当社子会社による研究用 iPS 細胞の供給・販売を目的とする技術実施許諾契約締結のお知らせ
平成 26 年 11 月 13 日
各 位
会 社 名 株式会社アイロムホールディングス代 表者名 代表取締役社長 x xx
(コード番号 2372 東証第一部)問 合せ先
役 氏 | 職 名 | 取締役 社長室長 xx xx |
電 | 話 | 03-3264-3148 |
当社子会社による研究用 iPS 細胞の供給・販売を目的とする技術実施許諾契約締結のお知らせ
当社の 100%子会社であるディナベック株式会社(本社:つくば市、代表取締役会長:x xx、以下、「ディナベック」という)は、ディナベックが所有する CytoTune®-iPS(※1)を用いて研究用 iPS 細胞を作製し、それを製品として供給・販売することを許諾する契約を株式会社 ケー・エー・シー(以下、「KAC」という)と締結したことを下記のとおりお知らせいたします。
記
1.契約の内容
疾患特異的 iPS 細胞などを利用した創薬・再生医療の研究において、患者由来の細胞を利用して iPS 細胞を樹立し解析を行う場合、その比較対象となる健常人由来の iPS 細胞を対照実験に使用します。すなわち各研究テーマにおいて対象とする疾患が異なるために、年代・組織部位などそれぞれのケースに対応した比較対象用 iPS 細胞を作製することが必要とされます。しかしながら、各研究機関がそれら対照実験に用いる iPS 細胞を独自に揃えることは非常に難しい状況です。KAC は海外提携企業からその使用を同意されたヒト組織の入手ができるため、CytoTune®-iPS を用いて品質の整った多種多様な研究用 iPS 細胞を作製し、細胞パネル態様等にて販売し、これらの要望に応えることができるものと期待されています。
ディナベックは CytoTune®-iPS 技術を KAC に実施許諾することで、当該 iPS 細胞の作製において品質の安定・均質化・製造効率化に貢献してまいります。ディナベックは CytoTune®-iPS を国内外向けにそれぞれ研究用として発売しており、またその医療用として GMP-CytoTune®-iPS を上述の通り来年度より提供する体制を整えつつあります。これらに加えてこのたび CytoTune®-iPS を利用した研究用 iPS 細胞の供給・販売を実施許諾することで、iPS 細胞を活用した創薬並びに再生医療分野での CytoTune®-iPS の有用性をより多面的に高めてまいります。
※1.CytoTune®-iPS
CytoTune®-iPS は、京都大学のxxxx教授の iPS 細胞作製技術と、ディナベックのセンダイウイルスベクター技術を融合させて開発した iPS 細胞誘導キットであり、本キットを用いることにより、一回のみのベクターの使用で線維芽細胞などの体細胞から iPS 細胞を効率よく誘導することができます。特にヒトに大きな苦痛を与えずに採取できる末梢血・血液細胞からの効率的な誘導が可能であり、他の方法と比べて優れた性能を有しています。さらに本キットを用いて作製された iPS 細胞は、元の細胞の染色体上の遺伝子配列を無傷にそのまま維持しており、また iPS 細胞誘導に用いたベクターも残っていないため、国内外の研究者から高い評価を受けております。
2.株式会社 ケー・エー・シーの概要
(1)商号 | 株式会社 ケー・エー・シー |
(2)主な事業内容 | 実験動物飼育管理業務の受託、薬理試験、病理標本作成、遺伝子改変動物繁殖等の試験の受 託、研究用試薬・細胞の提供 |
(3)設立年月日 | 昭和 53 年 11 月 1 日 |
(4)本店所在地 | xxxxxxxxxxxxxxxx 00 xx |
(0)代表者 | 代表取締役社長 xx x |
3.今後の見通し
本契約締結による当期の業績への影響は軽微と見込んでおります。また、当期の業績予想に変更はありませんが、変更が生じる場合は、速やかにお知らせいたします。
以 上