IBM Universal Behavior Exchange
サービス記述書
IBM Universal Behavior Exchange
本「サービス記述書」はIBM がお客様に提供する「クラウド・サービス」について規定するものです。お客様とは、契約を結ぶ当事者、その許可ユーザーおよび「クラウド・サービス」の受領者を意味します。適用される
「見積書」および「証書(PoE)」は、別途「取引文書」として提供されます。
1. クラウド・サービス
IBM Universal Behavior Exchange はクラウドを活用したプラットフォームで、一貫性のあるカスタマー・エクスペリエンスを提供するためにアプリケーション間で単一イベント、対象者、ID データを選択して交換する機能を提供します。
1.1 IBM Universal Behavior Exchange Essentials Edition
IBM Universal Behavior Exchange Essentials Edition では、「IBM アプリケーション」および「パート
ナー・アプリケーション」を使用したデータ・シンジケーション・オプションが提供されます。本「クラウド・サービス」には、以下が含まれます。
● 「IBM アプリケーション」間のデータ・シンジケーション。「IBM アプリケーション」と「IBMアプリケーション」の場合、Application Data Syndication ボリュームは必要ありません。
● IBM アプリケーションおよびパートナー・アプリケーションを対象としたアプリケーション接続
● 「IBM アプリケーション」と「パートナー・アプリケーション」間のデータ・シンジケーションに関する「イベント」(月間 2,500 万件)。データ・シンジケーションに関する「イベント」には、単一イベント・セグメントおよび対象者セグメントが含まれます。
1.2 IBM Universal Behavior Exchange Standard Edition
IBM Universal Behavior Exchange Standard Edition では、Essentials Edition の全機能に加えて、「専有アプリケーション」を使用したデータ・シンジケーション・オプションが提供されます。本「クラウド・サービス」には、以下が含まれます。
● IBM、パートナー、および専有の各アプリケーションを対象としたアプリケーション接続
● 「IBM アプリケーション」と「パートナー・アプリケーション」間、「パートナー・アプリケーション」間、または任意のアプリケーションと「専有アプリケーション」間のデータ・シンジケーションに関する「イベント」 (月間 5,000 万件)。データ・シンジケーションに関する「イベント」には、単一イベント・セグメントおよび対象者セグメントが含まれます。
1.3 オプション・サービス
1.3.1 IBM Universal Behavior Exchange Standard Edition AddOn Application Data Syndication
本「クラウド・サービス」では、「IBM アプリケーション」と「パートナー・アプリケーション」間、
「パートナー・アプリケーション」間、または任意のアプリケーションと「専有アプリケーション」間のデータ・シンジケーションを提供するために、「100 万イベント」の増分単位で追加のApplication Data Syndication ボリュームを提供します。「IBM アプリケーション」と「IBM アプリケーション」の場合、Application Data Syndication ボリュームは必要ありません。
2. コンテンツおよびデータ保護
「データ処理およびデータ保護に関するデータ・シート」(「データ・シート」) には、処理対象の「コンテンツ」の種類、発生する処理活動、データ保護機能、および「コンテンツ」の保存および返却に関する仕様書に関する、「クラウド・サービス」に固有の情報が記載されています。「クラウド・サービス」およびデータ保護機能に関する詳細または説明および条件 (お客様の責任を含みます。) がある場合には、本条に記載されます。お客様が選択したオプションにより、「クラウド・サービス」のお客様による使用に適用される「データ・シート」が複数ある場合があります。「データ・シート」は英語のみの提供となります(現地言語での提供はありません)。現地の法律または慣習の慣行にかかわらず、両当
事者は英語を理解していること、および「クラウド・サービス」の取得および使用に関して英語が適切な言語であることに同意します。以下の「データ・シート」が「クラウド・サービス」およびその利用可能なオプションに適用されます。
