User’s Manual
User’s Manual
データロギングソフトウェア GA10 用
Modbus 機種定義ファイル作成ツール
IM 04L65B91-01JA
IM 04L65B91-01JA
5 版
ソフトウェア使用許諾契約書
ご使用前に必ずお読みください。
このたびは横河電機株式会社(以下「横河」といいます。)のソフトウェア(以下、お客様が横河の Web からダウンロードされたソフトウェア、または、横河、横河の支店、営業所または代理店等から製品添付の記録媒体にて入手されたソフトウェアを併せて「本ソフトウェア」といいます。)をお求めいただきまして誠にありがとうございます。
本ソフトウェアをインストールまたは使用することにより、お客様は本使用許諾契約書に記載の各条項に同意したものとみなされます。もし、本書に同意いただけない場合は、本ソフトウェアのインストールおよび使用は行わないでください。
第 1 条(適用範囲)
本契約は,本ソフトウェアおよびこれに付帯して提供される関連資料(以下併せて「横河ソフトウェア製品」といいます)に適用します。横河が別に定める場合を除き、横河が提供する横河ソフトウェア製品の改訂版および機能追加版についても本契約が適用されます。
対象製品:Modbus 機種定義ファイル作成ツール
第 2 条(使用権の許諾)
1. 横河は、お客様に対し、横河ソフトウェア製品について、お客様の自己使用を目的とした、非独占的かつ譲渡不能の使用権を許諾します。
2. 横河が書面により別途合意または規定した場合を除き、次の行為は禁止されます。
a. 横河ソフトウェア製品を複製すること(ただし、バックアップ用に1部複製することは可能としますが、この場合複製物の管理に厳重な注意を払うものとします。)
b. 横河ソフトウェア製品またはそれらの使用権を第三者に販売、転貸、頒布、譲渡、質入もしくは再使用を許諾したり、公衆送信もしくは送信可能化すること
c. ネットワークを介して指定コンピュータ以外のコンピュータ上で横河ソフトウェア製品を使用すること
d. ダンプ、逆アッセンブル、逆コンパイル、リバースエンジニアリング等により横河ソフトウェア製品をソースプログラムその他人間が読み取り可能な形式へ変換もしくは複製すること、修正もしくは他の言語への翻訳等により横河ソフトウェア製品を提供された形式以外に改変すること、またはこれらを試みること
e. 横河ソフトウェア製品に使用または付加された保護の機構(コピープロテクト)を除去したり、除去を試みること
f. 横河ソフトウェア製品に表示されている著作権、商標、ロゴその他の表示を削除すること
3. 横河ソフトウェア製品およびそれらに含まれる一切の技術、アルゴリズム、ノウハウおよびプロセスは、横河または横河に対し再使用許諾権または譲渡権を付与している第三者の固有財産および営業秘密であり、横河ソフトウェア製品の権利は横河または当該第三者に帰属し、お客様に権利の移転や譲渡を行うものではありません。
4. 前項記載の固有財産および営業秘密ならびにキーコードは、横河ソフトウェア製品を使用するために必要とされるお客様の役員、従業員またはそれに準じる者以外の第三者に開示、漏洩しないものとし、お客様は当該従業員等に対しては秘密保持の義務を負わせるものとします。
5. 本契約終了または解除時は、横河ソフトウェア製品およびその複製物を横河に返却するとともに、コンピュータまたは記憶媒体に記録されている複製物を完全に消去するものとします。横河ソフトウェア製品およびその複製物が記録されている記憶媒体を廃棄する場合は、必ずこれに記憶されている内容を完全に消去するものとします。
6. 横河ソフトウェア製品には、横河が第三者(横河の関係会社を含みます)から再使用許諾権または譲渡権を付与されているソフトウェアプログラム(以下「第三者プログラム」という)を含む場合があります。かかる第三者プログラムの供給者(以下「供給者」といいます)が本契約と異なる使用許諾条件を定めている場合には、別途提示される当該条件が本契約に優先して適用されます。第三者プログラムによっては、お客様が供給者から直接使用許諾を受ける形態のものもあります。
7. 横河ソフトウェア製品には、オープンソースソフトウェア(以下「OSS」といいます)が含まれる場合があります。OSS については、別途提示される条件が本契約に優先して適用されます。
第 3 条(特定用途に関する制限)
1. 横河ソフトウェア製品は、横河、お客様間にて別途書面で合意した場合を除き、航空機の運行、船舶の航行もしくはこれらを地上でサポートする機器、鉄道施設、原子力施設もしくは放射線関連機器、または医療機器もしくは医療施設に関連した使用、その他高度な安全基準が求められる状況下での使用を目的として設計、製造または使用許諾されたものではありません。
