Contract
2018 年9月 28 日
各 位
会 社 名 日本ライフライン株 式会 社代表者名 代 表 取 締 役 社 長 xxxx
(コード番号 7575)問合せ先 常務取締役管理本部長 xxxx
(TEL. 00-0000-0000)
胸部用ステントグラフトの独占販売契約締結に向けた基本合意に関するお知らせ
当社は、Endospan Ltd.(以下、エンドスパン社)と、同社製品であり、弓部大動脈疾患の治療に用いる分岐付き胸部用ステントグラフト「NEXUS(ネクサス)」に関する、日本国内における独占販売契約の締結に向けた基本合意に至りましたのでお知らせいたします。なお、当該独占販売契約の締結は本年 10 月を予定しております。
現在、弓部大動脈瘤の治療におきましては、弓部大動脈につながる頸動脈や鎖骨下動脈への血流の確保が必要であることからカテーテルを用いた血管内治療が困難であり、治療の選択肢が開胸手術等の侵襲性の高い治療方法に限られております。
「NEXUS」は、弓部大動脈疾患の治療のために設計された胸部用ステントグラフトであり、中枢側 にある腕頭動脈部へ留置するための分岐部を有し、弓部大動脈を幅広くカバーいたします。本品の最大 の特徴は、腕頭動脈への分岐部がメインボディと一体型となるデザインを採用していることにあります。この構造により、分岐部を頸動脈からメインボディに接続する一般的な方法に比べ、手技が簡便である だけでなく、血管への干渉が最小限で済み、血栓の遊離を抑えられることから、脳梗塞リスクの低減が 期待されます。
エンドスパン社は、「NEXUS」について、既に CE マークの取得申請を行っており、欧州等での販売展開に向け準備を行っています。なお、日本国内への導入につきましては、治験が必要となる可能性があることから、現時点におきましては 2023 年の上市を見込んでおります。
現在、日本国内において、弓部大動脈治療のための分岐部を有する胸部用ステントグラフトは上市されておらず、当社といたしましては、弓部に特化し優位性を持つ「NEXUS」をいち早く導入することによって、弓部大動脈治療における新たな選択肢を提供するとともに、胸部領域におけるマーケットシェアの獲得を目指してまいります。
当社といたしましては、今後も海外メーカーの優れた商品を国内に導入するとともに、医療現場のニーズを迅速かつ的確に反映した自社製品の開発を通して、患者様をはじめ医療現場が求める優れた医療機器を提供できるよう努めてまいります。
なお、現時点におきまして、本独占販売契約締結による当社の 2019 年3月期業績への影響は生じない見通しです。また、翌期以降の中期的な業績への影響につきましては、今後精査を行い、公表すべき事項が判明いたしましたら、速やかに開示いたします。
以上
分岐付き胸部用ステントグラフト「NEXUS(ネクサス)」
エンドスパン社について
エンドスパン社(Endospan Ltd.)はイスラエルのヘルツリーヤに本社を置く非公開の企業であり、弓部大動脈疾患を対象とする血管内治療において先進的な技術を有しています。同社が開発する胸部用ステントグラフト「NEXUS」は、弓部大動脈疾患の治療に特化して開発された製品であり、従来の侵襲性が高い開胸手術等の治療方法に代わり、低侵襲な血管内治療の選択肢を提供する医療機器です。