サプライヤーおよび下請け業者の GEA 行動規範
サプライヤーおよび下請け業者の GEA 行動規範
(Vers.4; 9/2022)
本行動規範は、GEA Group Aktiengesellschaft および会社法に基づく関連会社 (以降、「GEA」とする) の原則および要求事項を、当社の全商品・サービスのサプライヤー、その下請け業者、ならびにサプライヤーおよび下請け業者のグループ企業 (以降、「サプライヤー」または「各サプライヤー」とする) に対し、社会、環境、および商品生産またはサービス提供あるいはその両方に携わる人の責任について、以下のように規定するものです。GEA は、GEA コンプライアンスプログラムが変更された場合において、本行動規範の要求事項を修正する権利を有します。本行動規範は、サプライチェーンにおける人権侵害または環境リスクの防止または最小化、若しくは人権や環境責務への違反終息のため、{英国現代奴隷法2015] の要求事項およびサプライチェーンの人権デューディリジェンス義務化法 (Lieferkettensorgfaltspflichtengesetz - LkSG) に関するドイツ法を特に考慮しています。
GEA と取引を行う際の条件として、私たちはサプライヤーにこれらの要求事項への遵守、さらには、国内外の環境基準および環境規制に準拠することを期待します。建設的な対話の精神をもってサプライヤーとの協力のもと、本行動規範を維持することが GEA が意図するところです。GEA が本行動規範への不遵守を発見するまたは疑いを持つ場合において、GEA はこれについてサプライヤーに通達し、GEA はサプライヤーが速やかに、そして合意の期間内に不遵守問題を調査し、正すことを期待します。 これらの問題を正す意欲をサプライヤーが示さなかった場合、GEA は適切な法的措置を講じ、本規範にもとづき取引関係の完全終了、または是正措置の推進、追跡および強制などの方策を講じる権利を有します。
本行動規範はサプライヤーに対して適用するもので、以下の原則が含まれます。
全体的責任
サプライヤーは、商品及びサービスの取引事業、調達または販売あるいはそのすべてを行う国すべてにおいて、法律および規定を尊重・遵守する必要がある。各地の法規による要件がここに記載の国際標準よりも低い場合、サプライヤーは最新国際標準に従うよう求められる。
サプライヤーは人権を尊重し、自らの企業または活動による環境への影響を軽減させる必要がある。
サプライヤーは自らの全サプライチェーンにおいて、本行動規範の要求事項を実行しなくてはならない。
労働及び社会政策
児童労働の禁止
GEA は子供の発育と教育の権利を尊重する。
サプライヤーは国際労働機関の条約 (ILO 最低年齢条約
No.138, No.182) に反する児童の雇用を禁じられている。
雇用の最低年齢はいかなる場合においてもその国の法定最低年齢、またはその国において義務教育を修了した年齢のいずれか年齢が上の方であることとする。
強制労働の禁止
サプライヤーは、いかなる状況においても強制または不本意な労働者の使用、推進、あるいは使用の誘発をしてはならない。そのような労働には、それらに限定はされないが、人の移動に対する制限、職務に留まらせる目的での賃金または身分証明に関する文書の差し控え、逃れることができない負債または賃金に関する偽装文書による拘束、社会的地位の喪失などの習慣を含む場合がある (ILO 条約 No.29、No.105参照)。
サプライヤーは、労働者らが賃金の支払い、残業、および身分証明書の維持に関する自らの権利について理解することを徹底すること。
よって、サプライヤーは労働者らがxxな扱いを受け、彼らの権利が尊重されることを保障する。
労働者が第三者によって採用された場合、サプライヤーは特別に注意を払ってこれらの原則が正しく適用されるようにする。
労働時間
労働時間 (残業時間も含む) は準拠法および規制、労働協約および国際条約に遵守する必要がある。サプライヤーは不十分な基本給の代用としての残業を拒否すること。残業代が支払われる場合、支払は各法的または集合的に合意された規則のどちらかあるいはその両方に基づき行われること。通常の日常的労働時間外の労働またはサービスは、処罰を受けると脅された労働者の弱みに付け込んで強要することがあってはならない。
適正賃金
サプライヤーは最低賃金、残業時間および法律の規定による手当に関するものなどすべての準拠法および規定に従うこと。サプライヤーは、労働が行われる商業または産業に対し
設定されている賃金よりも低くない賃金率を支払うこと。最低賃金に対する法定要件が存在ない場所においては、 ILO 条約 No.131 を定義の基本事項とする。労働者はxxかつ適時に支払われなくてはならない。
非差別および同等俸給
GEA は文化的差異を尊重する。サプライヤーは、人員募集に対する応募、昇格、報酬、研修へのアクセス、職務割 り当て、賃金、手当、規律、解雇または募集などの採用および雇用の習慣において、人種、肌の色、年齢、性別、性志向、民族性、障がい、宗教、政治的関係、組合への加入、国籍、社会的出身、または配偶者の有無などに基づいて、労働者を差別待遇または分け隔てしてはならない (ILO 条約 No.100、No.111 参照)。
