Polymer Journal(PJ)投稿規程(抜粋・日本語版)
Polymer Journal(PJ)投稿規程(抜粋・日本語版)
(注意)本投稿規程は、英語版投稿規程より重要な部分を 抜粋したものである。詳細の規程は英語版を参照すること。
1.論文の種類と審査対象分野
出版する論文の種類と受理する論文の審査対象分野は以下の通りとする。
・論文の種類:
1)原著論文 (Original Article)
2) ノート (Note)
3) 速報 (Rapid Communication)
4) 総説 (Review)
5) フォーカスレビュー(Focus Review)
・論文の審査対象分野:
1) 高分子合成・反応 ( Polymer syntheses and reactions)
2)高分子構造 (Polymer structures) 3)高分子物性 (Physical properties of polymers)
4) 高分子表面・高分子界面(Polymer surface and interfaces)
5)機能性高分子 (Functional polymers) 6)超分子ポリマー(Supramolecular polymers) 7)自己組織化材料(Self-assembled materials)
8) 生体高分子及びバ イ オ関連高分子材料
(Biopolymers, Bio-related polymer materials)
9) 高分子工学 (Polymer engineering)
2.編集方針
・提出原稿は、出版社、電子媒体xx発表であり、また別の出版社や電子媒体で審査中であってはならない。
・PJ への投稿はオンライン論文投稿システムを利用して行う。
・投稿された論文は、担当編集委員(Associate Editor)の審査並びに 2 名以上の審査員(Reviewer)による査読を経て評価されることを標準とする。
・PJ の編集方針や指示、基準に沿っていない投稿論文については、改訂、修正のため著者に戻されることがある。
・担当編集委員(Associate Editor)は査読者の業務の負担を減らし、また著者に対しては、可及的速やかにほかの出版の可能性を検討する機会を提供できるよう、投稿された論文を審査員による査読に回すことなく却下(reject)することができる。
・審査の円滑な進行のため、論文投稿に際して著者は次の編集方針および指示に留意すること。
2-1.著者の責任(Authorship)
・主著者(Corresponding Author)は出版にあたり、共著者全員から投稿の同意を得ていること、論文が採択された場合には、言語を問わず、他所で同様のあるいは類似の論文を出版社の許可なく出版しないことに同意する。
・主著者は、上記の同意が共著者間でなされていることに責任を負うと共に、出版前後の PJ 編集委員会・出版社と
著者間の全ての連絡、交渉を担当する。
・主著者は、論文投稿後、著者名の記載順の変更や著者の追加、削除といった変更を行う場合、全著者の同意を得なければならない。
2-2.利害関係
・著者は、審査にあたり偏った見方をする可能性がある(審査上の利害関係のある)研究者が審査員(Reviewer)とならないよう、除外すべき研究者を申告することができる。
・審査員も、審査の透明性を高めるため、特定の論文を査読するにあたり、何らかの利害関係があれば、申告することが求められる。
2-3.剽窃・盗作
・他人が行った実験や研究結果を自分のものとして発表す ることは剽窃とみなされる。また、自分自身の著作からで あっても、正しい引用情報を入れずに再利用した場合には、自己盗作あるいは二重投稿とみなされることがある。これ ら剽窃あるいは二重利用を含んだ論文原稿は審査の対象 外である。PJ 編集室および担当編集委員(Associate Editor)は必要に応じて採択前の論文原稿について、CrossCheck システムを使用したチェックを行っている。
・ただし、著者が意図せずに以前の論文と同じ文章を用い てしまった場合など、悪意のない結果的な不正については、編集委員会がその都度、論文原稿の真価を判断し対処方法 を決定する。
・PJ に出版された論文の不正が明るみに出た場合には、直ちに予備調査を開始し、著者および著者の所属機関、助成機関その他関係者への連絡および聞き取りを行う。調査の結果不正があったと判断された場合は、その論文に不正が含まれることを公表し、著者および著者の所属機関、助成機関その他関係者に通知すると共に、オンライン上の当該論文ページに、不正情報を含んだ論文であることを示すマークをつける。不正の程度および利害関係者との協議の結果によっては、論文の公開を停止することもある。
2-4.関連論文の提示
・投稿論文と密接な関係があり、審査に当たって、参考となる可能性のある別の論文(出版前後を問わず)がある場合は、その旨と、投稿論文との関連に関する説明をカバーレターに必ず明記すること。審査に際して、審査員や担当編集委員の求めがあった場合にはコピーを提出すること。
2-5.原稿の種類
XX が受理する論文原稿は上述(項目1)の5種類である。
2-6.論文の書式
