これらをふまえ、経過記録(本規約では「Consolidated Clinical Document Architecture(以降 C-CDA)」のテンプレートである「Progress Note (V2)」を対象範囲としている)についても規約共通編の内容を精査した上で、「Progress Note (V2)」を日本国内に適用するにあたり国内 (Realm=JP)における固有の仕様をとりまとめ、規約共通編と組み合わせて利用することを前提に本規約を作成した。
JAHIS標準 17-007
JAHIS
地域医療連携における経過記録構造化記述規約 Ver.1.0
2017年8月
一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会保健福祉システム部会 地域医療システム委員会
JAHIS 地域医療連携における経過記録構造化記述規約ま え が き
医療現場において、診療記録、検査報告書、診療情報提供書、各種サマリ等多くの診療文書が使用されている。従来紙上で記述されるか、ワープロソフトや各ベンダーの独自形式での電子化あるいはPDF といった形式で作成されていることが多かった。ICT 技術の発展と共にさらに電子的な情報共有によりそれら診療文書の情報を治療に活用したり、さらには IT 技術を利用することで人的ミスによる医療事故を未然に防止したりすることへの期待が高まっている。この人的ミスの原因には、診療情報や検査結果が対象部門に十分に伝わらなかったため、それらが適切な治療に結びつかなかったことが含まれる。これらについて、標準化された医療情報交換により診療部門間及び医療機関間の正確な情報連携を実現し、システム間の情報連携がスムーズで確実に行えることが期待されてきた。
これらに対応するため HL7 CDA(Clinical Document Architecture)による実装も試みられて
いるが、CDA による記述の裁量範囲が広いため、同じような目的の診療文書が異なった仕様で実装されてしまう可能性が考えられる。そのため、共通であるべき情報は可能な限り共通仕様としてまとめ、共通の考え方で実装することを目的に規約共通編(「JAHIS 診療文書構造化記述規約共通編 Ver.1.0」)が規定された。
また地域医療連携が普及するにあたり、経過記録、サマリ、レポート、メモ(在宅時)を連携したいニーズが高まっており、それに伴ってベンダー固有の形式でこれら診療文書を出力対応している状況が散見されている。
これらをふまえ、経過記録(本規約では「Consolidated Clinical Document Architecture(以降 C-CDA)」のテンプレートである「Progress Note (V2)」を対象範囲としている)についても規約共通編の内容を精査した上で、「Progress Note (V2)」を日本国内に適用するにあたり国内 (Realm=JP)における固有の仕様をとりまとめ、規約共通編と組み合わせて利用することを前提に本規約を作成した。
医療の ICT 化に期待された様々な有効性を実現するためにお役立て戴くことを期待している。
2017年8月
一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会保健福祉システム部会 地域医療システム委員会
<< 告知事項 >>
本規約は関連団体の所属の有無に関わらず、規約の引用を明示することで自由に使用することができるものとします。ただし一部の改変を伴う場合は個々の責任において行い、本規約に準拠する旨を表現することは厳禁するものとします。
本規約ならびに本規約に基づいたシステムの導入・運用についてのあらゆる障害や損害について、本規約作成者は何らの責任を負わないものとします。ただし、関連団体所属のxxの資格者は本規約についての疑義を作成者に申し入れることができ、作成者はこれに誠意をもって協議するものとします。
目 次
1.3.「経過記録(プログレスノート)」の適用における指針について 1
4.2.1. 主観的情報(Subjective Section) 10
4.2.2. 客観的情報(Objective Section) 11
4.2.3. 評価(Assessment Section) 12
4.2.4. 治療計画(Plan Of Treatment Section) 13
4.2.5. 評価と計画(Assessment and Plan Section) 14
4.2.6. 自由記載(Additional Document) 15
経過記録とは個々の患者について観察した事項、及び、実施した看護の内容等を看護要員が記録するものとされている。
経過記録の記録形式として代表的なものにPOS におけるSOAP 形式がある。本規約ではSOAP 形式を表現したC-CDA のテンプレートである「Progress Note (V2)」を経過記録の対象範囲としている。また、在宅での医療・介護サービス利用中における多職種間の情報共有のための「連絡ノート」などの記録があり、これらもxxの経過記録とし、規約の対象とする。
また本規約の適用範囲としては地域医療連携を中心とした医療機関間での情報共有を想定しており、臨床研究での活用や、電子カルテ間のデータ移行に必要な相互運用性の確保については、本規約を追加拡張する必要があり、現時点では適用範囲外である。また「Progress Note(V2)」以外のテンプレートについては今後、どの範囲を対象とするかも含めて規約化を検討していくものとする。
本規約では、規約共通編(JAHIS 診療文書構造化記述規約 共通編 Ver.1.0)に記載されていない診療文書固有の仕様を定義した内容を記載しており、各診療文書で共通的に利用可能と思われる仕様は規約共通編を参照している。したがって、本規約と規約共通編を組み合わせて使用されたい。
C-CDA は、様々な団体(HL7、IHE、HITSP・・)により CDA の実装ガイドの開発がなされ、それを統合する形で2011 年にDraft がリリースされている。
HL7 CDA® Release 2 Implementation Guide において、「継続的診療文書」「退院サマリ」、その他多くの文書を実装するためにC-CDA が定義されている。
米国ではC-CDA による「Progress Note (V2)」が定義済であり、相互運用性の観点からも適していると考えられる。
よって本規約では、「経過記録」を定義するにあたり、C-CDA のテンプレートである「Progress Note
(V2)」を対象範囲とし、これを適用するにあたり国内(Realm=JP)における固有の仕様をとりまとめるものとする。
1.3.「経過記録(プログレスノート)」の適用における指針について
規約作成にあたっては以下の指針を踏まえ、「Progress Note (V2)」の適用を行っている。
1.医療機関間での情報共有を優先し、臨床研究、電子カルテ間のデータ移行に必要な相互運用性の確保等に必要な各項目の詳細な定義は、そのための拡張性を確保するにとどめ、本規約では定義しない。本規約で定義するものは相互運用性実証事業におけるLEVEL3:電子的に分類可能なデータ(HL7 CDA R2 で定義されている「LEVEL2」相当)であることを想定する。
2.実装の容易性、普及の観点から、医学的な知見をあまり必要としない仕様とする。相互運用性実証事業におけるLEVEL4:電子的に解釈可能なデータ(HL7 CDA R2 で定義されている「LEVEL3」相当)はオプショナルな定義として医学的な知見も踏まえて将来的に追加拡張されることを期待している。
3.各ベンダーにて提供されている電子カルテシステムにおいては、「経過記録」は日々発生する情報を格納する方法として、SOAP 以外の情報も格納されている場合が多いため、これを吸収できる柔軟性を持たせる。
4.シェーマ、Excel やWord、PDF などの外部ファイルを用いた記録に対応できるように考慮する。
5.テンプレートの記載については本規約では、展開された文章を記載するものとし、構造化された記載については将来的に追加拡張するものとする。
