大日本製薬㈱では、本剤を現在開発中の新規メカニズムの糖尿病治療薬「A J-9677」とともに国際戦略製品と位置付けております。「AS-3201」は、すでに米国とカナダにおいて自社開発中であり、フェーズⅡa 臨床試験の段階にあります。
平成 14 年 12 月5日
報道機関各位
糖尿病合併症治療薬の共同開発に関する覚書締結について
大日本製薬株式会社杏林製薬株式会社
大日本製薬株式会社(本社:大阪市、社長:xxxxx)と杏林製薬株式会社(本社:xxx、社長:xxxx)は、大日本製薬㈱が創製し、開発中の糖尿病合併症治療薬「AS-3201」(開発コード番号)を両社で日本国内市場を対象に共同開発および並行販売することに合意し、本日、その基本的事項について覚書を締結しましたのでお知らせいたします。
本剤は、アルドース還元酵素を強力に阻害することにより細胞内のソルビトール蓄積を抑制し、糖尿病合併症の一つである糖尿病性神経障害を改善する薬剤として開発されています。
大日本製薬㈱では、本剤を現在開発中の新規メカニズムの糖尿病治療薬「A J-9677」とともに国際戦略製品と位置付けております。「AS-3201」は、すでに米国とカナダにおいて自社開発中であり、フェーズⅡa 臨床試験の段階にあります。
杏林製薬㈱は、フランチャイズマネジメント(FM)戦略の中で、R&D領域を3領域に集中化・重点化しております。代謝性疾患領域は、その重点分野のひとつであり今回の覚書締結により研究・開発ラインナップを更に強化出来るものと考えております。
今回の覚書締結により、両社は「AS-3201」のフェーズⅡa 臨床試験が終了後、その結果を評価して本格的な共同開発に取り組み、本剤の早期上市に努めていきます。
以上
本件に関するお問合せ先
大日本製薬 ㈱ 広報室xxxxxxxxx 0-0-0
TEL 00-0000-0000
FAX 00-0000-0000
杏林製薬 ㈱ 企画室
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TEL 00-0000-0000
FAX 00-0000-0000
(ご参考)
糖尿病性神経障害とは
糖尿病性神経障害は、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症と並んで糖尿病三大合併症の一つ。合併症の中でも発症頻度が高く(糖尿病患者の約4割)、しかも糖尿病発病後の比較的早い時期から「手足のしびれ」「痛み」「立ちくらみ」などの症状が現れ、QOLの低下を招きます。
糖尿病患者数
厚生労働省の糖尿病実態調査(平成9年調査)によると、わが国の糖尿病患者数は「糖尿病が強く疑われる人」の690万人と「糖尿病の可能性を否定できない人」を含めると1370万人と推定されています。
以上