変更提案及び概算
・周回クレーンの設計、構造解析、見積主な価格等交渉の経過
令和4年12月1日 見積用内訳書等の提示
【第1回】令和4年12月7日:第1回価格交渉
・工事費の確認
・直接仮設、直接工事費、共通費の確認
【第2回】令和4年12月13日:第2回価格交渉
・工事費の確認
・直接仮設、直接工事費、共通費の確認
上記2回の価格等交渉を踏まえ、発注者において交渉権者の価格の妥当性を確認したことから、令和
4年12月23日、第三回審査委員会に価格等交渉結果について報告し、実施価格交渉結果及び交渉成立の妥当性が確認された。
(3)交渉における価格の妥当性の検証について
交渉権者から提出された工種毎における見積額の妥当性の検証については、以下のとおり行い、見積り条件やヒアリング等により確認した。
① 国土交通省標準歩掛及び標準単価による積算
※標準単価がない場合は、地域標準単価
・該当なし
※地域標準単価もない場合は、刊行物単価
② 専門工事業者・製造業者の歩掛及び見積単価による積算
・直接仮設、鉄骨工事
③ 交渉権者の実績工事歩掛、提案歩掛及び刊行物単価または見積単価による積算。施工中に歩掛調査を行い、積算数量と異なる場合は変更協議を行う。
・該当なし
(4)技術提案等審査委員会における確認
第三回審査委員会において、価格等交渉結果について報告を行い、価格交渉結果及び交渉成立の妥当性等について審議及び確認が行われた。
その結果、見積条件の確認を踏まえ、価格交渉結果及び交渉成立の妥当性が確認された。
(5)その他
価格等交渉の過程で決定した下記の施工条件等については、特記仕様書及び図面に記載し契約に反映させた。
・直接仮設(レール発破養生・メンテナンス足場支持材)の仕様
・作業別主要機器の仕様
(6)見積合せ
実施日時 令和5年1月12日
7.契約相手方の決定
交渉権者の見積額が本学の予定価格の範囲内であった為、交渉権者を契約相手方として決定した。
※ なお、令和4年度と令和5年度に跨る本工事は、審査委員会では工事全体に対して確認が行われたが、契約締結に際しては、発注者の財源上の都合から年度別に分けて締結することとし、令和 4 年度契約を下記のとおり締結した。
(1)工事名 東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及びPMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事(令和4年度)
(2)契約者 株式会社 三井E&Sマシナリー
(3)工事場所 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxに掘削された地下空洞内
(4)工事請負契約締結日 令和5年1月13日
(5)契約金額 予定価格 22,649,000円(消費税及び地方消費税を含む)契約金額 22,000,000円(消費税及び地方消費税を含む)
8.技術提案・交渉方式に係る審査委員会の経緯
本工事の手続きにあたっては、中立かつxxな審査を行うため、学識経験者等で構成する審査委員会を設置し、全3回の意見聴取を行った。
各委員会の開催日及び意見聴取事項等は以下のとおり。
【第一回審査委員会 公示前】
1)開催日:令和2年11月5日
2)意見聴取事項
①技術提案・交渉方式の適用の可否について
②契約手続きの流れについて
③技術提案項日・評価基準について
3)主な意見
・技術提案・交渉方式の適用理由について
・技術審査の評価内容について
【第二回審査委員会 技術審査段階】
1)開催日:令和3年3月8日
2)意見聴取事項
①参加者の実績及び技術提案内容にかかる審査結果について
②価格交渉の手順について
3)主な意見
・参加者の技術提案内容に対する個別評価項目について
【第三回審査委員会 東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及び PMT 支持架構等工事に係る周回クレーン設置工事)工事に係る価格等の交渉段階他】
1)開催日:令和4年12月23日
2)意見聴取事項
①価格等の交渉経緯について
②価格等の交渉の合意内容について
③予定価格の算定方法について
④公表資料について
⑤工事の分割について
3)主な意見
・予定価格案と見積額の提示時期と、見直し額について
・契約締結後の情報公開(案)の記載内容について
以上