主な審議:第1回日本ファンドレイジング大賞の選考、Giving Japan(寄付白書)
2009年度 事業・活動報告
<1> 日本ファンドレイジング協会の組織基盤強化
1.事務局開設
1)職員雇用
4月21日より、事務局長、事務局次長を雇用。同日、補助作業員を1名採用し1年契約雇用。加えて、6月1日より、1名を補助作業員として採用して1年契約雇用。10月より、主にファンドレイジング大会開催準備などについて、必要時にアルバイトの雇用も行っている。職員雇用にあたり、「協会各種規約等集成」を、前年度3月25日の理事会で策定し、新年度4月1日から施行した。
2)事務局開設
5月末日までは、NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会事務所内に仮事務局を設置して、会員の管理、対外対応、新事務所開設に向けた準備等を進めた。
6月1日より、港区新橋に事務局用物件を賃貸。同日、協会新事務局を開設した。
7月7日には、支援者を招いて「オープンハウス」を実施。35人の会員などが集った。
(オープンハウス)
2.組織化
1)総会開催
6月25日に、通常総会を開催。当日は、運営会員21名、賛同会員20名の皆様が出席。今回の総会は、会員を迎えての最初の総会ということで、2部構成で開催。第一部が総会、第二部では代表理事のxxも交えて、参加者全員による「寄付文化の革新に向けて」と題するワークショップを行った。
10月19日には、NPO法人格取得に向けて臨時総会を開催。同日、NPO法人日本ファンドレイジング協会の設立総会も開催した。
2)理事会開催
今年度は、下記のとおり、4回の理事会を開催した。
6月25日 第三回理事会
主な審議:総会議案書の決定、事務局長決裁内容の一部変更、各種事業計画
9月17日 第四回理事会
主な審議:寄付者権利憲章起草委員会メンバー選出と発表までの進め方、ファンドレイジング大会、寄付白書の今後の進め方、法人化
1月19日 第五回理事会
主な審議:第1回日本ファンドレイジング大賞の選考、Giving Japan(寄付白書)
3月31日 第六回理事会
主な審議:2010年度暫定事業計画決定、2010年度暫定予算案決定
(第四回理事会)
3)会員拡大
設立時に策定された「会員規約」にもとづいて会員を募集。その拡大を図った。会員数は、個人・法人をあわせて、224人となり、当初の目標170人を上回った。
協会の会員構成は下記。
運営会員(年会費24,000円) →総会議決権をもつ賛同会員・個人(年会費12,000円を1口以上)
賛同会員・NPO(年会費12,000円を3口以上)賛同会員企業(年会費12,000円を5口以上)
2010年3月31日現在の会員数は下記のとおり。
運営会員 | 58人 |
賛同会員・個人 | 147人 |
賛同会員・NPO | 18団体 |
賛同会員・企業 | 1企業 |
4)ボランティアの組織化
「JFRAボランティアデー」を全6回開催した。「JFRAボランティアデー」を中心に積極的にボランティア参加を募り、折々、ジャーナルの発送、セミナー、ファンドレイジング大会等で協力を得た。特に、ファンドレイジング大会では、34人のボランティアが大会の開催準備と当日の運営に協力した。
「JFRAボランティアデー」 2009年
12月16日(水)19:00-20:30
事項:協会の紹介とFRJ2010の参加者募集について 2010年
1月20日(水)19:00-21:00
事項:協会の紹介とFRJ2010全体像について
2月 3日(水)19:00-21:30
事項:協会の紹介とFRJ2010役務分担について
2月17日(水)19:00-21:00 事項:FRJ2010のふりかえり
3月12日(金)19:00-20:30
事項:来年度の事業についての意見交換
3月30日(火)19:00-20:30 事項:協会の紹介と事務作業
3.NPO法人格取得
(JFRAボランティアデー)
9月17日に開催した第四回理事会にて、法人格取得を審議。NPO法人格を取得することで合意。
10月19日に臨時総会を開催してNPO法人化を決定し、同日、設立総会を開催した。翌10月
