IBM Sterling B2B Integration Services
サービス記述書
IBM Sterling B2B Integration Services
本「サービス記述書」は IBM がお客様に提供する「クラウド・サービス」について規定するものです。お客様とは、契約を結ぶ当事者、その許可ユーザーおよび「クラウド・サービス」の受領者を意味します。適用される
「見積書」および「証書 (PoE)」は、別途「取引文書」として提供されます。
1. クラウド・サービス
IBM Sterling B2B Integration Services は、お客様の顧客、サプライヤー、およびお客様が取引関係を持つ組織体 (以下「取引先」といいます。) との間の接続およびコラボレーションを提供します。本「クラウド・サービス」は、IBM Sterling B2B Services – B2B Collaboration Network が備えるクラウドベースの企業間取引 (B2B) の統合および可視化機能に基づいて構築されており、「取引先」のオンボーディング、
B2B プロセス管理、および「取引先」のサポートに関する幅広いサービス・オファリングを提供します。本「クラウド・サービス」で利用可能なすべてのコンポーネントのリストは以下のとおりです。お客様
は、「取引文書」もしくは (以下に明記する) 別個の作業指示書に基づいて、または (以下に明記する) オンデマンド・サービスもしくはリモート・サービスとして、申し込んだコンポーネントのみを受け取る資格があります。
「クラウド・サービス」のコンポーネントの中には、プロセス・マップの作成を要するものがあります。
「標準マップ」は、以下のうち 1 つ以上の特徴を持つマップをいいます。(a) 標準的な構造 (例えば、サブライン項目レベルを持たない単一のサブディテール)、(b) 標準ロジック (例えば、変数割り当て、検索/クロス・リファレンス、および計算や条件付きループがないもの)、(c) 前処理もしくは後処理、「ユー ザー出口」、または複数ファイル出力を要しないもの (d) 中程度のアプリケーション・ファイル構成 (例えば、現在フィールド合計が 20 未満、レコード・タイプが 4 未満)、(e) XML 変換がないもの、および
(f) 出力ファイルが 1 つであるもの。「詳細マップ」は、以下のうち 1 つ以上の特徴を持つマップをいいます。(a) 詳細な構造 (例えば、単一のサブディテールまたはサブライン項目レベル)、(b) 拡張ロジック (例えば、カスタム内部ロジック、検索/クロス・リファレンス、複雑な計算、条件付きループ)、(c) 前処理もしくは後処理、「ユーザー出口」、または複数ファイル出力を要しないもの、(d) 中程度のアプリ
ケーション・ファイル構成 (例えば、現在フィールド合計が 40 未満、レコード・タイプが 8 未満)、および (e) 出力ファイルが 1 つであるもの。最後に、「マッピング要求仕様書」(MRS) では、マップ作成が視覚的に表されています。MRS は、ソース・データと出力データ間のフィールドレベルの関係を定めたスプレッドシートとして提供されます。
IBM Sterling B2B Integration Services では、お客様が IBM に送信したファイルを、IBM が、お客様から提供されたビジネス・ルールに基づく方法論を使用して変換し、次に IBM からお客様の「取引先」に転送することができるようになります。「取引先」から受信したファイルは、お客様から提供されたビジネス・ルールに基づく方法論を使用して、お客様が要求する形式に変換され、お客様の指示に従ってお客様に転送されます。お客様は、テスト期間、移行、および転換に関わる間、事業の継続、および「取引先」コミュニティーに対する見込みを維持する責任を負います。
必要な場合は、IBM とお客様の間で別途締結する契約が適用されるカスタマイズされた作業指示書に含まれる料金に従って、追加的なリモート・サービスの料金が請求されます。
IBM は、サブスクリプション期間に相当する期間中、データを保持し、オンラインで表示できるようにします。例えば、お客様が 36 か月のサブスクリプション期間に同意する場合は、すべてのデータは、36
か月のサブスクリプション期間中、保持されます。サブスクリプションが更なる 24 か月のサブスクリプ
ション期間として更新された場合は、常にその時点から 24 か月遡ってデータが保存されます。つまり、
新規サブスクリプション期間の 6 か月目では、新規サブスクリプション期間の最初の 6 か月間、および
前のサブスクリプション期間の最後の 18 か月間のデータが保存されています。データ保存期間は、「取引文書」に定めるとおり、特定のオファリングごとに延長することができます。データは、定められた保存期間に基づいて、毎日消去されます。お客様が追加的なデータ保存を必要とする場合は、以下に記載のとおりオプションのデータ保存期間を購入しなければなりません。
プロジェクトの枠組み
IBM は、「クラウド・サービス」の計画、構築および実装に必要なソリューション・リソースを提供します。これには以下のフェーズが含まれます。