6.IHE XCA による地域医療ネットワーク間での連携などを踏まえ、異なるネットワーク間でもやりとりが可能なよう、例えば外部参照を用いないなどの工夫を行う。
7.出力された文書が規約に正しく沿っているか文書構造をバリデーションする仕組みを提供する。
医療機関間で相互運用性を確保するにあたっては、出力された CDA ドキュメントが正しく規約に沿っているか文書構造をバリデーション出来ることが重要である。
C-CDA の実装ガイドでは、CDA のバリデーションツールとしてスキマトロン (Schematron)を利用出来る。
xxxxxxは、XML 文書の構造の、XML 文書木構造におけるパターンの存在・不存在の表明を記述することにより妥当性を検証する言語である。
スキマトロンの実装は、ISO/IEC 19757 - 文書スキーマ定義言語 (DSDL) 第3 部 規則に基づく検証スキマトロン に基づく。
実装ガイドに同梱されたスキマトロンファイルを用いると、CDA のインスタンスが定義された各テンプレートの制約に適合しているかバリデーションすることが出来る。
本経過記録文書は、スキマトロンを用いてバリデーション可能であることを想定している。
C-CDA 同梱のスキマトロンファイルを用いてバリデーションを行う場合、バリデーションそのものは可能だが、制約違反時の報告文は英語である。更に利便性を高めるには、日本語対応が期待される。
規約共通編(「JAHIS 診療文書構造化記述規約 共通編Ver.1.0」)「3.主な用語」を参照のこと。
また、本規約では HL7CDA R2 のデータ型、ボキャブラリ、RIM(Reference Information Model)、 R-MIM(Refined Message Information Models)等の詳細仕様については省略しているため、以下HL7 協会のURL で入手し、参照されたい。スキーマも入手可能となっている。 xxxx://xxx.xx0.xxx/xxxxxxxxx/xxxxxxxxx/xxxxxxx_xxxxx.xxx?xxxxxxx_xxx0
CDA ヘッダ部で記述すべき内容は、規約共通編に記載されている項目を使用する。
経過記録では規約共通編(「JAHIS 診療文書構造化記述規約 共通編 Ver.1.0」)に定義された項目を選択し、場合により制約を加え内容を記述する。
本規約では、CDA ヘッダ部を文書の識別、種類などを特定するCDA ヘッダ属性部と、文書の記入者、受診者などの情報を記載するドキュメントヘッダ部として記載する。
作成される文書の識別、種類などを特定するための情報を記述する。
3.1.1.固有の制約
経過記録におけるCDA ヘッダ属性部を記述する際の固有の制約について記載する。
(1) テンプレートID
経過記録を記述する際のテンプレートID<ClinicalDocument.templateID>を以下に示す。
表3-1 経過記録テンプレートID
項目名 | テンプレートID |
経過記録(地域医療連携) | 1.2.392.200270.3.1 |
(2) ドキュメントコード
経過記録を記述する際のドキュメントコード<ClinicalDocument.code>は、C-CDA のProgressNote テンプレートの制約により、表3-2 の例に示すようなValueSet:ProgressNoteDocumentTypeCode の中から適切なコードを選択する。
適切なコードを選択することにより経過記録の細かい分類を示すことができるが、C-CDA の実装ガイドでは単一のコードの使用が推奨されているため、本規約では11506-3 の使用を推奨する。
表3-2 経過記録ドキュメントコード例
コード | displayName(英表記) | 項目名 |
11506-3 | Progress Note | プログレスノート |
18733-6 | Physician attending Progress note | 主治医のプログレスノート |
28569-2 | Physician consulting Progress note | 顧問医師のプログレスノート |
28617-9 | Dentistry Progress note | 歯科のプログレスノート |
34900-1 | General medicine Progress note | 一般医療のプログレスノート |
34904-3 | Mental health Progress note | メンタルヘルスのプログレスノート |
28623-7 | Nurse Progress note | 看護のプログレスノート |
11507-1 | Occupational therapy Progress note | 作業療法のプログレスノート |
※本例のコード体系には LOINC を使用
文書の記入者、受診者、提供・対象などの情報を記述する。
3.2.1.固有の制約
経過記録におけるドキュメントヘッダ部を記述する際の固有の制約について記載する。
(1) 作成日時
「作成者および作成システム」における「作成日時」については、最終更新日時をセットする。
(2) ドキュメントヘッダ部項目一覧
ドキュメントヘッダ情報については、他の文書類と内容、書式などを共通の定義として記載する。そのため本規約では共通の定義に従い、経過記録の特性にあった制約を行っている。
規約共通編にて記載のある項目について、経過記録での利用定義を示す。
表3-3 ドキュメントヘッダ部項目一覧 利用定義
項目 | Opt.※1 | 説明 | |
患者情報 | R | recordTarget | |
ID | R | patientRole/id | |
住所 | O | patientRole/addr | |
電話番号 | O | patientRole/telecom | |
姓名(英語) | O | patientRole/patient/name @use="ABC" | |
姓名(漢字) | R | patientRole/patient/name @use="IDE" | |
姓名(xx) | R | patientRole/patient/name @use="SYL" | |
性別 | R | patientRole/patient/administrativeGenderCode | |
生年月日 | R | patientRole/patient/birthTime | |
婚姻情報 | N | patientRole/patient/maritalStatus | |
宗教 | N | patientRole/patient/religiousAffiliationCode | |
後見人 | N | patientRole/patient/guardian | |
生誕地 | N | patientRole/patient/birthplace/place | |
対話言語の堪能レベル | N | patientRole/patient/languageCommunication | |
保険機関 | N | patientRole/providerOrganization/name | |
作成者および作成システム | R | author | |
作成日時 | R | time | |
作成者IDもしくはシステムのUID | R | assignedAuthor/id | |
作成者住所 | O | assignedAuthor/addr | |
作成者電話番号 | O | assignedAuthor/telecom | |
作成者名 | R | assignedAuthor/assignedPerson/name | |
作成システム | R | assignedAuthor/assignedAuthoringDevice | |
作成組織 | R | assignedAuthor/representedOrganization | |
転記者 | O | dataEnterer |
ID | R | assignedEntity/id | |
住所 | R | assignedEntity/addr | |
電話番号 | O | assignedEntity/telecom | |
入力者 | O | assignedEntity/assignedPerson | |
