IBM IoT for Automotive
サービス記述書
IBM IoT for Automotive
本「サービス記述書」は IBM がお客様に提供する「クラウド・サービス」について規定するものです。お客様とは、契約を結ぶ当事者、その許可ユーザーおよび「クラウド・サービス」の受領者を意味します。適用される
「見積書」および「証書 (PoE)」は、別個の「取引文書」として提供されます。
1. クラウド・サービス
IBM IoT for Automotive Dedicated Nodes Base オファリングでは、自動車業界に特化したアプリケーションの開発イネーブラーを提供して、データ収集、ストレージ、リアルタイム処理、およびビジネス・ルール・サポートに対応します。「クラウド・サービス」は、車両の位置、移動、車両の正常性、および分析上の洞察を取り込むための API を提供します。API (下記) を使用して、地図コンテンツやドライバーの振る舞いに関するデータを含む大量の自動車データを取得、管理することもできます。
● IBM IoT for Automotive: Vehicle Data Hub
● IBM IoT for Automotive: Asset
● IBM Watson IoT Context Mapping
● IBM Watson IoT Driver Behavior
「クラウド・サービス」では、MQTT、HTTPS、および UDP など業界における一般的なメッセージ形式をサポートしていることから、お客様は既存の車両データ・ストリームをサービスに統合して幅広いストリーミングやビッグデータ・アナリティクスに対応することができます。選択されたデータは、照会や抽出が可能な場所に保管されます。
このオファリングに含まれるのは、10 万個のデバイスに対するサポートおよび 1.6 TB 相当のデータ処理です。
「クラウド・サービス」は、お客様の総合的なソフトウェア開発プロセスの一部として設計されています。これには、追加のツールや手順が必然的に含まれます。あらゆる開発プロセス同様、お客様は、自社製品の開発、十分なテストおよび修復に対して責任を負い、お客様の製品について予見できる、または予見できなかった結果・障害に対して全責任を負います。
1.1 追加のフィーチャー
1.1.1 IBM IoT for Automotive Dedicated Nodes Incremental
本「クラウド・サービス」により、お客様は、基本サブスクリプションに含まれるものを上回る水準にまで、サポート対象のデバイス数および処理対象のデータ量を拡張できます。本オファリングに対する各「インスタンス」使用許諾では、追加で 10 万個のデバイスおよび 0.5TB データ処理に対応できる容量を提供します。
2. セキュリティーの内容
本「クラウド・サービス」は、IBM の「IBM SaaS」に関する「Data Security and Privacy Principles」 (xxxx://xxx-00.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxx/xxxxx.xxx/xxx/xxx で入手可能) および本セクションの追加条件に従うものとします。IBM の「Data Security and Privacy Principles」が変更される場合であっても、それにより
「クラウド・サービス」のセキュリティーのレベルが低下することはありません。
保護対象のデータの処理およびデータの特性により提示されるリスクに対して技術的および組織上のセキュリティー対策が適切であると、お客様がデータ管理者として判断する場合には、本「クラウド・ サービス」を使用して、個人データが含まれるコンテンツを処理することができます。お客様は、本
「クラウド・サービス」ではセンシティブ個人データや追加の規制要件の対象となるデータを保護するためのフィーチャーが提供されないことを認識しています。お客様は、IBM がコンテンツに含まれているデータのタイプを把握していないこと、および「クラウド・サービス」の適合性や適用中のセキュリティー保護に関して評価を行えないことに同意します。
2.1 セキュリティー・フィーチャーおよび責任
「クラウド・サービス」は、デバイス/アプリケーションと「クラウド・サービス」間通信の暗号化をサポートします。市場において、暗号化を実行できない (または定期的に実行しない) 広範囲の低出力デバイスをサポートするため、「クラウド・サービス」は、デバイス/アプリケーションと「クラウド・サービス」の間の非暗号化通信に対するサポートも提供します。IBM は、可能な限り、暗号化通信の使用を推奨します。お客様は、デバイス/アプリケーションと「クラウド・サービス」間の暗号化されていない通信、またはセキュリティーで保護されていない通信を使用するというお客様の選択に起因または関連する損害および第三者請求につき、IBM を免責することに同意するものとします。
3. サービス・レベル・アグリーメント
IBM は、「PoE」に記載するとおり、「クラウド・サービス」に関して、以下の可用性のサービス・レベル・アグリーメント (以下「SLA」といいます。) を提供します。「SLA」は保証ではありません。
「SLA」はお客様にのみ提供され、実稼働環境における使用に対してのみ適用されます。
3.1 可用性クレジット
「SLA」の未達を申告するサポート・チケットは、契約月の末日から 7 日以内に提出するものとします。有効な「SLA」の申告に対する補償は、「クラウド・サービス」の実稼働システム処理が利用できない
時間 (以下「ダウンタイム」といいます。) に基づいた「クラウド・サービス」の将来の請求に対するクレジットになります。「ダウンタイム」は、お客様が当該事象を報告した時点から「クラウド・サービス」が復元される時点までの間で計測され、次のものに関連する時間は含まれません。保守のための計画停止または発表された停止、IBM の支配の及ばない原因、お客様または第三者のコンテンツもしくはテクノロジーの問題または設計もしくは指示、サポート対象外のシステム構成およびプラットフォームまたはその他お客様による誤り、またはお客様に起因するセキュリティーに関する事故もしくはお客様によるセキュリティー・テスト。IBM は、下表のとおり、各契約月における「クラウド・サービス」の累積的な可用性に基づき、適用しうる最大の補償を適用します。各契約月の補償の合計額は、「クラウド・サービス」に対する年額料金の 12 分の 1 の 25% を超えないものとします。
