Contract
ちばぎんリース株式会社
2022 年 8 月 5 日株式会社 ちばぎん総合研究所
本文書は、千葉銀行がちばぎんリース株式会社(以下、「ちばぎんリース」)に対してポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下、「PIF」)を実施するにあたって、ちばぎんリースの事業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響およびネガティブな影響)を分析・評価するものである。
この分析・評価は、株式会社日本格付研究所の協力を得て、国際環境計画・金融イニシアティブ(U NEP FI)が提唱した「ポジティブ・インパクト金融原則」およびESG金融ハイレベル・パネル設置要綱第2項(4)に基づき設置されたポジティブインパクトファイナンスタスクフォースがまとめた
「インパクトファイナンスの基本的考え方」に則った上で、ちばぎん総合研究所が千葉銀行と共同で開発した評価体系に基づいている。
今回実施予定のポジティブ・インパクト・ファイナンス概要
実行予定日および返済期日 | 2022年8月5日~2027年8月5日 |
(モニタリング期間) | 5年 |
金額 | 40億円 |
資金使途 | 運転資金 |
1. 企業概要とサステナビリティ
ちばぎんリース株式会社
ちばぎんリースは、千葉銀行グループの総合リース会社として 1986 年 12 月に設立された。4つの拠点でxx県全域をカバーし、「グループのネットワーク力が築く『信頼』」、「幅広い商品と細やかなフォローで届ける『質の高いサービス』」、「地域密着スタイルで推進する『地域貢献』」をモットーに、銀行グループと連携したスピーディな対応と豊富なラインナップで顧客のニーズに応え、地域顧客の資金ニーズや様々な経営課題に対応し、地域の成長と発展に貢献している。2022 年3月末現在の契約数は約 5,000 先にのぼる。
企業名 | ちばぎんリース株式会社 |
所在地 | xxxxxxxx0x00x0 xxxxxxxx0X |
資本金 | 100百万円 |
業種 | 総合リース業 |
従業員数 | 94名 |
沿革 | 1986年12月 会社名「ちばぎんファイナンス株式会社」設立 |
1995年7月 「ちばぎんリース株式会社」へ社名変更 | |
2016年5月 本社所在地をxxxxxxxxxxx00x0xに変更 |
物件種類別のリース取扱高(検収ベース)をみると、xx県が、国際空港、海港及び多くの物流施設を擁し、物流が活発であること、首都圏にあって県土が広いこと、などを反映し、「輸送用機器」の取扱い割合が全国に比べて高い(2021 年度リース取扱高、ちばぎんリース:48.6%、全国:15.2%)。
輸送用機器の中では、乗用車が全体の約4割を占めている(2021 年度)。
2021年度機種別リース取扱高
(構成比:%)
㈱ちばぎんリース | 全国 | ||
1: 情報通信機器 | 6.1 | 39.4 | |
電子計算機及び関連装置 | 4.4 | 20.1 | |
ソフトウエア | 1.2 | 7.5 | |
通信機器及び関連装置 | 0.5 | 11.7 | |
2: 事務用機器 | 1.0 | 7.7 | |
3: 産業機械 | 11.1 | 9.0 | |
4: 工作機械 | 1.6 | 1.8 | |
5: 土木建設機械 | 6.4 | 3.4 | |
6: 輸送用機器 | 48.6 | 15.2 | |
自動車 | 48.2 | 13.2 | |
船 舶 | 0.4 | 0.2 | |
7: 医療機器 | 7.0 | 4.8 | |
8: 商業及びサービス業用機器 | 17.1 | 10.7 | |
商業機器 | 3.8 | 7.5 | |
9: その他 | 1.1 | 8.0 | |
理化学機械 | 0.3 | 1.5 |
(出所)ちばぎんリース(株)、(公財) リース事業協会の資料をもとにちばぎん総合研究所が作成
千葉銀行グループのサステナビリティ
千葉銀行グループは、「ちばぎんグループサステナビリティ方針」のもと、長期志向で社会価値と経済価値との両立を目指す「持続的経営」に取り組んでいる。「ちばぎんグループ SDGs 宣言」では5つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、グループ一体となって社会課題の解決に貢献する取組みを進めている。
ちばぎんグループ SDGs 宣言
(出所) (株)千葉銀行
環境対策としては、2020 月 11 月に「ちばぎんグループ環境方針」を制定し、グループの CO₂排出量のみならず、金融支援等を通じた社会全体のCO₂排出量の削減に注力している。