情報提供者1 | N | informant | |
ID | N | assignedEntity/id | |
住所 | N | assignedEntity/addr | |
電話番号 | N | assignedEntity/telecom | |
提供者 | N | assignedEntity/assignedPerson | |
情報提供者2 | N | informant | |
コード | N | relatedEntity/code | |
関係者 | N | relatedEntity/relatedPerson | |
保管組織 | R | custodian | |
組織ID | R | assignedCustodian/representedCustodianOrganization/id | |
組織名 | R | assignedCustodian/representedCustodianOrganization/name | |
電話番号 | R | assignedCustodian/representedCustodianOrganization/telecom | |
住所 | R | assignedCustodian/representedCustodianOrganization/addr | |
受取人(依頼科) | O | informationRecipient | |
ID | O | intendedRecipient/id | |
住所 | O | intendedRecipient/addr | |
電話番号 | O | intendedRecipient/telecom | |
受取人 | O | intendedRecipient/informationRecipient | |
受取組織 | O | intendedRecipient/receivedOrganization | |
法的本書承認者 | O | legalAuthenticator | |
日時 | O | time | |
署名コード | O | signatureCode | |
承認者 | O | assignedEntity | |
本書記載内容責任者 | O | authenticator | |
日時 | R | time | |
署名済みコード | R | signatureCode | |
ID | R | assignedEntity/id | |
住所 | O | assignedEntity/addr | |
電話番号 | O | assignedEntity/telecom | |
記載者 | R | assignedEntity/assignedPerson | |
関係者 | N | participant | |
関係者 | N | associatedEntity | |
オーダ情報 | N | inFulfillmentOf | |
オーダ番号 | N | order/id | |
検査・診療等行為 | R | documentationOf | |
サービスイベントコード | O | serviceEvent/code | |
実施日 | R | serviceEvent/effectiveTime | |
行為の補足 | O | serviceEvent/performer/functionCode | |
ID | R | serviceEvent/performer/assignedEntity/id | |
住所 | O | serviceEvent/performer/assignedEntity/addr | |
電話番号 | O | serviceEvent/performer/assignedEntity/telecom |
実施者 | R | serviceEvent/performer/assignedEntity/assignedPerson | |
文書関係 | O | relatedDocument | |
ID | O | parentDocument/id | |
承諾 | N | authorization | |
ID | N | consent/id | |
コード | N | consent/code | |
ステータスコード | N | consent/statusCode | |
受診時情報 | N | componentOf | |
ID | N | encompassingEncounter/id | |
コード | N | encompassingEncounter/code | |
期間。例えば入院期間 | N | encompassingEncounter/effectiveTime | |
退院時の患者の傾向 | N | encompassingEncounter/dischargeDispositionCode | |
診察に対して第一の法的責任を負う者 | N | encompassingEncounter/responsibleParty | |
診察と直接関係のある医師 | N | encompassingEncounter/encounterParticipant | |
診療施設 | N | encompassingEncounter/location/healthCareFacility |
※1 本規約での取り扱いは以下の通りである。
R=必須。 O=任意。N=本規約では使用しない。(合意の下、関係システム内限定で使用可)
CDA ボディ部には経過記録に関する情報が記述される。各情報はセクション単位で構成され、さらに、セクションは任意のエントリから構成される。ボディ部定義については、規約共通編を参照されたい。
ボディ部には、経過記録へ記載する主観的情報、客観的情報、評価、治療計画、評価と計画、自由記載が含まれ、それぞれセクションとして表現される。
本規約で使用する各セクションの情報を以下に示す。各セクションのエントリ記述ブロックで使用するコードは、LOINC にてコードが定義されている項目を使用する事が可能である。
表4-1 セクション一覧表
セクション名 | Opt. | セクションコード | テンプレートID |
主観的情報 | O | LOINC=61150-9 | 2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2 |
客観的情報 | O | LOINC=61149-1 | 2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1 |
評価 | R ※1 | LOINC=51848-0 | 2.16.840.1.113883.10.20.22.2.8 |
治療計画 | R ※1 | LOINC=18776-5 | 2.16.840.1.113883.10.20.22.2.10 |
評価と計画 | R ※1 | LOINC=51847-2 | 2.16.840.1.113883.10.20.22.2.9 |
自由記載 | O | LOINC=77599-9 | 2.16.840.1.113883.10.20.35.2.1 |
※1 上記セクションに関して、必須セクションとしては以下のいずれかとする。
・「評価」と「治療計画」の2セクション
・「評価と計画」1セクション
各セクションは国際整合の点から1 つのみ発生することを推奨するが、複数発生も可とする。
必須セクションについて、記載すべき内容が無い場合は、section に「nullFlavor=”NI”」を付与することで、明示的に記載内容が無いことを提示する必要がある。
以下にXML の記述サンプルを例示する。
1.「主観的情報」「客観的情報」「評価」「治療計画」「自由記載」の記載内容が存在する場合
<structuredBody>
<component>
<!-- 【S】主観的情報 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2"/>
<code code="61150-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Subjective"/>
