もっとも、この労働協約法の中に企業別交渉および協定が位置づけられていなかった時期において、企業レベルの団体交渉および企業別協定の締結が存在しなかったというと、 そうではない。むしろ、国有部門(secteur nationalisé)における企業別交渉および協定は、フランス国内における団体交渉および労働協約の締結につい て、ある種の先駆的な役割を果たしていた。例えば、ルノー公団(Régie Renault)が 1955...