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~ 製造・輸入事業者向け ~
特定電気用品の表示 特定電気用品以外の電気用品の表示
202 2 年 1 2 月 2 8 日
経 済 産 業 省製 品 x x 課
本手引書の使用上の注意
本手引書は、電気用品安全法(以下「電xx」ともいう。)第3条で規定される届出事業者が行うべき業務を中心に、法律で規定された業務を分かり易く解説したものです。
このため、法律等での規定事項を分かり易さの観点から言い換えており、必ずしも正確ではない場合があるため、厳密な解釈が必要な場合は、根拠となる法律等の条文を参照ください。
また、解説は、ひとつの事例を示したものであり、法令に照らして十分な保安水準の確保が達成できる法令的・技術的根拠を本手引書が拘束するものではありません。
なお、本手引書作成に当たり参照している関連法令等は、以下のとおりです。
法令名 | 法令番号等 | 最終改正 | |
1 | 電気用品安全法 | 昭和 36 年 法律第 234 号 | 令和4 年6 月22 日 |
2 | 電気用品安全法施行令 | 昭和 37 年 政令第 324 号 | 平成 24 年3 月30 日 |
3 | 電気用品安全法施行規則 | 昭和 37 年 通商産業省令第 84 号 | 令和2 年12 月28 日 |
4 | 電気用品の技術上の基準を定める省令 | 平成 25 年 経済産業省令第34 号 | 平成 25 年7 月 1 日 |
5 | 電気用品の技術上の基準を定める省令 の解釈について | 20130605 商局第3 号 | 令和4 年12 月28 日 |
6 | 電気用品の範囲等の解釈について | 20211222 保局第1号 | 令和3 年12 月28 日 |
7 | 電気用品安全法等に基づく経済産業大 臣の処分に係る審査基準等について | 20131220 商第 27 号 | 令和4 年12 月28 日 |
目 次
まえがき..........................................................................5
1. 電気用品安全法の概要..........................................................6
1.1 電気用品安全法の枠組みについて...............................................................6
1.1.1 電気用品とは.........................................................................6
1.1.2 特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品について.....................................7
1.1.3 流通前規制について...................................................................7
1.1.4 流通後規制について..................................................................10
1.2 製品流通後規制への対応について..............................................................12
1.2.1 試買テスト..........................................................................12
1.2.2 ネットパトロール ...............................................................12
1.2.3 重大製品事故報告・公表制度..........................................................12
1.2.4 電xx法令違反についての対応........................................................13
1.3 事業形態別の電xx手続きフロー..............................................................14
2. 電気用品名・型式の区分等.....................................................18
2.1 電気用品の法的な分類について................................................................18
2.2 届出前の確認................................................................................19
2.2.1 電気用品名の確認.....................................................................19
2.2.2 型式区分の確認.......................................................................23
2.2.3 型式の区分を確認する際の注意事項.....................................................25
3. 事業の届出等..................................................................28
3.1 電気用品製造(輸入)事業の開始届出.............................................................32
3.2 電気用品製造(輸入)事業の承継届出.............................................................37
3.3 事業届出事項の変更届出.......................................................................39
3.4 電気用品製造(輸入)事業の廃止届出.............................................................42
3.5 略称表示の承認申請...........................................................................44
3.6 登録商標の表示届出...........................................................................47
3.7 電気用品例外承認申請.........................................................................50
4. 技術基準適合義務等(法第8条).................................................60
4.1 技術基準適合義務(法8条第1項)..............................................................60
4.2 検査の実施及び記録の保存(法8条第2項)......................................................62
4.2.1 検査の方式............................................................................62
4.2.2 検査記録..............................................................................64
5. 特定電気用品の適合性検査(法第9条)...........................................66
5.1 適合性検査の概要.............................................................................66
5.2 適合性検査の受検手順.........................................................................68
5.3 適合同等証明書及び適合性証明書の写し(副本)の交付...........................................72
6. 表示..........................................................................74
6.1 PSEマーク表示の詳細.......................................................................74
6.2 その他の表示.................................................................................77
7. 販売の制限....................................................................78
改正履歴..........................................................................79
別添資料1 用語の定義について....................................................................81別添資料2 電気用品全リスト......................................................................82別添資料3 登録検査機関リスト....................................................................87別添資料4 電気用品取締法改正の概要..............................................................90別添資料5 電気用品安全法の体系(法・施行令・施行規則の比較表)...................................91別添資料6 技術基準解釈(通達)について.........................................................116別添資料7 技術基準性能規定化の背景について.....................................................117別添資料8 自己適合宣言に際して必要な技術資料について...........................................119別添資料9 過去の運用通達の取扱いについて.......................................................121別添資料10 保安ネットの基本操作と手続き.........................................................123
まえがき
今日、電化製品は、快適で豊かな家庭生活を営む上でなくてはならないものとして、私たちの生活に溶け込んでいますが、それらの製品は、生活を豊かにする一方、欠陥や誤使用によって、私たちの安全・安心な暮らしを脅かすような事故を招くことがあります。
どんなに優れた技術であっても、安全性が担保されない場合、その普及はおぼつかないものとなってしまいます。このため、電気用品の安全については、昭和36年に電気用品取締法が制定されました。当時、粗悪な電化製品により火災事故が多発していたことを背景として早急の制定が望まれたもので、我が国の高度成長期における家電の急速な普及を、この電気用品取締法が陰で支えていたともいえます。
また、安全・安心の確立に向けた取組みは、常に時代にあった今日的な要求に対応していくことが大切です。このため、電気用品取締法は、平成13年に民間事業者の自主的活動の促進に重きをおく、現在の電気用品安全法に改正されました。直近では、急速な技術の進展と国際化への対応を目的として、いわゆる性能規定化を行うための技術基準省令の改正を平成25年7月に行いました(平成26年1月施行)。
更に、電気用品の安全性を確保するためには、関係者が適切に各々の役割を果たすことが重要です。近年では、安全な製品の開発・供給は、企業にとっての社会的責任であるだけでなく、安全性を確保することが評価に直結し競争を勝ち抜くための不可欠な戦略となりつつあります。法令に基づく制度は、こうした安全性を確保するため守るべき最低限のルールであり、事業者の皆様に御理解いただくことが必要不可欠となります。
一方で、法律は、条文が固い表現であることもあり、初めて読む方にとっては分かりづらく、日常の手続きに参照するには不便です。このため、今般、電気用品安全法に基づく届出・申請の手続きを中心に詳細をとりまとめてみました。本手引書が、皆様の電気用品安全法の理解の一助となれば幸いです。
1. 電気用品安全法の概要
電気用品安全法の枠組みについて
電気用品安全法は、電気用品による危険及び障害の発生の防止を目的とする法律であり、約450品目の電気用品を対象として指定し、製造、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進する枠組みとなっています。
また、この法律で定められている規制には、未然に危険・障害の発生を防ぐための流通前規制と、発生した危険・障害の拡散を防ぐための流通後規制があります。
1.1.1 電気用品とは
すべての電気製品が法の対象となるわけではなく、電気用品安全法の対象となる「電気用品」については、法第2条において、次のように定義されています。
1 一般用電気工作物(電気事業法 (昭和 39 年法律第 170 号)第38条第1項に規定する一般用電気工作物をいう。) の部分となり、又はこれに接続して用いられる機械、器具又は材料であって、政令で定めるもの
2 携帯発電機であって、政令で定めるもの
3 蓄電池であって、政令で定めるもの
対象となる電気用品のほとんどは、この1番目の項目に分類されます。一般用電気工作物は、電気事業法で規定されていますが、平たくいえば、一般家庭、電気xx技術者が選任不要の事務所、農事用作業場など、電力会社が供給する交流 100 ボルト、200 ボルトの商用電源に接続される電気工作物をいいます。現在、直流の一般用電気工作物の実績がないことから、
直流機器は指定されていません1。電気用品の概念を次の図 1 に示します。
リチウムイオン蓄電池
図 1 電気用品の概念
1 例えば、AC アダプターから接続器を使って接続されるスマートフォンの場合は、AC アダプター(AC アダプターに付属する接続器を含む)は、電気用品となりますが、スマートフォン本体は電気用品とはなりません
具体的な電気用品の品目は、政令で定められています。電気用品の指定は、原則として「家庭用の機器は、すべて電気用品に包括的に指定し、粗悪な電気用品による危険及び障害の発生を防止する。事務所、商店農業用等の業務用の機器については、一般大衆が広く利用する機器はもちろん、電気知識に乏しい者が取り扱う機器を選定し、電気用品に指定する。」2こととされています。
1.1.2 特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品について
具体的に電気用品は、現在457品目指定されており、そのうち、特に安全上規制が必要なものとして「特定電気用品」が116品目指定されています。
特定電気用品とは、その構造又は使用方法等の使用状況により危険が生じるおそれの高いものとして、①長時間無監視で使用されるもの、②社会的弱者が使用するもの、③直接人体に触れて使用するものといったものが指定されています。
また、特定電気用品以外の電気用品とは、電気用品として指定された457品目から、特定電気用品として指定された116品目を除いた341品目をいいます。
1.1.3 流通前規制について
製品流通前のフローを「図 2 電気用品安全法の業務手続きフロー(製品流通前)」に示します。次のような法律に基づく手続きと罰則が規定されています。
事業の届出 (法第3条~第6条)
電気用品に該当する製品の製造又は輸入を行う事業者は、事業の開始の日から30日以内に必要事項を経済産業大臣に届け出なければなりません。事業を承継したとき、事業内容を変更したとき、事業を廃止したときも届出が必要です。[3.事業の届出等(P.28)参照]
技術基準適合義務等 (法第8条)
次に、届出事業者が、電気用品を製造・輸入する場合は、事業者の責任3で
①設計等が技術基準に適合すること(法第8条第1項)
②製品に対して省令で定める項目の検査の実施、検査結果の記録・保存(法第8条第2項)を義務付けています。[4.技術基準適合義務等(法第 8 条)(P.60)参照]
特定電気用品の適合性検査 (法第9条)
特定電気用品の場合は、届出事業者による法第8条第1項の技術基準適合義務について、国に登録した第三者機関(登録検査機関)の適合性検査によるダブルチェックを受けることを義務付けています。[5.特定電気用品の適合性検査(法第 9 条)(P.66)参照]
2昭和43年電気用品取締法政令改正時に開かれた公聴会における意見
3 「事業者の責任」とは、事業者が法的な責任を負うことです。例えば、届出事業者は技術基準適合義務が自らにあることを理解した上で、他の者に技術基準適合に関する試験等を委託して実施することも可能です。「4.1 技術基準適合義務(法第8条第1項)」(P.60)を参照してください。
PSEマーク表示 (法第10条)
以上の流通前規制に関する義務を届出事業者が果たした証として、届出事業者が電気用品に、(又は<PS>E)や(又は(PS)E)の表示等を付す❦とができます。[6.表示(P.74)参照]
なお、PSEマークは、❦のように義務を果たした証として表示できるものであって、
「国から取得」したり、「PSE認証取得」するようなものではありません。広告等における❦れらの記載は、景品表示法に抵触するおそれがあります。
販売の制限 (法第27条)
法第10条によるPSEマーク表示4が付されている電気用品でなければ、原則として、販売、及び販売のための陳列を行う❦とが禁止されています。
使用の制限 (法第28条)
電気事業法に基づく電気事業者、自家用電気工作物設置者、電気工事士法に基づく電気工事士等は、PSEマーク表示のある電気用品を使用する❦とが義務付けられています。
罰則 (法第57条、58条、59条、60条)
次の各項目のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役若しくは 100 万円以下の罰金又はその両方が課せられます。(法第 57 条)
①法第10条第2項の規定に違反して表示を付した者
②法第27条第1項の規定に違反して電気用品を販売し、又は販売の目的で陳列した者
③法第28条第1項又は第2項の規定に違反して電気用品を使用した者
次の各項目のいずれかに該当する者は、30 万円以下の罰金が課せられます。(法第 58 条)
④法第3条の規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者
⑤法第8条第2項の規定に違反して検査を行わず、検査記録を作成せず、若しくは虚偽の検査記録を作成し、又は検査記録を保存しなかつた者
⑥法第9条第1項の規定に違反して、証明書の交付を受けず、又は証明書を保存しなかつた者
上記の罰則に加え、法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して、次の各項目のいずれかに該当する場合は、その法人に対して次の罰則が適用されます。(法第 59 条)
①②③④⑤⑥の場合:各項目の罰金刑
次の各項目のいずれかに該当する者は、20 万円以下の過料が課せられます。(法第 60 条)
第4条第2項、第5条又は第6条の規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者
4 PSEマーク以外にも届出事業者名や登録検査機関名などの表示が必要となります。[6.表示(P.74)参照]
図 2 電気用品安全法の業務手続きフロー(製品流通前)
1.1.4 流通後規制について
流通後規制のフローを図 3 に示します。
流通後の電気用品の安全性を担保するための措置の一環として、製造・輸入届出事業者や販売事業者に対して「報告の徴収」や「立入検査」などを行い、更に、❦れらの報告の徴収の結果などを踏まえ、製造・輸入届出事業者や販売事業者に対して「改善命令」や「危険等防止命令」など必要な措置をとる❦とができるとされています。
なお、❦れら法律に基づく報告徴収や立入検査、命令などに従わない場合には罰則が適用されます。
報告の徴収 (法第45条)
国は、届出事業者又は販売事業者に対し、その業務に関し、報告を求める❦とがあります。
立入検査 (法第46条)
届出事業者又は販売事業者に対して、法に基づく立入検査が行われる❦とがあります。なお、立入検査の実施は、届出事業者に対しては国又は独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、販売事業者に対しては国から委任された地方公共団体が行います。
電気用品の提出の義務 (法46条の2)
立入検査において、検査設備がない場合、検査に長時間を要する場合等その場所においては検査をする❦とが著しく困難な電気用品があった場合に、国は、届出事業者に対し、期限を定めて当該電気用品の提出を命じる❦とがあります。
改善命令 (法第11条)
届出事業者が法第8条第1項(技術基準適合義務)に違反したとき、国は、届出事業者に対し、製造方法、輸入方法その他業務の方法の改善に関し、安全上必要な措置をとる❦とを命ずる❦とがあります。
表示の禁止 (法第12条)
届出事業者が法第8条又は法第9条に違反したとき若しくは改善命令に違反したとき、国は、届出事業者に対し、1年以内の期間を定めて法第10条の表示を付す❦とを禁止する❦とがあります。
危険等防止命令 (法第42条の5)
届出事業者及び販売事業者が法第27条に違反したとき又は技術基準不適合品を販売したとき、危険及び障害の拡大を防止するため特に必要な場合に、国は、届出事業者及び販売事業者に対し、回収を図る❦と等必要な措置をとる❦とを命ずる❦とがあります。
罰則 (法第57条、58条、59条)
次の項目に該当する者は、1年以下の懲役若しくは 100 万円以下の罰金又はその両方が課せられます。(法第 57 条)
①法第12条第1号の規定による禁止に違反した者
②法第41条の規定による業務の停止の命令に違反した者
③法第42条の5の規定による命令に違反した者
次の各項目のいずれかに該当する者は、30 万円以下の罰金が課せられます。(法第 58 条)
④法第45条第1項又は第2項の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者
⑤法第46条第1項又は第2項の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、又は同項の規定による質問に対して、正当な理由なく陳述をせず、若しくは虚偽の陳述をした者
⑥法第46条の2第1項の規定による命令に違反した者
さらに、上記の罰則に加え、法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して、次に各項目のいずれかに該当する場合は、その法人に対して次の罰則が適用されます。(法第 59 条)
①③の場合:1億円以下の罰金刑
②④⑤⑥の場合:各項目の罰金刑
✓ 製品事故の発生(の「おそれ」含む)
✓ 関係者からの報告(事故、自主申告等)
✓ 国による試買テストの結果
✓ 表示違反、技術基準違反 など
必要に応じて
電気用品の提出(法第46条の2)
査(法第46条)
検
入
立
報 告 の 徴 収(法第45条)
⚫
⚫
⚫
改 善 命 令(法第11条)
表 示 の 禁 止(法第12条)
危険等防止命令(法第42条の5)
図 3 電気用品安全法の業務手続きフロー(製品流通後)
製品流通後規制への対応について
1.2.1 試買テスト
経済産業省では、製品安全政策の一環として、製品事故の未然・再発防止を図るため、市販されている電気用品を定期的に買上げ、電気用品安全法令に定める事項の遵守状況(技術基準の適合状況及び電気用品安全法施行規則に基づく表示の妥当性)を確認し、電気用品の安全性を確認するとともに、製造事業者及び輸入事業者に対する指導監督に資するデータを得る
❦とを目的として、試買テストを実施しています。また、その結果については次の Website で公表しています。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxxxx/xxxxx_xxxxxxxxxxxx.xxxx
❦の試買テストで確認された不適合事案については、管轄する経済産業局を中心に届出事業者にその内容を通知し、是正のための改善指導を行っています(是正措置、再発防止対策を確認の上、注意文書等行政措置を行う)。また、安全性確保の観点から、今後継続して販売する当該電気用品については外部検査機関による適合性検査(特定電気用品の場合)又は依頼検査の受検指導を行い、技術基準に適合するように改善指導を行っています。❦れらの再発防止のための是正策が適切に行われているか、法令遵守状況についてフォローアップも行っています。
1.2.2 ネットパトロール
インターネット取引において、電xxなどの製品安全関係法令対象であるにも関わらず、
PS マークや届出事業者名の表示がされていない製品を扱う出品者(販売事業者)も多く、近年、
❦うした製品による重大製品事故の増加が懸念されています。
また、モール運営事業者の出品者をはじめとした販売事業者の中には、所在地や連絡先が未記載や不明の事業者もあり、法令遵守状況や製品事故の分析ができない場合や、海外直販サイトにて法令違反の製品が販売されている場合も散見されています。
❦うした状況を踏まえ、経済産業省では、消費者等からの情報提供に基づく従来の市場監視に加え、新たに、インターネット市場における製品安全関係法令の遵守状況確認(ネットパトロール)を開始しています。具体的には、インターネット取引されている製品安全関係法令対象製品から違反事例が顕著な製品などを選定し、販売事業者の法令遵守状況を確認した上で、必要に応じて出品削除対応を依頼しています。また、所在地等が確認できない販売事業者については、サプライチェーン等の実態調査を行い、法令違反の製品を販売している海外直販サイトについては、ホスティングサービス事業者に対して、適切な方法により当該サイトの閲覧停止等の要請を行っています。
ネットパトロールの詳細については、次の Website を参照してください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxxx_xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxxx/00.xxxx#xxx_xxxxxx
1.2.3 重大製品事故報告・公表制度
電気用品の届出事業者(製造・輸入事業者)は、電気用品が消費生活用製品安全法に基づく消費生活用製品(消費者の一般の用に供する製品)であった場合、当該製品にかかわる死亡事故、重傷病事故、後遺障害事故、一酸化炭素中毒事故や火災等の重大製品事故が発生した際に、内閣総理大臣(消費者庁)に対して事故発生を知った日から10日以内に当該事故の内容等を報告しなければなりません。また、販売・修理・設置工事事業者であっても、重大製品事故を知った時点で、製品の製造・輸入事業者へ報告するよう努めなければなりません。
国は、重大事故情報が報告されると、重大な危害の発生及び拡大を防止するため必要があると認められるときは、製品の名称及び型式、事故の内容等を迅速に公表します。
また、重大製品事故に該当しないヒヤリ・ハット事例を含む軽微な事故(非重大事故)の報告、製造・輸入事業者以外の方からの重大製品事故の報告、製品事故につながるおそれのある製品の欠陥・不具合等の報告、消費生活用製品以外の業務用電気用品の報告については、
「消費生活用製品等による事故等に関する情報提供の要請について」(平成 23 年 3 月 4 日付商務流通審議官通達)により、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)へ行う❦とになっています。事業者は、NITE の事故情報収集制度を十分に理解し、幅広い情報の提供を行う❦とが求められています。
本制度の詳細については、以下のWebsite を参照してください。
○製品安全ガイド
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxxx_xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx.xxxx
○製品事故報告・公表制度の解説 ~事業者用ハンドブック~
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxxx_xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxxxxxx/xxxxxxxx.xxxx
○「消費生活用製品等による事故等に関する情報提供の要請について」
(平成 23 年 3 月 4 日付 商務流通審議官通達)
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxxx_xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxx/xxxxxxxx0.xxx
1.2.4 電xx法令違反についての対応
届出事業者においては、既に販売してしまった製品の技術基準違反や表示違反等の不適合事案を知った場合には、製品事故防止の観点から速やかに経済産業省本省又は経済産業局に報告してください。その上で、出荷停止、販売停止、関係者への周知などの製品事故防止のための措置を行う必要があります。
事業形態別の電xx手続きフロー
事業形態別の電xx手続きフローを次に示します。
【製造事業者の場合】
製造事業者 | |||
電気用品名・型式の区分等の確認 | 2. 電気用品名・型式の区分等 (P.18) | ||
事業の届出(第3~6条) | 3.事業の届出等(P.28) | ||
技術基準適合義務(第8条第1項) | 4.1.技術基準適合義務(P.60) | ||
適合性検査(第9条) | 5. 特定電気用品の適合性検査 (P.66) | ||
登録検査機関への申込み 登録検査機関による適合性検査の実施 証明書の受領証明書の保存 | |||
証明書の有効期間確認 4.2.検査の実施及び記録の保存 自主検査(第8条第2項) (P.62) 表示(第10条) 6.表示(P.74) 販売の制限(第27条) 7.販売の制限(P.78) |
図 4 特定電気用品を製造する場合の手続きフロー
2.電気用品名・型式の区分等
電気用品名・型式の区分等の確認 (P.18)
事業の届出(第3~6条)
3.事業の届出等(P.28)
技術基準適合義務(第8条第1項)
4.1.技術基準適合義務(P.60)
自主検査(第8条第2項)
4.2.検査の実施及び記録の保存
(P.62)
表示(第10条)
6.表示(P.74)
販売の制限(第27条)
7.販売の制限(P.78)
製造事業者
図 5 特定電気用品以外の電気用品を製造する場合の手続きフロー
5.3.同等証明書の交付(P.72) | |
第9条ただし書きの証明書と同等なものの手続き (施行規則第13条) | |
製造事業者への依頼 製造事業者から登録検査機関へ申込み 同等証明書の写し(副本)の受領 同等証明書の写し(副本)の保存 |
【輸入事業者の場合】
輸入事業者
電気用品名・型式の区分等の確認
2. 電気用品名・型式の区分等
(P.18)
事業の届出(第3~6条)
3.事業の届出等(P.28)
技術基準適合義務(第8条第1項)
4.1.技術基準適合義務(P.60)
適合性検査(第9条) | 5. 特定電気用品の適合性検査 (P.66) |
登録検査機関への申込み 登録検査機関による適合性検査の実施証明書の受領 証明書の保存 |
証明書の有効期間確認
同等証明書の写しの有効期間確認
自主検査(第8条第2項)
4.2.検査の実施及び記録の保存 (P.62)
表示(第10条)
6.表示(P.74)
販売の制限(第27条)
7.販売の制限(P.78)
図 6 特定電気用品を輸入する場合の手続きフロー
7.販売の制限(P.78)
販売の制限(第27条)
6.表示(P.74)
表示(第10条)
自主検査(第8条第2項)
4.2.検査の実施及び記録の保存
(P.62)
4.1.技術基準適合義務(P.60)
3.事業の届出等(P.28)
2.電気用品名・型式の区分等 (P.18)
電気用品名・型式の区分等の確認
輸入事業者
技術基準適合義務(第8条第1項)
事業の届出(第3~6条)
図 7 特定電気用品以外の電気用品を輸入する場合の手続きフロー
2. 電気用品名・型式の区分等
電気用品安全法では、製造・輸入の届出は、「電気用品の区分」毎に「電気用品の型式の区分」を届け出る❦ととされています。❦れらの区分は、一般にメーカーが定める型番とは異なるものであり、各種届出に当たっては、事前に、❦れら「電気用品の区分」と「電気用品の型式の区分」を確認する必要があります。
電気用品の法的な分類について
電気用品名
電気用品は、法第2条の定義に基づき、電気用品安全法施行令で具体的に規制対象品目と規制対象範囲が規定されています。また、適用範囲の詳細や考え方については、「電気用品の範囲等の解釈について」で示されています。
電気用品名が決まると、対応する電気用品の区分と型式の区分(品名、要素等)が判明します。
電気用品名の全リストを「別添資料2 電気用品全リスト(P.82)」に示します。
電気用品の区分
「電気用品の区分」は、規制対象となる電気用品を次の表 1 に示す20区分に大まかに分類したものであり、事業者が行う製造・輸入届出の単位となります。
電気用品の製造・輸入についての届出は❦の区分毎に行う❦ととされており、区分が異なる製品を製造又は輸入しようとする場合は、新規の事業開始届出が必要となります。
表 1 電気用品の区分(施行規則別表第一)
電 気 用 品 の 区 分 | |
1 | ゴム系絶縁電線類(絶縁体にゴムを使用する電線又は電気温床線) |
2 | 合成樹脂系絶縁電線類(絶縁体に合成樹脂その他のゴム以外の物を使用する電線又は電気温床線) |
3 | 金属製電線xx |
4 | 金属製電線xx付属品(金属製の電線xx若しくは可撓電線管の附属品又はケーブル配線用スイッチ ボックス) |
5 | 合成樹脂製等電線xx(合成樹脂製その他(金属を除く。)の電線xx又は可撓電線管) |
6 | 合成樹脂製電線xx付属品(合成樹脂製の電線xx若しくは可撓電線管の附属品又はケーブル配線用 スイッチボックス) |
7 | つめ付ヒューズ |
8 | 包装ヒューズ類(つめ付ヒューズ及び温度ヒューズ以外のヒューズ) |
9 | 温度ヒューズ |
10 | 配線器具 |
11 | 電流制限器 |
12 | xx単相変圧器類(xx単相変圧器、電圧調整器又は放電灯用安定器) |
13 | xx交流電動機 |
14 | 電熱器具 |
15 | 電動力応用機械器具 |
16 | 光源及び光源応用機械器具 |
17 | 電子応用機械器具(令別表第一第八号に掲げるものを含む) |
18 | 交流用電気機械器具(令別表第一第九号及び令別表第二第xx号に掲げるもの) |
19 | 携帯発電機 |
20 | リチウムイオン蓄電池(令別表第二第xx号に掲げるもの) |
電気用品の型式の区分
「型式の区分」は、製品の安全確保上、おおむね同等の性質を有すると認められる範囲の構造、材質や性能などの要素を組合せたものであり、表示の禁止など必要な措置を行う際の単位となります。
施行規則別表第二において「電気用品名」ごとに「型式の区分」が規定されており、必要な要素(構造、材質や性能など)とその区分が掲載されています。
型式の区分とは?
