協議により電子納品の対象とする場合は、スキャナ読取りしてPDF形式で格納してください。
厚木市電子納品試行ガイドライン
【工事編】
令和元年7月
厚木市 総務部 契約検査課
<目 次>
1 電子納品試行ガイドラインについて | |
1-1 電子納品試行ガイドラインの取り扱い | 1 |
1-2 電子納品の定義 | 1 |
1-3 適用 | 1 |
1-4 準拠する要領等の年版 | 2 |
1-5 電子納品の構成 | 3 |
2 事前準備 | |
2-1 発注資料の作成 | 4 |
2-2 受注者が準備するシステム環境 | 6 |
3 着手時の事前協議 | |
3-1 電子納品の対象とする書類 | 7 |
3-2 事前協議の実施 | 9 |
4 工事実施中 | |
4-1 電子納品実施体制 | 10 |
4-2 電子納品媒体の作成 | 11 |
4-3 命名規則 | 18 |
4-4 日常的な電子成果品の作成・整理 | 20 |
5 検査前協議 | |
5-1 電子データで検査を行う書類の整理 | 21 |
5-2 検査前協議の実施 | 21 |
5-3 検査時の対象電子媒体 | 21 |
6 電子納品媒体(CD-R) の作成 | |
6-1 基本的な電子納品媒体(CD-R )の作成手順 | 22 |
6-2 CD-Rへの書き込み | 22 |
6-3 ウイルスチェック | 24 |
6-4 ラベル作成 | 25 |
6-5 原本性の確保 | 27 |
7 電子納品媒体の確認 | |
7-1 基本的な電子納品媒体の確認手順 | 28 |
7-2 電子納品媒体の外観確認 | 29 |
7-3 ウイルスチェック | 29 |
7-4 概要チェック | 29 |
8 電子納品成果品の保管・管理 | 29 |
【巻末資料1】 特記仕様書(参考例) | 30 |
【巻末資料2】 協議チェックシート | 32 |
【巻末資料3】 工事写真 | 35 |
1 電子納品試行ガイドラインについて
1-1 電子納品試行ガイドラインの取り扱い
電子納品試行ガイドライン(以下、本ガイドライン)は、厚木市が発注する500万円以上の土木工事の工事写真について、電子納品を円滑に実施するために作成したものです。
本ガイドラインは、対象範囲、受注者及び発注者が留意すべき事項等を示したものです。また、本ガイドラインは、必要に応じて逐次見直していきます。
なお、本ガイドラインに示されていない項目等については、国土交通省が策定している各要領・基準類に準拠してください。
1-2 電子納品の定義
(1)「電子納品」を以下の通り定義する。
○ 電子納品とは、調査、設計、工事などの各業務段階で発注した成果を電子データで納品することをいう。ここでいう電子データとは、本ガイドラインに示されたファイルフォーマットに基づいて作成されたものを指す。
○ 厚木市においては、特に以下の目的により電子納品を実施する。
● 書類作成・閲覧性を効率化し、電子データを活用して業務・工事を実施することにより、品質を向上させる。
● 電子データで納品することにより、成果品の保管を効率化し、省スペース化・省資源化及びコスト縮減を実現する。
● 電子データで納品することにより、成果品の検索・再利用性を高め、コスト縮減、品質の向上、緊急時の的確な対応及び効率的な施設の維持管理を実現する。
(2)電子納品の成果品については、完成後の維持保全を行う際に、資料として活用します。 電子納品される成果品の構成は、図1-1のとおりです。各フォルダには、電子データと
して発注者に引き渡すものを格納します。
(3)施工中に受発注者間において紙資料で交換・共有した書類は、原則として電子納品しないものとします。
(4)署名又は押印された書面の取扱いは、次のとおりです。
○原本の電子データがある場合
押印前の書類を電子データで格納してください。押印後の書類をスキャナ読取りする必要はありません。
○原本の電子データがない場合
協議により電子納品の対象とする場合は、スキャナ読取りしてPDF形式で格納してください。
1-3 適用
本ガイドラインは、厚木市土木工事仕様書を適用する厚木市発注の土木工事を対象とします。
1-4 準拠する要領等の年版
本ガイドラインに示されていない事項は、国土交通省が定める次の年版の電子納品に関する要領・基準類に準拠します。
【土木工事】
準拠する要領・基準類の名称 | 策定年月 |
工事完成図書の電子納品等要領 | 平成28年3月版 |
工事の電子成果品を作成する際のフォルダ構成やファイル形式等、電子成果品の仕様等につ いて記載したものです。 | |
CAD製図基準 | 平成28年3月版 |
CADデータ作成にあたり必要となる属性情報(ファイル名、レイヤ名等)、フォルダ構成、 ファイル形式等の標準仕様を定めたものです。 | |
デジタル写真管理情報基準 | 平成28年3月版 |
写真等(工事・測量・調査・地質・設計)の原本を電子媒体で提出する場合の属性情報等の 標準仕様を定めています。 | |
【電気設備工事・機械設備工事】 | |
協議により準拠が可能な要領・基準類の名称 | 策定年月 |
工事完成図書の電子納品要領 電気設備工事編 | 平成28年3月版 |
土木工事に付帯する電気設備工事の電子成果品を作成する際のフォルダ構成やファイル形式 等、電子成果品の仕様等について記載したものです。 | |
CAD製図基準 電気設備工事編 | 平成28年3月版 |
土木工事に付帯する電気設備工事のCADデータ作成にあたり必要となる属性情報(ファイ ル名、レイヤ名等)、フォルダ構成、ファイル形式等の標準仕様を定めたものです。 | |
工事完成図書の電子納品要領 機械設備工事編 | 平成28年3月版 |
機械設備工事の電子成果品を作成する際のフォルダ構成やファイル形式等、電子成果品の仕 様等について記載したものです。 | |
CAD製図基準 機械設備工事編 | 平成28年3月版 |
土木工事に付帯する機械設備工事のCADデータ作成にあたり必要となる属性情報(ファイ ル名、レイヤ名等)、フォルダ構成、ファイル形式等の標準仕様を定めたものです。 |
これらの国土交通省の各要領・基準類については、国土交通省電子納品ホームページ
(xxxx://xxx.xxxx-xx.xx.xx/xxx_xxxxx/)より入手できます。
1-5 電子納品の構成
電子納品される成果品の構成は、図1-1のとおりです。各フォルダには、電子データとして発注者に引き渡すものを格納します。
発注図フォルダに納める発注図データ等は、発注者が作成し受注者に渡します。なお、発注図データは本ガイドラインに示された規定に基づき、発注者が作成した設計図、発注者から変更または追加された設計図を指します。
図1-1 電子成果品の構成
2 事前準備
2-1 発注資料の作成
2-1-1 発注図データの作成
発注者は、設計業務の成果品等を使用して発注図データ(以下、発注図)を作成します。なお、発注図のファイル形式は、SXF(sfc)とします。
発注図の作成にあたり、設計業務の電子成果品等について最新の電子納品チェックシステムによりチェックを行い、電子納品に関する要領・基準に適合していることを確認します。
発注図に使用するCADデータが電子成果品の仕様を満足していない場合については、基準に適合するよう再作図します。なお、基準については次のとおりです。
工事区分 | 基 準 |
土木系工事 | 「CAD製図基準」(国土交通省) |
2-1-2 発注者提供データの作成
発注者は、発注図及び特記仕様書等を事前協議時に、「CD-R」にてデータ提供します。 発注者は、提供にあたって、最新の電子納品チェックシステムよるチェック及びウイルスチェックを行い、要領・基準に適合していることを確認してから受注者に引き渡します。なお、提供するデータについては次のとおりです。
提供データ名 | ファイル形式 | 格納フォルダ名 | |
工事管理ファイル (※) 同DTDファイル | (INDEX_C.XML) (INDE_C0○.DTD) | ルート | |
発注図管理ファイル同DTDファイル | (DRAWINGS.XML) (DRAW0○.DTD) | 発注図フォルダ (DRAWINGS) (サブフォルダ) | |
発注図 | SXF(sfc)形式 | ||
特記仕様書等 | PDF (もしくはオリジナルファイルの形式) | 特記仕様書オリジナルファイルフォルダ(SPEC) |
※提供データの中の「工事管理ファイル」については、発注者側が記入する項目は次のとおりです。受注者は、この「工事管理ファイル」の内容を確認の上、追加及び修正をして電子納品の成果品を作成します。
項目名 | 補足 | 備考 |
発注年度 | 西暦(例:2013) | 半角数字 |
工事番号 | 厚木市の契約番号(10桁) | 半角数字 |
工事名称 | 全角文字 半角英数大文字 | |
工事場所 | 全角文字 半角英数大文字 | |
工期開始日 | (例:2013-04-01) | 半角英数大文字 |
工期終了日 | (例:2014-02-28) | 半角英数大文字 |
発注者-大分類 | 厚木市 | 全角文字 |
発注者-中分類 | 工事主管課が所属する部 | 全角文字 |