a. 「サービス設計フェーズ」は、事業および技術に関する環境を設計します。IBM は、お客様の現在の環境を評価しますが、これには、これまでに作成されたアーキテクチャー文書に加えて、ハードウェア・システム、通信、アプリケーション・インターフェースの初回セットアップのために収集された追加要件、および「取引先」の要件の審査が含まれます。
b. 「サービス・プロビジョニング・フェーズ」では、お客様の既存の「取引先」コミュニティー (すなわち、「エンティティー ID」および「マップ」) を、以下により「クラウド・サービス」に移行します。
(1) お客様と IBM 間の接続の実装
(2) お客様の「取引先」と IBM 間の接続の実装
(3) IBM のテスト計画に従った、単体テスト、統合テスト、および接続テストの実行
(4) 「マッピング要求仕様書」および「マップ」の策定
(5) お客様と協力して、お客様の「取引先」コミュニティーの実装を管理する。
c. 「運用フェーズ」では、IBM が「クラウド・サービス」の日々の運用を管理します。IBM は、お客様の電子商取引インフラストラクチャーに関連するハードウェアおよびソフトウェアを格納する施設を運用および管理します。これには、保護された環境内の機器、通信、およびアプリケーションが含まれます。
2. オプション・サービス
2.1 オプションのトランスフォーメーション・サービス
IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Map Change
最大 4 回のデータ変更、最大 2 回のテスト・サイクル実施、および必要に応じた MRS の更新で構成されます。
2.2 オプションのサポート・サービス
a. IBM Sterling B2B Services – Integration Plus – Client Services Process Support Subscription
技術サポートおよびサービス・サポートをお客様に提供します。お客様は「取引先」コミュニ
ティーに対するレベル 1 のサポートを維持し、IBM は「取引先」コミュニティーに対するレベル 2のサポートを提供して、お客様がエスカレートした技術的問題を管理するものとします。このサ ポート・レベルは、「クラウド・サービス」に対する標準サポートに追加されるものです。
さらに、IBM は、EC ビジネスの戦略および目標を定める「電子商取引 (EC) 事業計画」をお客様と協力して策定するプログラム・マネジャーを任命します。このプログラム・マネージャーは、場合に応じて、プロジェクトの監督、事業レビュー、および助言を提供します。プログラム・マネー ジャーはまた、該当する評価を実施し、お客様に対する唯一の窓口となります。
b. IBM Sterling B2B Services – Integration Plus – Client Process Support with Client Support
技術サポートおよびサービス・サポートをお客様の「取引先」コミュニティーに提供します。IBMは、B2B の技術的問題を管理し、業務上のすべての懸念事項は、解決のためにお客様にエスカレートされます。IBM は、お客様の「取引先」コミュニティーに、IBM のサポートに連絡するための電話番号を提供します。このサポート・レベルは、「クラウド・サービス」に対する標準サポートに追加されるものです。
c. IBM Sterling B2B Services – Integration Plus – Client Process Support with Client Supplier Support
技術サポートおよびサービス・サポートをお客様のサプライヤーである「取引先」コミュニティーに提供します。IBM は、B2B の技術的問題を管理し、業務上のすべての懸念事項は、解決のためにお客様にエスカレートされます。IBM は、お客様のサプライヤーである「取引先」コミュニティー
に、IBM のサポートに連絡するための電話番号を提供します。このサポート・レベルは、「クラウド・サービス」に対する標準サポートに追加されるものです。
2.3 オプションのデータ保存
IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Extended Data Retention
現在のサブスクリプション期間の前に作成された追加的なデータを、延長された期間中、保存します。期間は、現在のサブスクリプション期間に追加されます。請求対象となるデータ量は、その月の末日にギガバイト単位で計測されます。
2.4 その他
a. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Process Enrichment Service
ビジネス「文書」内で情報を検証するか、またはビジネス「文書」のコンテンツを補足するために使用される追加情報を収集するために、標準的な「B2B 文書」のフローから Web サービスに「パンチアウト」する機能をお客様に提供します。
b. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Synchronous B2B Process Service
リアルタイムの Web サイトに対する問い合わせ/応答処理、およびサプライ・チェーン「文書」の同期交換で構成され、Web サービス・インターフェースの違いにかかわらず、「IBM B2B サービ
