ファンドの主な目的は、一貫したプラスのリターンを達成することです。投資運用会社は、主にタイで設立されまたは事業を行っている企業により発行された、上場株式、 N VDR、債券、ワラントその他の証券、およびかかる証券のデリバティブ商品(オプション、先渡し、および先物を含みます。)にファンドの勘定で投資します。当期につきま してもそれに沿った運用を行いました。ここに、運用状況をご報告申し上げます。 今後とも一層のお引立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
xxxxx-xxxx トラスト
タイファンド
ケイマン籍契約型外国投資信託
~米ドル建て~
交付運用報告書
作成対象期間第15期
受益者のみなさまへ
毎々、格別のご愛顧にあずかり厚くお礼申し上げます。
さて、フィリップ-アイザワ トラスト タイファンド(以下「ファンド」といいます。)は、このたび、第15期の決算を行いました。
ファンドの主な目的は、一貫したプラスのリターンを達成することです。投資運用会社は、主にタイで設立されまたは事業を行っている企業により発行された、上場株式、 NVDR、債券、ワラントその他の証券、およびかかる証券のデリバティブ商品(オプション、先渡し、および先物を含みます。)にファンドの勘定で投資します。当期につきましてもそれに沿った運用を行いました。ここに、運用状況をご報告申し上げます。 今後とも一層のお引立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
(2021年1月1日~2021年12月31日)
第15期末 | |
1口当たり純資産価格 | 167.92米ドル |
純 資 産 総 額 | 2,468,209.42米ドル |
第15期 | |
騰 落 率 | -0.32% |
1 口当たり分配金額 | 該当事項はありません。 |
(注1)1口当たり純資産価格および純資産総額は、募集目論見書に従って計算されており、財務諸表中の数値
(管理報酬、受託報酬およびその他の費用がその発生時に費やされるものとして作成されることがあり、また、金融資産評価勘定について期末におけるxx価値を調整した数値が表示されることがある)と異なることがあります。以下同じです。
(注2)騰落率は、税引前の分配金を分配時に再投資したものとみなして計算することとなっていますが、ファンドには分配金の支払実績がないため、1口当たり純資産価格の騰落率を記載しています。以下同じです。
その他記載事項
運用報告書(全体版)は代行協会員であるアイザ
xxxxxx.xx.xx/)の投資信託情報ページにて電磁的方
法により提供しています。
ファンドの運用報告書(全体版)は受益者の方か
らのご請求により交付されます。交付をご請求さ
れる方は、販売会社までお問い合わせください。
管理会社 代行協会員
運用経過
当期の1口当たり純資産価格等の推移について
純資産価格
(米ドル)
純資産総額
1口当たり純資産価格
300
純資産総額
(百万米ドル)
15
第14期末の1口当たり純資産価格
168.46米ドル
第15期末の1口当たり純資産価格
167.92米ドル
(分配金額:該当事項はありません。)
騰落率
-0.32%
200 10
100
0
5
■1口当たり純資産価格の主な変動要因
ボラティリティが上昇した2020年を経て、2021年の
0 タイ市場は世界の株式市場全般と同様に回復を遂
2020/12 2021/03 2021/06 2021/09 2021/12
(注1)ファンドの購入価額により課税条件は異なりますので、お客様の損益の状況を示すものではありません。
(注2)ファンドにベンチマークは設定されていません。
げました。タイの主要指数であるSET指数は14.4%上昇(米ドルベースで2.8%上昇)しました。
ファンドは当期、米ドルベースで0.32%下落しました。この数値は、市場全般のインデックスを下回りました。ファンドの資産規模が小さいため、費用負担がパフォーマンスへの大きな重しとなりましたが、その額を調整すると、実際には大幅なアウトパフォーマンスとなりました。個別銘柄がファンドの値上がりに大きく貢献し、パフォーマンスを押し上げました。
xxxxx-xxxx トラスト タイファンド
費用の明細
項目 | 項目の概要 | |
管理報酬 | ファンドの純資産総額に対して年率0.10%(毎月後払い) | ファンド資産の管理・運用業務 |
受託報酬等 | ||
①受託報酬 | ①ファンドの純資産総額に対して年率0.10%(毎月後払い、毎月最低8,500米ドル) | ①ファンドの受託業務 |
②管理事務代行報酬 | ②管理事務代行報酬(上記①の受託報酬から支払われ る)、ファンドの登録事務代行業務に関して、年2,500米ドルを超えない額(比例配分に基づき毎月後払い。)および評価・取引手数料等 | ②ファンド資産の管理事務代行業務およびファンドの登録事務代行業務 |
③保管業務報酬 | ③保管会社および受託会社の間で合意した料率等の報酬 | ③ファンド資産の保管業務 |
