Contract
電子契約システム(工事・業務)操作マニュアル
1 利用者環境準備編
第 7.3 版 2022 年 10 月
⚫ 目次
⚫ 本書の目的
本マニュアルは、電子契約システム(工事・業務)の民側利用者向けの操作方法を説明したものです。以下、電子契約システム(工事・業務)は電子契約システムとします。
⚫ 電子契約システムについて
電子契約システムは、公共事業調達(公共工事、建設コンサルタント業務等)の共通的な事務手続きである契約手続業務について、契約や納入検査、請求の手続きを電子化することにより業務の効率化を図ることを目的としています。
電子契約システムは府省共通(国土交通省、農林水産省、防衛省、内閣府、文部科学省)のシステムとして運用されるものであり、利用機関の調達案件を、本システムを窓口として統一化された手続で処理することができます。
本システム利用にあたっては、本書(操作マニュアル(1 利用者環境準備編))を参考に端末準備等を行ってください。
民間
利用者
官側
担当者
電子署名付与
請求書登録
電子署名付与
検査・認定請求書登録
契約締結
電子署名付与
契約図書登録
調達案件登録
検査・請求業務
請求書確認・受領
請求書提出
検査・認定 結果通知書受領
検査・認定 結果通知書交付
電子署名付与
検査・認定 結果通知書登録
検査・認定請求書確認・受領
検査・認定請求書提出
契約業務
契約図書提出
電子署名付与
契約図書内容確認
電子契約システム
電子契約システムの業務範囲を下図に示します。
⚫ 本書の用語集
本マニュアルにおいて、以下の名称を用いて説明します。
名称 | 説明 |
本システム | 電子契約システム |
民間認証x | x側利用者が利用する電子証明書の発行と発行した電子 証明書の認証業務を実施 |
契約担当者 | 契約業務全般の官側担当者 |
受注者 | 契約の相手方となる民側利用者 |
代表者 | 受注者の代表権を持つ者 |
代理人 | 代表者から業務を委任された者 |
復代理人 | 代理人から業務を委任された者 |
⚫ 本書の利用対象者
電子契約システムを利用する民側利用者を対象とします。
1.1 はじめに
ここでは、電子契約システムを利用するために実施していただく必要のある環境準備作業について説明します。
本システムは電子証明書(IC カード)を利用します。
電子証明書(IC カード)を利用するため、ご利用の民間認証局が提供するマニュアル等も合わせて参照し、「利用者環境準備」を行ってください。
ポイント | :電子証明書(IC カード)の取得にかかる時間について | ||
電子証明書の取得までにかかる時間については、カード発行元の各民間認証局に確認してください。 |
1.2 推奨環境
電子契約システムの利用を始める前に、以下の推奨環境を確認してください。
1.2.1 ソフトウェア環境
No | 項目 | 要件 |
1 | OS | Microsoft Windows 10 (64bit 版) |
2 | ブラウザ | Microsoft Edge(最新の Stable 版) |
Google Chrome(最新の Stable 版) | ||
3 | 電子契約システム用プログラム | 電子契約システムプラグイン(最新バージョン 2.0.0.0)参照:1.4.1 電子契約システムプラグインのインストール参照:2.1 電子契約システムプラグインの入替 |
電子契約システム(工事・業務) AP(最新バージョン 1.0.0.0) |
1.2.2 ハードウェア環境
No | 項目 | 要件 |
1 | CPU | Core 2 Duo 3GHz 同等以上推奨 |
2 | メモリ | 2GB 以上推奨 |
3 | ハードディスクドライブ(HDD) | IC カードを利用する場合、ドライバ類のインストールのため 1GB 以上の空きエリアを推奨 |
4 | USB ポート(1.1 以上) | IC カードを利用する場合は必須 |
5 | 画面解像度 | 1280 × 720 以上 |
1.2.3 ネットワーク環境
No | 項目 | 要件 |
1 | 接続 | Internet環境に接続していること【必須】 |
2 | 電子メール | 電子メールが送受信できる環境であること【必須】 |
3 | プロトコル | 下記のプロトコルによる通信が可能なこと【必須】 ⬝ HTTP:Hyper Text Transfer Protocol ⬝ HTTPS:Hyper Text Transfer Protocol Security |
1.3 IC カードの扱い方について
民側利用者が使用する IC カードの扱いは、以下の通りとします。
電子署名を付与するには事前に本システムに IC カードの電子証明書の内容を登録する必要があります。
