IBM Runbook Automation
サービス記述書
IBM Runbook Automation
本「サービス記述書」はIBM がお客様に提供する「クラウド・サービス」について規定するものです。お客様とは、契約を結ぶ当事者、その許可ユーザーおよび「クラウド・サービス」の受領者を意味します。適用される
「見積書」および「証書(PoE)」は、別途「取引文書」として提供されます。
1. クラウド・サービス
IBM Runbook Automation は、「IT 運用」管理チームが現在手動で処理しているプロセスを簡易化および自動化できるようにするサービスです。
Runbook Automation では、ガイド付きタスクおよび自動化されたアクティビティーを作成、管理、実行するための以下の機能を提供します。
a. イベントによってトリガーされる運用ガイダンスおよび自動化されたタスクのシンプルな作成:
● イベントによってトリガーされる自動化および運用管理ワークフローのための知識の取り込み。お客様の運用チームは、ガイド付き運用手順書を通じて運用の自動化を作成、テスト、および公開して、増分のプッシュ・ボタンの自動化から完全自動化までを作成できます。
● 「IT 運用」チームにはさまざまなスキル・セットとリソースの可用性があるため、Runbook Automation は、お客様が運用手順書の実行を作成して有効化できる方法に柔軟性をもたせるよう設計されています。運用手順書の作成に関するデフォルトの工程には、マニュアルの運用手順書、半自動化の運用手順書、および完全自動化の運用手順書が含まれます。
b. マニュアルの運用手順書: オペレーターが、その環境からアクセスされる標準ツールを使用し、従わなければならない手動による正確な手順が記載されたステップバイステップの運用手順書。
c. 半自動化の運用手順書: 各ステップには、オペレーターがすべきことが正確に説明されています。オペレーターが実行する定義済みの自動化ステップについて追加の利点も示されています。
d. 完全自動化の運用手順書: この運用手順書はトリガーに反応してシステムが選択し、オペレーターが意識することなく実行されます。
e. イベントによってトリガーされる自動化ガイダンスおよび自動化アクション:
● イベントによってトリガーされる自動化および問題を修正するよう運用チームに自動的に直接指示を出すための重要な運用管理ワークフローのための知識の取り込み。
● 運用プログラマー、対象分野の専門家、またはアーキテクトは、「IT 運用」イベントを有効化するためにRunbook Automation Trigger Service を使用してイベント・トリガーを構成することができます。
f. 管理ツールおよびコラボレーション・ツールとの相互運用性(クラウド・ベースおよびオンプレミスの両方):
● クラウドで運用手順書のコンテンツを作成および管理し、自動化されたタスクをローカルで実行します。
g. 運用手順書の実行追跡統計:
● 運用チームが運用手順書を使用し、ガイドされたステップに従う場合、各ステップが完了すると同時にアクティビティーは自動的に追跡されます。
● アクティビティー全体が完了すると、ユーザーは運用手順書を試用し、クリックをして各自のエクスペリエンスを評価し、運用手順書の作成者にフィードバックを提供することができます。
● 運用管理者は運用手順書の使用頻度、運用手順書のタスクに要する時間、および運用手順書のユーザーの好感度を確認することができます。
1.1 Runbook Automation – Private Deployment
IBM Runbook Automation – Private Deployment は、IBM Runbook Automation の標準的なフィーチャーおよび機能をすべてを備えており、お客様が選択する環境で提供されます。
2. コンテンツおよびデータ保護
「データ処理およびデータ保護に関するデータ・シート」(「データ・シート」) には、処理対象の「コンテンツ」の種類、発生する処理活動、データ保護機能、および「コンテンツ」の保存および返却に関する仕様書に関する、「クラウド・サービス」に固有の情報が記載されています。「クラウド・サービス」およびデータ保護機能に関する詳細または説明および条件 (お客様の責任を含みます。) がある場合には、本条に記載されます。お客様が選択したオプションにより、「クラウド・サービス」のお客様による使用に適用される「データ・シート」が複数ある場合があります。「データ・シート」は英語のみの提供となります(現地言語での提供はありません)。現地の法律または慣習の慣行にかかわらず、両当事者は英語を理解していること、および「クラウド・サービス」の取得および使用に関して英語が適切な言語であることに同意します。以下の「データ・シート」が「クラウド・サービス」およびその利用可能なオプションに適用されます。お客様は、i) IBM が、IBM のみの裁量により、「データ・シート」を随時変更することができ、かつ ii) かかる変更された内容が変更前の内容に置き換わることを承諾します。「データ・シート」に対する変更は、i) 既存のコミットメントの改善もしくは明確化、ii) 最新の採用された基準および適用法への整合の維持、または iii) 追加コミットメントの規定のいずれかを行うことを意図しています。「データ・シート」のいかなる変更も「クラウド・サービス」のデータ保護を著しく低下させるものではありません。