千葉銀行環境方針
1. 環境関連法令等の遵守と意識の啓発
ちばぎんグループは、環境関連の法令等を遵守し、環境保全に対する役職員の意識の啓発に努めます。
2. 事業活動をつうじた環境保全
ちばぎんグループは、環境に配慮した商品やサービスの開発・提供をつうじて、環境問題に取り組むお客さまを支援します。また、環境に配慮した与信に関する方針を策定し、必要に応じて内容の見直しを行うとともに、気候変動をはじめとする環境に対するリスク管理の高度化を図っていきます。
3. 省エネルギー等の推進と環境負荷の軽減
ちばぎんグループは、自らの事業活動における省資源、省エネルギー等の推進をつうじて、環境負荷の軽減に努めます。
4. 気候変動リスクへの対応
ちばぎんグループは、気候変動に関するリスクへの対応が地球環境にかかる重大な課題であることを認識し、脱炭素社会の実現を目指した取組みを行います。
5. 地域社会における環境保全活動
ちばぎんグループは、地域社会と対話しながら、地域における環境保全活動を推進します。
6. 管理体制
ちばぎんグループは、ESG 推進委員会において環境保全に関する取組みの状況についての報告を行い、環境課題の解決に向けた取組みの向上・改善に努めます。また、必要に応じて本方針にかかる見直しの検討を行います。
(出所) (株)千葉銀行
2. 包括的なインパクト分析
UNEP FIが提供する国際的な分析ツールでは、ちばぎんリースが属する業種のインパクトとして「雇用」(ポジティブ、ネガティブ)、「気候」(ポジティブ)、「廃棄物」(ネガティブ)が確認された。さらに、ちばぎんリースの事業・サービス特性をもとに個別分析を実施し、「教育」、「包摂的で健全な経済」をインパクトに追加する。
ポジティブ | ネガティブ | ||
水 | |||
食糧 | |||
住居 | |||
健康・衛生 | |||
教育 | 追加したインパクト | ||
雇用 | |||
エネルギー | |||
移動手段 | |||
情報 | |||
文化・伝統 | |||
人権と人の安全保障 | |||
xx・xx | |||
強固な制度、平和、安全 | |||
水 | |||
大気 | |||
土壌 | |||
生物多様性と生態系サービス | |||
資源効率・安全性 | |||
気候 | |||
廃棄物 | |||
包摂的で健全な経済 | |||
経済収束 | |||
その他 |
ポジティブ
ネガティブ
水
その他 1.0
食糧
経済収束 住居
0.8
包摂的で健全な経済 健康・衛生
0.6
廃棄物 教育
0.4
気候
0.2
雇用
0.0
資源効率・安全性
エネルギー
生物多様性と生態系サービス
移動手段
土壌
情報
大気
文化・伝統
水 人権と人の安全保障
強固な制度、平和、安全 xx・xx
Positive
Negative
(出所)UNEP 分析ツールをもとにちばぎん総合研究所が作成
今回特定したインパクトを環境省の国内インパクトニーズマップにあてはめると、「教育」、「気候」、
「廃棄物」のカテゴリーは、日本においてもニーズが高いことが確認された。
(出所)環境省「インパクトファイナンスの基本的考え方」
3. インパクトの拡大・軽減に向けた取り組みとKPIの設定
今回特定されたインパクトの増大・緩和に向けて、ちばぎんリースは以下の取り組み方針を定め、それぞれにKPIを設定した。
インパクトカテゴリ | インパクト区分 | 取り組み内容 | KPI | |
社会 | 雇用 | ポジティブインパクト | 地域雇用の拡大と女性の活躍促進 | 新卒者採用毎年2名以上を継続。男女比率概ね50%を目指す |
ネガティブインパクト | 女性を含めた全従業員が働きやすい雇用環境の構築 | - | ||
教育 | ポジティブインパクト | デジタル人材の育成 | ITパスポートの資格取得者を2027年度までに累積50名とする | |
環境 | 気候 | ポジティブインパクト | リース取り組みを通じた環境負荷の低減 | ・銀行本体と連携し、2022年度中に「省エネ・脱炭素機器を対象とする寄付型リース」を商品化する ・低炭素設備リース信用保険を年間50件以上取り扱う |
廃棄物 | ネガティブインパクト | 廃棄物の適正な処理 | 環境関連法制への適切な対応を継続する | |
経済 | 包摂的で健全な経済 | ポジティブインパクト | リース先数の拡大を通じた地域活性化 | リース先数を2027年度までに 7,000先とする |
インパクトカテゴリ | 「雇用」 |
