1. 基本情報 (1)案件名 農協を通した有機カシューナッツの契約栽培による小農家支援 (2)進捗状況 (ア) ほぼ計画どおり進捗している(イ) 計画より進捗している(ウ) 計画どおり進捗していない (3)贈与契約締結日及び事業期間 ・贈与契約締結日:2018 年 10 月 4 日・ 事業期間:2018 年 10 月 4 日~2019 年 10 月 3 日 (4)供与限度額及び執行実績 ・供与限度額: 402,358 米ドル・ 実績: 180,277.96 米ドル...
(様式3)
日本NGO連携無償資金協力 中間報告書
1. 基本情報 | |
(1)案件名 | 農協を通した有機カシューナッツの契約栽培による小農家支援 |
(2)進捗状況 | (ア) ほぼ計画どおり進捗している (イ) 計画より進捗している (ウ) 計画どおり進捗していない |
(3)贈与契約締結日及び事業期間 | ・贈与契約締結日:2018 年 10 月 4 日 ・ 事業期間:2018 年 10 月 4 日~2019 年 10 月 3 日 |
(4)供与限度額 及び執行実績 | ・供与限度額: 402,358 米ドル ・ 実績: 180,277.96 米ドル |
(5)団体名・連絡先、事業担当者名 | (ア) 団体名: (イ) 電話: (ウ) FAX: (エ) E-mail: (オ) 事業担当者名: 事業申請書記載から変更なし |
(6)事業変更の有無 | 事業変更承認の有無:無 事業変更報告書の有無:有 (ア) 報告日:2019年10月4日 内容:農業アドバイザーの人員変更、及び人件費変更 (イ) 報告日:2019年12月17日内容:倉庫建設の資材変更 (ウ) 報告日:2019年2月13日内容:兼務事業による人役変更 |
(ここでページを区切ってください)
2.事業の概要と成果 | |
(1)上位目標 | プレアビヒア州において有機カシューナッツの契約栽培が定着し、小農家の生計が向上する。 |
(2)事業内容 | (グレーの字は今後実施予定) 1年次: 有機認定対象 5 農協: クーレン郡 Tbaeng Pi 農協、 Leuk Kampos 農協 ロヴィアン郡 Rohas 農協、Rung Roeng 農協、Kasekor 農協 1. カシューナッツ有機栽培の技術指導を行う。 1.1.有機栽培の技術研修 2 回のうち 1 回目の研修が実施され、16 箇所の会場での研修に 409 名の生産者が参加した。(2 回目は 6-7 月実施予定) 1.2.混合栽培のための苗床の建設が行われ、4,000 本の苗木が栽培された。(苗木支援は 6 月以降実施予定) 1.3.外部講師による有機栽培モデル農家育成指導、及びコンポントム州の有機カシューナッツ農家視察(4 日間、13 農協からモデル農家 1 名、計 13 名対象)(5 月実施予定) 1.4.モデル農家の先進地(インド)有機農園、及び加工施設視察(5日、認定対象 5 農協のモデル農家の内 4 名)(8 月以降実施予定) 1.5.収穫後取り扱い研修(1 日)14 箇所の会場での研修に 301 名の登録生産者が参加した。 1.6.小型xxx供与(5 農協に各 2 機、計 10 機) (5 月以降実施予定) 2. 生産工程管理を構築し、有機認定の取得を支援する。 2.1.登録希望農家に有機基準の研修(1 日)を行った。26 の村から計 423 名の参加があった。 2.2.登録者の中から農場査定員 13 名、及び生産工程管理担当者 2 名を選出した。 2.3.農場査定員、及び生産工程管理担当者に対して記録管理の研修を行った。(計 5 日、15 名) 2.4.農場査定員の記録記入及び生産工程管理者の記録管理に生産工程管理ソフトウェアを導入し、COrAA(カンボジア有機農業協会)と共同で有機認定登録者リストと管理記録を作成した。 2.5.生産工程管理ハンドブック第一稿を作成する。(実施中。) 2.6.生産工程管理者が行う 281 名の登録生産者の有機認定の必要書類の作成をサポートした。 (査定、及び審査機関からの改善要請への対応サポートは 4 月以降実施予定) 2.7.有機認定専門家のコンサルティングのもと、管理基準となる生産工程管理と加工品の製造・取り扱いの内部規定が作成された。 2.8.生産工程管理担当者、農協リーダーを対象に品質管理の指導を行った。(2 日、生産工程管理担当者 2 名、および農協リーダー10 名) 2.9.郡ごとに集荷用倉庫各1棟、合計 2 棟を建設し、農協による集荷時の品質管理をモニタリングする。(5 農協のメンバーで、有機カシューナッツ栽培農家と有機米栽培農家約 500 名)(実 xx) |