投資運用報酬 | ・ファンドの純資産総額に対して年率0.70%(毎月後払い) ・以下の実績報酬 実績報酬=(受益証券の1口当たり純資産価格-ハイ・ウォーターマーク)×10%×当該四半期中の発行済受益証券口数の平均 | ファンド資産の運用業務 |
代行協会員報酬 | ファンドの純資産総額に対して年率0.20%(毎月後払い) | 1口当たり純資産価格の公表を行い、また、目論見書、運用報告書を販売取扱会社に送付する等の業務 |
販売報酬 | ファンドの純資産総額に対して年率0.50%(毎月後払い) | 口座内でのファンドの事務手続き、運用報告書等各種書類の送付、購入後の情報提供等 |
その他の費用 (当期) | 4.76% | 監査報酬、弁護士および専門家報酬、源泉税、委託費用、支払利息ならびにその他費用 |
(注)各報酬については、目論見書に定められている料率および金額を記しています。「その他の費用(当期)」には運用状況等により変動するものや実費となる費用が含まれます。便宜上、当期のその他の費用の金額をファンドの当期末の純資産総額で除して100を乗じた比率を表示していますが、実際の比率とは異なります。
最近5年間の1口当たり純資産価格等の推移について
純資産価格
(米ドル)
純資産総額
1口当たり純資産価格
300
250
200
150
100
50
純資産総額
(百万米ドル)
60
50
40
30
20
10
0
2016/12
2017/12
2018/12
2019/12
2020/12
0
2021/12
第10期末 (2016年 12月末日) | 第11期末 (2017年 12月末日) | 第12期末 (2018年 12月末日) | 第13期末 (2019年 12月末日) | 第14期末 (2020年 12月末日) | 第15期末 (2021年 12月末日) | |
1口当たり純資産価格(米ドル) | 164.65 | 212.66 | 186.13 | 183.16 | 168.46 | 167.92 |
1口当たり分配金額 (米ドル) | 該当事項はありません。 | |||||
騰落率 (%) | - | 29.16 | -12.48 | -1.60 | -8.03 | -0.32 |
純資産総額 (米ドル) | 4,419,885.27 | 4,523,955.04 | 3,448,653.79 | 2,833,448.89 | 2,540,139.91 | 2,468,209.42 |
(注)ファンドにベンチマークおよび参考指数は設定されていません。
xxxxx-xxxx トラスト タイファンド
投資環境について
2021年の世界経済は、新型コロナウイルスによるロックダウンを受けて前年度が低い水準だったとはいえ、力強い回復を見せました。2021年初めにまずインドでデルタ株が、続いて2021年終盤に南アフリカでオミクロン株が発生するなど、ウイルスの変異種が出現しましたが、ワクチン接種の世界的な進展により経済の段階的な再開が可能になりました。一方、今回の景気回復には、先進国と発展途上国の相対的なパフォーマンスなど、複数の点で格差があったことにも留意すべきです。例えば、要求されたレベルに基づくのではなく、少なくとも業務運営のレベルに応じて広域のワクチン接種プログラムを進め、雇用支援策を実施することができた経済力がある国々は、このような景気回復を速やかなペースで進めることができたと考えられます。
タイ経済はその中間に位置していました。ワクチン接種の進展においては2021年にシンガポールやマレーシア等の地域の一部の国々から遅れをとっていましたが、2021年末時点では、例えばバンコクでは人口のほぼ100%が既に接種を終えていました。社会的制限の緩和は、定期的な感染の拡大(まずはデルタ株、次にオミクロン株)により、一進一退でしたが、このところ流行していたオミクロン株の死亡率が低かったため、政府は最終的には国内外の旅行を段階的に再開することに前向きになっています。政治面では、野党や反体制派によるデモ等の厳しい状況に陥ったものの、現政権が体制を維持し、この点もまた、度重なるクーデターや政権交代が目立つ国にとって政治の継続性や安定度を示す判断材料になりました。
ポートフォリオについて
株式の銘柄選択においては信用力を常に重視し、変化への適応力が強い事業や財政力を備えた株式を選好しました。2021年にアルファ・リターンに大きく貢献した銘柄は、物流の株式(WICEロジスティクス、ロジャナ工業団地)と電子部品の株式(ハナ・マイクロエレクトロニクス、カル・コンプ)でした。2021年に投資環境が好転する中で、これらの株式の多くから大きな利益を獲得することができ、2020年初めの不振だった時期から保有していたコンビクション(買い推奨)銘柄の組入れが報われました。
分配金について
該当事項はありません。
今後の運用方針
ファンドのポートフォリオは、(1)一部の国内消費関連銘柄、(2)財政支出や民間部門の設備投資の増加から恩恵を受けると予想される企業、(3)安定収益の高配当銘柄、(4)発展途上のLVMC(ラオス、ベトナム、ミャンマー、カンボジア)経済に大きなエクスポージャーを持つ銘柄、(5)中国からアセアン地域等へのサプライチェーンの移転といった新たなトレンドなどに、引き続き注目しています。
