メドジーン バイオサイエンスと第一製薬が HGF 遺伝子医薬品に関する販売契約を締結
各位
2001年1月15日
メドジーン バイオサイエンス株式会社
第一製薬株式会社
メドジーン バイオサイエンスと第一製薬が HGF 遺伝子医薬品に関する販売契約を締結
メドジーン バイオサイエンス株式会社(以下メドジーン、社長:xx xx)と第一製薬株式会社(社長:xx x)は、メドジーンが今後の基礎的研究とその後の開発を経て将来治療の場に提供する予定の HGF(Hepatocyte Growth Factor、肝細胞増殖因子)遺伝子医薬品の日本における販売契約に関して、今般、合意に達しましたので、お知らせ致します。
これにより、第一製薬は日本において、HGF 遺伝子医薬品を末梢動脈疾患治療薬として独占的に販売する権利を得ました。
HGF は血管新生作用を有するたんぱく質で、本剤は HGF を産生する遺伝子を用いた国産初の遺伝子治療のための遺伝子医薬品です。虚血部位へ投与することにより血管新生を促し、虚血状態を改善することから、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、バージャー病等)などへの効果が期待されます。
また、従来の薬物と異なる作用を持ち、既存の薬物療法が不十分な患者、手術が困難な患者においても効果が期待されます。メドジーンは、遺伝子治療用遺伝子医薬、核酸医薬及び新規ベクター等に関する研究開発を通して、人類の健康に貢献すべく 1999 年 12 月に設立されたバイオベンチャーで、遺伝子医薬の基礎技術を開発した大阪大学と協力してその実用化に取組んでいます。
今回、循環器領域に高い実績を有する第一製薬の販売力に期待し、本剤の日本における販売権を供与することと致しました。
第一製薬は、末梢動脈疾患の分野では塩酸チクロピジン(商品名:パナルジン)、アルガトロバン(商品名:スロンノン)を販売しております。今後循環器領域において、さらに製品群の充実を図るとともに、本剤の販売を足がかりとして、再生医療への第一歩を踏み出します。
本件に関するお問い合わせ
第一製薬株式会社: TEL 00-0000-0000
メドジーンバイオサイエンス株式会社: TEL 00-0000-0000
<ご参考>
【HGF 遺伝子医薬品の特徴・医療上の意義】
HGF は強い血管新生作用を有することが知られていますが、本剤は HGF を産生する遺伝子を虚血部位に投与することで、局所に HGF たんぱく質を発現させ血管新生を促して虚血状態の改善を図るもので、国産初の遺伝子医薬品です。本剤は、ウイルスベクターを用いない naked DNA であり、ウイルスベクターに由来する副作用を回避できます。
また、従来の薬物の作用機序と異なり、血管新生により虚血状態を改善するため、既存の治療法が無効な難治性の末梢動脈疾患に効果が期待できる画期的な治療となる可能性があります。