20日にxxxに認証申請を提出。2010年2月19日にxxx知事の認証を受けた。3月12日に登記完了。特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会となった。
4.広報
1)マスコミ報道実績
協会では、これまでに接触のあったマスコミ関係者に対して、折々、個々に協会の活動に関して情報提供をし続けている。その結果、「寄付に関して」の取材を受けることが多々あり、取材後に報道された実績は以下の通り。
2009年
4月29日 | 朝日新聞 | 「NPOが寄付を集めるのは」 |
5月30日 | 産経新聞 | 「社会貢献したい!!」 |
7月28日 | 朝日新聞 | 「『志』で社会を動かすコミュニケーションー時代を拓くNPOに求め |
られる戦略的広報の視点」
7月30日 中日新聞 「共感得られるNPOへ」
8月27日 テレビ東京 ワールド・ビジネス・サテライト
「根付くか?寄付で資金調達」
(現在も、テレビ東京の下記サイトにて動画配信中) xxxx://xxx.xx-xxxxx.xx.xx/xxx/xxxxxxxxx/x0_000.xxxx
8月31日 福祉新聞 「日本ファンドレイジング協会主催セミナー『コーズ・リレイテッド・マーケティングは救世主になれるのか?!』」
9月29日 産経新聞 「来月15日に企業の社会貢献探るセミナー」
10月5日 産経新聞 「プロボノ 秘めた力」
10月6日 日本経済新聞 「寄付 安心して楽しんで」
10月6日 朝日新聞 「企業の社会貢献課題などを議論」
2010年
1月11日 福祉新聞 「ファンドレイジング・日本2010 2月6・7日に東京で」
2月13日 朝日新聞 「98歳・私の証 あるがまま行く xxxxx 寄付文化が根付くには」
2月18日 xx新聞 「xxxx(ファンドレイジング・日本2010の報告)
3月19日 xx新聞 「NPO活動のさらなる発展へ」
3月31日 日本経済新聞「寄付、楽しみたい」
2)ロゴの作成
会員の紹介で、デザイナーのXxxx Xxxxx氏に協会のロゴデザインを作成してもらった。
このロゴは、大小様々な六角形が繋がり、上方に伸びていくことをイメージ。「六角形」は、大自然界の秩序に適合した形(力学的構造)で、最も安定した力(パワー)を発揮するともいわれ、象徴的にも相反するエネルギーの調和や、世界の融和を表す形状といわれている。この六角形の6つの角を、①寄付者、②民間非営利組織、③受益者、④行政、⑤企業、⑥xxに生まれてくる子どもたちにみたてて、その全ての人々の幸せが調和して、循環する社会を目指していきたいという想いをこのマークに託している。
3)ホームページ開設
10月7日にホームページを開設。海外のファンドレイジング協会との連携のためにも、英語ページも用意した。このホームページでは、協会の目指すもの、組織概要、事業概要などを紹介。各種セミナーやイベントの御案内など、協会の様々な情報を折々掲載している。
4)CANPANブログでの情報発信
ホームページ開設以前から、CANPANブログにて、「事務局便り」と題して、協会の動きなどを掲載。1年間で192本のブログ記事を掲載した。
5)団体概要・パンフレットの作成
団体の認知度アップのために、団体概要/発起人名簿とその内容をよりビジュアルに表した三つ折りパンフレットを作製した。
5.その他商標登録
今後、各地でファンドレイジングに関する取り組みが他団体でも実施されることが予測される中で、協会ブランドを確立していくために、以下の事業名称などを商標登録することとし、2010年1月5日付で出願した。3月現在審査中。
①「Giving Japan」(寄付白書の名称として)
②「認定ファンドレイザー」(認定ファンドレイザー資格制度の名称として)
③日本ファンドレイジング協会(団体名称として)
④フィランソロピーガイド(フィランソロピー教育の資格認定者の名称として)
<2> 寄付文化革新事業
1.研修事業
1)ファンドレイジングセミナー開催(全3回)
一般向けセミナーとして、広くNPO関係者などを対象としたセミナーを3回開催した。
第一回 2009年8月4日(参加者数:177人)
「『志』で社会を動かすコミュニケーション
~時代を拓くNPOに求められる戦略的広報の視点~」講師:株式会社電通 執行役員 xxxx x
第二回 2009年9月12日(参加者数:127人)