お客様は、i) IBM が、IBM のみの裁量により、「データ・シート」を随時変更することができ、かつ ii)かかる変更された内容が変更前の内容に置き換わることを承諾します。「データ・シート」に対する変更は、i) 既存のコミットメントの改善もしくは明確化、ii) 最新の採用された基準および適用法への整合の維持、または iii) 追加コミットメントの規定のいずれかを行うことを意図しています。「データ・シート」のいかなる変更も「クラウド・サービス」のセキュリティーを著しく低下させるものではありません。
適用される「データ・シート」へのリンク:
xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxxxxxxxxxxx/xxxxxxx- reports/report/html/softwareReqsForProduct?deliverableId=3F2DFD30F06111E4989B60FF8B09BCE8
お客様は、「クラウド・サービス」の利用可能なデータ保護機能を注文、有効化、または使用するために必要な対策を講じる責任を負うものとします。お客様がかかる対策を講じることを怠った場合 (「コンテンツ」に関するデータ保護またはその他の法的要件を満たさないことも含みます。) には、お客様は
「クラウド・サービス」の使用に対して責任を負います。
EU 一般データ保護規則(EU/2016/679) (GDPR) が「コンテンツ」に含まれる個人データに適用される場合に、その適用範囲に限り、xxxx://xxx.xxx/xxx にあるIBM の「データ処理補足契約書」(DPA) および
「DPA 別表」が適用され、本契約の一部として参照されます。本「クラウド・サービス」に適用可能な
「データ・シート」は「DPA 別表」の位置づけです。DPA が適用される場合、「復処理者」の変更の通知を提供するIBM の義務およびかかる変更に異議を申し立てるお客様の権利は、DPA に規定されるとおりに適用されます。
3. サービス・レベル・アグリーメント
IBM は、「PoE」に記載するとおり、「クラウド・サービス」に関して、以下の可用性のサービス・レベル・アグリーメント(以下「SLA」といいます。) を提供します。「SLA」は保証ではありません。
「SLA」はお客様にのみ提供され、実稼働環境における使用に対してのみ適用されます。
3.1 可用性クレジット
お客様は、「クラウド・サービス」が利用できず、業務に重大な影響が及んだことを最初に知り得たときから 24 時間以内に、IBM テクニカル・サポート・ヘルプデスクに対して「重要度 1」のサポート・チケットを記録するものとします。お客様は、あらゆる問題診断および解決に関して IBM を合理的な範囲で支援するものとします。
「SLA」の未達を申告するサポート・チケットは、契約月の末日から 3 営業日以内に提出するものとします。有効な「SLA」の申告に対する補償は、「クラウド・サービス」の実稼働システム処理が利用できない時間(以下「ダウンタイム」といいます。) に基づいた「クラウド・サービス」の将来の請求に対するクレジットになります。「ダウンタイム」は、お客様が当該事象を報告した時点から「クラウド・サービス」が復元される時点までの間で計測され、次のものに関連する時間は含まれません。保守のための計画停止または発表された停止、IBM の支配の及ばない原因、お客様または第三者のコンテンツもしくはテクノロジーの問題または設計もしくは指示、サポート対象外のシステム構成およびプラット フォームまたはその他お客様による誤り、またはお客様に起因するセキュリティーに関する事故もしくはお客様によるセキュリティー・テスト。IBM は、下表のとおり、各契約月における「クラウド・サービス」の累積的な可用性に基づき、適用しうる最大の補償を適用します。各契約月の補償の合計額は、
「クラウド・サービス」に対して支払われた年額料金の 12 分の 1 の 20% を超えることはできません。
3.2 サービス・レベル
「サービス・レベル」のクレジットは、Universal Behavior Exchange Standard Edition のサブスクライバーにのみ適用されます。
「契約月」における「クラウド・サービス」の可用性
「契約月」における可用性 | 補償 (申告の対象である「契約月」における 「月額サブスクリプション料金」* の割合) |
99.95% 未満 | 2% |
99% 未満 | 5% |
98% 未満 | 10% |
97% 未満 | 20% |
*「クラウド・サービス」が IBM ビジネス・パートナーから取得されたものである場合、月額サブスクリプション料金は、申告の対象である「契約月」に対して有効な「クラウド・サービス」のその時点での最新の表示価格に基づいて計算され、それを 50% 割引した額となります。IBM は、直接お客様に払い戻します。
「可用性」は、以下のとおり算出されます。契約月における分単位の総時間数から、契約月における
「ダウンタイム」の分単位の総時間数を差し引き、それを契約月における分単位の総時間数で除することにより算出され、結果はパーセントで表します。
4. テクニカル・サポート