参照:「3.利用者登録と委任編」-「1.2 利用者登録」
IC カードの名義管理は、各民側利用者の運用手順に一任します。
1.4 利用者環境準備手順
1.4.1 電子契約システムプラグインのインストール
電子契約システムプラグインをインストールします。
(1)電子契約システムプラグインのダウンロード (2)インストール
電子契約システムプラグインのダウンロード
電子契約システムプラグインをダウンロードします。
電子契約ポータルサイト(xxxxx://xxx.xxxx.xxxx.xx.xx/)を表示し、【利用者環境準備】をクリックします。
<STEP04.電子契約システムプラグインのインストール>の【電子契約システムプラグイン】をクリックします。
インストール
電子契約システムプラグインをインストールします。
zip ファイルを任意のフォルダに展開します。
ファイルを右クリックし、[すべて展開]をクリックします。任意の展開先を入力し、展開(E)ボタンをクリックします。
展開したファイル内の「 電子契約システム( 工事・ 業務) プラグイン (EcsGetCertBHOSetup.msi)」をダブルクリックし、「電子契約システム(工事・業務)プラグイン セットアップ」を起動します。
「電子契約システム(工事・業務)プラグイン セットアップ」で次へ(N)ボタンをクリックします。
利用許諾契約書の内容を確認します。同意する場合は「利用許諾契約書に同意します
(A)」のチェックボックスを ON にして、次へ(N)ボタンをクリックします。
インストール(I)ボタンをクリックします。
「電子契約システム(工事・業務)プラグイン セットアップウィザードが完了しました」が表示されたら完了(F)ボタンをクリックします。
1.4.2 Microsoft Edge の設定
Microsoft Edge をご利用いただくためには、以下の設定を行います。
拡張機能の許可
ポイント:拡張機能の許可について
当作業は組織内で制限されている等により実施できない場合があります。
(例:ボタンがグレーアウトされていてクリックできない等)
その場合、ネットワーク管理者または端末管理者にご相談ください。
Microsoft Edge を開き、右上の[…](Microsoft Edge の設定)→[拡張機能]を選択します。
拡張機能のポップアップから[拡張機能の管理]を選択します。
[他のストアからの拡張機能を許可します。]を有効にします。
拡張機能のインストール
1.4.3Google Chrome の設定の(1)拡張機能のインストールを参照し、拡張機能をインストールします。
Microsoft Edge を開き、拡張機能画面の「インストール済の拡張機能」の「他ソースから」に「電子契約システム(工事・業務)AP」が表示されていること、有効になっていることを確認します。
ポップアップブロックの許可
ポイント:ポップアップブロックの許可について
当作業は組織内で制限されている等により実施できない場合があります。
(例:ボタンがグレーアウトされていてクリックできない等)
その場合、ネットワーク管理者または端末管理者にご相談ください。
右上の[…](Microsoft Edge の設定)→[設定]を選択します。
[Cookie とサイトのアクセス許可]→[ポップアップとリダイレクト]を選択します。
「許可」の追加をクリックします。
「サイト」に以下の URL を入力し、追加をクリックします。
No | URL |
1 |
許可されたサイトに「xxxxx://xxx.xxxx.xxxx.xx.xx」が追加されたことを確認します。
1.4.3 Google Chrome の設定
Google Chrome をご利用いただくためには、以下の設定を行います。
拡張機能のインストール
ポイント:拡張機能のインストールについて
当作業は組織内で制限されている等により実施できない場合があります。
(例:ボタンがグレーアウトされていてクリックできない等)
その場合、ネットワーク管理者または端末管理者にご相談ください。
電子契約ポータルサイト(xxxxx://xxx.xxxx.xxxx.xx.xx/)を表示し、【利用者環境準備】をクリックします。
<STEP05.ブラウザの設定>の【ウェブストアへのリンクはこちら】をクリックします。
「電子契約システム(工事・業務)AP」の Chrome に追加をクリックします。
確認ダイアログで拡張機能を追加をクリックします。
拡張機能の確認
…
右上の[ ](Google Chrome の設定)→[その他のツール]→[拡張機能]を選択
し、拡張機能画面を開きます。
拡張機能画面に「電子契約システム(工事・業務)AP」が表示されていること、有効になっていることを確認します。
ポップアップブロックの許可
ポイント:ポップアップブロックの許可について