2. お客様が前項の目的で横河ソフトウェア製品を使用する場合には、横河は当該使用により発生するいかなるクレームおよび損害に対しても責任を負わないものとし、お客様は、お客様の責任においてこれを解決するものとします。
第 4 条(保証)
1. 横河ソフトウエア製品は、当該製品完成時または出荷時の現状のままでお客様に提供されるものとし、横河は瑕疵担保責任その他の保証責任を一切負わ ないものとします。提供形態が記録媒体の場合、それに破損、損傷などの瑕疵が発見された場合は出荷後 12 ヶ月に限り、横河はこれを無償で交換します。ただし、お客様の費用で横河の指定するサービス拠点に当該ソフトウエア製品の記憶媒体を送付していただく場合に限ります。横河はいかなる場合であっ ても、横河ソフトウェア製品に瑕疵および不具合のないこと、的確性、正確性、信頼性もしくは最新性などの品質上または性能上の明示もしくは黙示の保証 をするものではありません。また、横河ソフトウェア製品が他のソフトウェアとの間で不整合、相互干渉などの影響のないことを保証するものでもありませ
ん。
2. 横河は、自己の判断により必要と認めた場合、横河ソフトウェア製品に関するバージョンアップ(以下、「バージョンアップ」といいます)を実施し、これを有償または無償にて提供することがあります。ただし、横河は、バージョンアップまたはバージョンアップ後の製品をお客様に提供する義務を負うものではありません。
3. 製品によっては、有償保守サービスが提供される場合があります。保守サービスの範囲および条件は、横河が別途定めるところによります。ただし、横河が 保守対応をするのは、カタログまたは一般仕様書に別に記載のない限り、最新のバージョンおよびその直前のバージョンまでとし、直前のバージョンについ てはバージョンアップ後5年間に限るものとします。また、受注停止のものについては、受注停止後5年内に限り対応します。標準品以外の製品については、保守対応できない場合があります。なお、横河以外により改変または修正された横河ソフトウェア製品については、横河は一切対応しないものとします。
第 5 条(特許権,著作xxの侵害に関する損害賠償責任)
1. お客様は、横河ソフトウェア製品につき、第三者から特許権、商標権、著作権その他の知的財産権の侵害に基づき使用の差し止め、損害賠償請求等が行われた場合は、書面にて直ちに請求の内容を横河に通知するものとします。
2. 前項の通知がなされ、当該請求等が横河の責に帰すべき事由による場合は、その防御および和解交渉について、お客様から横河に防御、交渉に必要なすべての権限を与えていただき、かつ必要な情報および援助をいただくことを条件に、横河は自己の費用負担で当該請求等の防御および交渉を行い、前項記載の第三者に対して最終的に認められた責任を負うものとします。
3. 横河は第1項における請求またはその恐れがあると判断した場合は、横河の選択により、横河の費用で下記のいずれかの処置を取ることができるものとします。
a. 正当な権利を有する者からかかる横河ソフトウェア製品の使用を継続する権利を取得する。
b. 第三者の権利の侵害を回避できるようなソフトウェア製品と交換する。
c. 第三者の権利を侵害しないようにかかる横河ソフトウェア製品を改造する。
d. 前各号の処置がとれない場合、本契約を解除し、かかる製品の簿価のうち既に横河が受領した金額を限度として損害を賠償する。
4. 前各項にかかわらず、第 1 項の請求にかかる侵害が、横河以外の者による横河ソフトウェア製品の改変に起因する場合、横河以外の第三者が納入した製品と横河ソフトウェア製品との組み合わせによる場合、お客様または発注者の指示に起因する場合、横河の助言に従わない場合その他横河の責に帰すべき事由によらない場合は、横河は前各項の責任を負わないものとします。
5. 本条の定めが知的財産権侵害に関する横河および供給者の責任のすべてとします。本条にかかわらず、第三者プログラムまたは OSS に起因する請求等については別途提示される条件が優先します。
第 6 条(責任の制限)
1. 本契約に従いお客様が使用される横河ソフトウェア製品によって、横河の責に帰すべき事由によりお客様が損害を被った場合は、横河は、本契約の規定に従って対応するものとしますが、横河は、いかなる場合においても、派生損害、結果損害、その他の間接損害(営業上の利益の喪失、業務の中断、営業情報の喪失等による損害その他)については一切責任を負わないものとする。なお、横河が納入した製品につきお客様が横河の書面による事前の承諾なく改造、改変、他のソフトウェアとの結合を行い、またはその他、カタログ、一般仕様書、基本仕様書、機能仕様書もしくはマニュアルとの相違を生ぜしめた場合は、横河は一部または全ての責任を免れることができるものとします。