発注者-小分類 | 工事主管課 | 全角文字 |
発注者コード | 部コード・課コード | 半角数字 |
境界座標情報 (土木工事のみ適用) | 東側境界座標経度、 (対象領域の最xxの外側境界の経度を記入する。) 西側境界座標経度、 (対象領域の最xxの外側境界の経度を記入する。) 南側境界座標緯度、 (対象領域の最xxの外側境界の緯度を記入する。) xx境界座標緯度、 (対象領域の最xxの外側境界の緯度を記入する。) :度(4 桁)分 (2 桁)秒(2 桁) | 半角数字 ※記入する場合は世界測地系とする。 |
【発注者が提供する「工事管理ファイル」への入力項目】
2-2 受注者が準備するシステム環境
電子納品実施に最低限必要な機器、ソフトウェア等を以下に示します。
機器、ソフト | 最低限必要な仕様 |
パソコン | Windows を搭載していること 。 CD-Rドライブ等を搭載していること 。 |
ウイルス対策ソフト | ウイルス定義ファイルが更新可能なこと 。 |
電子納品作成ソフト (写真管理ソフト含む) | XMLが扱えること、また、土木工事に対応していること 。(電子納品作成ソフトを利用せずに作成することは可能ですが、利用することを推奨します。) |
SXF対応CADソフト | SXF形式への変換が可能なCADソフト |
デジタルカメラ | 100万画素程度(130万画素推奨) |
出来形測量の結果及び設計図書に従って作成した図面(以下、完成図)を作成する場合には、 SXFフォーマット対応のCADソフト(※)が必要となります。 完成図については、電子納品の対象としませんが、電子納品推進の視点から受発注者間の協議に基づいた完成図の電子納品を妨げるものではありません。
【SXFフォーマット対応のCADソフトについて】
●SXFとは、CADデータ交換フォーマット(:SCADEC data eXchange Format)の略で、建設
(土木・建築)分野のCADデータ交換の標準化を目的として作成された共通ルール(ファイルフォーマット)です。
●SXFフォーマットCADソフトのメーカーについては、一般社団法人オープンCADフォーマット評議会(OCF)検定合格による認証ソフト一覧を参照してください。
3 着手時の事前協議
3-1 電子納品の対象とする書類
電子納品の対象とする書類は、以下に示した項目から受発注者間の協議により適用項目を選択します。なお、協議結果については、「協議チェックシート」に整理します。
項 目 | 電子納品 | 格 納フォルダ | 備考 | ||
発注 者 | 受注者 | ||||
発注図 | 発注図 | ○ | ○ | DRAWINGS | 注1 |
特記仕様書等 | ○ | ○ | DRAWINGS/SPEC | ||
契約関係書類 | 現場代理人選任・工事着手 届 | × | |||
xx技術者等選任届 | × | ||||
工程表 | × | ||||
工事用材料検査申請書 | × | ||||
建設業退職金共済制度の関 係書類 | × | ||||
工事書類 (着手前) | 施工計画書 | ○ | PLAN | 注2注4注6 注8 | |
協議チェックシート (工事用) | ○ | 施工計画書に含む | |||
設計図書等との不一致の確 認について | × | ||||
工事測量成果表 | × | ||||
施工体系図 | ○ | 施工計画書に含む | |||
施工体制台帳 | × | ||||
使用材料の品質証明資料等 | × | ||||
工事書類 (施工中~完成時) | 実施工程表 | ○ | PLAN | 注8 | |
週間工程表 | × | ||||
工事履行報告書 | × | ||||
工事打合せ簿 | × | ||||
確認・立会願い | × | ||||
品質管理図表 | ○ | MEET | 注8 | ||
各種試験成績表 | ○ | MEET | 注7 注8 | ||
出来形管理図表 | ○ | MEET | 注8 |
表3-1 電子納品の対象とする書類(工事)
出来形数量調書 | ○ | MEET | 注8 | ||
出来形数量計算書 | ○ | MEET | 注8 | ||
工事写真 | ● | PHOTO | 注2 | ||
使用材料の伝票 | × | ||||
建設副産物関係書類 | 建設副産物関係書類 | × | |||
完成図 | 完成図(SFC形式) | ○ | DRAWINGF | 注5注8 | |
完成図(SFC形式以外) | ○ | DRAWINGF、 OHERS/ORGnnn | 注5注8 | ||
維持管理書類 | 機器取扱説明資料 | ○ | OHERS/ORGnnn | 注5 注7 | |
維持管理のための資料 | ○ | OHERS/ORGnnn | 注7 | ||
その他書類 | その他 | ○ | OTHRS | 注4 注6 |
【電子納品要否】 ●:受発注者間の協議により可能な範囲で電子納品するもの
○:協議の上、電子納品できるもの
×:電子納品は不要とします。
【注意事項】 注1: 発注図は、発注者より提供された場合のみ電子納品対象とします。
(「DRAWINGS」➚ォルダ以下がなくなります。及び「DRAWINGF」➚ォルダ以下がなくなります。)
注2:個人情報等の記載のある書類、または記載のある部分は、電子納品を禁止します。
(具体例)
・現場へ配置される技術者等の住所や生年月日の記載された免許証、保険証等
・作業員の氏名、住所、電話番号、血液型等
・近隣住民の氏名、住所、電話番号等
※施工計画書を電子納品する場合は、これら個人情報等が記載された書類は含めないでください。また、他書類においても同様になります。(紙提出の書類について制限するものではありません。)
注3:工事写真の枚数が10枚程度の工事については、電子納品を求めないもの とします。ただし、監督職員との協議により必要と判断された場合は電子納品となります。
注4:「3-2-1 協議事項」により、受発注者間で適用内容を協議します。注5:完成図については、電子納品の対象としませんが、電子納品推進の視点か
ら受発注者間の協議に基づいた完成図の電子納品を妨げるものではありません。データ形式は、SXF(SFC)形式を原則としますが、PDF形式・オリジナル➚ァイル形式とすることもできます。
注6:オリジナルデータについては、押印のない鑑データ及び添付資料データを必ず一式として格納してください。
注7:書類が電子データではない場合は、対象外とすることができます。
注8:電子納品対象としますが、完成検査においては、紙を併用することができます。
3-2 事前協議の実施
電子納品の対象とする項目、範囲や工事施工中のデータバックアップ体制については、受発注者間の事前協議で決定します。電子納品に関する事項をあらかじめ明確にすることで、工事施工中や工期末での手戻りを防ぐことができます。 事前協議で決定した事項は、「協議チェックシート」に記入し、施工計画書の巻末に添付します。
※「協議チェックシート」については、巻末資料2を参照のこと。
3-2-1 協議事項
電子納品を円滑に行うため、事前協議時に、次の事項について受発注者間で協議を行ってください。また、施工中での電子成果品の変更等により、受注者に日々蓄積した電子データを無駄にさせたり、過度な負担をかけることのないよう、次の項目を参考に十分な協議を行ってくださ い。
(1) 電子成果品の対象書類
電子成果品の対象書類については、「表3-1 電子納品の項目(工事)」によりますが、この内、施工計画書、打合せ簿などについては受発注者で協議を行い、電子成果品対象の是非及び➚ァイル形式、格納➚ォルダ等について決定します。その場合、次の項目に留意して電子成果品の対象を協議し決定します。
ア 受注者において、既存電子データの再利用による資料作成の効率化、施工に伴う資料作成の効率化、受注者内での情報共有など効率が図られると判断したものを対象とすること。
イ 当該工事以外(他の関連工事、維持管理業務及び、災害対応時の現地資料など)での利活用が想定されるものを対象とすること。
ウ アナログからデジタルへの変換(押印した鑑をスキャニングし電子化する等)はしないこと。
例えば、施工計画書、打合せ簿を電子成果品の対象書類とした場合は、押印のないオリジナル形式の電子データを納品します。その場合、押印のない鑑データ及び添付資料データを必ず一式として格納します。
エ 協議した結果、上記「イ」により必要と判断された書類等が、第三者が発行する証明書類等で紙しかない場合でも、スキャニング等を行い電子化します。
オ 特殊な材料等を使用する工事において、協議した結果、上記「イ」によりカタログ等の情報が必要と判断された場合は、メーカー等から電子データを入手可能であれば受注者は、その電子データを納品します。
(2) 検査の方法
書類検査時に、受注者は設計図書により義務付けられた工事関係書類を準備して受検しますが、電子成果品と紙を二重に用意するなどの負担をかけないためにも事前協議時に、検査時に用意する事項を次の項目に留意してあらかじめ決めます。
ア 工事記録写真については、原則として電子データによる検査とします。
