日本語による Booking & Ticketing Policy は参考のためのものであり、正文は英語となっております。
旅行会社様向け
ルフトハンザ グループ予約・発券規定
本規定は下記航空会社に有効です。
☒ オーストリア航空 ☒ エアドロミティ
☒ ルフトハンザ ☒ ブリュッセル航空
☒ スイス インターナショナル エアラインズ ☐ ユーロウィングス
2021 年 10 月 1 日より有効
【おことわり】
日本語による Booking & Ticketing Policy は参考のためのものであり、xxは英語となっております。
有効期間:本規定は 2021 年 10 月 1 日に発効し、今後通知を差し上げるまで有効です。本規定発効とともに、これまで有効であった予約・発券規定は無効となります。ルフトハンザ グループ航空会社はこのドキュメントに記載されている規定をいつでも修正および/また適用および/また削除する権利を有します。 Xxxxxxxxxxxxxxx.xxx の発表を参照ください。
目次
1.1. 米国・カナダにおけるリディストリビューション(二次流通)の制限 5
2.1.3 連絡先データの入力(IATA Reso 830d) 7
2.5. 非アクティブセグメント (ステータスコード:HX/NO/UC/UN/US) 8
2.8. 不確定予約(Uncommitted Bookings) 10
3.1. 発券航空会社(Validating Carrier)の選定 12
3.1.1. ルフトハンザ グループプレートによる発券 12
3.3. クレジットカード払いに関する規定 - カードの取り扱い 13
3.4.2. ルフトハンザ グループ ETKT/etix クーポンのリバリデーション 15
3.7. 監査結果としての ADM 発行とその主な理由 18
0. 今回変更となった規定
規定の変更部分 | |||
日付 | 章 | 種類 | 変更内容 |
2021 年 10 月 | 1.1. 米国・カナダ におけるリディストリビューション(二次流通)の制限 | 最挿入 | 本文変更なし |
2021 年 10 月 | 3.7.AMD 発行の主な理由 | 新規定 | Education, Cruise, Tour Operator 運賃等、特別運賃の取り扱いについて |
2021 年 10 月 | 4.徴収手数料 | 更新 | Marine 運賃 |
2021 年 10 月 | 4.徴収手数料 | 新規定 | Education, Cruise, Tour Operator 運賃 |
2021 年 10 月 | 3.発券規定 | 新規定 | 通貨送還制限のある国の発券制限 |
2021 年 10 月 | 3.5.払い戻し | リマインダー | 払い戻し申請前のPNR キャンセル |
1. はじめに
本文書では、ルフトハンザ グループのパートナーである旅行会社様に、オーストリア航空・ルフトハンザ・SWISS・ブリュッセル航空・エアドロミティ(以下、ルフトハンザ グループ)共通の予約・発券規定をご案内します。
ルフトハンザ グループの発券規定は、個人旅客に関する販売、ルフトハンザ グループ個人旅客運賃および航空券の発券、交換発行、払い戻し、その他関連事項を説明したものです。団体予約・発券については、異なる規定および規制が適用される場合があります。
この改訂されたルフトハンザ グループ予約・発券規定によって、以前のすべてのルフトハンザグループの規定は無効となります。
ルフトハンザ グループ予約規定は、IATA 決議に基づき定められています。旅行会社様の負う義務については、 IATA 決議 824 および 830a に規定されています。ルフトハンザ グループは、IATA 決議 824、3.2 に記されている通り、旅行会社様に本予約規定を発行する権利を有し、また、旅行会社様は本予約規定を遵守する義務を負います。上記 IATA 決議については、本規定末尾に記載しました。
ルフトハンザ グループ発券規定は、IATA 決議を考慮し、これに基づいて定められました。 旅行会社様の負う義務は、 IATA 決議 824、830a、850m、852、890、838 および 049x に規定されています。
ルフトハンザ グループは、本規定への違反がないか確認するために、すべての予約・発券業務処理について監査を行っています。ルフトハンザ グループは予約・発券不正操作など本規定に違反したことが認められた場合、旅行会社様に通知します。その際は、文書にて追加手数料とともに、当該予約記録に関連して、正しい運賃、一律のペナルティ、 税金、サーチャージ 、GDS 手数料などを当該旅行会社様に直接請求します。
これら請求の際には、IATA 旅行会社様については ADM を、non-IATA 旅行会社様には請求書を発行します。 Agency Debit Memo(ADM)、または請求書発行の対象となる可能性があります。本規定への度重なる違反や手数料/ADM の支払い滞りの際は、予約・発券機能の使用停止の措置が取られることがあります。また、ルフトハンザ グループは、本規定に記されていない事由によって ADM を発行する権利を有します。詳しくは各航空会社の ADM 規定をご覧ください。
また、発券済み航空券での運賃の過剰徴収、交換発行の際の運賃の誤計算など、払い戻し対象となる顧客の皆様の利益につながる場合には、Agency Credit Memo (ACM)が発行されることもあります。発券規定の 3.7 を併せてご参照ください。
旅行会社様は、ペナルティ、ADM 発行の事由となりえる誤りを回避するためにも、本規定をご活用ください。
予約と発券の詳細な手順については、ルフトハンザ グループ航空会社の特定の情報、および GDS/CRS のヘルプとサポートページを参照してください。システム内での処理の詳細については、それぞれの GDS/CRS ヘルプデスクにお問い合わせください。詳細については、xxx.xxxxxxxxxxxxxxxx.xxx あるいは各地のサービスセンターからも入手できます。
1.1. 米国・カナダにおけるリディストリビューション(二次流通)の制限
以下の情報提供の制限は米国・カナダで適用されます。
旅行サービスプロバイダーは、ルフトハンザ グループの書面による事前の同意なしに、独自の裁量により、以下に規定する種類のルフトハンザグループのコンテンツを次のいずれかに提供することはできません。(i) GDS 、(ii)OTA /旅行会社会社、(iii)メタ検索サイト、または(iv)不適切な Web ページ(それぞれ「制限付 き団体」)。 旅行サービスプロバイダーは、事前の書面による同意なしに、独自の裁量で、制限付き団体からのルフトハンザ グループのコンテンツを受け入れることはできません。また、旅行サービスプロバイダーは、制限付き団体がルフトハンザグ ループのコンテンツを旅行サービスプロバイダーにリンクすることを許可することはできません。
2 予約規定
2.1. 予約記録(PNR)の作成および変更
2.1.1 時系列で且つ発着地(O&D)での空席照会
ルフトハンザ グループの空席照会の管理は‘始発地’(PoC)ロジックに従います。販売が行われる国および流通経路を問わず、お客様が旅行を開始する国(始発地)により空席状況が定まります。
PoC ロジックにもかかわらず、さまざまな流通経路ではオファーや運賃レベルが異なる場合があります。
予約は時系列で行ってください。往路の前に復路の予約など、非時系列で予約は認められません。
O&D の空席照会が必要です。
1. | 発着地(O&D)で空席照会を行う • 全ての旅程と航空会社に適用されます |
2. | 予約は時系列で行う • 非時系列での予約は認められません。(往路の前に復路の予約など) |
ルフトハンザ グループは、予約の不正操作およびその予約に対する航空券の発券を固く禁じます。
トランザクションを終了(ET)している、していないにかかわらず、O&D ベースの空席照会以外の方法で予約された PNR、不正な方法で作成された予約を含む PNR は監査の対象となります。
不正操作で作成された未発券の予約(O&D バイパス)はシステムによりキャンセルされ、SSR とともにキューに送信されます(SSR FLIGHTS CANCELLED DUE TO NON-ADHERENCE TO LHG BOOKING POLICY)。
発券済みの不正操作で作成された予約はキャンセルされませんが、ADM が発行されます。