団結権および結社の自由
サプライヤーは労働者が自由に結集し、自らの選択による労働組織を結成および参加し、代表者を求め、労働協定を結ぶ権利を、準拠法および規定が認めるとおり、それに従 って尊重すること。サプライヤーは、そのような人員が差別待遇の対象とならないことを保障すること (ILO 条約 No.87、
No.98)。サプライヤーは彼らの経済利益と彼らの従業員の利益との間のxxな関係のために努力する必要がある。
健康および安全
サプライヤーは、事業活動から生じる従業員、請負業者および一般人への健康および安全に対するリスクの軽減を保障すること。
GEA は、当社のサプライヤーが事業活動を安全な方法で、準拠法規に従い、承認された実施基準および業界のベス トプラクティス基準によって行うよう要求する。
それに応じて、サプライヤーは健康および安全管理に対する明確な責任や、効果的なおかつ積極的政策および手順を行動で示すことが期待される。サプライヤーは、安全な労働条件の保証、拡大、およびさらなる発展を推進することが期待される。GEA は事故発生ならびに反応モニタリングを非常に重要視し、統計の完全な開示を要求する。サプライヤーは GEA に自らの健康および安全の指針、リスクアセスメントおよび関連改善計画を、要求された場合に提供しなくてはならない。
保安部隊の採用
サプライヤーの生産および調達プロセスの枠内で、事業プロジェクト保護に公共または民間の保安部隊を依頼または利用する限りにおいて、サプライヤーは保安部隊を利用して、拷問および残虐で非人道的または屈辱的な処遇の禁止が無視されることがなく、人の生命と身体が踏みにじられることなく、また結社の自由および組織する権利が損なわれることがないよう、十分な指示と管理によって保障すること。
環境
汚染物質の回避
サプライヤーは有害な土壌変化、水および空気の汚染、騒音放射、および過剰なxx消費は、サプライチェーン全体で極力回避するよう保障すること。この点において、サプライヤーは生産および調達プロセスで、食糧の保護および生産の基準に従って自然を大きく損なうことがないように、安全な飲料水および衛生施設に人が近寄らないように、そして人の健康を危険に晒さないように、特に保障するこ と。
土地、森林、および水の喪失ならびに強制撤去
サプライヤーは、生産および調達プロセスの一環として、土地、森林、水の不法取得、xxまたはその他の使用、人々の生活を安全にしているものを使用することがないように保障すること。加えて、サプライヤーは、違法な立ち退き要求がないように保障すること。
水銀の使用
サプライヤーは、生産および調達プロセスが2013年10月 10日の水俣条約の要求事項に準拠し、水銀を含有する製品の生産、生産工程での水銀および水銀化合物の使用、および水銀廃棄物の処理に関して、ここに記載された禁止事項に違反していないことを保障する対策を講じること。
残留性有機汚染物質
サプライヤーは、生産および調達プロセスで残留性有機汚染物質に関する、2001年5月23日のストックホルム条約の要求事項に準拠し、特定化学物質の生産および使用に関
して、およびかかる化学物質を含有する廃棄物の環境に優しくない処理、回収、保管、および破棄に関して、ここに記載された禁止事項に違反していないことを保障すること。
有害廃棄物
サプライヤーは、生産および調達プロセスで有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分に関する、1989年3月22日のバーセル条約の要求事項に準拠し、特に、かかる有害廃棄物および他の廃棄物の輸入を禁止している条約加盟国、特定の輸入で書面による同意書を提出していない輸入国、条約非加盟国、ある程度かかる有害廃棄物またはその他廃棄物を、同国内または国外で環境に優しい方法で管理していない、あるいは条約付属書 VII に一覧表示されている国から付属書 VII に一覧表示されていない国への輸入国の場合、ここに記載された禁止事項に違反していないことを保障すること。
紛争資材
GEA は、サプライヤーがバリューチェーン全体を通して社会的責任の原則とその実行を推進し、資材の仕入れにおける倫理を重要視することを期待する。特に、スズ、タンタル、タングステンまたは金といった紛争鉱物が GEA へ納品される場合、その原料の由来、納入および仕入れを、サプライヤーと下請け人の行動規範の一部であるGEAの紛争鉱物方針に記載の要件に従ってモニタリングすること。 GEA 紛争資材方針体系は、以下のウェブサイトにアクセスすること。 xxxxx://xxx.xxx.xxx/xx/xxxxxxx/xxxxxxxxx/xxxxxxxx- minerals-policy/index.jsp
ビジネス・インテグリティ (事業における真摯さ)
適正な競争