<title>SUBJECTIVE DATA</title>
<text>
<list>
<item>今朝より、咳とともに血痰が少量出る。回数は1時間に1回くらい。息苦しさはない。</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【O】客観的情報 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1"/>
<code code="61149-1" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Objective"/>
<title>OBJECTIVE DATA</title>
<text>
<list>
<item>血痰は喀痰に一部混入。粘膜性、悪臭なし。安静時、室内気でSaO2は97%。血圧140/85。胸部CTにて気管分岐部~右肺門部に径3cmの腫瘍。</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【A】評価 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.8"/>
<code code="51848-0" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Assessments"/>
<title>ASSESSMENTS</title>
<text>
<list>
<item>肺門部の腫瘍が気管・気管支内に露出している為、そこの部位からの出血。</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【P】治療計画 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.10" extension="2014-06-09"/>
<code code="18776-5" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Plan of
treatment"/>
<title>PLAN OF TREATMENT</title>
<text>
<list>
<item>喀痰細胞診・喀痰培養検査を本日から3日間実施。<br/>気管支鏡検査1月12日<br/>検査後、止血としてアドナ 1日3錠・分3で開始。</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【F】自由記載 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.35.2.1"/>
<code code="77599-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Additional Documentation"/>
<title>ADDITIONAL DOCUMENTATION</title>
<text>自由記載欄のテキスト入力欄</text>
</section>
</component>
</structuredBody>
2.「主観的情報」「客観的情報」のみ内容が存在する場合
<structuredBody>
<component>
<!-- 【S】主観的情報 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2"/>
<code code="61150-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Subjective"/>
<title>SUBJECTIVE DATA</title>
<text>
<list>
<item>今朝より、咳とともに血痰が少量出る。回数は1時間に1回くらい。息苦しさはない。</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【O】客観的情報 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1"/>
<code code="61149-1" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Objective"/>
<title>OBJECTIVE DATA</title>
<text>
<list>
<item>血痰は喀痰に一部混入。粘膜性、悪臭なし。安静時、室内気でSaO2は97%。血圧140/85。胸部CTにて気管分岐部~右肺門部に径3cmの腫瘍。</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【A】評価 -->
<section nullFlavor="NI">
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.8"/>
<code code="51848-0" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Assessments"/>
<title>ASSESSMENTS</title>
<text/>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【P】治療計画 -->
<section nullFlavor="NI">
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.10" extension="2014-06-09"/>
<code code="18776-5" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Plan of
treatment"/>
<title>PLAN OF TREATMENT</title>
<text/>
</section>
</component>
</structuredBody>
本項では、各セクションについての定義を記載する。
4.2.1. 主観的情報(Subjective Section)
(1)概要
主観的情報(Subjective Section)について、記載するものとする。
(2)説明ブロック仕様
表4-2 主観的情報 説明ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section[/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section] | |||
templateId | 1..1 | ||
@root | R | 2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2 | |
code | 1..1 | ||
@code | R | 61150-9 | セクションコード |
@displayName | R | Subjective | セクションコードを示す文字列 |
@codeSystem | R | 2.16.840.1.113883.6.1 | セクション➺ード✰➺ード体系を示すOID |
@codeSystemName | O | LOINC | セクション➺ード✰➺ード体系を示す文字列 |
title | 0..1 | ||
text() | M | SUBJECTIVE DATA | セクション✰タイトル記載文字列 固定値ではないが、記載している文字列 「SUBJECTIVE DATA」を推奨する |
text | 0..1 | ||
text() | M | セクション✰テキスト記載文字列 |
(3)エントリ記述ブロック仕様
各セクション共通になる✰で、別途「4.2.7 エントリ記述ブロック」で定義する。
(4)XML 記述サンプル
XML 記述サンプルを以下に示す。
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2" />