適用される「データ・シート」へのリンク:
xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxxxxxxxxxxx/xxxxxxx- reports/report/html/softwareReqsForProduct?deliverableId=7875ED8018E511E58E7C5F10B0A7B6E3
お客様は、「クラウド・サービス」の利用可能なデータ保護機能を注文、有効化、または使用するために必要な対策を講じる責任を負うものとします。お客様がかかる対策を講じることを怠った場合 (「コンテンツ」に関するデータ保護またはその他の法的要件を満たさないことも含みます。) には、お客様は
「クラウド・サービス」の使用に対して責任を負います。
EU 一般データ保護規則(EU/2016/679) (GDPR) が「コンテンツ」に含まれる個人データに適用される場合に、その適用範囲に限り、xxxx://xxx.xxx/xxx にあるIBM の「データ処理補足契約書」(DPA) および
「DPA 別表」が適用され、本契約の一部として参照されます。本「クラウド・サービス」に適用可能な
「データ・シート」は「DPA 別表」の位置づけです。DPA が適用される場合、「復処理者」の変更の通知を提供するIBM の義務およびかかる変更に異議を申し立てるお客様の権利は、DPA に規定されるとおりに適用されます。
3. サービス・レベル・アグリーメント
IBM は、「PoE」に記載するとおり、「クラウド・サービス」に関して、以下の可用性のサービス・レベル・アグリーメント(以下「SLA」といいます。) を提供します。「SLA」は保証ではありません。
「SLA」はお客様にのみ提供され、実稼働環境における使用に対してのみ適用されます。
3.1 可用性クレジット
お客様は、「クラウド・サービス」が利用できず、業務に重大な影響が及んだことを最初に知り得たときから 24 時間以内に、IBM テクニカル・サポート・ヘルプデスクに対して「重要度 1」のサポート・チケットを記録するものとします。お客様は、あらゆる問題診断および解決に関して IBM を合理的な範囲で支援するものとします。
「SLA」の未達を申告するサポート・チケットは、契約月の末日から 3 営業日以内に提出するものとします。有効な「SLA」の申告に対する補償は、「クラウド・サービス」の実稼働システム処理が利用できない時間(以下「ダウンタイム」といいます。) に基づいた「クラウド・サービス」の将来の請求に対するクレジットになります。「ダウンタイム」は、お客様が当該事象を報告した時点から「クラウド・サービス」が復元される時点までの間で計測され、次のものに関連する時間は含まれません。保守のための計画停止または発表された停止、IBM の支配の及ばない原因、お客様または第三者のコンテンツも
しくはテクノロジーの問題または設計もしくは指示、サポート対象外のシステム構成およびプラット フォームまたはその他お客様による誤り、またはお客様に起因するセキュリティーに関する事故もしくはお客様によるセキュリティー・テスト。IBM は、下表のとおり、各契約月における「クラウド・サービス」の累積的な可用性に基づき、適用しうる最大の補償を適用します。各契約月の補償の合計額は、
「クラウド・サービス」に対する年額料金の 12 分の 1 の 10% を超えないものとします。
3.2 サービス・レベル
「契約月」における「クラウド・サービス」の可用性
「契約月」における可用性 | 補償 (申告の対象である「契約月」における 「月額サブスクリプション料金」* の割合) |
99.9% 未満 | 2% |
99% 未満 | 5% |
95% 未満 | 10% |
*「クラウド・サービス」が IBM ビジネス・パートナーから取得されたものである場合、月額サブスクリプション料金は、申告の対象である「契約月」に対して有効な「クラウド・サービス」のその時点での最新の表示価格に基づいて計算され、それを 50% 割引した額となります。IBM は、直接お客様に払い戻します。
「可用性」は、以下のとおり算出されます。契約月における分単位の総時間数から、契約月における