ス」の環境を介して、「取引先」との間で同時にメッセージを交換する機能をお客様に提供します。
2.5 セットアップ・サービス
a. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Advanced Integration Services
IBM は以下を行うものとします。
● ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「詳細 マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「詳細マップ」を作成し、作成された「詳細マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
b. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Data Extraction Service Surcharge
特定のトランザクションの情報を保存するテーブルを構築し、テーブルとお客様間の定期的な通信を設定します。
c. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Expectant Event Alerting Service
IBM は以下を行うものとします。
● スケジュールまたは時刻に基づいて、お客様が指定するイベントを定義する。
● アラートを送信する電子メール・アドレスを決定する。
● アラートを送信しなければならない間隔を決定する。
● イベントおよびそれに関連するアラートのルーティング/電子メールを設定する。
d. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Gentran Services
IBM は以下を行うものとします。
● ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「標準 マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「標準マップ」を作成する。
● 作成された「標準マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
e. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic for RosettaNetPIP Trading Partner Configuration
RNIF 2.0 を使用した、お客様とお客様の「取引先」間の接続を確立し、テストします。
f. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic Integration Basic for RosettaNetPIP Configuration
IBM は以下を行うものとします。
● 「詳細マップ」のソースまたは出力のいずれかが、CIDX 規格、PIDX 規格、または RosettaNet 規格 (該当する場合) に基づく場合、ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「詳細マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「詳細マップ」を作成する。
● 作成された「詳細マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
g. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Project Implementation
IBM はお客様の「プロジェクト・マネージャー」と協力して、マップ作成および「取引先」の構成に関するプロジェクト計画に合意し、次に確立したプロジェクト計画に従って、マップ作成および
「取引先」の構成を完了します。
h. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Secondary Services
既存の Advanced Integration Services、Gentran Integration Services、または Standard Integration Services Map として、同じトランザクションの種類、バージョン、およびアプリケーション・ファイル・レイアウトに対する「マップ」を作成します。
i. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Standard Services
IBM は以下を行うものとします。
● ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「標準 マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「標準マップ」を作成する。
● 作成された「標準マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
● お客様と協力して、お客様の「取引先」コミュニティーの実装を管理する。このサービスには、「取引先」との接続のセットアップ、構成、およびテストが含まれるものとします。