「コーズ・リレイテッド・マーケティングは救世主になれるのか!?」
講師:Causebrand Lab. xxxx x
(第一回 ファンドレイジングセミナー)
第三回 2009年10月15日(参加者数:86人)
「今、経済危機下で問われる持続可能な企業の社会貢献~NPO側の課題は?~」講師:基調講演 特定非営利活動法人日本NPOセンター 代表理事 xxxx xパネラー:花王株式会社 CSR推進部長 兼 社会貢献部長 xxxxx x
公益社団法人日本フィランソロピー協会 理事長 xxxx xトヨタ自動車株式会社 社会貢献推進室長 xxxx x NPO法人日本NPOセンター 代表理事 xxxx x
いずれのセミナーも、参加者へのアンケートでは、 満足度、わかりやすさ、ともに5点満点の4点を超えており、成功裡に終わったと言える。
第一回:満足度 | 4.8 | わかりやすさ | 4.7 |
第二回:満足度 | 4.4 | わかりやすさ | 4.4 |
第三回:満足度 | 4.1 | わかりやすさ | 4.1 |
2)ファンドレイジング研究会開催(全7回)
「ファンドレイジング研究会」は、当協会の会員を対象として、NPOの資金調達改善の事例研究やスキルアップ研修を実施することを目的とするもの。相互の学び合いの環境を担保するために、人数を25名程度として、参加型で開催することで、ノウハウや知見の集約、共有を図った。
(第一回ファンドレイジング研究会)
毎回、研究会では、終了後に「1時間だけ」の懇親会を開催。毎回、ほとんどの参加者が参加、講師を交えて、和やかな交流と熱心な議論が続いた。
なお、研究会では、毎回、終了後の1週間後の週末に、参加者がオンライン上(ファンドレイジングネット:xxxx://xxx.xxxxxx.xx/ )で研究会を振り返る週末書き込みイベントを行った。これは、研究会の2時間だけではなく、その後に皆で振り返ることで、さらに学びが深まることを企図して実施している。
第一回 2009年7月24日(参加者数:27名)
「日常を大切にするファンドレイジング~ステークホルダーピラミッドの活用と展開~」講師:NPO法人xxxxx市民科学基金 事務局 xxx x
第二回 2009年9月7日(参加者数:26名)
「企業に対するファンドレイジング~企業への伝え方の極意~」講師:富士ゼロックス東京株式会社 xxxx x
第三回 2009年10月7日(参加者数:23名)
「イベント型ファンドレイジング」
講師:NPO法人難民を助ける会 xxxxx x Room to Read xxx x
第四回 2009年11月11日(参加者数:25名)
「支援者のコミュニティ化」講師:たすく xxxx x
第五回 2009年12月4日(参加者数:26名)
「理事・xxxxxxが活躍するファンドレイジング」講師:財団法人さわやか福祉財団 理事 xxx x
NPO法人シャプラニール xxxx x
第六回 2010年1月19日(参加者数:23名)
「パブリック・スピーキング」
講師:株式会社コムニス xxxx x
第七回 2010年3月10日(参加者数:16名)
「社会的認知の低いテーマのファンドレイジング」
講師:NPO法人全国被害者支援ネットワーク xxxxx x NPO法人難民支援協会 xxxxx x
2.ファンドレイジング大会開催
2010年2月6日・7日、日本財団ビル1階・2階にて、日本で初めてのファンドレイジング大会
「ファンドレイジング・日本2010~共感と感動の循環始まる~」を開催し、全国から400名の参加者を得た。
1)開催告知の広報活動
協会では、この大会開催を今年度のメインイベントと位置付け、集客、及び協会の認知度の向上を図るべく、事前の広報活動に注力した。特に、大会開催概要(全24セッションの解説付き)は12000部作成。関係機関の協力も得て、日本各地に配布した。
2)開催概要
開催にあたっては、ボランティアの協力を得て準備を進めた。ボランティアを公募する他、ボランティアへの説明会も開催。円滑な活動が図れるように「運営者用資料」を作成し配った。
大会には約400名の参加者を得た。そのうち、有料参加者数は321人。加えて、講師、招待客
(含むマスコミ関係者)と運営者。
