事業所名称 あい保育園 廿日市 種 別 保育園 事業所代表者名 園長 三須 典子 開設年月日 平成 20 年 6 月 1 日 設置主体 株式会社 アイグラン 定 員 45 名 利用人数 43 名 所 在 地 〒738-0023 広島県廿日市市下平良1丁目3-36 (有信廿日市ビル5階) 電話番号 0829-30-0220 FAX番号 0829-30-0220 ホームページアドレス http://www.aigran.co.jp/ NO. 小項目 設問 自己評価 第三者評価 改善の必要性
福祉サービス第三者評価 評価結果報告書(概要)
評価機関 | 名 | 称 | 一般社団法人 広島県シルバーサービス振興会 | ||
所 | 在 | 地 | 〒734-0007 広島市南区皆実町1-6-29 | ||
事業所との契約日 | 平成25年12月19日 | ||||
事業所への評価結果の報告日 | 平成26年3月28日 | ||||
結果公表にかかる事業所の同意 | あり | ・ | なし |
公表日:平成26年6月16日
Ⅰ 事業者情報
(1)事業者概況
事業所名称 | あい保育園 廿日市 | 種 別 | 保育園 | ||
事業所代表者名 | 園長 xx xx | 開設年月日 | 平成 20 年 6 月 1 日 | ||
設置主体 | 株式会社 アイグラン | 定 員 | 45 名 | 利用人数 | 43 名 |
所 在 地 | 〒738-0023 広島県廿日市xxxx1丁目3-36 (xx廿日市ビル5階) | ||||
電話番号 | 0000-00-0000 | FAX番号 | 0000-00-0000 | ||
ホームページアドレス |
(2)基本情報
サービス内容(事業内容) | 事業所の主な行事など | |||||||||||||
保育事業 (0歳~2歳児までの乳幼児保育) | (春) 入園・修了式、親睦会、田植え、給食試食会、歯科・内科健診・コミュニティルーム保護者開放 | |||||||||||||
(夏) 七夕まつり、夏まつり、クッキング、プール遊び | ||||||||||||||
(秋) 運動会・親子遠足、リトミック参観、親子製作、内科・歯科健診 | ||||||||||||||
(冬) 作品展、個人懇談、クリスマス会、お正月遊び、節分、クッキング、発表会、ひな祭り誕生会、お別れ会(園外給食) | ||||||||||||||
(毎月の事業) 誕生日会・身体測定・避難訓練 | ||||||||||||||
居室の概要 | 居室以外の施設設備の概要 | |||||||||||||
保育室 | ( | 4 | ) | 室 | 給食室 | ( 1 ) 室 | ||||||||
※1つのフロア―を4つに分けて使用 | 調乳室 | ( 1 ) 室 | ||||||||||||
事務室 | ( 1 ) 室 | |||||||||||||
コミュニティルーム | ( 1 ) 室 | |||||||||||||
談話室 | ( 1 ) 室 | |||||||||||||
ロッカールーム | ( 1 ) 室 | |||||||||||||
職員の配置 | ||||||||||||||
職 | 種 | 人 | 数 | 職 | 種 | 人 | 数 | |||||||
園 | 長 | 1 | 給食調理員(栄養士兼務) | 3 | ||||||||||
xx保育士 | 1 | |||||||||||||
保育士 | 13 | |||||||||||||
栄養士 | 3 | |||||||||||||
内科嘱託医 | 1 | |||||||||||||
歯科嘱託医 | 1 | |||||||||||||
Ⅱ.第三者評価結果
◎評価機関の総合意見
あい保育園のある廿日市市は、日本三景の一つ「安芸のxx」(世界遺産)でよく知られる観光都市。この市で株式 |
会社参入による認定保育園・第1号として開設されたのが当園で、運営母体の株式会社アイグランは,平成24年度 |
日本ニュ―ビジネス協議会連合会(東京)が主催のニッポン新事業創出大賞・企業部門で最優秀賞に選ばれた新鋭 |