j. IBM Sterling B2B Services – Integration Plus – Project Implementation
お客様と協力して、IBM Sterling B2B Services を構成するために必要な作業を決定します。これには設計、物理的接続、実稼働構成、テスト、および運用計画とサポート計画が含まれます。IBM は、以下を行う場合があります。
● お客様の現在の環境を評価するために、分析、設計、およびプロジェクト計画のサービスを提供する。
● IBM の施設におけるハードウェア・システム、通信、およびアプリケーション・インターフェースの初回のセットアップを実施する。
● お客様の「プロジェクト・マネージャー」に対するプロジェクト関連の連絡を管理する。
● お客様の「プロジェクト・マネージャー」と共に、プロジェクト計画に照らして進捗を測定し、評価する。
● 定期的なプロジェクトの状況ミーティングを実施する。
● お客様の「プロジェクト・マネジャー」とプロジェクトの変更を調整する。
● IBM のプロジェクト要員の技術的作業を調整し、管理する。
IBM は、以下のタスクの完了についてお客様を支援する場合があります。
● 「取引先」/文書の種類に関する情報のフロー図を作成する。
● プロジェクト計画を作成する。
● 以下に関するテスト計画を策定する。(a) ネットワーク/通信、(b) レポートの照合、および (c)
アプリケーションの統合。
● サポート・システムを構成し、テストする。
2.6 オンデマンド・サービス
a. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Map Change
最大 4 回のデータ変更、最大 2 回のテスト・サイクル実施、および必要に応じた MRS の更新で構成されます。
b. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Secondary Integration Service
既存の Advanced Integration Services、Gentran Integration Services、または Standard Integration Services Map として、同じトランザクションの種類、バージョン、およびアプリケーション・ファイル・レイアウトに対する「マップ」を作成します。
c. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Standard Services
IBM は以下を行うものとします。
● ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「標準 マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「標準マップ」を作成する。
● 作成された「標準マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
● お客様と協力して、お客様の「取引先」コミュニティーの実装を管理する。このサービスに
は、「パートナー」との接続のセットアップ、構成、およびテストが含まれるものとします。
d. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Advanced Integration Services
IBM は以下を行うものとします。
● ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「詳細 マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「詳細マップ」を作成し、作成された「詳細マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
e. IBM Sterling B2B Services – Integration Basic – Gentran Services
IBM は以下を行うものとします。
● ファイル・フォーマット、実施ガイド、および関連するビジネス要件を使用して、「標準 マップ」の作成に関する技術要件を分析する。各「取引先」の組み合わせにより、個別の分析が必要な場合があります。
● お客様の現在の実働「取引先」について、必要な MRS および「標準マップ」を作成する。
● 作成された「標準マップ」を実稼働の「クラウド・サービス」環境に実装する。
3. コンテンツおよびデータ保護