当作業は組織内で制限されている等により実施できない場合があります。
(例:ボタンがグレーアウトされていてクリックできない等)
その場合、ネットワーク管理者または端末管理者にご相談ください。
…
右上の[ ](Google Chrome の設定)→[設定]を選択し、設定画面を開きます。
[セキュリティとプライバシー]→[サイトの設定]を選択します。
「コンテンツ」の[ポップアップとリダイレクト]を選択します。
「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可するサイト」の追加をクリックします。
「サイト」に以下の URL を入力し、追加をクリックします。
No | URL |
1 |
「ポップ アップの送信やリダ イレクトの使用を許 可するサイト」 に
「xxxxx://xxx.xxxx.xxxx.xx.xx」が追加されたことを確認します。
1.5 システム接続確認
ここでは、「システム接続確認」に係る以下の操作について説明します。
1.5.1 システム接続確認を行う
利用するパソコンで本システムを利用できるかどうかの確認を行います。
ポイント | :「システム接続確認」について | ||
システム接続確認では、電子契約システムとの接続確認及びクライアント環境の確認が行えます。電子契約システムの推奨環境と比較の上、必要に応じてアップデートしてください。 |
以下の操作を行います。
↓
↓
システム接続確認画面の表示
電子契約ポータルサイト(xxxxx://xxx.xxxx.xxxx.xx.xx/)を表示し、【利用者環境準備】をクリックします。
【システム接続確認】をクリックして『システム接続確認』画面を表示します。
『システム接続確認』画面のシステム接続確認ボタンをクリックします。
『クライアント環境確認結果』画面が表示されます。
IC カードの電子証明書の確認
カードリーダに IC カードを差込み、『システム接続確認』画面の電子証明書確認ボタンをクリックして『PIN 番号入力ダイアログ』表示します。
『PIN 番号入力ダイアログ』に PIN 番号を入力し、OK ボタンをクリックします。
認証に成功すると、『証明書有効期間確認結果』画面が表示されます。
注意:PIN 番号の入力について
PIN 番号を複数回連続で間違えると IC カードがロックされ、利用できなくなりますのでご注意ください。
確認結果は、以下の表のとおりです。
確認結果 | 状態 | IC カード更新の要否 |
有効 | IC カード情報に問題はありません。 | 不要 |
無効 | 以下のいずれかとなります。 ・IC カードが失効しています。 ・IC カードの有効期限が切れています。 | 必要 |
証明書有効期間確認結果画面 【有効な電子証明書の場合】
証明書有効期間確認結果画面 【無効な電子証明書】
2.1 電子契約システムプラグインの入替
電子契約システムプラグインの入替を行う場合(1.5 システム接続確認を実施し、バージョンが 1.2.1 ソフトウェア環境と異なる場合)は以下の操作を行います。
(1)電子契約システムプラグインのアンインストール (2)電子契約システムプラグインのインストール
電子契約システムプラグインのアンインストール
アンインストールは必ず Administrators(システム管理者権限)グループのユーザで行ってください。
Windows 上で起動しているすべてのソフトウェアを終了し、<コントロール パネル
>の【プログラムのアンインストール】をクリックします。
「電子契約システム(工事・業務)プラグイン」を選択し、アンインストールをクリックします。
電子契約システムプラグインのインストール
1.4.1 電子契約システムプラグインのインストールを参照し、電子契約システムプラグインをインストールします。
2.2 電子契約システムプラグインのアンインストール
今後電子契約システムを利用しない場合は電子契約システムプラグインをアンインストールします。
アンインストールには以下の操作を行います。
(1)電子契約システムプラグインのアンインストール (2)拡張機能のアンインストール
電子契約システムプラグインのアンインストール
2.1(1)電子契約システムプラグインのアンインストールを参照し、電子契約システムプラグインをアンインストールします。
拡張機能のアンインストール
A) 拡張機能のアンインストール(Microsoft Edge)
Microsoft Edge をご利用されていた場合は拡張機能を削除します。
Microsoft Edge を開き、右上の[…](Microsoft Edge の設定)→[拡張機能]を選択します。
拡張機能のポップアップから[拡張機能の管理]を選択します。