発券を行う旅行会社様は、予約を作成していない場合でも不正行為に対する責任を負う立場にあり、航空券が使用されたか否かに関係なく ADM を受け取ることになります。
この手順は‘マリッジセグメントコントロール’の場合も同じです。
2.1.2 氏名項目/氏名の変更/氏名の訂正
予約時に、必ずパスポートなどの渡航書類に記載されているお客様のフルネームと敬称を入力してください。氏名の訂正については、氏名がミススペルされていた場合に限り、最大 2 文字まで訂正することができます。また、結婚または離婚の場合のように法的文書を基にした訂正も可能です。
発券済み航空券の氏名変更には手数料が必要となります。国の規定/例外事項が別途適用される場合もあります。氏名の変更・訂正に関する詳細は、ルフトハンザ グループ各航空会社窓口までお問い合わせください。
氏名の変更は、フライト予約上のお客様が変わることを意味します。氏名の変更は認められません。他の人が旅行する場合、その時点での空席状況に基づき新しい PNR を作成し、その時点での運賃に基づいて新しい航空券を発行する必要があります。 元の PNR をキャンセルする必要があります。 元の未使用の航空券は、運賃規則に従って払い戻しされる場合があります。
2.1.3 連絡先データの入力(IATA Reso 830d)
IATA Reso 830d は、旅行会社様に対し、連絡先の詳細(携帯電話番号および/または E メールアドレス)を航空会社が利用できるようにするかどうかをお客様に積極的に尋ね、運航状況に乱れがあった場合に直接連絡できるようにすることを義務付けています。
ルフトハンザ グループ航空会社は、旅行会社様が IATA 標準の「SSR CTC」フォーマットを使用して PNR にお客様の連絡先情報を入力することを要求しています。 お客様が連絡先の詳細を航空会社に提供することを拒否した場合、PNR にその旨の入力も必須です。
2.2. キャンセル待ちセグメント
旅行会社様は以下の規定を遵守してください。
1. WL セグメントの数を最小限にとどめる
2. フライト出発前 48 時間前までに、必要のないWL セグメントは取り消す
3. 同じ搭乗クラス内の上位予約クラスに空席がある場合、チェックイン時点までキャンセル待ちセグメントを残さない
2.3. パッシブセグメントおよび参照セグメント
必須ルール:予約・発券は必ず同じ GDS で行ってください。
ルフトハンザ グループ航空会社では、次の条件の下でパッシブセグメントを作成できます。
IATA 旅行会社様が他の(Non-IATA)旅行会社様によって作成されたものとは異なる GDS/CRS で発券するために
パッシブセグメントを使用する場合、パッシブセグメントはアクティブ PNR と同一である必要があります。次の GDS の詳細を参照してください。:
アマデウス(1A)ではパッシブの代わりにリスポンシビリティの変更またはキューイングを使用します。
アポロ (1V)ではクレーム PNR 機能はありません。アクティブ PNR で発券する必要があります(ステータスコードは BK)。
ガリレオ (1G)では、クレーム PNR 機能あるいは例外的にドロップスルー機能を使用してパッシブセグメントを作成してください。
ワールドスパン(1P)では、クレーム PNR 機能あるいは発券の為に 1P 端末間でキューイングを行ってください。これには、発券旅行会社様が「ブリッジ」を開く必要があります。これにより、IATA 1P 以外の旅行会社様は、航空券を発行するために予約をキューに入れることができ、パッシブセグメントを作成する必要がなくなります。
セーバー(1S) とアバカス(1B) では、パッシブセグメントの作成が認められます。ステータスコード YK は使用しないでください。技術的に、セーバーとアバカスではこのステータスコードで発券できません。
参照セグメントは無いか、あるいはルフトハンザ グループでは使用を禁止しています。ルフトハンザ グループでは下記のようにのみ参照セグメントの作成を許可します。
• アマデウス(1A)では、ゴーストセグメント(GK)を使用してください。
• ワールドスパン(1P)では、AIRTVL セグメントを使用してください。セーバー (1S)では、YK ステータスコードを使用してください。
2.4. 重複予約
ルフトハンザ グループは、重複セグメントおよび重複 PNR の作成を禁止しています。1 つまたは複数の PNR や
GDS を使用して、物理的に搭乗不可能となる予約を作成することは認められません。
重複した予約とは、同じお客様名、同じ日付、同じ出発空港と到着空港を持つ複数の予約です。 これは、セグメントが異なる PNR で、異なる予約システムや異なる予約クラスで作成されている場合でも適用されます。
ルフトハンザ グループは、自動化されたツールを使用して、重複した予約を検出し、警告またはキャンセルします。セグメントがキャンセルされると、ステータスコードが「HX」のキャンセルメッセージ、またはセグメントの即時キャンセルが自動的にキューに送信されます。「HX」などの非アクティブセグメントは速やかに、遅くても出発 48 時間前までに削除してください。
SSR での警告「CHECK DUPE」を受け取った場合は、ケースを確認し、予約が重複予約でない場合はルフトハンザ グループサービスセンターに連絡してください。
注記:予約時にお客様の正式な名前(ファーストネーム)をフルネームで入力すれば、重複予約のチェックは最小限に押さえることができます。
2.5. 非アクティブセグメント (ステータスコード:HX/NO/UC/UN/US)
非アクティブセグメントは、航空会社のホストプロセス、またはダブルブッキングチェック、パッシブセグメント通知、ノーショー、ウェイティングリストのクリアツールなどの自動アプリケーションによって作成されたセ
グメントです。
送信された HX、NO、UC、UN、US などの非アクティブステータスコードは、必ず出発 48 時間前までに削除してください。
2.6. 予約の取り消し率
予約の取り消し率(予約セグメント数に対する取り消されたセグメント数の比率)は、オフラインの旅行会社様で 80%、オンラインの旅行会社様で 50%を限度とし、これを超えてはいけないこととします。予約の取り消しは、必ず出発 48 時間前までに行ってください。
2.7. 架空およびテスト予約・航空券の不完全使用
すべての予約は、お客様がチケットを購入する要求に直接関連している必要があります。 架空、推測、またはテストセグメント/ PNR の予約は固く禁じられています。
これには、チケットのクーポンを完全かつ順番に使用しなければならないという要件も含まれます。
架空およびテスト予約
架空およびテスト予約とは、例えば、SCHEDULE/A/B/C、MOUSE/MICKEY、 XXXXX/A/B/C、 TEST/AIRLINE
のようなダミー氏名を使用した予約等を指します。
トレーニングおよびテスト目的で PNR を作成しないでくだい。予約操作のトレーニングやテストは、必ず GDS
が提供しているトレーニングモードで行ってください。
次の目的でのセグメントや PNR の作成は禁止されています。
• 需要予想に基づいた座席確保
• 運賃規則の回避
• 旅客から明確に依頼のない状況で、または GDS 販売契約の目標を達成するために、座席を予約・販売する
ルフトハンザ グループのシステムでは、自動的に架空予約およびテスト予約は検知され、取り消されます。
この際、HX というステータスコードによる取り消しメッセージが流れます。あるいは架空予約およびテスト予約は即座に取り消されます。「HX」などの非アクティブセグメントは速やかに削除してください。
航空券の不完全または順不同な使用
より安い運賃の適用を目的に、架空セグメントを追加するなどして、実際の旅程と異なる予約を作成することは認められません。また、片道または部分的な使用のために往復航空券を予約・発券したり、お客様の依頼なしに旅程を変更することも認められていません。
お客様が目的地からの復路便の変更を希望しながら、予約変更や区間変更ができない航空券を持っている場合は、
ADM を回避するため、同じ PNR で新たにルフトハンザ グループ航空券を購入する必要があります。IATA 決議