参加者のうち、地域的には関東圏からが69%。その他、北海道から沖縄までの全国各地から参加を得た。職業的には、55%の人がNPOの有給職員、NPOのボランティアが12%、企業勤務者が19%と続く。
基調講演には、ヨーロッパファンドレイジング協会副会長のxxxx・xxxx氏を招聘。「ヨーロッパのファンドレイジングの潮流」と題して 40分間の基調講演を行った。また、ヨーロッパ各国のファンドレイジング協会からの協会へのメッセージを届けてくれた。(別添資料 39-1~3)カワルコ氏は、6 日の交流会、7 日の会員とのランチミーティングにも参加し、参加者と交流した。
(基調講演のカワルコ氏)
2日間の全24セッションの内容は、ファンドレイジングに関するノウハウ・ツール・成功事例の検証など。
1日目の夕刻には交流会も開催し、カワルコ氏はじめ、講師も交えて、約200名が参加した。
クロージングセッションでは、大会宣言として「寄付者の権利 宣言2010」を発表。また、「第一回日本ファンドレイジング大賞」を「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に授与した。
(交流会風景)
(ファンドレイジング大賞の授与) (展示コーナー)
3)協賛・後援団体
開催に際して、下記の企業の協賛を受けた。
・株式会社エースデザイン
・NPO法人CANPANセンター
・株式会社ファンドレックス
開催に際して、下記の9団体の後援を受けた。
(50xx)
・特定非営利活動法人NPO会計税務専門家ネットワーク
・社会福祉法人大阪ボランティア協会
・社団法人企業メセナ協議会
・公益財団法人公益法人協会
・特定非営利活動法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会
・公益財団法人助成財団センター
・東京ボランティア・市民活動センター
・特定非営利活動法人日本NPOセンター
・公益社団法人日本フィランソロピー協会
4)その他
参加者には、全セッションの配布資料を1冊にまとめた冊子を提供した。
講師の所属団体、開催後援団体の展示コーナー(書籍販売を含む)を設置した
参加費には会員特典としての割引を設けたため、(会員8千円・非会員1万2千円)、大会参加を機に入会をした人が36人(内、団体賛同会員3団体)あり、会員拡大への導線として機能した。
大会の記録として、18分のビデオを作成。このビデオは、DVDとして関係者に配布。また、今後、YouTubeで公開の予定。協会のイベント開催時に上映するほか、来年度の開催に関して協賛・後援などを得る際のツールとする。
大会をTBSテレビが取材し、TBSのネット配信ニュースとして報道された。
来年度の開催は、2011年の2月5日と6日。日本財団ビルにて。今回の参加者に対しては、
チラシとカードを配布して、来年度の参加を呼び掛けた。
3.出版事業
(TBSの取材)
季刊誌として、ファンドレイジングジャーナル、「FUNDRAISING」を創刊した。今年度は3号を発行した。
・創刊号 2009年9月1日発行 特集「経済危機下の寄付動向」
・第二号 2009年12月1日発行 特集「遺贈」
・第三号 2010年3月1日発行 特集「ファンドレイジング・日本2010」
このジャーナルは会員に対しては会員特典として無料配布。その他、有料定期購読者は74名。ま
た、希望者には販売。会員の紹介で、第ニ号から、立川駅前の書店でも市販を開始した。
4.普及啓蒙事業
1)「寄付者の権利宣言2010」
「寄付者の権利宣言2010」は、寄付者が最低限有すると考えられる権利についてとりまとめたもの。
策定にあたっては、「寄付者の権利宣言起草委員会(座長:xxx)」を2009年10月に設置した。起草委員会メンバーは以下の通り。
委員(50 xx)
xx x xx総合法律事務所 弁護士 xxxx 有限会社アーツブリッジ 代表
xxxx 日本ファンドレイジング協会 常務理事・事務局長xxxx 公益財団法人公益法人協会 専務理事・事務局長
xxxx 特定非営利活動法人パブリックリソースセンター 理事・事務局長xx x 特定非営利活動法人国際協力NGOセンター 理事
xx x 株式会社シブサワ・アンド・カンパニー代表xxxx 株式会社電通 執行役員
xxxx 社団法人経済同友会 マネージャー
xx x 公益財団法人助成財団センター 専務理事