=構造を特定するグループ分け ≠ 製品のモデル
ABCアダプター
シリーズ
5VA
15VA
25VA
直流電源装置の場合
・定格入力電圧
・入力側の定格容量
・定格周波数
など16項目の要素
10VA以下のもの
10VAを超え
20VA以下のもの
20VAを超え
30VA以下のもの
定格入力の違いで、3つの区分に分類される
届出前の確認
2.2.1 電気用品名の確認
一般的に、交流電源に接続して使用する製品・部品は、電気用品に該当する可能性があります。どの電気用品名に該当するかどうか、以下の観点で確認を行います。
① モデル名などの一般的名称ではなく、用途、機能等で判断します。
② 2以上の機能がある場合には、それぞれの機能別に検討します。
③ 電xxの規制対象かどうか判断するには、構造や定格等の情報が必要です。
◇用途を確認
用途によって、電気用品名が異なります。
法に基づく手続き、求められる安全性(技術基準)も異なります。
患部にあてて、温熱治療を行う
→家庭用温熱治療器
座布団として使用する
→電気座布団
人が触れても火傷しない
程度の電気ヒーター
布団に入れて足を温める
→電気あんか
④ 電xxの規制対象外製品の同梱部品も確認する必要があります。
◇機能を確認5
◇構造を確認
構造によって、電気用品名の判断が異なるケースがあります。
電気ヒーター(電極式を含む)により湯を沸かして加湿するもの
→ 電熱器具 湿潤器
ファン(電気ヒータを利用するものを含む)により、フィルターに風
を送って加湿するもの
→ 電動力応用機械器具 電気加湿機
室内の加湿に使う装置
超音波振動子により、加湿するもの
→ 電子応用機械器具 超音波加湿機
◇定格を確認
電気用品によっては、定格電圧、定格周波数、定格消費電力(定格容量)等により対象の範
囲が指定されている場合があります。
電気用品名が判明した後、対象の範囲に入るかどうか確認しましょう。
直流電源装置
定格電圧が100V以上300V以下、定格周波数(二重定格のものにあっては、その一方の定格周波数)が50Hz又は60Hzのものに限る。
交流電源装置と兼用のものを含み、定格容量が1kVA以下のものに限り、無線通信機の試験
用のものその他の特殊な構造のものを除く。
100- 240V 50-60Hz
100VA
DC 5V 10A
5本事例では、「電気用品の範囲等の解釈について」に記載の「原則として、給水方式が水道直結であるもの又は湯沸かし容
器が大容量(概ね 10 リットル超)であるもの」に基づき、「電気湯沸器」ではなく「電気温水器」としています。
◇同梱部品を確認
※同梱品の取り扱いについては、輸入の主体がノートパソコンのように電気用品以外であっても、電気用品を同梱して輸入する場合には、同梱する電気用品ごとの手続きが原則必要です。ただし、次のように一部例外があります。
①電源コードセット及び部分品の取り扱いについて
汎用性のない電源コードセットや部分品を電気機器(例:直流電源装置)と同梱して輸入する場合には、機器と一体とみなし、機器の手続きで足ります。
→「汎用性がない」とは、特定の製品以外に使用できない次のいずれかに該当するもの
・特殊な接続器による接続
・他の機器で使用できない旨を取扱説明書に記載
→「電源コードセット」とは電線の両端に差込み接続器を組み合わせたもの
→「部分品」とは以下のように定義されています。
電xx施行令別表第一第一号から第五号まで及び別表第二第一号から第六号までに定めるもののうち、電気機器に組み込まれるもの(電気機器に直付けされるものを含み、電源コードセットを除く。) をいう
具体的には、機器に直付けされたコード、機器と一体となったプラグ等の部品です。❦れらも機器と一体として電xxの手続きを行えば足ります。
②リチウムイオン蓄電池の輸入・販売について
エンドユーザーが利用する最終的な製品(機器)との関係で取り扱いが変わります。
・「同梱」して輸入・販売する場合、「機器」と「リチウムイオン蓄電池」の輸入・販売となります。
・補修用・代替用であっても「リチウムイオン蓄電池」を単体で輸入・販売する場合、「リチウムイオン蓄電池」の輸入・販売となります。
・機器に「装着」して輸入・販売する場合、機器の一部となります。
※「電気用品の範囲等の解釈について」参照
なお、規制対象となりうる電気用品であっても、その定格、構造、用途によって法の対象・非対象の判断が異なる❦とがあるので、注意が必要です。
電気用品であるかの判断基準については、次のWebsite で確認する❦とができます。
①電気用品の定義
電気用品安全法第2条
xxxxx://xxxxx.x-xxx.xx.xx/xxxxxxxx?xxxxxx000XX0000000000
②電気用品の適用範囲
電気用品安全法施行令(別表第一、第二)
xxxxx://xxxxx.x-xxx.xx.xx/xxxxxxxx?xxxxxx000XX0000000000#000XX0000000000-Xxxx_0
③電気用品の適用範囲の詳細
「電気用品の範囲等の解釈について」
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxxxx/xxxx/00_xx/xxxxx/xxxxxxxxxxxxxx_000000.xxx
④電気用品の取扱いについて(内規)
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxxxx/xxxxxxxx/xxxxxxxxxxx_xxxxxxxxxxx/xxxx_xxx_xxxxx
⑤電気用品名の確認について
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxxxx/xxx.xxxx
2.2.2 型式の区分の確認
型式の区分は、次の表 2 に示すように、施行規則別表第二において電気用品名ごとに規定されています。
届出に必要な「電気用品の型式の区分」は、❦の「型式の区分」欄から、要素ごとに列挙される区分を選択する❦とで確認します。
❦のため、「型式の区分」の作成には、届出の対象となる実際の製品の仕様(構造、材質、性能)を参照し、「型式の区分」欄の要素ごとに「区分」のどれに該当するかを選択する❦とになります。
表 2 施行規則別表第二における型式の区分の定め方
品名 | 型式の区分 要素 区分 | |
特定電気用品名 ※同一要素・区分の品名がある場合は算 用数字の後に電気用品名を列挙 | 定格、種類、方式等を列挙。 | (算用数字):要素ごとに 2以上の区分を列挙。 |
特定電気用品以外の電気用品名 ※同一要素・区分の品名がある場合は算用数字の後に電気用品名を列挙 | 定格、種類、方式等を列挙。 | (算用数字):要素ごと2以上の区分を列挙。 |
品名 | 型式の区分 | ||
電熱式おもちや | 定格電圧 | (1) 125V 以下のもの | |
特定電気用品 | (2) 125V を超えるもの | ||
・・・ | ・・・ | ||
1 電気足温器 | 特の定 電電 気気用用品品 以 外 | 定格電圧 | (1) 125V 以下のもの |
2 電気スリッパ | (2) 125V を超えるもの | ||
3 電気ひざ掛け | 定格消費電力 | (1) 30W 以下のもの | |
・・・ | (電気あんかの | (2) 30W を超え 100W 以下のもの | |
15 その他の採暖 | 場合に限る。) | ・・・ | |
用電熱器具 | ・・・ | ・・・ |
1.構成
電気用品の区分(20 区分ごとに以下の表が作成されている)
2.具体例(電気用品の区分は波線部、電気用品名はxx部)
電熱器具
具体的な確認事例として、直流電源装置の一例を、次の表 3 に示します。
なお、❦の事例では、型式の区分と製品仕様の対応がわかりやすくなるよう、便宜的に製品仕様確認欄を設けていますが、届出に必要ありません。
直流電源装置
表 3 直流電源装置の型式の区分の作成例
該当する要素・区分に○をつける
事業者用のメモ
(届出事項ではありません)
要素定格入力電圧
区分
(1) 125V 以下のもの
(2) 125V を超えるもの
100V
製品仕様確認
入力側の定格容量
定格電圧や定格周波数に対応して容量が変化する際には、該当する区分それぞれに
○をつける
(1) 10VA 以下のもの
(2) 10VA を超え 20VA 以下のもの
(3) 20VA を超え 30VA 以下のもの
(4) 30VA を超え 40VA 以下のもの
(5) 40VA を超え 50VA 以下のもの
(6) 50VA を超え 60VA 以下のもの
(7) 60VA を超え 70VA 以下のもの
(8) 70VA を超え 80VA 以下のもの
(9) 80VA を超え 90VA 以下のもの
(10) 90VA を超え 100VA 以下のもの
(11) 100VA を超え 200VA 以下のもの
(12) 200VA を超え 300VA 以下のもの
(13) 300VA を超え 400VA 以下のもの
(14) 400VA を超えるもの
32VA(50Hz)
30VA(60Hz)
「超え」と、「以下」の使い分けに注意
定格周波数(変圧器を有するものの場合に限る。)
交流用端子 直流定格電圧
変圧器
変圧器の巻線の絶縁の種類
(1) 50Hz のもの
(2) 60Hz のもの
(1) あるもの
(2) ないもの
(1) 15V 以下のもの
(2) 15V を超え 30V 以下のもの
(3) 30V を超え 60V 以下のもの
(4) 60V を超えるもの
(1) あるもの
(2) ないもの
(1) A種のもの
(2) E種のもの
両方の区分に該当するときはそれぞれ○をつける
50/60Hz
24V
トランス
巻枠:フェノール
(3) B種のもの
(4) F種のもの
(5) H種のもの
(6) その他のもの
絶縁材料毎に整理して、絶
縁の種類を決める
巻線:PEW
外装・層間絶縁:ポリエステルテープ
直流電圧の調整装置 | (1) | あるもの |
(2) | ないもの | |
回路の保護機構 | (1) | あるもの |
(2) | ないもの | |
器体スイッチ | (1) | あるもの |
(2) | ないもの | |
器体スイッチの操作の方 | (1) | タンブラー式のもの |
式 | (2) | 押しボタン式のもの |
(3) | ロータリー式のもの | |
(4) | その他のもの | |
器体スイッチの接点の材 | (1) | 銀のもの又は銀合金のもの |
料 | (2) | 銅のもの又は銅合金のもの |
(3) | その他のもの | |
外郭の材料 | (1) | 金属のもの |
(2) | 合成樹脂のもの | |
(3) | その他のもの | |
用途 | (1) | 電池充電用のもの |
(2) | おもちや用のもの | |
(3) | 自動車スタータ用のもの | |
(4) | その他のもの | |
電源電線と器体との接続 | (1) | 直付けのもの |
の方式 | (2) | 接続器利用のもの |
二重絶縁 | (1) | 施してあるもの |
(2) | 施してないもの |
1 次側:電流ヒューズ
「器体スイッチ」が「ないもの」なので、要素・区分とも○付けをしない
上カバー:ABS底板:鋼板
一般機器用及び電池充電用
該当する項目に○をつける。なお、(1)~(3)以外の場合には「その他のもの」に○をつける
2.2.3 型式の区分を確認する際の注意事項
型式の区分とメーカーの型番との違い
届出に際して必要となる電気用品の「型式の区分」は、一般にメーカーが定める型番とは異なるものであるため、次に示すように、例えば、LED ランプの場合、口金の寸法・形状が異なっていても、定格電圧・定格消費電力が同じ区分であれば、同一の「電気用品の型式の区分」となります。
エル・イー・ディー・ランプの型式の区分の例
エル・イー・ディー・ランプは口金や形状が異なっても、 定格電圧と定格消費電力が同じ区分であれば同一型式となる
E17 口金
定格電圧 100V
定格消費電力 4.5W
E11 口金
定格電圧 100V
定格消費電力 6.5W
E26 口金
定格電圧 100V
定格消費電力 5.0W
要素の区分の組み合わせについて
要素が一つだけの場合は、要素の区分がそのまま型式の区分になりますが、要素が二以上ある電気用品については、それぞれの要素の区分の組み合わせごとに型式の区分が設定される❦とになります。(施行規則第4条)
例えば、次のように、区分が2つある要素(定格電圧)と、区分が3つある要素(電動機の種類)と、区分が5つある要素(用途)からなる電気用品(○○電動装置)を想定した場合、
最低でも、2×3×5=30通り の型式の区分があり得る、という❦とになります。
品 名 | 型式の区分 | |
要 素 | 区 分 | |
○○電動装置 | 定格電圧 | (1) 125V 以下のもの |
(2) 125V を超えるもの | ||
電動機の種類 | (1) 単相誘導電動機のもの | |
(2) 整流子電動機のもの | ||
(3) その他のもの | ||
用途 | (1) ○○○用のもの | |
(2) ☆☆☆用のもの | ||
(3) △△△用のもの | ||
(4) □□□用のもの | ||
(5) その他のもの |
要素が複数の場合について、温度過昇防止装置の事例を次に解説します。
温度過昇防止装置 | (1) あるもの (2) ないもの | |
温度過昇防止装置の種類 | (1) バイメタル式のもの (2) 温度ヒューズ式のもの (3) その他のもの | |
温度過昇防止装置の動作温度 | (1) 100℃以下のもの (2) 100℃を超え 120℃以下のもの | |
(3) 120℃を超え 140℃以下のもの | ||
(4) 140℃を超え 160℃以下のもの | バイメタル式(145℃) | |
(5) 160℃を超え 180℃以下のもの | 温度ヒューズ式(200℃) | |
(6) 180℃を超え 200℃以下のもの | ||
(7) 200℃を超え 220℃以下のもの | ||
(8) 220℃を超え 240℃以下のもの | ||
(9) 240℃を超え 260℃以下のもの | ||
(10) 260℃を超え 280℃以下のもの | ||
(11) 280℃を超え 300℃以下のもの | ||
(12) 300℃を超えるもの |
上記区分は、以下の組合せを想定して区分をしています。バイメタル式:145℃
温度ヒューズ式:200℃
区分の○付けだけを考慮すると、同じ区分として、以下の組合せも考えられますが、要素に対する区分の組合せが異なる❦とから、別の区分として取り扱われます。
バイメタル式:200℃ 温度ヒューズ式:145℃
❦のため上記の整理のように、使用している区分の要素項目ごとに対応する区分の組合せを具体的に記述して整理しておく❦と(ポイント書き)をお勧めします。
その他注意すべき要素
❦のほか、区分の選定において、注意すべき要素がいくつかあります。その事例として、冷蔵用のショーケース及び冷凍用のショーケースの場合を例に、次の表 4 で解説します。
要素 | 区分 | 解説 |
圧縮用電動機の種類 | (1)分相始動誘導電動機のもの (2)コンデンサー始動誘導電動機のもの (3)コンデンサー誘導電動機のもの (4)くま取りコイル誘導電動機のもの (5)整流子電動機のもの (6)3相誘導電動機のもの (7)その他のもの | 1.2以上の電動機を用いている場合、それぞれ該当する種類で区分する。 2.「(2)コンデンサー始動誘導電動機」には、始動コンデンサーで始動後、運転コンデンサーにより運転するものを含む。 3.「(3)コンデンサー誘導電動機のもの」には、ホール素子を内蔵するコンデンサー誘導電動機を含む。 4.「(7)その他のもの」には、同期電動機、ブラシレスモータ、ステッピングモータ等がある。 5.コンデンサー誘導電動機の運転コンデンサーと並列に正特性サーミスターを接続した電動機の区分は「その他 のもの」とする。 |
表 4 注意が必要な型式の区分の要素の一例冷蔵用のショーケース、冷凍用のショーケースの型式の区分(抜粋)
圧縮用電動機の極 | (1)2極のもの (2)4極のもの (3)6極のもの (4)8極以上のもの | 1.極数の変換ができるものの場合は、変換する極数それぞれで区分する。極数変換は、自動的に切り換えできるもののほか、外部から切り換える❦とを使用者に期待しているものを含む。 2.ブラシレスモータのように、回転子が磁性体の場合、 極数は磁性体の着磁の数をいう。 |
圧縮用電動機又は電磁振動器の巻線の絶縁の種類 | (1)A種のもの (2)E種のもの (3)B種のもの (4)F種のもの (5)H種のもの (6)その他のもの | 1.「電動機の巻線の絶縁の種類」は、電動機の巻線及び巻線に接する絶縁物(巻枠、溝、口出し線等(鉄心に触れているものを含む)に使用されるすべての絶縁物、ただ し、単なるほつれ防止用テープなどは含まない。)で判別され、総合して使用温度の上限値の低い方で区分す る。 2.異種の絶縁物を接着させるなどして物理的に一つの完成された絶縁物となったものは、当該使用温度の上限値の低い方で扱うが、いずれか高い方の温度の絶縁物がそれ自身で基準に適合するときは、その高い温度で扱う❦とができる。 3.E種以上のものの場合、絶縁物の使用温度の上限値 は、JIS C 4003「電気機器絶縁の種類」の絶縁の種類に規定する許容最高温度以上でなければならない。(E 種:120℃/B種:130℃/F種:155℃/H種:180℃) |
電源電線と器体との接続の方式 | (1)直付けのもの (2)接続器利用のもの | 「電源電線と器体との接続の方式」とは、電源電線(電源コード)と機械器具との接続の方式をいい、遠隔操作用コードの接続方法は含まない。 (1)「直付けのもの」とは、電源電線の端末を機械器具内部の端子、リード線等に接続するものをいう。電源電線を付属せず、設置時に別途用意した電源電線を機械器具内部の端子に接続するものも❦れに含む。 (2) 「接続器利用のもの」とは、機械器具の表面に接続器の受け口があり、電源電線付きの器具用差込みプラグ、コードコネクターボディ、アイロンプラグ等の接続器により接続するものをいう。器体に差込栓刃を有し、コンセントに直接接続するものも❦れに含む。 (注)接続器により接続されているものであっても、機械器具の内部で接続している場合や接続器全体を裏蓋等に固定していて取り外せない場合は、「直付けのもの」に含む。 |
二重絶縁 | (1)施してあるもの (2)施してないもの | 「二重絶縁」とは、機械器具全体が二重絶縁構造のものをいい、一部分が二重絶縁構造のものは「施してないもの」とする。 |
3. 事業の届出等
電気用品安全法で規制対象となる電気用品の製造又は輸入を行う場合、経済産業省令に基づき製造事業者又は輸入事業者ごと(個人又は法人単位)で、事業の届出等を行う❦ととされています。具体的には、次の①から⑦の届出又は承認申請が、状況に応じて必要となります。
① | 電気用品製造(輸入)事業の開始届出 | (→ | P.32) |
② | 電気用品製造(輸入)事業の承継届出 | (→ | P.37) |
③ | 事業届出事項の変更届出 | (→ | P.39) |
④ | 電気用品製造(輸入)事業の廃止届出 | (→ | P.42) |
⑤ | 略称表示の承認申請 | (→ | P.44) |
⑥ | 登録商標の表示届出 | (→ | P.47) |
⑦ | 電気用品例外承認申請 | (→ | P.50) |
なお、専ら輸出専用の電気用品の場合も①から④の届出は必要となります。
事業の届出等の提出先は、手続きの方法にかかわらず、事業者の工場や事業所等の所在地によって決まります。まずは管轄となる経済産業局を確認ください。
《届出・承認申請の窓口》
①~④ | 届出者の工場等の所在地を管轄する経済産業x xxx、同一の届出区分に属する電気用品の製造の事業にかかわる工場又は事業場や、輸入の事業にかかわる事務所、事業場、店舗又は倉庫が、複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、経済産業省産業保安グループ製品安全課に提出ください。 ※なお、製造事業の場合は、併せて、管轄する経済産業局長にも同報(紙の場合は写しの送付)いただく必要があります(施行規則第45条) |
⑤~⑦ | 経済産業省産業保安グループ製品安全課 |
四国経済産業局
関東経済産業局
近畿経済産業局
内 閣 府沖縄総合事務局
九州経済産業局
東北経済産業局
中国経済産業局
中部経済産業局
北海道経済産業局
《 経済産業局の管轄区域 》
表 5 届出・承認申請の窓口
経済産業局等 | 担当課室 | 住所 | TEL / e-Mail / Website |
北海道経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 060-0808 札幌市北区 北八条西 2-1-1 札幌第一合同庁舎 | TEL: 000-000-0000(直) e-mail: hokkaido-seihinanzen アットメティ xxxxx://xxx.xxx.xxxx.xx.xx/xxxxx/xxxxx.xxx#xxxxx |
東北経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 980-8403 仙台市青葉区本町 3-3-1 仙台合同庁舎(B 棟) | TEL: 000-000-0000(直) e-mail: thk-seian アットメティ |
関東経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 330-9715 さいたま市中央区新都心 1-1 さいたま新都心合同 庁舎1号館 | TEL: 000-000-0000(直) |
中部経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 460-8510 名古屋市中区三の丸 2-5-2 | TEL: 000-000-0000(直) |
近畿経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 540-8535 大阪市中央区大手前 1-5-44 大阪合同庁舎 1 号館 | TEL: 00-0000-0000(直) |
中国経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 730-8531 広島市中区 上八丁堀 6-30 広島合同庁舎 3 号館 | TEL: 000-000-0000(直) xxxxx://xxx.xxxxxxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxx/x0.xxxx #seian |
四国経済産業局 | 産業部 商務・流通産業課 製品安全室 | 〒 760-8512 xx市サンポート 3-33xxサンポート合同庁舎 | TEL: 000-000-0000(直) e-mail: sik-product アットメティ xxxxx://xxx.xxxxxxx.xxxx.xx.xx/00_xxxxxxxxxx/0000_ seihinanzen/seihinanzen_index.html |
九州経済産業局 | 産業部 消費経済課製品安全室 | 〒 812-8546 福岡市博多区 博多駅東 2-11-1福岡合同庁舎 | TEL: 000-000-0000(直) |
内閣府 沖縄総合事務局 | 経済産業部商務通商課消費経済室 | 〒 900-0006 那覇市おもろまち 2-1-1 那覇第 2 地方合同庁舎 2 号館 | TEL: 000-000-0000(直) e-mail: bzl-okinawa-seian アットメティ xxxxx://xxx.xxx.xx.xx/xxxxxx/00000 |
経済産業省 産業保安グループ | 製品安全課 | 〒 100-8901 xxxxxx区霞が関 1-3-1 | TEL: 00-0000-0000(直) e-mail: meti-psd アットメティ |
e-Mail アドレスの「アットメティ」は「@xxxx.xx.xx」に置き換えてください
《手続きの概要》
電xxの届出又は承認申請手続きには、インターネット経由(保安ネット)による電子手続きと紙による手続きの2通りがあります。
現在は、❦れら(p28 で示す①~⑦)のうち①、③、④、⑥の手続きが提出から完了まで電子化されており、また⑤、⑦の手続も部分的に電子化されています。今後、政府のデジタル化の方針に従い、将来的にはすべての手続きが完全に電子化される予定です。当省としては、❦れら政府の方針に沿って手続きの電子化に係る環境整備を図るとともに、手続きをされる事業者に対しても電子化(保安ネット)の活用を積極的に推奨しています。
(1) インターネット経由(保安ネット)による電子手続き
電xxに関する手続きの多くは、「保安ネット」を利用してインターネット経由で実施する❦とができます。
保安ネットとは、産業保安・製品安全関連法令に関する手続きを窓口まで行かなくてもオンラインで記入・届出・申請・審査状況の確認、交付される通知文書の確認等が行える
システムです6。
保安ネットを利用するには、行政サービスに利用されている G ビズ ID の取得が必要ですが、製品安全関連法令に関する手続きを行うには「G ビズ プライムアカウント」の取得が必須です。
図 8 保安ネットによる電子手続きフロー
6 保安ネットの詳細については、次の Website を参照ください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxxx_xxxxxx/xxxxx_xxxx-xxx_xxxxx.xxxx
G ビズ ID は、G ビズ ID のWebsite(xxxxx://xxxx-xx.xx.xx/xxx/xxxxx.xxxx) から取得する❦とができます。
なお、保安ネットにより①、③、④、⑥の電子手続きをした場合、「全手続一覧」で法令
「製品安全4法」を選択し、手続きの種類、提出先を選択する❦とにより、受理された年月日を確認・エビデンスとして印刷する❦とができます。
図 9 保安ネットでの画面イメージ(届出等の受理日の確認)
(2) 紙による手続き