「ダウンタイム」の分単位の総時間数を差し引き、それを契約月における分単位の総時間数で除することにより算出され、結果はパーセントで表します。
4. テクニカル・サポート
「クラウド・サービス」のテクニカル・サポートは、電子メール、およびオンライン問題報告システムを介して提供されます。IBM の IBM Software as a service support guide (xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxx_xxxxxxx_xxxxx.xxxx) には、テクニカル・サポートの連絡先情報ならびにその他情報およびプロセスが規定されています。テクニカル・サポートは「クラウド・サービス」と共に提供されるものであり、別個のオファリングとして提供されるものではありません。
5. エンタイトルメントおよび課金情報
5.1 課金単位
「クラウド・サービス」は、「取引文書」に記載された課金単位に基づいて提供されます。
● 「インスタンス」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「インスタンス」は、
「クラウド・サービス」の特定の構成へのアクセスを意味します。お客様の「PoE」または「取引文書」に定める課金期間中にアクセスおよび利用が可能な「クラウド・サービス」の「インスタンス」ごとに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
5.2 超過料金
課金期間中の「クラウド・サービス」の実際の利用が、「PoE」に記載されたエンタイトルメントを超える場合には、かかる超過が生じた月の翌月に、「取引文書」に記載された料金で超過料金が請求されます。
5.3 請求頻度
選択された請求頻度に基づき、IBM は請求頻度期間の開始時点で支払い期日の到来している料金をお客様に請求します。ただし、後払いの対象となる超過分や料金の使用タイプは除きます。
5.4 検証
お客様は、i) IBM およびその独立監査人がお客様の本契約の遵守状況を検証するために合理的に必要となる記録、システム・ツールからの出力を保持し、要求に応じて提供し、ならびに ii) かかる検証の結果必要と判断されたエンタイトルメントを、IBM のその時点で最新の料金ですみやかに注文して支払うほか、その他の料金および債務を、IBM の請求書の記載に従い支払うものとします。これらの遵守状況検証義務は、該当する「クラウド・サービス」の有効期間中、およびその後の 2 年間有効に存続します。
6. 期間および更新オプション
「クラウド・サービス」の期間は、「PoE」に記述されるとおり、「クラウド・サービス」へのお客様のアクセスについて、IBM がお客様に通知した日に開始します。「PoE」には、「クラウド・サービス」が自動的に更新されるか、継続利用ベースで続行されるか、期間満了時に終了するかが記載されます。
自動更新の場合には、お客様が期間満了日の少なくとも 90 日前までに書面により更新しないことを通知する場合を除き、「クラウド・サービス」は、「PoE」に定める期間につき自動更新されます。
継続利用の場合は、「クラウド・サービス」は、お客様が 90 日前までに書面により終了を通知するまで、
月単位で継続利用することができます。「クラウド・サービス」は、かかる 90 日の期間後の暦月末日まで引き続き利用することができます。
7. 追加条件
7.1 共通事項
お客様は、IBM が広報活動またはマーケティングのコミュニケーションにおいて、お客様を「クラウド・サービス」の利用者として公に言及できることに同意します。
お客様は、「クラウド・サービス」を、単体または他のサービスもしく製品と組み合わせて、高リスク活動、即ち核施設、公共交通システム、航空管制システム、自動車制御システム、兵器システム、または航空機の航行もしくは通信の設計、構築、管理、もしくは保守、または「クラウド・サービス」の障害が生命の危険や重大な人身傷害を引き起こすおそれがあるその他のいかなる活動のサポートのためにも使用しないものとします。
7.2 例およびユーザーが作成した自動化
● この「クラウド・サービス」には、Runbook Automation コンテンツの例(提供された状態のままのもの) が含まれる場合があり、これらはIBM のサポート対象外となります。
● IBM は、お客様が作成したRunbook Automation をサポートするものではありません。
● お客様が実行できる Runbook Automation ランタイムは、「インスタンス」ごとに毎月最大 4000 回に制限されます。
7.3 Runbook Automation – Private Deployment の制限事項およびお客様の責任
IBM Runbook Automation – Private Deployment は、本サービスのプライベート実装版であり、お客様が運用しなければなりません。