イ 工事記録写真以外の工事関係書類については、施工計画書、打合せ簿など双方で決裁等確認されたものはそれを利用して受検します。また、図面等については、A3版程度に印刷したもので受検します。
(3) その他の事項
発注者は、事前協議時に発注図(CADデータ)等を受注者へ渡します。受注者は、発注図
(CADデータ)等を受領し、速やかにSXF対応CADソ➚トや電子納品チェックシステムによる確認を行ってください。その際に、不明な点があれば発注者と協議してください。
その他、受注者が提出予定のオリジナル➚ァイル形式等及び、電子納品関連の要領・基準、ガイドラインの疑義などについて、電子納品に関する事項の確認をします。
4 工事実施中
4-1 電子納品実施体制
電子納品を適性かつ効率的に実施するためには、各種電子データの取り扱いについては十分注意し、施工中における紛失や改ざんを防止することが必要となります。そのためには、前述した受発注者間協議を十分に実施することや、電子データの管理体制などを整備することが必要で す。
(1)管理責任者の設置
受注者は、電子納品の円滑な実施のために、電子データの作成及び管理、コンピュータウイルス対策に関する管理責任者を設置します。特に、下請負者等が一部電子データを作成し、それを元請負者が取りまとめる場合においては、管理責任者によるxx管理を基本とします。なお、管理責任者は、現場代理人もしくはxx技術者(監理技術者)が兼ねることができます。
(2)データの管理
工事施工中には多くの電子➚ァイルを作成することになるため、➚ァイル保管を適正に実施し、電子納品媒体の作成時に直ちに利用できるようにする必要があります。そのためには、各担当者が作成した資料を保管する際の➚ァイルの命名方法、➚ァイルの保管場所等のルールを事前に決めることが有効です。更に、工事施工中においては関係者が多いため、それらルールを関係者間で共有することも必要となります。また、電子データは保存するコンピュータの故障等により利用できなくなる可能性があるため、定期的にデータのバックアップを行い、データ消失に対するリスクを回避する必要があります。
なお、これらルールについては、受注者の責任において、管理責任者を中心に実施します。
例えば、工事写真を電子データとして取り扱う場合には、受注者が工事着手から納品までの長期間にわたり、受注者が管理するコンピュータのハードディスク等にデータを保管することになります。
ハードディスク内のデータは、機器の故障や誤作動(停電や落雷あるいは衝撃など)のために破損したり消失したりする可能性があります。また、過失による誤操作、あるいは故意の妨害行為により、書き換えられたり消去されたりする可能性もあります。
このようなトラブルを防止するために、管理責任者は、MO(光磁気ディスク)やCD-R(追記書き可能CD)、CD-RW(書き換え可能CD)、DVD-RAM(書き換え可能なDVD)、あるいは外付けハードディスクなどの大容量媒体に、重要なデータを定期的にバックアップすることが必要です。
バックアップ作業にあたっては、「いつ行うか」、「誰が行うか」、「媒体はどこに保管するか」などをルール化するとともに、作業の記録を残すようにし、日常的な業務の一環として習慣付けることが重要となります。
【解説】データのバックアップ
4-2 電子納品媒体の作成
4-2-1 ➚ォルダと➚ァイルの構成
工事での➚ォルダと➚ァイルの構成は次のとおりです。なお、格納する電子データ➚ァイルが無い➚ォルダは作成しなくてもよいです。
➚ァイル | 格納する電子成果品 | ➚ァイル形式 |
工事管理➚ァイル DTD | ・工事管理➚ァイル ・DTD | ・INDEX_C.XML ・IND_C0○.DTD |
表4-1 電子成果品の➚ォルダと➚ァイル構成
➚ォルダ名称 | 格納する電子成果品 | ➚ァイル形式 | |
サブ➚ォルダ名称 | |||
DRAWINGS | 図面管理➚ァイル 発注図等 | DRAWINGS.XML(管理➚ァイル) DRAW○○.DTD | |
(発注図➚ォル ダ) | 発注者から図面データの提供がある場合にx xします。 | C0PL○○○○.SFC(SXF形式) C0PL○○○○.PDF(PDF形式) | |
PHOTO | 写真管理➚ァイル | PHOTO.XML(管理➚ァイル) PHOTO○○.DTD | |
(写真➚ォルダ) | PIC (写真➚ォルダ) | 写真➚ァイル | P○○○○○○.JPG |
DRA (参考図➚ォルダ) | 参考図➚ァイル | D○○○○○○.JPG (TIFまたはJPG➚ァイル) | |
PLAN | 施工計画書管理➚ァイル | PLAN.XML(管理➚ァイル) PLAN○○.DTD | |
(施工計画書 | ORG | 施工計画書施工体系図 | PLA○○_○○.PDF |
➚ォルダ) | (施工計画書オリジナル➚ァイル➚ォル ダ) | PLA○○_○○.DOCX PLA○○_○○.XLSX | |
MEET | 打合せ簿管理➚ァイ ル | MEET.XML(管理➚ァイル) MEET○○.DTD | |
(打合せ簿➚ォルダ) | ORG | 品質管理書類 | M○○○-○○.PDF |
(打合せ簿オリジナル ➚ォルダ) | 出来形管理書類 | M○○○-○○. DOCX M○○○-○○. XLSX | |
OTHRS | その他管理➚ァイル | OTHRS.XML(管理➚ァイル) OTHRS○○.DTD | |
(その他➚ォルダ) | ORG○○○ | その他の資料 | XXX.DXF |
(その他オリジナル ➚ァイル➚ォルダ) | 各種図面 機器製作図 | XXX.JWW XXX.PDF XXX.DOCX XXX.XLSX | |
ORG○○○ | |||
DRAWINGF | 図面管理➚ァイル | DRAWINGF.XML(管理➚ァイル) | |
(完成図➚ォルダ) | 完成図等 | DRAW○○.DTD COPL○○○Z.SFC(SXF形式) COPL○○○Z.PDF(PDF形式) |
4-➘-➘ ➚ァイルの作成
4-➘-➘-1 工事管理➚ァイル(INDEX_C.XML)
工事管理➚ァイルの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) 工事管理➚ァイル(INDEX_C.XML)については、必ず作成してください。
(➘) 工事管理➚ァイル(INDEX_C.XML)内に記入する「工事管理項目」は、次に準じてください。
分類 | 項目名 | 記入内容 | データ表現 | 文字 | 必要度 |
基礎情報 | メディア番号 | 提出した電子媒体の通し番号を記入する。単一の電子媒体であれば「1」 | 半角数字 | 8 | ◎ |
メディア総枚数 | 提出した電子媒体の総枚数を記入する。 | 半角数字 | 8 | ◎ | |
適用要領基準 | 電子成果品の作成で適用した要領・基準の版を記入する。 | 全角文字半角英数字 | 30 | ◎ | |
発注図 ➚ォルダ名 | 発注図を格納するための➚ォルダを作成した場合は ➚ォルダ名称「DRAWINGS」を記入 | 半角英数大文字 | 8 | ○ | |
特記仕様書オリジナル➚ァイル➚ォ ルダ名 | 特記仕様書等を格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「DRAWINGS/SPEC」 を記入 | 半角英数大文字 | 13 | ○ | |
打合せ簿 ➚ォルダ名 | 打合せ簿を格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「MEET」を記入 | 半角英数大文字 | 4 | ○ | |
打合せ簿オリジナル➚ァイル➚ォル ダ名 | 打合せ簿オリジナル➚ァイルを格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「MEET/O RG 」を記入 | 半角英数大文字 | 8 | ○ | |
施工計画書 ➚ォルダ名 | 施工計画書を格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「PRAN」を記入 | 半角英数大文字 | 4 | ○ | |
施工計画書オリジナル➚ァイル➚ォ ルダ名 | 施工計画書オリジナル➚ァイルを格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「PRAN」 /ORGを記入 | 半角英数大文字 | 8 | ○ | |
完成図 ➚ォルダ名 | 完成図を格納するための➚ォルダを作成した場合は ➚ォルダ名称「DRAWINDF」を記入 | 半角英数大文字 | 8 | ○ | |
写真➚ォルダ名 | 写真を格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「PHOTO」を記入 | 半角英数大文字 | 5 | ○ | |
その他 ➚ォルダ名 | その他資料を格納するための➚ォルダを作成した場合は➚ォルダ名称「OTH RS」を記入 | 半角英数大文字 | 5 | ○ | |
工事件名等 | 発注年度 | 工事の発注年度を西暦4 桁で記入 | 半角数字 | 4 固定 | ◎ |