2. 本契約の遂行または違反その他本契約に関してお客様が横河に対して有するすべての請求権は、請求の原因となる事由の発生から3ヶ月以内に横河に対して書面で通知しない限り、当該3ヶ月の経過をもって消滅するものとします。
第 7 条(輸出規制)
お客様は、事前に横河の同意を得た場合を除き、横河ソフトウェア製品の全部または一部を、直接、間接を問わず輸出または他国に提供しないものとします。横河が同意した場合、お客様は、日本国、アメリカ合衆国その他関連国の輸出関連法規を遵守し、自らの責任と費用において輸出入許可の取得その他必要な手続きを行うものとします。
第 8 条(監査、使用の差止め)
1. 横河は、お客様による本契約の履行を確認するため、合理的な範囲で、お客様の関連施設に立ち入り監査することができるものとします。
2. 横河ソフトウェア製品の使用許諾後といえども、使用環境の変化または許諾時には見出せなかった不適切な環境条件が見られる場合、その他横河ソフトウェア製品を使用するに著しく不適切であると横河が判断した場合には、横河はお客様に対して当該使用を差止めることができるものとします。
第 9 条(譲渡)
お客様は、横河ソフトウェア製品の譲渡を行う場合には、事前に横河の書面による承諾を得たうえで譲渡とすることができます。また、お客様は譲渡前に譲受人に本契約が適用されることを明示しこれを順守させるとともに、横河ソフトウェア製品をすべて譲受人に譲渡し、お客様自身が保有する複製物を完全に消去しなければなりません。
第 10 条(解除)
横河は、お客様が本契約に違反した場合には、何ら催告を要することなく通知をもって本契約を解除できるものとします。この場合お客様は直ちに横河ソフトウェア製品の使用を中止し、第 2 条第 5 項に従い横河ソフトウェア製品およびその複製物を返却または消去するものとします。本契約終了後といえども第
2 条第 4 項および第 5 項、第 3 条、第 5 条、第 6 条および第 11 条は効力を有するものとします。
第 11 条(管轄裁判所)
横河ソフトウェア製品の使用または本契約に関して生じた紛争については、両者誠意を持って協議解決するものとします。ただし,一方当事者が他方当事者に協議解決をしたい旨の通知後 90 日以内に両当事者間で協議が整わない場合は東京地方裁判所(本庁)を第xxの専属的合意管轄裁判所とします。
以上
◼ 概要
本ソフトウェアは、SMARTDAC+データロギングソフトウェア GA10(以下、GA10)で Modbus 機器を接続する際に必要な、Modbus 機種定義ファイルの作成を行うツールです。
◼ 使用環境
対応 OS
OS | エディション | ビットバージョン |
Windows 8.1 Update | 無印/Pro | 32bit,64bit に対応 |
Windows 10 | Home/Pro/Enterprise LTSB/LTSC |
ハードウェアスペック
PC 構成 | 動作環境 |
CPU | Intel Core 2 Duo E6300 以上 |
内部メモリ | 2G 以上 |
ハードディスク | 空き容量が 100MB 以上 NTFS 推奨 |
ディスプレイ | OS に対応したディスプレイ。1024x768 ドット以上、High カラー以上 |
◼ 使用方法
Modbus 機種定義ファイル作成ツール
図 1 メイン画面
1. 機器名の入力
GA10 の機器リストに表示される名称を入力します。 15 文字までの半角英数字および”_”(アンダーバー)が使用可能です。
2. ポート番号、コマンドディレイの入力
GA10 と機器間で通信する際のポート番号とコマンドディレイを設定します。特に問題がない限り変更の必要はありません。
3. チャネルの情報設定
読み込むxxxxの情報を入力します。詳細は補足を参照
4. 設定内容の保存
1.~3.で設定した内容を設定データファイル(*.mbf)で保存します。設定を修正する際に活用できます。
この時点では、まだ Modbus 機種定義ファイルは出力されていないので、必ず次のステップに進んでください。
5. Modbus 機種定義ファイルの出力
GA10 で読み込むための Modbus 機種定義ファイル(*.xml)を出力します。ファイル名は機器名と同一にする必要があります。
SMARTDAC+ データロギングソフトウェア GA10
1. 作成した Modbus 機種定義ファイルを下記フォルダに保存します。
C:\Program Files\Yokogawa Electric Corporation\SMARTDAC+ Data Logging Software\Modbus