830 および CRS ユーザーと CRS プロバイダー間の販売協定により、お客様からの明確な依頼のない予約作成はすべて禁止されています。このため、1 つのセグメントであれ、全部であれ、架空予約は協定および運賃規則の SR
(販売制限)違反となります。
2.8. 不確定予約(Uncommitted Bookings)
不確定予約とは、ET によって完了されないまま作成した旅行会社様が保持している予約を指します。
フライトセグメントの予約に通常の予約確定時間よりも長く時間がかかった場合、当該座席はすでに確保されたものとしてブロックされます。その間、航空会社側はこの座席を販売できないリスクを背負うことになります。この理由により、不確定予約の数および保持されている時間は定期的にチェックされています。
不確定予約は、旅客が予約手続きの中止を申し出た場合、速やかに削除してください。
全く同一の旅客/搭乗日/便名/O&D を持つ二重または重複した不確定予約は禁止されています。ルフトハンザ グループは、次の場合、いつでも不確定予約の操作を終了する権利を有します。
• フライトセグメントが通常の予約確定時間よりも長く保持されている場合
• 旅行会社様が、同一フライトについて)の不確定予約を複数保持している場合
2.9. チャーニング (Churning)
GDS 予約は必ず運賃規則に従って発券し、不要となった場合は速やかに、遅くとも出発前までに取り消しを行ってください。
チャーニングは 1 つまたは複数の PNR や GDS を使用して同じまたは異なるサービスクラスの同一旅程を予約することで、いかなる場合でも厳しく禁止されています。
2.10. 正確な RBD/サブクラス
予約は、必ず適用運賃規則に従い、正確で適切な予約クラスで行ってください。
通常、ルフトハンザ グループフェアベースコードの最初の文字が予約クラスコード(RBD)となっているので、予約したクラスが正しいかどうかを必ず確認してください。発券を行う旅行会社様も予約クラスの確認義務を負います。
2.11. 発券期限
PNR には発券期限日時が設定されています。
発券期限は、運賃規則の CAT5(AP)に記載されており、運賃ごとに異なります。システム上に定められた発券期限と CAT5(AP)に記載された発券期限にくい違いがある場合は、いずれか早い日時を適用してください。
ルフトハンザ グループのシステムでは、発券期限までに発券されなかった場合、自動的に予約が取り消されます。その際は、HX というステータスコードがメッセージで流れます。あるいは、未発券の予約は即座に取り消されま
す。「HX」などの非アクティブセグメントは速やかに削除してください。
複数の旅客と航空券番号を含む PNR で、すべての旅客の航空券が発券されてない場合、PNR は分割され、未発券の旅客の予約は取り消されます。PNR 上の旅客と旅程にかかわる航空券は必ず発券され、PNR 上に記載される必要があります。
ご注意:
無効となったあるいは払い戻しがされた航空券もチェックされ、発券期✲が適用されます。架空の航空券番号の入力は、TTL 回避目的とみなされます。
2.12. EMD 発券期✲の管理 /自動発券期✲
有料サービスに対して発券される Electronic Miscellaneous Document(EMD)には、相応の発券期✲日時が設定されます。
この EMD 発券期✲は、航空券の発券期✲と必ずしも一致しません。
予約システム上に表示される期✲に関する警告メッセージを見落とすことのないようご注意ください。
VOID された EMD もチェックされ、サービス(EMD)発券期✲が適用されます。架空の EMD 番号の入力は、SDC/AIL 回避目的とみなされます。
複数の旅客を含む PNR で、すべての旅客に対して EMD が発券されていない場合、未発券のサービスは取り消されます。
OS/LX について:1 つの PNR 上で複数の有料サービスを予約した場合でも、1PNR につき 1 つの SDC メッセージのみが送信されます。
2.13. ノーショー
ノーショーとは、旅客がフライトに乗り遅れた場合や、発券前か後かにかかわらず、不要な予約の取り消しを旅行会社様が行わなかった状態を指します。
発券後の不要な予約、あるいは未発券の予約を期✲内に取り消さないとノーショーになります。発券後のノーショーについては、予約変更/払い戻しに制約がかかる場合があります。
ルフトハンザ グループのシステムでは、ノーショーが検知されると、その PNR の後続のルフトハンザ グループ運航便およびマーケティング便もが自動的に取り消されます。片道運賃を適用する予約などは、こうしたフライトの自動取り消しの影響を受けないようにするために、航空券ごと PNR を分けて作成してください。
発券されていない予約便でノーショーが発生した場合、手数料が発生することがあります。
3. 発券規定
IATA Currency Repatriation Report(資金回帰レポート)にリストされている通貨送還制✲のある国 (country with blocked funds) における、発券国(POS)と旅程開始国が一致しないチケットの発券を禁止する。
3.1. 発券航空会社(Validating Carrier)の選定
IATA 決議 852 では、次の条件を満たす航空会社を発券航空会社として選定することができると規定しています。
• BSP/ARC 加盟航空会社であり、 電子チケットを導入している。
• 旅程に含まれるフライトのマーケティング航空会社および運航航空会社すべてとインターライン提携を結んでいる。
• 自社運航便が旅程に含まれている、または、旅程に含まれるフライトの運航航空会社の GSA である。
3.1.1. ルフトハンザ グループプレートによる発券
以下のフライトについて OS(257)、LH(220)、LX(724)SN(082)EN (101)航空券を発券する場合、旅行会社様は IATA 決議 852 に加え、下記の「ルフトハンザ グループプレート発券の原則」を遵守してください。
‒ OS/LH/LX/SN/EN 便名および OS/LH/LX/SN/EN 運航便
‒ OS/LH/LX/SN/EN 便名のコードシェア便
発券航空会社の運航便が、必ず旅程に含まれている必要があります。重要:
上記の 3.1.1 および 3.2.2 に示されている条件とともに、運賃規則に記載されている CAT15(SR)規則も適用されます。
上記の規定を遵守せず、全旅程がルフトハンザ グループ以外の便名となっている旅程をルフトハンザ グループプレートで発券した場合は、CIP 違反とみなします。
3.1.2. 交換発行
ルフトハンザ グループの航空会社が発券した「未使用」の航空券を交換発行する場合、新しい旅程にその発券航空会社が含まれなくなる場合でも、記載されるマーケティング便および運航便名がすべてルフトハンザ グループである場合に✲りルフトハンザ グループプレートでの交換発行が可能です。
この条件を満たさない場合は、未使用の航空券を運賃規則に従い払い戻し、他社プレートで新規に航空券を発券する必要があります。
3.2. 運送約款
運送約款およびその他の重要な通知は、予約が完了するまえにお客様に提供されるものとします。航空券の通知あるいは IATA 決議 724 への参照は必須です。
航空会社が提供する運送およびその他のサービスは、運送約款の対象となります。
約款は IATA 決議 724 を参照して本書に組み込まれます。航空券ストックが使用されている航空会社の運送約款は、予約が確定する前にお客様に提供されるものとします。
IATA が発行する「一般運送約款」を参照してください。
xxxx://xxx.xxxxxxxxxxxxxxxx.xxx/xxxxxxx
xxxxxxxx.xxx に掲載されている OS の運送約款:
xxxxx://xxx.xxxxxxxx.xxx/Xxxx/XxxxxXxxxxxxxxxx/XxxxxxxxxxXxXxxxxxxx.xxxx
Xxxxxxxxx.xxx に掲載されている LH の運送約款:
xxxx://xxx.xxxxxxxxx.xxx/xxxxxx/xxxxxx/xx/xxx/xxxxxxxxxxx?xxxxxxx0000000000&xxxx&xxxx0 8002
xxxxx.xxx に掲載されている LX の運送約款;
xxxxx://xxx.xxxxx.xxx/xx/xx/xxxxx-xxxxxxxxxx/xxxxxxxxxx-xx-xxxxxxxx.