紙による手続きには、郵送又は持参による提出方法があります。詳細は、管轄の経済産業局等にお問い合わせください。
電気用品製造(輸入)事業の開始届出
電xxで規制対象となる電気用品の製造又は輸入を開始する場合、経済産業省令で定める電気用品の区分に従い、製造事業者又は輸入事業者ごと(個人又は法人単位)に、事業の届出を行わなければなりません。
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第3条 電気用品安全法施行規則第3条、第45条 |
2 | 届出の期限 | 事業開始の日から30日以内 |
3 | 届出に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第1に記載のある項目 |
4 | 提出先(宛先) | 原則、最寄りの経済産業局(経済産業局長宛て) ただし、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) ※なお、製造事業の場合は、併せて、管轄する経済産業局長にも同報(紙の場合は写しの送付)いただく必要があります(施行規則第45条) |
5 | 提出方法 | インターネット経由(保安ネット)、又は紙(郵送又は持参)による。 |
●事業の届出は事業開始日以降 30 日以内に届出ください。
なお、❦❦で、事業開始日とは、遅くとも当該届出に係る電気用品を製造し始めた日又は、輸入した日(通関日)をいいますが、事業のための準備行為や、事業開始に係る社内等における意思決定日も含みます。
●届出内容のうち「電気用品の区分」については、P18 の表2に示される電気用品の区分から適切なものを選んでください。(電気用品名ではありません。)
●国内製造で製造事業開始届出をした後、当該電気用品を海外でも製造し輸入する場合には、新たに輸入事業開始届出を行わなければなりません(輸入事業開始届出をした後に国内で製造事業を行う場合も同様です)。
●なお、外国の製造事業者が製造する電気用品については。輸入事業者が電気用品安全法における義務を負う❦とになります。
輸入事業届出者は、日本国内に居住する個人又は日本国内で会社法に基づく登記を行っている法人に限られます。日本国内に営業所を持たない外国(日本国外)に籍を置く事業者は、会社法に基づき日本における代表者を選任して登記を行っている場合に限り、輸入事業の届出を行う❦とができます。
3.1.1 インターネット経由(保安ネット)による電子手続き保安ネットにログイン後、メニューから
①「新規手続」→
②「製品安全4法」→
③「製造又は輸入事業届出」の順に選択し、必要な事項を入力します。
詳しくは「別添資料 10 保安ネットの基本操作と手続き」を参照ください。
なお、製造事業の場合であって、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、「工場情報」タブの「複数提出先経産局(電xx施行規則第 45 条)」欄で該当する全ての経済産業局長をチェックください。
図 10 保安ネットでの画面イメージ(製造又は輸入事業届出)
3.1.2 紙による手続き
届出書の記入例は記載例1及び2のとおりです。詳細は、管轄の経済産業局等にお問い合わせください。
記載例1:電気用品製造事業届出書の記載例
様式第1(第3条関係) (記載例を斜体で表示)
○○経済産業局長 殿
電気用品製造(輸入)事業届出書
登記上の住所、名称及び代表者の氏名を記載
○○年○○月○○日
xxxxxx区霞が関○丁目△番×号
工場所在地を管轄する経済産業局長宛
ただし、工場所在地が複数の経済産業局の管轄区域内にまたがる場合は、経済産業大臣宛
PSE株式会社
代表取締役 電x xx
社 印 及 び 社 長 印 は 不要
電気用品安全法第3条の規定により、次のとおり届け出ます。
1.事業の開始の年月日 ○○年○○月○日
届出は、製造する電気用品の区分(P18 の表2参照)ごとに必要
2.製造する電気用品の区分 電子応用機械器具
3.当該電気用品の型式の区分 別紙のとおり
事業届出は、事業開始日以降
30日以内に行う❦と
電気用品名と型式の区分表をまとめて別紙とする❦とができる。また、同一の電気用品区分であれば複数列記し、型式の区分表を別紙とする❦ともできる。
4.当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地
(1)本社工場 xxxxxx区霞が関○丁目△番□号
(2)○○工場 △△県□□市◇◇○丁目△番□号
生産工場すべての記載が必要
5.専ら輸出するための当該電気用品の製造の事業を行おうとする者にあっては、その旨
なし
国内での販売を考慮している場合は、「なし」を記載。当該製品が、
輸出用(日本国内で販売しない)の電気用品の場合、輸出専用のものである❦とを記載する(施行令第4条)
連絡先:品質保証部 電安二郎 電話:03-3501-△△△
e-mail: xxxxx-xxxxx@xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
記載例2:電気用品輸入事業届出書の記載例
様式第1(第3条関係) (記載例を斜体で表示)
○○経済産業局長 殿
電気用品製造(輸入)事業届出書
登記上の住所、名称及び代表者の氏名を記載
○○年○○月○○日
事業所所在地を管轄する経済産業局長宛
xxxxxx区霞が関○丁目△番×号
ただし、事業所所在地が複数の経済産業局の管轄区域内にまたがる場合は、経済産業大臣宛
PSE株式会社
代表取締役 電x xx
社印及び社長印は不要
電気用品安全法第3条の規定により、次のとおり届け出ます。
1.事業の開始の年月日 ○○年○○月○日
届出は、輸入する電気用品の区分(P18 の表2参照)ごとに必要
2.輸入する電気用品の区分 電子応用機械器具
3.当該電気用品の型式の区分 別紙のとおり
事業届出は、事業開始日以降
30日以内に行う❦と
電気用品名と型式の区分表をまとめて別紙とする❦とができる。また、同一の電気用品区分であれば複数列記し、型式の区分表を別紙とする❦ともできる。
4.当該電気用品の製造事業者の氏名又は名称及び住所
ABC Corp.
No. X, A RD., Los Angeles, CA, USA
登記単位で生産工場すべてに
ついて英文での記載が必要。
当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地
ABC Electronics Corp.
No. Y, B ST., San Francisco, CA, USA
5.専ら輸出するための当該電気用品の輸入の事業を行おうとする者にあっては、その旨
国内での販売を考慮している場合は、「なし」を記載。
なし 当該製品が、輸出用(日本国内で販売しない)の電気用品の場合、
輸出専用のものである❦とを記載する(施行令第4条)
連絡先:品質保証部 電安二郎 電話:03-3501-△△△
e-mail: denan-jiroh @ xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
電気用品の区分:電子応用機械器具
電気用品名:テレビジョン受信機
※ 「表 5 直流電源装置の型式の区分の作成例」(P.24)、「表 6 エル・イー・ディー・ランプの型式の区分
の例」 (P.25)の記載方法でも可。
別紙:型式の区分表(例)
型式の区分 | 機種名(型式番号等) | |||
要 素 | 区 分 | AAA | BBB | CCC |
定格電圧 | (1)125V 以下のもの | ● | ● | ● |
(2)125V を超えるもの | ||||
形状 | (1)携帯用のもの | |||
(2)その他のもの | ● | ● | ● | |
表示素子の種類 | (1)ブラウン管のもの | |||
(2)液晶のもの | ● | ● | ||
(3)プラズマのもの | ● | |||
(4)その他のもの | ||||
表示素子の寸法 ( 直視型のブラウン管の場合に限る。) | (1)37.5cm 以下のもの | |||
(2)37.5cm を超え 52.5cm 以下のもの | ||||
(3)52.5cm を超え 72.5cm 以下のもの | ||||
(4)72.5cm を超えるもの | ||||
電源スイッチ | (1)あるもの | ● | ● | ● |
(2)ないもの | ||||
電源電線と器体 との接続方法 | (1)直付けのもの | ● | ||
(2)接続器利用のもの | ● | ● | ||
遠隔操作機構 | (1)あるもの | ● | ● | ● |
(2)ないもの | ||||
二重絶縁 | (1)施してあるもの | ● | ● | ● |
(2)施してないもの |
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
なお、上記内容はあくまでも例示であり、届出の内容によっては細部が異なる場合があります。
別紙:輸入の事業に係る事務所、店舗、倉庫一覧の例
輸入の事業に係る事務所、店舗、倉庫一覧
輸入の事業に係る事務所、事業場、店舗又は倉庫が、
複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合の経済産業大臣宛に提出される書類に添付をお願いしているもの
○年○月○日
PSE株式会社
名 称 | 所 在 地 |
東京本社 | xxxxxx区霞が関○丁目△番×号 |
北海道支社 | 札幌市北区北○条西△△△ |
九州支社 | 福岡市博多区○○△△ |
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
電気用品製造(輸入)事業の承継届出
法第3条に基づいて届け出た事業内容を、営業譲渡、相続、合併、分割により別の者に事業の全部を承継した場合、法第4条に基づく届出が必要です。
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第4条 電気用品安全法施行規則第5条、第45条 |
2 | 届出の期限 | 遅滞なく |
3 | 届出に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第2に記載のある項目 「添付書類」については下記参照。 |
4 | 提出先(宛先) | 原則、最寄りの経済産業局(経済産業局長宛て) ただし、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) ※なお、製造事業の場合は、併せて、その写しを管轄する経済産業局長に提出いただく必要があります(施行規則第45条) |
5 | 提出方法 | 紙(郵送又は持参)による。 |
届出書には、事業承継に関する次の書類を添付ください。
承継の原因 | 添付する様式 | 事実を証する書面 | |
(1)営業譲渡 | 様式第3(電気用品製造(輸入)事業譲渡譲受証明書) | 営業譲渡契約書の写し | |
(2)相続 | 二以上の相続人の全員の同意による場合 | 様式第4(電気用品製造(輸入)事業者相続同意証明書) | ① 戸籍謄本 ② 相続権者の同意書等 |
上記以外の場合 | 様式第5(電気用品製造(輸入)事業者相続証明書) | 戸籍謄本 | |
(3)合併 | 合併(分割)によって届出事業者の地位を承継した法人の登記事項証明書 | ||
(4)分割 | 様式第5の2(電気用品製造(輸入)事業承継証明書) |
3.2.1 (欠番)
3.2.2 紙による手続き
届出書の記入例は記載例3のとおりです。
なお、製造事業の場合であって、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て)に提出いただく❦とになりますが、併せて、その写しを管轄する経済産業局長に提出いただく必要があります。(施行規則第45条)
記載例3:電気用品製造事業承継届出書の記載例
様式第2(第5条関係) (記載例を斜体で表示)
電気用品製造(輸入)事業承継届出書
○○経済産業局長 殿
登記上の住所、名称及び代表者の氏名を記載
○○年○○月○○日
工場や事業所等の所在地を管轄する経済産業局長宛
xxxxxx区霞が関○丁目△番×号 PSE株式会社
ただし、所在地が複数の経済産業局の管轄区域内にまたがる場合は、経済産業大臣宛
代表取締役 電x xx
社印及び
社長印は 不要
承継届出は、承継後、遅滞なく届出が必要
○○○株式会社 代表取締役 xx xx
氏名(名称及び代表者の氏名)
xxxxx区xx○丁目△番×号
所
住
被承継者に関する事項
合併のため
承継の原因
ごとに必要
電子応用機械器具
電気用品安全法第4条第2項の規定により、次のとおり届け出ます。
当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地(輸入の事業を行う者にあつては、当該電気用品の製造事業者の氏名又は名称及び住所並びに当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地)
当該電気用品の型式の区分
製造(輸入)する電気用品の区分
製造(輸入)事業届出の年月日
○○年○○月○○日
届出は、製造する
電気用品の区分
は別紙とする❦とがで
きる。
「型式の区分表(例)」
(P36)参照
(別紙2のとおり)
工場等が多い場合は、別紙に記載する
❦とができる。
型式の区分が多い場合
(別紙1のとおり)
連絡先:品質保証部 電安二郎 電話:03-3501-△△△
e-mail: xxxxx-xxxxx@xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
事業承継に関する書類を添付ください。
(前ページの下の表参照)
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
事業届出事項の変更届出
次の届出事項(法第3条第1項各号)に変更が生じた場合、製造・輸入ごと、電気用品の区分ごとにそれぞれ「事業届出事項変更届」を行わなければなりません。
・「氏名」又は「名称」及び「住所」並びに「法人にあつては、その代表者の氏名7」
・経済産業省令で定める「電気用品の型式の区分」
・当該電気用品を製造する工場又は事業場の「名称」及び「所在地」(電気用品の輸入の事業を行う者にあつては、当該電気用品の(海外)製造事業者の「氏名」又は「名称」及び
「住所」)
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第5条 電気用品安全法施行規則第6条、第45条 |
2 | 届出の期限 | 遅滞なく |
3 | 届出に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第6に記載のある項目 |
4 | 提出先(宛先) | 原則、最寄りの経済産業局(経済産業局長宛て) ただし、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) ※なお、製造事業の場合は、併せて、管轄する経済産業局長にも同報(紙の場合は写しの送付)いただく必要があります(施行規則第45条) |
5 | 提出方法 | インターネット経由(保安ネット)、又は紙(郵送又は持参)による。 |
なお、有効期限切れにより適合性検査証明書の再交付を受けた場合は、型式の区分、製造事業者、工場などの届出事項に変更が無い限り、事業届出事項変更届出は不要です。
3.3.1 インターネット経由(保安ネット)による電子手続き保安ネットにログイン後、メニューから
①「新規手続」→
②「製品安全4法」→
③「事業届出事項変更届出」の順に選択し、必要な事項を入力します。
詳しくは「別添資料 10 保安ネットの基本操作と手続き」を参照してください。
なお、製造事業の場合であって、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、「工場情報」タブの「複数提出先経産局(電xx施行規則第 45
条)」欄で該当する全ての経済産業局長をチェックください。
7 法人の代表者(社長)が交替した時は、施行規則では軽微な変更と規定されているので、変更届出として「社長名の変更」のみを届け出る必要はありません。
図 11 保安ネットでの画面イメージ(事業届出事項変更届出)
3.3.2 紙による手続き
届出書の記入例は記載例4のとおりです。詳細は、管轄の経済産業局等にお問い合わせください。
記載例4:事業届出事項変更届出書(輸入の場合)の記載例
様式第6(第6条関係) (記載例を斜体で表示)
事業届出事項変更届出書
○○経済産業局長 殿
登記上の住所、名称及び代表者の氏名を記載
○○年○○月○○日
工場や事業所等の所在地を管轄する経済産業局長宛
xxxxxx区霞が関○丁目△番□号 PSE株式会社 社印及び
ただし、所在地が複数の経済産業局の管轄区域内にまたがる場合は、経済産業大臣宛
代表取締役 電x xx
社長印は不要
電気用品安全法第5条の規定により、次のとおり届け出ます。
1.変更の内容
(1)本社住所の変更
(旧)住所:xxxxxx区霞が関○丁目△番×号 (新)住所:xxxxxx区霞が関○丁目△番□号
(2)輸入する電気用品「テレビジョン受信機」の型式の区分の追加
別紙のとおり
追加する型式の区分が多い場合は、別紙とする❦ともできる。
(3) 当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地の変更(電気用品の輸入の事業を行う者は、当該電気用品の製造事業者の氏名又は名称及び住所)
(旧)名称及び所在地:ABC Electronics Corp. No. Y, B ST., San Francisco, CA, USA
(新)名称及び所在地:ABC Electronics KE
1234 Example avenue, Example City, Kingdom of Examples 654321
2.変更の年月日
○○年○月○日(本社の住所変更の場合は登記上の日付とする)
3.変更の理由
本社の移転及び輸入する電気用品「テレビジョン受信機」(電気用品の区分「電子応用機械器具」)に新規型式の区分が発生し、製造工場を変更したため。
連絡先:品質保証部 電安二郎 電話:03-3501-△△△
e-mail: xxxxx-xxxxx@xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
電気用品製造(輸入)事業の廃止届出
将来にわたって製造(輸入)事業の見込みのない場合は、廃止の届出が必要です。
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第6条 電気用品安全法施行規則第8条、第45条 |
2 | 届出の期限 | 遅滞なく |
3 | 届出に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第7に記載のある項目 |
4 | 提出先(宛先) | 原則、最寄りの経済産業局(経済産業局長宛て) ただし、製造工場や事務所などが複数の経済産業局の管轄区域内に存在する場合は、経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) ※なお、製造事業の場合は、併せて、その写しを管轄する経済産業局長に提出いただく必要があります(施行規則第45条) |
5 | 提出方法 | インターネット経由(保安ネット)又は紙(郵送又は持参)による。 |
3.4.1 インターネット経由(保安ネット)による電子手続き保安ネットにログイン後、メニューから
①「新規手続」→
②「製品安全4法」→
③「事業廃止届出」の順に選択し、必要な事項を入力します
図 12 保安ネットでの画面イメージ(製造(輸入)事業の廃止届出)
3.4.2 紙による手続き
届出書の記入例は記載例5のとおりです。詳細は、管轄の経済産業局等にお問い合わせください。
記載例5:電気用品製造事業廃止届出書の記載例
様式第7(第8条関係) (記載例を斜体で表示)
電気用品製造(輸入)事業廃止届出書
○○年○○月○○日
○○経済産業局長 殿
登記上の住所、名称及び
代表者の氏名を記載
xxxxxx区霞が関○丁目△番
工場や事業所等の所在地を管轄する
経済産業局長宛
ただし、所在地が複数の経済産業局の管轄区域内にまたがる場合は、経済産業大臣宛
PSE株式会社
代表取締役 電x xx
社印及び
社長印は不要
電気用品安全法第6条の規定により、次のとおり届け出ます。
廃止届出は、廃止後、
1.製造事業届出の年月日 遅滞なく届出が必要
○○年○月○日
2.製造する電気用品の区分
電子応用機械器具
届出は、製造・輸入する電気
用品の区分ごとに必要
3.廃止の年月日
□□年□月□日
連絡先:品質保証部 電xxx 電話:03-3501-△△△
e-mail: xxxxx-xxxxx@xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
略称表示の承認申請
法第10条に基づき、PSEマークに近接して、届け出た製造(輸入)事業者の氏名(名称)をフルネームで表示するよう規定されていますが、❦の事業者の氏名(名称)に代えて、略称を使用する❦とができます。
具体的には、あらかじめ経済産業大臣に対して略称表示承認申請を行い、承認された場合
(承認書が郵送されます)に限り、届出事業者名に代えて略称を使用する❦とができるようになります。
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第10条 電気用品安全法施行規則第17条 |
2 | 申請の条件 | 届出事業者である❦と。 電気用品の区分ごとに届ける❦と。 |
3 | 申請に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第9に記載のある項目 |
4 | 提出先(宛先) | 経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) |
5 | 提出方法 | インターネット経由(保安ネット)又は紙(郵送又は持参)による。 |
⚫ 略称は1事業者に対し1つしか与えられません。略称は名称を簡潔に省略したものであり、かつ、その略称によって容易にその名称を察知しうるものでなければならないとされています。
⚫ 略称に使える文字は、平仮名、カタカナ、漢字、アルファベット、数字などです。なお、「株式会社」を「(株)」と表記する場合は、略称承認を必要としません。
⚫ 登録商標表示届出と異なり、略称表示については、審査に所要の時間を要しますので、その点を留意する必要があります。審査を円滑に行うため、申請する電気用品の区分の届出書のコピーがある場合は、添付をお願いします。
⚫ 承認書は再発行できないので、大切に保管してください。
⚫ 略称表示承認申請は、電気用品の区分ごとに提出いただきますが、製造・輸入の区分はありません。また、略称表示について、廃止届出等の必要はありません。
⚫ 事業承継があった場合は、存続会社の略称のみ引き続き有効となります。
3.5.1 インターネット経由(保安ネット)による電子手続き
略称表示承認申請では、申請書類を PDF ファイルにしてアップロードし、保安ネット内から提出できる「簡易申請フォーム」の利用が可能です。
保安ネットにログイン後、メニューから
①「新規手続(簡易申請)」を選択し、
②法令「製品安全4法」、手続名「略称表示承認の申請」、提出先「経済産業大臣」を選択の上、必要な事項を入力し、申請書等を提出してください8。
なお、承認書は郵送により届きます。
図 13 保安ネットでの画面イメージ(略称表示承認申請)
8 操作の詳細は「保安ネット操作マニュアル①【製品安全4法】」を参照してください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxx_xxxxxxxx/xxxxxxxxxx_xxxxxx/xxxx-xxx/xxxxxx_xxxxxxx_0.xxx
3.5.2 紙による手続き
届出書の記入例は記載例6のとおりです。
様式第9(第 17 条関係)
(記載例を斜体で表示)
略称表示承認申請書
○○年○○月○○日
登記上の住所、名称及び
経済産業大臣 殿
経済産業大臣宛に提出
代表者の氏名を記載
xxxxxxxxが関○丁目△番 ABC株式会社
社印及び
代表取締役 電x xx 社長印は
不要
電気用品安全法施行規則第17条第3項の規定により届出事業者の氏名又は名称に代
えて略称を表示することについて承認を受けたいので、次のとおり申請します。
連絡先:品質保証部 電安二郎 電話:03-3501-△△△
e-mail: xxxxx-xxxxx@xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
記載例6:略称表示申請書の記載例
電気用品の区分 | 略称に代える事項 | 略称 |
電子応用機械器具 交流用電気機械器具 合成樹脂系絶縁電線類 配線器具 | ABC株式会社 | ABC |
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
登録商標の表示届出
法第10条では、PSEマークに近接して、届け出た製造(輸入)事業者の氏名(名称)をフルネームで表示するよう規定していますが、❦の事業者の氏名(名称)に代えて、既に登録済みの登録商標を使用する❦とができます。
具体的には、事業の届出後、当該表示に登録商標を使用する前にあらかじめ「登録商標表示届出書」を経済産業大臣宛に届け出る❦とになります。
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第10条 電気用品安全法施行規則第17条 |
2 | 届出の期限 | 事業の届出後、登録商標を使用する前に届出 |
3 | 届出に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第10に記載のある項目 「添付書類」については下記参照 |
4 | 提出先(宛先) | 経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) |