2. データロギングソフトウェア GA10 を起動し、機器リストに追加されていることを確認します。
※詳しくはデータロギングソフトウェアの IM を参照ください以上の操作で設定完了です。
◼ チャネルの情報設定について
図 2 チャネル情報設定画面
• チャネル
読み込むチャネルの ON/OFF を設定します。
• チャネル名
GA10 のタグNo.とタグコメントに表示する文字列を設定します。「“」、「ʼ」、「<」、「>」、「&」の文字は使用できません。
• レジスタ
レジスタ番号を入力します。
• コマンド
レジスタに書き込みを行う場合は Read/Write を指定します。
• データ型
読み込むデータの型を選択します。
データ型 | 説明 |
INT16 | 符号付き 16 ビット整数 |
UINT16 | 符号無し 16 ビット整数 |
INT32B | 符号付き 32 ビット整数、ビッグエンディアン方式* |
INT32L | 符号付き 32 ビット整数、リトルエンディアン方式* |
UINT32B | 符号無し 32 ビット整数、ビッグエンディアン方式* |
UINT32L | 符号無し 32 ビット整数、リトルエンディアン方式* |
FLOAT32B | 32 ビット浮動小数点、ビッグエンディアン方式* |
FLOAT32L | 32 ビット浮動小数点、リトルエンディアン方式* |
BIT | 8 ビットの値 |
*ビッグエンディアンとリトルエンディアン
読み込むチャネルデータの下位/上位ワードが、レジスタの小さい方からどの順で割り付けられているかによって異なります。例1)上位ワード→下位ワードの順
チャネルデータ レジスタ
Ch0001 のデータの上位ワード 300001
Ch0001 のデータの下位ワード 300002
⇒ビッグエンディアン方式、Ch0001 のレジスタは 300001 を指定
例2)下位ワード→上位ワードの順
チャネルデータ レジスタ
Ch0001 のデータの下位ワード 300001
Ch0001 のデータの上位ワード 300002
⇒リトルエンディアン方式、Ch0001 のレジスタは 300001 を指定
• 小数点
GA10 で表示する小数点位置を指定します。小数点以下の桁数と同等です。例) 12.5 小数点位置:1
1.25 小数点位置:2
• マスク値
チャネルデータをビットマスクで計算する値を指定します。
• 最小値、最大値
GA10 のトレンド画面で表示される Y 軸の最小と最大を設定します。
• スケーリング
Modbus 通信でのレジスタの読み込みで得られる値が物理値でない場合に、以下のように演算します。 X = A · x + B
X:演算結果 x:Modbus レジスタの値 A:係数 B:オフセット
• 単位
表示する単位を設定できます。「“」、「ʼ」、「<」、「>」、「&」の文字は使用できません。
• アラーム 1~4
■「機器」を選択
機器本体のレジスタにアラームのステータス情報が割り当てられている場合、チャネルのアラーム発生/未発生として
GA10 の表示画面に反映させることができます。本体に割り当てがない場合は、設定できません。
■「GA10」を選択
チャネルデータに対して、GA10 の内部でアラーム処理を行い、表示画面に反映させることができます。機器本体にアラーム機能がない場合、もしくは、アラーム機能のレジスタがない場合でも使用できます。
補足)
ファンクションコードは入力したレジスタにより、下記のように自動で割り付けられます。
レジスタ:40001~49999, 400001~465535 → ファンクションコード:03、06、16レジスタ:30001~39999, 300001~365535 → ファンクションコード:04
レジスタ:10001~19999, 100001~165535 → ファンクションコード:02レジスタ: 1~9999 → ファンクションコード:01、05
取扱説明書 改訂情報
資料名称 : データロギングソフトウェア GA10 用 Modbus 機種定義ファイル作成ツール資料番号 :IM 04L65B91-01JA
2014 年 9 月 | 初版 | 新規発行 |
2016 年 11 月 | 2 版 | GA10 R3.01 対応 |
2017 年 6 月 | 3 版 | GA10 R3.02 対応 |
2017 年 9 月 | 4 版 | GA10 R3.03 対応 |
2021 年 1 月 | 5 版 | GA10 R3.08 対応 |
著作者 横河電機株式会社発行者 横河電機株式会社
x000-0000 xxxxxxxxx 0-0-00