Contract
2020年度(第9期)事業計画書
自 2020 年 4 月 1 日
至 2021 年 3 月 31 日
xxxxxxxxxxx0‐00 xxxxxxxxxx0x公益財団法人 読売日本交響楽団
2020年度事業計画
2020 年 3 月 6 日公益財団法人 読売日本交響楽団
(1)基本方針と営業戦略
2018 年度に母体 3 社からの事業契約金(支援金)が 2 億円削減され、その体
制が 20 年度で 3 年目を迎える。増収策と支出削減策のバランスに配慮しつつ、安定収支路線を継続させるとともに、剰余金の有効活用の検討や、コンプライアンス、危機管理体制のさらなる強化、近年の状況にそぐわない制度や慣習の見直しに取り組み、組織全体として一層の効率化を進めていく。
(2)指揮者の展望
常任指揮者xxxxxxx・xxxxxは、シーズン 2 年目となる 7 月に 600
回定期演奏会を記念して「ワルキューレ」第 1 幕など得意のワーグナー作品を指揮する。12 月にはブルックナー交響曲第 6 番、xxxxxxx「第九」、21 年 1 月にはヒンデミットと続けてドイツ音楽を振る予定だ。
4 月には新進気鋭の若手・xxxx氏を、新設の「指揮者/xxxxxxx・xxxxx」に迎える。指揮者としてはもちろん、各種プロデュースへの取り組みに加え、鍵盤楽器奏者、作・編曲家として実力を発揮してもらうことも期待している。
(3)賃金制度改革
60 歳超雇用制度の見直しに関する読響労組前執行部との交渉は昨夏、成立せ
ずに終わったが、その後 19 年 11 月に発足した新執行部に対し、新たな交渉の始動と見直しの基本構想について説明し、概ね合意している。
新制度の実施は 21 年 4 月からとし、そのための労使合意(妥結)を 20 年 12
月まで行うことを目標としている。
(4)経費削減
財団を取りまく厳しい環境下において、新規雇用を抑制基調とし、業務委託を有効に活用することで、費用面の効率化と事務局員の負担軽減を進めていく。I T機器の管理、トラブル対応を 20 年 2 月からグループ内関連会社に全面委託することで、その負担を大幅に軽減した。また給与計算業務の費用対効果をより一層向上させるため、現行の委託料の範囲内で可能な委託業務の拡大と業者の変更を決め、手続きを進めている。
(5)読響初のロシア公演
ロシアのショスタコーヴィチ記念サンクトペテルブルク・フィルハーモニー協会(SPP)からの招待を受け、9 月にサンクトペテルブルク公演を実施する。この計画は読響名誉指揮者で SPP 芸術監督のxxx・xxxxxxx氏による強い推薦で実現の運びとなった。ロシア公演は財団の創設以来、初めて。巨匠指揮によるクラシック大国での公演は、高い実力を持つ読響を世界市場に売り込む絶好の機会となる。
(6)横浜みなとみらいホールの改修に伴う代替公演
同ホールは改修のため 21 年 1 月から 22 年 10 月までに 1 年 10 か月の間、休
館することになった。「みなとみらいホリデー名曲シリーズ」の 21 年度と 22 年
度の代替公演は来場者アンケートの結果を参考に、年 4 回程度開催する方針。
(7)グループ内の連携強化
インバウンド誘致の有効策として、読売新聞東京本社編集局と協力し、英字新聞「Japan News」の紙面やオンライン上に招聘アーティストのインタビュー記事などを定期的に掲載する。記事の執筆には取材経験を持つ英文作成の専門業者も活用し、単なる翻訳ものではない読み応えのある内容を掲載できるよう、鋭意検討している。
日本テレビ「読響シンフォニックライブ」の収録は例年どおり 10 回実施する
予定だ。主催公演の収録は常任指揮者xxxxxが振る第 600 回定期演奏会、
12 月の「第九」公演などを対象とする。公開収録では日本テレビ独自の企画によるプログラムを現在検討している。
讀賣テレビは、10 月 21 日の大阪定期演奏会の収録を予定している。