PRESS RELEASE
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2023 年 12 月 14 日
報道機関 各位
長崎大学、DNDi、GHIT Fund がシャーガス病治療薬向けのスクリーニングに関する共同研究契約を締結
(ポイント)
長崎大学が、ラテンアメリカを中心に世界中で 7,500 万人以上が感染リスクに晒され、600 万人が罹患(北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリアでも罹患者有り)し、毎年 1 万人以上が死亡しているシャーガス病(寄生虫疾患)の新薬開発を目指した共同研究を開始。
(概 要)
長崎大学は、非営利の研究開発組織である Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi:顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ)及びグローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)と共同でシャーガス病の新薬開発を目指して新規化合物のスクリーニングを行うことに合意し、共同研究契約を締結しました。
シャーガス病は、世界中で 600 万人が罹患している顧みられない寄生虫疾患です。罹患者のおよそ 3人に一人は心臓に障害が発生し、進行性の心不全や突然死に至る可能性があります。ラテンアメリカでは、xxxxx病はマラリアを含む寄生虫病の中で、毎年最も多くの命を奪っています。
現在の治療薬は半世紀前に発見されたものであり、効果も十分ではありません。感染後すぐに投与すれば効果はあるものの、最大 8 週間の投与が必要で、重篤な副作用をもたらすこともあります。より安全かつ簡便で、有効な治療薬が早急に必要とされています。
シャーガス病の新薬の開発において、これまでは最適な化合物評価系の確立が課題でした。本学の研究者らは、細胞ベースの試験系を用いて、化合物の活性をスループットの高い方法で評価できるスクリーニング系を開発しました。この方法ではクルーズ・トリパノソーマというシャーガス病を発症させる寄生虫に発光遺伝子を導入させて検出します。
GHIT Fund の資金支援を受け、本学と DNDi は共同でこの新しい手法により、大阪大学薬学研究科の BINDS 事業が提供する化合物ライブラリーをスクリーニングします。本学はハイスループット・スクリーニングの実施とデータ解析ならびにその解釈を行い、DNDi はプロジェクトの開始(推進)、データ解析、ヒット化合物の優先順位付けを支援します。
シャーガス病は世界中で 7,500 万人以上が感染リスクにさらされており、毎年推定 3 万人が新たに発
症し、1 万 2 千人が死亡しています。南北アメリカ大陸の 21 カ国で流行しており、北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリアにも罹患者がいます。
【本件に関するお問合せ】研究について
熱帯医学研究所 シオノギグローバル感染症連携部門 准教授xx xxxxx E-mail:xxxxxxxxx@xxxxxxxx-x.xx.xx
プレスリリースについて
長崎大学 広報戦略本部 広報戦略課 xx(こめだ)
Tel:000-000-0000 Fax:000-000-0000