xxxxxxxxxxxxxxxx.xxx に掲載されている SN の一般運送約款:
xxxx://xxx.xxxxxxxxxxxxxxxx.xxx/xxx/xxxx/xxxxxxxxxx.xxxx
xxxxxxxxxxx.xx に掲載されている EN の一般運送約款:
xxxxx://xxx.xxxxxxxxxxx.xx/xxx-xxxxxxx-xxxxxxxxx
3.3. クレジットカード払いに関する規定 - カードの取り扱い下記の重要事項および IATA 決議 890 1- 4 に関連する注意事項
3.3.1. クレジットカードの取り扱い
1. 旅行会社様は発券航空会社の代理店として、IATA 決議 890 ならびに「BSP 代理店マニュアル(Billing and Settlement Plan manual for Agents))の 10 および 14 に記載される規定と手順に従い、航空券販売にともなうクレジットカードによる支払いを受け付けることができます。
基本方針:電子チケット/EMD のクレジットカードによる支払いは、ルフトハンザ グループがそのカードを受け付けている販売国に✲り可能です。
2. 旅行会社様は、支払いに使用されたクレジットカードが発券航空会社の取り扱うカードであることを必ず確認してください。
基本方針:OS(257)、LH(220)、LX(724)EN(101)および SN(082)プレートによる発券の場合は、ルフトハンザ グループと契約のあるクレジットカードのみ取り扱いが可能です。
旅行会社様は、ルフトハンザ グループの代理店として航空運送を販売するにあたり、ご自身名義またはその代理人の資格をもつ個人の名義、会社名義(パートナーや従業員名義も含む)で発行されたクレジットカードを支払いに使用することはできません。ルフトハンザ グループは 2017 年 10 月 1 日より IATA 決議 890 に基づき、
ホールセールカードおよび VAN(Virtual Account Numbers) を含むこれらのクレジットカードの受付を禁止しました。
この規定に違反した場合は、ルフトハンザ グループは ADM を発行します。またルフトハンザ グループは旅行会社様の BSP 発券承認を取り消す権利を有します。
Direct Connect//NDC について:ルフトハンザ グループは Air Plus 支払いのソリューションを提供しています。
3.3.2. 払い戻し
未使用または部分的に使用された航空券の払い戻しについては、当該航空券の支払いに使われたクレジットカードへ払い戻しが行われます。
3.4. 運賃の保証
航空運送には、航空券に記載された搭乗日および旅程に対して発券日に有効な運賃と手数料が適用されます。
GDS は、確定済みの予約記録に対してシステムが自動計算し、同日に航空券が発券され、BSP に計上されている運賃に✲り保証します。
自動計算され保存された運賃でも航空券が発券されていない場合は、金額が変更になる場合があります。自動計算され発券済みの運賃は、顧客が出発便を変更および/または出発便を含む旅程を変更しない✲り保証されま す。出発前・出発後の航空券の交換発行の際再計算される税金、手数料、サーチャージについても、同様に保証されます。
マニュアル計算による運賃が適用されたルフトハンザ グループの航空券は監査の対象となり、誤りが発覚した場合は旅行会社様に債務が発生します。GDS が運賃を自動計算して保証している航空券に対しても、ルフトハンザ グループはそれを監査し、ADM を発行する権利を有します。
3.4.1. LHG ETKT/etix の予約変更
予約記録のフライトを変更した場合は、必ず同トランザクション内で適切な運賃規則に従い ETKT/etix も更新してください。予約変更手数料が課される運賃の場合は、トランザクションごとにその手数料が発生することにご注意ください。元のフライトを取り消すあるいは取り消さないにかかわらず、新たにフライトを予約した場合は予約変更とみなされます。これは、発券期✲が原因で予約が取り消される事態を避け、顧客のスムーズなチェックイン手続きを可能にするために必要となっています。
発券期✲を越えた際、自動取り消しとなったフライトについては、フライトの自動復元(reinstatement)の対象とはなりません。
また、交換発行・リバリデーションなど、運賃差額や手数料の徴収で必要となる ETKT/etix の変更を行わずに完了したトランザクションは ADM 発行の対象となります。
3.4.2. ルフトハンザ グループ ETKT/etix クーポンのリバリデーション
LX について:ETKT/etix クーポンのりバリデーションは 1 回に✲り認められます。リバリデーションの際は、必ず該当クーポンに同じ RBD、同じルーティング、同じ運賃(フェアベースコード)、同じ not valid before および not valid after (NVB/NVA)日を適用し変更を加えないこととします。
クーポンのリバリデーションを行う場合は、適用運賃の変更規定を必ず遵守、適用してください。
インボランタリー リバリデーションは認められていません。詳しくは、「ルフトハンザ グループの旅行会社様向け長期スケジュール変更の取り扱い規定(Handling of Long-term Schedule Changes for Travel Agents)」をご覧ください。
3.5. 払い戻し規定
ボランタリーリファンド
ボランタリーリファンドとは、お客様の要求に応じてチケット/チケットクーポンを払い戻すことを意味し、インボランタリーリファンド(INVOL/SKCHG)の状況に起因するものではありません。
未使用のチケットまたはその一部の払い戻し通知は、次の条件に従って行われるものとします。
• 旅行会社様がルフトハンザ グループに代わり発券した航空券のボランタリーリファンドでは、ルフトハンザ グループの払い戻し規定を適用、遵守してください。
• 取り消し/払い戻しの条件については、発券日の運賃規則に有効な規定を適用してください。
インボランタリーリファンド
インボランタリーリファンドとは、フライトイレギュラー(INVOL / SKCHG)の状況に起因するチケット/チケットクーポンの払い戻しを意味します。これは、お客様が影響を及ぼさないフライトのキャンセルまたはその他の問題(遅延、迂回、スケジュール変更など)の結果として、購入したサービスが提供されなかったことを意味します。
インボランタリー (INVOL)リファンドを行うことができるのは発券航空会社だけであり、インボランタリーリファンドとして扱うとの判断も発券航空会社が行います。ルフトハンザ グループは旅行会社様に対し、特定の条件下にてルフトハンザ グループ航空券のインボランタリーリファンドまたは交換発券の手続きを行うよう委託または援助を要請する場合があります。
ご注意:航空券の払い戻しあるいは取り消しを行う際は、ノーショーによる ADM を避けるために、必ず全ての予約を取り消してください。これは BSP リンクから払い戻しをする航空券にも適用されます。払い戻しを行う際、払い戻し申請を行う前に有効なセグメントをキャンセルし、無効なセグメントを全て削除してください。
有効期✲切れ航空券については、以後の航空券に交換発行したり、以後の航空券の支払いに充当することは認められません。有効期✲切れ航空券は、ルフトハンザ グループのリファンド部門による払い戻しの対象以外の取り扱いはできません。OS/LH/LX/SN/EN 航空券については、発券日の 1 年後または使用開始日 1 年後のどちらか遅いほうを有効期✲とします。有効期✲切れ航空券の払い戻しには、取り扱い手数料が発生する場合があります。
3.6. ADM/ACM 規定
ADM の原則
ADM(Agency Debit Memo)は、旅行会社様による「標準航空券(Standard Traffic Documents=STD)」の発券および使用に関連し、不足金額の徴収や金額調整を目的として、すべての BSP/ARC 航空会社が用いる合法な会計手段です。旅行会社様またはその担当者と個別に、またはその地域の合同協議を通して話し合いが行われた場合、上記以外の目的で ADM を利用する場合もあります。
ADM 規定
ルフトハンザ グループの各航空会社は、それぞれの国別に ADM 規定を設定しています。
この規定は、IATA 決議 850m(旅客代理店会議決議マニュアル=Passenger Agency Conference Resolutions Manual)に準拠しており、旅客代理店会議(Passenger Agency Conference)で決議されるすべての条項が適用されます。
ADM の発行
ADM には請求の発生事由が明記されています。 さらに、請求理由とその詳細を記した補足文書が各 ADM に添付されます。1
1 LX のみ:ADM の請求理由を記した補足文書は必ずしも添付されません。
これらの ADM には、その ADM について熟知し発生事由に関する詳細を提供できる担当部署の連絡先が明記されています。
ADM が旅程の完了後 9 カ月以内に発行されている場合は、BSP/ARC でのみ処理されます。その期間を過ぎた請求に関しては、BSP/ARC 航空会社と旅行会社様の間で請求書などを通じて直接手続きを行うことになります。
OS/LH/LX/SN/EN の ADM は、可能な場合は BSP Link/ARC Debit Memo Manager へ毎日 1 通の ADM にまとめてアップロードされます。2、3