工事番号 | 発注者が設定している契約番号を記入 | 半角数字 | 10 固定 | ◎ | |
工事名称 | 契約書に記載されている工事名称を記入 | 全角英数大文字 | 24 | ◎ | |
場所情報 | 工事実績システムバージョン番号 | 管理項目の記入で参照しているCORINSのマニュアル(コード表)のバージョン(システムのバージョン)を記入 | 半角数字 | 12 | ◎ |
工事実績システム登録番号 | CORINSセンターが発行する受領書に記載される番号を記入する。CORIN S登録番号がない工事は「0」を記入する。 | 半角英数字 - (HYPHEN- MINUS) | 11 | ◎ |
場所情報 | 工事分野 | CORINSの「工事の分野」に従って記入する。 | 全角文字半角英数字 | 16 | ◎ | ||
工事業種 | CORINSの「工事の業種」に従って記入する。 | 全角文字半角英数字 | 16 | ◎ | |||
工種工法形式 | 工種 | CORINSの「工種、工法・形式」の「工種」を記入する。(複数記入可) | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | ||
工法形式 | CORINSの「工種、工法・形式」の「工法・形式」を記入する。(複数記入可) | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | |||
住所情報 | 住所コード | 該当地域の住所コードをCOR INSの表より選択し記入する。該当がない場合は「9999 9」とする。 (複数記入可) | 半角数字 | 5 固定 | ◎ | ||
住所 | 該当地域の住所を記入する。(複数記入可) | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | |||
工期開始日 | 工期の開始日の年月日をCCYY-MM-DD 方式で記入する。月または日が1 桁の数の場合「0」を付加して、必ず10 桁で記入する。(CCYY:西暦の年数、MM: 月、 DD:日) 例)平成21 年10 月1 日→2009-10-01 | 半角数字 – (HYPHEN-MINUS) | 10 固定 | ◎ | |||
工期終了日 | 工期の終了日の年月日をCCYY-MM-DD 方式で記入する。月または日が1 桁の数の場合「0」を付加して、必ず10 桁で記入する。(CCYY:西暦の年数、MM: 月、 DD:日) 例)平成22 年3 月31 日→2010-03-31 | 半角数字 – (HYPHEN-MINUS) | 10 固定 | ◎ | |||
工事内容 | 工事の概要及び主工種とその数量を記入する。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | |||
測地系 | 世界測地系(日本測地系2000)の区分コードを記入する。「01」 | 半角数字 | 2 固定 | ◎ | |||
路線 ・水系 ・施設名 ・情報 | 対象路線水系名 | CORINSの路線・水系名等に従って記入する。複数の路線・水系にまたがる工事の場合、関連する路線・水系名を記入する。 | 半角数字 | 127 | ○ | ||
現道- 旧道区 分 | 「現道:1」、「旧道:2」、「新道:3」、「未調査:0」 のいずれかを記入する。 | 半角数字 | 1 固定 | ○ | |||
対象河川コード | 「河川コード仕様書」に準拠し発注者が指示する河川コードを記入する。 | 半角数字 | 10 固定 | ○ | |||
左右xx下線コード | 河川の左岸・右岸の別または道路の上下線の別を示す左右xx下線コードを記入する。(複数記入可) | 半角数字 | 2 固定 | ○ | |||
測点情報 | 起点側測点-n | (自)n+mn を4桁で記入する。 | 半角数字 | 4 固定 | ○ | ||
起点側測点-m | (自)n+mm を3 桁で記入する。 | 半角数字 | 3 固定 | ○ | |||
終点側測点-n | (至)n+mn を4桁で記入する。 | 半角数字 | 4 固定 | ○ | |||
終点側測点-m | (至)n+m m を3 桁で記入する。 | 半角数字 | 3 固定 | ○ | |||
距離標情報 | 起点側距離標-n | (自)n+mn を3桁で記入する。 | 半角数字 | 3 固定 | ○ | ||
起点側距離標-m | (自)n+mm を3 桁で記入する。 | 半角数字 | 3 固定 | ○ |
終点側距離標-n | (至)n+mn を3桁で記入する。 | 半角数字 | 3 固定 | ○ | |||
終点側距離標-m | (至)n+mm を3 桁で記入する。 | 半角数字 | 3 固定 | ○ | |||
境界座標情報 | 西側境界座標経度 | 対象領域の最xxの外側境界の経度を記入する。度 (4 桁)分(2 桁)秒(2 桁) (HYPHEN-MI NUS)を含み4 桁を記入する。該当がない場合は「99999999 」とする。 | 半角数字 – (HYPHEN-MINUS) | 8 | ○ | ||
東側境界座標経度 | 対象領域の最xxの外側境界の経度を記入する。度 (4 桁)分(2 桁)秒(2 桁) (HYPHEN-MI NUS)を含み4 桁を記入する。該当がない場合は「99999999 」とする。 | 半角数字 – (HYPHEN-MINUS) | 8 | ○ | |||
xx境界座標緯度 | 対象領域の最xxの外側境界の経度を記入する。度 (4 桁)分(2 桁)秒(2 桁) (HYPHEN-MI NUS)を含み4 桁を記入する。該当がない場合は「99999999 」とする。 | 半角数字 – (HYPHEN-MINUS) | 8 | ○ | |||
南側境界座標緯度 | 対象領域の最xxの外側境界の経度を記入する。度 (4 桁)分(2 桁)秒(2 桁) (HYPHEN-MI NUS)を含み4 桁を記入する。該当がない場合は「99999999 」とす る。 | 半角数字 – (HYPHEN-MINUS) | 8 | ○ | |||
発注者情報 | 発注者-大分類 | 厚木市 | 全角文字 | 3 固定 | ◎ | ||
発注者-中分類 | 所属部 | 全角文字 | 32 | ◎ | |||
発注者-小分類 | 工事主管課 | 全角文字 | 30 | ◎ | |||
発注者コード | 部コード・課コード | 半角数字 | 6 固定 | ◎ | |||
請負者情報 | 請負者名 | 請負者名の正式名称を記入する。JVの場合には、 JVの正式名称及び代表会社名を続けて記入する。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | ||
請負者コード | 発注者が定める請負者コードを記入する。 | 半角数字 | 127 | ○ | |||
施設情報 | 施設名称を記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 127 | ○ | |||
予備 | 特記事項がある場合に記入する。(複数記入可) | 全角文字 半角英数字 | 127 | △ | |||
ソ➚トメーカ用TAG | ソ➚トウェアメーカが管理のために使用する。 (複数記入可) | 全角文字半角英数字 | 127 | △ |
【必要度】 ◎:必須記入(境界座標情報は土木系工事のみ)
○:条件付き必須記入(データが分かる場合は必ず入力する)
△:任意記入
(3) 「DTD」については、工事管理➚ァイル(INDEX_C.XML)とあわせてルート直下(C Dを開いた時に最初にあらわれる場所)に格納してください。
(DTD(Document Type Definition)とは、XMLの文書構造を定義するものです。電子納品で利用する場合は、国土交通省が作成したDTD➚ァイルを使用します。)
4-➘-➘-➘ 発注図➚ォルダ(DRAWINGS)
発注図➚ォルダの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) 発注図及び特記仕様書等を所定の➚ォルダ(DRAWINGS)に格納し、管理➚ァイルを作成してください。
(➘) 発注図等については、発注者から提供されます。なお、提供されない場合がありますが、その場合の発注図➚ォルダ(DRAWINGS)は不要です。
(3) 発注図の➚ァィル形式がSXF形式以外で提供された場合は、その他➚ォルダ(OHT ER)へ格納してください。
(4) 設計変更が行われた場合は、最終の発注図等を格納するものとします。なお、発注図等については、発注者が提供するものとします。
4-➘-➘-3 写真➚ォルダ(PHOTO)
写真➚ォルダの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) 写真➚ォルダ(PHOTO)の直下に写真➚ァイル➚ォルダ(PIC)と参考図➚ァ イル➚ォルダ(DRA)を設置してください。また、写真➚ォルダ(PHOTO)に管理