5 | 提出方法 | インターネット経由(保安ネット)又は紙(郵送又は持参)による。 |
添付書類
届出書には、次の書類を添付ください。
1 | 商標登録通知書、登録簿謄本、商標登録証のうちいずれかのコピー1点 (登録番号が記載されているもの) |
2 | 商標公報のコピー(当該登録商標が記載されているページ) |
3 | 届出をする電気用品の区分がわかる書類のコピー ※届出事業者である❦との確認を円滑に行うために必要であり、お手元にない場合は、必ずしも必要ではありません。 |
⚫ 登録商標表示届出は、登録商標に指定されている製品を電気用品の区分毎に提出いただきますが、製造・輸入の区分はありません。また、登録商標表示について、廃止届出等の必要はありません。
⚫ 登録商標の有効期間にご注意ください。
3.6.1 インターネット経由(保安ネット)による電子手続き保安ネットにログイン後、メニューから
①「新規手続」→
②「製品安全4法」→
③「登録商標表示届出」の順に選択し、必要な事項を入力します。また、添付書類は PDF ファイルで添付してください9
図 14 保安ネットでの画面イメージ(登録商標表示届出)
9操作の詳細は「保安ネット操作マニュアル①【製品安全4法】」を参照してください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxx_xxxxxxxx/xxxxxxxxxx_xxxxxx/xxxx-xxx/xxxxxx_xxxxxxx_0.xxx
3.6.2 紙による手続き
届出書の記入例は記載例7のとおりです。
記載例7:登録商標表示届出書の記載例
様式第 10(第 17 条関係) (記載例を斜体で表示)
経済産業大臣 殿
登録商標表示届出書
登記上の住所、名称及び代表者の氏名を記載
○○年○○月○○日
経済産業大臣宛に提出
xxxxxx区霞が関○丁目△番
ABC株式会社
代表取締役 電x xx
社印及び社長印は不要
電気用品安全法施行規則第17条第3項の規定により届出事業者の氏名又は名称に代えて登録商標を表示することについて次のとおり届け出ます。
電気用品の区分 | 登録商標に代える事項 | 登録商標 |
電子応用機械器具 | ABC 登録日 昭和○年○月○日登録番号 ****** | |
交流用電気機械器具 | ABC株式会社 | |
合成樹脂系絶縁電線類 | ||
配線器具 |
連絡先:品質保証部 電安二郎 電話:03-3501-△△△
e-mail: xxxxx-xxxxx@xxx-xxxxxxxx.xx.xx
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
次の資料を添付ください。
・商標登録通知書、登録簿謄本、商標登録証のうちいずれかのコピー1点
(登録番号が記載されているもの)
・商標公報(当該登録商標が記載されているページのコピー)
・届出をする電気用品の区分がわかる書類のコピー(ある場合)
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
電気用品例外承認申請
特定の用途に使用される電気用品については、例外的に経済産業大臣の承認を受けた場合は、技術基準に適合していなくても製造又は輸入(法第8条第1項)、ないしはPSEマーク表示無しで販売(法第27条第2項)する❦とができるとされています。
具体的には、次の表の3.にあるような場合をいいます。
1 | 根拠法令 | 電気用品安全法第8条第1項、法第27条第2項、法第43条電気用品安全法施行規則第10条、第18条 電気用品安全法等に基づく経済産業大臣の処分に係る審査基準等について |
2 | 申請の条件 | 届出事業者である❦と。(④は省略可能)電気用品の区分ごとに届ける❦と。 |
3 | 例外承認申請が認められている「特定の用途に使用される電気用品」 | ①ツーリストモデル ②リチウムイオン蓄電池 ③アンティーク照明 ④ビンテージもの ⑤その他、例外承認の対象となる場合の審査基準には以下のようなものがあるが、承認申請をご希望される場合は、経済産業省まで個別に相談の❦と。 • 特定の工作機械に若干の特殊な設計を施したモーターを使用する(特殊な保護装置を設ける)場合 • フロアダクトを天井吊りとして施設するため、特殊な設計とする(防水装置を省略する)場合 • スタジオ照明用制御盤のタンブラースイッチの使用に適した設計を施す(極間を小さくし、3極式とする)場合 • 特定の場所に使用するため、電線管を特殊な設計とする(厚さを特にうすくする)場合 |
4 | 申請に必要な事項 | 電気用品安全法施行規則 様式第8に記載のある項目 |
5 | 提出先(宛先) | 経済産業省産業保安グループ製品安全課(経済産業大臣宛て) |
6 | 提出方法 | インターネット経由(保安ネット)又は紙(郵送又は持参)による。 |
ただし、次の場合には、例外承認申請を必要としません。
i) 届出事業者等が専ら輸出用(日本国内で販売しない)の電気用品を製造又は輸入
する場合
❦の場合、事業の届出書(様式第1の第5項)に輸出専用のものである旨を記載します。
ⅱ) 相手先ブランド品の電気用品を、製造又は輸入する場合であって、届出事業者
が相手先の海外販売拠点等に直接輸出する場合
日本国内の販売行為であっても、それが輸出を目的とする場合は、「輸出用電気用品の特例」の規定を適用します。
ⅲ) 製造又は輸入を委託された電気用品(相手先ブランド品)であって、輸出のため
に電気用品をOEM元に販売する場合
❦の場合、日本国内において事業者間で販売の行為が行われるが、当該電気用品は日本国内で一般消費者には販売しないので、電xx施行令第4条の「輸出用電気用品の特例」の規定を適用します。
ただし、当初は輸出専用であった当該電気用品をツーリストモデルとして転用(販売)する場合は、例外承認申請の対象となります。
ⅳ) 届出事業者が、専ら輸出用の電気用品(電気・電子機器等)の部品・材料となる
電気用品を、メーカー等に販売する場合
当該電気用品は、日本国内での販売ですが、一般消費者には販売されず、結果として輸出用電気用品に組み込まれるか同梱されて輸出されるため、「輸出用電気用品の特例」を適用します。
次に、例外承認申請が認められている具体的な事例を説明します。
① ツーリストモデル
外国規格に適合している製品を国内で製造又は輸入し、外国での使用を目的に外国からの旅行者や日本人海外旅行者等に限定して国内で販売する場合、当該製品は例外承認の対象となります。
経済産業大臣の承認が得られれば、基準適合義務及び表示の義務が免除されますが、事業届出は必要となります。
なお、日本人海外旅行者又は外国からの旅行者のみやげ用の電気用品に同梱する「直流電源装置(ACアダプター、バッテリーチャージャー等)」や「電源コードセット(電源プラグと電源電線及び電源コネクターが一体となったもの)」については、当該電気用品とは別に例外承認申請を行う必要がありますので、注意が必要です。
また、パーソナルコンピュータのような電xxの対象外の製品に同梱する「直流電源装置」や「電源コードセット」は、製品と独立した電気用品として例外承認申請が必要となりますので、注意が必要です。
② リチウムイオン蓄電池
平成23年11月20日以降に製造、輸入される蓄電池のうち、以下の(イ)、(ロ)及び(ニ)若しくは(イ)、(ハ)及び(ニ)の条件を満たすものを例外承認申請の条件としています。
(イ) 平成23年11月19日以前に製造又は輸入された「機器」(※)に装着されるものとして、平成23年11月20日以降に補修用・交換用として国内製造又は輸入する蓄電池である❦と。
※「機器」とは、電気用品安全法で規制されるリチウムイオン蓄電池により、正常に作動する製品(パソコン、カメラ、携帯電話等)をいう。
(ロ) 平成20年11月19日以前に製造又は輸入された「機器」用の蓄電池については、JIS 規格又は UL 規格において一定の安全性が確認されている❦と。
(ハ) 平成20年11月20日から平成23年11月19日の期間中に製造又は輸入された「機器」用の蓄電池については、電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈についての一部を改正する通達(20221206 保局第6号)による改正前の電気用品の技術上の基準を定める省令(電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈(20130605 商局第 3 号、以下「旧解釈」という。)を整合規格として活用する場合は、旧解釈別表第九3(11)(12)除く。)に適合している❦と(蓄電池の試験条件は、電気用品安全法等に基づく経済産業大臣の処分に係る審査基準(20131220 商第 27 号)(1)ケに基づくもの)。
(ニ) 蓄電池本体(電池が小さくて表示できない場合など、蓄電池本体に表示する❦とが困難なものについては、蓄電池を包装する最小単位の包装容器)に次の内容を表示するものである❦と。
①「本製品は、一定の条件の下、経済産業大臣の例外承認を受けた蓄電池であり、特定の機器の交換用以外には使用できません。」という趣旨の文言。
②承認申請時に届け出た上記「特定の機器」の名称等(商品名、型番)。
③ アンティーク照明
アンティーク照明器具等について、電源コードやソケット等を新しいものに交換する等の電気的加工を行い電気用品として販売する場合には、電気用品安全法第8条第1項(技術基準適合)を免除する例外承認制度により申請する❦とができます。
なお、販売に際しては、以下の(イ)~(ハ)が求められます。
(イ)経済産業省から承認を受けた事業者である❦とを顧客からわかるようにしておく。 (経済産業省からの承認書(店舗が複数ある場合はコピーでも可)を店頭に掲げる、インターネットを利用した通信販売にあっては、経済産業省から承認を受けた電気用品である旨を販売ページに明記するなど。)
(ロ)製品を販売する際には、PSEマークや電気用品取締法に基づく表示 が付されていない電気用品であり、取扱注意が必要な旨を顧客が確実に理解できるように説明等を行った上でその旨記載された取扱説明書を添付して販売する。
(ハ)次のものをそれぞれ 3 年間保存する❦と。
a.製品の写真(カラー)
b.昭和43年11月の電気用品取締法施行以前に生産され、その貴重性・希少性から古美術品として取引されるものである証拠・証明書類等
c.電気用品安全法第8条第2項に規定する検査と同様の検査を実施した検査記録 d.製品の販売実績((ロ)の確認の有無を含む。)
❦❦で「アンティーク照明器具等」とは、
(ⅰ)電気スタンド・その他の白熱電灯器具・電灯付家具・コンセント付家具の何れかに該当し、
(ⅱ)昭和43年11月 施行の電気用品取締法の規制より前に生産されたものである等、主に装飾・観賞を目的とした古美術品であり、
(ⅲ)貴重性・希少価値が高いもの(通常1品もの)として取引されるものをいいます。
④ ビンテージもの
電気楽器、電子楽器、音響機器、写真焼付器、写真引伸機、写真引伸機用ランプハウス及び映写機(以下、「電気楽器等」という。)のうち、当該電気楽器等が既に生産終了しており、他の電気楽器等により代替する❦とができず、かつ、希少価値が高いもの、いわゆる「ビンテージもの」については、経済産業大臣に申請をして承認を受ける❦とにより、
「特別承認に係る電気楽器等一覧」10に掲げるすべての電気楽器等を、PSEマークや旧
法表示無しで販売する❦とができます。
なお、販売に際しては、以下の❦とが求められます。
(イ)経済産業省から承認を受けた事業者である❦とを顧客からわかるようにしておく。 (経済産業省からの承認書(店舗が複数ある場合コピーでも可)を店頭に掲げる、インターネットを利用した通信販売にあっては、経済産業省から承認を受けた電気用品である旨を販売ページに明記するなど。)
(ロ)製品を販売する際には、「PSEマークや旧法表示が付されていない電気用品であ り、取り扱いに慣れた者に販売する」旨を顧客が理解できるように説明し、その顧客が「取り扱いに慣れた者」である❦とを確認する。
(ハ)製品の販売実績((ロ)の確認の有無を含む。) を記録に残しておく。
10「特別承認に係る電気楽器等一覧」は、次のWebsite で確認ください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxxxx/xxxx/00_xxxxxx/xxxxxxx_xxxx.xxx
3.7.1 インターネット経由(保安ネット)による電子手続き
例外承認申請では、申請書類をPDF ファイルにしてアップロードし、保安ネット内から提出できる「簡易申請フォーム」の利用が可能です。
保安ネットにログイン後、メニューから ①「新規手続(簡易申請)」を選択し、
②法令「製品安全4法」、手続名「例外承認の申請」、提出先「経済産業大臣」を選択の上、必要な事項を入力し、申請書等を提出してください11。(「輸出用例外届出」は選択しないでください。)
なお、承認書は郵送により届きます。
①
②
図 15 保安ネットでの画面イメージ(例外承認申請)
3.7.2 紙による手続き
①ツーリストモデル、②リチウムイオン蓄電池の場合の届出書の記入例は記載例8及び
9のとおりです。
11 操作の詳細は「保安ネット操作マニュアル①【製品安全4法】」を参照してください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxx_xxxxxxxx/xxxxxxxxxx_xxxxxx/xxxx-xxx/xxxxxx_xxxxxxx_0.xxx
記載例8:例外承認申請(ツーリストモデル)の記載例
様式第8(第 10 条、第 18 条関係)
経済産業大臣 殿
電 気 用 品 例 x x 認 申 請 書
住 所
氏 名(名称及び代表者の氏名)
年 月 日
社印及び 社長印は 不要
電気用品安全法第8 条第1 項第1 号(第27条第2 項第1 号)の承認を受けたいので、次のとおり申請します。
申請者が販売のみを行う事業者の場合
申請者が製造・輸入事業者の場合
1 電気用品の品名
【記載上の注意点】 「その他の音響機器」「電気がま」等、電気用品名を記載する。
2 電気用品の構造、材質及び性能の概要
【記載上の注意点】
電気用品のモデル(機種名、型番等)ごとに、(1)構造(2)材質(3)性能の概要を記載する。また、❦れに関する資料として、別紙にて以下のものを添付する。
・申請モデルごとの外観写真又は概要図
・申請モデルごとの銘板写真又は模式図
・100V では動作が停止するような機能の概要、若しくは、機器本体に取り付けられているコード(コードセットを含む)全体及び差込みプラグの写真又は設計図。
3 対象となる技術基準
【記載上の注意点】
モデルごとに適合している IEC、UL 等の外国の規格名・番号等を記入。
4 承認を申請する理由
【記載上の注意点】
下記の趣旨を踏まえた文章を理由として記入する。
・当該電気用品が特定用途に供せられるもの(日本人外国旅行者、外国人観光客のみやげ用モデル(ツーリストモデル))である❦と。
・外国の規格に適合している❦と。また、❦れに関連する資料として、当該外国規格への適合を示す書類の概要を例外承認申請書に添付の❦と。
・外国で使用される❦とを前提に国内で販売される❦と。
5 用途
【記載上の注意点】
日本人外国旅行者、外国人観光客のみやげ用として販売する旨を明記するとともに、販売の方法(店頭、インターネットなど)や経路についても記載する。
また、下記の資料を添付する。
①販売事業者に対する誓約書(誓約書の締結ができない場合は通知書):日本人外国旅行者、外国人観光客のみやげ用にのみ販売でき、それ以外の販売は法に違反する旨を明記する。なお、通知書の場合は、その措置が確実に実行されている❦とがわかる書類を残しておく❦と。
例)「販売の際にパスポートの提示を求め、提示した日本人外国旅行者及び外国人観光客に限り販売する」等。それ以外の方法による場合は、その旨を記載する。
※誓約書(通知書)のあて先事業者名と例外承認の申請者が異なる場合は、別紙にて両者の関係を説明するとともに、責任の所在を明確にした書類を添付する。
②包装表示:「外国向けであり、日本国内仕様ではない旨」を記載したラベルのサンプル又は模式図、及びラベルを梱包箱に表示した状態を示した写真又は模式図。
連絡担当者:
電話番号 :
e-mail :
(株)イロハ産業 ○○部 観光 xx
03―1234―5678
Xxxxxx-xxxxxx@XXxx.XXXXX-xxxxxx.xx.xx
③本体表示:差込みプラグの形状が国内でも使用できる形状(平行刃のもの)の場合、次の本体表示についての資料を添付する。
※機器本体正面等の見えやすい箇所に明確に識別できる方法で、「外国向けのものであり、日本国内での使用を前提に製造されたものではない」旨の表示を行うラベルのサンプル又は模式図、及び機器本体に当該ラベルを表示した写真又は模式図。
なお、❦の場合の機器本体とは、電源コードセットを同梱する場合又は電源コードセットそのものの申請にあっては、電源コードセットそれ自体を指す。
6 製造、輸入又は販売を予定する数量
【記載上の注意点】
申請モデルごとに、製造、輸入又は販売を行う予定数量を記載する。
申請台数にかかわらず、おおよそ向❦う1年間の月別の販売計画を記載する。
7 使用者が特定している場合は、その者の氏名又は名称及び使用の場所
【記載上の注意点】
「パスポートを携帯している日本人外国旅行者及び外国人観光客」等と記載する。
8 届出の年月日及び電気用品の型式の区分
【記載上の注意点】
申請モデルごとに、該当する電気用品の型式の区分及び当該型式について製造又は輸入事業に係る法に基づく届出(電気用品取締法に基づく届出も含む)を行った年月日を記載する。
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
連絡担当者:
電話番号 :
e-mail :
(株)ABC電池 ○○部 経済 xx
03―1234―5678
Xxxxxx-xxxxxxx@XXXxxxxxxx.xx.xx
記載例9:例外承認申請(リチウムイオン蓄電池)の記載例
様式第8(第 10 条関係)
経済産業大臣 殿
電 気 用 品 例 x x 認 申 請 書
住 所
年 月 日
社印及び
氏 名(名称及び代表者の氏名)
社長印は
不要
電気用品安全法第8条第1項第1号の承認を受けたいので、次のとおり申請します。
1 電気用品の品名
リチウムイオン蓄電池
2 電気用品の構造、材質及び性能の概要
別紙のとおり
3 対象となる技術基準
別紙のとおり
4 承認を申請する理由
別紙のとおり
5 用途
別紙のとおり
6 製造、輸入又は販売を予定する数量
別紙のとおり
7 使用者が特定している場合は、その者の氏名又は名称及び使用の場所
別紙のとおり
8 届出の年月日及び電気用品の型式の区分
別紙のとおり
連絡先(担当者名、電話、E メールアドレス等)を余白に記載
用紙の大きさは、日本産業規格A4です。
別紙 の記載要領
「2 電気用品の構造、材質及び性能の概要」部分
本申請に係るリチウムイオン蓄電池の構造、材質、性能の概要(定格電圧、定格容量など)及び当該電気用品を使用する機器の概要を記載して下さい。
(※構造、材質及び性能の説明は、分かり易く表などにして頂いても結構です。)
「3 対象となる技術基準」部分
申請する蓄電池が次のいずれに該当しているかを記載して下さい。
◇平成 20 年 11 月 19 日以前に製造・輸入された機器の交換用のもの
・単電池にあっては、JIS C 8712(2006)又は平成19年8月9日改訂までのUL1642(Fourth Edition))
・組電池にあっては、JIS C 8712(2006)、平成17年9月21日改訂までのUL2054(Second Edition)又はRecommendations on the TRANSPORT OF DANGEROUS GOODS, Manual of Tests and Criteria, Fourth revised edition, UNITED NATIONS,(New York and Geneva, 2003))
◇平成 20 年 11 月 20 日から平成 23 年 11 月 19 日の期間中に製造・輸入された機器の交換用のもの
・ 旧解釈別表第九(3(11)及び(12)を除く。)の規定(❦の場合において携帯電子機器用のリチウムイオン蓄電池以外のリチウムイオン蓄電池に係る旧解釈別表第九附表第一表1及び表2の適用については、電気用品安全法等に基づく経済産業大臣の処分に係る審査基準(20131220 商第 27 号)別表第一及び別表第二に掲げる試験条件を適用する❦とができ、携帯電子機器用のリチウムイオン蓄電池に係る旧解釈別表第九附表第一表1及び表2(旧解釈別表第九3(1)、(4)及び(5)に係るものを除く。)の適用については、同審査基準別表第一及び別表第二に掲げる試験条件を適用する❦とができる。)
「4 承認を申請する理由」部分
申請する蓄電池が次のいずれに該当しているか記載して下さい。
・リチウムイオン蓄電池であって、平成20年11月19日以前に製造・輸入された機器への交換用として使用されるものであるため。
・リチウムイオン蓄電池であって、平成20年11月20日から平成23年11月19日期間中に製造・輸入された機器への交換用として使用されるものであるため。
また、申請する蓄電池が適合できない技術基準(箇所)とその理由を分かり易く記載して下さい。
「5 用途」部分
平成23年11月19日以前に製造・輸入された機器へ使用する交換用電池。
申請に係るリチウムイオン蓄電池を使用する機器(製品)一覧
蓄電池の型番 | 機器の名称 | 機器のメーカー名 | 機器(製品)のモデル名 |
【記載上の注意点】
上表の様な機器一覧の対応表を記載する(別添可)。また、本申請に係るリチウムイオン蓄電池の本体 (蓄電池本体に表示する❦とが困難なものについては、蓄電池を包装する最小単位の包装容器)に、「本製品は、一定の条件の下、経済産業大臣の例外承認を受けた蓄電池であり、特定の機器の交換用以外には使用できません」という趣旨、特定の機器の名称等(商品名、型番)を表示している❦とがわかる写真や図 (代表例)を添付下さい。
「6 製造、輸入又は販売を予定する数量」部分
過去の販売実績(出荷実績)と今後製造、輸入又は販売を予定(計画)する数量を記載して下さい。
(1)過去1年間の販売実績又は出荷実績
蓄電池の型番 | 製品名称/モデル名等 | 販売実績(出荷実績) |
(2)製造、輸入又は販売を予定する月別の予定数量(承認期間は最長1年間)
電池の型番 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | ○ 月 | 合 計 | |
「7 使用者が特定している場合は、その者の氏名又は名称及び使用の場所」部分使用者が不特定多数の場合は空欄としてください。
「8 届出の年月日及び電気用品の型式の区分」部分
リチウムイオン蓄電池の届出内容(届出年月日及び型式の区分)を記載して下さい。
届出年月日 | 平成20年11月20日 | |
リチウムイオン蓄電池の型式の区分 | 単電池の形状 | (1)円筒形のもの |
(2)角形のもの | ||
(3)その他のもの | ||
単電池の電解質の種類 | (1)液体状のもの | |
(2)その他のもの | ||
単電池の上限充電電圧 | (1)4.25V 以下のもの | |
(2)4.25V を超えるもの | ||
組電池の質量 | (1)7kg 以下のもの | |
(2)7kg を超えるもの | ||
電池ブロックの個数 | (1)1個のもの | |
(2)2個以上のもの | ||
過充電の保護機能 | (1)組電池で制御するもの | |
(2)組電池搭載機器又は充電器で制御するも の | ||
用途 | (1)携帯機器用のもの | |
(2)卓上機器用のもの | ||
(3)その他のもの |
届出年月日 | 平成22年4月1日 | |
リチウムイオン蓄電池の型式の区分 | 単電池の形状 | (1)円筒形のもの |
(2)角形のもの | ||
(3)その他のもの | ||
単電池の電解質の種類 | (1)液体状のもの | |
(2)その他のもの | ||
単電池の上限充電電圧 | (1)4.25V 以下のもの | |
(2)4.25V を超えるもの | ||
組電池の質量 | (1)7kg 以下のもの | |
(2)7kg を超えるもの | ||
電池ブロックの個数 | (1)1個のもの | |
(2)2個以上のもの | ||
過充電の保護機能 | (1)組電池で制御するもの | |
(2)組電池搭載機器又は充電器で制御するも の | ||
用途 | (1)携帯機器用のもの | |
(2)卓上機器用のもの | ||
(3)その他のもの |
その他参考として必要な添付資料
申請に係るリチウムイオン蓄電池及び当該蓄電池を使用する機器のカタログ・当該蓄電池の技術基準への適合を示す書類等の資料を添付して下さい。
用紙の大きさは、原則、日本産業規格A4としてください。
4. 技術基準適合義務等(法第8条)
届出事業者は電気用品を製造又は輸入しようとする場合、次の義務を履行しなければなりません。
● 設計段階における当該電気用品の技術基準適合義務(法第8条第1項)
● 製造段階における施行規則別表第三(検査の方式)に基づく検査の実施及びその結果の保存義務(法第8条第2項)。
なお、特定電気用品については、上記の届出事業者による自己確認に加え、ダブルチェックの観点から登録検査機関による適合性検査(法第9条第1項)を受け、適合証明書を保存しなければなりません。
技術基準適合義務(法第8条第1項)
適用する技術基準の確認
届出事業者は、電気用品の技術上の基準を定める省令(以下「技術基準省令」という。)に適合させる適切な方法を決定しなければなりません。
すべての電気用品に対応する技術基準は、技術基準省令において「性能規定」として平成
26年1月1日から適用されており(「別添資料5 電気用品安全法の体系(法・施行令・施行規則の比較表)」(P.94~98 下線部)及び「別添資料7 技術基準性能規定化の背景について」(P.117)参照。)、❦れを満足する基準の一つとして「電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈について」(以下「技術基準省令解釈」という。)が示されています。
