Contract
本仕様書は、グループウェアシステム(以下、「本システム」という。)のハードウェア、ソフトウェア等(以下、「機器等」という。)の調達、賃貸借、保守等に関して、浦添市(以下、「当市」という。)と受注者との契約履行に必要な事項を定めるものとする。
1 業務名称
グループウェアシステム機器等賃貸借及び保守業務
2 納入場所および納入期限納入場所:浦添市本庁舎
納入期限:令和2年6月 30 日までに納入すること
3 賃貸借期間
令和2年7月1日から令和7年6月 30 日まで(60 か月)
4 契約形態
(1) 契約形態
月額賃貸借金額を定めて, 地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第
234 条の 3 の規定による長期継続契約とする。
なお,詳細は, 「グループウェアシステム機器等賃貸借及び保守に関する契約書」(以下,「契約書」という。)で定める。
(2) 契約方法
本業務は,最低価格落札方式一般競争入札で調達し,当市と契約を行う。
なお,本業務の落札者が,保守業務等の部分的な範囲を他の者に委託
(再委託)しようとする場合,再委託の申請を行い,当市の承認を得ること。
5 目的および基本方針
(1) 目的
本システムの機器更新にあたり,必要なハードウェア(サーバ機,ネットワーク機器,後述する当市が用意するラックへ機器を搭載するために必要となる部材を含む)及びソフトウェアについて,保守を含めて調達するものとする。
調達した機器等は,当市が指定する設置場所(以下,「機器等設置場所」という。)に設置して使用する。
なお、本業務のスケジュールは、以下の図のとおりとする。
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作業項目
令和2年
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月
1
機器調達および搬入作業
2
システム更新設定(データ移行含む)等の付帯作業
3
機器等の賃貸借及び保守(支払期間開始)
(2) 基本方針
現在運用しているグループウェアシステム「サイボウズ・ガルーン 4
(バージョン 4.6.0)(以下、「現行システム」という。)」を「サイボウズ・ガルーン 5(最新バージョン)(以下、「新システム」という。)」に更新し、現行同様の運用を可能とする。
現行システムに登録されている予定表や掲示板等のデータを全て移行するとともに、メール環境設定等を行う。
6 業務の内容
本業務の受注者は、下記の業務について、当市と協議・合意の上、実施すること。
(1) 機器等の賃貸借
本仕様書「8 調達機器等の仕様」に示す機器等の条件にかなったハードウェア及びソフトウェアを選定し,当市が指定する場所に納入すること。
また,機器等の設置に伴って必要となる物品(ケーブルや接続部品等)については,本仕様書の記載の有無に関わらず提供すること。
(2) 更新・設定作業及び付帯作業
現行オンプレミスで運用中のグループウェアシステムに代わり、機器更新とともに、最新版のサイボウズ・ガルーン 5 を導入する。現行グループウェアシステム同様の環境およびシステム設定を行う。設定内容については事前に当市と協議の上,決定・承認を得ること。
また、付帯作業として、現行システムに登録されている「スケジュール」「掲示板」「メール」等の情報すべてを新システムに移行・切替すること。なお、データ移行に際しては、事前に検証作業を十分に行い、データの整合性を確保すること。
(3) 機器等設置場所への搬入及び設置作業
本調達機器等を賃貸借開始日前までに機器等設置場所に搬入すること。日時及び搬入場所については、当市と協議すること。
また,機器等のラック搭載作業,電源の配分作業,ケーブルの接続作業等を実施すること。この際,LAN ケーブルの両端のコネクタ付近には行き先表示(タグ)を付け,機器間の接続が容易に判るように施すこと。なお,搬入及び設置作業等にかかる費用は,受注者が負担すること。
搬入時に現地にて機器の初期動作確認を実施し,機器の起動や動作に問題がないことを確認すること。
(4) 交換部品の確保
本調達機器等の故障に備え,サーバ機器,共有ディスク装置,ネットワーク機器等の交換部品等を,機器等設置場所に 4 時間以内に搬入できる保守体制・拠点を確保すること。
なお,対象機器の範囲については,当市と受注者とで協議の上,決定する。
(5) 保守
本仕様書「8 調達機器等の仕様」に示すハードウェア保守,ソフトウェア保守を実施すること。
(6) 機器等の引き取り