➚ァイルを作成してください。なお、DTD及びXSL➚ァイルもこの➚ォルダに格納します。ただし、XSL➚ァイル(写真管理➚ァイルのスタイルシートの➚ァイル名は「P HOTO■.XSL」(■は版番号)とする。)のxxは任意とします。
(➘) 写真管理➚ァイル(PHOTO.XML)に記入する写真管理項目は、【巻末資料3 工事写真】に示すとおりです。 また、写真管理➚ァイルのDTDは「PHOTO■.DT D」(■は版番号)とします。
(3) 写真データについては、写真➚ァイル➚ォルダ(PIC)に格納してください。なお、写真の➚ァイル形式は、JPEGとします。
(4) 写真➚ァイル➚ォルダ(PIC)内のデータ作成については、【巻末資料3 工事写真】を参考に作成してください。
(5) 写真の電子化にあたっては、デジタルカメラを使用してください。
(6) 写真データを改ざんした納品は禁止します。なお、悪質な場合は、完成時の評点を減点いたします。
(7) 現場条件・環境がデジタルカメラに適さない場合などについては、提出形式などについて受発注者間で協議の上、ネガ➚ィルムカメラの使用を認めます。
(8) 写真情報管理➚ァイル(PHOTO.XML)の写真管理項目において、「工種」、
「撮影箇所(測点番号等)」については必ず記入して下さい。
(9) デジタルカメラの画素数については、100万画素程度(130万画素を推奨)を標準とします。なお、必要以上に高い画素数(300万画素以上)については認めません。
(10) 当該写真データを補完する参考図データについては、参考図➚ァイル➚ォルダ(DR
A)に格納してください。なお、参考図の➚ァイル形式は、TIFFまたはJPFGとします。
(11) 参考図とは、撮影位置、撮影状況等の説明に必要な撮影位置図、平面図、凡例図、構造図等をいいます。なお、参考図がない場合は、参考図➚ァイル➚ォルダ(DRA)は作成しなくてよいです。
(12) 参考図データをスキャナー読込み等で作成する場合は、図面が判読できる解像度として、
300dpi程度を標準とします。
(13) 検査時(完成検査、出来形検査等)の写真については、電子納品の対象とします。また、
検査で手直し等が生じた場合の手直し等の記録写真についても電子納品の対象とします。
4-➘-➘-4 施工計画書➚ォルダ(PLAN)
施工計画書➚ォルダの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) 施工計画書➚ォルダ(PLAN)の直下に、施工計画書オリジナル➚ァイル➚ォルダ
(ORG)を設置してください。また、施工計画書➚ォルダ(PLAN)に管理➚ァイルを作成してください。
(➘) 施工計画書等の➚ァイル形式は、オリジナル➚ァイルとします。
(3) 施工計画書等を電子納品の対象とした場合、施工計画書オリジナル➚ァイル➚ォルダ
(ORG)に格納してください。
(4) オリジナル➚ァイルの形式については、事前協議時に受発注者間で確認してください。
(5) 電子納品の対象については、事前協議時に受発注者間で協議してください。
(6) 協議により電子納品の対象が無い場合は、施工計画書➚ォルダ(PLAN)は不要です。
4-➘-➘-5 打合せ簿➚ォルダ(MEET)
打合せ簿➚ォルダの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) 打合せ簿➚ォルダ(MEET)の直下に、打合せ簿オリジナル➚ァイル➚ォルダ(OR G)を設置してください。また、打合せ簿➚ォルダ(MEET)に管理➚ァイルを作成してください。
(➘) 打合せ簿、施工管理資料(品質管理資料、出来形管理資料等)等の➚ァイル形式は、オリジナル➚ァイルとします。
(3) 打合せ簿を電子納品の対象とした場合、記名・押印前の書類を電子データで格納してください。記名・押印後の書類をスキャナ読取りする必要はありません。また、個人情報等の記載のある書類、または記載のある部分は、電子納品を禁止します。
(4) 打合せ簿、施工管理資料等の資料を電子納品の対象とした場合、打合せ簿オリジナル➚
ァイル➚ォルダ(ORG)に格納してください。
(5) オリジナル➚ァイルの形式については、事前協議時に受発注者間で確認してください。
(6) 電子納品の対象については、事前協議時に受発注者間で協議してください。
(7) 協議により電子納品の対象が無い場合は、打合せ簿➚ォルダ(MEET)は不要です。
4-➘-➘-6 その他➚ォルダ(OHTER)
その他➚ォルダの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) その他➚ォルダ(OHTER)の直下に、その他オリジナル➚ァイル➚ォルダ(OR G)を設置してください。また、その他➚ォルダ(OHTER)に管理➚ァイルを作成してください。
(➘) 書類等の➚ァイル形式は、オリジナル➚ァイルとします。
(3) 電子納品の対象とした書類等については、その他オリジナル➚ァイル➚ォルダ(OR G)に格納してください。
(4) オリジナル➚ァイルの形式については、事前協議時に受発注者間で確認してください。
(5) 電子納品の対象については、事前協議時に受発注者間で協議してください。
(6) 協議により電子納品の対象が無い場合は、その他➚ォルダ(OHTER)は不要です。
4-➘-➘-7 完成図➚ォルダ(DRAWINGF)
完成図➚ォルダの作成においては、以下の点に留意してください。
(1) 完成図については、当面の間、電子納品の対象としませんが、電子納品推進の視点から受発注者間の協議に基づいた完成図の電子納品を妨げるものではありません。なおその場合でも、発注図から提供されるデータがSXF形式で無い場合は、電子納品の対象としません。(※受注者がSXF形式のCADソ➚ト(作図ソ➚ト)を用意していない場合は、電子納品の対象としません。)
(➘) 完成図面を電子納品する場合は、完成図➚ォルダ(DRAWINGF)に格納し、管理
➚ァイルを作成してください。
(3) 完成図面の作成については、「CAD製図基準」(国土交通省)に準じて作成をしてください。ただし、➚ァイル形式は「sfc」とします。
(4) 協議により電子納品の対象が無い場合は、完成図➚ォルダ(DRAWINGF)は不要です。
4-3 命名規則
各➚ァイル名については、英数字半角8文字以内(拡張子除く)で、以下のように作成してください。
➚ォルダ名(サブ➚ォルダ) | ➚ァイル名 | 参考例 | |
発注図➚ォルダ | 1 | ライ➚サイクル 注1 | 例1、一般工事の当初設計・平面図・全体の2 枚目 「C0PL0020.sfc」 例2、一般工事の第2 回変更設計・構造図・全体の7 枚目 「C2VS0070.sfc」 |
2 | 整理番号 | ||
3 | 図面種類(CAD 製図基準による) | ||
4 | |||
5 | 全体の通し番号 | ||
6 | |||
7 | |||
8 | 改訂履歴「0」(固 定) | ||
拡張子 | .sfc | ||
発注図➚ォルダ | 1 | 「S」(固定) | 例、特記仕様書「SPEC01.pdf」 |
(特記仕様書オリジナル ➚ァイル➚ォルダ) | 2 | 「P」(固定) | |
3 | 「E」(固定) | ||
4 | 「C」(固定) | ||
5 | 全体の通し番号 | ||
6 | |||
拡張子 | .pdf | ||
打合せ簿➚ォルダ | 1 | 「M」(固定) | 例、第2 回目の打合せ簿をエクセルで作成 「M0001_02.xls」 |
(打合せ簿オリジナル ➚ァイル➚ォルダ) | 2 | ➚ァイル番号 | |
3 | |||
4 | |||
5 | 「 _」(固定) | ||
6 | 関連➚ァイル、連番 | ||
7 | |||
拡張子 | オリジナル➚ァイルに よる | ||
施工計画書➚ォルダ (施工計画書オリジナル ➚ァイル➚ォルダ) | 1 | 「P」(固定) | 例、施工計画書をワードで作成 「PLA01_01.doc」 |
2 | 「L」(固定) | ||
3 | 「A」(固定) | ||
4 | ➚ァイル番号 | ||
5 | |||
6 | 「 _ 」(固定) | ||
7 | 関連➚ァイル、連番 | ||
8 |
拡張子 | オリジナル➚ァイルに よる | ||
完成図➚ォルダ | 1 | ライ➚サイクル 注1 | 例1、一般工事の当初設計・平面図・全体の2 枚目 「C0PL002Z.sfc」 例2、一般工事の第2 回変更設計・構造図・全体の7 枚目 「C2VS007Z.sfc」 |
2 | 整理番号 | ||
3 | 図面種類(CAD 製図基準による) | ||
4 | |||
5 | 全体の通し番号 | ||
6 | |||
7 | |||
8 | 改訂履歴「Z」(固 定) | ||
拡張子 | .sfc | ||
写真➚ォルダ | 1 | P | 例、全体の5 枚目の写真➚ァイル 「P0000005.jpg」 |
2 | 全体の通し番号 | ||
3 | |||
4 | |||
5 | |||
6 | |||
7 | |||
8 | |||
拡張子 | .jpg | ||