「クラウド・サービス」のテクニカル・サポートは、IBM の IBM Software as a service support guide (xxxxx://xxx-00.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxx_xxxxxxx_xxxxx.xxxx) を通じて提供されます。このサポート・ガイドには、テクニカル・サポートの連絡先情報ならびにその他情報およびプロセスが規定されています。テクニカル・サポートは「クラウド・サービス」と共に提供されるものであり、別個のオファリングとして提供されるものではありません。
5. エンタイトルメントおよび課金情報
5.1 課金単位
「クラウド・サービス」は、「取引文書」に記載された課金単位に基づいて提供されます。
● 「インスタンス」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「インスタンス」は、
「クラウド・サービス」の特定の構成へのアクセスを意味します。お客様の「PoE」または「取引文書」に定める課金期間中にアクセスおよび利用が可能な「クラウド・サービス」の「インスタンス」ごとに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
● 「100 万イベント」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「イベント」のエンタイトルメントは、「クラウド・サービス」の利用に関連する特定のイベントの発生数に基づいています。「イベント」のエンタイトルメントは、当該「クラウド・サービス」に固有のもので、イベント種類は、別の「クラウド・サービス」またはイベント種類に対する他の「イベント」のエンタイトルメントと交換、置き換え、または集約することはできません。「100 万イベント」エンタイトルメントはそれぞれ、100 万の「イベント」に相当します。お客様の「PoE」または「取引文書」に定める課金期間中に生じるあらゆるイベントをカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
本「クラウド・サービス」において、「IBM アプリケーション」間でのみ測定された「イベント」は、お客様の「100 万イベント」エンタイトルメントの対象としてカウントされません。
5.2 超過料金
年間サブスクリプション期間中、「クラウド・サービス」の実際の利用が、「PoE」または「取引文書」に定めるエンタイトルメントの 12 倍を超えた場合には、お客様は適用される「PoE」または「取引」に定める超過料率に従い、その超過分が請求されます。
5.3 請求頻度
選択された請求頻度に基づき、IBM は請求頻度期間の開始時点で支払い期日の到来している料金をお客様に請求します。ただし、後払いの対象となる超過分や料金の使用タイプは除きます。
6. 期間および更新オプション
「クラウド・サービス」の期間は、「PoE」に記述されるとおり、「クラウド・サービス」へのお客様のアクセスについて、IBM がお客様に通知した日に開始します。「PoE」には、「クラウド・サービス」が自動的に更新されるか、継続利用ベースで続行されるか、期間満了時に終了するかが記載されます。
自動更新の場合には、お客様が期間満了日の少なくとも 90 日前までに書面により更新しないことを通知 する場合を除き、「クラウド・サービス」は、「PoE」に定める期間につき自動更新されます。更新には、見積書に記載されたとおりに年次の値上げが適用されます。「クラウド・サービス」の営業活動終了に
関するIBM 通知を受領後に自動更新が行われた場合、当該更新期間は、現在の更新終了または発表された営業活動終了日のいずれか早期に到来する日に終了します。
継続利用の場合は、「クラウド・サービス」は、お客様が 90 日前までに書面により終了を通知するまで、
月単位で継続利用することができます。「クラウド・サービス」は、かかる 90 日の期間後の暦月末日まで引き続き利用することができます。
7. 追加条件
7.1 共通事項
お客様は、IBM が広報活動またはマーケティングのコミュニケーションにおいて、お客様を「クラウド・サービス」の利用者として公に言及できることに同意します。
お客様は、「クラウド・サービス」を、単体または他のサービスもしく製品と組み合わせて、高リスク活動、即ち核施設、公共交通システム、航空管制システム、自動車制御システム、兵器システム、または航空機の航行もしくは通信の設計、構築、管理、もしくは保守、または「クラウド・サービス」の障害が生命の危険や重大な人身傷害を引き起こすおそれがあるその他のいかなる活動のサポートのためにも使用しないものとします。
7.2 Essentials Edition の料金
IBM Universal Behavior Exchange Essentials Edition は、サブスクリプション・コストなしでお客様に提供されます。Essentials Edition では以下のとおりに、データ・シンジケーションが提供されます。