企業である。受賞にふさわしく、時代の流れをうまく捉え民間企業の柔軟な発想による保護者ニーズ、利用者目線に |
沿った設営・運営が注目される。市街地の限られた条件下、衆知を集め、新技術を駆使した設営というのが第一印象 |
である。 市役所および文化施設・金融機関等が集中する市の中心部の医療・福祉・金融等の5階建て複合ビルの |
最上階部を園舎とする都市型保育園の設営に鋭い創意が見られる。広島電鉄xx線の電停にも近く、働くお母さん、 |
保護者にとって至便な位置にある。とくに、0歳から2歳児までの乳児保育に特化した保育だけに、巧みな園舎の設 |
営が奏功している。園庭は、園舎・1階上の屋上を活用し、天然芝と水耕栽培による季節ごとの植物の栽培など園芸 |
技術の粋を集めた設備で、遠くにxxの朱のxxxも眺望され、海と山と天空に恵まれた夢のふくらむ環境にある。 |
◎特に評価の高い点
株式会社の強みを生かした豊かな発想力と市場で鍛えられた顧客満足の追及、利用者目線に徹した保育サービス |
の構想がxxである。今回の第三者評価の受審も廿日市市の保育園で初めての取組みで、自己評価も実態よりは |
厳しく自己採点され、常に高みを目指し、より保護者ニーズに即した改善意欲と職員の意識改革の高さを示している。 |
とくに、「働くお母さんの応援団」=働くお母さんの就労状況をよく理解した保育サービスの提供=という同社のコン |
セプトが職員の一人ひとりの意識の中に浸透していることが特記される。なかでも、働くお母さん方(保護者)が安心 |
して仕事に専念できる環境づくりの事例として、保育室にWebカメラシステムの導入がある。最新のIT技術を駆使した |
Webシステムの導入は広島県下の保育園では珍しく、設置されているのはアイグラン系列の認定保育園のみのよう |
である。保護者がパソコンおよび携帯電話で子どもたちの保育園での生活ぶり、家庭では見せない友だちの遊びの |
中から生まれる可愛い笑顔を観ることが出来る。(保護者限定のパスワード・セキュリティー対策は厳重に管理されている) |
このシステムも保育士にとっては無い方が楽である。しかし、誰のためにー。という設置目的に大きな価値がある。 |
◎特に改善を求められる点
当園の0歳から2歳児の乳児保育に特化した保育園として、保育課程の編成、保育理念・保育方針、関係書類の |
書式、園だより、保護者対応など、もっと乳児保育の特性を熟慮した新しい視点と発想法で保育サービスの構想を |
考えると、より精度の高い保護者ニーズに即応した保育サービスが生まれるように観察された。 |
家族アンケートの集約からみても、折角の先進的な園舎の設営、保育プログラムの「本質とねらい」が保護者に |
充分に伝わっていない点も見られた。コミュニケーションの促進とプレゼンテーションの取組みに工夫が望まれる。 |
町なかの複合ビル内を園舎とする保育・都市型保育園として、環境の制約の多い中での保育であることを、保護者 |
によく理解願い、相互理解による新しい時代の保育園づくりへの協働意識の強化も期待される。 |
※ 現在は、障害児保育・一時保育が実施されておらず、評価対象外とした。 |
Ⅲ.第三者評価結果に対する事業者のコメント
この度初めて第三者評価を受審いたしました。六月には開園七年目を迎えるので、第三者の視点で保育園を客観 |
的に見て頂き、より精度の高い保育者ニーズに即応した保育サービスを生み出すことができるようにご意見、ご指導 |
を頂きました。0歳から2歳までの乳児保育園ということで、この園の特性を配慮した「独自の保育内容」、「書類の作成」 |
の大切さを訪問調査で教えて頂き、現在新年度に向けて職員全員で見直し、改善を行っています。また、コミュニケーション |
プレゼンテーションの取り組みに関しての工夫も考え、保護者にわかりやすくお伝えできるように早急に取り組みたい |
と思います。評価を受けるにあたり、自己評価を職員全員で取り組み、意見交換を行い、全員で現状の振り返り、見直し |