写真➚ォルダ (参考図➚ァイル ➚ォル ダ) | 1 | D | 例、全体の5 枚目の写真➚ァイルに対応する参考図➚ァイルをスキャナーで読み込み 「D0000005.tif」 |
2 | 全体の通し番号 | ||
3 | |||
4 | |||
5 | |||
6 | |||
7 | |||
8 | |||
拡張子 | 作成➚ァイルによる | ||
その他➚ォルダ (その他オリジナル ➚ァイル➚ォルダ) | 任意(英数字半角8文字以内) | ※)サブ➚ォルダを作成する場合の命名 「ORGnnn」 例、全体の2 個目のサブ➚ォルダ 「ORG002」 | |
拡張子 | オリジナル➚ァイル による |
注1)ライ➚サイクルは、「施工:C 維持管理:M 測量:S 設計:D」の 4種類です。
4-4 日常的な電子成果品の作成・整理
受注者は、電子成果品となる文書データの作成、工事写真の整理等を日常的に実施してください。 受注者は、作成または受け取った情報をハードディスク等へ適宜➚ォルダを作成して整理・管理してください。この時、最終的な電子成果品の整理での混乱を避けるため電子データのxx管理を心掛けてください。 正しい情報管理のため、受発注者間で合意された情報については、速やかに双方で決裁等を行い、管理してください。
参考として、電子納品の➚ローを次に示します。
5 検査前協議
5-1 電子データで検査を行う書類の範囲
電子データにより検査を実施する書類は、「協議チェックシート」を基に受発注者間で協議し決定します。なお、施行途中において、必要に応じて確認、協議をしてください。
5-➘ 検査前協議の実施
(1) 検査前協議では、検査内容や準備すべき環境(検査に利用する機器やソ➚トウェア)などについて受発注者間で「協議チェックシート」を利用して確認します。
(➘) 検査前協議では、電子媒体による検査の実施範囲や検査時使用する機器(ソ➚トウェア含む)と準備担当者の設定などの実施内容について確認します。 なお、検査時の写真、検査で手直し等が生じた場合の手直し等の記録写真も電子納品の対象となりますので、施工中に使用している機器の持込も可能とします。
(3) 電子納品チェックソ➚トの確認をします。
5-3 検査時の対象電子媒体
検査時の写真、手直し等の記録写真も電子納品の対象となりますので、受注者が用意する検査時の電子媒体は、必ずしも「CD-R」と限りません。受発注者間で協議し決定します。なお、検査等終了後の成果品は、「CD-R」または「DVD-R」となります。
「DVD-R」は、複数枚の「CD-R」となる場合のみ、協議の上で使用できます。
6 電子納品媒体(CD-R)の作成
6-1 基本的な電子納品媒体の作成手順(CD-Rの場合)
電子納品媒体(CD-R)においての基本的な作業の流れを以下に示します。
(1) 受注者は、電子納品する成果品のデータの➚ォルダ構成や管理➚ァイルの内容が要領・基準等に則した内容となっているかチェックソ➚トによりチェックしてください。
(➘) チェックソ➚トの指定はありませんが、チェック後の結果を提示してください。
(3) 後日、発注者によるチェックソ➚トで確認した際に出るエラーについて、重要項目については、訂正を依頼しますが、それ以外については訂正を依頼しません。
6-➘ CD-Rへの書き込み
6-➘-1 使用媒体
電子納品する成果品として使用する媒体はCD-Rとし、以下の各項目に従うものとします。
(1) CD-Rの➚ァーマット は、JolietまたはISO9660( レベル1 )としてください。
(➘) 基本的には、1 枚のCD-R に格納します。納まらない場合は、「6-➘-➘成果品が複数枚に渡る処置」を参照してください。
(3) 納品時には、➘部を納品します。なお、工事写真について紙媒体の提出は不要です。
(4) 納品された電子データの原本性を確保するため、納品用の媒体には格納データの書き換えが不可能なCD-Rを原則として使用してください(CD-RWは不可)。
6-➘-➘ 成果品が複数枚に渡る場合の処置
➚ァイル容量が大きい場合や➚ァイルの数が多い場合は、成果品のCD-Rが複数枚必要となる場合があります。成果品を複数枚で提出する場合の留意事項は、以下に示すとおりです。
(1) 各媒体のラベルに何枚目/総枚数を明記する。
(➘) 何枚目の媒体であっても媒体内のルートからの➚ォルダ構成は変更しない。
何枚目の媒体であっても工事管理➚ァイル(INDEX_C.XML)を各媒体のルート直下に添付してください。ただし、各工事管理項目のメディア番号は、ラベルに明記してある何枚目/総枚数と整合を取る。
なお、DVDへ集約する場合については、受発注者間で協議の上、決定してください。
(3) DVDで集約する場合は、格納データの書き換えが不可能なDVD-Rを使用してください。また、DVD-Rの➚ォーマットは、UDFとしてください。
6-3 ウイルスチェック
受注者は、提出する成果データが、ウイルスに感染していないかチェックするため、ウイルスチェックソ➚トを使用して必ずチェックしてください。 なお、ウイルスチェックにあたり以下の点に留意してください。
(1) 受注者は、検査前や電子成果品が完成した時点などで、ウイルスチェックを行ってください。
(➘) ウイルスチェックソ➚トは特に指定はありませんが、協議チェックシートに明記してください。(チェックシートを参照)
(3) ウイルスチェックソ➚トには検出、駆除できるウイルスの情報が記述されている「ウイルス定義➚ァイル(使用するソ➚トによって呼称が異なる)」があります。チェックを実行する前に、最新のウイルスも検出できるように、ウイルス対策ソ➚トは常に最新のデータに更新(アップデート)したものを利用してください。
(4) 電子媒体の表面には、「使用したウイルス対策ソ➚ト名」、「ウイルス(パターン➚ァイル)定義年月日またはパターン➚ァイル名」、「チェック年月日(西暦表示)」を明記してください。
6-4 ラベル作成
電子納品する成果品として使用する媒体には、以下の各項目を表示するものとします。 表示方法については、専用プリンタを用いたCD-R表面への直接印字、油性マジック等での書き込みとします。(ボールペン、鉛筆など硬質な筆記具の使用はCD-Rを損傷させ、読取不能となる恐れがあることから不可)
◆納品するCD-Rには、以下の必要項目を全て表示します。
表 -1 CD-R ラベル記載項目
No. | 項目 | 備考 |
1 | 工事番号 | 厚木市の契約番号(10桁) |
2 | 工事名称 | |
3 | 路線・河川・施設名 | |
4 | 作成年月 | |
5 | 何枚目/総枚数 | |
6 | 受注者署名(押印)欄 | |
7 | 発注者名 | |
8 | 受注者名 | |
9 | ウイルスチェックに関する 情報 | ・ウイルス対策ソ➚ト名 ・ウイルス定義 ・チェック年月日 |
10 | ➚ォーマット形式 | ISO9660( レベル1 ) |
◆「ウイルスチェックに関する情報」については、使用した「ウイルス対策ソ➚ト名」「ウイルス定義年月日」もしくは「パターン➚ァイル名」、「チェック年月日」を明記してください。
◆プラスチックケースの背表紙には、以下の例のように「工事名称」「作成年月」「工事番号」を記載する。工事名が長く書ききれない場合は、先頭から書けるところまで記入してください。
(CD-R表示例)
契約番号:○○○
工事名 : ○○○○○○○○工事路線・河川・施設名:
○年○月
正 枚数/全体枚数
発注者:厚木市○○部○○課
受注者:△△株式会社
受注者署名
ウイルスチェックに関する情報 ウイルス対策ソ➚ト名:○○○○
ウイルス定義:○○○○年○月○日版チェック年月日:○○○○年○月○日
➚ォーマット形式:ISO9660(レベル1)
(CD-Rケース背表紙表示例)
契約番号
○○○○○○○○工事 ○年○月 「○○○」
6-5 原本性の確保
請負者は、電子納品する成果品の提出にあたり、電子データを格納したCD-Rとともに、署名・捺印した電子媒体納品書を提出してください。
(電子媒体納品書例)
様式-○○ | ||||||
電 子 媒 体 納 品 書 | ||||||
(あて先)厚木市長 | ||||||
受注者 (住所) | ||||||
(氏名) | ||||||
(現場代理人氏名) | 印 | |||||
下記のとおり電子媒体を納品します。 | ||||||
記 | ||||||
工事名 | 契約番号 | |||||
電子媒体の種類 | 規 格 | 単 位 | 数量 | 作成年月 | 備考 | |
CD-R | ISO9660 | 枚 | 2 | ○年○月○日 | ||
備考 1.監督職員に提出 |
7 電子納品媒体の確認
7-1 基本的な電子納品媒体の確認手順
発注者が行う、電子納品媒体の確認の基本的な手順を以下に示します。
7-➘ 電子納品媒体の外観確認
電子納品媒体を受注者から受け取った際には、媒体の外観についてチェックを行う。チェックすべき内容としては、以下が挙げられる。
【チェック項目】
(1) 電子媒体が正しくCD-Rで納品されているか。
(➘) CD-Rに破損はないか(傷や汚れの確認)。
(3) ラベルは正しく作成されているか(6-4に示した通りに作成されているかを確認)。