3. 契約栽培の契約締結、及び共同出荷を支援する。 3.1.事業、及び契約栽培の理解促進のため、ワークショップ(1 日)を行い 5 農協から 495 名が参加した。 3.2.ゾーンごとの組織体制、出荷体制を構築し、共同出荷の運営管理能力を強化する。 3.2.1. 郡ごとに出荷ゾーンを形成し、計 8 名の運営委員を選出した。 3.2.2. 出荷ゾーンの会計 2 名にパソコン教室でパソコンの基本動作を学んでもらった。 3.2.3. 上記会計担当者にパソコンを使った事業の財務管理を指導する。(計 2 名、計 6 回)(4 月以降実施予定) 3.2.4. 運営委員(40 名)にxxxxxxx共同出荷の収支計画作成をコーチングする。(実施中) 3.3.ビジネスコンサルタントと共に契約内容の原案を作成し、交渉を支援した。 3.4.マイクロファイナンスと農協を仲介した。貸付条件交渉は農協自身で行った。 3.5.共同出荷が契約に沿って実施されているかモニタリングする。(実施中) 3.6.出荷後ゾーンの運営委員間でふりかえりを行う。(1 日、12 名)(6 月実施) 4. 農協の共同事業のマネージメントを強化する。 4.1.契約栽培の基本原則を学ぶ研修プログラムを開発し、研修を行う。(2 日、農協リーダー40 名)(8 月実施予定) 4.2.農協運営の基本原則を学ぶ研修を行う。(2 日、農協リーダー 36 名)(9 月実施予定) 4.3.東南アジア有機農産物物産展(バンコク)を視察する。(4 日、農協リーダー2 名)(7 月実施予定) | |
(3)達成された成果 | (グレーの字は今後評価予定) 1 年次 1. 契約栽培農家のカシューナッツの有機栽培技術が向上する。 <指標> • 研修に参加した農家の 7 割がこれまで行っていなかった有機栽培の新しい技法を取り入れる。→研修は雨季を待って 5 月以降実施予定 • 苗木を受け取った全ての農家がxxx型・複雑系のカシューナッツ農園づくりを開始する。→苗木配布は雨季を待って 5 月以降実施予定 • 1 農協につき 6 名以上の農家が小型xxxを使用し、除草剤使用の停止、土起こしからxxx使用への転換などが観察される。→小型xxxの供与は雨季を待って 5 月以降実施予定 2. 有機基準に沿ったカシューナッツ栽培の生産工程管理のシステム、及び集荷用倉庫、加工施設にて品質管理システムが立ち上がり有機認証が取得される。 <指標> • 生産工程管理担当者と農場査定員が生産工程管理の記録、 |
及び内部査定の記録をつける。→収穫後の内部監査を除き全ての記録と入力が終了した。 • 改善要請項目が 8 つ以内にとどまり、有機認定対象約 155名、もしくは認定を申請した農家全員の認定がおりる。→ 4 月中旬に改善要請項目が提出される見込み。 • 集荷用倉庫及び加工施設における有機基準に沿った選定、保管、加工、取り扱いといった品質管理マニュアルが作成され、マニュアルに沿った業務の実施が確認される。→マニュアルが作成され、実施状態を確認中。 3. 契約栽培の同意が取り付けられ、出荷が契約通りに行われる。 <指標> • 15%以上のプレミアム価格が契約に盛り込まれる。→締結された契約は等級によって 25%、20%、10%のプレミアム価格が盛り込まれた。 • 契約に農協側の意志が反映されているとビジネスコンサルタントが判断し、両者が責任を持って契約内容を執行していることが出荷のモニタリングにおいて確認される。→農協とバイヤー間の交渉にビジネスコンサルタントも参加し、両社の意志が反映されていることを確認した。出荷のモニタリングは 4 月以降。 4. 農協リーダーが農協の理念、目標、戦略をしっかりと持ち、有機農産物市場について学び、企業にとって農協が対等なビジネスパートナーになる。 <指標> • 農協基本原則の研修において、農協リーダーが農協の組織的特徴や基本原則を理解し、新たな事業計画を立てる。→田植えの終わった 7 月以降実施予定 • 農協リーダーが契約栽培のしくみについて理解を深め、次回の契約交渉に向けて建設的な提案を計画していることが事業のふりかえりにおいて確認される。→田植えの終わった 7 月以降実施予定 | |
(4)今後の見通し | 直近では 4 月に実施される国際有機認定監査における評価及び改善対策要請への対応、その後対象農協に対する有機認証の発行。出荷のモニタリングとふりかえりを行う。 雨季を待ち、栽培技術指導を本格化し、モデルファーマーに向けた外部講師による指導等を行う。また農協や契約農業の基本原則といった農協リーダー向けのキャパビル研修を外部講師を迎えて実施する予定。 今後は 2 年次に向けて早目に対象農協の収穫状態を把握し、現在複数いるバイヤー候補と早目に交渉を開始ししておく。 |
3.事業管理体制、その他 | |
(1)特記事項 | 3 月にカンボジアの農業省はカシューナッツワーキンググループの結成を発表し、10 年後に現在の 14 万トンから 100 万トンまで殻付きカシューナッツの生産量を増加することを目標としてあげた。 2016 年 4 月にプレアビヒア州は記録上の国内最高 42.6 度を記録したが、今年はそれを上回る気温になると言われており、全国的にも水不 足が既に問題になっている。 |
中間報告書記載日:2019 年 4 月 1 日団体代表者名: 代表 xx xx (印)
【添付書類】
契約栽培オリエンテーションワークショップ(プレアビヒア州) |
有機農業基準研修(プレアビヒア州) | |
認定検査前の圃場確認(プレアビヒア州) | |
完成した倉庫(プレアビヒア州ロヴィアン郡) | |
倉庫内に集荷されたカシューナッツ(プレアビヒア州ロヴィアン郡) |
契約農業同意書に署名する農協とバイヤーの代表 |