本調達機器等の賃貸借終了後,当市立ち合いの上で、データ及び設定情報の消去および物理破壊,ラックからの機器等の取り外しを実施した上で,機器等設置場所の本調達機器等を引き取ること。
なお,引き取り完了後 10 日以内に,本調達機器等のデータ及び設定情報を消去したことを証明する「データ及び設定情報消去証明書」を作成し,当市に納入すること。また,引き取り等にかかる費用は,受注者が負担すること。
7 保守業務の仕様
(1) ハードウェア保守
受注者は,システムが常に安全な機能を保つように,次の要件を含んだ保守作業を実施すること。
ア 基本要件 (ア) 対象
受注者は,「8 調達機器等の仕様」に示す本調達機器を対象として,各製造メーカが提供する保守を行なうこと。
なお,保守期間は賃貸借期間と同一の期間とし,少なくとも年 1 回予
防保守・活性保守を行い、状況報告の会議体を設けること。予防保守を行う時期は,当市と調整すること。
(イ) 作業計画・報告
受注者は,緊急的に発生する作業を除き,定期的な保守作業を行う際には,作業概要・対象日時・作業従事予定者・作業工程・影響範囲・対象資産等当市と共有すべき情報をまとめ,遅くても作業実施 10 日前までに「作業実施計画」の可否について、承認を受けること。
なお,緊急時に作業を実施する場合は,電話等で当市担当者へ概要を説明し,許可を得たうえで実施すること。
(ウ) 作業報告
受注者は,保守作業を行った際は,遅くても作業実施 10 日後以内に作業報告書を当市に提出すること。
(エ) 技術支援
受注者は,技術的な問題や障害を解決するために必要な技術情報,障害切り分けのノウハウ,作業手順,解決方法や回避方法等の技術支援を提供すること。
イ 障害時の対応
(ア) 連絡体制の共有
受注者は,当市からの障害時連絡を受けられるよう連絡体制を整備し,書面にて当市へ提示し,共有を図ること。また,体制の変更があった場合は,変更後の体制を速やかに当市へ提示すること。なお,当市担当者の連絡先は,契約締結後に提示し,担当者の変更があった場合は,変更後の体制を速やかに提示する。
(イ) 連絡受付時間帯
受注者は,平日の当市窓口開庁時間(午前 8 時 30 分から午後 5 時 15分まで)の間,当市からの問い合わせを受け付けること。ただし,本システムを起因とする障害は,当市の行政事務・市民サービス全体に影響を及ぼすため,緊急時においては連絡受付時間帯以外でも当市が連絡を取れるような体制を確保すること。
(ウ) 状況報告
受注者は,障害を検知または当市から障害発生の連絡を受けてから 1時間以内に,当市担当者へ状況(事象・想定原因・想定影響範囲・復旧見込み時間・対応方法案)を報告し,復旧作業に着手する許可を得ること。当市担当者は,状況報告を受けた後,当市関係者へ状況報告を行う。また,復旧作業中は,定期的に当市担当者と連絡・調整を図り, 障害
対応の進捗状況及び復旧見込み時間,前回報告時からの変化等を共有し,
復旧に臨むこと。
なお,連絡受付時間帯以外で障害が発生した場合は,遅くとも翌開庁日の午前 8 時 30 分までには復旧作業を開始すること。
(エ) 復旧時間
受注者は,部品の修理や手配,交換等の復旧作業全てについて,障害対応開始から 12 時間以内に完了すること。
ただし,当市の許可を得て一時的に代替機器を用いて障害を回避できる場合は,回避できた実時間を除外することができる。
なお,代替機器の調達及びその設定や設置に係る費用は,全て受注者が負担すること。
(オ) 技術者派遣の要件
受注者は,復旧作業にあたり,対象機器に精通した技術者,または,精通した技術者から対応方法の指示を受けた技術者を派遣すること。
また,復旧作業中の派遣回数を制限しないこととし,派遣にかかる費用は別途発生しないこと。
(カ) 是正措置
障害復旧後,同様の障害が発生しないよう是正措置または予防措置を講じ,当市と協議すること。
(キ) その他
受注者による機器等の設定を含めた準備期間についても上記同様の保守対応をすること。
(2) ソフトウェア保守ア 保守期間
保守期間は,賃貸借期間及び受注者による機器等の設定を含めた準備期間とすること。
イ 修正版プログラム(バージョンアップを含む)
障害時及び脆弱性発見時などには,当市の求めに応じてソフトウェアに関する調査を行ない,ソフトウェアの不具合が判明した場合には,修正版プログラムの提供を行なうこと。
なお,当市が必要と判断した事案(導入されたソフトウェアの不具合発見やバージョンアップを要する等の場合)には,当市と協議の上,適宜対応を行なうこと。
(3) 技術支援