ができました。良いところを大切にして、改善しないといけないところは向上できるように努力していきます。多くの気づきを |
ありがとうございました。評価員の方々には、保育園の実情、抱えている問題にもご指導くださり、学ぶことも多く、感謝して |
おります。今後も、恵まれた環境を大切にして、より一層地域地域に根差した保育園となれるよう、そして、保護者との |
相互理解による新しい時代の保育園づくりができるように職員一同努めてまいりたいと思います。ありがとうございました。 |
Ⅳ.項目別の評価内容
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1 管理運営編
福祉サ ビスの基本方針と組織 | (1) 理念・基本方針 | 保育理念(私たちは子どもたちに「自分の夢を自分の力で実現できる人」になってほしいと願っています。)と保育方針(自主性を育てます。)ほか4項目を掲げ、入園のxxx・パンフレット類に統一して記載されてその実践を図っている。入園のしおりは、保護者への重要なメッセージであり、レイアウトと構成など、もう少し工夫され、読みやすさに工夫が望まれる。 |
(2) 計画の策定 | 保育内容について月案に照らし合わせ、年度末には職員間で反省点を出し合い、見直しを行っている。保育課程は、職員全員で回覧して意見を交換集約している。当園は、0歳から2歳児の保育であり、それに特化した保育内容の編成も一案である。事業計画は、法人全体で計画され、体系的な事業展開が図られている。 | |
(3) 管理者(施設長)の責任とリーダーシップ | 園長に就任して日も浅く、(前任の園長は、同市内に新しく開園の園長として転任)前園長の路線に新感覚の運営を展開中。園長会議の報告や研修会の報告も詳細に職員に伝達され、職員の和を大切に、職場の雰囲気もよく、働きやすい職場環境に留意されている。関西地区で保育の体験もあり、地味ではあるが、広い視野に立ったリーダーシップが発揮されている。 | |
組織の運営管理 | (1)経営状況の把握 | 廿日市市で初めての株式会社の運営する認定保育園として、地域から求められる保育園、保護者が利用しやすい保育園として市の中心部に立地して利用者目線に沿った着実な展開を図っている。0歳から2歳児に特化した廿日市市の待機児童の解消に的確に対応している。 |
(2)人材の確保・養成 | 株式会社ならではの人材確保・養成の取組みが特徴的。専門知識を有する採用担当者を配属し、法人独自の体系的な人材募集・研修制度を充実させている。実習生の受け入れも積極的に取組み、実習カリキュラムに合わせて担任・xx・園長が丁寧に指導にあたり、当社に就職の事例もある。 | |
(3) 安全管理 | 緊急時に際しての保護者の連絡先・連絡方法は全職員周知している。保育中の事故については、職員会議で報告、未然に防ぐことができなかったか討議を重ね再発防止に努めている。年に1回、消防署で救命救急の研修を全職員が受講など安全管理への強化が図られている。当ビル全体の避難訓練も定期的に実施され、テナント全員で子どもたちを守る体制もできている。 | |
(4) 設備環境 | 園舎のあるビルは、カーテンウォール工法の建物で、採光もよく明るい設営である。保育室はワンフロアをパーテーションで区切り、発表会等の行事の際は、区切りを移動させてホールとして使用している。保育室に並行した廊下も広く、陽当たりのよい清潔感のある設営である。複合ビルを活用した都市型保育園として、よく考えられた園舎・園庭の設営が特筆される。 | |
(5) 地域との連携 | 子どもは社会の宝物ー。同じビル内の他の事業所の人々が消防訓練・災害時避難訓練等で協力して子どもたちを守る体制が自然な形で成立して いる。屋上の庭園では、水耕栽培の専門業者が稲作・野菜等を実験栽培しており、園児が田植えをしたり、収穫の野菜の提供を受けるなど、子どもたちの成長を温かく見守る地域連携が形成されている。近隣の中学校2校から職場体験を受け入れの事例もある。 | |