● 2 つの「IBM アプリケーション」間
● 「IBM アプリケーション」と「パートナー・アプリケーション」間(月間最大 2,500 万件の「イベント」)
その他のアプリケーション・データ・シンジケーション・オプションについては、Universal Behavior Exchange Standard Edition のサブスクリプションが必要です。お客様の「IBM アプリケーション」と
「パートナー・アプリケーション」間のデータ・シンジケーションに関する「イベント」が月間で 2,500
万件を超えた場合、パフォーマンスの低下が生じる場合があります。
7.3 サービス・レベル目標
サービス・レベル目標は、Universal Behavior Exchange の Essentials Edition および Standard Edition のサブスクライバーに適用されます。
サービス・レベル目標は目標であり、お客様に対してなんら保証するものではありません。IBM は、サービス・レベル目標を満たさない場合でも、お客様に返金、割引、または救済措置を行うものではありません。
サービス目標
サービス | 目標 |
API 経由のイベント処理 | イベントは 3 秒以内にメッセージ・キューを処理します。ただし、当該イベントが 160KB の制限以内であり、サブスクライブしているエンドポイントがデータを受け取れることが条件です。 |
API 経由のオーディエンス処理 | 「オーディエンス」API は、交換元と交換先の応答時間に依存します。 「クラウド・サービス」は最善を尽くすために適時性を確保します。 |
サービス | 目標 |
ダウンしているエンドポイントの再試行 | 再試行は、100ms に 1 回の再試行の間隔で構成されます。 |
サポート・チケット処理 | サポート・チケットに対する応答時間は重要度により異なります。 詳細については、「SaaS サポート・ハンドブック」を参照してください。 |
7.4 統合アプリケーション
Universal Behavior Exchange は、「クラウド・サービス」に統合されたソリューションまたは製品をアプリケーションとして認識します。アプリケーションは、「クラウド・サービス」により交換される、
「イベント」、対象者、およびプロファイル・データの交換元または交換先になります。以下の 3 つのアプリケーション・オプションが使用可能です。
a. IBM アプリケーション– Watson Customer Engagement の各ソリューション
b. パートナー・アプリケーション– 事前に統合されたビジネス・パートナー・ネットワーク
c. 専有アプリケーション– お客様が開発して所有するカスタム・アプリケーション
個々のアプリケーションには、それぞれのデータの使用に関する追加の条件が設定されている場合があり、その交換が及ぼす商業上の影響を管理するのはデータ提供者の責任です。この「クラウド・サービス」の条件は、そのエンドポイントのイネーブルメント、アプリケーション提供者により交換された
データ、または IBM Universal Behavior Exchange 経由で交換されたデータに関連するその他のサービスもしくは料金について、料金を請求するアプリケーションの権利を除外するものではありません。
7.5 イベント・ペイロード
本「クラウド・サービス」において、「イベント」とは、IBM Universal Behavior Exchange ソリューションでエンドポイントとして有効化されたアプリケーションにより交換されたデータです。イベント・ボリュームはイベント発生回数です。イベントおよびイベント・メッセージ・ペイロードには、以下の制限が適用されます。
● IBM は、160KB を超えるイベント・メッセージ・ペイロードを破棄する権利を留保します。
● IBM は、お客様のアカウントに接続されているすべてのサブスクライバー・エンドポイントについて、お客様のアカウントごとに毎秒 200 イベントを超えるイベントの処理を止める権利を留保します。
上記イベント・メッセージ・ペイロードのサイズおよびボリュームは、標準的なイベント・シンジケーションのユース・ケース・シナリオに関する「クラウド・サービス」の範囲を表します。お客様は、 IBM が案件ごとに検討する上記制約に対する限定的な例外を要求できます。例外が認められるか、または拒否されるかは、IBM の単独かつ独占的な裁量によります。
7.6 組み込みデータ・シンジケーション
IBM は、データ・シンジケーションを提供するために選択されたIBM ソフトウェアに組み込まれたソ リューションとしてUniversal Behavior Exchange を使用します。Universal Behavior Exchange が組み込まれているソリューションの一部としてシンジケート化されたデータは、「イベント」ボリュームにカウントされません。