受注者は,障害発生に関わらず,当市の求めに応じて,本調達機器等についての技術支援を遅滞なく行なうこと。
なお,技術支援の遅延等に起因する受注者作業の工程遅延,発生する費
用負担などの危険負担は受注者が負うものとする。
また,当市へ引継を行なっていない操作については,本業務の受注者が現地にて操作を行なうこと。
8 調達機器等の仕様
(1) 調達機器等一覧
調達する機器等は,以下のとおりとする。受注者は,納入する機器の
「納入機器等一覧表」を作成し,契約締結後、速やかに当市に提出すること。
なお,納入する機器の変更(メーカの機種変更や仕様変更等のためその機器を納入することが不可能な場合)やその他の問題が発生した場合は,遅滞なく当市へ報告し,協議すること。また、下記の機器等の接続に必要なケーブル類は必要本数を用意すること。
項番 | 機器名 | サーバ名 | 物理 数量 | 備考 |
1 | ガルーン用サーバ① | ガルーンサーバ1 | 1 台 | 仮想環境 |
2 | 仮想環境管理サーバ | 仮想環境 | ||
3 | ガルーン用サーバ② | ガルーンサーバ2 | 1 台 | 仮想環境 |
4 | メールサーバ | 仮想環境 | ||
5 | バックアップサーバ | 仮想環境 | ||
6 | ガルーン用ストレージ | 共有ストレージ | 1 台 | |
7 | ガルーン用L2 スイッチ | ネットワーク機器(L2 スイ ッチ) | 2 台 | |
8 | ガルーン用UPS | BU100RW | 1 台 | |
9 | ガルーンライセンス | グループウェアシステム (利用ライセンス) | 1 式 |
(2) 納入機器等仕様詳細
区分 | 仕様詳細 | 備考 |
形状 | ラックマウント型(2U)であること | |
CPU(動作周波数/コア数/キャッシ ュ) | Intel Xeon プ ロ セ ッ サ Gold 5218 (2.30GHz/16 コア/22MB)×1 を搭載すること(同等以上の性能であること) | |
OS | VMWareESXi のハイパーバイザー想定 |
ガルーン用サーバ①(ガルーンサーバ1、仮想環境管理サーバ用)想定機種:HPE ProLiant DL360 Generation 10 同等品以上
・ガルーンサーバ 1(RHEL) ・仮想環境管理サーバ(CentOS) | ||
メインメモリ | 32GB 以上有すること。 | |
内臓HDD | 600GB(SAS)×10 以上を搭載すること。 RAID 構成:RAID6 で構成すること HDD の活性交換が可能であること SAS アレイコントローラーカードを搭載すること | 実効容量:4.8TB |
LAN ポート | 1000BASE-T×2 以上を 2 系統の合計 4 ポート 以上有すること | |
電源装置 | 800W 電源以上×2 を有すること | |
運用管理 | サーバ情報を取得する等の運用管理機能を 有すること | |
保守 | 本体用 24 時間 365 日訪問修理 5 年間オンサイト保守(4 時間対応) | |
ラックレール | ラックに搭載可能なレールを有すること |
区分 | 仕様詳細 | 備考 |
形状 | ラックマウント型(2U)であること | |
CPU(動作周波数/ コア数/キャッシュ) | Intel Xeon プロセッサ Gold 5218 (2.30GHz/16 コア/22MB)×1 を搭載すること(同等以上の性能であること) | |
OS | VMWareESXi のハイパーバイザー想定 ・ガルーンサーバ 2(RHEL) ・メール(CentOS) ・バックアップ(CentOS) | |
メインメモリ | 32GB 以上を有すること。 | |
内臓HDD | 600GB(SAS)×10 以上を搭載すること。 RAID 構成:RAID6 で構成すること HDD の活性交換が可能であること SAS アレイコントローラーカードを搭載すること | 実効容量:4.8TB |
LAN ポート | 1000BASE-T×2 以上を 2 系統合計 4 ポート以 |
ガルーン用サーバ②(ガルーンサーバ2、メールサーバ、バックアップサーバ用)想定機種:HPE ProLiant DL360 Generation 10 同等品以上
上有すること | ||
電源装置 | 800W 電源以上×2 を有すること | |
運用管理 | サーバ情報を取得する等の運用管理機能を 有すること | |
保守 | 本体用 24 時間 365 日訪問修理 5 年間オンサイト保守(4 時間対応) | |