3.2 サービス・レベル
「契約月」における「クラウド・サービス」の可用性
高可用性の複数の Dedicated 環境の可用性サービス・レベル | 単一の Dedicated 環境の可用性サービス・レベル | 補償 (申告の対象である「契約月」における「月額サブスクリプション料金」* の割合) |
< 99.95% | < 99.5% | 10% |
< 99.90% | < 99.0% | 25% |
*「クラウド・サービス」が IBM ビジネス・パートナーから取得されたものである場合、月額サブスクリプション料金は、申告の対象である「契約月」に対して有効な「クラウド・サービス」のその時点での最新の表示価格に基づいて計算され、それを 50% 割引した額となります。IBM は、直接お客様に払い戻します。
「可用性」は、以下のとおり算出されます。契約月における分単位の総時間数から、契約月における
「ダウンタイム」の分単位の総時間数を差し引き、それを契約月における分単位の総時間数で除することにより算出され、結果はパーセントで表します。
例:「契約月」における「ダウンタイム」が合計 500 分である場合
30 日の「契約月」における合計 43,200 分 - 予定外の「ダウンタイム」500 分 = 42,700 分 合計 43,200 分 | =「契約月」における 98.8% の可用性につき 25% の 「可用性」クレジット |
4. テクニカル・サポート
テクニカル・サポートの実施時間:
● グリニッジ標準時で、日曜日の 10:00 PM から 金曜日の 11:59 PM まで (米国/イタリア/オーストラリアの祝日を除きます。)
● 祝日のスケジュールについては以下を参照してください。xxxx://xxx.xxx/xxxxxxxxxxxxxxx
「クラウド・サービス」のテクニカル・サポートは、以下に定義される回答時間を目標とする、チケット制のテクニカル・サポートを介して提供され、このサービスに標準装備されます。
本書に記載されている目標応答時間は IBM の目標を記載しているのみであり、パフォーマンスの保証を表明するものではありません。
重要度 | 重要度の定義 | 目標応答時間 | 対象応答時間 |
1 | 重大な事業影響/サービス・ダウン 事業上の重要な機能が作動不能である、または重要なインターフェースが機能しない状態。これは通常実稼働環境に適用され、サービスにアクセスできないことによって業務に重大な影響が生じることを示します。この状況は、即時に解決する必要があります。 | 1 時間以内 | 1 日 24 時間週 7 日 |
2 | 著しい事業影響 サービス事業機能またはサービスの機能が著しく制限されているか、お客様が事業の最終期限に間に合わない危険にさらされている状態。 | 2 時間以内 | 営業時間 |
3 | 軽度の事業影響 サービスまたは機能を使用することができ、業務に重大な影響がないことを示す。 | 4 時間以内 | 営業時間 |
4 | 最小の事業影響 問い合わせまたは非技術的な依頼。 | 8 時間以内 | 営業時間 |
5. エンタイトルメントおよび課金情報
5.1 課金単位
「クラウド・サービス」は、「取引文書」に記載された課金単位に基づいて提供されます。
● 「インスタンス」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「インスタンス」とは、「クラウド・サービス」の特定の構成へのアクセスを意味します。お客様の「PoE」または
「取引文書」に定める課金期間中にアクセスおよび利用が可能な「クラウド・サービス」の「インスタンス」ごとに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
5.2 1 か月に満たない期間の料金
「取引文書」に記載された 1 か月に満たない期間の料金は、按分にて算定される場合があります。
6. 期間および更新オプション
「クラウド・サービス」の期間は、「PoE」に記述されるとおり、「クラウド・サービス」へのお客様のアクセスについて、IBM がお客様に通知した日に開始します。「PoE」には、「クラウド・サービス」が自動的に更新されるか、継続利用ベースで続行されるか、期間満了時に終了するかが記載されます。
自動更新の場合には、お客様が期間満了日の少なくとも 90 日前までに書面により更新しないことを通知する場合を除き、「クラウド・サービス」は、「PoE」に定める期間につき自動更新されます。
継続利用の場合は、「クラウド・サービス」は、お客様が 90 日前までに書面により終了を通知するまで、
月単位で継続利用することができます。「クラウド・サービス」は、かかる 90 日の期間後の暦月末日まで引き続き利用することができます。
7. 追加条件
7.1 共通事項
お客様は、IBM が広報活動またはマーケティングのコミュニケーションにおいて、お客様を「クラウド・サービス」の利用者として公に言及できることに同意します。
7.2 警告および免責事項
「クラウド・サービス」は、「クラウド・サービス」の障害が死亡または深刻な人身傷害といった重大な恐れが生じるような自動車管理システムの設計、構築、管理または保守のために使用することを想定していません。
7.3 バックアップ
バックアップは、「実稼働インスタンス」については毎日実行され、「非実稼働インスタンス」につい
ては週単位で実行されます。IBM はお客様のデータのバックアップ・コピーを、「実稼働インスタンス」と「非実稼働インスタンス」の両方について最大 21 日間保持します。お客様は、個々のユーザーによる データの削除を防止するために、「クラウド・サービス」のセキュリティーを構成する責任を負い、当
該データが削除された場合には、IBM には当該削除データを復旧する義務がないこと、および可能な場合には、かかる作業について料金を課すことができることをお客様は了承し、同意するものとします。
7.4 災害復旧
お客様が少なくとも 1 つの非実稼働環境を購入している場合に、自然災害 (例: 火災、地震、洪水、その他) によって大規模なシステムの中断が発生したときは、目標復旧時間を 72 時間として、お客様の非実稼働環境の 1 つに対してお客様の実稼働データを復元するために、商業的に合理的な努力を払うことによって災害復旧を遂行します。これは保証ではなく、サービス・レベル・アグリーメントも一切提供されません。