以上のXの請求原因に対し、Yは錯誤無効を抗弁として主張したところ、一審判決は、錯誤無効を全面的に認めXの請求を棄却した1。これに対し、控訴審判決は、信用保証2 については全部棄却したが、信用保証1については一部認容した。そこで、錯誤無効の要件事実にそって一審判決と控訴審判決の事実整理(主張整理)を対比してみていこう。