ラックレール | ラックに搭載可能なレールを有すること |
ガルーン用ストレージ
想定機種:HPE MSA 1050 同等品以上
区分 | 仕様詳細 | 備考 |
形状 | ラックマウント型(2U 以下)であること | |
コントローラー | コントローラーモジュールを有すること | |
ディスク構成 | 1.8TB/10krpm 2.5 インチ SAS ディスクドライブ × 21 台を搭載すること RAID6+ホットスペアで構成すること | 実効容量:32TB |
ドライブインタ ーフェイス | ホスト側:RJ-45 ポート(1Gb iSCSI) ドライブ側: 6Gb SAS | |
電源装置 | 冗長電源を有すること | |
運用管理 | サーバ情報を取得する等の運用管理機能を 有すること | |
保守 | 本体用 24 時間 365 日訪問修理 5 年間オンサイト保守(4 時間対応) | |
ラックレール | ラックに搭載可能なレールを有すること |
ガルーン用 L2 スイッチ
想定機種:HPE Aruba 2530 24G 同等品以上
区分 | 仕様詳細 | 備考 |
形状 | ラックマウント型であること | |
通信速度 | 1000Mbps 以上を有すること | |
ポート | 10/100/1000BASE-T(RJ-45)を 24 以上有する こと | |
スループット | 最大 41.6Mpps 以上有すること |
メモリ | フラッシュメモリ 128MBメインメモリ 256MB パケットバッファー 1.5MB 動的割当 上記の容量以上を有すること | |
スタック | ネットワークスイッチ機器同士をスタック 接続可能であること | |
保守 | 本体用 24 時間 365 日訪問修理 5 年間オンサイト保守(4 時間対応) |
ガルーン用 UPS
想定機種:オムロン社 BU100RW 同等品以上
区分 | 仕様詳細 | 備考 |
形状 | ラックマウント型であること | |
運転方式 | 常時インバーター給電方式 | |
出力容量 | 1000VA 以上であること | |
切替時間 | 4msec 以内 | |
バッテリー期待 寿命 | 2 年以上 | |
入力電圧 | AC85±4V~143±4V | |
その他機能 | 管理用に、SNMP/Web カードを有すること | |
シャットダウン ソフト | PowerAct VHA(VMWare 対応シャットダウン ソフト)を有すること | |
保守 | 本体用 訪問修理 5 年間オンサイト保守(当営業日) |
ガルーン用ライセンス
区分 | 仕様詳細 | 備考 |
ソフト | サイボウズ ガルーン | 機器入替時に最新バー ジョンアップ実施 |
名称 | サイボウズ ガルーン 継続サービスラ イセンス 5 年パック アカデミック・ガバメント版 | |
数量 | E ランク (1600 ユーザ) |
9 システム構成(想定)
本システムの構成図は、以下のとおりとする。
10 納入成果物
(1) ハードウェア機器
グループウェア「ガルーン」及びメールアプリケーションソフトウェアをインストールし、データ移行等も行った上で、現行と同等な運用が可能な設定を行った状態で納入すること。
(2) ソフトウェア(ライセンス含む)
各サーバに必要なアプリケーション等をインストール適用した状態で、納入すること。また、各ソフトウェアのインストールに必要な媒体も納 入すること。
(3) ドキュメント
受注者は、指定のドキュメントを作成すること。以下、作成したドキュメントは、紙媒体の書類一式1部及び同内容を保存した電子媒体(CD- R 又は DVD-R)1部を、納入すること。
項番 | タイトル | 内容 | 備考 |
1 | 受入検査表 | 機器受入時の検査報告書 | |
2 | 設計書 | ガルーン設定のための各種設計書 | |
3 | パラメータシート | ガルーン設定のための各パラメー タシート | |
4 | テスト計画・報告書 | システム設定後のテスト計画とテ スト結果報告 | |
5 | システム構成図 (ネットワーク構成図) | システム構成やネットワーク構成 が分かる図 | |
6 | ID/PW 管理台帳 | サーバへログインするための ID と パスワード管理表 | |
7 | ユーザアカウント設定操作 手順書 | ユーザアカウント追加等の操作時 の手順書 | |
8 | 保守体制図 | 保守の体制が分かる図 | |
9 | 完了報告書 | 機器設定等の完了報告 | |
10 | 各メーカのマニュアル | 各機器のメーカーマニュアルがあ れば、提供 |