Contract
報道関係各位
2022 年 9 月 27 日
ルフトハンザ カーゴと近鉄エクスプレス、持続可能な航空燃料(SAF)の供給契約を締結
日系フォワーダーがルフトハンザ カーゴと 1 年間 CO2 ニュートラルな貨物輸送に合意
フランクフルト/東京、2022 年 9 月 27 日 – 株式会社近鉄エクスプレスは、ルフトハンザ カーゴ AG との航空貨物輸送において 2022 年 10 月から 2023 年 9 月までの期間に、SAF を使用することに合意し、1 年間にわたり CO2 総排出量の約 5 パーセントを削減することとなりました。また、SAF の製造・供給時に発生する CO2、いわゆる Well- to-Tank 排出を、認定済み気候保護プロジェクトの採用により相殺することを決定しています。
株式会社近鉄エクスプレス代表取締役社長執行役員のxxxxは、「世界各地で気候変動の影響が明白かつ深刻になりつつある今、ライト・アセット型の業態である当社にとりスコープ3の温室効果ガス排出削減に努める事は地球温暖化対策として非常に重要であると認識しています。SAF の使用は現在その最も効果的な手段であり、当社の気 候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づく情報開示においても積極的にこうしたスキームに参画する事を述べています。この度xxのビジネス・パートナーであるルフトハンザ カーゴ AGと持続可能な社会の実現に向けて共に歩み始める事を大変嬉しく、xxに思います。」と述べました。
ルフトハンザ カーゴ AG の最高経営責任者であるxxxx・xxx・xxxxxxは、「当社の最も重要な顧客の一つである近鉄エクスプレスと共に、CO2 ニュートラルベースでの貨物輸送が実現できることを大変誇りに思います」と述べています。「今日既に、SAF を利用することで航空貨物輸送における CO2 排出量を約 80%削減する事が可能で す。どのお客様もこの手段を生かし、物流における脱炭素化の推進に重要な貢献をしていただくことができます。近鉄エクスプレスをはじめ、SAF を選択された全てのお客様の取り組みにより、2022 年ではすでに弊社の年間化石燃料使用量の約 2%を SAF に置き換えられるようになりました。」
SAF による気候に配慮したフライト
サステイナブルケロシン、バイオケロシン、合成ケロシンの総称は「持続可能な航空燃料」(SAF)です。SAF は、化石燃料に代わる初の本格的な航空燃料と考えられています。現在、主にバイオマスから生産されていますが将来的には、「非生物由来」の燃料も利用できるようになります。最もよく知られている例は、再生可能な電気、水、CO2 を利用したいわゆる「Power-to-Liquid(PtL)」コンセプトです。SAF は、閉鎖型の CO2 循環をほぼ可能にしています。化石燃料はxx万年も前から結合し閉じ込められていた CO2 を放出し、現在の大気中 CO2 濃度を上昇させていますが、燃焼工程で SAF を使用すると、直前の SAF 製造工程で結合した分のCO2 しか放出しません。
SAF は、CO2 ニュートラルの航空輸送の鍵となるもので、インフラの改修なしに通常のフライトオペレーションに投入することが可能です。SAF にはさまざまな製造プロセスや原材料がありますが、現在ルフトハンザ カーゴが使用している SAF は、使用済み食用油などの生物由来の残留物から HEFA プロセス(Hydroprocessed Esters & Fatty Acids=水素化処理エステル・脂肪酸)で生産されています。使用されるのは森林廃棄物、農業廃棄物、食品廃棄物のみであるため、食糧生産に支障をきたすことはありません。ルフトハンザ カーゴは、ルフトハンザ グループを通じて、世界をリードする SAF メーカーを介し SAF を提供しています。2021 年 9 月以降、ルフトハンザ カーゴのすべてのお客様 は、「サステナブルチョイス」のアドオンサービスを選択することで、 CO2 ニュートラルな方法で貨物輸送ができるようになりました(日本国内での利用については要件整理中)。
