スマホユーザに身近な通信アプリ「LINE」を活用することで、利用者の属性に応じた情報をリアルタイムで配信し、プッシュ通知にて確認可能な環境を構築する。また、構 築に当たっては、東伊豆町情報配信メールとの連携を行うことで、配信メールと同様の内容をプッシュ通知にて確認が可能なものとする。
令和3年度 東伊豆町情報発信充実化システム構築業務委託仕様書
「東伊豆町情報発信充実化システム構築業務委託」に係るシステム等の仕様については、以下に定めるとおりとする。
1 業務の目的
本業務は、ウィズコロナ、アフターコロナ時代を見据え、迅速かつ的確に新型コロナウイルス関連情報、災害時緊急情報、xx情報等を町民に通知するため、情報発信システムの充実化を図るものである。
スマホユーザに身近な通信アプリ「LINE」を活用することで、利用者の属性に応じた情報をリアルタイムで配信し、プッシュ通知にて確認可能な環境を構築する。また、構築に当たっては、東伊豆町情報配信メールとの連携を行うことで、配信メールと同様の内容をプッシュ通知にて確認が可能なものとする。
2 業務期間
契約日の翌日から令和4 年3 月1 0 日( 木) まで
3 委託業務の概要
( 1 ) 初期構築
上記「1 業務の目的」を達成するよう、東伊豆町『LINE 公式アカウント』( 以下、
「アカウント」という) を用いることとし、アカウントに連携するシステム( 以下、
「システム」という)の初期構築を行い、令和4 年2 月下旬までに運用準備を完了し且つテスト配信等を行い、運用に向け適切に対応すること。
なお、アカウントについては委託者が別途指定するものを用いることとする。
( 2 ) 運用・機能維持
ア 本システムは原則として、24 時間 365 日の運用が可能であることとする。
イ システムの安定的運用を図るため、ソフトウェア、設備・機器、セキュリティに関して適切な機能維持を行うこと。
ウ システム障害の早期発見と予防に努め、システムに障害が発生した場合や、脆弱性が発見された場合等トラブルが生じた際には、可及的速やか且つ適切に対応すること。
( 3 ) 計画的なサービス停止
受託者がサービスを停止する場合は、サービス利用者への影響を考慮し、緊急で止むを得ない場合を除き、停止予定日から起算してその 3 か月前までに、委託者と停止に伴う影響等について十分に協議を行った上で実施すること。
( 4 ) 想定外のサービス停止
( 3 ) の原因以外によりサービスが停止した場合は、受託者は速やかにサービスの復旧作業を行い、また、必要に応じて委託者に サービスを継続するための代替手段を提供するものとし、サービスの安定的な運用に努めること。
また、受託者は事態の収束後速やかに顛末書及び原因発生に至った時系列について詳細を記載した書類を作成し、委託者に説明を行うものとする。
( 5 ) バージョンアップ対応
本業務において導入されるシステムに対して、性能や品質の強化、新たな 機能の追加等、バージョンアップが行われた場合は、委託者と事前にその内容について協議を行った上で対応すること。
( 6 ) 基本的要件
ア アカウントを利用する町民( 以下、「利用者」という) 及びサービスを提供する東伊豆町職員( 以下、「管理者」という) 双方にとって、分かりやすく、操作性が高く、効率的な運用が可能なシステムとすること。
イ アンケート機能や予約機能、手続機能等、運用開始後の機能向上や、将来的な拡張性を想定したシステムとすること。
ウ 委託者は、契約書の取り交しを以って、システムの利用規約に承諾するものとする。
4 機能要件
本システムについては、LINE 株式会社が提供する「LINE 公式アカウント」における
「地方公共団体プラン」を利用し、システムを導入することで、以下の各機能を構築すること( 但し、「地方公共団体プラン」を利用した「LINE 公式アカウント」については開設済み。)。
( 1 ) 基本要件
ア 利用者は、スマートフォン用の iOS 版及び Android 版の LINE アプリケーションを使用し、本業務で提供するサービスを利用できること。
イ 本サービスはオンプレミス型ではなく、クラウド型の提供サービスであること。
ウ 本サービスは 24 時間 365 日の利用が可能であることとする。但し、データバ ックアップ処理等の、システム運用に最低限必要な時間の停止は除くものとする。
