Contract
三重県土砂災害情報提供システム運用保守
業務委託仕様書( 案)
三重県県土整備部防災砂防課
平成29年1月
目 次
第 1. 発注案件名 1
第 2. 作業の概要 1
1. 背景と目的 1
2. 対象業務・システムの概要 1
3. 契約期間 3
4. 履行場所 3
5. 納入成果物 3
第 3. 作業の内容 4
1. 運用保守業務管理 4
2. 稼働監視 4
3. バックアップ 5
4. データ保守 5
5. 障害対応 6
6. 問合せ対応(Q&A 対応) 7
7. ソフトウェア更新 7
8. 構成管理 7
9. ハードウェア保守 8
10. システム改修における工数見積 8
11. セキュリティ監査対応支援 8
12. 業務報告 8
13. 報告書作成 8
第 4. SLA 9
1. SLA(サービスレベル)要件 9
2. 免責条件 10
3. 成功報酬 10
3. 契約期間
(1) 本業務の対象となる運用保守業務の対象期間は、運用開始から 5 年間とする。
(2) 運用保守契約にあたっては、別途契約する「三重県土砂災害情報提供システム再構築業務」の受託者以外との保守契約締結は認めない。
(3) 運用保守業務委託契約の業務責任者は、「三重県土砂災害情報提供システム再構築業務」を受託した企業に所属するものとする。
(4) 県の都合またはサービスレベル内容によって、県の判断で運用保守業務の契約を打ち切りする場合もある。
4. 履行場所
本業務の履行場所は次のとおりである。詳細については「第4 運用保守体制と環境条件」を参照すること。
(1) 三重県庁本庁舎(xxxxxxxx 00 xx)
(2) データセンター(三重県津市内)
(3) 受託事業者内
対象システムのサーバは、上記「(1) 三重県庁本庁舎(xxxxxxxx 00 xx)、および(2)データセンター(三重県津市内)」に設置している。データセンターの詳細な住所等については、契約後に開示する。
5. 納入成果物
(1) 納入成果物
ア 運用保守計画書
イ 四半期報告及び最終報告ウ SLA 履行状況報告
エ 議事録
オ その他必要な資料
(2) 納入場所
成果物の納入場所は三重県県土整備部防災砂防課とする。
(3) 成果物の検収
受託事業者が(1)~(3)に定める条件に従って納入したものを、三重県の担当職員が確認の上、受領したことをもって検収とする。
第3. 作業の内容
1. 運用保守業務管理
対象システムの運用保守に関する計画、手続、評価における以下の作業を実施する。
(1) 運用保守計画の作成
運用保守業務に対する全体目標、体制、役割分担を設定し、運用保守計画書の作成及び見直しを行って三重県の承認を得ること。
(2) 運用保守業務の実施
運用保守計画書に従い、定常業務(稼働・性能監視、問合せ対応、構成管理、ログ管理、セキュリティ管理、バックアップ管理等)や障害時業務(障害対応、障害後是正措置・予防措置等)について、実施すること。
(3) 運用保守評価・改善
運用保守計画に基づき、定期的に運用保守結果を評価する。また、運用保守改善案(システム環境のチューニング、システム改修に係る生産性に関する定数の見直しを含む。)を行い、三重県の承認の上、運用保守改善を実施すること。
(4) システム保守
システム構築担当が作成したシステム構成資料、設計書及びプログラムを確認し、次のシステム保守を行うこと。
ア プログラムやシステムの障害(バグやトラブル)の原因究明
イ プログラムやシステムの障害に伴うプログラムの改修及びデータの修正ウ システムの性能改善
2. 稼働監視
本システムのハードウェア、ソフトウェア(、ネットワーク)等に対して、以下の稼働状況を監視し、監視実績を記録・管理し、運用保守業務報告書(四半期)に記載・報告すること。障害を検知した場合には、検知情報を受託者へ電子メールにより送信する設定を行うこと。
エ 警戒区域等電子データの提供がない場合は、発注者との合意の上、警戒区域等電子データ更新を延期できるものとする。
オ 警戒区域データ更新実施時には、チェックリストによるチェックを実施し、データ更新に瑕疵がないことを確認すること。
(2) 背景地形図データ保守
ア 本システムに、背景地形図データを保持している場合は当該地図を最新の地図へ更新すること。
イ 採用している地図に更新がない場合は、発注者の承認のもと地図データ更新を延期できる。
ウ 背景地形図データ更新実施時には、チェックリストによるチェックを実施し、データ更新に瑕疵がないことを確認すること。
5. 障害対応
対象システムの障害発生時において、以下の作業を実施すること。
(1) 障害情報の管理