「データ処理およびデータ保護に関するデータ・シート」(「データ・シート」) には、処理対象の「コンテンツ」の種類、発生する処理活動、データ保護機能、および「コンテンツ」の保存および返却に関する仕様書に関する、「クラウド・サービス」に固有の情報が記載されています。「クラウド・サービス」およびデータ保護機能に関する詳細または説明および条件 (お客様の責任を含みます。) がある場合には、本条に記載されます。お客様が選択したオプションにより、「クラウド・サービス」のお客様による使用に適用される「データ・シート」が複数ある場合があります。「データ・シート」は英語のみの提供となります (現地言語での提供はありません)。現地の法律または慣習の慣行にかかわらず、両当事者は英語を理解していること、および「クラウド・サービス」の取得および使用に関して英語が適切な言語であることに同意します。以下の「データ・シート」が「クラウド・サービス」およびその利用可能なオプションに適用されます。お客様は、i) IBM が、IBM のみの裁量により、「データ・シート」を随時変更することができ、かつ ii) かかる変更された内容が変更前の内容に置き換わることを承諾します。「データ・シート」に対する変更は、i) 既存のコミットメントの改善もしくは明確化、ii) 最新の採
用された基準および適用法への整合の維持、または iii) 追加コミットメントの規定のいずれかを行うことを意図しています。「データ・シート」のいかなる変更も「クラウド・サービス」のデータ保護を著しく低下させるものではありません。
適用される「データ・シート」へのリンク:
IBM Supply Chain Business Network Essentials Edition
xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxxxxxxxxxxx/xxxxxxx- reports/report/html/softwareReqsForProduct?deliverableId=38BF2400B93711E7A5A50513C295686A
IBM Supply Chain Business Network Standard & Premium Edition
xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxxxxxxxxxxx/xxxxxxx- reports/report/html/softwareReqsForProduct?deliverableId=B826DED0BA7311E7A5A50513C295686A
RosettaNet
xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxxxxxxxxxxx/xxxxxxx- reports/report/html/softwareReqsForProduct?deliverableId=DEF29410FFE611E78A3D89071F4CC7B0
お客様は、「クラウド・サービス」の利用可能なデータ保護機能を注文、有効化、または使用するために必要な対策を講じる責任を負うものとします。お客様がかかる対策を講じることを怠った場合 (「コンテンツ」に関するデータ保護またはその他の法的要件を満たさないことも含みます。) には、お客様は
「クラウド・サービス」の使用に対して責任を負います。
EU 一般データ保護規則 (EU/2016/679) (GDPR) が「コンテンツ」に含まれる個人データに適用される場合に、その適用範囲に限り、xxxx://xxx.xxx/xxx にある IBM の「データ処理補足契約書」(DPA) および
「DPA 別表」が適用され、本契約の一部として参照されます。本「クラウド・サービス」に適用可能な
「データ・シート」は「DPA 別表」の位置づけです。DPA が適用される場合、「復処理者」の変更の通知を提供する IBM の義務およびかかる変更に異議を申し立てるお客様の権利は、DPA に規定されるとおりに適用されます。
3.1 データの利用
IBM は、お客様の「クラウド・サービス」の利用によって生まれるお客様の「コンテンツ」に固有のものである結果 (「洞察」) や、お客様を特定できる結果を利用したり開示したりしません。ただし、IBMは、個人を特定する情報を削除し、追加情報を用いなければいかなる個人情報も特定の個人に結びつけることができないようにしたうえで、「クラウド・サービス」を提供する過程で、「コンテンツ」および「コンテンツ」に由来するその他の情報 (「洞察」を除きます。) を使用できます。IBM は、研究、テスト、およびオファリング開発の目的でのみ、このデータを使用します。
4. サービス・レベル・アグリーメント
IBM は、「PoE」に記載するとおり、「クラウド・サービス」に関して、以下の可用性のサービス・レベル・アグリーメント (以下「SLA」といいます。) を提供します。「SLA」は保証ではありません。
「SLA」はお客様にのみ提供され、実稼働環境における使用に対してのみ適用されます。
4.1 可用性クレジット
お客様は、「クラウド・サービス」が利用できず、業務に重大な影響が及んだことを最初に知り得たときから 24 時間以内に、IBM テクニカル・サポート・ヘルプデスクに対して「重要度 1」のサポート・チケットを記録するものとします。お客様は、あらゆる問題診断および解決に関して IBM を合理的な範囲で支援するものとします。
「SLA」の未達を申告するサポート・チケットは、契約月の末日から 3 営業日以内に提出するものとします。有効な「SLA」の申告に対する補償は、「クラウド・サービス」の実稼働システム処理が利用できない時間 (以下「ダウンタイム」といいます。) に基づいた「クラウド・サービス」の将来の請求に対するクレジットになります。「ダウンタイム」は、お客様が当該事象を報告した時点から「クラウド・サービス」が復元される時点までの間で計測され、次のものに関連する時間は含まれません。保守のための計画停止または発表された停止、IBM の支配の及ばない原因、お客様または第三者のコンテンツもしくはテクノロジーの問題または設計もしくは指示、サポート対象外のシステム構成およびプラット フォームまたはその他お客様による誤り、またはお客様に起因するセキュリティーに関する事故もしく