2 国によっては、1 枚の航空券対して 1 通の ADM が発行される場合があります。設定は国ごとに異なります。
3 SN の ADM は設定が違うため、当面は毎月 BSP Link にアップロードされます。
1 通の ADM に複数の航空券の ADM が含まれることもあります。ADM 手数料は複数の ADM が含まれても 1 通として徴収されます。
異議申し立ての取り扱い
IATA 決議 850m に従い、旅行会社様は最大 15 日の間 ADM の検証および異議申し立てを行うことができます。異議申し立ては英語で行わなければなりません。
ルフトハンザ グループの ADM に関する異議申し立ては、申し立てに関する根拠および補足文書が提出された後、BSP Link/ARC Debit Memo Manager を通じて相応の手順に従い処理されます。異議申し立てのあった ADM に対しては、最大 60 日以内に BSP Link/ARC debit Memo Manager を通して迅速に回答が示されます。異議申し立てが却下された場合は、却下理由に関する詳細説明を旅行会社様に提示します。
ACM の発行
ADM に誤りが見つ✎った場合には、誤って受領した額を返金するために ACM が発行されます。ACM は ADMがすでに送付済みの場合のみ発行されます。ADM がまだ送付されていない場合には、その ADM を取り消します。
発券や航空券の交換発行の際の運賃の過剰徴収が発覚した場合は顧客への払い戻しが必要となるため、旅行会社
様✎らの要請に基づき ACM を発行します。
LX について:この ACM 発行要請には手数料が発生します。
3.7. 監査結果としての ADM 発行とその主な理由
ADM 発行の主な理由は以下のとおりです。²
² ルフトハンザ グループは、本文書に記載のない理由により ADM を発行する権利を有します。予約
• 予約の不正操作 (出発地&目的地迂回/マリッジセグメントの分解)/非アクティブセグメント
• PNR への生年月日の未入力
発券旅行会社様は、運賃規則に従って必要な入力事項がすべて入力されている✎を確認する義務を負っています。次のような割引/運賃種類では、誤りがないように、また収入保全の意味✎らも、生年月日の情報は必ず入力してください。
- 幼児割引(IN)
- 小児割引(CH)
- 学生運賃(ZZ)
- 高齢者運賃(CD)
幼児/小児について:成人旅客 1 人が同伴する幼児 (INF)および小児(CHD)には特別なタイプコードがあり、生年月日を入力は必須です。
例 1A:NM1LEAVEY/XXXXXXX(INF/XXXXXXX/01JUN15) NM1XXXXXXX/XXXXXX(CHD/05APR06)
この入力で、サービスエレメントが Amadeus で自動的に作成されます。例:
1A:SSR LH CHLD HK1 DDMMMYY / P1 [関連するお客様]
(DD =日、MMM =月、YY =西暦の最後の 2 桁)
他の GDS/CRS ではマニュアルでの DOB 入力が必要な場合があります。フリーテキストとして必須のサービス入力は次のとおりです。
1A:OS LH DOB DDMMMYY / P1 [関連するお客様]
1G:SI.LH * DOB DDMMMYY XXXXX / MARCY MRS
1P:3OSI LH DOB DDMMMYY XXXXX / MARCY MRS
1S:3OSI LH DOB DDMMMYY-1.1 [関連するお客様]
ガリレオ、ワールドスパン、セーバーのユーザーは、「CHLD」SSR をマニュアルで追加する必要があります。例:
1G:SI.P2 [関連するお客様] / CHLD * DDMMMYY
1P:3SAN1.3 [関連するお客様] CHLD / DDMMMYY
1S:3CHLD / DDMMMYY-2.1 [関連するお客様]
例 1G(幼児のみ):N.I / XXXXX / EVA * 24JAN08
この入力で、幼児用のサービスエレメントがガリレオに自動的に作成されます。
• 非アクティブセグメント
• 架空の氏名
• 架空、テスト予約
• 架空の航空券番号
• チャーニング
• 未発券で払い戻しやボイドになっていない航空券によるノーショー運賃の監査
• 誤った運賃の適用および組み合わせ(ルーティング、販売制✲など)
• 誤った運賃の徴収 (徴収不足)
• 最低/最大滞在期間、事前購入規定などの運賃規則違反
• シーズナリティ、適用フライト
• ルーティングや運賃で認められていないコードシェア便
• 途中降機、乗り継ぎ、xxxxxxの間違い
• 誤ったフェアベースコード、デジグネーター、ツアーコード、またはツアーコードの入力漏れ
• オープンセグメントまたはキャンセル待ち予約の発券(予約が必須な場合)
• 適用運賃の妥当性(船員割引、Global Products、 AD/PEP など)
• 誤った無料手荷物許容量
• 契約上にない支払い方法交換発行の監査
• トランザクションごとに計算される予約変更手数料の徴収漏れ
• 再発行/区間変更手数料の誤計算
• オーストリア航空、ルフトハンザ、SWISS エアドロミティ ブリュッセル航空の規定に反する、「長期的スケジュール変更(SKCHG)」でのインボランタリー交換発行
LX の場合:スケジュール変更は、フライト出発の 48 時間前以外の LX フライトの変更および/またはキャンセルとして定義されます。
• 氏名訂正手数料の徴収漏れプレートの使用違反
ルフトハンザ グループは、プレート使用違反(IATA 決議 852、発券航空会社の指定と選択)に対して ADM を発行します。詳細およびその金額については、本文書の発券規定 3.1 およびルフトハンザ グループのペナルティと手数料をご覧ください。
コミッションの監査
• コミッションの過剰徴収 (基本コミッションおよび追加コミッション)
• 誤ったコミッションの適用税金、手数料、サーチャージの監査
• 誤った徴収および払い戻し
• 税金、手数料、サーチャージの徴収漏れまたは変更
• 徴収済み税金の誤った払い戻し
払い戻しの監査
• 払い戻し金額、税金、手数料、サーチャージの誤計算
• 誤った取り消し手数料の適用(ノーショーの場合など)
• 払い戻しコミッションの誤計算
• 誤った払い戻し方法 (発券時の支払い方法と違う方法)発券の未報告/二重使用
• フライトの出発前に発券報告がな✎った航空券については、その適用運賃を最大額とした手数料が旅行会社様に請求されます。
• すでにボイドまたは払い戻された航空券で旅客が搭乗してしまった場合、発券時に適用した運賃または払い戻された額に応じた手数料が請求されます。
使用
• クーポンの順番どおりでない使用や不完全使用
• 特別運賃:Marine/Offshore 運賃(船員運賃)、Humanitarian/Education/Cruise/Tour Operator 運賃の予クラスの不一致(RBD)
• 予約変更手数料の徴収漏れ
• 価格を安くするため、架空の往復旅程で予約を行う
• 価格を安くするため、最初/最後のクーポンの架空予約を行う
• EMD/MCO の誤使用(6 章 EMD を参照)修正
ルフトハンザ グループは、いつでも ADM 規定について修正、変更、一部を削除する権利を有します。その際は、旅行会社様が確実に対応できるよう、十分な余裕を持っての通知に努めます。
4. 徴収手数料の一覧
予約 | この規定に参加している全てのルフトハンザ グループ航空会社 |
予約の不正操作 (マリッジセグメントの分解、出発地&目的地の迂 回) | 1旅客 1 名あたり、出発地&目的地の不正操作 1 区間につき:エコノミークラス (CH/EU/Cont) EUR150 エコノミークラス (IC/Intercont) EUR250 ビジネスクラス (CH/EU/Cont) EUR250 ファースト/ビジネスクラス (IC/Intercot) EUR400 |
未発券、またはボイドや払い戻しになっていない航空 券のノーショー | 旅客 1 名あたり 1 区間につき EUR10 (LX: BSP による自動計算) |
(予約が必須な区間における) オープンセグメントまたはキャンセ ル待ち予約の発券 | 「全区間に予約が必要」という条件を満たしていない航空券に対して、予約不要な航空券に適用される上位の運賃との差額が請求される |
発券 | この規定に参加している全てのルフトハンザ グループ航空会社(例外は下記参照) |
運賃の監査 | 適用運賃との差額 |
交換発行の監査 | LX 以外: 適用される運賃規則に基づく運賃/手数料/条件 LX: 運賃/払い戻し規定 CAT16/31 に基づく(手数料なし) |
払い戻しの監査 | LX 以外: 適用される運賃規則に基づく手数料/条件 LX: 運賃/払い戻し規定 CAT16/33 に基づく。 |
重複予約の払い戻し | LX 以外: なし LX:LX が処理した航空券 1 枚につき EUR25 |
(発券時の支払い方法に反する)誤った払い戻し方法に対する ACM 手数料 | LX 以外: なし LX: ADM 取り消しの場合、その額面の 20%、ただし最高額 EUR150 まで。 |
氏名の訂正(発券済みの場合) | SN 以外: 旅客 1 名につき EUR25 SN: 旅客 1 名につき EUR30 |
プレート使用違反 | 航空券 1 枚につき EUR200 |
使用 | この規定に参加している全てのルフトハンザ グループ航空会社 |