拡張機能画面の「電子契約システム(工事・業務)AP」の[削除]を選択します。
確認ダイアログで削除をクリックします。
B) 拡張機能のアンインストール(Google Chrome)
Google Chrome をご利用されていた場合は拡張機能を削除します。
…
Google Chrome を開き、画面右上の[ ](Google Chrome の設定)→[その他のツー
ル]→[拡張機能]を選択し、拡張機能画面を開きます。
拡張機能画面の「電子契約システム(工事・業務)AP」の削除をクリックします。
確認ダイアログで削除をクリックします。
版数 | 改訂日 | 内容 | 備考 |
1.0 | 2018 年 3 月 26 日 | (初版) | |
2.0 | 2018 年 8 月 1 日 | 運用開始にあたり操作マニュアルを改訂 | |
2.1 | 2019 年 2 月 4 日 | 四半期における軽微な記載改善 | |
2.2 | 2019 年 3 月 15 日 | JRE の動作確認が完了したため、下記の項目を修正 1.2 推奨環境 Java 実行環境 | |
2.3 | 2019 年 4 月 25 日 | 四半期における軽微な記載改善 | |
3.0 | 2019 年 7 月 19 日 | 本番運用開始にあたり操作マニュアルを改訂 | |
3.1 | 2019 年 9 月 20 日 | 記載改善のため、下記の項目を修正 1.4.2 Internet Explorer の設定 | |
3.2 | 2020 年 1 月 29 日 | 四半期における軽微な記載改善及びサポート終了に伴い、以下の項目から Windows 7 の記述を削除 1.2 推奨環境 ソフトウェア環境(OS) | |
4.0 | 2020 年 3 月 19 日 | 機能追加リリースにあたり版数を改訂 動作確認が完了したため、下記の項目を削除 1.4.2 Internet Explorer の設定 (5)互換表示設定の変更 | |
4.1 | 2020 年 4 月 28 日 | 四半期における軽微な記載改善 | |
5.0 | 2020 年 8 月 26 日 | 電子契約ポータルサイト改善にあたり操作マニュアルを改訂 1.4.1 電子契約システムプラグインのインストール 1.5.1 システム接続確認を行う | |
5.1 | 2020 年 11 月 17 日 | 記載改善のため、下記の項目を追加 1.6 電子契約システムプラグインのアンインストール手順 | |
5.2 | 2021 年 1 月 27 日 | 記載改善のため、下記の項目を削除 1.6 電子契約システムプラグインのアンインストール手順 記載改善のため、下記の項目を修正及び追加 1.2 推奨環境 1.5 システム接続確認 2. その他手順 2.1 電子契約システムプラグインの入替及びアンインストール |
版数 | 改訂日 | 内容 | 備考 |
6.0 | 2021 年 3 月 22 日 | 機能追加リリースにあたり版数を改訂 | |
7.0 | 2022 年 3 月 22 日 | 機能追加リリースにあたり版数を改訂 1.2.1 ソフトウェア環境 1.4.1 電子契約システムプラグインのインストール 1.4.2 Internet Explorer の設定 2.1 電子契約システムプラグインの入替及びアンインストール 機能追加リリースにあたり操作マニュアルを追加 1.4.3 Google Chrome の設定 1.4.4 Microsoft Edge の設定 | |
7.1 | 2022 年 6 月 23 日 | 推奨環境の変更に伴い下記項目を修正 1.2.1 ソフトウェア環境 Windows Internet Explorer のサポート終了に伴い下記項目を修正及び削除 1.2.1 ソフトウェア環境 1.4.2 Internet Explorer の設定記載改善のため下記項目を修正 1.4.3 Google Chrome の設定 1.4.4 Microsoft Edge の設定 2.2 電子契約システムプラグインのアンインストール (2) 拡張機能のアンインストール A) Google Chrome B) Microsoft Edge | |
7.2 | 2022 年 9 月 28 日 | 記載改善のため下記項目を修正表紙 ヘッダー 本書の目的 ポータルサイト改善に伴い下記項目の画像差し替えと文言を修正 1.4.1 電子契約システムプラグインのインストール 1.4.3 Google Chrome の設定 1.5.1 システム接続確認を行う | |
7.3 | 2022 年 10 月 27 日 | 四半期における軽微な記載改善 1.4.2 Microsoft Edge の設定 1.4.3 Google Chrome の設定 2.1 電子契約システムプラグインの入替 |