Contract
平成21年9月7日
筑波大学附属病院における「つくば臨床検査教育・研究センター事業」の事業契約締結について
国立大学法人筑波大学三菱化学メディエンス株式会社
このたび、国立大学法人筑波大学(学長 xxxx 以下、「筑波大学」という)と、三菱化 学メディエンス株式会社(代表取締役社長 xxxx 以下、「三菱化学メディエンス」という)とは、下記の通り、筑波大学附属病院(病院長 xxxxx 以下、「附属病院」という)における臨床検査機能を発展させ、地域に根ざした臨床検査技師への高度で実践的な教育・研究を支援する事業(以下、「本事業」という)を行うことで合意し、本日、事業契約を締結しました。本事業は、筑波大学の敷地内(附属病院隣接地)に教育研修・研究支援を前提とした最新鋭の 検体検査ラボと、臨床検査に特化した医育機能を有する施設(以下、「本施設」という)を設置して、地域及び全国の医療関係諸機関を対象に臨床検査関連の業務、教育・研究支援を一体的に
行うという、我が国初の産学連携の試みとなります。
なお、附属病院の再整備計画では、PFI方式による病院建設と運営を行うことが決定していますが、本事業は臨床検査に関する事業として独立した計画で整備・運営されるもので、本年1月に公募を実施し、同年5月に事業予定者として三菱化学メディエンスが選定されたものです。
記
1.事業名称
つくば臨床検査教育・研究センター事業
2.事業期間
平成23年1月から平成42年度12月までの20年間
(施設整備期間 平成21年9月から平成22年12月)
3.事業の意義
本事業は、国立大学病院と民間企業の双方がもつ臨床検査におけるノウハウを結集し、国立大学病院及び地域医療の発展への貢献を可能とする、新たな産学連携モデルを提案します。
1) 大学病院機能の地域活用を促進させ、地域医療における臨床検査機能向上を牽引
2) 先進・先駆的な試みを可能とする持続・発展可能な事業実現への挑戦
3) これまでの業務委託手法とは一線を画す、国立大学病院に相応しい新たな民間企業とのパートナーシップの構築と具体化
4. 事業計画概要
【基本方針】
本事業は臨床検査技師への高度で実践的な教育支援事業(生涯教育事業を含む)、研究支援事業ならびに高度な医療提供を担う附属病院の医療機能に対応する精度管理に裏づけられた信頼性の高い臨床検査データを迅速に提供することを通じ、地域医療へのさらなる貢献を目的としています。この目的に的確に対応するため、検体検査ラボの設備と検査体制を構築し、効率的な検査体制を目指します。
【事業計画の内容】
1) 教育支援及び研究支援の場を提供するための本施設は筑波大学敷地内(附属病院隣接地)に整備します。
2) 本施設には実地研修の場として、実際の臨床検査業務を行う検体検査ラボを整備します。
3) 三菱化学メディエンスが中心となって、本事業を行うための事業組織を設立し、設立された事業組織にて運営します。
【事業内容】
1)臨床検査教育支援事業
筑波大学医学群医療科学類等における学生の卒前実習・研修などを計画しています。
2)臨床検査技師生涯教育事業
医療機関等の臨床検査技師に対する新人教育や生涯教育を計画しています。
3)研究支援事業
筑波大学、地域の医療関係機関及び医療関係企業との連携による研究推進支援を計画しています。
4)検体検査事業
附属病院の検体検査業務を受託します。また、地域の医療関係機関からの受託も可能とする体制を計画しています。
【本事業における筑波大学及び附属病院の協力】
1) 筑波大学は、現在附属病院内で行われている検体検査業務の内、別途定める検査項 目についてつくば臨床検査教育・研究センター(以下、「本センター」という)へ委託します。
2) 筑波大学は、教職員の参加を通じ、本センターが行う教育・研究事業等への支援とともに、附属病院検査部職員による技術指導を行います。
5.施設概要
1) 場 所:筑波大学敷地内(附属病院隣接地)
2) 敷地面積:1,840 ㎡
3) 建築概要:地上 2 階、高さ 9.5m
検査室面積 398 ㎡、レンタルラボ×2、研修室×4
6.その他
1) 今後の予定
・平成21年10月~平成22年8月 建物建設(計画申請を含む)
・平成22年9月~平成22年12月 設備設置等
・平成23年1月 事業開始
2) 事業規模 約120億円(20年計画)
以上
○ 問い合わせ先
筑波大学附属病院 経営企画室(病院整備推進) 029-853-3606 担当:xx 三菱化学メディエンス株式会社 総務部 00-0000-0000 広報担当:xx、xx
○本事業のスキーム図
本事業に賛同する医療関連団体
筑波大学附属病院
地域の医療関係機関
全国の医療施設医療関連企業 など
本事業に賛同する
医療関連団体
教育・研究支援
産学連携による
地域医療への貢献
検体検査サービス
• 大学品質の検査サービスの提供
• 地域の共同利用施設化
• 検査データの標準化推進
• 臨床検査による地域医療連携の促進
(事業組織の設立)
つくば臨床検査
教育・研究センター(仮称)
①臨床検査教育支援事業
②臨床検査技師生涯教育事業
③研究支援事業
• 附属病院の教育・研究活動の地域還元
• 臨床検査の技術向上・研究開発の促進
• 多様な検査室運営ノウハウの提供
• 教育・研究による地域医療連携の促進
④検体検査事業
卒前研修等
相互の
協力・支援体制
検体検査委託
筑波大学附属病院
筑波大学医学類・
医療科学類など
協力・支援
地域の医療関係機関全国の医療施設
医療関連企業 など
三菱化学メディエンス
職員派遣 事業整備
三菱化学メディエンス
○完成予想図
○場所(附属病院隣接地)
※本図は、病院再開発後を表しています
【 筑波大学附属病院の概要 】
1.所在地 : xxxxxxxxxxxxx 0 xx 0 x
0.病床数 : 800 床(一般病床:759 床 精神病床:41 床)
3.診療科数 : 25 診療科
内科、外科、形成外科、呼吸器外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産科、婦人科、呼吸器科、歯科口腔外科、 消化器科、循環器科、リウマチ科、神経内科、精神科、神経科、小児科、 小児外科、皮膚科、放射線科、麻酔科
4.職員数 : 1,350 人(平成 21 年 8 月 1 日現在)
教員 267 人 レジデント 230 人 薬剤師 39 人 看護職員 584 人
医療技師 116 人 事務職員等 114 人
5.患者数 : 入院 246,482 人 外来 340,859 人(1,403 人/日)(平成 20 年度)
【 三菱化学メディエンス社の概要 】
1.商号 : 三菱化学メディエンス株式会社
2.本社所在地 : xxxxxxxxxx 0 x 0 x
0.資本金 : 30 億円
4.売上高(連結): 852 億円(2009 年 3 月期)
5.社員数(連結): 3,190 名(2009 年 3 月期)
6.主な事業内容 : 臨床検査
予防医学関連サービス
体外診断用医薬品、体外診断用機器、試薬等の開発、製造、販売及び輸出入
医薬品開発支援サービス(非臨床試験、臨床試験)
医薬・農薬・化学品・食品添加物・化粧品等における安全性評価・環境リスク評価
食品衛生検査 ドーピング検査