xxxx 特定非営利活動法人日本NPOセンター 事務局xxxxx 社団法人企業メセナ協議会 事務局長
x xx 特定非営利活動法人玉川まちづくりハウス運営会員
xx x 社会福祉法人大阪ボランティア協会 常務理事・事務局長xx x 株式会社ウィル・シード 代表取締役
xx x 財団法人さわやか福祉財団 理事長
xx x 特定非営利活動法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会常務理事xxxx xx税務会計事務所 税理士
策定にあたっては、第一回起草委員会を11月25日に開催して草案を作成。12月7日から20
10年1月6日までウェブ上で意見募集をおこなった。
意見募集の結果をもとに、1月19日に第二回起草委員会を開催し、宣言文を決定した。
「寄付者の権利宣言2010」は、2月7日、「ファンドレイジング・日本2010」のクロージ
ングセッションにおいて、「大会宣言」として発表した。宣言文には、「寄付者の権利宣言201
0の策定について」と「寄付者の権利宣言2010の運用にあたって」の2文を添えて公開した。発表後、この権利宣言への賛同団体を募集し、すでに31団体が賛同し、その一覧をホームページで公開している。
<寄付者の権利宣言2010>
私たちは、すべての人が社会をより良くしていくために、自由な意思に基づく寄付やボランティア活動により、社会に参加する権利を有していると考えています。
私たちは、寄付の促進のためには、寄付に託された寄付者の志や想いがきちんと受け止められ、寄付者が寄付による満足感や達成感を得られることが大切だと考えています。
よって、私たちは、寄付という行為を通じて、寄付者と寄付の受け手が相互に理解を深め、信頼関係を構築していくために、ここに寄付者の権利を宣言します。
1.寄付者は、寄付に際して、寄付先、寄付目的、寄付金額、寄付物品を自身の意思で決めることができます。
2.寄付者は、寄付金や寄付物品の使途目的をあらかじめ知ることができます。
3.寄付者は、寄付先の組織、事業内容、財務情報について知ることができます。
4.寄付者は、寄付金や寄付物品が実際にどのように活用されたかを知ることができます。
5.寄付者は、寄付先に、自身の個人情報の保護を求めることができます。私たちは、寄付者の権利は時代とともに進化するものと考えています。
本宣言を起点として、日本ならではの寄付のあり方について議論を広げていきたいと考えています。
2)「第一回日本ファンドレイジング大賞」
2010年2月7日、「ファンドレイジング・日本・2010」のクロージングセッションで、「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に対して、「第一回日本ファンドレイジング大賞」を授与した。
「日本ファンドレイジング大賞」は、日本の寄付文化の革新を後押しするような先駆的で、他の団体の模範となるような取り組みに対して贈るもの。
協会では、2009年12月1日から12月31日まで受賞候補団体の募集を行った。
2010年1月19日に日本ファンドレイジング協会の理事からなる選考委員会を開催して、第一
回の大賞を「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」に贈ることを決定した。
表彰対象となったのは、同団体のプロジェクト「僕のルール・私の理由エッセイコンテスト」で、このプロジェクトは、寄付や募金にまつわる経験や思いをテーマにしたエッセイを募集して、優秀作品を表彰するというもの。団体の枠を超えて、広く日本の寄付文化の醸成に貢献したことを評価した。
5. 調査研究事業
「Giving Japan」(寄付白書)発行準備
主要各国には、Giving USA、Giving Koreaなどがあり、寄付に関する統計情報が、毎年、継続的に発信されている。しかしながら、日本には毎年実施される寄付調査がなく、日本の寄付の現状と動向は明らかではない。
そこで、日本の寄付市場の規模や特性、その動向を明らかにするGiving Japan(寄付白書)を発行することとした。Giving Japan の発行を通じて、寄付市場への関心と理解を広め、日本の寄付市場の成長を促す。
