実施日:H.25.10~11月
出向コーディネーターの
役割と活動内容
香川県看護協会
コーディネーター xx xxx
1.コーディネータの役割
助産師出向支援モデル事業推進協議会
・周産期医療の現状把握
・助産師出向企画・運営・評価
契約
コーディネーター
・調査の企画、実施、評価
・出向コーディネート
☆マッチング
☆契約書取り交わし
☆出向実施中のサポート
・報告書作成
等
出向助産師
調整
出向中の支援・調整
2
2.活動内容
1)事前準備
(1)県協会として
・広報・・・HPやあらゆる会議で
・関係機関との連絡・・・特に医師会
・ミッションの明確化・・・1組はマッチング!
・協議会メンバーの決定
・・・まずは手順書どおりのメンバーを
(2)コーディネーターとして
・役割認識・・・xxの助産師の私
出向元になってくれる施設が見つかるのかな 3
2.活動内容
2)協議会の立ち上げと活動
• 協議会規程の作成
• 出向の企画、運営、評価
戦略
企画し活動した結果を承認必要時アドバイス
出向元になってくれそうな施設の看護部長を
協議会委員とする
4
2.活動内容
3)意向調査
実施日:H.25.10~11月
対象:県内で産科を標榜する38施設と助産所1施設目的:出向ニーズの詳細
内容: ・基本的背景
・施設の業務状況
(特に医師や他の看護職との業務分担)
事業についてのパンフレット広告を同封
・出向・受け入れについての考え
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意向調査結果
出向ニーズ:
☆ 一定の条件が整えば出向を検討(出向元となる)診療所0,病院7,助産所1
☆ 受け入れを検討(出向先となる)診療所2,病院8,助産所0
6
2.活動内容
4)マッチング
どう考えても この人数では 出向元にはなれ
ない?・・・
助産師職能理事・助産師会会長コーディネーターと共に施設訪問
xxxxx案の検討(意向調査結果を踏まえて)
施設訪問
・真のニーズや課題の把握
☆調査結果と真のニーズのすり合わせ
☆施設の誰が応対するのか
☆準備状況
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マッチング結果(協議会で承認) 1事例目
施設名 | A病院 (出向元) | B病院 (出向先) |
病床数 | 613床 | 402床 |
施設機能 | 特定機能病院 | 地域医療支援病院 災害拠点病院 |
産科病棟ベッド数 | 40床(産科と婦人科) | 25床(産科単科) |
年間分娩件数 | 556件 | 476件 |
帝王切開率 | 19% | 23.3% |
常勤産科医師数 | 10名 | 3名 |
全助産師数 | 50名 | 14名 |
助産師の勤務体制 | 2交替制 呼び出しあり | 3交替制が基本希望で2交替制も |
院内助産 | 助産外来は実施 | 助産外来は実施 |
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マッチング結果(協議会で承認) 1事例目
施設名 A病院 (出向元) B病院 (出向先)
病床数 613床 402床
特定機能病院 地域医
災害拠
ベッド数 40床(産科と婦人科) 25床(産
件数 556件 476件
19% 23.3%
医師数 10名 3名
50名 14名
勤務体制 2交替制 呼び出しあり 3交替
希望で
施設機能 療支援病院
点病院
産科病棟 年間分娩 帝王切開率常勤産科 全助産師数助産師の
平成26年9月~平成27年2月出向助産師:3ヵ月ずつ×2人クリニカルラダーレベルⅢ
科単科)
制が基本
2交替制も
院内助産
助産外来は実施
助産外来は実施
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施設名 | C病院 (出向元) | D病院 (出向先) |
病床数 | 589床 | 179床 |
施設機能 | 地域医療支援病院 地域周産期医療センター | 二次機能病院 へき地医療拠点病院 |
産科病棟ベッド数 | 48床(混合) | 33床(混合) |
年間分娩件数 | 890件 | 300件 |
帝王切開率 | 26.3% | 8% |
常勤産科医師数 | 7名 | 3名 |
全助産師数 | 44名 | 11名 |
助産師の勤務体制 | 3交替制 | 2交替制 呼び出しあり |
院内助産 | 助産外来は実施 | 助産外来未実施 |
2事例目
10
2事例目
施設名 C病院 (出向元) D病院 (出向先)
病床数 589床 179床
地域医療支援病院 二次機能病院
地域周産期医療センター へき地医療拠点病棟ベッド数 48床(混合) 33床(混合)
娩件数 890件 300件
開率 26.3% 8%
科医師数 7名 3名
師数 44名 11名
施設機能
院
産科病年間分帝王切常勤産xxx
平成26年5月~平成27年3月
出向助産師:1名
クリニカルラダーレベルⅡ
2か月に2週間ずつの出向形態
助産師の勤務体制院内助産
3交替制
助産外来は実施
2交替制 呼び出しあり助産外来未実施
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2.活動内容
5)契約書作成
(1)契約書とは、いかなるものか
当事者同志が、一定の権利義務を発生させるために合意して成立したもの
合意書の一種であり、覚書という名称でも可能
協議会で香川県スタンダードを作成
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2.活動内容
5)契約書作成
(2)各施設の現状を知る
(3)各施設が事業に対してどの程度の理解をしているかを知る
(4)各施設の事業に対する考え方を知る
(5)契約書に載らない部分の取り決め
近所づきあいの基本(その地域独特の風習)
コーディネーターの
真骨頂 13
2.活動内容
5)契約書作成