なお、技術基準省令解釈の別表第一~十一と別表第十二は、「別添資料6 技術基準省 令解釈(通達)について(P.116)」のとおり、独立した基準体系によるものなので、基準の中で明示的に引用されない限り、両基準を混用する❦とはできない❦とに注意が必
要です。
❦の技術基準省令解釈では、すべての電気用品について、我が国固有の基準を別表第一~十一で規定しています(旧省令第1項基準)。一部の電気用品については、主に IEC 等の国際規格をベースに、我が国の配電事情を踏まえ12、デビエーション(差異)が付加された基準を別表第十二で規定しています(旧省令第2項基準)。❦の別表第十二については、IEC 基準とは差がある❦とから、IEC 基準に適合するからといって、必ずしも別表第十二に適合するとは限らない❦とに十分注意する必要があります。
なお、最新の技術基準省令解釈については、次の Website をご参照ください。
xxxxx://xxx.xxxx.xx.xx/xxxxxx/xxxxxxxx/xxxxx/xxxxx/xxx.xxxx#xxxxxxxxx_xxxxxxxx_xxxxxxxxxxxxxx
12 我が国においては、接地付きコンセントが普及していない❦とや、配電線の接地方式(我が国は TT 方式、欧米は主に TN 方式を採用)の違いによって電気用品で安全性を確保する必要がある❦と、他方、電源電圧が低い❦とによる感電保護に対して緩和されている❦と等が主な要因です。
技術基準適合の継続的な維持の必要性
技術基準に関連する省令、通達、告示等は、技術進歩を的確に反映するため適宜改正されます。❦のため、最新の技術基準関連法令を確認し、旧技術基準の猶予期間を把握する❦とで適正な技術基準へ適合した状態で常に製造又は輸入しなければなりません。
したがって、設計変更を行う場合は、あらかじめ設計変更による電気用品の技術基準への適合を確認する、また、電気用品を輸入する場合は通関時点の技術基準が適用される❦とに留意するなど、技術基準への不適合が発生しないよう注意が必要となります。
技術基準適合の証明
電xxの対象となる全ての電気用品は技術基準適合義務が課されており、製造・輸入事業者は、報告の徴収(法第45条)や立入検査等(法第46条)において義務履行の説明を求められる場合があるため、最も管理しやすい適合性確認の方法を手順化しておくなど事前に備えておく必要があります。
技術基準適合義務の具体的な実施方法
技術基準適合義務を履行するための具体的な方法として、次の例が考えられます。
①届出事業者自ら技術基準適合義務を履行する。
②届出事業者の責任において、試験機関や外国製造業者(輸入事業者の場合)等へ技術基準適合状況について依頼し、試験手順や試験結果の確認を行う。
❦の場合、電気用品の安全性についての最終責任を届出事業者が負う❦とを踏まえ、管理の程度を当該事業者が自ら適切に決定する必要があります。❦のため、届出事業者は、試験機関等へ試験を委託する❦とは可能ですが、単に、当該試験結果(技術基準適合性証明書等)を保有しているだけでは技術基準適合義務を果たした❦とにならず、(5)の技術資料も含め、扱う電気用品の技術基準適合性について理解し、説明責任は届出事業者が負う❦とを自覚する❦とが重要です。
技術資料の保管
電気用品の製造事業又は輸入事業に際して、技術基準適合は継続的な義務であるため、上記技術資料は製造事業又は輸入事業を行っている間だけではなく、電xx以外の消費生活用製品安全法や製造物責任法(PL法)などへの対応も考慮して適切な保管期間を決定する❦とが必要です。
技術基準の適合義務が免除されるもの
特定の用途に使用される電気用品として経済産業大臣の承認を受けたとき及び電気用品を試験的に製造し又は輸入するとき、技術基準の適合義務は免除されます(法第8条第1項ただし書き)。
さらに特例として、専ら輸出するための電気用品に関しては日本国内で使用される❦とがなく電xxの効力が及ばない❦とから技術基準の適合義務を免除されています(施行令第4条)。
検査の実施及び記録の保存(法第8条第2項)
届出事業者は、4.1 技術基準適合義務(法第8条第1項)(P.60)に示す技術基準適合義務を履行した後、製造又は輸入する電気用品について検査13を行い、その結果の記録を作成し、3年間保存する❦とが義務付けられています。
4.2.1 検査の方式
検査の方式は、特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品とでは異なり、それぞれについて、次の表 6 に示すように施行規則で規定しています。
表 6 法第8条第2項による検査の方式
特定電気用品 | 特定電気用品以外の電気用品 | |
関連法令 | 法第 8 条第 2 項 施行規則第 11 条、12 条施行規則別表第三 1 | 法第 8 条第 2 項 施行規則第 11 条、12 条施行規則別表第三 2 |
検査項目 | ①製造工程において行う検査 ②完成品について行う検査(全数) ③試料について行う検査(抜取り) | 完成品について行う検査(全数) |
検査記録の作成・保存 | ○ | ○ |
検査記録の保存期間 | 3年間 | 3年間 |
なお、❦の施行規則で規定している内容は、法令で課している最低限の項目であるため、量産する電気用品の特徴を踏まえて、それぞれの電気用品にとってさらに必要な項目を決定し、自らの事業形態を踏まえ最適な手順、方法で検査を行う❦とをあらかじめ定めて適切に実施する❦とが重要となります。
また、検査の実施においては、当該検査を行うために必要な検査機器をあらかじめ適切に校正しておく必要があります。校正の有効期限も考慮する必要があります。
特定電気用品の場合の検査
特定電気用品を製造又は輸入する事業者は、特定電気用品に対して、次の3項目の検査が義務付けられています。なお、完成品について行う検査の検査項目は電気用品によって異なります[施行規則第 11 条第 1 項及び別表第三 1]。
① 製造工程において行う検査
② 完成品について行う検査
③ 試料について行う検査
① 製造工程において行う検査
特定電気用品の製造工程において行う検査は、当該特定電気用品の製造の方法に応じ、当該特定電気用品を技術基準に適合させるために適当と認められる方法で、常時、当該特定電気用品の構造、材質及び性能について行わなければなりません。なお、材料又は部品
13 ❦の検査を「自主検査」と呼ぶ場合がありますが、電xxで義務付けられた検査であり、任意のものではありません。
に係る検査は、材料又は部品の購入に際して行う受入検査で当該検査と同等以上と認められるものをもって代える❦とができます。
② 完成品について行う検査
特定電気用品の完成品についての検査は、次のとおり一品ごと(全数)に対して技術基準に適合する方法14により行う必要があります。
表 7 特定電気用品の完成品について行う検査項目
特定電気用品 | 検査項目 | 検査対象 | ||||
外観 | 絶縁耐力 | 通電 | その他 | |||
ヒューズ(容器を有する温度ヒ ューズであって、その容器が充電されない構造のものを除く) | ○ | - | - | - | 全数 | |
配線用遮断器 | ○ | ○ | ○ | 過電流引外し特性(※1) | 全数 | |
漏電遮断器 | 動作時間の種類が高速型のもの | ○ | ○ | ○ | 過電流引外し特性(※1) 及び漏電引外し特性(※2) | 全数 |
その他のもの | ○ | ○ | ○ | 過電流引外し特性(※1) | 全数 | |
アンペア制用電流制限器 | ○ | ○ | ○ | 動作特性 | 全数 | |
施行令別表第一第六号から第一 〇号までに掲げる機械器具であって、温度過昇防止装置として用いる温度により動作する自動 スイッチを有するもの | ○ | ○ | ○ | 温度過昇防止装置として用いる温度により動作する自動スイッチの動作特性 | 全数 | |
上記以外の特定電気用品 | ○ | ○ | ○ | - | 全数 |
(※1)技術基準省令解釈の別表第四3(3)ト(イ)a若しくはbに定める試験の方法による❦と。 (※2)技術基準省令解釈の別表第四3(3)チ(ロ)a(a)及びdに定める方法による❦と。
③ 試料について行う検査
特定電気用品の材料、部品、半完成品又は完成品から任意に抽出した試料について行う検査は、材料、設計、製造方法、製造設備を変更した場合に、技術基準に適合する方法により、検査を行う必要があります。
特定電気用品以外の電気用品の場合の検査
特定電気用品以外の電気用品を製造又は輸入する事業者は、完成品について行う検査が電気用品ごとに義務付けられています。
完成品について行う検査は、一品ごと(全数)に対して技術基準に適合する方法により行う必要があります[施行規則第 11 条第 1 項及び別表第三 2]。
施行規則で規定されている検査内容のまとめを次の表 8 に示します。
14 技術基準に適合する方法とは、具体的には、①技術基準省令解釈別表第一~十一に記載の方法、若しくは②技術基準省令解釈別表第十二に記載の方法、又は③技術基準省令に照らして①②と同等以上と判断される方法のいずれかを指します。
表 8 特定電気用品以外の電気用品の完成品について行う検査項目
特定電気用品以外の電気用品 | 検査項目 | 検査対象 | |||
外観 | 絶縁耐力 | 通電 | 出力電圧 | ||
・電線管及びその付属品並びに ケーブル配線用スイッチボックス ・ヒューズ ・白熱電球 ・蛍光ランプ並びに装飾用電灯器具 | ○ | - | - | - | 全数 |
・ベルトコンベア ・理髪いす | ○ | ○ | - | - | 全数 |
・リチウムイオン蓄電池 | ○ | - | - | ○ | 全数 |
・上記以外の施行令別表第二に 掲げる電気用品 | ○ | ○ | ○ | - | 全数 |
4.2.2 検査記録
法第8条第2項の規定により届出事業者が検査記録に記載しなければならない検査記録は次の6項目です[施行規則第 11 条第 2 項]。
① 電気用品の品名及び型式の区分並びに構造、材質及び性能の概要
② 検査を行った年月日及び場所
③ 検査を実施した者の氏名
④ 検査を行った電気用品の数量
⑤ 検査の方法
⑥ 検査の結果
検査記録事項及び様式
検査記録に記載すべき事項は、別紙に型式の区分並びに構造、材質及び性能の概要や検査 の方法、検査結果の判定基準などを記載する方法も可能です。その場合の検査記録の様式は、 電xxで課せられている記載事項の内容を証明する関連資料と照合できる❦とが重要であり、検査結果は判定基準を別途説明できるような管理が必要です。
検査記録の様式については、法令で規定している必要な事項を記載していれば自由な様式で作成する❦とができます。ただし、単に「電気用品安全法に適合」だけの記録や外観、絶縁耐力、通電に合格している❦とだけの記録のような、製品仕様、検査仕様(方法)、検査結果の判断基準などとの関連が明確となっていない検査記録は、法的要件を満足しているとはいえないので、注意が必要です。
検査記録の保存
法第8条第2項の規定により届出事業者は検査記録を保存し、検査記録は必要なときに 提示、説明できるような保管が義務付けられています。保存期間は、特定電気用品、特定電気用品以外の電気用品共通で検査の日から3年です[施行規則第 11 条第 3 項]。
また、検査は一品ごとに(全数)行う必要があるため、ロット検査記録では法令要求を満足しません。その日の量産台数ごとの全ての製品の検査データが必要となります。
なお、検査記録の保管方法は、コンピュータによる保存も可能ですが、法第46条に基づく立入検査など、必要なときに書面の検査記録と同様に適宜取り出せるようにしておく必要があります[施行規則第 12 条]。
電子化等により検査記録を管理している場合の留意点を次の表 9 に示します。検査記録は、製品生産量に比例したデータ量となります。一日の検査記録を日報に写し、❦れを基に月報に整理し保管をする❦とが考えられますが、常時その仕組みを維持する❦とが必要です。
表 9 電子化等により検査記録を管理している場合の留意点
記録事項 | 留意点 |
①電気用品の品名及び型式の区分並びに構造、材質及び性能の概要 | 事業の届け出した「品名及び型式の区分等」と製品に対応した識別 (例えば、モデル名や型式番号)との紐付けによる方法でも可能。 |
②検査を行った年月日及び場所 | 別途資料で検査を行った場所を説明できる記号等であっても可能。 |
③検査を実施した者の氏名 | 絶縁耐力等の自動検査機械の場合には「検査を実施した者の氏名」が 実在しないため、検査に対して責任を負える者であっても可能。 |
④検査を行った電気用品の数量 | 製品管理番号(シリアル番号等)で管理する❦とができます。 |
⑤検査の方法 | 検査記録に記載しなくても、別書類との紐付けを行い、別書類でそれ を説明できるようにしておく❦とで可能。 |
⑥検査の結果 | 自動検査機械では判定が合否のみの場合もあるので、判定基準を別 途説明できる管理方式であっても可能。 |
輸入事業者の場合の留意事項
輸入の場合であっても、国内で製造する場合と同様の検査が必要となります。
多くの場合、輸入事業者は最終責任を負う❦とを前提に、必要な検査を海外の製造事業者の品質管理部門や、第三者機関に委託して行い、結果を確認するとともに、検査記録を取得・保管する❦ととなります。
❦のため、輸入事業者が外国の製造工場又は第三者に検査を委託する場合、検査記録の内容を理解し、書類の正当性を判断するとともに、説明できる❦とが重要となります。
5. 特定電気用品の適合性検査(法第9条)
届出事業者は、特定電気用品を製造又は輸入しようとする場合、当該電気用品を販売する時までに、次の義務を履行しなければなりません。
ただし、既に当該電気用品と同一型式の適合証明書の交付を受け、それが有効期間内である場合や、海外製造事業者から適合同等証明書の副本を入手し保存している場合などは、適合性検査を省略する❦とができます。
⚫ 特定電気用品に対する登録検査機関による適合性検査の受検義務
⚫ 有効な適合証明書の交付を受け、❦れを保存する義務
❦❦で登録検査機関とは、その能力について国際規格(ISO/IEC17065)に適合すると認められ国の登録を受けた検査機関であり、中立xxな第三者として、届出事業者が行った技術基準適合義務や工場の検査設備の適切性について、届出事業者から提出される資料に基づき、特定電気用品の試験品の検査や工場検査を行います。その結果を踏まえ、届出事業者が該当する電気用品の型式に属する電気用品に対する技術基準適合を理解し検査できる能力を証明する❦とが法第9条の適合性検査の役割です。
なお、登録検査機関は中立xxな第三者性を確保する必要があるため、国際的な基準に基づき、申請者に対するコンサルティング15を行ってはならない、とされています。
適合性検査の概要
適合証明書と保存について
適合性検査に合格した場合、登録検査機関から「適合証明書」が交付されます。「適合証明書」は、電気用品によって、3年、5年、7年の有効期間16があり、同一型式に属する電気用品であって、適合証明書の有効期間内の適合証明書を保存している場合に限って、適合性検査を省略する❦とができます。
適合性検査の検査方式
適合性検査の方式は、法第9条第1項において、1号検査(ロット検査)と2号検査(サンプル検査及び検査設備)が規定されています。電xxの前身である電気用品取締法では1号検査が規定されていなかった❦ともあり、現状、2号検査が主流となっています。
また、適合性検査の方法については、施行規則第14条では「法8条第1項に規定する技術基準への適合を確認するために適切と認められる方法」と定められており、その詳細は各登録検査機関に委ねられています。
次の表 10 に、それぞれの検査方式の概要を示します。
15 コンサルティングとは、認証された製品の、設計、製造、据付け、保守又は流通に関与する❦とをさします(JIS Q 17065:2012 の 3.2 項参照)
16 詳細は、電気用品安全法施行令別表第一参照
表 10 適合性検査の検査方式
1号検査 | 2号検査 | |||
検査内容 | 製 品 試 験 | |||
対 象 | 製造・輸入する特定電気用品そのもの | 製造・輸入する特定電気用品の型式の区 分を代表する試験用サンプル | ||
試 験 数 | ロットの大きさに応じた抜き取り数 | 1回 | ||
試験基準 | 技術上の基準を定める省令による | |||
工 場 調 査 | なし | 工場の検査設備 | ||
検査頻度(有効期限) | 製造ロット毎 | 3年、5年又は7年 (特定電気用品毎に、施行令別表第1において規定) | ||
検査のタイミング | ロット毎に製造完了から販売までの間 | 販売するときまで |
なお、1号検査における輸入の場合のロットについては、輸入後に集積したものなどをロットとするのでは無く、生産した海外工場における製造ロットを輸入の場合のロットとして扱う❦ととなります。❦れは、輸入後に集積したものの場合、生産時期や生産工場の異なるものが混在してしまうため、抜き取りによる試験が、対象となる輸入する特定電気用品そのものでは無くなる可能性があるためです。
また、1号検査を適用した製品と、対象となるロットとの関係性を明確にするためには、シリアル番号を適合証明書に記載するなどの措置が重要となります。
適合性検査の特例
法第9条第1項ただし書きでは「同項の証明書と同等なものとして経済産業省令で定めるものを保存している場合」については、適合性検査を省略する❦とができるとされています。
❦の「証明書と同等なもの」については施行規則第13条に規定されており、同条第1号に基づき、外国の製造事業者が登録検査機関の適合性検査を受検し交付された証明書(❦の場合は、「適合同等証明書」といいます。)の副本17を、輸入事業者が外国の製造事業者から受領し保存していれば、適合同等証明書の有効期間内は、適合性検査を省略する❦とができます。また、同条第2号では、国内製造品の逆輸入についての特例を定めています。
詳細は、「5.3 適合性同等証明書及び適合証明書の写し(副本)の交付」(P.72)を参照してください。なお、❦れらの場合であっても、法第8条の技術基準適合義務等は省略できませ んので、注意が必要です。
17 複写機によるコピーではなく、必要の都度、外国製造事業者が、受検した登録検査機関に副本交付申請を行い、登録検査機関が発行した副本の❦とです。
適合性検査の受検手順
適合性検査は、通常、サンプル検査と工場の検査設備に対する検査からなります。❦のうち、サンプル検査は、申請の特定電気用品の品名に対応する技術基準に基づいて実施されますが、登録検査機関によっては対応できないものがあるため、事前に、登録検査機関の登録区分を確認しておく必要があります 。
なお、工場の検査設備に関する基準については、別途、電気用品の区分ごとに要求事項がされる検査設備及び対応する技術上の基準が規定されています。(施行規則別表第四)
2号検査における適合性検査の受検手順の流れを次に説明します。
手順1 受検申請前準備
① 法第8条に基づく届出事業者による技術基準適合義務等の準備
⮚ 受検申請に関わる当該特定電気用品名及びその「型式の区分」
⮚ 適合性検査用サンプルの技術基準適合確認及びその報告書・データ
⮚ 施行規則第15条及び別表第四で規定の検査設備の整備及び管理
② 受検しようとする登録検査機関の手続き等の確認
⮚ 登録検査機関が提供する情報の確認
登録検査機関に対して、適合性検査の実施に必要不可欠な情報等を確認する必要があります。例えば、サンプルに2層以上の基板、ハイブリッド IC、モールド(充填)された部品等その詳細がブラックボックス化された部分を含む場合であって、その部分が適合性検査の適否の判断に影響を与える場合は、サンプルに加えて該当部分の回路図やモールド(充填)前の部品等の提出が必要となる場合があります。
手順2 登録検査機関への受検申請
登録検査機関には、法令で規定される事項(施行規則第16条、第27条)を適切に管理するための申請書式が用意されています。ホームページでダウンロード可能な場合もあります。申請書への記載不備や添付文書の漏れを防ぐ観点から、疑問点等がある場合は、事前に受検する登録検査機関へ確認してください。
申請に必要な主なものを表 11 に示します。適合性検査対象の電気用品により異なるため、事前に受検する登録検査機関に対して確認する❦とが必要です。
料金に関わる事項は、各登録検査機関の料金規定に基づいており、事前に確認しておく必要があります。同一特定電気用品であって同一の「型式の区分」に属するものであっても、サンプルの構造、使用部品・材料、提供される報告書やデータ、適用基準等、適合性検査実施上の違いから異なる料金が設定されている場合があるので、注意が必要です。
表 11 登録検査機関への適合性検査の受検申請に必要なもの
1. 申請書
(1) 申請者の氏名又は名称及び住所
申請者が法人の場合、法人名及びその代表者の氏名も必要。
(2) 特定電気用品の品名
品名については、施行規則別表第二に記載の品名を記載の❦と。
(3) 型式の区分
申請する特定電気用品の「型式の区分」について、施行規則別表第二を参照の❦と。
(4) 構造、材質及び性能の概要
「型式の区分」を考慮して作成する❦と。
(5) 技術基準
サンプルについて法第8条第1項に基づき適用した基準を記載の❦と。
(6) 特定電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地
(7) 申請年月日
申請受理日は、申請に必要なすべてのものが提出された❦とが確認された日となります。
2. 申請特定電気用品名とその「型式の区分」及び適用技術基準
適合証明書には、サンプル品の該当特定電気用品名とその「型式の区分」を記載するため、サンプルと製造又は輸入する❦とになる量産品が同一の型式の区分内の設計・仕様になっている❦とが必要不可欠です。
サンプルに適用する技術基準については、技術基準省令解釈の別表第一~十一又は別表第十二のどちらを適用するかどうか明確に示す必要があります。
3. 検査設備リスト
検査設備については、施行規則別表第四に「電気用品の区分」ごとに検査設備が規定されています。別表第四に基づき作成した該当設備のリスト及びその関連資料を提出する必要があります。検査設備の検査については、現地審査の必要がある❦とから、日程調整等も含めて申請前に申請予定先登録検査機関へ確認してください。
4. サンプルに関するもの
(1) サンプル
提出するサンプル(該当する場合その部品等を含む)の数については、そのサンプルの構造、使用部品・材料、適用基準などで必要な数が変わる❦とから、登録検査機関への確認が必要です。また、サンプル本体に対する試験以外にそのサンプルで使用している部品・材料に対する個別試験が必要となる場合もあります。
(2) 回路図
(3) 重要部品リスト(安全性確保に影響すると考えられる部品・材料)
(4) 取扱説明書(製品販売時に添付するもの、日本語版)
(5) 完成品・使用部品等の仕様書、構造図、配線図、基板のパターン図等
(6) 使用部品・材料の証明書(該当するものがある場合)
(7) 特殊操作・扱い等ある場合、それを記した文書
(8) 定格表示ラベル(製品への直接印刷・刻印等ラベル以外の場合、そのデザイン図)
5. 委任状
申請者が、他者に申請に関わる権限を委任する場合に委任状が必要となります。委任状には、委任権限の範囲・その期間、担当者連絡先等必要な事項を記入してください。
手順3 適合性検査の受検
① サンプルに対する検査
申請者が製造又は輸入をしようとする電気用品のサンプルに対する検査を行います。登録検査機関は、当該サンプルが技術基準に適合しているかどうか試験等を実施し、確認します。試験によっては複数のサンプルが必要になる❦とがあります。
検査は各登録検査機関内の施設で行われるほか、登録検査機関の規定に基づき外部試験
所、電気用品を製造する工場等で行われる場合もあります。
サンプルに対する試験において、適用基準への不適合が判明した場合、登録検査機関は、申請者へ不適合事項をエラーレポートとして報告します。不適合事項の報告を受けた場合、その内容を吟味し、是正措置を行うか、当該申請の取下げ等、一定期間内に対応する❦と が必要です。
登録検査機関は、不適合事項に対する客観的根拠を申請者に示します。しかし、申請者に対する設計変更、部品交換等の技術支援はコンサルティングに該当するため、禁止されています。
② 工場検査の受検について
製造又は輸入する電気用品のサンプルの検査に加え、電気用品を製造する工場の検査設備に対して、施行規則別表第四(検査設備)に基づき、登録検査機関が行う工場検査を受検する必要があります。施行規則別表第四では、電気用品の区分ごとに要求される検査設備及び対応する技術上の基準が規定されており、例えば、直流電源装置に要求される検査設備は、交流用電気機械器具の欄に記載のものが適用されます。
工場検査では、検査設備の精度、校正記録、管理体制等が検査されます。❦のため、届出事業者は、表 12 を参考に、工場検査受検に際して、検査設備に係る記録・文書等については事前に準備する❦とが必要です。検査設備には、外部から賃貸契約したものを含める
❦とができます。
表 12 2号検査における検査設備に対する検査について
1. 検査設備の精度について法令で定めがあるときは、当該検査設備を使用する際に法令で定められた精度を満たしている必要があります。
2. 検査設備には様々なものがあり、その使用環境も様々です。また、同じ検査設備であっても、使用者によって使用環境は異なります。❦のため、検査設備の校正周期や点検方法等について一律に定める❦とは適当ではありません。
3. したがって、検査設備の使用時に法令で定められた精度が満たされるように、各届出事業者がその責任において精度を確認する❦とになります。
4. 登録検査機関が行う適合性検査において、検査対象事業者の検査設備を検査するに当たっては、当該事業者が自己の使用する検査設備の使用環境に合わせ、適切な校正周期や点検方法を定め、法令で定められた精度が維持されるように管理しているかを確認してください。具体的には、個々の検査設備について、使用環境に適した校正マニュアル等が定められているか、また、その内容が当該検査設備の校正等として適切であるか、といった点を確認する❦とになります。