・カバーレターには、提出原稿が PJ への投稿原稿であり、他の雑誌等に投稿中でないことを記載する。著者氏名、住所、xxx・xxxx、ファックス番号、連絡先を明記する。同じ著者により執筆された、他誌で審査中あるいは受
理された関連原稿がある場合は、カバーレターに明記する。
・投稿者は、提出論文原稿について、該当する論文の種類
(項目1)、並びに審査対象分野を明記する。
・著者は、論文投稿時に査読審査員候補者を 3 名推薦することができる。
3.論文の構成
3-1.原著論文 (Original Article)
・原著論文は、高分子科学・工業に関連する科学的・工学的に質の高い研究で、かつ、PJ の多彩な読者層の興味を惹く内容を含むものとする。原稿では、要旨、結論を裏付ける実験の詳細を論文に含めること。本文はおよそ 5,000 語
以内で、通常図表は最大で 12 点とする。
・原著論文は、次の項目により構成すること。
1) タイトルページ
2) ランニングヘッド(50 字以内)
3) 要旨(Abstract)(200 語以内)
4) キーワード(2 点~7 点)
5) 著者名、所属、所在地
6) 本文(5,000 語以内、構成については 4-1 を参照)
7) 引用文献
8) 図表一覧(Figure Legends)
9) 図および表(12 点以内)
10) グラフィカル・アブストラクト (Graphical Abstract)尚、それぞれの項目についての詳細は、後述の指示に従
うこと。
3-2.ノート (Note)
ノートは科学的に価値ある内容を含む完成した論文で、原著論文に準ずるものであり、次の条件を満たすものとする
(条件:本文の単語数 2,500 語以内、図表最大5点、引用
最大 20 件)。尚、要旨は付けないが、構成する項目・様式等は原著論文と同様である。また、キーワード以外は、本文を項目ごとに分けなくてもよい。
3-3.速報 (Rapid Communication)
速報の原稿は、速やかに出版するに値する緊急性、速報性のある研究結果を含むものである。原稿提出の項目・様式等は上記のノートと同様である。
3-4.総説(Review)およびフォーカスレビュー(Focus Review)
・総説は特定の研究テーマに関する解説論文である。フォーカスレビューは、著者自身の研究における特定のトピックのみに着目して書かれた解説論文で、通常の総説よりも短い。
これらは原則として編集委員会からの執筆依頼に基づいて投稿されるものとするが、自主的な投稿も受け付ける。 Review の自主的な投稿を希望する者は、投稿に先立ち、執筆の意図と共著者に関する情報を編集委員長に申し出、指示を受ける必要がある。
・総説およびフォーカスレビューの原稿には、次の項目を含める。
1) タイトルページ
2) ランニングヘッド(50 字以内)
3) 要旨(200 語以内)
4) キーワード(2‐7)
5) 著者名、所属、住所
6) 本文(Review:8,000 語以内、Focus Review:4000 語以内)
7) 参考文献
8) 図表一覧(Figure Legends)
9) 図および表(Review:12 点以内、Focus Review:6 点以内)
10) グラフィカル・アブストラクト
尚、それぞれの項目についての詳細は、後述の指示に従うこと。
4.本文の構成 Article section
4-1.セクション
・通常、論文は次のセクションから構成される。3)~7)までが本文に含まれる
1) タイトル、著者名、所属、住所、連絡先、ランニングヘッド (Title Page)
2) 要旨、キーワード (Abstract and Key Words)
3) 序文 (Introduction)
4) 実験材料及び方法・実験手順 (Materials & Methods ・ Experimental Procedure)
5) 結果 (Results)
6) 科学的考察 (Discussion)
7) 謝辞 (Acknowledgement)
8) 参考文献 (Reference)
9) 図表・図表一覧 (Figure, Table・Figure Legends)
10) 補足資料 (Supplementary Material)
11) グラフィカル・アブストラクト (Graphical Abstract)
4-2.タイトル、著者名、所属、所在地、連絡先、ランニングヘッド(Title Page)
・簡潔でわかりやすいタイトル、氏名(ミドルネーム等は頭文字で)、共著者全員の所属(学位は不要)、および所在地を記載する。論文への最大貢献者の名前を最初に記載する。余白を含め 50 字以内で、ランニングヘッドを付ける。主著者(Corresponding Author)の連絡先 e-mail アドレスを記す。
4-3.要旨、キーワード (Abstract and Key Words)
・要旨は 200 語以内で、論文内容を簡潔に紹介する。要旨内での略語の使用や引用は避ける。
・キーワードは、2 点以上 7 点以内で、要旨の下に、アルファベット順に並べて、キーワードごとにスラッシュ(/)で区切る。
4-4.序文 (Introduction)
・当該論文の研究を行うことになった背景と理由を簡潔に説明する。論文全体の概要であってはならない。
4- 5. 実験材料及び方法・実験手順 ( Materials & Methods・Experimental Procedure)