(6)事業の経営・運営 | 廿日市市の子育て支援施策に連動して、本社を中心に経営・運営の展開を図っている。株式会社としての柔軟な発想により、同市の保育園の待機児童解消への先進的な対応に地域社会からの期待値も大きい。 |
適切な福祉サ ビスの実施 | (1) 利用者本位の福祉サービス | 株式会社運営の利点を活かし、利用者目線にこだわり、顧客満足度の向上を図る保育サービスに徹している。保護者同士の交流、担任との相談などへのコミュニティルームの設置、ウェブカメラシステムの導入、延長保育への柔軟な対応など、利用者本位とするサービス業の思想を現場に導入している。運営本部独自のアンケートの実施など苦情対応にも積極的に取り組んでいる。 |
(2) サービス・支援内容の質の確保 | 全国レベルの各種マニュアル(本社が作成)が整備され、保育業務の標準化が図られている。とくに、乳児が対象の保育であり、家庭的な保育に留意されている。保護者との信頼関係を大切に、給食については一人ひとりの発達に合わせて離乳食がきめ細かく調理されている。 | |
(3) サービスの開始 ・継続 | 入園は、市の窓口経由で開始。当園は、3歳未満児の保育のため、卒園後の進級転園に備えて、市と同じ形式の児童票に関係情報等を詳しく記入している。他園への情報提供については、保護者の了解を得るなど、個人情報の取り扱いは厳重に管理されている。 |
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(様式第3号①)
自己評価・第三者評価の結果(管理運営編)
NO. | 小項目 | 設問 | 自己評価 | 第三者評 価 | 改善の 必要性 |
1 福祉サービスの基本方針と組織
(1)理念・基本方針
1 | 理念・基本方針の確立 | 法人としての理念,基本方針が確立され,明文化されていますか。 | A | A | |
2 | 理念・基本方針の周知 | 理念や基本方針が利用者等に周知されていますか。 | B | A |
(2)計画の策定
3 | 中・長期的なビ ジョンと計画の明確化 | 中・長期的なビジョン及び事業計画が策定されていますか。 | A | A | |
4 | 適切な事業計画策定 | 事業計画が適切に策定されており,内容が周知されていますか。 | A | A |
(3)管理者(施設長)の責任とリーダーシップ
5 | 管理者(施設 長)の役割と責任の明確化 | 管理者(施設長)は自らの役割と責任を明確にし,遵守すべき法令等を理解していますか。 | C | B | |
6 | リーダーシップの発揮 | 管理者(施設長)は質の向上,経営や業務の効率化と改善に向けて,取り組みに指導力を発揮していますか。 | C | B |
2 組織の運営管理
(1)経営状況の把握
7 | 経営環境の変化等への対応 ① | 事業経営をとりまく環境が的確に把握されていますか。 | A | A | |
8 | 経営環境の変化等への対応 ② | 経営状況を分析して,改善すべき課題を発見する取り組みを行っていますか。 | A | A |
(2)人材の確保・養成
9 | 人事管理の体制整備 | 必要な人材確保に関する具体的なプランをたてて,実行していますか。 | A | A | |
10 | 職員の就業状況への配慮 | 職員の就業状況や意向を把握し,必要があれば改善するしくみが構築されていますか。 | A | A | |
11 | 職員の質の向上に向けた体制 | 職員の質の向上に向けた具体的な取り組みを行っていますか。 | B | A | |
12 | 実習生の受け入れ | 実習生の受け入れについて,積極的な取り組みを行っていますか。 | A | A |
(3)安全管理
13 | 利用者の安全確保 | 利用者の安全確保のための体制を整備し,対策を行っていますか。 | A | A |
(4)設備環境
14 | 設備環境 | 事業所(施設)は,利用者の快適性や利便性に配慮したつくりになっていますか。 | A | A | |
15 | 環境衛生 | 事業所(施設)は,清潔ですか。 | A | A |