工場検査において、適用基準への不適合が判明した場合、登録検査機関は、申請者へ不適合事項をエラーレポートとして報告します。不適合事項の報告を受けた場合、その内容を吟味し、是正措置を行うか、当該申請の取下げ等、一定期間内に対応する❦とが必要です。
手順4 証明書の受領及び保管
適合性検査の結果、サンプルに対する検査及び検査設備に対する検査の両方の結果が適
合であると判断された場合、登録検査機関は、申請者に対し法第9条第1項に規定する証明書を法第9条第2項に基づき交付しますので、届出事業者である申請者は、有効期限中適切に保管する必要があります。
なお、証明書に関する注意事項については、次の表 13 を参照してください。
表 13 証明書に関する注意事項
1. 証明書は、電気用品ごと施行規則別表第二で示される要素と区分の組合せとして決定される
「型式の区分」を基礎として交付されます。❦のため、証明書は、製品識別ごと行われる一般的な製品認証制度のものとは異なるため、注意が必要です。
2. 適合性検査は、申請「型式の区分」の対象製品群から申請者が適合性検査用に提供するサンプルに対し実施されるため、証明書において適合性検査のサンプルの識別情報は記載されません。
3. 特定電気用品である新製品の「型式の区分」が、当該特定電気用品の既保有証明書の「型式の区分」と同じ場合、有効期限内の証明書を保存している場合に限って、適合性検査は免除されます。(法第8条第1項の技術基準適合義務は免除されません。)
4. 当該特定電気用品を販売するときまでに交付を受け、有効期限内の証明書を保存しなければなりません。
5. 証明書は、当該特定電気用品ごとに、政令で規定される有効期限(3年、5年、7年)があります。
6. 証明書を政令で規定の期間保存の後においてもなお、当該証明書の範囲にある特定電気用品を製造又は輸入する場合、既に保有する証明書の交付日を起点として政令で規定の期間が経過する前までに、再度適合性検査の申請を行い新しい証明書の交付を受ける必要があります。登録検査機関は、前回と同一である必要はありません。
7. 証明書の保存をもって、法第8条の義務が免除されるものではありません。
8. 証明書の交付を受けるため受検する適合性検査で適用された技術基準が証明書に記載の「型式の区分」にあるすべての製品に必ず適用されなければならないという❦とではありません。技術基準の改正は、法第9条あるいは証明書とは関係なく適時に行われる❦とや、法第
8条第1項の技術基準適合確認を正しく理解する必要があります。
9. 国内外の製品認証制度等に基づく証明書等(例、IECEE-CB 証明書、欧州の適合証明書、その他)をもって第9条の証明書に代える❦とはできません。なお、IECEE-CB 証明書は、適合性検査の際に活用する❦とが可能です。
適合同等証明書及び適合証明書の写し(副本18)の交付
「5.1(3)適合性検査の特例」(P.67)に示したとおり、電xx第9条には、「証明書と同等なもの」が規定されています。有効期間内にある「証明書と同等なもの」を保存する❦とにより、法第9条の適合性検査を省略する❦とができます。
外国の製造事業者が製造した特定電気用品を輸入する場合
具体的には、施行規則第13条第1号に規定されており、手続きの流れは、次のようになります。
① 特定電気用品を製造する外国の製造事業者は、登録検査機関に適合性検査に相当する検査の受検を申請します。
② 検査に合格した場合、登録検査機関から、「適合同等証明書」が交付されます。
③ 同等証明書がカバーする特定電気用品を輸入しようとする輸入事業者は、海外の製造事業者に、「適合同等証明書の写し(副本)」の交付を求めます。
④ 当該外国製造事業者は、登録検査機関に「適合同等証明書の写し(副本)」の交付を申請します。
⑤ 登録検査機関は、「適合同等証明書の写し(副本)」を発行します。
⑥ 外国製造事業者は、登録検査機関から交付を受けた「適合同等証明書の写し(副本)」を輸入事業者に渡します。
⑦ 輸入事業者は、有効期限内にある「適合同等証明書の写し(副本)」を保存する❦とをもって、法第9条の適合性検査を省略する❦とができます。
なお、❦の手続きで省略できるのは法第9条の適合性検査だけであり、法第8条第1項の技術基準適合義務、同第2項の検査及び記録の保存など省略できません。
①
②
③
適合同等証明書
④
⑥
適
の
合 写 同し 等
( 証副 明本 書
)
⑤
適
の 合
写 同
し 等
( 証
副 明
本 書
)
申請の流れ:
証明書の流れ:
製造事業者が既に当該電気用品の適合同等証明書を取得済みの場合は、
輸入事業者は③から手続きを始める❦とができる。
国内登録
(外国登録
)検査機関
外国の製造事業者
輸入事業者
⑦
図 16 外国の製造事業者から輸入する場合
18製造事業者の副本交付申請に基づき、登録検査機関が発行した副本をさします。複写機による単純なコピーではありません。
国内の製造事業者が製造・輸出した特定電気用品を逆輸入する場合
具体的には、施行規則第13条第2号に規定されており、手続きの流れは、次のようになります。
① 特定電気用品を製造する国内の製造事業者は、登録検査機関に適合性検査の受検を申請します。
② 検査に合格した場合、登録検査機関から、「適合証明書」が交付されます。
③ 適合証明書がカバーする特定電気用品を輸入しようとする輸入事業者は、国内の製造事業者に、登録検査機関に「適合証明書の写し(副本)」の交付を求めます。
④ 当該国内製造事業者は、登録検査機関に「適合証明書の写し(副本)」の交付を申請します。
⑤ 登録検査機関は、「適合証明書の写し(副本)」を発行します。
⑥ 国内製造事業者は、登録検査機関から交付を受けた「適合証明書の写し(副本)」を輸入事業者に渡します。
⑦ 輸入事業者は、有効期間内にある「適合証明書の写し(副本)」を保存する❦とをもって、法第9条の適合性検査を省略する❦とができます。
なお、❦の手続きで省略できるのは法第9条の適合性検査だけであり、法第8条第1項の技術基準適合義務、同第2項の検査及び記録の保存など省略できません。
①
②
③
適合証明書
④
⑥
適
の
合 写 証し 明
( 書副 本
)
⑤
適 の 合写 証し 明
( 書副 本
)
申請の流れ:
証明書の流れ:
製造事業者が既に当該電気用品の適合証明書を取得済みの場合は、輸入
事業者は③から手続きを始める❦とができる。
国内登録
(外国登録
)検査機関
国内の製造事業者
輸入事業者
⑦
図 17 国内の製造事業者が製造・輸出した特定電気用品を逆輸入する場合
6. 表示
電xxの対象となる電気用品を販売又は販売の目的で陳列しようとする場合は、PSEマーク表示が必要となります(法第27条)。
PSEマークは、電気用品の表面に容易に消えない方法で表示し、その近くには届出事業者名や登録機関名を表示する❦とが求められます(施行規則第17条、同別表第五)。
また、PSEマーク表示するためには、製造・輸入事業者は、次の義務を履行する必要があります(法第10条)。
⚫ 当該電気用品の技術基準適合義務(法第8条第1項)
⚫ 施行規則別表第三(検査の方式)に基づく検査の実施及びその結果の保存義務(法第8条第2項)。
⚫ 特定電気用品の場合、届出事業者による法第8条第1項の技術基準適合義務について、国に登録した第三者機関(登録検査機関)の適合性検査によるダブルチェックを受ける義務(法第9条第1項)
PSEマーク表示の詳細
表示内容は、特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品では異なります(次表参照)。特定電気用品では① 、②登録検査機関名、③届出事業者名の表示が、特定電気用品以外の電気用品では① 、③届出事業者名の表示が義務付けられています。
また、④技術基準省令及び技術基準省令解釈で表示が義務付けられている項目も併せて表示が必要となります。
表 14 電xxで規定されている電気用品への表示内容
表示内容 | 特定電気用品 | 特定電気用品以外の 電気用品 |
①電気用品に表示する記号 | ||
②適合性検査を行った登録検査機関名又は その略称、登録商標 | ○ | - |
③届出事業者名又はその略称、登録商標 | ○ | ○ |
④技術基準省令及び技術基準省令解釈で 規定されている項目 | ○ | ○ |
特定電気用品及び特定電気用品以外の電気用品に対する表示内容について、具体的な取り扱いを次に示します。
なお、特定電気用品及び特定電気用品以外の電気用品の機能を兼ねる電気用品(複合品)の場合は、菱形のPSEマークと丸形のPSEマーク両方を表示する必要があります。(例えば、冷温水サーバ(P.20))
表 15 特定電気用品の表示例(直流電源装置の場合)
①
②
登録検査機関名
○○株式会社 ③
入力:100V、13VA、50-60Hz ④出力:DC12V 200mA
① 特定電気用品に表示が義務付けられるマーク
② 適合性検査を行った登録検査機関名又はその届け出した登録商標、承認された略称
③ 届出事業者名又はその届け出した登録商標、承認された略称
注:①②③については、原則近接して表示
④ 定格等(電気用品名ごとに技術基準において規定されています。)
(施行規則第17条で規定:①+②+③)
表 16 特定電気用品以外の電気用品の表示例(空気清浄機の場合)
①
○○株式会社 ③
100V、42/48W、50/60Hz ④
① 特定電気用品以外の電気用品に表示が義務付けられるマーク
③ 届出事業者名又はその届け出した登録商標、承認された略称
注:①③については、原則近接して表示
④ 定格等(電気用品名ごとに技術基準において規定されています。)
(施行規則第17条で規定:①+③)
PSEマークの簡易表示について
電線、ヒューズ、配線器具等の部品材料であって構造上表示スペースを確保する❦とが困難なものにあっては、次に示すように、本来の記号に変えて、簡易記号 <PS>E、(PS)
E を表示する❦とができます。(施行規則別表第六及び別表第七)
ただし、充分なスペースが確保でき、容易に識別できるような大きさで表示できる場合は、本来の記号を表示しなければなりません。
【特定電気用品の場合】
【特定電気用品以外の電気用品の場合】
⇒ <PS>E
⇒ (PS)E
届出事業者又は検査機関の名称に代えて表示する登録商標、略称について
電気用品に表示すべき届出事業者又は検査機関の氏名又は名称については、その者が経済産業大臣の承認を受けた略称、又は経済産業大臣に届け出た登録商標(商標法(昭和34年法律第 127 号)第2条第5項の登録商標をいう。) を用いる❦とができます。
①届出事業者が届出事業者名に変えて略称を表示したい場合は、経済産業大臣に申請し、承認を受けて表示する❦とができます[3.5 略称表示承認申請(P.44)参照]。ただし、現在、運用上の判断から届出事業者は電気用品名が異なってもひとつの略称しか承認されません。
②届出事業者が届出事業者名に変えて登録商標を表示する場合は、経済産業大臣に届出て表示する❦とができます[3.6 登録商標表示届出(P.47)参照]。
技術基準省令及び技術基準省令解釈で定められた表示内容について
施行規則第17条で定められた表示の他に電気用品の技術基準省令及び技術基準省令解釈において各々の電気用品名ごとに表示すべき事項が定められています。
例えば、「直流電源装置」及び「空気清浄機」が技術基準省令解釈の別表第八を適用する場合は、表 17 に示す内容を表示しなければなりません。
なお、表示内容は、電気用品によっては技術基準省令解釈の別表第一~十一と別表第十二では異なる場合があるため注意する必要があります。
表 17 別表第八 附表第六 電気用品の表示の方式(抜粋)
電気用品名 | 表示の方式 | |
表示すべき事項 | 表示の方法 | |
直流電源装置 | 1 定格電圧 2 定格入力容量 3 定格周波数 4 定格出力電圧 5 定格2次電流 6 自動車スタータ用に使用するものにあつては、その旨 7 おもちや用のものにあつては、その旨 8 二重絶縁構造のものにあつては、その記号 | 表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示する❦と。 |
空気清浄機 | 1 相(定格電圧が125V を超えるものの場合に限る。) 2 定格電圧 3 定格消費電力 4 定格周波数 5 屋外用のものにあつては、その旨 (電気鉛筆削機、換気扇、送風機、電気冷風機、電気加湿機、空気清浄機、電気掃除機、電気黒板ふきクリーナー、その他の電気吸じん機、電気床磨き機、ベル、ブザー及びチャイムの場合に限る。) 6 屋内用のものにあつては、その旨(ベル トコンベア、自動販売機、両替機、送風 | 表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示する❦と。 |
機及びその他の電気吸じん機の場合に限る。) 7 二重絶縁構造のものにあつては、その 記号 |
長期使用製品に関する表示について
経年劣化を原因として、重大事故発生率は高くないものの事故件数が多い製品5品目 [扇風機、換気扇、エアコン、洗濯機、ブラウン管テレビ] (産業用のものを除く。)については、消費者等に長期使用時の注意喚起を促すための表示が技術基準省令で求められており、次の内容を製品本体に表示する❦ととされています。
1 製造年
2 設計上の標準使用期間
3 設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨
製品本体への表示例を次に示します。
【設計上の標準使用期間】 △△年
設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事
故に至るおそれがあります。
20XX年
【製造年】
!
その他の表示
家庭用品品質表示法(電気機械器具品質表示規程)に基づく表示
家庭用品品質表示法は、一般消費者が製品の品質を正しく認識し、その購入に際し不測の損失を被る❦とのないように、事業者に家庭用品の品質に関する表示を適正に行うよう要請し、一般消費者の利益を保護する❦とを目的に、昭和37年に制定されました。
中でも以下の電気機械器具17品目については「主な性能」、「使用上の注意」、責任の所在を明らかにするための「氏名又は名称」などを表示する❦とが規定されています。
・エアコンディショナー ・テレビジョン受信機
・電気毛布
・電気ポット
・電気冷蔵庫
・ジャー炊飯器
・電子レンジ
・電気パネルヒーター
・電気コーヒー沸器
・電気ホットプレート
・電気ロースター
・換気扇
・電気洗濯機
・電気掃除機
・電気かみそり
・電気ジューサー、電気ミキサー及び電気ジューサーミキサー
・卓上スタンド用けい光灯器具
家庭用品品質表示法の製品本体への表示例を次に示します。
【電気洗濯機の表示例】
家庭用品品質表示法に基づく表示の詳細は、次の消費者庁の Website を参照してください。
xxxxx://xxx.xxx.xx.xx/xxxxxx/xxx/xxx_00.xxxx
7. 販売の制限
販売事業者は、法第27条によりPSEマーク表示や届出事業者名などが正しく表示されたものでなければ、電気用品を販売し又は販売の目的で陳列してはならない❦とが規定されています。
❦のため、販売事業者は、自ら販売する電気用品について、一例として次の事項を確認する必要があります。
①販売する製品が電気用品に該当するか。
②電気用品に該当する場合、特定電気用品であるか特定電気用品以外の電気用品であるか。
③特定電気用品、特定電気用品以外の電気用品に付されるPSEマークが正しく表示されているか。
④電気用品に付されるPSEマークの近くに製造・輸入届出事業者名や登録検査機関名などが表示されているか。
⑤PSEマークは、電気用品の表面に容易に消えない方法で表示されているか。
改正履歴
制定改正年月日 | 主な改正点 | |
Ver.1 | 2012 年 5 月 31 日 | ・新規制定 |
Ver.2 | 2014 年 1 月 1 日 | ・利用者の便を図るため、原則、見開きで収まるように全体の項番、内容、記述を整理 ・性能規定化した技術基準省令の施行に伴い、「技術基準適合義務等」の内容を修正するとともに、併せて別添資料として「技術基準性能規定化の背景」、「自己適合宣言に際して必要な技術資料」を追加 ・同等証明書等の交付手続きの内容を実態に合わせて修正 ・別添資料として「過去の運用通達の取扱い」を追加 ・「使用上の注意」を表紙裏に移動 ・「電気用品取締法の概要」を添付資料に移動。 |
Ver.3 | 2017 年 1 月 1 日 | ・第1章の事前/事後のフロー図を簡明化(図 2、図 3) ・第3章のアンティーク、ビンテージの紙面を増量(2ページ化)し、ビンテージもののリストのアドレスを追記 ・第6章「表示」の内容を、電xxに基づく表示と他法規に基づく表示に整理見直し ・HP アドレス、法令比較表、検査機関リスト等を最新情報に更新するとともに、不正確な記述箇所を見直し・修正 ・別添資料の掲載順の見直し |
Ver.4.0 | 2019 年 7 月 1 日 | (各ページ共通) ・PDF で表示されるページ番号との不一致解消のため、ページ番号の付与を表紙から開始 ・Webアドレスを最新のものに更新 ・日本工業規格A4 → 日本産業規格A4 ・商務流通保安グループ → 産業保安グループ ・様式の記入例から元号を削除 (裏表紙)引用法令の一覧表の記述を整理し、最新情報に更新した。 (P13、71)長期使用製品安全点検・表示制度の対象品目名を政省令における出現順に並べ替えた。 (P19)施行規則の規定に記述を整合させた;「改善命令など必要な措置を行う際の単位」→「表示の禁止など必要な措置を行う際の単位」 (P57)特定電気用品に対して実施する完成品について行う検査項目のうち、技術基準に適合する方法の具体例を明確にした。 (P60~61)特定電気用品に対して1号検査を実施する際の要件を明確にした。 (別添資料2)電気用品全リスト ・使いやすさ向上のため、電気用品名に通し番号を付与した。 (別添資料4)電気用品取締法改正の概要 ・記述内容を見直し、改正点の概要をより具体的なものに改めた。 |
Ver.4.1 | 2021 年 1 月 1 日 | (P2)関連法令情報を更新した。 (P28、30、36、38、42)インターネット経由による届出について追記した。 (P41、46、47、49)届出/申請書類様式の押印欄削除に伴い、記入例を修正した。 (別添資料3) ・登録検査機関情報を更新した。 |
Ver.4.2 | 2022 年 4 月 1 日 | (別添資料2)タイポ修正 P76 ヒューズ4品目の順入替え、p78 ゴム絶縁電線類→ゴム系絶縁電線類、合成樹脂系絶縁電線→合成樹脂系絶縁電線類 (別添資料3)、(別添資料10) ・登録検査機関情報及び問い合わせ先情報の時点修正 |
Ver.4.2.1 | 2022 年 4 月 12 日 | (P28)(保安ネットとは)URL のリンク切れ修正 |
改正年月日 | 主な改正点 | |
Ver.5.0 | 2022 年 12 月 28 日 | (各ページ共通)国の手続電子化推進の方針を踏まえ、届出/申請の手続きは、原則電子申請とする❦とを中心とした見直し・修正を実施。 (P2、別添資料5)引用法令の法令番号・最終改正を時点修正。 (P10)1.1.4 項の流通後規制に係る記述内容を見直し整理。 (P12)ネットパトロールの概要を追記。 (P13、77、78)長期使用製品安全点検制度の対象品目から電気用品が外れた❦とに伴い、関連する記述を削除。 (P26)組み合わせによる、型式の区分の説明を見直すとともに、例示の2×3× 5の組み合わせを想定する電気用品の区分表を理解促進のため追記。 (P29)各局窓口一覧表について、連絡先として従来の電話番号に加え、各局のメールアドレス及びWebsite を追記。 (P34~57)届出書/申請書の記入例について、欄外の連絡先に、メールアドレスも記入するよう修正。 (P52、58)リチウムイオン蓄電池の例外承認基準で引用していた技術基準解釈別表第九の改正に伴い、関連する記述を修正。 (P77)家庭用品品質表示法の対象品リストを同法施行令の出現順に修正。 (P78)電xx HP の販売事業者向けガイドにおける記述と整合させるため、販売事業者の確認事項に「④PSEマーク近傍に事業者名・登録検査機関名の表示」及び「⑤PSEマークは電気用品の表面に容易に消えない方法で表示」すべき旨追記。 (別添資料2)電気用品リストに、【包装ヒューズ類】や【金属製電線xx附属品】といった電気用品の区分に係る見出しを追記するとともに、特定電気用品以外の電気用品の一覧表の体裁を整理(4列→3列)。 (別添資料3)登録検査機関の詳細については、迅速な更新・公開が可能となる電xxHPに委ねる❦ととし、本手引書に掲載のリストを簡略化。 (別添資料10)従来の問い合わせ先一覧は、表5の窓口一覧に統合集約し、替わりに電子申請(保安ネット)の手続きの理解促進のための案内として「保安ネットの基本操作と手続き」を掲載。 |
別添資料1 用語の定義について
「製造」について
電気用品を完成させる行為をさします。技術基準の適合に影響のある改造等を行う❦とを含みます。製造行為の完了は、法第8条第2項の完成検査が終了したときをもって判断します19。なお、消費者が所有する電気用品の改造・修理行為は「製造」に該当しません。
「輸入」について
電気用品を外国から日本国内に引き取る行為(通関)を指し、輸入通関手続きの完了をもって、輸入行為が完了したものとみなされます。なお、個人輸入20及び輸入代行21は「輸入」に含まれません。
「販売」について
電気用品の所有権を移転する行為(景品22の譲渡を含む)をいい、インターネットを利用したモール運営事業者などの通信販売も含まれます。なお、レンタル23は販売には含まれません。
「事業者」について
製造、輸入又は販売の事業を行う者をいい、継続的又は反復的に行われない個人売買を除きます。「届出事業者」とは、法第3条の事業の届出を行った者をいいます。
「遅滞なく」について
「遅滞なく」は、時間的に遅れてはならない❦とを示す他の副詞である「直ちに」及び
「速やかに」に比べると時間的即時性が弱い場合が多く、正当な又は合理的な理由による遅滞は許容されるものと解されています24。
19 ただし完成品検査のみを実施する場合は製造にあたらない。
20 海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が本人使用を目的として電気用品を直接購入する❦と。
21 個人の注文を受けた都度、海外の事業者に発注を行う行為をいい、在庫をもって直接個人に販売する場合は輸入代行に含まれない。
22 粗品、おまけ、賞品等、顧客を誘引するための手段として、商品・サービスの取引に付随して提供する電気用品。
23 自らが所有する電気用品の所有権を移転せず、他の者に貸し出す❦と。
24 出典:法制執務研究会編、新訂ワークブック法制執務 第 6 版 pp716、ぎょうせい (平成 26 年 9 月)
電 気 用 品 名 | 証明書の有効期間 | 電 気 用 品 名 | 証明書の有効期間 | ||
電 線 類 | 配 線 器 具 | ||||
【ゴム系絶縁電線類】 | 30 | タンブラースイッチ | 7年 | ||
1 | ゴム絶縁電線 | 7年 | 31 | 中間スイッチ | 7年 |
2 | ケーブル (導体の公称断面積が 22 ㎟以下) | 7年 | 32 | タイムスイッチ | 7年 |
33 | ロータリースイッチ | 7年 | |||
3 | 単心ゴムコード | 7年 | 34 | 押しボタンスイッチ | 7年 |
4 | より合わせゴムコード | 7年 | 35 | プルスイッチ | 7年 |
5 | 袋打ちゴムコード | 7年 | 36 | ペンダントスイッチ | 7年 |
6 | 丸打ちゴムコード | 7年 | 37 | 街灯スイッチ | 7年 |
7 | その他のゴムコード | 7年 | 38 | 光電式自動点滅器 | 7年 |
8 | キャブタイヤコード | 7年 | 39 | その他の点滅器 | 7年 |
9 | ゴムキャブタイヤケーブル | 7年 | 40 | 箱開閉器 | 7年 |
10 | ビニルキャブタイヤケーブル | 7年 | 41 | フロートスイッチ | 7年 |
42 | 圧力スイッチ | 7年 | |||
【合成樹脂系絶縁電線類】 | 43 | ミシン用コントローラー | 7年 | ||
11 | 合成樹脂絶縁電線 | 7年 | 44 | 配線用遮断器 | 7年 |
12 | ケーブル (導体の公称断面積が 22 ㎟以下) | 7年 | 45 | 漏電遮断器 | 7年 |
46 | カットアウト | 7年 | |||
13 | 単心ビニルコード | 7年 | 47 | 差込みプラグ | 7年 |
14 | より合わせビニルコード | 7年 | 48 | コンセント | 7年 |
15 | 袋打ちビニルコード | 7年 | 49 | マルチタップ | 7年 |
16 | 丸打ちビニルコード | 7年 | 50 | コードコネクターボディ | 7年 |
17 | その他のビニルコード | 7年 | 51 | アイロンプラグ | 7年 |
18 | 単心ポリエチレンコード | 7年 | 52 | 器具用差込みプラグ | 7年 |
19 | その他のポリエチレンコード | 7年 | 53 | アダプター | 7年 |
20 | 単心ポリオレフィンコード | 7年 | 54 | コードリール | 7年 |
21 | その他のポリオレフィンコード | 7年 | 55 | 延長コードセット | 7年 |
22 | キャブタイヤコード | 7年 | 56 | その他の差込み接続器 | 7年 |
23 | 金糸コード | 7年 | 57 | ランプレセプタクル | 7年 |
24 | ビニルキャブタイヤケーブル | 7年 | 58 | セパラブルプラグボディ | 7年 |
25 | 耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤケーブル | 7年 | 59 | その他のねじ込み接続器 | 7年 |
