Web サイト制作業務委託 基本仕様書
公立大学法人横浜市立大学附属病院及び附属市民総合医療センター
Web サイト制作業務委託 基本仕様書
受託者(以下、「乙」という。) は、委託者である公立大学法人横浜市立大学(以下、「甲」という。)より受託した業務を、委託契約約款に定めるもののほか、この仕様書に定める内容に従い、円滑に実施するものとする。
1 件名
公立大学法人横浜市立大学附属病院及び附属市民総合医療センターWeb サイト制作業務委託
2 業務履行場所
横浜市立大学が指定する場所
3 委託期間
令和5年4月1日から令和6年3月 31 日まで
※新 Web サイトの公開日は、事業者との協議により決定する。
※契約締結日は事業者決定後の協議事項とする。
4 業務の目的と方針
本業務は、現在附属 2 病院がそれぞれ公開しているホームページを、以下(1)から(8)の視点を踏まえ Web サイトの制作(リニューアル)することを目的とする。
(1)アクセス解析等に基づく課題分析力の向上
利用しやすいサイト分析ツールを導入するなどして、Web サイトの現状と課題が分析可能な環境を提供すると共に、現 Web サイトの課題分析と改善についての提案を行う。
(2)SEO 対策の充実
附属2病院が提供する高度医療に係る情報や関連ページへの検索サイトからの流入数が増加するよう、質の高いコンテンツ制作の指南やページエクスペリエンスの最適化等の提案をし、SEO 対策の充実を図ること。
(3)トップページにおける緊急情報の視認性向上
患者や地域の医療機関に対する緊急情報が、トップページから一目で伝わるようなレイアウトの提案をすること。
(4)ユーザビリティの向上(患者及び地域の医療機関等が求める情報へのアクセスのしやすさ等)
患者及び地域の医療機関を始めとしたユーザが求める情報が分かりやすく整理されたレイアウトを提案すること。なお、患者はスマートフォン、地域の医療機関はPC端末から閲覧される機会が多い等、ユーザ別の視点に基づき適切なナビゲーションやタブを配置することで、操作上のストレスを与えないサイト設計とすること。また、サイト内検索(キーワード検索及びカテゴリ別検索等)により、ユーザが求める最適な検索結果を表示できるようにすること。
(5)本学及び附属2病院のブランディングを意識したトレンドを踏まえたサイトデザインへの転換
デスクトップ PC、タブレット、スマートフォンのディスプレイサイズの国内シェアの動向を考慮し、デザインサイズを提案すること。また、トレンドを意識し、高度かつ先進的な医療を提供する附属2病院のイメージに合致したデザインを提案すること。
(6)スマートフォン等、各デバイスの閲覧画面の最適化及び適切なナビゲーションによる見やすさの向上
レスポンシブデザインとするが、デザインの種類、ブレイクポイントについては最適なものを提案すること。また、各デバイスの表示サイズに合わせた最適な文字サイズ、画像サイズ、図表サイズ、レイアウトを提案すること。
(7)附属2病院が共通して使用しやすいテンプレートの提供
原則として2病院が同じテンプレートを使用することを前提とした作りとする。
一方、附属2病院の識別が容易にできるようなデザイン(色使い等)を2パターン提案すること。
(8)外来診療担当医表の閲覧性の向上及びその登録作業の簡便化
診療科ごとの外来診療担当医表を各科のページに掲載しつつ、全診療科の外来診療担当医表も容易に出力できるような仕組みを搭載すること。CMS の管理画面では、簡便に操作できる仕組みとすること。
以上を踏まえてリニューアルしたウェブサイトが納品後一定期間を置いた後、それが事前に共有した課題の解決に結びついているか否かの効果測定を行うものとする。また、目標としていた効果が出ていない場合においては、附属2病院の職員に対する助言や技術的な対応を施すこととする。
5 リニューアル対象の Web サイト
本業務で対象となる Web サイトは、下記のサイト及びその配下の Web ページとする。
(1)横浜市立大学附属病院 Web サイト
xxxxx://xxx.xxxxxxxx-xx.xx.xx/xxxxxx/
(2)横浜市立大学附属市民総合医療センター Web サイト
xxxxx://xxx.xxxxxxxx-xx.xx.xx/xxxxx/
6 業務の実施体制