インパクト区分 | ポジティブインパクト/ネガティブインパクト |
取り組み内容 | 地域雇用の拡大と女性の活躍促進(ポジティブインパクトの増大) |
女性を含めた全従業員が働きやすい雇用環境の構築 (ネガティブインパクトの低減) | |
KPI | 新卒者採用毎年2名以上を継続。男女比率概ね50%を目指す (ポジティブインパクトの増大) |
対応するSDGs |
銀行本体からの出向者が多い銀行グループ企業の中にあって、ちばぎんリースでは、2016 年から継続して新卒者を採用している。22 年4月現在、従業員 94 名のうちプロパー採用者は 56 名と、全体の約6割を占めている。
最近の新卒者の採用実績をみると、毎年2名以上を、ほぼ男女比率 50%の割合で採用している。ちばぎんリースでは、専門人材の育成や女性の活躍促進の観点などから、今後もこれまでの採用ペースを継続する。
千葉銀行では、ダイバーシティ推進を経営戦略と位置づけ、女性活躍推進法に基づく「一般事業主
行動計画」を策定し、有給休暇や男性の育児休業取得率の向上などに取り組んでおり、グループ企業のちばぎんリースにおいても女性を含めた全従業員が働
きやすい環境を構築していく。
新卒者採用実績
(人)
男性 | 女性 | 計 | |
16年度 | 2 | 0 | 2 |
17年度 | 2 | 0 | 2 |
18年度 | 1 | 2 | 3 |
19年度 | 1 | 3 | 4 |
20年度 | 0 | 2 | 2 |
21年度 | 2 | 0 | 2 |
22年度 | 1 | 1 | 2 |
平均 | 1.3 | 1.1 | 2.4 |
(出所)ちばぎんリース(株)の資料をもとにちばぎん総合研究所が作成
インパクトカテゴリ | 「教育」 |
インパクト区分 | ポジティブインパクト |
取り組み内容 | デジタル人材の育成 |
KPI | ITパスポートの資格取得者を2027年度までに累積50名とする |
対応するSDGs |
|
ちばぎんリースでは、新人向けの基礎研修やOJT指導に加え、経験や階層に応じて地銀リース業務研究会やリース事業協会、メガバンクなどが開催する外部研修へ参加するなど、コンサルティング能力の高い人材の育成に努めている。
現在、ちばぎんリースは、急速に進展したデジタル化の流れに対応し、グループ企業のちばぎんコンピューターサービスと連携して企業や自治体のITシステム・インフラ構築支援を進めており、I Tパスポートの資格奨励を通じてデジタル人材を育成する。
千葉銀行では、DX人材の計画的な育成及び推進意識の向上を図るため、DXスキルに応じたDX認定制度を 2021 年 10 月より導入しており、DX人材の基礎知識である「ITパスポート」の資格
取得者は既に 1,000 人と行員の約4割に達しており、グループ会社社員にも取得を奨励している(ち
ばぎんリースにおける資格取得者は 2022 年7月現在6名)。
インパクトカテゴリ | 「気候」 |
インパクト区分 | ポジティブインパクト |
取り組み内容 | リース取り組みを通じた環境負荷の低減 |
KPI | ・銀行本体と連携し、2022年度中に「省エネ・脱炭素機器を対象とする寄付型リース」を商品化する ・低炭素設備リース信用保険を年間50件以上取り扱う |
対応するSDGs |
持続可能な社会づくりに向けて、企業や自治体における脱炭素、低炭素機器の導入の動きが広がっている。ちばぎんリースでは、この流れに対応し、各種補助金を活用した提案営業を行っている。
2021 年度には、次世代タクシー補助金 71 件(脱炭素社会の実現及び高齢者等の移動手段の確保の観
点から、タクシー事業者が行う次世代タクシー導入費用を補助)、CEV補助金 16 件(環境負荷の低い車を購入する際、補助金が支給される制度)、LEVO補助金 10 件(低炭素型ディーゼルトラックの導入を支援)など、ちばぎんリースが強みを持つ輸送機器関連の低炭素設備導入に係る補助制度に取り組んだ。また、低炭素投資促進法に基づき中小企業や個人事業主の低炭素型設備導入を支援する
「低炭素設備リース信用保険」 の取扱いも、この 10 年間で約2倍に増加している。
今後は、カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素、低炭素機器の導入の動きが一段と加速する。ちばぎんリースでは、これら補助金を活用した提案・支援を継続するとともに、千葉銀行と連携して「省エネ・脱炭素機器を対象とする寄付型リース」を開発する。
低炭素設備リース信用保険取り組み実績
(件)