7-3 ウイルスチェック
ウイルスチェックについては、「6-3ウイルスチェック」と同様に実施する。
7-4 概要チェック
提出された成果データが、事前協議で決定した事項および本ガイドラインに則した内容となっているかを確認すること。
(例)
(1) 工事番号は発注者による案件毎の番号となっているか。
(➘) 協議で決めた書類が納品されているか。
(3) オリジナル➚ァイル等の格納場所や➚ァイル名が正しいか。
(4) デジタルカメラの画素数は130万画素程度であるか。
(5) 写真管理項目の「工種」「写真タイトル」「撮影箇所(測点番号)」が記入されているか。
(6) CAD図面がある場合、の➚ァイル形式がSXF(sfc)であるか。 等
8 電子納品成果品の保管・管理
電子成果物(CD-R他)については、原則として発注課等で保管するとともに、電子納品されたデータについては、庁内LANの電子納品データ保存用の各課フォルダへ保存する。
【巻末資料1】
特記仕様書(参考例)
特記仕様書(参考例)
第1条(適用範囲)
本特記仕様書は、当該工事である令和○年度○○工事(以下「本工事」という。)の最終成果の工事写真を電子納品の対象とし、そのために必要な事項について定めるものである。
第➘条(電子納品)
電子納品とは、本工事の最終成果を電子データで納品することをいう。 ここでいう電子データとは、「電子納品試行ガイドライン」(以下「ガイドライン」という。)に示された➚ァイル➚ォーマットに基づいて作成されたものを指す。 なお、書面における署名又は押印の取り扱いについては、別途監督職員と協議するものとする。
第3条(電子納品実施における管理責任者の設置)
受注者は、電子納品の実施にあたり、電子データの作成及び管理、コンピュータウイルス対策に関する管理責任者を設置するとともに、協議チェックシートにその旨を記載すること。管理責任者は、電子データの管理に関する十分な知識を有する者とし、データの紛失や改ざん防止のためのバックアップやコンピュータウィルス対策を行うこと。
第4条(成果品の提出)
成果品は、「ガイドライン」に基づいて作成した電子データを電子媒体(CD-R)に格納して
➘部提出する。なお、電子納品の対象外とした書類は、従来通り紙で納品する。 「ガイドライン」で特に記載がない項目については、原則として成果を電子化して提出する義務はないが、監督職員と協議の上、電子化の是非を決定する。 また、紙による書類の提出は必要最小限とする。
第5条(成果品の確認)
受注者は、電子納品チェックシステムによるチェックを行い、エラーがないことを確認した後、ウイルス対策を実施すること。 なお、電子データの検査方法については、別途協議の上、決定する。
第6条(発注図データの取扱い)
発注者から提供された発注図のデータについては、当該工事以外に使用してはならない。また、発注図データ及び知り得た情報等については、発注者に無断で第三者に漏らしてはならない。
第7条(その他)
受注者は、本工事を実施するにあたり、事前協議を実施するとともに、結果を協議チェックシートに記載し、施工計画書に添付する。また、その他内容に疑義を生じた場合は、速やかに監督職員と協議しその指示を受けなければならない。
【巻末資料➘】 協議チェックシート
協議チェックシート(工事用)
協議チェックシート(工事用)1/2
工事名 | |
工期 | 年 月 日 ~ 年 月 日 |
工事番号 |
協議実施日 | 年 月 日( ) |
(1)協議参加者
発注者 | 部・課・担当名 | |||
役職名 | ||||
出席者名 | ||||
連絡先(電話番号) | ||||
連絡先(e-mail) | ||||
受注者 | 社名 | |||
役職名 | 管理責任者 | |||
出席者名 | ||||
連絡先(電話番号) | ||||
連絡先(e-mail) |
(➘)電子納品に向けての確認事項(受注者)
○システム環境 | |
パソコン | 当該工事用パソコンの有無 □有り □なし(□他と共有 □なし) |
パソコン環境 | Windowsを搭載 □有り( ) □なし |
CD-Rドライブを搭載 □有り □なし | |
ウイルス対策ソ➚ト | ソ➚ト名( ) 更新対策 □有り □なし |
デジタルカメラ | □有り □なし |
画素数:130万画素に対応 □可能 □不可能 | |
電子納品作成ソ➚ト (写真管理ソ➚ト含む) | □有り □なし(□管理➚ァイル等自前で作成可能 □なし) |
ワープロソ➚ト | ソ➚ト名( )Ver. |
表計算ソ➚ト | ソ➚ト名( )Ver. |
PDF作成ソ➚ト | ソ➚ト名( )Ver. |
CADソ➚ト (SXF形式対応ソ➚ト) | ソ➚ト名( )Ver. メーカー名 |
チェックソ➚ト | ソ➚ト名( )Ver. |
注)1 パソコン及びデジタルカメラがない場合は、監督員と協議し電子納品は見送ること。
➘ ウイルス対策については、「(5)コンピュータウイルス対策」にて詳細に確認すること。
項目 | 納品形式 | 協議における取決め事項 | 検査時の対応 | |
電子納品 | 紙納品 | |||
発注図 | 提供 □有り □なし (注1) | |||
特記仕様書等 | 提供 □有り □なし (注1) | |||
工事写真 | ||||
施工計画書 | ||||
打合せ簿 | ||||
その他の書類 | ||||
電子納品媒体 | □ CD-R □ その他( ) |
(3)電子納品対象書類
協議チェックシート(工事用)2/2
注)1 発注図、特記仕様書等の提供がない場合は、電子納品の対象としないこと。
(4)検査の準備
検査時に用意する電子データ | □ 工事写真 □ その他 □ | |||
検査機器等 | 書類検査の場所 | |||
パソコン等の準備 | □発注者 | □受注者 | ||
ソ➚トウエア | (写真ビュア) | |||
(図面ビュア) | ||||
(電子納品ビュア) | ||||
検査時の対象電子媒体 | ||||
その他 |
注)(3)、(4)の太枠で囲まれた項目について、事前協議時に定まらない場合は、検査前協議にて確認すること。また、事前協議で定まった場合でも検査前に確認すること。
使用ソ➚トウェア名 | (Ver. ) |
ウイルスワクチンの常駐 | □インターネットにアクセス可能なコンピュータで は、ウイルス対策ソ➚トを常駐させる。 |
ウイルスチェックの実施 | □外部から媒体を受け取った際には、その媒体に対するウイルスチェックを行う。また、外部への媒体引渡しの際には、その媒体に対するウイルスチェック を行う。 |
ウイルスパターン定義データの更新 | □管理責任者は、1週間に1回程度以上は定義データの更新状況を調査し、最新の定義データに更新す る。 |
ウイルス発見・駆除時の対応 | □ウイルスが発見された場合には、管理責任者がウイルスを駆除し、感染源を特定しデータ作成者に連絡 すると共に、発見者にウイルス発見の届出を行う。 |
(5)コンピュータウイルス対策(受注者側)
【巻末資料3】工事写真
○工事写真について
1.工事写真の目的 建設工事は、他の製造業と比較して、多くの部材を使用しそれらを工事現場において加工もしくは製造するという特徴をもっています。そして、工事の重要な部分は、完成後は土中や仕上げ材の裏に隠れてしまうものが多い。このため、その施工が適切であったことを説明する資料の一つとして、工事写真にして記録保存しておく必要が生じます。 工事写真は、このような使われ方をするのをはじめとして次の5種類に大きく分類することができます。
(1) 工事経過の記録
どの様な順序で、いつ施工されているかといった一般的な内容の写真です。施工前の状況等も含めて撮影しておくことが大切です。
(➘) 使用材料の確認
どのような材料が、どの程度の量使用されているかを後日でも確認できるように撮影します。なお、写真には黒板による表記、及び機材等の表面に表示などにより、撮影対象がわかるように撮影します。
(3) 品質管理の確認
どの程度の精度でできあがったかを目標値等と比較し撮影して、品質管理の資料となるようにする。(品質管理という言葉は幅広く、工事経過や使用材料も含まれるが、ここでは施工精度に限定した。)
(4) 維持保全の資料
工事が完成すると発注者に引き渡されるが、その時点から劣化、損傷が始まる。それらの補修にあたっては設計図書が再度取り出され、最適な補修方法が検討されるが、その際に設計図書どおりに施工されているかを確認するために工事写真が利用されます。
(5) 問題解決の資料
市街地での工事の際には、騒音や振動といった問題のほかに地盤沈下、既存建築物への影響が起こりうるが、工事着手前に付近の状況等を適切に記録しておくことによって、当事者相互の共通認識や問題解決に向けた証拠資料となりうることもあります。
➘.工事写真の編集等について 上記目的により記録保存される工事写真であるため、写真の信憑性を考慮し、一度撮影した工事写真の編集は認めません。
3.工事写真の管理基準等
(1) 土木工事の場合は、「厚木市土木工事写真管理基準」(以下、「写真管理基準」という。)によります。