(様式 NO. | 第3号①) 小項目 | 設問 | 自己評価 | 第三者評 価 | 改善の 必要性 |
(5)地域との交流と連携
16 | 地域との関係 | 利用所と地域との関わりを大切にし,地域のニーズに基づく事業等を行っていますか。 | A | A |
(6)事業の経営・運営
17 | 制度に関する意見・意向の伝達 | 制度について,保険者あるいは行政担当部署等に意見や意向を伝えていますか。 | A | A | |
18 | 財務諸表の公開 | 地域住民,利用者に対して財務諸表を公開していますか。 | B | B |
3 適切な福祉サービスの実施
(1)利用者本位の福祉サービス
19 | 利用者を尊重する姿勢① | 利用者を尊重したサービス提供について,共通の理解を持つための取り組みを行っていますか。 | A | A | |
20 | 利用者を尊重する姿勢② | 利用者のプライバシー保護に関する規程・マニュアル等を整備していますか。 | A | A | |
21 | 利用者満足の向上 | 利用者満足の向上(または保護者の意向を尊重)に向けた取り組みを行っていますか。 | A | A | |
22 | 意見を述べやすい体制の確保① | 利用者(または保護者)が相談や意見を述べやすい環境を整備していますか。 | A | A | |
23 | 意見を述べやすい体制の確保② | 苦情解決の仕組みが確立され,十分に周知・機能していますか。 | A | A | |
24 | 意見を述べやすい体制の確保③ | 利用者(または保護者)からの意見に対して迅速に対応していますか。 | B | B |
(2)サービス・支援内容の質の確保
25 | 質の向上に向けた組織的な取り組み | 自己評価の実施や第三者評価の受審により,提供しているサービス・支援内容の質向上を図っていますか。 | B | A | |
26 | 標準的な実施方法の確立 | 各サービス業務が標準化され,マニュアル化されてサービスが提供されていますか。 | A | A | |
27 | サービス実施状況の記録 | 利用者に関するサービス実施状況の記録が適切に行われていますか。 | A | A | |
28 | 記録の管理と開示 | 記録等の開示を適切に行っていますか。 | B | B |
(3)サービスの開始・継続
29 | サービス提供の開始① | 利用希望者に対して,サービス選択に必要な情報を提供していますか。 | B | B | |
30 | サービス提供の開始② | サービスの開始にあたり,利用者等に説明し,同意を得ていますか。 | A | A | |
31 | 利用契約の解約・利用終了後の対応 | 利用者がいつでも契約の解約ができることを説明し,また, 利用者または事業者から直ちに契約を解除できる事由を定めていますか。 | D | D | |
32 | サービスの継続性への配慮 | 事業所変更や家庭への移行(または保育サービスや保育所の 変更)にあたり,サービスの継続性に配慮した対応を行っていますか。 | C | B |
Ⅳ.項目別の評価内容
2 サービス編:保育所
1体 制事の業基所xx 営 | (1) サービスの質の確 保 | 本社からのバックアップ体制を得て、職員会議は月に1回、リーダー会議を週に一回定期的に開催し、保育課程の展開の確認と情報共有を図っている。 児童票は、廿日市市の公立保育所と同じ様式のものを用い、その他、子どもに関連する書類は、鍵のかかる書類保管庫に保管されている。 |
2 子どもの発達援助 | (1) 発達援助の基本 | 保育課程は、保育所指針に基づいて、年間・月・週・日案の保育指針と連動して編成されている。とくに、0歳児から2歳児の3歳未満児保育だけに、子どもと保護者の気持ちに寄り添う、家庭的な保育を大事にしている。 足の機能の発達を考えて「はだし保育」に取組んでいる。 |