(2)各施設の現状を知る
(3)各施設が事業に対してどの程度の理解をしているかを知る
る
(4)各施設の事業に対する考え方を知
何回も双方が集まり協議する
(5)契約書に載らない部分の取り決め
連絡・調整プロセスを見守る
近所づきあいの基本(その地域独特の風習)
コーディネーターの
真骨頂 14
2.活動内容
5)契約書作成
内容
現待遇維持、もしくはそれ以上
出向施設名・出向者・出向目的・出向の方法・出向期間
業務内容・勤務形態・勤続年数・出向者の人事等・労働条件通勤手当・住居確保・給与・賞与等・健康保険等・健康及び
安全管理・医療事故時の責任・懲戒・復帰・赴任・身上調書・その他
・出向助産師が読んで分かること
・最終作成は餅は餅屋の事務担当者に
2.活動内容
6)出向元・出向先・出向助産師との関わり
出向前
(1)
①契約書への満足度・出向前個別ニーズ調査
対象) 出向元と出向先の看護部長・看護師長・出向助産師事務部長(係長)
②出向前オリエンテーション出向開始1~2ヵ月前
出向助産師に付きそう
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2.活動内容
6)出向元・出向先・出向助産師との関わり
出向中
(2)
①出向先訪問とxxxxxxx
出向助産師・看護師長・看護部長・事務担当者
(約2時間程度)
フィードバック・・・個別ニーズに対応・協会長と
関係者全員
出向元も出向先も 協議会報告
☆早く、正確な情報を、望む方法でフィードバック
☆出向助産師には、モチベーターとしての関わり
☆職場適応状況や問題の正確なアセスメント
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年間スケジュール
H.26年度
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
C病院 | からD病 | 院へ | |||||||
事前訪問 | 契約書 完成 事前アンケート 施設訪問 | 契約書 完成 事前アンケート | 事前訪問 施設訪問 | ||||||
事後アンケート 施設訪問施設訪問 | |||||||||
施設訪問施設訪問 | |||||||||
施設訪問 | 施設訪問 | 施設訪問 | |||||||
4/30 スケ ジュー ル・予算書提出 | 5/27 第1回 協議会 | 8/2 助産師出向システム推進シンポジウム(東京) | 第2回 協議会 | 12/11 合同 報告会 (東京) | 1/24 県内 報告会 |
A病院からB病院へ
2.活動内容
6)出向元・出向先・出向助産師との関わり
出向後
(2)
①出向評価についての調査
対象) 出向元と出向先の看護部長・看護師長・出向助産師・事務部長(係長)
感謝状贈呈
②県内報告会の開催
日時:平成27年1月24日(土) 13:30~15:30
場所:香川県看護協会研修センター
発表者:出向元と出向先の看護部長・看護師長・出向助産師全員と事務部長(出向先)
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2.活動内容
6)出向元・出向先・出向助産師との関わり
(2)
出向後
③事業報告冊子の作成
現在作成中
④平成27年度は県の委託事業としてスタート
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お見合い・
仲人
場をつくる
出向元
合意
出向先
条件
親戚づきあい
・・・期限がある・・・
出向先
近所づきあい
合意
労働
対価の支払い 条件
インセンティブ
労働力
関係の深まり
出向元
・・・ムラの協働・・・
3.活動を通しての学び
1)事前準備
①ミッションを共有し、コーディネーターとしての役割を認識する(自分に何ができるか)
②広報はあらゆる場面を利用し、効果的に行う
③関係機関への挨拶、案内、協力依頼が必要
2)協議会
①戦略的にメンバーを決定する
3.活動を通しての学び
3)意向調査
①県内周産期の動向に不案内の場合は、自ら調査しデータ化する。手間を惜しまない。
②最初からポイントを絞ったマッチングをしない場合は、ポイントを見出すのに効果的である
4)マッチング
①施設訪問をして面談すると、真のニーズが明らかとなる
②役職のある、交渉術に長けた人と一緒に施設訪問に行くとよい
3.活動を通しての学び
5)契約書作成
①コーディネーターも契約書についての一定の理解をしておく
②双方の要望が出たら、両施設の事務担当者で話し合い契約書を仕上げる
③契約書の内容を確認する(協議した内容と照合・出向助産師の待遇)
④契約書に載らない裏の気持ちを読み取り、xxさせる
3.活動を通しての学び
6)出向元、出向先、出向助産師のサポート
①関係者個々のサポートニーズを事前に把握しておく
②出向前施設オリエンテーションは、関係者が知り合うベストチャンス
③出向助産師のサポートは、経験、クリニカルラダー
レベルや職場適応状態などに合わせ、個別性に配慮して実施する・・・例:出向元から出向先訪問/レベルⅠ
④報告やフィードバックは、正確で、出来る限り速やかに行う。
⑤出向後も振り返りの場を持つことで課題解決へ
3.活動を通しての学び
全体として
①自分の力不足は他人の力を借りる
②自律した行動ができるようにうまく舵取りする
③個別性への対応とマネジメント力、ファシリテーション能力を、場に応じて発揮していく
④組織のwin-winを担保することができるように、バランス感覚を持つ
⑤分かりやすくする力(プレゼンテーション能力)
⑥無理してマッチングしない・・・続かない
⑦契約書どおりに人や組織は動く(契約書の充実を)
4.今後の課題
①県が出向システムについてリーダーシップを発揮していく
②インセンティブが必要な出向は、再検討の余地がある(必要なら契約書に盛り込む)
③多様な出向スタイルを模索していく
・看護師と助産師の双方向出向
・間歇的出向