障害発生を受け付けた際は、障害事象、原因、対処内容、状況を管理し、随時、担当職員へ状況を報告すること。
(2) 障害情報の取得
本システムに表示された障害情報、各種ログなど、障害情報に必要な情報を取得すること。
(3) 障害内容の一次切分けの実施
障害対策要員の常駐は要しないが、障害発生時の連絡受付窓口は、平日 8 時 00 分から 18 時
00 分まで、常時受付可能とする。
障害として受け付けた内容を確認し、原因の一次切分けを行う。なお、一次切分けにより関連業者による責が認められた場合には、それぞれの業者に通知し、障害回復に向けた対処を依頼すること。
(4) 障害の対応・復旧
障害発生時には障害発生後 4 時間以内に障害対応に着手するものとし、目標復旧時間はおお
むね 12 時間以内とする。ただし、これは努力目標としサービスレベルで定めるサービス水準とはしない。
(5) 障害の管理・分析
障害内容を資料として残し、定期的に障害の統計を取り、発生の傾向等を分析すること。
6. 問合せ対応(Q&A 対応)
(1) 本システムの問合せ対応を実施すること。
(2) 問合せは、三重県県土整備砂防課より行うもので、県民・市町からの問合せについては、三重県県土整備砂防課が一次対応する。
(3) 問合せを受け付けた際は、問合せ内容、回答内容、状況を管理し、報告書へ添付すること。
7. ソフトウェア更新
三重県電子情報安全対策基準に従い、運用対象システムのソフトウェア資源について、以下の作業を実施すること。なお、(1)に係る、公表されている脆弱性情報を漏れなく把握すること。なお、三重県電子情報安全対策基準については、契約後、受託者のみに提示する。
(1) OS・ミドルウェア・セキュリティパッチなどの適用
ア 特定ミドル保守業者又はその他の機器保守業者から提供される修正版の OS・ミドルウェアの不具合修正、セキュリティパッチを、システムに適用する計画を作成し、担当職員の承認の上で適用を実施すること。
イ OS・ミドルウェア・セキュリティパッチなどの適用は、年 2 回定期的に適用する。また、緊急性が高いものは、発注者と協議の上速やかに適用すること。
(2) ウィルスパターンファイルの適用
ア その他機器保守業者から提供されるウィルスパターンファイル資源を、システムに適用する計画を作成し、担当職員の承認の上で適用を実施すること。
イ パターンファイル更新は原則して新しいパターンファイルの更新の都度とし、毎日自動で更新する設定とすること。
8. 構成管理
システムの構成変更に伴う、以下の作業を行うこと。
(1) 構成管理
各種イベント等に応じて構成管理資料を更新する。
(2) 各種ドキュメント管理
設計書やシステム構成に係るドキュメントについて最新の状態になるように更新する。
9. ハードウェア保守
(1) 年 2 回データセンターに設置した機器について、保守点検を実施し、正常に稼動していることを確認すること。
(2) 保守点検時期は、年 2 回とし、5 月(xx期前)、11 月以降(xx期後)の 2 回を予定する。
(3) ハードウェアに故障が発生した時は、5 年間の機器保証契約に従い、機器発売メーカと連絡をとり、機器交換を実施すること。機器交換等の連絡、機器交換等への立会い、機器交換後の機器設定作業、動作確認は本業務の範囲とする。
10. システム改修における工数見積
(1) 本システムにおいて、法改正・制度改正に伴うシステム改修や機能改善により、大幅なシステム改修が必要になった場合は、システム構築担当と協力し、システム改修範囲と規模をとりまとめ、三重県に報告を行うこと。
(2) また、システム改修範囲が明確になった後、あらかじめ三重県と合意した工数積算方法・手順に基づき、当該システム改修の工数見積を行うこと。
(3) なお、本業務の範囲は、システム改修における工数見積までとし、システム改修自体の業務は別途契約を行うものとする。
11. セキュリティ監査対応支援
セキュリティ監査の際には、立会い等の対応を行うこと。
12. 業務報告
対象システムの運用保守業務報告を以下のとおり実施すること。なお、報告内容の詳細については、三重県と協議の上決定すること。
(1) 四半期の報告
システム監視において運転実績を記録し、四半期に一度定例的に各システムの稼働実績等、運用保守上の問題点、サービスレベル遵守状況を報告すること。
緊急報告等がない場合、第一四半期報告(7 月)、及び第三四半期報告(1 月)は、郵送あるいは電送も可能とする。
(2) 重要障害報告
重要障害が発生した場合は、調査報告書を作成し、職員へ報告すること。なお、重要障害の定義は別途定め、三重県と合意すること。
13. 報告書作成
納入成果物に示す報告書を作成する。