myclimate (マイクライメイト) プロジェクトによる追加削減で、完全な CO2 ニュートラルへ
近鉄エクスプレスは、SAF の使用に加え、SAF の供給で発生する温室効果ガスの追加削減にも取り組んでいます。ルフトハンザ カーゴは、非営利団体 myclimate が提供する様々なカーボンオフセットプロジェクトからルフトハンザ グループが厳選した 10 件のプロジェクトをお客様に提供しています。myclimate ではプロジェクトを選定・設計する際に、Gold Standard (ゴールドスタンダード) や Plan Vivo (プランヴィーボ) といった最も厳格な独自の品質基準を適用
しています。高品質のオフセットプロジェクトを採用することにより、化石エネルギー源を再生可能エネルギーやエネルギー効率の高い技術に置き換えることができます。また、森林の木々は、その一生の間に大気中から CO2 を吸収しそれを炭素に変換して蓄積していますが、これらのプロジェクトにより絶滅の危機に瀕している森林を保護することも可能です。プロジェクトによって削減された排出量は数値化され、各企業の必要量に応じて排出削減クレジットを、いわゆる証書としてお渡しすることができます。認証された CO2 削減量に基づくからこそ、例えば貨物輸送の過程で発生する CO2 排出量を相殺することができるのです。もう一つの利点は、質の高いプロジェクトによるメカニズムが、明らかに CO2 を削減するための気候変動対策を伴うだけでなく、プロジェクトそのものが雇用の創出、インフラの改善 や健康リスクの低減、生物多様性の保護、教育機会の向上など、常に住民と環境に利益をもたらすということです。
株式会社近鉄エクスプレス
株式会社近鉄エクスプレスは、1970 年に会社設立、経営理念に「ロジスティクスを通して新たな価値と最良の環境を創造し、 お客様・株主・従業員と共にグローバル社会の発展に貢献する」を掲げる国際総合物流企業です。世界 46
ヵ国 298 都市 688 拠点 のネットワークを有し、航空貨物輸送、海上貨物輸送、ロジスティクスなど様々な物流サービスをワンストップで提供しています。
ルフトハンザ カーゴ AG
ルフトハンザ カーゴは、2021 年に 38 億ユーロの売上高と 72 億貨物トンキロの輸送実績を誇る、航空貨物輸送の世界的リーディングカンパニーのひとつで、現在全世界で約 4,200 人の従業員を擁しています。ルフトハンザ カーゴは、空港間のビジネスに特化しています。ネットワークは 100 カ国以上の約 300 都市をカバーしており、貨物専用機とルフトハンザ、オーストリア航空、ブリュッセル航空、ユーロウィングス・ディスカバー、サンエクスプレスの各社が運 航する旅客機の貨物キャパシティ、さらにトラックを利用しています。貨物ビジネスの大半はフランクフルト空港を経由して取り扱われています。ルフトハンザ カーゴは、世界で最も持続可能な貨物航空会社となることを目標に掲げており、これを達成するために、最先端のテクノロジーと持続可能性の分野への継続的な投資を行っています。2021 年には、全機材を B777F 型機へ近代化し、すべてのお客様に向け完全に CO2 ニュートラルな貨物輸送提供を開始するなど、重要なマイルストーンが達成されました。2022 年、ルフトハンザ カーゴは貨物機にシャークスキン技術をxx装備し、持続可能な航空燃料プログラムを拡大し、さらなる CO2 排出量の削減を目指す予定です。ルフトハンザ カ ーゴは Deutsche Lufthansa AG の完全子会社であり、ルフトハンザ グループにおけるロジスティクス事業のスペシャリストです。
本件についてのお問い合わせ先株式会社近鉄エクスプレス
コーポレート・プランニング&アドミニストレーション部
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Tel.: 00 0000 0000
ルフトハンザ カーゴ AG Unternehmenskommunikation Flughafen Frankfurt, Tor 21
D-60546 Frankfurt am Main Tel.: x00 00 000-00000