Marine/Offshore, Humanitarian | Marine/Offshore 運賃および Humanitarian 運賃の規則に従い、必要な SSR CKIN 項目の入力漏れあるいは間違ったフォーマットでの入力については、違反手数料 USD75 (Marine/Offshore 運賃)、EUR75(Humanitarian 運賃)の ADM が発行される。更に、遡って書類が審査される場合があり、その後請求された必要書類が提出されても、違反手数料の ADM は有効。 |
Education(xx x路線を除く) | Education 運賃の規則に従い、必要な OSI 項目の入力漏れあるいは間違ったフォーマット での入力については、違反手数料 EUR75 の ADM が発行される。 |
Tour Operator, Cruise, Education(xx x路線) | 支払い方法(FOP)が規則に準じていない場合、違反手数料 EUR75 の ADM が発行される。 |
DOB-PNR への生年月日入力漏れ | 幼児/小児または学生/高齢者割引が適用されていながら、上記の手順で PNR への生年月日の入力が行われていな✎った場合、予約 1 件につき EUR20 の ADM または SDA が発行される。該当しないにも係わらず当該運賃割引を適用した旅客には、より上の適用運賃に引き上げた上、差額分の ADM または SDA が発行される |
予約変更手数料の徴収漏れ | 運賃規則に記載された予約変更手数料 |
不完全使用/クーポン使用順違反 (out of sequence)/クロス発券 | 旅客 1 名あたり、出発地&目的地の不正操作 1 区間につき:エコノミークラス (CH/EU/Cont) EUR150 エコノミークラス (IC/Intercont) EUR250 ビジネスクラス (CH/EU/Cont) EUR250 ファースト/ビジネスクラス(IC/Intercont) EUR400 |
予約クラスの不一致 | 正しい適用運賃との差額 |
誤った運賃の適用 | 正しい適用運賃との差額 |
EMD/MCO の誤使用 | EMD/MCO 1 枚につき EUR50 |
基本ルール | この規定に参加している全てのルフトハンザ グループ航空会社(例外は下記参照) |
ADM(取り扱い)手数料 | OS 以外: EUR20 OS:EUR35 OS 以外の地理的例外:US USD25, CH CHF20 OS 地理的例外:US USD35, CH CHF20 |
BSP リンクによる Refund request (RA) | ボランタリーでの払戻の航空券 1 枚につき EUR40/CHF40/USD50/CAD60 |
特に規定のない通貨については、上記のユーロ額を換算した額を徴収します。
ルフトハンザ グループは、追加監査を行い、ペナルティの金額を変更する権利を有します。
Xxxxxxxxxxxxxxxx.xxx および Xxxxx-xxxxxxx.xxx の発表を参照ください。
5.用語解説
略語 | 語句の説明 |
1A | アマデウス |
1B | アバカス |
1E | トラベルスカイ |
1F | インフィニ |
1G | ガリレオ(トラベルポート社) |
1J | AXESS |
1P | ワールドスパン(トラベルポート社) |
1S | セーバー |
1V | アポロ(トラベルポート社) |
ACM | Agency Credit Memo |
ADM | Agency Debit Memo |
AIL | Automated Issuance Limit (自動発券期✲) |
ASR | 事前座席指定 |
AX | アメリカン・エキスプレス・カード |
B2B | Business to Business (企業間取引) |
BSP | Billing and Settlement Plan(航空券販売監査手順) |
BT Fares | バルク運賃(団体運賃) |
CA/MC | マスターカード |
CAT | Fare Note Category(フェアノートカテゴリー) |
CHF | スイスフラン |
CIP | 航空会社認識プレート |
CoC | (航空会社の)運送約款 |
CUG | Closed User Group |
DC | ダイナースクラブカード |
DOB | Date of Birth(誕生日) |
DS | Discover |
EMD-S /EMD-A | Electronic Miscellaneous Documents(電子諸文書)S=単✲型、A=関連型 |
ET | トランザクション終了 |
ETKT | 電子チケット |
etix | 電子チケット |
EUR | ユーロ |
FBAG | First Checked Bag(エコノミーライト運賃用有料受託手荷物) |
GDS | Global Distribution System(予約・発券システム) |
GSA | 販売総代理店 |
IATA | 国際航空運送協会 |
INVOL | インボランタリー |
IT Fares | Inclusive Tour Fare(団体旅行運賃) |
JC | JCB カード |
LX | スイス インターナショナル エアラインズ |
LH | ルフトハンザ ドイツ航空 |
NDC API | New Distribution Capability(新流通規格) |
NUC | Neutral Unit of Construction(航空運賃の計算単位) |
NVA | Not valid after(日付以後無効) |
NVB | Not valid before(日付以前無効) |
OAL | (OS、LH、LX、SN 以外の)その他航空会社 |
OnD | 出発地および目的地 |
OS | オーストリア航空 |
PNR | Passenger Name Record(予約記録) |
RBD | Reservation Booking Designator(予約クラス) |
RFIC | Reason for Issuance Code (EMD のサービス/手数料の種別を示すコード) |
RFICS | Reason for Issuance Sub code(RFIC のカテゴリー内でさらに具体的な種別を示すサブコード) |
SDC | Service Deadline Control(サービ発券期✲の管理) |
SKCHG | スケジュールの変更(IATA 決議の定義) |
SN | ブリュッセル航空 |
SSR | Special Service Requirement(特別サービス要求事項) |
TTL | 航空券発券期✲ |
USD | 米ドル |
VAN | Virtual Account Numbers (バーチャルアカウントナンバ-) |
VI | ビザカード |
WL | キャンセル待ち |
6. 本予約・発券規定の根拠となる IATA 決議
下記の IATA 決議の規定内容は、ルフトハンザ グループ規定に全文がそのまま踏襲されず、主要点の記載にとどまっている場合がありますが、全規定が適用されます。EMD については IATA 規定は転用されていませんが、こちらも適用対象です。
IATA 決議 824 §3.1 および§3.2 Passenger Sales Agency Agreements(旅客代理店契約)
“[…]’’
§3.1 代理店は航空会社の許可のもと、当該航空会社およびその他の航空会社の航空旅客運送の販売を行う。航空旅客運送の販売とは、有効な運送約款を旅客に提供するうえで必要なすべての活動を意味する。航空旅客運送の販売とは、有効な航空券(Traffic Document)の発券、それに伴う料金の徴収などを含む、有効な運送約款を顧客に提供するうえで必要なすべての活動を意味する。また、代理店は航空会社が許可する付帯またはその他のサービスを提供することを認められている。
§3.2 本契約書に基づき販売するサービスは、航空会社に代わり、航空会社の運賃表、運送約款、および代理店
が航空会社✎ら受け取っている指示文書に従って販売しなければならない。代理店は、航空会社が提供するサービスに関する航空券(Traffic Document)に定められた条件を、い✎なる場合も変更または修正してはならな
い。また、旅行会社は航空会社が指示したとおりに✎✎る条件を履行しなければならない。
‘’[…]’’
IATA 決議 830a、§1 Consequences of Violation of Ticketing and Reservation Procedures(予約・発券手続き違反に対する措置)
IATA 加盟航空会社は、IATA 認定代理店に標準航空券(Standard Traffic Document)の使用を許可している。さらに、航空券(Traffic Document)の保管、準備、発券、交換発行、バリデーションおよびリバリデーション は、発券システムを通じて航空会社が代理店に提供する運賃表、発券手続き、および「Travel Agent Handbook
(旅行会社向けハンドブック)」の記載に基づき管理される。「Travel Agent Handbook」については、その写しが代理店管理者より代理店に提供され、旅行代理店契約の条項がその遵守を義務付けるものとする。 そして、以上の事由✎ら、以下のとおり決議する。