<code code="61150-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Subjective" />
<title>SUBJECTIVE DATA</title>
<text>
今朝より、咳とともに血痰が少量出る。回数は1時間に1回くらい。息苦しさはない。
</text>
</section>
4.2.2. 客観的情報(Objective Section)
(1)概要
客観的情報(Objective Section)について、記載するも✰とする。
(2)説明ブロック仕様
表4-3 客観的情報 説明ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section[/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section] | |||
templateId | 1..1 | ||
@root | R | 2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1 | |
code | 1..1 | ||
@code | R | 61149-1 | セクション➺ード |
@displayName | R | Objective | セクション➺ードを示す文字列 |
@codeSystem | R | 2.16.840.1.113883.6.1 | セクション➺ード✰➺ード体系を示すOID |
@codeSystemName | O | LOINC | セクション➺ード✰➺ード体系を示す文字列 |
title | 0..1 | ||
text() | M | OBJECTIVE DATA | セクション✰タイトル記載文字列 固定値ではないが、記載している文字列 |
「OBJECTIVE DATA」を推奨する | |||
text | 0..1 | ||
text() | M | セクション✰テキスト記載文字列 |
(3)エントリ記述ブロック仕様
各セクション共通になる✰で、別途「4.2.7 エントリ記述ブロック」で定義する。
(4)XML 記述サンプル
XML 記述サンプルを以下に示す。
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1" />
<code code="61149-1" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Objective" />
<title>OBJECTIVE DATA</title>
<text>
血痰は喀痰に一部混入。粘膜性、悪臭なし。安静時、室内気でSaO2は97%。血圧140/85。胸部CTにて気管分岐部~右肺門部に径3cmの腫瘍。
</text>
</section>
4.2.3. 評価(Assessment Section)
(1)概要
評価(Assessment Section)について、記載するも✰とする。必須✰セクションであれるが、記載すべき内容が無いときは、section に「nullFlavor="NI"」を付与することで、明示的に記載内容が無いことを提示する必要がある。
(2) 説明ブロック仕様
表4-4 評価 説明ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section[/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section] | |||
@nullFlavor | O | NI | 明示的に記載内容が無いことを定義する際に利用 する。 |
templateId | 1..1 | ||
@root | R | 2.16.840.1.113883.10.20.22.2.8 | |
code | 1..1 | ||
@code | R | 51848-0 | セクション➺ード |
@displayName | R | Assessments | セクション➺ードを示す文字列 |
@codeSystem | R | 2.16.840.1.113883.6.1 | セクション➺ード✰➺ード体系を示すOID |
@codeSystemName | O | LOINC | セクション➺ード✰➺ード体系を示す文字列 |
title | 0..1 | ||
text() | M | ASSESSMENTS | セクション✰タイトル記載文字列 |
固定値ではないが、記載している文字列 「ASSESSMENTS」を推奨する | |||
text | 0..1 | ||
text() | M | セクション✰テキスト記載文字列 |
(3)XML 記述サンプル
XML 記述サンプルを以下に示す。
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.8" />
<code code="51848-0" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Assessments" />
<title>ASSESSMENTS</title>
<text>肺門部の腫瘍が気管・気管支内に露出している為、そこの部位からの出血。
</text>
</section>
4.2.4. 治療計画(Plan Of Treatment Section)
(1)概要
治療計画(Plan of Treatment Section)について、記載するも✰とする。必須✰セクションであれるが、記載すべき内容が無いときは、section に「nullFlavor="NI"」を付与することで、明示的に記載内容が無いことを提示する必要がある。
(2) 説明ブロック仕様
表4-5 治療計画 説明ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section[/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section] | |||
@nullFlavor | O | NI | 明示的に記載内容が無いことを定義する際に利用 する。 |
templateId | 1..1 | ||
@root | R | 2.16.840.1.113883.10.20.22.2.10 | |
@extension | R | 2014-06-09 | 固定値。templateId ✰ Root ✰ OID に対するバー ジョン識別子として日付が入っている。 |
code | 1..1 | ||
@code | R | 18776-5 | セクション➺ード |
@displayName | R | Plan of treatment | セクション➺ードを示す文字列 |
@codeSystem | R | 2.16.840.1.113883.6.1 | セクション➺ード✰➺ード体系を示すOID |
@codeSystemName | O | LOINC | セクション➺ード✰➺ード体系を示す文字列 |
title | 0..1 | ||
text() | M | PLAN OF TREATMENT | セクション✰タイトル記載文字列 固定値ではないが、記載している文字列 「PLAN OF TREATMENT」を推奨する |
text | 0..1 | ||
text() | M | セクション✰テキスト記載文字列 |
(3)エントリ記述ブロック仕様
各セクション共通になる✰で、別途「4.2.7 エントリ記述ブロック」で定義する。
(4)XML 記述サンプル
XML 記述サンプルを以下に示す。
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.10" extension="2014-06-09" />
<code code="18776-5" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Plan of treatment" />
<title>PLAN OF TREATMENT</title>
