2013年9月2日,バーゼル銀行監視委員会および証券監督者国際機構は「中央清算されないデリバティブ取引に係る証拠金規制」の最終報告書を発表した1),2)。ここ では,清算機関で決済しない相対取引には,証拠金(現金または高格付け政府債)を差し入れることを2015年12月以降義務付けることとしている。対象となる店頭デリバ ティブ取引は,金利スワップやクレジット・デフォルト・スワップ(以下,CDS)であり,為替取引の先物や為替スワップは対象外としている。