12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | 20年度 | 21年度 | |
実績 | 24 | 28 | 30 | 35 | 16 | 44 | 40 | 38 | 32 | 45 |
(出所)ちばぎんリース(株)の資料をもとにちばぎん総合研究所が作成
インパクトカテゴリ | 「廃棄物」 |
インパクト区分 | ネガティブインパクト |
取り組み内容 | 廃棄物の適正な処理 |
KPI | 環境関連法制への適切な対応を継続する |
対応するSDGs |
|
ちばぎんリースでは、リース契約が終了した物件は、①買取り業者や中古市場への「売却」、②納入業者による「下取り」、③「廃棄処分」のいずれかにより対応している。最も多い「売却」では、物件の種類に応じ、提携業者と連携している(医療機器3社、パソコン4社、建設機械3社、自動車
8社、その他2社)。「廃棄処分」では、マニフェスト制度1に準拠し、産業廃棄物処理業者(1 社)に委託して適正に処分しており、委託業者に対しては、年 1 回以上訪問し、現地視察やヒアリングなどにより処理の実態を把握している。ちばぎんリースでは、引き続き、環境関連法令に準拠してリース終了物件の処理を進めていく。
1排出事業者が産業廃棄物の処理を委託する際に産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)を交付し、産業廃棄物の流れを
自ら把握・管理するとともに、委託契約内容に基づき適正に処理されていることを確認する仕組み。
インパクトカテゴリ | 「包摂的で健全な経済」 |
インパクト区分 | ポジティブインパクト |
取り組み内容 | リース先数の拡大を通じた地域活性化 |
KPI | リース先数を2027年度までに7,000先とする |
対応するSDGs |
ちばぎんリースは、首都圏の一角として成長を続けるxx県の歩みとともに着実に契約先数、残高を伸ばしている。22 年3月末日現在、リース残高の約9割を地域に根差す中小企業が占めており、ちばぎんリースによる地元企業への設備導入支援は、地域経済の活性化につながる。
リース契約残高・契約先数の推移
(億円)
700
(先)
5,000
650
契約残高
契約先数
4,800
600
4,600
550
500
4,400
450
4,200
400
4,000
350
300
3,800
15上 15下 16上 16下 17上 17下 18上 18下 19上 19下 20上 20下 21上 21下
(出所)ちばぎんリース(株)の資料をもとにちばぎん総合研究所が作成
本ポジティブ・インパクト・ファイナンスによるちばぎんリースの取り組みは、SDGsの 17 のゴールと 169 のターゲットに以下のように関連している。
インパクトカテゴリ | 対応するSDGsとゴール | |
雇用 | 4 . 4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、 働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な 技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる 8 . 5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する | |
教育 |
| |
気候 |
| 7 . 2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる 13 . 3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に 関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する |
廃棄物 |
| 11 . 6 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の 廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する 12 . 4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する |
包摂的で健全な経済 | 8 . 3 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及び イノベーションを支援する開発重視型の政策を促進 するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する |
