SLA違約金金額=当該年度における契約上の支払金額×(100-年間 SLA 達成度)÷100
【別紙 7】サービス基準書(案)
委託者:株式会社カシックス受託者:提案事業者
(1)SLAの基本的な考え方
受託者は、本契約におけるサービスレベルが別紙 6「柏崎市共通SLA(柏崎市共通SLAを基に締結するSLA)」の協定値を達成するよう本サービスを提供しなければならない。また、サービスレベルの測定値を委託者に報告する。
第1四半期 | 4月~6月 |
第2四半期 | 7月~9月 |
第3四半期 | 10月~12月 |
第4四半期 | 1月~3月 |
委託者は、サービスレベルの測定結果を検査し、システム機能の状況やサービス品質を確認する。四半期の期間における定義は以下表のとおりとする。
表1-1 四半期の定義
(2)サービスレベルの管理の手順および役割
SLA締結から初年度分の違約金支払に至るまでの、SLA管理の手順について示す。
(2)-1.保守・運用期間
各四半期の開始から終了までの期間に、受託者、委託者および柏崎市が行うべき作業等は以下のとおりである。
(ア)受託者
・ 別紙 6「柏崎市共通SLA」にしたがって、測定および報告等を実施すること。測定および報告等の実施頻度は、評価項目により四半期、月次、随時等異なるので注意すること。
・ 測定する項目以外についても、評価で使用する証跡を適宜取得し、管理すること。
(イ)委託者
・ 受託者から提出される作業報告書や、障害報告書等について随時点検を実施する。
・ サービス評価に反映されるべき事象が発生していれば、四半期末の検証作業で参照できるよう記録する。
・ 過去に未達成項目があり、対応策等実施することが合意されている場合は、その実施状況について監視する。
・ 委託者が測定すべき項目については、評価で使用する証跡を適宜取得し、管理すること。
・
(ウ)柏崎市
・ 委託者又は受託者から提出される作業報告書や、障害報告書等について随時点検を実施する。
・ サービス評価に反映されるべき事象が発生していれば、四半期末の検証作業で参照できるよう記録する。
・ 過去に未達成項目があり、対応策等実施することが合意されている場合は、その実施状況について監視する。
(2)-2.四半期末
各四半期末に、受託者、委託者および柏崎市が行うべき作業等は以下のとおりである。
(ア)受託者
・ それぞれの項目の達成状況について自己評価を行い、判断根拠とした資料と共に第5営業日までに委託者に提出する。
・ サービス基準が達成されていない場合は、報告に加え、対応策、改善提案、再発防止策等をあわせて提出する。
・ 委託者が開催する評価会議に出席し、自己評価に対する意見を述べる。
(イ)委託者
・ 受託者から、当該期間の自己評価を受け取り、同時に提出された判断根拠資料により、自己評価結果の妥当性について検証を行う。
・ 検証は、特に以下の観点から実施する。
⮚ 必要な証跡は全て提出されているか
⮚ 自己評価結果は、証跡の内容と一致するか
⮚ 当該期間に発生した障害、不具合等は、相当する項目においてマイナス評価の対象とされて
いるか。されていない場合、適切な理由が示されているか。
・ 受託者から提出された自己評価結果の検証については、柏崎市の意見を取り入れて行うことを原則とする。
・ 評価会議を開催し、受託者の自己評価に対する意見を述べ、システム機能の状況やサービスの品質を確認し評価する。
・ 評価会議において、委託者は受託者から意見等聴取するなど十分な検討を行ったうえで、四半期ごとのSLA得点を決定する。
(ウ)柏崎市
・ 委託者および受託者の行った自己評価結果について適切な評価がなされているか検証を行う。実態と異なる評価がなされていると判断する場合は、適正な評価についての意見を委託者に提出する。
(2)-3.第4四半期評価確定以降
第 4 四半期の評価が確定以降に、受託者および委託者が行うべき作業等は以下のとおりである。
(ア)受託者
・ 「(5)SLA違約金金額の算出」に定める方法により委託者が行う請求に従い、違約金を支払う。
(イ)委託者
・ 当年度を通じた達成度を算定し、「(5)SLA違約金金額の算出」に定める方法で算出した違約金を契約書に基づき、受託者に請求を行う。
(3)サービスの改善
評価会議によるSLA得点の集計の結果、サービス基準が達成されていない場合、または、サービス基準が達成されないおそれが非常に高いと判断される場合は、委託者は受託者に対して改善指示を行う。
受託者は、委託者からの改善指示を受けた場合、直ちに改善計画書を作成し、委託者に提出し、承認を得なければならない。
改善計画書に従い、委託者および受託者は、相互に協力し状況の改善および回復に努める。その際、事態の発生に至った責任の所在を明らかにし、委託者側の責めによる場合は協議のうえ、受託者に生じた費用を委託者が負担する。その他の場合にあっては、改善および回復に要した費用は原則として受託者が費用を負担する。
(4)年間SLA達成度の算出
四半期ごとにおけるSLA得点および、評価除外項目への配点として除外した得点の合計から、以下の式により年間のSLA達成度を算出する。
年間SLA達成度=当該年度SLA得点合計÷(評価項目の配点の合計-評価除外項目の配点の合計)
×100
(5)SLA違約金金額の算出
年間SLA達成度から、以下の式によりSLA違約金金額を算出する。
SLA違約金金額=当該年度における契約上の支払金額×(100-年間 SLA 達成度)÷100
(※ただし、1円未満は切り捨てとする)