お知らせ
ファンドの代行協会員および日本における販売会社であったxx證券株式会社は、2021年10月1日付で、その金融商品取引業に関して有する権利義務を、アイザワ証券株式会社(2021年10月1日付で「アイザワ証券分割準備株式会社」から商号を変更しました。)に吸収分割の方法で承継し、同日付で、xx證券株式会社に代わりアイザワ証券株式会社がファンドの代行協会員および日本における販売会社となりました。
フィリップ-アイザワ トラスト タイファンド
ファンドの概要
ファンド形態 | ケイマン籍/契約型/外国投資信託(米ドル建て) |
信託期間 | 2106年12月31日まで |
繰上償還 | ファンドは、下記の場合等に解散されます。 1.受託会社と管理会社が合意した場合 2.受益者集会において決議された場合 3.ファンドの純資産総額が500万米ドル以下になり、管理会社がファンドを終了する旨をファンドの受益者に3か月前に書面で通知することを決定した場合 この他の解散事由については目論見書をご覧ください。 |
運用方針 | ファンドの主な目的は、一貫したプラスのリターンを達成することです。xxxxは、優れた中・長期のパフォーマンスの達成を目的とします。 |
主要投資対象 | 投資運用会社は、主にタイで設立されまたは事業を行っている企業により発行された、上場株式、NVDR、債券、ワラントその他の証券、およびかかる証券のデリバティブ商品(オプション、先渡し、および先物を含みます。)にファンドの勘定で投資しますが、投資対象はこれらに限られません。したがって、ファンドは、純資産総額の30%までは、タイ国外で上場されている企業の証券に投資することもできます。 |
ファンドの運用方法 | ファンドは、主にグロース(成長)投資の手法を採用します。投資運用会社は、市場の非効率性を探し出し、従来の考え方にとらわれずに、これまでにないトレンドや、見過ごされてきた成長要因を見つける努力をします。投資運用会社は、極端に株価が過小評価されている企業や経営実績の悪い企業、あるいは極端に高成長の企業には投資を集中せず、株価が妥当で成長性のある企業に投資を行います。 |
主な投資制限 | 1 タイ国外で上場されている証券 直近の純資産総額の30%を超えない部分については、タイ国外で上場されている株式、債券、ワラントおよびその他の証券、ならびにかかる証券のデリバティブ (オプション、先渡しおよび先物を含みます。)に投資することができます。 2 デリバティブ ファンドは、ワラント、オプション、先物および先渡しを含むデリバティブに投資することができます。直近の純資産総額の15%を超えない部分は、かかる商品に投資することができます。 この他の投資制限については目論見書をご覧ください。 |
分配方針 | 管理会社は、その単独の裁量により、ファンドの収益ならびに実現および未実現キャピタル・ゲインの分配を行うことができます。分配金の一部またはすべてが、実質的には元本の一部払戻しに相当する場合があります。管理会社は、現在、分配金の支払を予定していません。 |
参考情報
ファンドと代表的な資産クラスとの年間騰落率の比較
ファンドの課税前分配金再投資換算1 口当たり純資産価格・年間騰落率の推移
ファンドと代表的な資産クラスとの年間騰落率の比較
2017年5 月~ 2022年4 月の5 年間におけるファンドの課税前分配金再投資換算 1 口当たり純資産価格(各月末時点)と、年間騰落率(各月末時点)の推移を示したものです。
このグラフは、ファンドと代表的な資産クラスを定量的に比較できるように作成したもので、左のグラフと同じ期間における年間騰落率(各月末時点)の平均と振れ幅を、ファンドと代表的な資産クラスとの間で比較したものです。
年間騰落率(右軸)
課税前分配金再投資換算1口当たり純資産価格(左軸)
(米ドル) 240
210
180
150
120
90
60
30
0.0
2017年5月 2018年5月 2019年5月 2020年5月 2021年5月
(%) 100.0
63.5
60.3
57.9
◆ 平均値
■ 最大値
■ 最小値
42.1
9.8
17.1
9.5
2.0
5.3 0.1
11.4
19.2
5.8
3.7
-3.9 -4.5
-4.2
-16.0
-12.5
-22.7
-46.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
-20.0
-40.0
-60.0
ファンド 日本株 先進国株 新興国株 日本国債 先進国債 新興国債
出所:Bloomberg L.P. および指数提供会社のデータを基に
FC インベストメント・リミテッドが作成
※課税前分配金再投資換算 1 口当たり純資産価格は、税引前の分配金を分配時にファンドへ再投資したとみなして
算出したものです。ただし、ファンドについては分配金の支払実績はないため、課税前分配金再投資換算 1 口当
たり純資産価格は 1 口当たり純資産価格と等しくなります。