1. すべての代理店は、以下に列記されるような行為、その他の適用すべき決議、および航空会社の指示文書などに記載される行為(ただしこれに✲定されない)が、上記の管理規定への違反行為となることに留意する。そのような行為は加盟航空会社の正当な利益を損ねるため、「Sales Agency Rule(旅客代理店規定)」および旅客代理店契約に従って措置が取られる場合がある。例として、加盟航空会社の運賃規則に従って適用された運賃と適用可能な運賃との差額を代理店に請求するなどが挙げられる。
1.1 不完全または誤った予約内容の入力、例えば支払い運賃/航空券/MCO の内容と一致しない予約クラスなどの入力によって、適用運賃よりも安い運賃での搭乗を許してしまう行為
1.2 適用運賃の運賃規則に反して、「not valid before」および「not valid after」欄、またはどちら✎一方の欄への不正確な記入または記入の省略により、適用運賃よりも安い運賃での搭乗を許してしまう行為
1.3 2 人以上の旅客に対して航空券または MCO を 1 枚発券する。ただし、これが認められる一部の MCO を除く
1.4 旅客氏名の変更または省略
1.5 「支払い方法」の変更、または新しい航空券または MCO へ「支払い方法」を持ち越さない
1.6 支払い通貨の変更、または新しい航空券または MCO へ支払い通貨を持ち越さない
1.7 新しい航空券または MCO へ、すべての制約条件を持ち越さない
1.8 必要なエンドースメントを航空会社より取得しない
1.9 「Issued in Exchange For(交換発行)」と「Original Issue(元発券)」、いずれ✎または両方の入力が誤っている、または「Issued in Exchange For(交換発行)」および「Original Issue(元発券)」の入力内容を新しい航空券または MCO へ持ち越さない
1.10 関連航空券または MCO(Conjunction tickets or MCO)が発券された際、関連航空券または MCO すべてに相互の航空券または MCO 番号を記載しない
1.11 出発地を変更する
1.12 適用運賃を引き下げる目的で、架空の出発地または目的地の航空券を発券/販売する(クロスボーダー販売)
1.13 「発券航空会社の指定(決議 852)」の適用ルールを遵守しない、および発券航空会社と運送航空会社の間に有効なインターライン契約が締結されていないにも✎✎わらず、✎✎る航空会社による運送を指定すること、またはそのいずれ✎一方
1.14 顧客✎らの直接の許可なしに、顧客の予約および電子チケット、もしくはそのどちら✎一方を、取り消しまたは修正する
1.15 故意に同一の顧客の重複予約を行う
1.16 団体予約が確定できない場合に、個別のトランザクションにより、より少人数の予約を作成し、必要な座席を確保しようとする
1.17 顧客✎らの明確な依頼のないまま、予約トランザクションを行う
1.18 すでに電子チケットが発券されている予約を変更し、新しいルーティングに変更する際、元の航空券のリバリデーションまたは交換発行を行わない
1.19 予約を取り消さないまま航空券をボイドにする
1.20 PNR 上の旅客の航空券が全員分発券されていない場合に PNR の分割を行わない
1.21 規定の最低乗り継ぎ時間を遵守しない
IATA 決議 850m Issue and Processing of Agency Xxxxx Xxxxx (ADMs)(ADM の発行および処理)旅客代理店会議(以下、会議)は、BSP の遂行にあたり一貫した規定の推進を希望する。
1. はじめに
1.1 ADM は、そこに理由とともに記載された金額について、正当な異議申し立ての証拠を提示しない✎ぎりにおいて、発行元の BSP 航空会社へ支払わなくてはならないことを代理店に通知するためのものである。
1.2 ADM は、「標準航空券(Standard Traffic Documents)」の発券および使用における、代理店のトランザクションに対する不足金額の徴収および調整を目的として、BSP 航空会社が使用する合法的な会計手段である。代理店またはその担当者と個別で、またはその地域の合同協議を通して話し合いが行われた場合は、これ以外の目的で ADM を利用する場合もある。
1.3 ADM には手数料の発生事由が明記される。
2. 航空会社規定
2.1 航空会社は、あら✎じめ BSPlink(中国では ASD)を通じて、自社の ADM 方針を代理店に通知しなければならない。
2.2 可能な場合は、本決議の添付書に示されるモデルを適用する。
3. ADM の BSP 処理
3.1 旅程完了日より 9 カ月以内に発行された ADM は、BPS を通じて処理されるものとする。代理店の行った払い戻しに関する ADM が払い戻し後 9 カ月以内に発行されている場合も BSP を通じて処理される。その期間を過ぎた引き落としに関しては、BSP 航空会社と代理店の間で直接手続きを行うものとする。
3.2 決議 818g、Attachment ‘A’、Section 1.10 に従い、ADM/ACM は、代理店に対して最初の措置が取られて✎ら最大 30 日間、BSP にて処理されるものとする。
4. 発行の原則
4.1 航空会社は、1 枚の ADM を発行するにあたっての最低金額について規定を設けることを検討すべきである。すでに設けられている場合は、代理店にこれを公表することも可能である。
4.2 原則として、ADM は取り扱い手数料の徴収を目的としては発行されない。
4.3 ADM の発行に関連して取り扱い費用が✎✎る場合は、その発行する ADM に加算する。この取り扱い手数料の加算については、その旨代理店に伝えなければならない。
4.4 航空会社は代理店に対し、当該 ADM に関する対応窓口となる担当者または担当部署の電話番号またはファックス番号、および E メールアドレスを提供する。
4.4.1 発券システムによって「Fare Calculation Mode Indicator (FCMI)」が提供される場合、航空会社は代理店に発行する ADM に必ずこの FCMI を含める。
4.5 代理店には、BSP で手続きを行う前に ADM の検証および異議申し立てを行える期間として最大 15 日間が付与されるものとする。
4.6 異議申し立ては、申し立て受理✎ら 60 日以内に航空会社がすべて処理(解決)するものとする。
4.7 ADM が有効でないと確定された場合には、その ADM は取り消されなければならない。
4.8 BSP 航空会社によって ADM が取り消された場合、それに加算されていた取り扱い手数料についても取り消される、または代理店に払い戻される。ADM が代理店に払い戻された場合には、航空会社はその払い戻しに関する取り扱い手数料を請求することはできない。
4.9 協議の結果、両当事者が合意すれば、ADM への異議の解決は「Travel Agency Commissioner」に委ねることもできる。
4.10 BSP 精算に含まれる ADM は、支払いとして処理される。✎✎る ADM に関するその後の異議申し立てについては、航空会社が認めた場合は直接交渉が行われ、適宜 ACM(Agency Credit Memo)が発行される。
AGENCY DEBIT MEMOS (ADM)の発行および処理
下記の原則を「ADM 業界手続きの規範(MODEL ADM INDUSTRY PROCEDURES)」とすることを決議する。
1. 定義
1.1 ADM は、すべての BSP 航空会社が使用する合法的な会計手段であり、代理店が発券した、または代理店の依頼により発券した航空券(Traffic Document)の代理店のトランザクションに対する不足金額の徴収および調
整を目的としてのみに使用する。
1.2 代理店またはその担当者と個別で、またはその地域の合同協議を通して話し合いが行われた場合は、これ以外の目的で ADM を利用する場合もある。
1.3 ADM には手数料の発生事由が明記される。
1.4 ADM は 1 つの特定のトランザクションに関連付けられるものであり、関連性のないトランザクションをまとめるために使用することはできない。ただし、請求事由が同じであり、詳細な補足資料が提供される場合においては、1 枚の ADM に複数の手数料を記載することができる。
1.5 販売時の徴収不足や誤った発券、誤った払い戻し、払い戻し時の誤った計算について手数料を徴収すると決定した場合、航空会社はこれらの手数料について公式な ADM 規定の中で詳細を明確に示す✎、書面を通して代理店と相互に合意する必要がある。
1.6 1 枚の航空券に対して発行される ADM は 1 枚とする。同じ航空券に対して 2 枚以上 ADM を発行する場合は、先に発行した ADM とは異なる調整のためであることを明確に示さなければならない。
1.7 拒否された✎異議申し立てのあった ADM については、BSP 航空会社が常に適時対処しなければならない。
1.8 その国において別段の合意がない✎ぎり、ADM は旅客の航空券発券に直接関係のない第三者費用を徴収するために使ってはならない。
1.9 ADM を取り扱い手数料請求のために発行する場合、その手数料は当該作業で発生した費用に見合うものでなくてはならない。
1.10 航空券購入と発券に✎✎わる運賃、税金、手数料などを含む航空券の総額を代理店が自動計算システムで計算し、代理店による不正操作が一切ない✲りにおいて、IATA PSC 決議 722f および 722g に従い、総額が自動計算によるものであるこ旨を明示するため、発券システムは航空会社に対し「Fare Calculation Mode Indicator