4. 地域課題との関連性
22 年度からスタートしたxx県の総合計画「千葉県総合計画 ~新しい千葉の時代を切り開く」において「xx県を取り巻く環境変化と課題」として挙げられた項目の中には、「社会経済情勢の変化への対応」、「環境保全・持続可能な社会づくり」、「デジタル社会の推進」、「SDGsの推進」などがある。ちばぎんリースによるポジティブ・インパクト・ファイナンスの取り組みは、これらの課題解決に貢献する。
「xx県を取り巻く環境変化と課題」(xx県総合計画より抜粋)
1 感染症・災害等リスクの増大への対応(新型コロナウイルス感染症等の新たな感染症の脅威、大規模災害等に備えた危機管理対策の推進)
2 くらしの安全・安心の確保(防犯対策の推進、交通安全対策の推進、消費者の安全・安心の確保)
3 人口減少・少子高齢化への対応(将来人口推計、高齢化の進行、xxを担う子どもの育成、都市や集落の機能低下)
4 社会経済情勢の変化への対応(商工業等をめぐる状況の変化、農林水産業をめぐる状況の変化、雇用環境の変化、成田空港の更なる機能強化、社会資本の老朽化)
5 半島性の克服と活用(道路や鉄道等交通ネットワークの充実、移住・定住の促進)
6 医療・福祉ニーズの増加と健康志向の高まりへの対応( 医療・介護ニーズの増加、福祉ニーズの増加、健康づくりの推進)
7 環境保全・持続可能な社会づくり(地球温暖化対策の推進、循環型社会の構築、大気・水環境の保全、産業廃棄物の不法投棄防止、豊かな自然環境の保全、野生生物の保護と管理)
8 価値観・ライフスタイルの多様化への対応(共生社会の実現、多様な人材の活躍や多様な働き方の実現、文化芸術の継承・創造とスポーツの振興)
9 デジタル社会の推進(デジタル社会の推進)
10 SDGsの推進(SDGsの推進)
11 行財政改革の推進(県の持続的発展を支える行政運営の推進、厳しい財政状況)
(出所)「xx県総合計画」をもとにちばぎん総合研究所が作成
5. 管理体制
ちばぎんリースにおけるサステナビリティ管理体制
ちばぎんリースでは、ポジティブ・インパクト・ファイナンスを取り組みにあたり、プロジェクトチームを組成した。プロジェクトチームは、xx社長を統括責任者、xx取締役をプロジェクトリーダーとした組織横断的なもので、経営計画や事業行動、各種指標をもとにインパクトの特定からインパクトを増大又は緩和するためのKPIの策定を行った。
【プロジェクトチーム】
統括責任者 代表取締役社長 xxxx プロジェクトリーダー 取締役 xxxx
プロジェクトチーム 業務部部長 xxxx、xxxx
ポジティブ・インパクト・ファイナンス実行後もプロジェクトチームが中心となって、KPIの達成に向けた各種取り組みを進めていく。
千葉銀行によるモニタリング
本ポジティブ・インパクト・ファイナンスで設定したKPIの進捗状況については、ちばぎんリースと千葉銀行、ちばぎん総合研究所の担当者が年に1回以上、定期的な場を設けて情報共有する。
本評価書に関する説明
1. 本評価書は、ちばぎん総合研究所が、千葉銀行から委託を受けて実施したもので、ちばぎん総合研究所が千葉銀行に対して提出するものです。
2. ちばぎん総合研究所は、依頼者である千葉銀行及び千葉銀行がポジティブ・インパクト・ファイナンスを実行するうえで、ちばぎんリースから提供された情報やちばぎんリースへのインタビュー等で収集した情報に基づいて、現時点での状況を評価したものであり、将来における実現可能性、ポジティブな成果・見通し等を保証するものではありません。
3. ちばぎん総合研究所が本評価に用いた情報は、信頼できるものと判断したものではあるものの、その正確性等について独自に検証しているわけではありません。ちばぎん総合研究所はこれらの情報の正確性、適時性、完全性、適合性その他一切の事項ついて、 何ら表明または保証するものではありません。
4. 本評価は、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱した PIF 原則及び PIF 実施 ガイド、ESG 金融ハイレベル・パネルにおいてポジティブインパクトファイナンスタスクフォースがまとめた「インパクトファイナンスの基本的考え方」に則って行っております。
ちばぎん総合研究所 会社概要
社名 株式会社ちばぎん総合研究所代表者 取締役社長 xx xx
所在地 〒261-0023
xx県xx市美浜区xx1丁目10番地2設立 1990 年 2 月 28 日
資本金 150 百万円
株主 株式会社千葉銀行
TEL 000-000-0000
FAX 000-000-0000