はお客様によるセキュリティー・テスト。IBM は、下表のとおり、各契約月における「クラウド・サービス」の累積的な可用性に基づき、適用しうる最大の補償を適用します。各契約月の補償の合計額は、
「クラウド・サービス」に対する年額料金の 12 分の 1 の 10% を超えないものとします。
バンドルされた「クラウド・サービス」の場合 (個別の「クラウド・サービス」オファリングをパッケージ化し、単一オファリングとして、単一の合算料金で販売しているもの)、補償は、バンドルされた「クラウド・サービス」に対する 1 つにまとめられた月額料金に基づいて計算されるものであり、各個別
「クラウド・サービス」に対する月額サブスクリプション料金に基づいて計算されるものではありません。お客様は、1 つの個別「クラウド・サービス」に関する請求のみ、一度にまとめて提出することができます。
4.2 サービス・レベル
「契約月」における「クラウド・サービス」の可用性
「契約月」における可用性 | 補償 (申告の対象である「契約月」における 「月額サブスクリプション料金」* の割合) |
99.9% 未満 | 2% |
99% 未満 | 5% |
95% 未満 | 10% |
*「クラウド・サービス」が IBM ビジネス・パートナーから取得されたものである場合、月額サブスクリプション料金は、申告の対象である「契約月」に対して有効な「クラウド・サービス」のその時点での最新の表示価格に基づいて計算され、それを 50% 割引した額となります。IBM は、直接お客様に払い戻します。
「可用性」は、以下のとおり算出されます。契約月における分単位の総時間数から、契約月における
「ダウンタイム」の分単位の総時間数を差し引き、それを契約月における分単位の総時間数で除することにより算出され、結果はパーセントで表します。
5. テクニカル・サポート
「クラウド・サービス」のテクニカル・サポートは、電話、電子メール、オンライン・フォーラム、およびオンライン問題報告システムを介して提供されます。IBM の IBM Software as a service support guide (xxxxx://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxxxxxx/xxxx_xxxxxxx_xxxxx.xxxx) には、テクニカル・サポートの連絡先情報ならびにその他情報およびプロセスが規定されています。テクニカル・サポートは「クラウド・サービス」と共に提供されるものであり、別個のオファリングとして提供されるものではありません。
6. エンタイトルメントおよび課金情報
6.1 課金単位
「クラウド・サービス」は、「取引文書」に記載された課金単位に基づいて提供されます。
● 「文書」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「文書」とは、その先頭と末 尾を示す文書のヘッダー・レコードとトレーラー・レコードで囲まれた有限量のデータとして定義 されます。「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・サービス」によって処理される「文書」の総数をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
● 「エンティティー ID」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「エンティ
ティー ID」は固有の ID であり、「クラウド・サービス」環境においては別の用語 (お客様の ID、パートナーの ID、サプライヤーの ID、ベンダーの ID または EDI ID を含みますがこれらに限られません。) として言及される場合があります。「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・ サービス」に含まれる「エンティティー ID」の総数をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。「エンティティー ID」は、取引先の事業体の組織構造にかかわらず、取引先の事業体に与えられる固有の ID です。
● 「ギガバイト」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「ギガバイト」とは、 2 の 30 乗バイトのデータとして定義されます (1,073,741,824 バイト)。「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・サービス」によって処理される「ギガバイト」の総数をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