(FCMI)」を送付するものとする。航空会社は ADM を発行する場合、この FCMI を代理店に通知する。
IATA 決議 852 Designation and Selection of Ticketing Airline(発券航空会社の指定)
1. 発券航空会社の指定方法
1.1 電子チケットの発券の場合、発券航空会社の指定は、発券依頼前または依頼時に発券航空会社に選ばれた航空会社の識別コードを発券システムに入力することで完了する。
2. 発券航空会社選択における優先順位
発券航空会社の選択は、常に下記の優先順位に厳密に従って行わなければならない。
2.1 発券航空会社は、旅程に含まれる BSP 航空会社のいずれ✎、または、発券国でいずれ✎の区間を運航する航空会社の販売総代理店となっている BSP 航空会社とする。ただし、発券航空会社の選考には、運賃規則の要件が満たされ、✎つ発券航空会社と各運航航空会社の間に有効なインターライン契約が存在していることを条件とする。
2.2 段落 2.1 に記載される事項のいずれにも該当しない場合、その他いずれの BSP 航空会社も発券航空会社に選定することができる。ただし、代理店が運送に関する「標準航空券(Standard Traffic Document=STD)」を発券することを当該航空会社が書面で承認していることを条件とする。
2.3 EMD が発行される場合、発券航空会社は EDM のサービスを提供する BSP 航空会社、または当該航空会社の販売総代理店となっている BSP 航空会社とする。この条件のいずれにも該当しない場合は、2.2 の条項を適用しなければならない。
注意: 添付書の段落 2.2 にある条件下で BSP 航空会社が発券を書面で認めている場合、「標準航空券
(Standard Traffic Document)」をあらゆる航空会社の旅客運送および関連サービスのために使用することができる。
電子チケット(ETKT/etix)
IATA 決議 722f の定義するところの ETKT/etix には、以下の情報の記載が必要です。
‒ 搭乗者氏名: 姓/名および性別 (敬称は任意)。 ルフトハンザ グループについては、最大 59 文字まで記載可能(”/”、敬称、生年月日を含む)
‒ マーケティング航空会社のコードまたは名前、運航航空会社名
‒ 便名、搭乗日、出発時刻
‒ フライトごとの出発地および目的地の空港/都市コード
‒ 運賃(Fare)、換算運賃 (Equivalent Fare Amount)、税金/手数料/チャージ(Taxes/Fees/Charges)
‒ BT、 IT (ある場合)
‒ 運賃計算、公示運賃で発券されている場合には NUC
‒ 支払い方法(Form of Payment)、予約ステータス
‒ 発行日(Date of Issue)、発券旅行会社(Issuing Agency)、航空会社(Airline Name)、発券地(Place of Issue)、手荷物許可量
‒ 航空券番号、エンドースメント/制約条項
IATA 決議 722f 定義による搭乗者に対する ETKT/etix 確定通知
旅行会社様が搭乗者に提供する ETKT/etix 確定通知(電子または書面)には、運賃、支払い情報を明記した旅程表などが記載される必要があります。
‒ 1 ないし 4 枚の連続したクーポン番号を持ち、旅程順に発行されたフライトクーポン。
‒ 1 つの航空券番号に対し、最大 4 枚のフライトクーポン。
‒ 1 旅程につき最大 4 枚の連続した番号の航空券(フライトクーポンは最大で 16 枚)が発行できる。
IATA 決議 838 Change of Traffic Documents by agents(交換発行)
“[…]’
3.2 代理店は航空券の交換発行を行うことができる。ただし、航空券の発券航空会社あるいは元の航空券の欄 (Original Issue box)の発券航空会社✎ら交換発行を依頼され✎つ承認されていることを条件とする。ルーティングに変更なく、運送航空会社が元の航空券の欄(Original Issue box)の発券航空会社に変更となる場合に✲り、該当航空会社✎らの承認は必要ない。
3.3 交換発行は発券航空会社あるいは元の発券航空会社(Original Issue)の航空券で行う。
IATA 決議 890 Card Sales Rules(クレジットカードによる販売規定)
‘’[…]’’
1. カードの取り扱い
1.4 代理店が加盟航空会社の航空券(Traffic Documents)を販売する場合、当該代理店、担当者、その代理をする個人、パートナー、従業員の名義で発行されたクレジットカードを取り扱うことは認められない。
IATA 決議 049x Fare Changes(運賃の変更)
“次のとおり決議する。
1. 運送には、航空券上に記載された搭乗日と旅程に基づき、支払い日に有効な運賃と手数料が課される。
2. 出発便への顧客の意図による変更がない✲り、運賃レベルの変更、運賃規則の変更、または運賃の撤廃があった場合でも、適用する運賃を引き上げてはならない。
3. 出発便を顧客の意図により変更した場合、運賃と手数料は予約と航空券を変更した日に有効なものを適用して再計算されるものとする。出発便が確定する前に支払いが行われた場合、運賃と手数料は、予約が確定した日に有効なものを適用して再計算されるものとする。
EMD に関する IATA 決議
ルフトハンザ グループに適用される EMD 関連の IATA 決議は以下のとおりです。
725f EMD-航空会社
725g EMD-一般
725h EMD-地上ハンドリング
ご不明な点があれば、ルフトハンザ グループ担当窓口までお問い合わせください。
EMD の定義
EMD は、予約変更手数料、ASR や FBAG などの手数料の徴収を記録し、使用状況を追跡するための手段として
IATA 決議 725f、725g、および 725h に定義されています。
EMD はサービス/手数料の種別を示す RFIC コード(RFIC)別に発行されます。EMD の各クーポンには、
RFIC のカテゴリー内でさらに具体的な種別を示す RFIC サブコード(RFISC)が記されています。
1 冊の EMD には、1 枚以上、最大で 16 枚のクーポンが含まれます。うち、4 枚までは同じ EMD 番号で発行できます。1 冊の EMD に 4 枚を超えるクーポンが含まれる場合には、連番の EMD を発行します(最大で 4 つの連番)。
EMD クーポンの特徴は以下のとおりです。
- 支払い済みのサービス内容(または手数料名)を記載
- RFIC および RFISC を記載
- 同 EMD の全クーポンが同じ RFIC
- open、used、void、refunded などのステータスを表示
旅行会社が利用できるルフトハンザ グループ EMD
EMD には EMD-A(Associated) と EMD-S(Stand Alone)の 2 種類があります。
EMD-A:Associated (関連型) | EMD-S:Stand Alone(単✲型) |
EMD-A は、フライトクーポンに直➓関連するサービスに対して発行される | EMD-S は、ETKT と無関係に発行する❦とができる |
EMD が航空券と関連付けされている場合 に、ETKT クーポンと同時に徴収される(使用される)手数料用 | ETKT クーポンと同時には発生しない(使用されない)料金の徴収用 |
例:ASR、 FBAG、 UMNR | 例:予約変更手数料、 預け金 |
EMD-A は ETKT クーポンに関連付けされているため、両者の航空会社と旅程は一致していなければならない。EMD-A は、自動料金計算のため、PNR に有料サービスの SSR 項 目を入力する必要がある | EMD-S は ETKT クーポンに関連していない。PNR に SVC 項目を入力する必要があ る。自動計算ができないため、マニュアル計算が必要 |
EMD-A クーポンのステータスは、最初 「open for use」となっているが、ETKT クーポンのステータスと併せて変更される | EMD-S クーポンのステータスは 「consumed at issuance」 または「open for use」 |
EMD-A は発行/予約変更の際、自動的に ETKT との関連付け、切り離しが行われる。 EMD-A をマニュアルで ETKT 関連付け、切 り離しができるのは航空会社のみ |
EMD インターライン
OS/LH/LX コードシェア便の EMD-A にはインターライン契約が存在します。詳しくは、ルフトハンザ グループ各航空会社の担当窓口にお問い合わせください。
デポジット/分割支払い
1 人の旅客の名前でデポジットまたは分割支払いのために発行された EDM は、同じ旅客の名前で発行された航空券とのみ交換できます。異なる名前で発行された複数の EMD を組み合わせて、単一の航空券に交換する❦とはできません。ごれらのガイドラインに違反すると、ADM が発行される可能性があります。
取り消し規定
EMD のボイドは発行日のみ可能です。発行日を過ぎた場合、払い戻しが可能な場合は、払い戻し申請を行ってください。
お問い合わせ先
会社により異なる規定が存在する場合があるため、EMD の詳細についてはルフトハンザ グループ各航空会社のインフォメーションをご覧ください。
GDS での EMD 取り扱いについては、各 GDS ヘルプデスクにお問い合わせください。