今年度は、次年度の発行に向けた準備を開始した。
具体的には、まず、2009年12月に「「Giving Japan」(寄付白書)発行研究会」を発足。これまでに全4回の研究会を開催し、調査項目、全体構成案などを検討した。
研究会開催日
第一回 2009年12月14日第二回 2010年 1月22日第三回 2010年 2月 8日第四回 2010年3月26日
研究会のメンバーは下記の通り。
(50xx)
xxxxx(中央共同募金会 広報副部長)
xxxx(日本ファンドレイジング協会 常務理事・事務局長)
xxxx(パブリックリソースセンター事務局長・日本ファンドレイジング協会理事)xx x(助成財団センター専務理事・日本ファンドレイジング協会理事)
xxxx(大阪大学教授・日本NPO学会会長)
そして、研究会で調査項目などを決定し、3月に、個人の寄付に関するインターネット調査を実施した。なお、調査にあたっては、インターネット調査を株式会社インテージに業務委託した。
また、個人以外のルート別、分野別の寄付実態を明らかにするための基礎調査を、NPO法人パブリックリソースセンターに依頼した。
次年度は、個人寄付に関するインターネット調査結果について、大阪大学xxxx研究室に分析を依頼。加えて、有識者に部分執筆を依頼して、「Giving Japan」を編纂して出版する。
6.その他
1)講師派遣
全国のNPOのファンドレイジングのスキルアップに向けて、また、将来的な地方での活動展開を見据えて、さらに、協会の社会的な認知度を向上させるために、今年度は積極的に講師派遣を行った。
派遣実績は下記の通り。
2009年
6月20日
財団法人xxxスポーツ文化事業団/財団法人xxx体育協会
「平成21年度 スポーツクラブマネジャー育成講習会」 9月22日
鳥取大学附属芸術文化センター
「寄付が変える市民社会・寄付が創る芸術文化」 11月8日
NPO法人アートNPOリンク全国アートNPOフォーラムin舞鶴
「ワークショップ:ファンドレイジング(戦略的寄付集め)の実践」 11月26日
独立行政法人国際協力機構
平成21年度「タイ・ナレッジマネジメント」研修コース 11月27日
特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター
「寄付を集める!NPO・市民団体のためのファンドレイジング力向上セミナー1」 12月19日
特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター
「寄付を集める!NPO・市民団体のためのファンドレイジング力向上セミナー2」
「共感を集めるNPOの情報発信~CMづくりを中心に」 12月17日
関西NGO協議会
「NGOワーカーのための課題解決力養成研修」
2010年
1月27日
文部科学省
「公益活動を担う法人に対する寄附の促進に向けた税制などの在り方についての勉強会」 2月12日
大阪ボランティア協会
「寄付金・会費を増やすヒントを学ぶセミナー」 2月20日
厚生労働省・こどもxx財団・児童健全育成推進財団
「みんなで子育て研修会in福岡」 2月25日
群馬NPO協議会
「NPO資金調達のヒケツ!」 3月11日
NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会
「NPOファンドレイジング研修会 組織のみんなでファンドレイジング」 3月12日
公益のふるさと創り鶴岡・NPOもがみ
「資金調達の極意(xx)」 3月13日
公益のふるさと創り鶴岡
「資金調達の極意(鶴岡)」 3月17日
xx県内NPO
「紹介CMづくりを通じて高めるファンドレイジング力」
2)業務委託
山形県より、下記を受託して実施した。
「平成21年度山形県NPOマネジメント力向上支援事業」第一講「戦略的ファンドレイジングの実践」
2010年2月21日(日)10時~12時
第二講「助成金を獲得して事業を発展させるには」 2010年2月21日(日)13時~15時
第三講「共感を得るための効果的な表現とは」 2010年3月6日(土)10時~15時
第四講「団体紹介CMの作成方法」 2010年3月6日(土)13時~15時
第五講「上手に伝えて支援者を拡大しよう!」 2010年3月24日(水)13時~16時