4.写真管理項目 電子媒体に格納する写真管理➚ァイル(PHOTO.XML)に記入する写真管理項目は下表のとおりです。
分類 | 項目名 | 記入内容 | データ表現 | 文字数 | 必要度 | |
基礎 情報 | 写真フォルダ名 | PHOTO/PIC | 半角英大文字 | 9 固定 | ◎ | |
参考図フォルダ名 | PHOTO/DRA( 参考図ファイルを格納するために「DRA」 サブフォルダを作成する場合) | 半角英大文字 | 9 固定 | ○ | ||
適用要領基準 | 電子成果品の作成で適用した版を記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 30 | ◎ | ||
写真情報 ※ | 写真 ➚ァイル情報 | シリアル番号 | 写真通し番号。提出時の電子媒体を通して、一連のまとまった写真についてユニークであれば、中抜けしてもよい。123枚目 を、”000123” の様に0 を付けて記入してはいけない。 | 半角数字 | 7 | ◎ |
写真ファイル名 | 写真ファイル名称を拡張子も含めて記入する。 | 半角英大文字 | 12 固定 | ◎ | ||
写真ファイル 日本語名 | 写真ファイルに関する日本語名等を記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 127 | △ | ||
メディア番号 | 一連のまとまった写真について、保存されている電子媒体番号 を記入する。単一の電子媒体であれば、全て”1”となる。 | 半角数字 | 8 | ◎ | ||
撮影区分 | 写真-大分類 | 工事写真は常に「工事」と記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 8 | ◎ | |
写真区分 | 写真管理基準の分類に準じ、「着手前及び完成写真」(既済部分写真等を含む)「施工状況写真」「安全管理写真」「使用材料写真」「品質管理写真」「出来形管理写真」「災害写真」「事故写真」「その他」(公害、環境、補償等)の区分のいずれかを記入す る。「提出頻度写真」ではない場合は、記入は不要とする。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ○ | ||
工種 | 土木工事の場合、工種以下の分類が明確で記入可能であれば、新土木工事積算体系のレベル2「工種」を記入する。また、 「提出頻度写真」ではない場合は、記入は不要とする。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | ||
種別 | 土木工事の場合、工種以下の分類が明確で記入可能であれば、新土木工事積算体系のレベル3「種別」を記入する。また、 「提出頻度写真」ではない場合は、記入は不要とする。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ○ | ||
細別 | 土木工事の場合、工種以下の分類が明確で記入可能であれば、新土木工事積算体系のレベル4「細別」を記入する。また、 「提出頻度写真」ではない場合は、記入は不要とする。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ○ | ||
写真タイトル | 土木工事の場合、写真の撮影内容がわかるように、写真管理 基準の撮影項目、撮影時期に相当する内容を記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 127 | ◎ | ||
工種区分予備 | 工種区分に関して特筆事項があれば記入する。 (複数記入可) | 全角文字 半角英数字 | 127 | △ |
付加情報 | 参考図ファイル名 | 撮影位置図、凡例図等の参考図のファイル名を記入する。黒板に記した図の判読が困難となる場合、又は当該写真に関し、撮影位置、撮影状況等を説明するために位置図面または 凡例図等の参考図を請負者が作成している場合に記入する。 | 半角英数大文字 | 12 | ◎ | |
参考図タイトル | 参考図の内容が判るようなタイトルを記入する。黒板に記した図の判読が困難となる場合、又は当該写真に関し、撮影位置、撮影状況等を説明するために位置図面または凡例図等の 参考図を請負者が作成している場合に記入する。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | ||
参考図ファイル 日本語名 | 参考図ファイルに関する日本語名等を記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 127 | ○ | ||
付加情報予備 | 参考図、撮影箇所等に関して特筆事項があれば記入する。(複 数記入可) | 全角文字 半角英数字 | 127 | △ | ||
撮影情報 | 撮影箇所 | 当該写真に関する測点位置、撮影対象までの距離、撮影内容等を簡潔に記入する。撮影位置図上に複数撮影位置が記載さ れている場合には、位置図上の記号等を記入する。 | 全角文字半角英数字 | 127 | ◎ | |
撮影年月日 | 写真を撮影した年月日をCCYY-MM-DD方式で記入する。月または日が1桁の数の場合「0」を付加して、必ず10桁で記入する。(CCYY:西暦の年数、MM:月、DD:日) 例)平成20年12月 3日 → 2008-12-03 | 半角数字 (HYPHEN-MINUS) | 10固定 | ◎ | ||
代表写真 | 土木工事の場合、写真管理基準の撮影箇所一覧表に示される提出頻度が不要以外の写真の中から工事の全体概要や当該工事で重要となる代表写真の場合、「1」を記入する。代表写 真でない場合は「0」を記入する。 | 半角数字 | 1固定 | ◎ | ||
提出頻度写真 | 土木工事の場合、写真管理基準の提出頻度に基づく写真で ある場合、「1」を記入する。それ以外の場合は「0」を記入する | 半角数字 | 1固定 | ◎ | ||
施工管理値 | 黒板の判読が困難な場合、設計寸法及び実測寸法等の補足 事項を記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 127 | ○ | ||
請負者説明文 | 請負者側で検査立会者、特筆事項等があれば記入する。 | 全角文字 半角英数字 | 127 | △ | ||
ソフトメーカ用TAG | ソフトウェアメーカが管理のために使用する。(複数記入可) | 全角文字 半角英数字 | 127 | △ |
全角文字と半角英数字が混在している項目については、全角の文字数を示しており、半角英数字➘文字で全角文字1文字に相当する。
※:複数ある場合にはこの項を必要な回数繰り返す。
【必要度】 ◎:必須記入
○:条件付き必須記入(データが分かる場合は必ず入力する)
△:任意記入
(1) 写真管理項目は、電子成果品の電子データ➚ァイルを検索、参照、再利用するなど活用していくための属性項目です。
(➘) 工種、種別、細別の各項目は、新土木工事積算体系にない土木工事や他の工事の場合には、対応するものを正しく記入します。
(3) 写真区分ごとに工種、種別、細別の記入の可否は異なる。写真区分ごとの記入可否の目安は、以下のとおりです。
写真区分 | 工種 | 種別 | 細別 |
着手前及び完成写真 | ○ | × | × |
施工状況写真 | ○ | △ | △ |
安全管理写真 | ○ | × | × |
使用材料写真 | ○ | △ | △ |
品質管理写真 | ○ | × | × |
出来形管理写真 | ○ | ○ | ○ |
災害写真 | × | × | × |
事故写真 | × | × | × |
その他 | × | × | × |
(○:記入、△:可能な場合は記入、×:記入は不要とし、空欄)
(4) 「代表写真」の項目には、当該工事の概要が把握できる、または重要な写真である場合に「1」を記入します。代表写真でない場合は「0」を記入します。
5.➚ァイル形式
➚ァイル形式は、以下のとおりとします
(1) 写真管理➚ァイルの➚ァイル形式は、XML形式(XML1.0に準拠)とします。
(➘) 写真➚ァイルの記録形式は、JPEGとし、圧縮率、撮影モードは監督員と協議の上決定する。
(3) 参考図➚ァイルの記録形式はJPEGもしくはTIFFとする。JPEGの圧縮率、撮影モードは監督員と協議の上決定する。TIFEは図面が判読できる程度の解像度とす
る。
なお、参考図➚ァイルの記録形式は、監督員の承諾を得た上で、JPEG、TIFF以外の形式とすることができる。
(4) 写真管理➚ァイルのスタイルシートの作成は任意とするが、作成する場合はXSLに準じる。
なお、スタイルシートは写真管理➚ァイルの閲覧性を高めるために作成してもよいが、格納場所は管理➚ァイルと同じ➚ォルダとします。
6.撮影頻度と提出頻度の取扱い
(1) 土木工事については、「厚木市土木工事写真管理基準」に示される撮影頻度及び提出 頻度に基づくものとします。また、「土木工事書類作成マニュアル」の規定により、「神奈川県土木工事写真管理基準」でいう工事写真帳は不要です。