すべてのサプライヤーは適正で邪魔の入らない競争に身を投じ、すべての準拠独占禁止規定に従う必要がある。プライヤーは競争企業、各種サプライヤー、流通業者、販売代理店および顧客との間での非競争的合意や競争を制限する習慣を排除すること。
汚職、贈収賄、およびマネーロンダリング
サプライヤーはすべての準拠汚職行為防止規制に従う必要がある。サプライヤーはいかなるかたちの汚職行為であってもそれを実践または黙認してはならない。サプライヤーは賄賂、または不法な報奨物の提供あるいは受取りを事業提携者との間で行わない。サプライヤーは GEA 従業員に対し贈呈品またはサプライヤーとの関係から生じるその他の個人利得となるようなものを差し出さないことが期待される。
サプライヤーはすべての準拠マネーロンダリング防止規制に従う必要がある。
データ保護および情報セキュリティ
サプライヤーはすべての準拠データ保護規則に従い、情報セキュリティ保障に注意を払う必要がある。
特に、サプライヤーは適切に行動し、必ず GEA の個人情報、GEA の顧客またはその他の GEA との取引関係に基づき取り扱われる個人情報保護を保障すること。
さらにサプライヤーは、技術および非技術システムにおける情報の気密性、整合性、および可用性を保障するため適切な措置を講じること。
知的財産の尊重および保護
サプライヤーは GEA および GEA の顧客の知的財産権を尊重し保護すること。サプライヤーはそのような知的財産を保護し機密情報は適切な使用のみとする。
貿易法および規制の厳守
適切な方策の使用をもって、サプライヤーは、経済的禁輸措置に関する第三者との取引が準拠法、または貿易規定、輸出入規制または国際的テロリスト資金供与反対運動に関する規定などに違反することがないよう注意すること。
本行動規範および GEA 告発システムへの違反
本行動規範への違反
GEA はサプライヤーによる本行動規範への違反に対して、適切な対応を行う権利を有する。必要に応じて GEA が講じる措置を例示すれば、パフォーマンス監査やデューディリジェンスチェック、サプライヤーによる措置についてのトレーニングおよび追加教育、一時休止、およびサプライヤー とのビジネス関係終了がある。
GEA 告発システム
GEA は、第三者にもオープンにした適切な内部告発システムを発足、特に個人が人権、環境リスク、およびサプライチェーンを通してサプライヤーの経済行動を起因とする、人権または環境関連の責務を報告できるようにした。GEA 告発システムは以下のウェブサイトにアクセスのこと。 xxxxx://xxx.xxx.xxx/xx/xxxxxxx/xxxxxxxx- relations/corporate-governance/compliance/index.jsp
サプライヤーは、生産および調達プロセスに従事する人たちが GEA 告発システムの使用可能性に気づくことを保障すること。
持続可能性への期待
サプライヤーが従わなければならない上記の要求事項および原則に加えて、GEA は以下の持続可能性への期待を満たすようサプライヤーに懇願する。
社会的責任
GEA は社会的責任についてのガイドライン (ISO 26000) を十分に認識しており、当社の活動をガイドラインで謳われている社会的責任の原則や、概要が述べれられている中心的テーマに全活動を一致させている。また GEA は当社のサプライヤーにも ISO 26000 ガイドラインの原則および中心テーマについて認識し、彼らの行動をそれに応じて一致させることを期待する。
環境政策
サプライヤーは製品のライフサイクル、設計、開発、生産、輸送、運転および廃棄または再利用の期間において環境保護に貢献する方策を実施すること。 GEA は当社のサプライヤーに対し、持続可能な利用を通して貴重な資源の保
存、エネルギー消費削減、および廃棄物および排出物生成量の削減に努めることを期待する。この理由から、今後も製品およびサービスが極めて環境に優しいものであり続けるようにすること。国際基準に従うために、サプライヤーは各国当局および関連の地方レベルの国内機関と密接に取り組むこと。
GEA はサプライヤーに ISO 14001 または同等の認定を受けることを奨励する。
天然資源保存
サプライヤーは可能な場合は常に原材料および資源の使用を削減することや自らの活動により生じる廃棄物を削除することを見据えること。適切なプロセスを実施する必要がある。
CO2排出および使用水量削減
CO2 排 出 お よ び 使 用 水 量 削 減サプライヤーは CO2 排出量および使用水量を制限する技術の開発を省エネおよび再利用ソリューション開発とともに促進し、全体的な環境への影響を最小限化するロジスティクス戦略を実施すること。
イノベーションおよび製品ライフサイクル
GEA は市場に環境性能をより良い基準に高める製品を提供することに主眼を置いている。よって、GEA はサプライヤーに対して、エコ製品を開発するために研究の分野における自発的政策を採用することに専心するよう激励すること。 GEA はサプライヤーに対して、設計段階中のみならず、生産および調達プロセスにおいても製品がおよぼす環境への影響を考慮することを期待する。