● 「マップ」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「マップ」は、データの受信者に理解可能なものとするためにソース・データのフィールドに対して行う処理を定めた、トランザクションの実行時間中に使用される電子的な相関関係と定義されます。「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・サービス」によって提供される、入力データを出力側で理解可能な何らかの形に変換する「マップ」の総数をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
● 「PIP (パートナー・インターフェース・プロセス)」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。PIP は、トランザクションのビジネス・プロセスへのオーケストレーションと定義されます。PIP には、1 way、2 way、および 3 way があり、そのそれぞれは単一の PIP ユニットとみなされます。「way」の用語は、プロセスを構成する個別のトランザクションがいくつあるかを示しています。「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・サービス」によって処理される PIP の総数をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
● 「要求」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「要求」とは、IBM がサービスの実行を許可したお客様による行為と定義されます。サービスによって、「要求」は、書面による通知や、電話、電子メールまたはオンラインによるサポート要求の形式を取ることがあります。
「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・サービス」に提出される「要求」の総数をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
● 「サーバー・コール」は、「クラウド・サービス」を取得する際の課金単位です。「サーバー・コール」とは、追跡対象の訪問者によって開始されたお客様のタグ付きイベントの結果として、
「クラウド・サービス」に渡され、「クラウド・サービス」によって処理されるデータです。「取引文書」に定める課金期間中に「クラウド・サービス」によって使用される「サーバー・コール」の数量をカバーするのに十分なエンタイトルメントを取得しなければならないものとします。
6.2 セットアップ料金
1 回限りのセットアップ料金は、発注された各セットアップ・サービスに対して「取引文書」に記載された料金で請求されます。
オンデマンドセットアップ料金は、発注された場合、サービスに対して「取引文書」に記載された料金で請求されます。
6.3 超過料金
課金期間中の「クラウド・サービス」の実際の利用が、「PoE」に記載されたエンタイトルメントを超える場合には、かかる超過が生じた月の翌月に、「取引文書」に記載された料金で超過料金が請求されます。
6.4 請求頻度
選択された請求頻度に基づき、IBM は請求頻度期間の開始時点で支払い期日の到来している料金をお客様に請求します。ただし、後払いの対象となる超過分や料金の使用タイプは除きます。
7. 期間および更新オプション
「クラウド・サービス」の期間は、「PoE」に記述されるとおり、「クラウド・サービス」へのお客様のアクセスについて、IBM がお客様に通知した日に開始します。「PoE」には、「クラウド・サービス」が自動的に更新されるか、継続利用ベースで続行されるか、期間満了時に終了するかが記載されます。
自動更新の場合には、お客様が期間満了日の少なくとも 90 日前までに書面により更新しないことを通知する場合を除き、「クラウド・サービス」は、「PoE」に定める期間につき自動更新されます。
継続利用の場合は、「クラウド・サービス」は、お客様が 90 日前までに書面により終了を通知するまで、
月単位で継続利用することができます。「クラウド・サービス」は、かかる 90 日の期間後の暦月末日まで引き続き利用することができます。
8. 追加条件
8.1 共通事項
お客様は、IBM が広報活動またはマーケティングのコミュニケーションにおいて、お客様を「クラウド・サービス」の利用者として公に言及できることに同意します。
お客様は、「クラウド・サービス」を、単体または他のサービスもしくは製品と組み合わせて、高リスク活動、即ち核施設、公共交通システム、航空管制システム、自動車制御システム、兵器システム、または航空機の航行もしくは通信の設計、構築、管理、もしくは保守、または「クラウド・サービス」の障害が生命の危険や重大な人身傷害を引き起こすおそれがあるその他のいかなる活動のサポートのためにも使用しないものとします。
8.2 イネーブリング・ソフトウェア
「クラウド・サービス」を使用するには、お客様がご自身のシステムにイネーブリング・ソフトウェアをダウンロードする必要があります。イネーブリング・ソフトウェアにより、「クラウド・サービス」の使用が促進されます。お客様は、「クラウド・サービス」の利用に関連してのみ、イネーブリング・ソフトウェアを使用することができます。イネーブリング・ソフトウェアは、以下の条件で提供されます。