※ファンドの年間騰落率(各月末時点)は、各月末とその 1 年前における課税前分配金再投資換算 1 口当たり純資産価格を対比して、その騰落率を算出したものです。
※ファンドの年間騰落率は、ファンドの基準通貨である米ドル建てで計算されており、円貨に為替換算されておりません。したがって、円貨に為替換算した場合、上記とは異なる騰落率となります。
※代表的な資産クラスの年間騰落率(各月末時点)は、各月末とその 1 年前における下記の指数の値を対比して、その騰落率を算出したものです。
※ファンドと代表的な資産クラスとの年間騰落率の比較は、上記の 5 年間の各月末時点における年間騰落率を用いて、それらの平均・最大・最小をグラフにして比較したものです。
※ファンドは代表的な資産クラスの全てに投資するものではありません。
xxxxx-xxxx トラスト タイファンド
○各資産クラスの指数
日 本 株…TOPIX(配当込み)
先進国株…FTSE 先進国株価指数(除く日本、円ベース)新興国株…S&P 新興国総合指数
日本国債…ブルームバーグE 1 年超日本国債指数
先進国債…FTSE 世界国債指数(除く日本、円ベース)新興国債…FTSE 新興国市場国債指数(円ベース)
(注)S&P 新興国総合指数は、Bloomberg L.P. が円換算しています。
TOPIX(東証株価指数)の指数値及び TOPIX に係る標章又は商標は、株式会社 JPX 総研又は株式会社 JPX 総研の関連会社(以下「JPX」といいます。)の知的財産であり、指数の算出、指数値の公表、利用など TOPIX に関するすべての権利・ノウハウ及び TOPIX に係る標章又は商標に関するすべての権利は JPX が有します。JPX は、TOPIX の指数値の算出又は公表の誤謬、遅延又は中断に対し、責任を負いません。
FTSE 先進国株価指数(除く日本、円ベース)、FTSE 世界国債指数(除く日本、円ベース)および FTSE 新興国市場国債指数
(円ベース)に関するすべての権利は、London Stock Exchange Group plc またはそのいずれかのグループ企業に帰属します。各指数は、FTSE International Limited、FTSE Fixed Income LLC またはそれらの関連会社等によって計算されています。 London Stock Exchange Group plc およびそのグループ企業は、指数の使用、依存または誤謬から生じるいかなる負債について、何人に対しても一切の責任を負いません。
ファンドデータ
ファンドの組入資産の内容 (第15期末現在)
・組入上位資産
(組入銘柄数:29銘柄)
上位10銘柄 | 業種 | 組入比率 |
PTT Public Company Limited | エネルギー | 8.85% |
The Siam Commercial Bank Public Company Limited | 銀行 | 7.24% |
Advanced Info Service Public Company Limited | 電気通信サービス | 5.77% |
Kasikornbank Public Company Limited | 銀行 | 5.37% |
Amata Corporation Public Company Limited | 不動産 | 5.04% |
Mega Lifesciences Public Company Limited | 医薬品 | 4.90% |
Land & Houses Public Company Limited | 不動産 | 4.62% |
The Siam Cement Public Company Limited | 建設資材 | 4.47% |
Charoen Pokphand Foods Public Company Limited | 食品 | 4.28% |
PTT Global Chemical Public Company Limited | 化学 | 4.06% |
(注)組入比率は財務諸表中に表示された純資産総額に対する各組入資産の評価額の割合です。以下、円グラフについても同様です。
・資産別配分 ・国別配分 ・通貨別配分
REIT 1.93%
その他の資産および負債 5.08%
シンガポール 2.60%
その他の資産および負債 5.08%
シンガポール
・ドル 2.60%
その他の資産および負債 5.08%
株式 92.99%
タイ 92.32%
タイ・バーツ 92.32%
(注)組入全銘柄に関する詳細な情報等につきましては、運用報告書(全体版)に記載されています。
純資産等
項 目 | 第15期末 |
純資産総額 | 2,468,209.42米ドル |
発行済口数 | 14,699口 |
1口当たり純資産価格 | 167.92米ドル |
第15期 | ||
販売口数 | 買戻口数 | 発行済口数 |
660 (660) | 1,040 (1,040) | 14,699 (14,699) |
(注)( )の数は本邦内における販売・買戻しおよび発行済口数です。