(2) 健康管理・食事 | 健康診断・歯科検診は年2回定期的に実施され、健診結果は担任の保育士 を通じて文書と口頭で保護者に連絡されている。当園は食育を重視し、栄養士による栄養管理を充実させ、一人ひとりの発達に合わせたきめ細かな離乳食 を提供している。とくに、安全・安心の食材を使い、すべて手作りの食事、手作りのおやつを提供している。 | |
(3) 保育環境 | カーテンウォール工法のビルの5階の園舎で、眺望がよく、採光に工夫が見られる。ワンフロアをパーテーションで4区画に区切られ、室内環境は、温度・湿 度・換気に留意され、閉塞感のない明るい保育環境である。3歳未満児の発達段階に応じた玩具の準備と自発性を引き出す[やらせる。でなく、やって見たくなる〕よう保育士のゆっくりと見守り、補完していく動きが観察された。 | |
(4) 保育内容 | 3歳未満児の保育の特性から、保護者との綿密な連携をとり、園児一人ひとりの生活リズム・生活習慣を大切に家庭的な保育内容としている。絵本の読み聞かせは年齢・発達に応じたものを選び、それに子どもたちは好反応を示してい る。リトミックの参観日を設定し、「子どもたちと一緒にピアノの音を感じながら、身体を一緒に動かしてみませんかー」と呼びかけ、親子で一緒に楽しむ場と、 子どもの成長を一緒に支援する保育を展開している。 | |
3子育て支援 | (1) 保護者等への支 援 | 女性が働きやすい子育て支援ー。働きながらの子育てのむつかしさもよく理解した保護者支援を展開している。園長も「子育て支援は、家族支援」と強調、と同時に「育児において母親でしか出来ないこと」「この子の、いまを大切にしてほしい」ことも知ってほしい…と追加。就労と子育てのこの相反する願いの実現に向けて保護者と一緒に考える家族的保育が特徴的。その環境づくりとして保護者のためのコミュニティールームの整備も注目される。 |
4 子どもの安全 | (1) 安全・事故防止 | 当園は、医療(小児科など)・高齢者福祉(デイサービス)・金融機関が集まった複合ビルで不審者対策等はセキュリティ・システムが完備している。天災・事故防止に対する避難訓練の際は、他のテナントの応援もあり、子ども・高齢者をみんなで守る体制が整備されている。食中毒・感染症対策についても、職員全員で研修を重ねている。 |
5 地域との関わり | (1) 関係機関および地域との連携 | 当園は、市の中心部の市役所・関連福祉センター、医療機関なども至近距離にあり、連携の取りやすい環境に恵まれている。廿日市市の保育施策および取り組みも先進的で丁寧な指導も受け、それに連動した円滑な連携ぶりが観察された。当園の3歳未満児の保育も3歳未満児の待機児童が著しく多いことに対応しての展開である。 |
自己評価・第三者評価の結果(サービス編:保育所版)
NO. | 小項目 | 設問 | 自己評価 | 第三者評 価 | 改善の 必要性 |
1 事業所運営体制の基本
(1)サービスの質の確保
1 | 職員会議 | 職員間において,定期的または随時に情報共有する体制がとられていますか。 | A | A | |
2 | 指導助言を受ける仕組み | 職員が指導助言を受ける仕組みがありますか。 | B | B | |
3 | 個人情報の適切な取り扱い | 子ども(保護者等を含む)に関する情報(データを含む)は,適切に取り扱われていますか。 | B | A |
2 子どもの発達援助
(1)発達援助の基本
4 | 保育課程 | 保育課程は,関係法令や子どもの発達特性を踏まえ,長期的見通しをもって適切に編成されていますか。 | B | B | |
5 | 指導計画 | 指導計画は,定期的に評価および見直しが行われていますか。 | B | A | |
6 | 理解と受容 | 子ども一人ひとりへの理解を深め,受容していますか。 | A | A | |
7 | さまざまな人との交流 | さまざまな年代や文化を持つ人たちに親しみを持つよう働きかけていますか。 | B | B | |
8 | 先入観を植え付けない配慮 | 性差への先入観による固定的な概念や役割分業意識を植え付けないような配慮を行っていますか。 | B | A |
(2)健康管理・食事