60 | 蛍光灯用ソケット | 7年 | |||
61 | 蛍光灯用スターターソケット | 7年 | |||
ヒューズ | 62 | 分岐ソケット | 7年 | ||
63 | キーレスソケット | 7年 | |||
【温度ヒューズ】 | 64 | 防水ソケット | 7年 | ||
26 | 温度ヒューズ | 7年 | 65 | キーソケット | 7年 |
66 | プルソケット | 7年 | |||
【つめ付きヒューズ】 | 67 | ボタンソケット | 7年 | ||
27 | つめ付きヒューズ | 7年 | 68 | その他のソケット | 7年 |
69 | ねじ込みローゼット | 7年 | |||
【包装ヒューズ類】 | 70 | 引掛けローゼット | 7年 | ||
28 | 管形ヒューズ | 7年 | 71 | その他のローゼット | 7年 |
29 | その他の包装ヒューズ | 7年 | 72 | ジョイントボックス | 7年 |
別添資料2 電気用品全リスト特定電気用品(116品目)
電 気 用 品 名 | 証明書の有効期間 | 電 気 用 品 名 | 証明書の有効期間 | ||
電 流 制 限 器 | 電動力応用機械器具 | ||||
73 | アンペア制用電流制限器 | 7年 | 96 | 電気ポンプ | 5年 |
74 | 定額制用電流制限器 | 7年 | 97 | 電気井戸ポンプ | 5年 |
98 | 冷蔵用のショーケース | 5年 | |||
xx単相変圧器類 | 99 | 冷凍用のショーケース | 5年 | ||
100 | アイスクリームフリーザー | 5年 | |||
75 | おもちや用変圧器 | 7年 | 101 | ディスポーザー | 5年 |
76 | その他の家庭機器用変圧器 | 7年 | 102 | 電気マッサージ器 | 5年 |
77 | 電子応用機械器具用変圧器 | 7年 | 103 | 自動洗浄乾燥式便器 | 5年 |
78 | 蛍光灯用安定器 | 7年 | 104 | 自動販売機 | 5年 |
79 | 水銀灯用安定器その他の高圧放電灯用安定器 | 7年 | 105 | 浴槽用電気気泡発生器 | 3年 |
106 | 観賞魚用電気気泡発生器 | 3年 | |||
80 | オゾン発生器用安定器 | 7年 | 107 | その他の電気気泡発生器 | 3年 |
108 | 電動式おもちや | 5年 | |||
電 熱 器 具 | 109 | 電気乗物 | 5年 | ||
110 | その他の電動力応用遊戯器具 | 5年 | |||
81 | 電気便座 | 5年 | |||
82 | 電気温蔵庫 | 5年 | 電子応用機械器具 | ||
83 | 水道凍結防止器 | 7年 | |||
84 | ガラス曇り防止器 | 7年 | 111 | 高周波脱毛器 | 3年 |
85 | その他の凍結又は凝結防止用電熱器具 | 7年 | |||
交流用電気機械器具 | |||||
86 | 電気温水器 | 5年 | |||
87 | 電熱式吸入器 | 5年 | 112 | 磁気治療器 | 3年 |
88 | 家庭用温熱治療器 | 5年 | 113 | 電撃殺虫器 | 5年 |
89 | 電気スチームバス | 5年 | 114 | 電気浴器用電源装置 | 5年 |
90 | スチームバス用電熱器 | 5年 | 115 | 直流電源装置 | 5年 |
91 | 電気サウナバス | 5年 | |||
92 | サウナバス用電熱器 | 5年 | 携 帯 発 電 機 | ||
93 | 観賞魚用ヒーター | 5年 | |||
94 | 観賞植物用ヒーター | 5年 | 116 | 携帯発電機 | 5年 |
95 | 電熱式おもちや | 5年 | |||
特定電気用品以外の電気用品(341品目)
電 線 類 | 44 | ライティングダクト | 102 | 電気加温台 | |
【ゴム系絶縁電線類】 | 45 | ライティングダクト用のカップリング | 103 | 電気牛乳沸器 | |
1 | ケーブル(導体の公称断面積が 22mm2 を 超えるもの) | 46 | ライティングダクト用のエルボー | 104 | 電気湯沸器 |
47 | ライティングダクト用のティ | 105 | 電気コーヒー沸器 | ||
2 | 電気温床線 | 48 | ライティングダクト用のクロス | 106 | 電気茶沸器 |
49 | ライティングダクト用のフィードインボックス | 107 | 電気酒かん器 | ||
【合成樹脂系絶縁電線類】 | 50 | ライティングダクト用のエンドキャップ | 108 | 電気湯せん器 | |
3 | 蛍光灯電線 | 51 | ライティングダクト用のプラグ | 109 | 電気蒸し器 |
4 | ネオン電線 | 52 | ライティングダクト用のアダプター | 110 | 電磁誘導加熱式調理器 |
5 | ケーブル(導体の公称断面積が 22mm2 を 超えるもの) | 53 | その他のライティングダクトの附属品及 びライティングダクト用接続器 | 111 | その他の調理用電熱器具 |
112 | ひげそり用湯沸器 | ||||
6 | 電気温床線 | 113 | 電気髪ごて | ||
xx単相変圧器類 | 114 | ヘアカーラー | |||
電線xx及び附属品 | 54 | ベル用変圧器 | 115 | 毛髪加湿器 | |
【金属製電線xx】 | 55 | 表示器用変圧器 | 116 | その他の理容用電熱器具 | |
7 | 金属製の電線管 | 56 | リモートコントロールリレー用変圧器 | 117 | 電熱ナイフ |
8 | 一種金属製可撓電線管 | 57 | ネオン変圧器 | 118 | 電気溶解器 |
9 | 二種金属製可撓電線管 | 58 | 燃焼器具用変圧器 | 119 | 電気焼成炉 |
10 | その他の金属製可撓電線管 | 59 | 電圧調整器 | 120 | 電気はんだごて |
11 | 金属製のフロアダクト | 60 | ナトリウム灯用安定器 | 121 | ❦て加熱器 |
12 | 一種金属製線樋 | 61 | 殺菌灯用安定器 | 122 | その他の工作用又は工芸用の電熱器具 |
13 | 二種金属製線樋 | 123 | タオル蒸し器 | ||
小型交流電動機 | 124 | 電気消毒器(電熱装置) | |||
【金属製電線xx附属品】 | 62 | 反発始動誘導電動機 | 125 | 湿潤器 | |
14 | 金属製のカップリング | 63 | 分相始動誘導電動機 | 126 | 電気湯のし器 |
15 | 金属製のノーマルベント | 64 | コンデンサー始動誘導電動機 | 127 | 投込み湯沸器 |
16 | 金属製のエルボー | 65 | コンデンサー誘導電動機 | 128 | 電気瞬間湯沸器 |
17 | 金属製のティ | 66 | 整流子電動機 | 129 | 現像恒温器 |
18 | 金属製のクロス | 67 | くま取りコイル誘導電動機 | 130 | 電熱ボード |
19 | 金属製のキャップ | 68 | その他の単相電動機 | 131 | 電熱シート |
20 | 金属製のコネクター | 69 | かご形三相誘導電動機 | 132 | 電熱マット |
21 | 金属製のボックス | 133 | 電気乾燥器 | ||
22 | 金属製のブッシング | 電 熱 器 具 | 134 | 電気プレス器 | |
23 | その他の電線xx又は可撓電線管の金 属製の附属品 | 70 | 電気足温器 | 135 | 電気育苗器 |
71 | 電気スリッパ | 136 | 電気ふ卵器 | ||
24 | ケーブル配線用スイッチボックス | 72 | 電気ひざ掛け | 137 | 電気育すう器 |
73 | 電気座布団 | 138 | 電気アイロン | ||
【合成樹脂製等電線xx】 | 74 | 電気カーペット | 139 | 電気裁縫ごて | |
25 | 合成樹脂製電線管 | 75 | 電気敷布 | 140 | 電気接着器 |
26 | 合成樹脂製可撓管 | 76 | 電気毛布 | 141 | 電気香炉 |
27 | CD管 | 77 | 電気布団 | 142 | 電気くん蒸殺虫器 |
78 | 電気あんか | 143 | 電気温きゆう器 | ||
【合成樹脂製等電線xx附属品】 | 79 | 電気いすカバー | |||
28 | 合成樹脂製等のカップリング | 80 | 電気採暖いす | 電動力応用機械器具 | |
29 | 合成樹脂製等のエルボー | 81 | 電気❦たつ | 144 | ベルトコンベア |
30 | 合成樹脂製等のコネクター | 82 | 電気ストーブ | 145 | 電気冷蔵庫 |
31 | 合成樹脂製等のボックス | 83 | 電気火鉢 | 146 | 電気冷凍庫 |
32 | 合成樹脂製等のノーマルベンド | 84 | その他の採暖用電熱器具 | 147 | 電気製氷機 |
33 | 合成樹脂製等のブッシング | 85 | 電気トースター | 148 | 電気xxx |
34 | 合成樹脂製等のキャップ | 86 | 電気天火 | 149 | 空気圧縮機 |
35 | その他の電線xx又は可撓電線管の合 成樹脂製等の附属品 | 87 | 電気魚焼き器 | 150 | 電動ミシン |
88 | 電気ロースター | 151 | 電気ろくろ | ||
36 | ケーブル配線用スイッチボックス | 89 | 電気レンジ | 152 | 電気鉛筆削機 |
90 | 電気❦んろ | 153 | 電動かくはん機 | ||
ヒューズ | 91 | 電気ソーセージ焼き器 | 154 | 電気はさみ | |
【包装ヒューズ類】 | 92 | ワッフルアイロン | 155 | 電気捕虫機 | |
37 | 筒形ヒューズ | 93 | 電気た❦焼き器 | 156 | 電気xxx |
38 | 栓形ヒューズ | 94 | 電気ホットプレート | 157 | 電気刈込み機 |
95 | 電気フライパン | 158 | 電気芝刈機 | ||
配 線 器 具 | 96 | 電気がま | 159 | 電動脱穀機 | |
39 | リモートコントロールリレー | 97 | 電気ジャー | 160 | 電動もみすり機 |
40 | カットアウトスイッチ | 98 | 電気なべ | 161 | 電動わら打機 |
41 | カバー付ナイフスイッチ | 99 | 電気フライヤー | 162 | 電動縄ない機 |
42 | 分電盤ユニットスイッチ | 100 | 電気卵ゆで器 | 163 | 選卵機 |
43 | 電磁開閉器 | 101 | 電気保温盆 | 164 | 洗卵機 |
165 | 園芸用電気耕土機 | 228 | 電気冷風機 | 289 | エル・イー・ディー・ランプ |
166 | 昆布加工機 | 229 | 電気除湿機 | 290 | 電気スタンド |
167 | するめ加工機 | 230 | ファンコイルユニット | 291 | 家庭用つり下げ型蛍光灯器具 |
168 | ジューサー | 231 | ファン付コンベクター | 292 | ハンドランプ |
169 | ジュースミキサー | 232 | 温風暖房機 | 293 | 庭園灯器具 |
170 | フッドミキサー | 233 | 電気温風機 | 294 | 装飾用電灯器具 |
171 | 電気製めん機 | 234 | 電気加湿機 | 295 | その他の白熱電灯器具 |
172 | 電気もちつき機 | 235 | 空気清浄機 | 296 | その他の放電灯器具 |
173 | コーヒーひき機 | 236 | 電気除臭機 | 297 | エル・イー・ディー・電灯器具 |
174 | 電気缶切機 | 237 | 電気xx拡散機 | 298 | 広告灯 |
175 | 電気肉ひき機 | 238 | 電気掃除機 | 299 | 検卵器 |
176 | 電気肉切り機 | 239 | 電気レコードクリーナー | 300 | 電気消毒器(殺菌灯) |
177 | 電気パン切り機 | 240 | 電気黒板ふきクリーナー | 301 | 家庭用光線治療器 |
178 | 電気かつお節削機 | 241 | その他の電気吸じん機 | 302 | 充電式携帯電灯 |
179 | 電気氷削機 | 242 | 電気床磨き機 | 303 | 複写機 |
180 | 電気洗米機 | 243 | 電気靴磨き機 | ||
181 | 野菜洗浄機 | 244 | 運動用具又は娯楽用具の洗浄機 | 電子応用機械器具 | |
182 | 電気食器洗機 | 245 | 電気洗濯機 | 304 | 電子時計 |
183 | 精米機 | 246 | 電気脱水機 | 305 | 電子式卓上計算機 |
184 | ほうじ茶機 | 247 | 電気乾燥機 | 306 | 電子式金銭登録機 |
185 | 包装機械 | 248 | 電気楽器 | 307 | 電子冷蔵庫 |
186 | 荷造機械 | 249 | 電気オルゴール | 308 | インターホン |
187 | 電気置時計 | 250 | ベル | 309 | 電子楽器 |
188 | 電気掛時計 | 251 | ブザー | 310 | ラジオ受信機 |
189 | 自動印画定着器 | 252 | チャイム | 311 | テープレコーダー |
190 | 自動印画xxx | 253 | サイレン | 312 | レコードプレーヤー |
191 | 謄写機 | 254 | 電気グラインダー | 313 | ジュークボックス |
192 | 事務用印刷機 | 255 | 電気ドリル | 314 | その他の音響機器 |
193 | あて名印刷機 | 256 | 電気xxx | 315 | ビデオテープレコーダー |
194 | タイムレコーダー | 257 | 電気の❦ぎり | 316 | 消磁器 |
195 | タイムスタンプ | 258 | 電気スクリュードライバー | 317 | テレビジョン受信機 |
196 | 電動タイプライター | 259 | 電気サンダー | 318 | テレビジョン受信機用ブースター |
197 | 帳票分類機 | 260 | 電気ポリッシャー | 319 | 高周波ウエルダー |
198 | 文書細断機 | 261 | 電気金切り盤 | 320 | 電子レンジ |
199 | 電動断裁機 | 262 | 電気ハンドシャー | 321 | 超音波ねずみ駆除機 |
200 | コレーター | 263 | 電気みぞ切り機 | 322 | 超音波加湿機 |
201 | 紙とじ機 | 264 | 電気角のみ機 | 323 | 超音波洗浄機 |
202 | 穴あけ機 | 265 | 電気チューブクリーナー | 324 | 電子応用遊戯器具 |
203 | 番号機 | 266 | 電気スケーリングマシン | 325 | 家庭用低周波治療器 |
204 | チェックライター | 267 | 電気タッパー | 326 | 家庭用超音波治療器 |
205 | 硬貨計数機 | 268 | 電気ナットランナー | 327 | 家庭用超短波治療器 |
206 | 紙幣計数機 | 269 | 電気刃物研ぎ機 | ||
207 | ラベルタグ機械 | 270 | その他の電動工具 | 交流用電気機械器具 | |
208 | ラミネーター | 271 | 電気噴水機 | 328 | 電灯付家具 |
209 | 洗濯物仕上機械 | 272 | 電気噴霧機 | 329 | コンセント付家具 |
210 | 洗濯物折畳み機械 | 273 | 電動式吸入器 | 330 | その他の電気機械器具付家具 |
211 | おしぼりxx | 274 | 指圧代用器 | 331 | xxx |
212 | おしぼり包装機 | 275 | その他の家庭用電動力応用治療器 | 332 | 電気ペンシル |
213 | 自動販売機(特定電気用品を除く) | 276 | 電気遊戯盤 | 333 | 漏電検知器 |
214 | 両替機 | 277 | 浴槽用電気温水循環浄化器 | 334 | 防犯警報器 |
215 | 理髪いす | 335 | アーク溶接機 | ||
216 | 電気歯ブラシ | 光源及び光源応用機械器具 | 336 | 雑音防止器 | |
217 | 電気ブラシ | 278 | 写真焼付器 | 337 | 医療用物質生成器 |
218 | 毛髪乾燥機 | 279 | マイクロフィルムリーダー | 338 | 家庭用電位治療器 |
219 | 電気かみそり | 280 | スライド映写機 | 339 | 電気冷蔵庫(吸収式) |
220 | 電気バリカン | 281 | オーバーヘッド映写機 | 340 | 電気さく用電源装置 |
221 | 電気つめ磨き機 | 282 | 反射投影機 | ||
222 | その他の理容用電動力応用機械器具 | 283 | ビューワー | リチウムイオン蓄電池 | |
223 | 扇風機 | 284 | エレクトロニックフラッシュ | 341 | リチウムイオン蓄電池 |
224 | サーキュレーター | 285 | 写真引伸機 | ||
225 | 換気扇 | 286 | 写真引伸器用ランプハウス | ||
226 | 送風機 | 287 | 白熱電球 | ||
227 | 電気冷房機 | 288 | 蛍光ランプ |
施行令別表第一・第二における電気用品の定め方及び電気用品名について
1. 施行令別表第一・第二の構成
電気用品は次のとおり「大分類」「中分類」「小分類」で定義されています。
漢数字:大分類(適用範囲)
(算用数字):中分類(適用範囲)
算用数字:小分類(適用範囲)
※電気用品の範囲等の解釈(通達)で定義されている「電気用品名」は、原則最小の
「分類」となっています。
2.具体例(電気用品名は網掛け部、適用範囲に係る記述は波線部)
(例1) 大分類及び中分類の2階層で電気用品を定義している箇所
八 電動力応用機械器具であつて、次に掲げるもの(定格電圧が 100 ボルト以上 300 ボルト以下及び定格周波数が 50 ヘルツ又は 60 ヘルツのものであつて、交流の電路に使用するものに限る。)
(1)ベルトコンベア(可搬型のものに限る。)
※大分類:電動力応用機械器具、中分類:ベルトコンベア
(例2) 大分類、中分類及び小分類の3階層で電気用品を定義している箇所
八 電動力応用機械器具であつて、次に掲げるもの(定格電圧が 100 ボルト以上 300 ボルト以下及び定格周波数が 50 ヘルツ又は 60 ヘルツのものであつて、交流の電路に使用するものに限る。)
(略)
(33)事務用機械器具であつて、次に掲げるもの
1 謄写機及び事務用印刷機(長幅が 515 ミリメートル以下及び短幅が364 ミリメートル以下の物の印刷に使用するものに限る。)並びにあて名印刷機
※大分類:電動力応用機械器具、中分類:事務用機械器具、小分類:謄写機、事務用印刷機、あて名印刷機
電気用品名とは
「電気用品の範囲等の解釈について」(通達)では、
(定義)電気用品名とは、電気用品の型式の区分における品名をいう。
とされており、施行令別表第一及び第二で定義する電気用品は、分類が3階層(大分類・中分類・小分類)の場合は小分類が、2階層(大分類・中分類)の場合は中分類が、1階層(大分類)の場合は大分類が電気用品名(以下「政令電気用品名」という。)となっています。
また、施行規則別表二の型式の区分には、政令電気用品名をさらに細分化した電気用品名が存在します25(以下「省令電気用品名」という。)。
電xxの現行規制対象品目の数を示すいわゆる「457品目」は、政令電気用品名(省令電気用品名が存在するものを除く。) と省令電気用品名を足し合わせた数となっています。
25例えば政令電気用品名「差込み接続器」を細分化した省令電気用品名「コンセント」「延長コードセット」などが存在
別添資料3 登録検査機関リスト(2022年12月28日 現在)国内登録検査機関
法人の名称/承認略称/届出商標 | 法人の連絡先 | 登録の区分 |
一般財団法人 電気安全環境研究所承認略称:JET | xxxxxx xxxxxx 00 x 00 x TEL:00-0000-0000 | ①電線 ②ヒューズ ③配線器具 ④電流制限器 ⑤xx単相変圧器及び放電灯用安定器 ⑥電熱器具 ⑦電動力応用機械器具 ⑧電子応用機械器具 ⑨交流用電気機械器具 ⑩携帯発電機 |
一般財団法人 | xxxxxx区 | ①xx単相変圧器及び放電灯用安定器 |
日本品質保証機構 | xxxxxx丁目 25 番地 | ②電熱器具 |
③電動力応用機械器具 | ||
承認略称:JQA | TEL:00-0000-0000 | ④電子応用機械器具 ⑤交流用電気機械器具 |
一般社団法人 | 静岡県浜松市北区 | ①電線 |
電線総合技術センター | 新xxx丁目 4 番 4 号 | |
承認略称:JCT 届出登録商標:JCT
| TEL:000-000-0000 | |
テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社 承認略称:TÜV RJ 届出登録商標: | xxxxxxxxxxxxxxxx 00 x 0 x TEL:000-000-0000 | ①電線 ②ヒューズ ③配線器具 ④xx単相変圧器及び放電灯用安定器 ⑤電熱器具 ⑥電動力応用機械器具 ⑦電子応用機械器具 ⑧交流用電気機械器具 ⑨携帯発電機 |
株式会社UL Japan | 三重県伊勢市xx町 4383 番 326 | ①交流用電気機械器具 |
<本社> TEL:0000-00-0000 | ||
承認略称:UL Japan | <東京本社> TEL:00-0000-0000 | |
インターテックジャパン株式会社 届出登録商標: | xxxxxxxxxx 00 x 0 x TEL:00-0000-0000 | ①交流用電気機械器具 |
株式会社コスモス・コーポレイシヨ | xxxxxxxxx 000 xx 0 | ①電熱器具 |
ン 承認略称:cosmos | TEL:0000-00-0000 | ②電動力応用機械器具 ③電子応用機械器具 ④交流用電気機械器具 |
届出登録商標: | ⑤携帯発電機 | |
一般財団法人 日本ガス機器検査協会 承認略称:JIA | xxxxxxxxxx 0 x 00 x TEL:00-0000-0000 | ①電熱器具 |
SGSジャパン株式会社 | 神奈川県横浜市保土ケ谷区 | ①交流用電気機械器具 |
神戸町 134 番地 横浜ビジネスパーク | ||
承認略称:SGS Japan | ノーススクエアⅠ 1、3、5階 | |
TEL:000-0000-0000 | ||
外国登録検査機関
法人の名称/承認略称/届出商標 | 法人の連絡先 | 登録の区分 |
テュフ ラインランド | 11階、758、パートウロード、 | ①配線器具 |
台湾 リミテッド | セクション4、ショウサン区、 | ②xx単相変圧器及び放電灯用安定器 |
台北105、台湾 | ③電熱器具 | |
承認略称:TÜV RT 届出登録商標: | ④電動力応用機械器具 ⑤電子応用機械器具 ⑥交流用電気機械器具 ⑦携帯発電機 | |
テュフ ラインランド | 香港新界チュンワン半山街10-16 | ①xx単相変圧器及び放電灯用安定器 |
香港 リミテッド | xx工業ビル3、4階 | ②電熱器具 |
③電動力応用機械器具 | ||
承認略称:TÜV RHK | ④交流用電気機械器具 | |
届出登録商標: | ||
中国品質認証センター | 中華人民共和国北京市豊台区 | ①電線 |
南四環xx188号9区 | ②ヒューズ | |
承認略称:CQC | ③配線器具 ④電流制限器 | |
⑤xx単相変圧器及び放電灯用安定器 | ||
⑥電熱器具 | ||
⑦電動力応用機械器具 | ||
⑧電子応用機械器具 | ||
⑨交流用電気機械器具 ⑩携帯発電機 | ||
財団法人台湾商品檢測驗證中心 | 台湾桃園市xx区文明路29巷8号 | ①電線 |
②配線器具 | ||
承認略称:ETC | ③電流制限器 ④交流用電気機械器具 | |
UL LLC 承認略称:UL-US | アメリカ合衆国xxxxxxxxxxxxx xxxxxxxxx333番地 | ①ヒューズ ②配線器具 ③電熱器具 ④電動力応用機械器具 ⑤交流用電気機械器具 |
TÜV SÜD PSB Pte Ltd 承認略称:TÜV SÜD 届出登録商標:: | 15 International Business Park, TÜV SÜD @ IBP, Singapore 609937 | ①電線 ②ヒューズ ③配線器具 ④xx単相変圧器及び放電灯用安定器 ⑤電熱器具 ⑥電動力応用機械器具 ⑦交流用電気機械器具 |
日・シンガポール新時代経済連携協定に基づく適合性評価機関
電xxに規定する特定電気用品について、以下の適合性評価機関が実施した適合性評価の証明書を届出事業者が保存している場合は、「特定機器に係る適合性評価手続きの結果の外国との相互承認の実施に関する法律」の第35条に基づき、電xx第9条第1項の適合性検査義務を履行しているものとみなします。
法人の名称/指定時期 | 法人の連絡先 | 指定の区分 |
TÜV SÜD PSB Pte Ltd略称 :TÜV SÜD PSB 平成16年9月8日 指定 | 1 Science Park Drive Singapore 118221 | (指定の区分) ①電線 ②ヒューズ ③配線器具 ④xx単相変圧器及び放電灯用安定器 ⑤電熱器具 ⑥電動力応用機械器具 ⑦交流用電気機械器具 |
別添資料4 電気用品取締法改正の概要
電気用品取締法は、急増する電気用品による火災等に対応するため、昭和36年に制定されたが、その後の産業技術の発展等による電気用品の品質管理の充実を背景とし、また、平成11年3月に閣議決定された「規制緩和推進3か年計画」に代表される社会の高コスト構造改善を求める要望を踏まえ、通商産業省は所管する基準・認証制度についてxxな見直しを行い、電気用品取締法を含む11本の法律を一括して改正する「通商産業省関係の基準・認証制度等の整理及び合理化に関する法律」が平成11年8月に制定された。
❦れにより「電気用品取締法」は、名称を「電気用品安全法」と改め、事前登録・認可 制度の廃止を骨子とする昭和36年の法制定以来の抜本的な改正が行われる❦ととなった。