<text>喀痰細胞診・喀痰培養検査を本日から3日間実施。気管支鏡検査1月12日検査後、止血としてアドナ 1日3錠・分3で開始。
</text>
</section>
4.2.5. 評価と計画(Assessment and Plan Section)
(1)概要
評価と計画(Assessment and Plan Section)について、記載するも✰とする。
必須✰セクションであれるが、記載すべき内容が無いときは、section に「nullFlavor="NI"」を付与することで、明示的に記載内容が無いことを提示する必要がある。
(2) 説明ブロック仕様
表4-6 評価と計画 説明ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section[/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section] | |||
@nullFlavor | O | NI | 明示的に記載内容が無いことを定義する際に利用 する。 |
templateId | 1..1 | ||
@root | R | 2.16.840.1.113883.10.20.22.2.9 | |
@extension | R | 2014-06-09 | 固定値。templateId ✰ Root ✰ OID に対するバー ジョン識別子として日付が入っている。 |
code | 1..1 | ||
@code | R | 51847-2 | セクション➺ード |
@displayName | R | ASSESSMENT AND PLAN SECTION | セクション➺ードを示す文字列 |
@codeSystem | R | 2.16.840.1.113883.6.1 | セクション➺ード✰➺ード体系を示すOID |
@codeSystemName | O | LOINC | セクション➺ード✰➺ード体系を示す文字列 |
title | 0..1 | ||
text() | M | ASSESSMENT AND PLAN SECTION | セクション✰タイトル記載文字列 固定値ではないが、記載している文字列 「ASSESSMENT AND PLAN SECTION」を推奨 する |
text | 0..1 | ||
text() | M | セクション✰テキスト記載文字列 |
(3)エントリ記述ブロック仕様
各セクション共通になる✰で、別途「4.2.7 エントリ記述ブロック」で定義する。
(4)XML 記述サンプル
XML 記述サンプルを以下に示す。
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.9" extension="2014-06-09" />
<code code="51847-2" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="ASSESSMENT AND PLAN SECTION" />
<title> ASSESSMENT AND PLAN SECTION </title>
<text>A/P)<br />
肺門部の腫瘍が気管・気管支内に露出している為、そこの部位からの出血。<br />
喀痰細胞診・喀痰培養検査を本日から3日間実施。<br />
気管支鏡検査1月12日<br />
検査後、止血としてアドナ 1日3錠・分3で開始。 </text>
</section>
4.2.6. 自由記載(Additional Document)
(1)概要
自由記載(Additional Document)について記載するも✰とする。記事✰内容として、主観的情報、客観的情報、評価、治療計画、評価と計画に含まれないも✰、先✰も✰に識別できないも✰については、当セクションに記載するも✰とする。連絡ノートなどは本セクションにて記載されることを想定している。
(2) 説明ブロック仕様
表4-7 自由記載 説明ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section[/ClinicalDocument/component/structuredBody/component/section] | |||
templateId | 1..1 | ||
@root | R | 2.16.840.1.113883.10.20.35.2.1 | |
code | 1..1 | ||
@code | R | 77599-9 | セクション➺ード |
@displayName | R | ADDITIONAL DOCUMENTATION | セクション➺ードを示す文字列 |
@codeSystem | R | 2.16.840.1.113883.6.1 | セクション➺ード✰➺ード体系を示すOID |
@codeSystemName | O | LOINC | セクション➺ード✰➺ード体系を示す文字列 |
title | 0..1 | ||
text() | M | ADDITIONAL DOCUMENTATION | セクション✰タイトル記載文字列 固定値ではないが、記載している文字列 「ADDITIONAL DOCUMENTATION」を推奨す |
る | |||
text | 0..1 | ||
text() | M | セクション✰テキスト記載文字列 |
(3)エントリ記述ブロック仕様
各セクション共通になる✰で、別途「4.2.7 エントリ記述ブロック」で定義する。
(4)XML 記述サンプル
XML 記述サンプルを以下に示す。
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.35.2.1" />
<code code="77599-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="ADDITIONAL DOCUMENTATION" />
<title>ADDITIONAL DOCUMENT</title>
<text>S)<br />
血痰は喀痰に一部混入。粘膜性、悪臭なし。安静時、室内気でSaO2は97%。血圧140/85。胸部CTにて気管分岐部~右肺門部に径
3cmの腫瘍。<br /> O)<br />
肺門部の腫瘍が気管・気管支内に露出している為、そこの部位からの出血。<br /> A/P)<br />
肺門部の腫瘍が気管・気管支内に露出している為、そこの部位からの出血。<br />
喀痰細胞診・喀痰培養検査を本日から3日間実施。<br />
気管支鏡検査1月12日<br />
検査後、止血としてアドナ 1日3錠・分3で開始。</text>
</section>
(1) 概要
セクション内✰エントリ記述ブロックには外部参照ファイルを記述する。エントリ記述ブロック✰仕様は全セクションにおいて共通となる。
(2) 記述するデータ
各セクション内✰エントリ記述ブロックには、セクションごとに付加される外部参照ファイル(画像、シェーマ、PDF ファイル、リッチテキスト✰データなど)を格納することができる。記述は任意であり、セクション内✰データがテキストだけで構成される場合、エントリ記述ブロックを記述する必要はない。
なお、MPEG 等✰動画ファイル✰添付については、実装例が乏しい事やシステムに対する負荷及びストレージ容量に与える影響を考慮し、本仕様では対象外とした。
(3) 記述方法
外部参照ファイルは、CDA/XDS で✰連携を考慮して Base64 エン➺ードしたデータをドキュメント内に埋め込む方式を推奨する。特段✰事情✰ために CDA ファイルと外部参照ファイルを同時に出力する場合、CDA 内に外部参照ファイルへ✰相対パスを記述することもできる。
(4) 本エントリ使用➺ード
本規約で使用する➺ード✰典型例を以下に示す。
表4-8 メディアタイプ表
ファイル✰種類 | 表記 |
application/pdf | |
Microsoft Word 文書 | application/msword |
Microsoft Excel ファイル | application/vnd.ms-excel |
MFER | application/mwf |