(1)本業務における事業者側の実施体制についてあらかじめ明らかにし、制作進行や本学担当者との諸調整の連絡窓口となる責任者を定めること。
(2)本業務にあたる組織体制を明らかにするとともに、本仕様書に基づきすべての作業項目に関する詳細なスケジュールと作業工程等を示した計画書を提出すること。
(3)業務進行管理方法及び本学との共有方法を提案すること。
(4)本学との打ち合わせや会議を実施した際は、議事録を事業者が作成、提出すること。
7 業務の概要
(1)新 Web サイトの企画・提案・コンサルティング業務
附属 2 病院の現行 Web サイトにおける課題を解析、把握し、制作の目的、方針を踏まえて、新サイトを企画し、あるべきサイトを提案する。
(2)サイト構築に係るディレクション・進行管理
本学と協議を重ね、サイト構築に係る全ての工程のディレクション、進行管理を行う。
(3)サイトの品質管理・動作検証
制作したサイトが正しく動作するよう、コーディングのチェックや CMS テンプレートの動作検証を行う。
(4)サイトの設計・デザイン・コーディング
Web サイト全般の設計を行うとともに、各ページのデザイン、コーディング、
JavaScript の実装を行う。
(5)テンプレートの開発
操作性、制作コストを考慮の上、適切なテンプレート種類、数量を提案する。検証作業仕様書に基づき、検証作業を実施すること。検証するデバイス、OS、ブラウザは、最新の国内シェアの動向を考慮し提案すること。
(6)コンテンツの移行作業
既存 2 病院 Web サイトのコンテンツを、新サイトに移行する。なお、移行するコンテンツの範囲については、別途附属 2 病院と協議の上決定する。また、必要な素材がある場合は購入もしくは撮影を行う。
(7)多言語対応(英語)
本学と協議の上必要と思われるページについては、自動翻訳ツールを使用し多言語化に対応する。
(8)マニュアルの作成
Web サイト運用マニュアルや CMS 操作者向けのマニュアル、公開承認者向けのマニュアルを作成する。
(9)レポート機能の提供
PV 数、検索キーワード、ユーザ動向などの客観的指標が附属 2 病院の担当者でも簡
便に操作できるレポート機能を提供すること。
(10)その他
その他、ここに記載のない事項については随時本学と協議の上決定し実行すること。
8 Web サイトの仕様
(1)サーバについて
現サイト同様、本学が契約している外部のホスティングサーバを利用する。
(2)CMS(Contents Management System)について
現サイト同様、本学が契約している WebRelease2を利用する。
CMS へのアクセスは原則、本学の学内ネットワークからのアクセスのみとするが、開発中は申請のあった IP アドレスのみ学外からのアクセスを可能とする。
(3)言語について
本 Web サイトでは日本語サイトを制作する。その後、自動翻訳にて外国語(英語)への自動変換ができるような作りとする。
9 開発環境
リニューアルサイトの開発にあたっては、本学 WebRelease 内にテスト用マイクロサイトを作成し、利用すること。
10 納品物
本業務では次に示す物を納品すること。なお、これらの物以外にも、本学が必要とする中間成果物や書類等については、本学の求めに応じ作成、提出すること。納品物はすべてデータでの納品とする。
(1)システム設計書(基本設計書、詳細設計書、サイト構成図、パラメータ設計書)、スケジュール、コンテンツ移行計画書、開発体制、議事録等
(2)制作した Web サイト
本学 WebRelease での作業完了をもって納品とする。
(3)各種マニュアル(システム管理者向けマニュアル、CMS 操作者向けマニュアル、公開承認者向けマニュアル)
(4)Web サイト仕様書
11 納品物の取り扱い
本業務の納品物は、各工程で評価・承認を終えたものについて、本学が指定する時期に所定の納品物を納品すること。検収期間及びテスト運用期間等は、本学の担当者と協議のうえ十分な期間を取り決定する。
12 納期
令和6年3月 31 日までとする。なお、上記期間内で詳細の納品日については、契約締結後本学と協議の上決定する。また、瑕疵担保期間は納品後1年とし、その間の瑕疵の修正等については無償で対応すること。
13 契約
横浜市立大学委託契約約款に基づく。
14 その他
本仕様書に記載のない事案が生じた際は、本学と協議のうえ対応する。