主な改正点は次のとおり。
① 事前登録・認可制度の廃止及び自己確認制度への移行
⚫ 甲種電気用品及び乙種電気用品を廃止し、新たに特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品を定義した。
⚫ 甲種電気用品の製造事業者登録制度及び型式認可制度を廃止し、電気用品の製造・輸入事業届出制度に移行した上で、特定電気用品については検査機関による適合性検査を受けなければない❦ととした。
⚫ 電気用品の製造・輸入について、検査の実施、記録の作成及び保存を義務付けた。
⚫ 指定試験機関制度を廃止し、公益法人以外の検査機関であっても一定要件を満たせば、適合性検査を実施できる❦ととした。
⚫ 特定電気用品に加え、特定電気用品以外の電気用品にも所定の表示を義務付けた。
⚫ 所定のマークを従来の「▽〒」マークから、PSEマークに改めた。
② 製造事業者登録制度の廃止に伴う外国の製造事業者に関する措置
⚫ 海外から輸入される電気用品については、輸入事業者が法的義務を負う。
⚫ 外国の製造事業者が製造する特定電気用品に対する適合性検査について、検査機関から交付される証明書(適合同等証明書)を活用できる❦ととした。
③ 命令、罰則等の強化
⚫ 電気用品が技術基準に適合しない場合等、危険又は障害の拡大を防止するため、電気用品の回収命令の規定を追加した。
⚫ 法令違反に対する制裁措置として、個人に加え、法人に対する罰則を追加するとともに、罰金の上限を1億円に引き上げた。
91
別添資料5 電気用品安全法の体系(法・施行令・施行規則の比較表)
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
(目的) 第一条 ❦の法律は、電気用品の製造、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進する❦とにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止する❦ とを目的とする。 | ||
(定義) 第二条 ❦の法律において「電気用品」とは、次に掲げる物をいう。 一 一般用電気工作物(電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第三十八条第一項に規定する一般用電気工作物をいう。)の部分となり、又は ❦れに接続して用いられる機械、器具又は材料であつて、政令で定めるもの 二 携帯発電機であって、政令で定めるもの三 蓄電池であつて、政令で定めるもの 2 ❦の法律において「特定電気用品」とは、構造又は使用方法その他の使用状況からみて特に危険又は障害の発生するおそれが多い電気用品であつ て、政令で定めるものをいう。 | (電気用品) 第一条 電気用品安全法(昭和三十六年法律第二xx十四号。以下「法」という。)第二条第一項の電気用品は、別表第一の上欄及び別表第二に掲げるとおりとする。 | (用語) 第一条 ❦の省令で使用する用語は、別表第二で使用する場合を除き、電気用品安全法(昭和三十六年法律第二xx十四号。以下「法」という。)及び電気用品安全法施行令(昭和三十七年政令第三百二十四号。以下「令」という。)で使用する用語の例による。 |
(特定電気用品) 第一条の二 法第二条第二項の特定電気用品は、別表第一の上欄に掲げるとおりとする。 | (通達) 電気用品の範囲等の解釈について (20211222保局第1号) (略) | |
施行令別表第一 (略) 施行令別表第二 (略) | (通達) 電気用品の取扱いについて(内規) (平成 16・03・11 原院第 1 号) (略) | |
(事業の届出) 第三条 電気用品の製造又は輸入の事業を行う者は、経済産業省令で定める電気用品の区分に従い、事業開始の日から三十日以内に、次の事項を経済産業大臣に届け出なければならない。 一 氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名 二 経済産業省令で定める電気用品の型式の区分三 当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地(電気用品の輸入の事業を行う者 にあつては、当該電気用品の製造事業者の氏名 又は名称及び住所) | (権限の委譲) 第xx x第三条、第四条第二項及び第五条から第七条までの規定に基づく経済産業大臣の権限であつて、一の届出区分(法第三条に規定する経済産業省令で定める電気用品の区分をいう。次項において同じ。)に属する電気用品の製造の事業に係る工場又は事業場が一の経済産業局の管轄区域内のみにある届出事業者に関するものは、その工場又は事業場の所在地を管轄する経済産業局長が行うものとする。 2 法第三条、第四条第二項及び第五条から第七条までの規定に基づく経済産業大臣の権限であつて、一の届出区分に属する電気用品の輸入の事業に係る事務所、事業場、店舗又は倉庫が一の経済産業局の管轄区域内のみにある届出事業者に関する ものは、その事務所、事業場、店舗又は倉庫の所在 | (電気用品の区分) 第xx x第三条の経済産業省令で定める電気用品の区分は、別表第一のとおりとする。 |
施行規則別表第一 電気用品の区分 (略) | ||
(事業の届出) 第xx x第三条の規定により事業の届出をしようとする者は、様式第一による届出書を経済産業大臣(令第六条第一項に規定する者にあつてはその者の当該工場又は事業場の所在地を管轄する経済産業局長、同条第二項に規定する者にあつてはその者の当該事務所、事業場、店舗又は倉庫の所在地を管轄する経済産業局長。第五条第一項、第六条、第八条及び第九条において同じ。)に提出しなければならない。 | ||
(型式の区分) 第xx x第三条第二号の経済産業省令で定める型式の区分は、別表第二の品名の |
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
地を管轄する経済産業局長が行うものとする。 3(略) 4(略) | 欄に掲げるそれぞれの電気用品について、同表の型式の区分の欄において要素による区分として掲げるとおりとする。❦の場合において、要素が二以上ある電気用品については、それぞれの要素による区分として掲げる区分の一をすべての要素について組み合わせたものごとに一の型式の区分とする。 2 別表第二の型式の区分の欄において一の要素について要素による区分として掲げる区分が二以上ある電気用品については、前項の規定にかかわらず、それぞれの区分ごとに同項の規定を適用した場合において同項の規定により型式の区分とされるものをすべての区分について組み合わせたものごとに一の型式の区分とする。 | |
施行規則別表第二 型式の区分 (略) | ||
(書類の写しの提出等) 第四十五条 経済産業大臣に対し法第三条、第四条第二項、第五条又は第六条の規定による届出(電気用品の製造の事業を行うものに係るものに限る。)をする者は、その届出をする書類の写し一通をその届出に係る電気用品を製造する工場又は事業場の所在地を管轄する経済産業局長に提出しなければならない。 【様式第一】電気用品製造(輸入)事業届出書 (略) | ||
(承継) 第四条 前条の届出をした者(以下「届出事業者」という。)が当該届出に係る事業の全部を譲り渡し、又は届出事業者について相続、合併若しくは分割 (当該届出に係る事業の全部を承継させるものに限る。)があつたときは、その事業の全部を譲り受けた者又は相続人(相続人が二人以上ある場合において、その全員の同意により事業を承継すべき相続人を選定したときは、その者)、合併後存続する法人若しくは合併により設立した法人若しくは分割によりその事業の全部を承継した法人は、その届出事業者の地位を承継する。 2 前項の規定により届出事業者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する書面を添えて、その旨を経済産業大臣に届け出なければならな い。 | (権限の委譲)第六条 (略) | (承継の届出) 第xx x第四条第二項の規定により届出事業者の地位の承継の届出をしようとする者は、様式第二による届出書を経済産業大臣に提出しなければならない。 2 前項の届出書には、次の書面を添付しなければならない。 x x第四条第一項の規定により届出に係る事業の全部を譲り受けて届出事業者の地位を承継した者にあつては、様式第三による書面 二 法第四条第一項の規定により届出事業者の地位を承継した相続人であつ て、二以上の相続人の全員の同意により選定されたものにあつては、様式第四による書面及び戸籍謄本 三 法第四条第一項の規定により届出事業者の地位を承継した相続人であつ て、前号の相続人以外のものにあつては、様式第五による書面及び戸籍謄本 四 法第四条第一項の規定により合併によつて届出事業者の地位を承継した法人にあつては、その法人の登記事項証明書 五 法第四条第一項の規定により分割によつて届出事業者の地位を承継した法人にあつては、様式第五の二による書面及びその法人の登記事項証明書 |
(書類の写しの提出等)第四十五条 (略) | ||
【様式第二】電気用品製造(輸入)事業承継届出書 (略) |
92
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
【様式第三】電気用品製造(輸入)事業譲渡譲受証明書 (略) 【様式第四】電気用品製造(輸入)事業者相続同意証明書 (略) 【様式第五】電気用品製造(輸入)事業者相続証明書 (略) 【様式第五-二】電気用品製造(輸入)事業承継証明書 (略) | ||
(変更の届出) 第五条 届出事業者は、第三条各号の事項に変更があつたときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。ただし、その変更が経済産業省令で定める軽微なものであるときは、❦の限りでない。 | (権限の委譲)第六条 (略) | (変更の届出) 第xx x第五条の規定により事業の届出事項の変更の届出をしようとする者は、様式第六による届出書を経済産業大臣に提出しなければならない。 (軽微な変更) 第xx x第xxxxx書の経済産業省令で定める軽微な変更は、届出事業者が法人であるときの、法人の代表者の氏名の変更とする。 (書類の写しの提出等)第四十五条 (略) 【様式第六】事業届出事項変更届出書 (略) |
(廃止の届出) 第六条 届出事業者は、当該届出に係る事業を廃止したときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。 | (権限の委譲)第六条 (略) | (廃止の届出) 第xx x第六条の規定により事業の廃止の届出をしようとする者は、様式第七による届出書を経済産業大臣に提出しなければならない。 (書類の写しの提出等)第四十五条 (略) 【様式第七】電気用品製造(輸入)事業廃止届出書 (略) |
(届出事項に係る情報の提供) 第七条 何人も、経済産業大臣に対し、第三条第一号及び第二号に掲げる事項に係る情報の提供を請求する❦とができる。 | (権限の委譲)第六条 (略) | (情報の提供) 第xx x第七条の規定により情報の提供の請求をしようとする者は、次に掲げる事項を記載した書面を経済産業大臣に提出しなければならない。 一 氏名又は名称及び住所 二 提供の請求をしようとする情報の概要 |
(基準適合義務等) 第八条 届出事業者は、第三条の規定による届出に係る型式(以下単に「届出に係る型式」という。)の電気用品を製造し、又は輸入する場合においては、経済産業省令で定める技術上の基準(以下「技術基準」という。)に適合するようにしなければならない。ただし、次に掲げる場合に該当するときは、❦の限りでない。 一 特定の用途に使用される電気用品を製造し、 | (輸出用電気用品の特例) 第四条 届出事業者が専ら輸出するために行う電気用品の製造又は輸入については、法第八条(当該電気用品が特定電気用品である場合にあつては、同条及び法第九条第一項)の規定は、適用しない。 2 (略) | (基準適合義務に係る例外の承認の申請) 第xx x第八条第一項第一号の承認を受けようとする者は、様式第八による申請書を経済産業大臣に提出しなければならない。 2 経済産業大臣は、前項の承認の申請があつた場合において必要があると認めるときは、申請者に対し、当該申請に係る電気用品の見本品又は検査記録の提出を求める❦とができる。 【様式第八】電気用品例外承認申請書 (略) |
93
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
又は輸入する場合において、経済産業大臣の承認を受けたとき。 二 試験的に製造し、又は輸入するとき。 2 (略) | 電気用品の技術上の基準を定める省令 (平成二十五年経済産業省令第三十四号) | |
目次 第xx 総則(第一条) 第二章 一般要求事項(第二条-第六条) 第三章 危険源に対する保護(第七条-第十七条) 第四章 雑音の強さ(第十八条) 第五章 表示等(第十九条-第二十条) 附則 | ||
第xx 総則 第一条 ❦の省令は、電気用品安全法第八条第一項に規定する経済産業省令で定める 技術上の基準を定めるものとする。 | ||
第二章 一般要求事項 (安全原則) 第二条 電気用品は、通常の使用状態において、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないよう設計されるものとする。 2 電気用品は、当該電気用品の安全性を確保するために、形状が正しく設計され、組立てが良好で、かつ、動作が円滑であるものとする。 | ||
(安全機能を有する設計等) 第三条 電気用品は、前条の原則を踏まえ、危険な状態の発生を防止するとともに、 発生時における被害を軽減する安全機能を有するよう設計されるものとする。 2 電気用品は、前項の規定による措置のみによってはその安全性の確保が困難で あると認められるときは、当該電気用品の安全性を確保するために必要な情報及び使用上の注意について、当該電気用品又は❦れに付属する取扱説明書等への表示又は記載がされるものとする。 | ||
(供用期間中における安全機能の維持) 第四条 電気用品は、当該電気用品に通常想定される供用期間中、安全機能が維持される構造であるものとする。 | ||
(使用者及び使用場所を考慮した安全設計) 第五条 電気用品は、想定される使用者及び使用される場所を考慮し、人体に危害 を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように設計され、及び必要に応じて適切な表示をされているものとする。 |
94
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
(耐熱性等を有する部品及び材料の使用) 第六条 電気用品には、当該電気用品に通常想定される使用環境に応じた適切な耐熱性、絶縁性等を有する部品及び材料が使用されるものとする。 第三章 危険源に対する保護 (感電に対する保護) 第七条 電気用品には、使用場所の状況及び電圧に応じ、感電のおそれがないよう に、次に掲げる措置が講じられるものとする。 一 危険な充電部への人の接触を防ぐとともに、必要に応じて、接近に対しても適切に保護する❦と。 二 接触電流は、人体に影響を及ぼさないように抑制されている❦と。 (絶縁性能の保持) 第八条 電気用品は、通常の使用状態において受けるおそれがある内外からの作用を考慮し、かつ、使用場所の状況に応じ、絶縁性能が保たれるものとする。 (火災の危険源からの保護) 第九条 電気用品には、発火によって人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与え るおそれがないように、発火する温度に達しない構造の採用、難燃性の部品及び材料の使用その他の措置が講じられるものとする。 (火傷の防止) 第十条 電気用品には、通常の使用状態において、人体に危害を及ぼすおそれがある温度とならない❦と、発熱部が容易に露出しない❦と等の火傷を防止するための設計その他の措置が講じられるものとする。 (機械的危険源による危害の防止) 第十一条 電気用品には、それ自体が有する不安定性による転倒、可動部又は鋭利 な角への接触等によって人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように、適切な設計その他の措置が講じられるものとする。 2 電気用品には、通常起❦り得る外部からの機械的作用によって生じる危険源に よって人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように、必要な強度を持つ設計その他の措置が講じられるものとする。 (化学的危険源による危害又は損傷の防止) 第十二条 電気用品は、当該電気用品に含まれる化学物質が流出し、又は溶出する ❦とにより、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないものと |
95
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
する。 (電気用品から発せられる電磁波による危害の防止) 第十三条 電気用品は、人体に危害を及ぼすおそれのある電磁波が、外部に発生しないように措置されているものとする。 (使用方法を考慮した安全設計) 第十四条 電気用品は、当該電気用品に通常想定される無監視状態での運転におい ても、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように設計され、及び必要に応じて適切な表示をされているものとする。 (始動、再始動及び停止による危害の防止) 第十五条 電気用品は、不意な始動によって人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないものとする。 2 電気用品は、動作が中断し、又は停止したときは、再始動によって人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないものとする。 3 電気用品は、不意な動作の停止によって人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないものとする。 (保護協調及び組合せ) 第十六条 電気用品は、当該電気用品を接続する配電系統や組み合わせる他の電気 用品を考慮し、異常な電流に対する安全装置が確実に作動するよう安全装置の作動特性を設定するとともに、安全装置が作動するまでの間、回路が異常な電流に耐える❦とができるものとする。 (電磁的妨害に対する耐性) 第十七条 電気用品は、電気的、磁気的又は電磁的妨害により、安全機能に障害が生じる❦とを防止する構造であるものとする。 第四章 雑音の強さ 第十八条 電気用品は、通常の使用状態において、放送受信及び電気通信の機能に障害を及ぼす雑音を発生するおそれがないものとする。 第五章 表示等 (一般) 第十九条 電気用品は、安全上必要な情報及び使用上の注意(家庭用品品質表示法 (昭和37年法律第104号)によるものを除く。) を、見やすい箇所に容易に消えない方法で表示されるものとする。 |
96
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
(長期使用製品安全表示制度による表示) 第二xx xの各号に掲げる製品の表示は、前条の規定によるほか、当該各号に定めると❦ろによる。 一 扇風機及び換気扇(産業用のもの又は電気乾燥機(電熱装置を有する浴室用 のものに限り、毛髪乾燥機を除く。)の機能を兼ねる換気扇を除く。) 機器本体の見やすい箇所に、明瞭に判読でき、かつ、容易に消えない方法で、次に掲げる事項を表示する❦と。 (イ) 製造年 (ロ) 設計上の標準使用期間(標準的な使用条件の下で使用した場合に安全上 支障なく使用する❦とができる標準的な期間として、設計上設定される期間をいう。以下同じ。) (ハ) 設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨 二 電気冷房機(産業用のものを除く。) 機器本体の見やすい箇所に、明瞭に判読でき、かつ、容易に消えない方法で、次に掲げる事項を表示する❦と。 (イ) 製造年 (ロ) 設計上の標準使用期間 (ハ) 設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨 三 電気洗濯機(産業用のもの及び乾燥装置を有するものを除く。)及び電気脱水 機(電気洗濯機と一体となっているものに限り、産業用のものを除く。) 機器本体の見やすい箇所に、明瞭に判読でき、かつ、容易に消えない方法で、次に掲げる事項を表示する❦と。 (イ) 製造年 (ロ) 設計上の標準使用期間 (ハ) 設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨 四 テレビジョン受信機(ブラウン管のものに限り、産業用のものを除く。) 機 器本体の見やすい箇所に、明瞭に判読でき、かつ、容易に消えない方法で、次に掲げる事項を表示する❦と。 (イ) 製造年 (ロ) 設計上の標準使用期間 (ハ) 設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨 |
97
電気用品安全法 | 電気用品安全法施行令 | 電気用品安全法施行規則等 |
(略) 附則 1 ❦の省令は、平成26年1月1日から施行する。 2 ❦の省令の施行前に製造され、又は輸入された電気用品に係る技術上の基準については、❦の省令による改正後の規定にかかわらず、なお従前の例による。 (告示) 電気用品安全法等に基づく経済産業大臣の処分に係る審査基準等について (20131220 商第 27 号) (略) | ||
(基準適合義務等)第八条 (略) 2 届出事業者は、経済産業省令で定めると❦ろにより、その製造又は輸入に係る前項の電気用品(同項ただし書の規定の適用を受けて製造され、又は輸入されるものを除く。)について検査を行い、その検査記録を作成し、❦れを保存しなければならない。 | (輸出用電気用品の特例) 第四条 届出事業者が専ら輸出するために行う電気用品の製造又は輸入については、法第八条(当該電気用品が特定電気用品である場合にあつては、同条及び法第九条第一項)の規定は、適用しない 2 (略) | (検査の方式等) 第十一条 法第八条第二項の規定による検査における検査の方式は、別表第三のとおりとする。 2 法第八条第二項の規定により届出事業者が検査記録に記載すべき事項は、次のとおりとする。 一 電気用品の品名及び型式の区分並びに構造、材質及び性能の概要二 検査を行つた年月日及び場所 三 検査を実施した者の氏名 四 検査を行つた電気用品の数量五 検査の方法 六 検査の結果 3 法第八条第二項の規定により検査記録を保存しなければならない期間は、検査の日から三年とする。 別表第三 検査の方式(第 11 条関係) 1 特定電気用品について行う検査 (1) 製造工程において行う検査 特定電気用品の製造工程において行う検査は、当該特定電気用品の製造の方法に応じ、当該特定電気用品を技術基準に適合させるために適当と認められる方法で、常時、当該特定電気用品の構造、材質及び性能について行う❦と。 (備考)材料又は部品に係る検査は、材料又は部品の購入に際して行う受入検査で当該検査と同等以上と認められるものをもつて代える❦とができる。 (2) 完成品について行う検査 特定電気用品の完成品について行う検査は、ヒューズ( 容器を有する温度ヒューズであって、その容器が充電されない構造のものを除く。) にあっては外観について、次の表の左欄に掲げる特定電気用品にあっては外観、絶縁耐力、通電及び同表の右欄に掲げる事項について、その他の特定電気用品にあっては 外観、絶縁耐力及び通電について一品ごとに技術基準に適合する方法により行 |
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う❦と。 (3) 試料について行う検査 特定電気用品の材料、部品、半完成品又は完成品から任意に抽出した試料について行う検査は、当該特定電気用品の主要な材料若しくは部品、設計、製造方法又は製造設備を変更した場合及び当該特定電気用品の材料、部品、半完成品又は完成品を技術基準に適合させるため必要と認められる場合に、技術基準に適合する方法により行う❦と。 (備考)材料又は部品に係る検査は、材料又は部品の購入に際して行う受入検査で当該検査と同等以上と認められるものをもって代える❦とができる。 2 令別表第二に掲げる電気用品について行う検査 電線xx及びその附属品並びにケーブル配線用スイッチボックス、ヒューズ、白熱電球、蛍光ランプ並びに装飾用電灯器具にあっては外観について、ベルトコンベア及び理髪いすにあっては外観及び絶縁耐力について、リチウムイオン蓄電池にあっては外観及び出力電圧について、その他の令別表第2 に掲げる電気用品にあっては、外観、絶縁耐力及び通電について一品ごとに技術基準に適合する方法により行う❦と。 (電磁的方法による保存) 第十xx x第八条第二項に規定する検査記録は、前条第二項各号に掲げる事項を電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識する❦とができない方法をいう。第二十八条において同じ。)により記録する❦とにより作成し、保存する❦とができる。 2 前項の規定による保存をする場合には、同項の検査記録が必要に応じ電子計算 |
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特定電気用品 | 検査事項 | |
配線用遮断器 | 過電流引外し特性 | |
漏電遮断器 | 動作時間の種類が高 速型のもの | 過電流引外し特性及び漏電引外し特 性 |
その他のもの | 過電流引外し特性 | |
アンペア制用電流制限器 | 動作特性 | |
令別表第一第6号から第10号までに掲げる機械器具であつて、温度過昇防止装置として用いる温度により動 作する自動スイッチを有するもの | 温度過昇防止装置として用いる温度により動作する自動スイッチの動作特性 |