BMP | image/bmp |
JPEG | image/jpeg |
PNG | image/png |
リッチテキスト | text/rtf |
(5) 外部参照ファイル✰ドキュメントへ✰埋め込み
外部参照データをドキュメント内に埋め込む場合、observatioMedia に記述する。表4-9 外部参照(埋め込み型)エントリ記述ブロックXML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section/entry | |||
observationMedia | 1..1 | ||
@ID | M | ||
@classCode | M | OBS | |
@moodCode | M | EVN | |
value | 0..1 | ||
@mediaType | R | “image/jpeg”など | |
@representation | R | B64 |
(6) 外部参照ファイル✰ドキュメントへ✰埋め込み(XML サンプル)
<entry>
<observationMedia ID="MM1" classCode="OBS" moodCode="EVN">
<value mediaType="image/jpeg" representation="B64">
/9j/4AAQSkZJRgABAQEAYABgAAD/2wBDAAgGBgcGBQgHBwcJCQgKDBQNDAsLDBkSEw8UHRofHh0aHBwgJC4nICIsIxwcKD cpLDAxNDQ0Hyc5PTgyPC4zNDL/2wBDAQkJ
</value>
</observationMedia>
</entry>
(7) 外部参照ファイルへ✰相対パス✰記述
外部参照ファイルへ✰相対パスはobservation に記述する。
表4-10 外部参照(相対パス型)エントリ記述ブロック XML 仕様
XPath | Card. | 値 | 説明 |
section/entry | |||
observation | 1..1 | ||
@ID | M | ||
@classCode | M | OBS | |
@moodCode | M | EVN |
code | 1..1 | 添付データ✰カテゴリを表す➺ード。 nullFlavor で省略可能。 | |
@code | R | 添付データカテゴリ➺ードを記述する。 | |
@displayName | R | 上記➺ード✰表示名を記述する。 | |
@codeSystem | R | 上記➺ード✰➺ード表✰ OID を記述する。 | |
@codeSystemName | O | 上記➺ード表✰名称を記述する。 | |
reference | 1..1 | ||
@typeCode | M | REFR | |
externalDocument | 1..* | 添付ファイル✰数分繰り返し可能。 | |
code | 1..1 | 添付ファイル✰形式や詳細種別等に関する➺ード。 nullFlavor で省略可能。 | |
@code | R | 添付ファイル✰形式や詳細種別等に関する➺ードを 記述する。 | |
@displayName | R | 上記➺ード✰表示名を記述する。 | |
@codeSystem | R | 上記➺ード✰➺ード表✰ OID を記述する。 | |
@codeSystemName | O | 上記➺ード表✰名称を記述する。 | |
text | 1..1 | ||
@integrityCheckAlgorith m | R | SHA-1 | 外部参照データ✰真正性検証を目的としたバイナリ 値計算に使用したアルゴリズム。 |
@representation | R | B64 | 真正性検証✰ため✰データが Base64 で符号化され た値であることを示す。 |
@integrityCheck | R | 外部参照データに対して計算したハッシュ値を Base64 で符号化した値を指定。 | |
@mediaType | O | メディアタイプを示す文字列。 メディアタイプ表✰表記列より選択。 | |
reference | 1..1 | ||
@value | R | 本CDA ファイルから✰相対パスなど、URI 値 |
(8) 外部参照ファイルへ✰相対パス✰記述(XML サンプル)
<entry>
<code nullFlavor="NI"/>
<observation ID="MM1" classCode="OBS" moodCode="EVN">
<code nullFlavor="NI"/>
<reference typeCode="REFR">
<externalDocument>
<code nullFlavor="NI"/>
<text integrityCheckAlgorithm="SHA-1" representation="B64" mediaType="image/jpeg" integrityCheck="oaD13OE4O05jeWwlOijtdh0BYU0=">
<reference value="DATA/20160923143653_01.jpeg" />
</text>
</externalDocument>
</reference>
</observation>
</entry>
付録―1.記載例
本規約を用いた経過記録✰記載例を例示する。
文字x飾をはじめとする表現形式については、HL7CDA R2 に従う。詳細については、HL7 協会✰下記 URL にて「CDA® Release 2」等✰ドキュメントを参照されたい。 xxxx://xxx.xx0.xxx/xxxxxxxxx/xxxxxxxxx/xxxxxxx_xxxxx.xxx?xxxxxxx_xxx0
Case1 文字xx✰表現について
テキスト✰文字を装飾する場合は、装飾対象✰文字を content タグで囲み、styleCode 属性を指定することで表現可能である。
標準で利用可能なstyleCode は下記✰表に記す。
表A.1 スタイル➺ード一覧表
styleCode |
Bold |
Underline |
Italics |
Emphasis |
【カルテ内容】
SUBJECTIVE DATA | 表示項目をボールドで表示します 表示項目をアンダーライン付きで表示します表示項目をイタリックで表示します 表示項目を強調表示で表示します |
【XML 記載例】
…(前省略)…
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2"/>
<code
code="61150-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1"
codeSystemName="LOINC" displayName="Subjective"/>
<title>SUBJECTIVE DATA</title>
<text>
<list >
<item >
表示項目を<content styleCode="Bold">ボールド</content>で表示します
</item>
<item >
表示項目を<content styleCode="Underline">アンダーライン付き</content>で表示します
</item>
<item >
表示項目を<content styleCode="Italics">イタリック</content>で表示します
</item>
<item >
表示項目を<content styleCode="Emphasis">強調表示</content>で表示します
</item>
</list>
</text>
</section>
</component>
…(以下省略)…
Case2 テーブル形式✰表現について
経過記録✰中にテーブル形式✰表現が含まれる場合✰記載例を示す。
【カルテ内容】
OBJECTIVE DATA | 2003-03-25 透析前 | 2003-03-26 | 2003-04-05 | 2003-06-14 透析前 | 2004-05-10 | 2004-05-13 透析前 | |