イネーブリング・ソフトウェア | 適用されるライセンス条件 (ある場合) |
● IBM Sterling Connect:Direct Standard Edition ● IBM Sterling Connect:Direct Standard Edition for NonProduction Environment ● IBM Sterling Connect:Direct Premium Edition ● IBM Sterling Connect:Direct Premium Edition for NonProduction Environment | xxxx://xxx- 00.xxx.xxx/xxxxxxxx/xxx/xxxxx.xxx/xxxxxxxx/0XXX000XXX0X0 1EB85257D9000786C0F?OpenDocument |
8.3 カスタマイズ・スクリプト
変換 (インバウンドまたはアウトバウンド) の前にお客様によるデータの処理を実行するカスタマイズ・スクリプトのインスタンスは、文書化されておらず、また、「クラウド・サービス」の一部として組み込まれていません。
8.4 セットアップ・サービスの要件
「サービス」に関する自らの義務を果たすため IBM が合理的に要求した場合、お客様は IBM に料金を請求することなく、以下を提供することに同意します。(1) お客様のシステム、情報、人員およびリソースに対する十分なアクセスを提供し、「セットアップ・サービス」を促進するためにお客様のその他の責任を果たすこと。および (2) IBM の従業員および外注先がお客様の構内にいる間、適切で安全な作業環 境をそれらの者に提供すること。IBM は、「セットアップ・サービス」に関連して、お客様がかかるアクセスの提供、またはお客様のその他の義務の履行において遅滞したことに起因する、「セットアッ
プ・サービス」の履行遅滞または不履行に対して責任を負いません。
8.5 お客様および取引先の責任
「クラウド・サービス」を適切に実装して実行するには、お客様およびお客様の「取引先」は以下を行う必要があります。
a. お客様と IBM 間の接続をセットアップし、共同接続テストの際に IBM と協力します。
b. お客様のそれぞれのアプリケーション、ハードウェア (無許可アクセスを防止するために、適切なファイアウォールを導入および保守することが含まれます。)、メールボックス、および伝送について十分なセキュリティーを確保し、これらのメールボックスおよび伝送を監視します。
c. データの精度および完全性を調査し、データ、処理、および伝送のエラーを特定するために適切な予防措置が導入されていることを確認します。
d. 変換エラーもしくは障害、処理上のエラーもしくは障害、非準拠伝送、送受信の障害、またはメールボックスへのアクセス不能については、速やかに IBM に通知します。
e. 適切なデータ処理パラメーターおよび伝送パラメーターを設定します。
f. 「クラウド・サービス」で提供されるサービスの再実行のために必要な、すべてのデータ、ファイル、およびその他マテリアル (カード・ファイル、テープ・ファイル、ディスク・ファイル、およ
びプリンター出力など) を IBM が回復できるようにするために十分な、関連するデータ、ファイル、およびその他資料を保持します。
g. 「クラウド・サービス」のテスト期間、「クラウド・サービス」への移行、および「クラウド・サービス」の変換や「クラウド・サービス」への変換について、事業の継続を維持し、お客様の
「取引先」コミュニティーに見込みを伝えます。
8.6 プロジェクト・マネージャー
「クラウド・サービス」の開始の前に、お客様は、本プロジェクトに関連するすべての事柄についてお客様を代表して行動する権限を持ち、本プロジェクトに関する IBM に対する連絡窓口となる、お客様の
「プロジェクト・マネージャー」と呼ばれる担当者を指名するものとします。お客様の「プロジェクト・マネージャー」の責任には、以下が含まれます。
a. 本プロジェクトに関するお客様の要員および責任を管理すること。
b. IBM とプロジェクトに参加するお客様のすべての部署間の連絡担当者となること。
c. IBM のプロジェクト・マネージャーと共にプロジェクトの変更管理手順を管理すること。
d. プロジェクトの状況ミーティングに参加すること。
e. IBM の要求から 5 営業日以内に情報、データ、承認および決定を取得して提供すること。ただし、お客様と IBM が書面にて異なる応答時間に同意している場合は除きます。
f. お客様に起因する可能性がある、予定スケジュールからの逸脱を解決すること。
g. プロジェクトの問題解決を支援し、必要に応じてお客様の組織内でエスカレートすること。
h. IBM のプロジェクト・マネージャーと共に、お客様の請求書の請求要件を確認すること。IBM の標準請求書書式または請求手順から逸脱した要件は、価格に影響を及ぼす可能性があり、プロジェクト変更管理手順により管理されることになります。
i. IBM と協力して、構成およびセットアップを実施するためのプロジェクト計画を作成すること。これには、アクティビティー、タスク、割り当て、マイルストーン、および見積が含まれます。