( 2 ) 利用者のサービス利用環境
本サービスを利用可能な iOS、Android 両 OS の LINE アプリケーションのバージョンについては、最新バージョンがリリースされた後に速やかに対応すること。
( 3 ) 管理者のサービス利用環境
ア 管理者用の管理機能は、Google Chrome、Microsoft Edge、Fire Fox 等のインターネット閲覧ソフトウェア( 以下、「ブラウザ」という) により利用できること。
イ アは、管理者の使用しているブラウザの環境から利用可能で、専用ソフトウェ
アのインストールが不要であること。
ウ 管理者が使用しているブラウザの環境は、次のとおりである。ブラウザ: Google Chrome、Microsoft Edge、Fire Fox
エ OS 及びブラウザは、それぞれ最新のバージョンでの利用を前提とする。但し、新バージョンがリリースされた後に、そのバージョンに起因する不具合が確認された場合はこの限りではない。
オ 管理者アカウントのログイン ID 数は、10 以上を保有できること。また、管理用と一般用の設定により、一般アカウントについては利用できる機能に制限を設けること。
( 4 ) 構築する機能
ア セグメント配信
以下の項目に関する情報についてセグメント配信し、利用者が自ら選択した情報のみを即時に配信できる機能を設けること。
【配信情報の種類】
配信内容 | 内容詳細 |
① 情 報 配 信 メ ー ル ( 防災・火災・観光・生活) | 委託者が運用する「情報配信メール」と連携し、情報配信メールで配信した内容について、システム上で同様の通知が配信されるよう設定を行うこと。 設定方法については別項に記載する。 |
② その他セグメント | ① 以外のセグメント設置については、契約後、委託 者と協議した上で決定するものとする。 |
【設定・機能】
① LINE リッチメニューからセグメント配信のための情報分野・配信条件を設定するためのメニューに遷移すること。
② 利用者が登録しているセグメントについて 、利用者自らが確認、変更及び削除を随時行えること。
③ 利用者は、居住地、年代、受信情報等の属性登録ができること。
④ 予約配信として指定した時刻に配信ができること。
⑤ 管理者により、セグメント配信した配信履歴、配信数、送信成功数、失敗数等の送信状況の確認ができること。
⑥ 管理者において、各種情報配信設定の登録者数等の基礎情報を確認・抽出ができること。
⑦ 配信データは、テキスト・画像を送信できること。
イ チャットボットによる案内機能
キーワード入力又は選択肢の選択等、利用者自身の操作により必要な案内を自動的に受けられるチャットボット機能を設けること。また、 LINE 上で 1 対 1 のチャットコミュニケーションができる「TALK 機能」を装備していること。
【設定・機能】
① LINE リッチメニューから、チャットボットを利用するためのメニューに遷移できること。
② 管理者において、各チャットボットの利用状況を確認できること。
③ チャットボットは 2,000 ワードの登録ができ、最大 3 階層以上、64 分岐以上の設定ができること。
ウ 東伊豆町情報配信メール連携機能
委託者が本業務委託とは別で運用する「情報配信メール」と連携し、 LINE にセグメント配信できる機能を設けること。
連携に当たっては、システム上の受信設定に「情報配信メール」と連動したセグメント項目を作成し、手動メール配信及び自動メール配信で「情報配信メール」から送信された内容が、システム上で対応するセグメントを受信設定した利用者に対し、同様の内容が配信されるように設定すること。なお、「情報配信メール」からの配信メールはシステム上の 1 つのセグメントで受信することとし、配信ジャンルに区別なく受信できるようにするものとする。
また、「情報配信メール」において、特定の人に配信するチェックインメールシステムの機能との連携は行わないものとする。
エ リッチメニューの構築
アカウントのリッチメニューとして以下の機能を構築すること。
機 能 | 機能詳細 |
① リッチメニュー編集 | 管理者が必要に応じて、アカウント内で使用する画像ファイルやメニュー画面の作成及び修正ができるこ と。 |