IBM は、本サービス・オファリングの機能に問題が生じた場合のサービスを提供するものとします。当該サービスがインストールもしくは開始できないか、または想定されるアウトプットが得られない場合は、お客様は、IBM に対して直接、サービス・チケットをオープンすることができます。
お客様がテクニカル・サポートの支援を受けるためには、入手可能な最新バージョンの IBM Runbook Automation – Private Deployment がインストールされていなければなりません。
7.3.1 制限事項
Runbook Automation – Private Deployment には以下の制限事項が適用されます。
a. お客様が、お客様のシステムにメンテナンスを適用しなければなりません。これには、Runbook Automation の更新および関連するソフトウェアまたはハードウェアに対するメンテナンスも含まれます。
b. お客様は、サポートを受けるために、インストールされた Runbook Automation – Private Deployment
リリースに対する更新を定期的に確認しなければなりません。
c. Private Deployment では、Runbook Automation グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI) のコンソール統合を正常に完了するためにNetcool DASH Web GUI が必要になります。Runbook Automation は、その他のGUI を提供していません。
d. この「クラウド・サービス」は、お客様がデータを入力できるフリー・フォーム・フィールドへの、個人データ、センシティブ個人データ、または規制対象データの保存をサポートするように設計さ れているものではありません。
e. システム要件については、Runbook Automation IBM Knowledge Center をご確認ください。
7.3.2 お客様の責任
IBM Runbook Automation – Private Deployment は、ビルトイン機構を備えています。これにより、ソフト
ウェア内で定義された有効期限を経過すると、ソフトウェアによる機能の提供が停止します。お客様は、
IBM Runbook Automation が提供するサービスを確実に利用できるようにするためには、有効期限に達する前に新規リリースにアップグレードする必要があります。
IBM Runbook Automation の新規リリースにアップグレードすると、アップグレードされたリリースにおいても、定義済みの構成およびお客様のその他のデータが利用できるようになります。
お客様は、IBM Runbook Automation – Private Deployment リリースについてはアップグレードのみを行うことができます。本サービス・オファリングでは、以前のリリースへのダウングレードはサポートされていません。
Runbook Automation – Private Deployment の新規バージョンには、新規フィーチャーおよび問題のフィックスが含まれる場合があり、これについては関連資料で説明されます。
IBM は、適格なお客様がダウンロードできるようにIBM Runbook Automation の最新リリースを常に 1 つ提供するものとします。お客様は、「IBM Runbook Automation」のこのバージョンをダウンロードおよび使用する権利を有しています。これは、お客様が有効なサブスクリプションを有している場合の、唯一のサポート対象リリースの IBM Runbook Automation です。
お客様の責任には以下が含まれます。
a. お客様は、Runbook Automation – Private Deployment をインストールする責任を負います。
b. お客様のシステムと「クラウド・サービス」間の接続を実装し、IBM との共同作業により、共同接続試験における問題を解決します。
c. お客様のそれぞれのアプリケーション、ハードウェア(無許可アクセスを防止するために、適切なファイアウォールを導入および保守することが含まれます。)、メールボックス、および伝送について十分なセキュリティーを確保し、これらのメールボックスおよび伝送を監視します。
d. データの精度および完全性を調査し、データ、処理、および伝送のエラーを特定するために適切な予防措置が導入されていることを確認します。
e. エラーもしくは障害、処理上のエラーもしくは障害、非準拠伝送、送受信の障害、またはメールボックスへのアクセス不能については、速やかにIBM に通知します。
f. 適切なデータ処理パラメーターおよび伝送パラメーターを設定します。
g. お客様が維持管理するリポジトリーに責任を負います。