実験は全て再現できるよう詳細に記述し、引用文献も記載する。実験材料の製品名・製造業者名は、代替品の調達が不可能なものについてのみ記載する。実験に用いた手法や使用機材についてはこのセクションの冒頭にて記載する。実験項のタイトルには、使用した化合物の化学名および化合物番号を含めること。
4-6. 結果 (Results)
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未出版の書籍:
結果は論理的かつ簡潔に述べる。図や表に表されていることの単なる叙述や、同じデータを図と表の両方で提示することは認められない。このセクションでは、実験結果の考察、結論付けは行わない。容量の大きいデータなどの提示が必要な場合には補足資料(Supplementary Materials)として提出する。
4-7.考察 (Discussion)
実験結果の要点の繰り返しは避け、今回の実験結果から得られる結論、またその重要性、新規性を明確に指摘・論述する。最終段落で、主な結論と、今後の研究の方向性を示唆する。結果と考察は、同一のセクションとしてもよい。
4-8. 謝辞 (Acknowledgement)
簡潔に、助言、研究資金の助成機関、実験材料(新しい化合物、試薬など)の提供者などについて記載する。
4-9.引用文献 (References)
著者は論文中で引用した文献情報を正確に提供する義務 がある。引用可能な文献は、既出版のものおよび、未出版 であっても、論文誌等の出版物に受理され出版が決まって いる原稿のみとする(未出版の場合、受理された出版物名 を記載し、原稿のコピーを同封する)。引用方法は、原稿 の本文中、引用が必要な箇所上付け数字で順に番号を付し、対応するタイトルを含む文献のリストを、番号順に本文末 尾に記載する。引用される文献の著者名は全員分記載する。
引用の例:
学術論文の場合:
著者(人数制限なし)、論文タイトル、出版物名(省略形)、巻数、ページ、(出版社、出版年)
Xxx, X., Xxxxxxx, X., Xxxxxxxxx, M., Xxxxxxxx, M., Xxxx, X., Xxxxxxx, X., & Xxxxxxx, S. Effect of Tacticity of Poly(N-isopropylacrylamide) on the Phase Separation Temperature of Its Aqueous Solutions. Polym. J. 37, 234-237 (2005).
本から章を引用する場合:
著者(人数制限なし)、本のタイトル、(編集者名)、章、xxx、(出版社、出版年)
Xxxx, X.X. in Handbook of Applied Surface and Colloid Chemistry (ed. Xxxxxxxx, X. ) ch. 16, 299-332 (Wiley, 2001).
本の場合:
著者(人数制限なし)、タイトル、ページ、(出版社、場所、年)
Tromans, A. How to Edit a Manuscript 1-44 (Xxxxxx and Hollingsworth, London, 1922).
未発表論文:
著者(人数制限なし)、論文タイトル、ジャーナル名(省略形)、doi number (in the press, or submitted)
Xxxxxx, X. X.Chromosome bi-orientation on the mitotic spindle. Phil. Trans. R. Soc. Lond. B doi:10.1098/rstb.2004.1612 (in the press)
著者名(人数制限なし)、本のタイトル(あれば編者名)、xxx、(出版社、地名、in the press)
Xxxxxxxx, X. in Proc. 4th Int. Symp. Transylvanian Fish. Soc. 2nd edn (xxx Xxxxxxx, X. & Xxxxxx, A.) Part II, 4-5 (Springer, Berlin, in the press)
4-10. 図表・図表一覧(Figure, Table・Figure Legends)図(Figure)は、登場順に番号を振り、タイトルをつけ、 本文中に引用する。図(Figure)は、登場順に番号を振り、 タイトルをつけ、本文中に引用する。表(Table)も図と 同様に番号、タイトルを付け、本文中に引用する。引用さ れた図表の一覧(Figure Legends)を作成し、論文文末に 添付すること。尚、図表を本文中に挿入した原稿で審査を 受けることは可能であるが、審査終了後に提出する最終原 稿においては個別に作成・保存をして投稿する必要がある。既に発表済みの図・表を使用する場合、著者の責任におい てあらかじめ権利許諾手続きを済ませておくこと。版権所 有者から出版物・ウェブ上両方で表を再利用する許可を書 面で得、書面を原稿に添えて提出する。出典を図表の脚注 に入れる。
図表提出の際、審査を行うに耐え得る画質であることが望ましい。また論文受理(Accept)後には、製作のため以下の解像度を備えたデータが必要になる.