9 | 健康状態の把握 | 子どもの健康管理は,適切に行われていますか。 | B | A | |
10 | 健康診断等の実施 | 健康診断や歯科検診を定期的に行っていますか。 | A | A | |
11 | 食事環境の整備 | 子どもにとって,食事が楽しみとなるよう配慮していますか。 | B | A | |
12 | 食育の推進 | 子どもが生活と遊びの中で,食事を楽しみ合うよう,働きかけていますか。 | C | C | |
13 | 子どもの状況 に応じた食事の提供 | アレルギー疾患や体調不良の子どもがいる場合,子どもの状況に応じた食事が提供されていますか。 | A | A | |
14 | 家庭との連携 | 保育所で提供する食事について,保護者等に対して説明し,理解を得ていますか。 | A | A |
(3)保育環境
15 | 空間の確保 | 保育所は,子どもが心地よく過ごせるような空間が確保されていますか。 | B | B | |
16 | 設備・環境 | 保育所は,子どもたちの心身の安らぎ,くつろぎの面から配慮された場所となるよう,工夫されていますか。 | B | A | |
17 | 保育環境の整備 | 子どもが自発的に活動できる環境を整える工夫を行っていますか。 | B | B |
NO. | 小項目 | 設問 | 自己評価 | 第三者評 価 | 改善の 必要性 |
(4)保育内容
18 | 社会性の獲得 | 子どもが望ましい生活のルールや態度を身につけるよう,働きかけていますか。 | B | B | |
19 | 表現活動 | 身近な環境の中で,感覚を豊かにしたり,活動を楽しめるよう働きかけていますか。 | B | A | |
20 | 人間関係 | 遊びや生活を通して,人間関係が育つように働きかけていますか。 | A | A | |
21 | 乳児保育 | 乳児保育のための環境が整備され,保育内容や方法に配慮していますか。 | A | A | |
22 | 長時間保育 | 長時間保育のための環境が整備され,保育内容や方法に配慮していますか。 | A | A | |
23 | 障害児保育 | 障害児保育のための環境が整備され,保育内容や方法に配慮していますか。 |
3 子育て支援
(1)保護者等への支援
24 | 信頼関係の構築 | 保護者等の気持ちに共感しながら,信頼関係を築くよう努めていますか。 | A | A | |
25 | 保護者等との連携,共有 | 子どもの生活の連続性を踏まえ,保護者等との連携および情報共有が行われていますか。 | B | A | |
26 | 相談・情報提供 | 保育に関する知識や技術を活かして,保護者等からの相談にあたっていますか。 | B | A | |
27 | 不適切な養育に対する支援 | 虐待等,不適切な養育が行われている可能性があると感じた場合は,速やかに対応していますか。 | B | B | |
28 | 虐待等への対応 | 虐待を受けている子ども(虐待の可能性がある場合を含む)に対して,適切に対応していますか。 | C | B |
4 子どもの安全
(1)安全・事故防止
29 | 食中毒・感染症対策 | 食中毒や感染症に対する予防および発症後の対策は,適切に行われていますか。 | B | A | |
30 | 事故・天災への対応 | 事故や天災が発生した場合,速やかに対応できる体制がありますか。 | A | A | |
31 | 不審者対策 | 不審者の侵入などに対応できる体制がありますか。 | B | A |
5 地域との関わり
(1)関係機関および地域との連携
32 | 関係機関との連携,協力 | 子ども家庭センター,要保護児童対策地域協議会,小学校等と連携し,必要に応じて協力体制を築いていますか。 | C | B | |
33 | 地域の子育て支援 | 地域の子育て支援の拠点として,子育て家庭に対して保育所機能を還元していますか。 | D | C | |
34 | 一時保育 | 一時保育のための環境が整備され,保育内容や方法に配慮していますか。 |