② 画面(コマ)数 | リッチメニューは最大で 1 画面 12 コマ×3 画面以上の計 36 コマ以上のメニューを表示できること。 ※ 初期設定時の表示メニュー画面数、種類、配置は、 委託者と相談の上決定することとする。 |
③ デザイン | 委託者の要望等に基づき、アイコン画像等を入れたリッチメニューデザインを複数パターン作成すること。また、作成したデザインは電子データで納品するものとし、委託者において複製・修正等の再利用ができる こととする。 |
5 操作マニュアル及び操作説明
( 1 ) 操作マニュアル
受託者は、アカウントの運用及びシステムの利用方法等について記載された操作マニュアルを作成し、提出すること。マニュアルの提出については書面での提出及び管理者用の管理画面から閲覧できるようにすること。
また、システムがバージョンアップされたことにより、操作方法や仕様等が変更に
なった場合には、変更点について委託者に説明し、その都度最新のマニュアルに更新するものとする。
( 2 ) 操作説明
受託者は、本システム納品後に管理者に対し、アカウントの運用及びシステムの利用方法等について講師による説明の場を設け、操作説明を行うこと。
6 導入作業
受託者は契約締結後、本業務における作業項目と役割分担、スケジュール、導入体制等を記した「プロジェクト計画書」を作成し、委託者に提出すること。
7 秘密の保持
受託者は、本業務により知り得た秘密を他に漏洩してはならない。秘密の保持についてはプロジェクト計画書に記載された管理責任者のもと管理を徹底し、万全の措置を講じるものとする。
8 その他の事項
( 1 )本業務における個人情報の取り扱いについては、別紙『東伊豆町情報発信充実化システム構築業務委託に係る個人情報取扱特記事項』による。
( 2 )受託者は、本業務を遂行するに当たり、システムの最適化のための追加提案等があれば、委託者に提案することができる。但し、別途費用が発生する場合には、その旨を事前に報告するものとする。
(3 )本仕様書に定めることのほか、業務を遂行するに当たり委託者に別途相談 をする必要があるような疑義又は障害等が発生したときには、その都度双方協議を行った上で対応するものとする。
別 x
x伊豆町情報発信充実化システム構築業務委託に係る個人情報取扱特記事項
第1 基本的事項
受託者は、この契約による業務を処理するための個人情報を取り扱うに当たっては、個人の権利利益を侵害することのないよう、個人情報の適正な取り扱いに努めなければならない。
第2 取得の制限
受託者は、この契約による業務を処理するための個人情報を取得するときは、適法且つ適正な方法により取得しなければならない。
第3 安全管理措置
受託者は、個人情報漏洩、滅失または毀損の防止、その他個人情報の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない。
第4 従業者の監督
受託者は、その従業者に個人情報を取り扱わせるに当たっては、当該個人情報の安全管理が図られるよう、当該従業者に対する必要な監督を行わなければならない。
第5 再委託の禁止
受託者は、委託者の同意がある場合を除き、個人情報の取り扱いを第三者に委託してはならない。
第6 複写又は複製の禁止
受託者は、委託者の同意がある場合を除き、この契約による業務を処理するため委託者から提供された個人情報が記録された資料等を複写し又は複製してはならない。
第7 資料等の廃棄
受託者は、この契約による業務を処理するため委託 者から提供を受け、又は受託者自らが作成した若しくは取得した個人情報が記録された資料等を、この契約終了後直ちに廃棄するものとする。但し、受託者が別途指示したときは、その指示に従うものとする。
第8 目的外利用・提供の禁止
受託者は、委託者の同意がある場合を除き、委託業務以外の目的のために個人情報を自ら利用し、又は提供してはならない。
第9 取扱状況の報告等
委託者は、必要があると認めるときは、個人情報の取扱状況を受託者に報告させ、又は自らその調査を行うことができる。
第 10 事故発生時における報告
受託者は、この契約に違反する事態が生じ、又は生じる恐れがあることを知ったときは、直ちに委託者に報告し、委託者の指示に従わなければならない。