Contract
川棚xxブロードバンド基盤整備に伴うIRU事業者選定提案仕様書
本仕様書は、川棚町内の光ブロードバンド未提供地域に対して、本町が情報基盤整備事業で整備する光ブロードバンド施設を用いて通信サービスの提供及び運用保守業務を委託する事業者(以下「I RU事業者」という。)の優先交渉権者を選定するための仕様書である。
IRU事業者の優先交渉権者選定は公募型総合評価方式により行う。その後、本町が選定したIR U事業者と協議し、サービスの実現に必要な設備仕様・技術仕様等を定めることとする。
1. 件名
川棚xxブロードバンド基盤整備に伴うIRU事業者選定
2. 整備事業の基本的な考え方
(1)事業概要
光ブロードバンドの導入により、高速インターネット接続を実現し、地域の情報格差是正を図ると共に住民生活の向上や企業誘致、地域産業の活性化のため、川棚町内の光ブロードバンド未提供地域においてFTTH方式によるブロードバンド施設の整備構築を実施する計画である。
(2)整備範囲川棚町全域
(但し、ドロップケーブル3,000世帯見合いでの光ブロードバンド基盤整備とする。)
(3)サービス提供方式
ブロードバンド施設の整備は本町が行い、整備後の施設をIRU契約によって民間事業者に貸出し、民間事業者がサービス提供及び運用保守を行う「公設民営方式」により行う。
(4)IRU事業者の役割
IRU事業者は、本町とIRU契約を締結し、本町が整備したブロードバンド施設を用いて本町が求める光ブロードバンドサービスを提供する。また、その運用保守を行い、長期安定的にサービスを提供する。
IRU制度とは、電気通信事業者自らが、次の4つの要件を満たす賃貸借契約等によって、本町が所有する光ファイバー等を当該事業者が長期安定的に支配・管理しているものとみなし、当該事業者が設置した設備として認める制度である。
(IRU契約要件)
ア IRU 事業者の同意なしに契約を破棄することができないこと。
イ 使用期間全体にわたる合理的な使用料金の設定がなされていること。ウ 所有者によって対象物件に第三者担保権が設定されていないこと。
エ 使用契約期間について、使用契約が安定的であると認められる以下の要件が満たされていること。
①使用契約期間が10年以上であること。
(5)IRU事業者の優先交渉権者の選定
通信分野の施設は、提供サービスや運用保守の方式によって施設の整備内容が大きく異なるため、当初より一定の方式を前提とした設計・構築をすべきであるとの考えから、まずIRU事業者を選定し、サービス提供及び運用保守を視野に入れた事業実施を進める。
IRU事業者は、施設整備後のサービス内容も含め、住民及び本町にとって最もメリットのあるIRU事業者を選定する。
3. IRU事業者の業務内容
(1)サービス仕様
以下の要件を全て満たした光ブロードバンドサービスを提供すること。ア 通信速度
①光ブロードバンドサービスとして、利用者宅内最大100Mbps で通信可能なサービスであること。
イ サービスグレード
①川棚町内に地域格差が発生しない通信サービスであること。ウ 電話
①これまでの加入電話と同番号によるIP電話が利用可能なサービスであること。
②これまでの一般加入電話と同等のIP電話サービスの付加サービスを利用することが可能であること。
エ インターネット
①利用者の利便性を考慮し、複数のプロバイダから加入者が自由に選択可能なサービスであること。
②利用者の利用環境を保護するためのウイルス対策等のセキュリティが標準装備されていること。
オ TV
①家庭のテレビで、映像サービス提供事業者等が提供する地デジ再送信及びBS、C Sの多チャンネルや ビデオ・オン・デマンド等の視聴が可能であること。
カ 法人向けサービス
①複数回線を持つ企業に対し、割安となる料金で、高品質なIP電話サービスのメニューが用意されていること。
②VPNネットワークサービス等、日本国内の各拠点を接続するための高セキュリティ対策を施したサービスを提供できること。
キ ネットワークの信頼性及び安全性
①ネットワーク側にて情報セキュリティ対策が考慮されていること。
②サービスの中断が極力発生しないような設計がなされていること。ク その他
①将来の新サービスへの対応を有すること。
②映像系コミュニケーションサービスが実施出来ること。
(2)設備仕様
(1)のアで定義された要件を満たしたサービスを実現する上で必要な設備仕様・技術仕様等について以下の要件を満たしていること。
ア 伝送路設備を設置する建物については耐震性・防火性・防水性・セキュリティを確保すること。
(3)運用保守
提供するサービスの運用保守について、以下の要件をすべて満たしていること。ア 受付体制
①サービスの申込みは住民が24時間365日、複数チャネル(電話・Web等)で申込みが可能であること。
②24時間365日住民からの故障申告を受け付けることが可能であること。イ IRU料金
①IRU調達する範囲は事業の継続性を考慮した合理的なIRU調達範囲の設定がされていること。
②IRU料金は、合意可能な目標加入数を前提に算出根拠を明らかにすること。ウ 運用保守
①施設に設置している通信機器の監視を行うこと。(IRU事業者資産機器も含む)
②災害時の復旧について速やかに対応可能であること。又、大規模災害時にも対応できる体制が整っていること。
③対象地域近隣に保守拠点があり、サービス利用者宅へ迅速に駆け付けられる体制が整っていること。
(4)その他
以下の項目についての要件をすべて満たしていること。ア 加入促進策
①加入者を確保するための促進策やキャンペーン内容が具体的に示されており、実績があること。
イ 事業推進方法
①IRU事業者決定後に検討しなければならない各種検討事項とその具体的な実施方法を明記すること。
ウ 追加提案
①光ブロードバンドサービスを利用して、住民の生活向上や地域活性化、企業誘致に向けた利用事例、実績を明記すること。
エ 事業実績
①IRU事業者としての実績があること。
以上