L-G | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
LYMPHO | 1.5 | 4.0 | 17.0 | 16.0 | 16.0 | 17.0 | |
: | : | : | : | : | : | : |
【XML 記載例】
…(前省略)…
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1"/>
<code code="61149-1" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Objective"/>
<title>OBJECTIVE DATA</title>
<text>
<table border="1" width="100%">
<thead>
<tr>
<th></th>
<th>2003-03-25<br />透析前</th>
<th>2003-03-26</th>
<th>2003-04-05</th>
<th>2003-06-14<br />透析前</th>
<th>2004-05-10</th>
<th>2004-05-13<br />透析前</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<th>L-G -</th>
<td>0</td>
<td>0</td>
<td>0</td>
<td>0</td>
<td>0</td>
<td>0</td>
</tr>
<tr>
<th>LYMPHO</th>
<td>1.5</td>
<td>4.0</td>
<td>17.0</td>
<td>16.0</td>
<td>16.0</td>
<td>17.0</td>
</tr>
<tr>
…(中省略)…
</tr>
</tbody>
…(中省略)…
</table>
</text>
</section>
…(以下省略)…
Case3 画像とテキストが混在する場合✰記載について
経過記録✰中に画像とテキスト✰両方が混在する場合✰記載例を示す。
【カルテ記載例】
ADDITIONAL DOCUMENTATION | 画像上✰文章 画像下✰文章 |
【XML 記載例】
…(前省略)…
<component>
<!-- 【F】自由記載 -->
<section>
<code code="77599-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Additional Documentation"/>
<title>ADDITIONAL DOCUMENTATION</title>
<text>
<list>
<item>画像上の文章</item>
<item>
<renderMultiMedia referencedObject="MM1"></renderMultiMedia>
</item>
<item>画像下の文章</item>
</list>
</text>
<entry>
<observationMedia ID="MM1" classCode="OBS" moodCode="EVN">
<value mediaType="image/jpeg" representation="B64">
/9j/4AAQSkZJRgABAQEAYABgAAD/2wBDAAgGBgcG・・(略)・・
</value>
</observationMedia>
</entry>
</section>
</component>
…(以下省略)…
Case4 SOAP ✰タイトル表現について
SOAP ✰タイトル表現が標準✰も✰と異なる場合✰ XML 記載例を示す。
【カルテ内容】
主観的情報 | 起き上がるとめまいがする。 |
身体所見 | 体温36℃、血圧112/85、心拍数57 |
評価 | 眩暈は脱水によるも✰だと考えられる✰で一日水 500ml飲むように指導。 |
予定 | 本日午後採血予定、ご家族に手術✰説明。 |
「主観的情報」をSOAP 内✰「S」、「身体所見」を「O」、「評価」を「A」、「予定」を「P」としてXML を出力するも✰とする。
【XML 記載例】
・・・・以上省略・・・・
<component>
<!-- 【S】主観的情報 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.2"/>
<code code="61150-9" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Subjective"/>
<title>主観的情報</title>
<text>起き上がるとめまいがする。</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【O】客観的情報 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.21.2.1"/>
<code code="61149-1" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1"
codeSystemName="LOINC" displayName="Objective"/>
<title>身体所見</title>
<text>体温36℃、血圧112/85、心拍数57</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【A】評価 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.8"/>
<code code="51848-0" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Assessments"/>
<title>評価</title>
<text>眩暈は脱水によるものだと考えられるので一日水500ml飲むように指導。</text>
</section>
</component>
<component>
<!-- 【P】治療計画 -->
<section>
<templateId root="2.16.840.1.113883.10.20.22.2.10" extension="2014-06-09"/>
<code code="18776-5" codeSystem="2.16.840.1.113883.6.1" codeSystemName="LOINC" displayName="Plan of treatment"/>
<title>予定</title>
<text>本日午後採血予定、ご家族に手術の説明。</text>
</section>
</component>
・・・・以下省略・・・・
付録―2.作成者名簿
作成者(社名xxxx)
xx | xx | ㈱NTTデータ |
xx | xx | NDソフトウェア㈱ |
xx | xx | ㈱カナミックネットワーク |
xx | xx | ㈱xxx情報技研 |
xx | xx | ➺ニカミノルタ㈱ |
x xx ➺ニカミノルタ㈱
xx xx ㈱ソフトウェア・サービス
x x 東芝メディカルシステムズ㈱
xx xx 東芝メディカルシステムズ㈱
xx xx 日本電気㈱
xx x 日本光電工業㈱
xx xx 東日本電信電話㈱
xx xx 東日本電信電話㈱
xxx xx PSP㈱
xx xx ㈱ファインデックス
xx xx 富士通㈱
xx xx 富士通㈱
xx xx 富士フイルムメディカルITソリューションズ㈱
xx xx ㈱ワイズマン
xx xx ㈱ワイズマン
改定履歴
改定履歴 | ||
日付 | バージョン | 内容 |
2017/8/8 | Ver. 1.0 | 初版 |
(JAHIS標準 17-007)
2017年8月発行
JAHIS地域医療連携における経過記録構造化記述規約Ver.1.0発行元 一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
x000-0000 xxxxxxx0xx0x0x
(xx0xxXXxx0x)電話 00-0000-0000 FAX 00-0000-0000
(無断複写・転載を禁ず)