文章を含んだ画像: 400dpi 以上線画を含んだ画像: 1,000dpi 以上
詳細は、Artwork Guidelines を参照すること。
カラーで作成、投稿された図版はオンライン(HTML)版の記事ではカラーで表示される。印刷版冊子記事での図版のカラー印刷を希望の場合、投稿時にカラー製作を申し込むこと。別途費用が生ずる。
化学構造式
化学構造式は、ソフトウェア ChemDraw を使用して作成すること。化学構造式を含む図は、記事にそのまま取り込める大きさで提出する。推奨される ChemDraw の設定は下記の通り。
フォント 8pt Helvetica Chain angle 120°
Bond spacing 18% width Fixed length 14.4 pt(0.508 cm) Bold length 2.0 pt(0.071cm) Line width 0.6 pt (0.0212 cm)
Tolerance 3 pt (0.106 cm)余白幅 1.6 pt(0.056 cm)
テンプレートのダウンロードと、Nature Publishing Groupの化学構造式のスタイルについては、次を参照のこと。 (xxx.xxxxxx.xxx/xxxxx/xxxxxxx/xxxxxx/xxxxxxxxxxxxx de.pdf ).
4-11. 補足資料(Supplementary Material)
フォーマットや大きさの等の制約により論文の一部とし て含まれないものの、論文の結論に直接関連し、読者に有 益なデータ、ファイル、説明図、映像、大きな表などは補 足資料として取り扱う。補足資料も査読対象となり、論文 受理後はそのままジャーナルのウェブサイトに記事とと もに出版される。論文の成立に不可欠な資料は補足資料と して提出するのではなく、論文中に含めなければならない。補足資料を提出する際は、「関連の補足資料が、Polymer Journal のウェブサイト上で閲覧可能である」旨のxxを 論文の文末に記載し、関連資料内に、資料に関する簡潔な 説明文(50 語以内)を含めること。
補足資料は、論文審査終了・受理後、著者が作成したまま の状態で公開される。出版社による編集、加工は行われな いため、完成された状態で提出すること。なお、論文受理 後の補足資料の修正・追加は編集長の許可を得て行うこと。
受付可能なファイル形式は以下の通り。 Quick time files(.mov)
Graphical image files(.gif) MPEG movie files (.mpg) JPEG image files(.jpg) Image tiff files(.tiff ) Video avi (.avi)
Sound files (.wav) Plain ASCII text (.txt) Acrobat files (.pdf )
MS Word documents(.doc) Postscript files(.ps)
MS Excel spreadsheet documents (.xls) PowerPoint (.ppt)
ChemDraw(.cdx)
TeX、LaTeX
提出可能な資料数は最大8件、個々のファイルは1メガバイトを上限として作成すること。
4-12. グラフィカル・アブストラクト(Graphical Abstract)グラフィカル・アブストラクトは、論文内容を要約する図版と簡単な説明を含んだ内容紹介として、オンライン版および冊子版の目次に付加される。論文が受理された著者には、最終版原稿の提出までにグラフィカル・アブストラク
トのための画像、文章の提出が求められる。幅 90 ミリ、
高さ 40 ミリの長方形に収まる形で、背景に色を付けずに作成した画像に、80 語程度を上限とした要約・紹介文をつけて、Graphical Abstract として独立したファイルで提出する。
5. 英語表記について
英語を母国語としない研究者が国際誌に投稿すると、英語の問題が論文採否決定に影響を与えてしまう可能性がある。言葉の問題を極力避けるために、英語を母国語としない著者は、以下のような方法で英文の確認を行った上で投稿することが望ましい。
・ 英語を母国語とする同僚に英語が正しく使われているか見直してもらう。
・ 英文校閲サービスを利用する。Nature Publishing Group でもサービスを提供している( Nature Publishing Group Language Editing)。英文校閲サービス利用により、著者が英語で伝えようとする内容が明確になり、修正が必要な問題が明らかになる。
6. 初回投稿時のファイルの準備について
PJ では製作時に必要な原稿ファイルの状態を考慮し、投稿時に論文および図表のファイルを全て個別に作成し、アップロードすることを推奨している。しかしながら、著者および査読者の便宜のため、初回投稿時においては論文テキスト、図表などをひとつにまとめた統合ファイル(Wordまたは PDF)での投稿を認めている。統合ファイルで投稿された論文については、査読・受理後に製作用の個別オリジナルファイルの提出が求められる。
また、アップロード回数を減らすため、個別のファイルを、ひとつの圧縮ファイル(ZIP ファイル)にまとめてシステムに入れることも可能である。圧縮ファイルでアップロードされた原稿は、システムに入ると自動的に展開され、個別ファイルに分かれるので、著者は確認の上、種別やファイル名を記載し、それぞれ個別のファイルとしてシステム上で保存する。
尚、冒頭で述べたように、詳細については英語版投稿規程 (xxx.xxxxxx.xxx/xx/xxxxx/xxx_xxxxxxx.xxxx)xxxxxxxxxxx。また、不明な点は Polymer Journal 編集事務室(xxx@xxxx.xx.xx)に問い合わせること。