令和元年度 No.1(通巻第 138 号)
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衛生環境研究所にゅーす
令和元年度 No.1(通巻第 138 号)
両研究所の連携に関する協定書を締結する市長と知事
全国初めての合築施設で,府市協調のスクラムを
京都市衛生環境研究所(京都市域を担当)と京都府保健環境研究所(京都市域を除く府下を担当)は,ともに地域保健の科学的・技術的中核である地方衛生研究所として,皆様の健康を守るため,日々,感染症,食品,環境等に関する試験検査や調査研究,公衆衛生情報の分析調査等を行っています。
両研究所とも建築から長期間(京都市衛生環境研究所は昭和45年,京都府保健環境研究所は昭和54年に建築)を経過して,老朽化が進行しているとともに,平成21年に発生した新型インフルエンザ感染症にみられるような広域的な健康危機事案に,迅速かつ的確に対応できる体制の整備が課題となっていました。
このため,平成23年9月に,市長と府知事の間で,府市協調事業として両研究所の共同整備が合意されました。この合意に基づき,8年以上に及ぶ具体化に向けての関係者による協議及び施設整備を進める中で,昨年12月に両研究所の移転を終えて,新施設で業務を開始しています。
地方衛生研究所の共同整備は全国初めての取組であり,同じ建物で業務を行うことによるメリットとして,以下の四点が挙げられます。
1 感染症や大規模食中毒などの健康危機管理事案に対し,府市が一体となり迅速かつ的確に対応
2 施設・設備の共用により,建設コストなどを削減
3 機器の共同利用により,将来的な更新費用などを削減
4 共同整備を機に,「地域に開かれた研究所」を目指す
この1月以降,市内においても新型コロナウイルスの感染者が発生しておりますが,合築によるメリットを活用し,両研究所による共同体制を整備のうえ,連日検査を実施しております。引き続き,京都府保健環境研究所としっかりスクラムを組みながら,感染症をはじめ,食品や環境等に関する各試験検査を迅速かつ的確に実施するとともに,地域に開かれた研究所を目指し,従来から実施してきた夏休み体験教室を拡充した普及啓発等,新しい設備の活用を図りながら,市民の皆様に,一層安心・安全をお届けする施設となるよう努めてまいります。
京都市衛生環境研究所長 xx xx
開設記念式典を盛大に開催!
昨年12月21日に,当研究所と京都府保健環境研究所のxxx施設において,開設記念式典を開催しました。式典には,門川市長及びxx知事の列席のもと,多くの御来賓に御参加いただきました。はじめに市長及び知事から挨拶を,続いてxx市会議長やxx府議会議長をはじめ,多くの方々から御祝辞をいただいた後,市長と知事により両研究所の連携に関する協定書を締結しました。式典終了後は,両研究所の職員が業務の説明と併せて,御来賓の方々に施設を案内しました。
全国初の両研究所合築施設の全景
新施設への期待を語る市長
登壇者からの激励の拍手
両研究所の連携強化に関する協定書への署名
市長も全館を見学
共同整備合意から8年余り
80名を超える多くの御来賓が御臨席
説明を熱心に聞き入る御来賓の方々
実験セミナー等の可能な研修・実習室を新設
平成23年9月 京都府知事と京都市長の懇談会を契機として共同整備を検討平成26年度 整備基本計画を策定 平成27年度~28年度 基本設計及び実施設計平成29年10月 工事着工(工期:26箇月) 令和元年8月30日 竣工(地下1階地上3階,鉄骨造 延床面積 9,775m2)令和元年9月~11月 府市両研究所が新施設へ移転 令和元年12月21日 開設記念式典 | ||
京都市衛生環境研究所 交通等の御案内 【所 在 地】京都市xx区xx町395 【電話番号】075-606-2676 【F A X】075-606-2671 【アクセス】バス「xx手筋」下車 徒歩約1分 近鉄京都線「桃山御陵駅前」下車 徒歩約15分京阪本線「xx桃山駅」下車 徒歩約13分 |
編集発行
京都市衛生環境研究所令和2年3月 発行京都市印刷物
第315043号
京都市は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。